JP2562272Y2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2562272Y2
JP2562272Y2 JP1991049113U JP4911391U JP2562272Y2 JP 2562272 Y2 JP2562272 Y2 JP 2562272Y2 JP 1991049113 U JP1991049113 U JP 1991049113U JP 4911391 U JP4911391 U JP 4911391U JP 2562272 Y2 JP2562272 Y2 JP 2562272Y2
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JP
Japan
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tube
frame
heat exchanger
portions
support
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JP1991049113U
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JPH04138577U (ja
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寿浩 竹内
一 扇谷
寛 山川
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は熱交換器に関し、特にチ
ューブ内の流体と外部を流れる空気との間で熱交換を行
う熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば車両の空調装置に用い
られる熱交換器としてのコンデンサに於て、断面が前後
に長い長円状をなす偏平チューブを蛇行させてパネル状
としたものがあり、実開昭64−42739号公報には
その一例が開示されている。
【0003】上記したコンデンサのチューブは、左右方
向に延在する複数の直管部と、この直管部の左右両端に
設けられて各直管部が上下に配列するように折返す折返
し部とを有している。また、この複数の折返し部を概ね
コの字状断面を有し、かつ上下方向に延在するフレーム
で挟持することによりチューブを保持している。
【0004】上述した熱交換用のチューブ及び該チュー
ブを保持するためのフレームは共に金属材からなり、
いに材質が異なると両者の接触部分に水、土砂等が溜る
と電食により劣化する虞れがあった。そこで、例えば特
開昭57−77895号公報に開示されているように、
前後面部及び側面部から構成されて略コの字状断面をな
すフレームとチューブとの材質を揃えると共にその側面
部と上記折り返し部とをやや離間させ、隙間を設けるこ
とにより、土砂等の堆積を防止し、電食の発生を防止す
ることが考えられる。
【0005】しかしながら、上記構造にあってもフレー
ムの前後面部とチューブとは概ねその全面に亘り密着し
ており、接触面積が小さいとは云えず、特に設計上、コ
スト上の観点からフレームとチューブとの材質を異なる
ものとする必要がある場合には所望の電食防止効果が得
られない。また、フレームの側面部とチューブの折り返
し部とが単に離間しているのみでは、組み付け時に両者
の相対的な位置決め作業が厄介になり、その作業性を損
ねる問題が生じる。上述したような従来技術の問題点に
鑑み、本考案の主な目的は、互いに異なる材質であって
熱交換器の熱交換用チューブとこのチューブを保持す
るフレームとの間の電食を防止することが可能な熱交換
機を提供することにある。
【0006】上記した目的は本考案によれば、内部流体
と外部を流れる空気との間で熱交換を行うべく複数の直
管部と複数の折返し部とから構成され、かつ前記各直管
部が外部空気の流れる方向と直交する面に沿って配列さ
れた熱交換用チューブと、前記チューブの前記各折返し
部を挟持するべく前後面部及び側面部から構成されて略
コの字状断面をなすと共に略上下方向に延在するフレー
ムとを備えた熱交換器において前記チューブは、前記
外部空気の流れる方向に長い長円状の断面形状をなし、
前記フレームは、その上下方向から見て、前記前後面部
と側面部とのなす両隅部と、前記前後面部の各開放側端
部近傍とに、前記チューブに当接して位置決め支持する
ための支持部と、前記各支持部間にそれぞれ前記チュー
ブと非接触となるように外側に膨出して上下方向に延在
する膨出部とを備え、前記各支持部により前記フレーム
に前記チューブを固定することを特徴とする熱交換器を
提供することにより達成される。
【0007】
【作用】上述の構成によれば、フレームとチューブと
異なる材質でも両者間の接触面積が小さくなることから
電食の発生が抑制できる。また、組み付け時の位置決め
は前後面部と側面部との間の隅部に設けられた両支持部
にチューブの折り返し部を当接させるのみで行える。加
えて各支持部間の膨出部に画定される溝から水、土砂等
が下方に排出され、これによる電食も防止できる。
【0008】
【実施例】以下に添付の図面を参照して本考案を特定の
実施例について詳細に説明する。
【0009】図1は本考案が適用された車両用空調装置
の構成を示す斜視図であり、図2は図1の構成を簡略化
して示すブロック図である。当該車両に於けるエンジン
ルーム1内の前端面には、コンデンサ2が設けられ、そ
の冷媒ガス出口がレシーバタンク3に接続されている。
レシーバタンク3の冷媒ガス出口はエクスパンションバ
ルブ4に接続されている。このエクスパンションバルブ
4は室内気との熱交換用エバポレータ5に接続され、該
エバポレータ5はコンプレッサ6に接続され、更にコン
プレッサ6の冷媒ガス出口がコンデンサ2の冷媒ガス入
口に接続され、各部間を冷媒ガスが循環するようになっ
ている。
【0010】図3に良く示すように、コンデンサ2は車
両の前後方向に直交する方向(本実施例では左右方向)
に延在する直管部8bと、左右の折返し部8aにて折返
して蛇行することにより全体としてパネル状をなす偏平
チューブ8と、この偏平チューブ8の多数の左右折返し
部8aを挟持する1対のフレーム9と、偏平チューブ8
の直管部8b同士の間に介在する波板状フィン10とを
有している。
【0011】図4に良く示すように、偏平チューブ8の
内部には冷媒ガスを通すための管路8cが隔成され、更
にこの管路8cはリブを兼ねる複数の仕切板により複数
の部屋に区画されている。また、偏平チューブ8の外壁
12は、その前面部分12aが、側面部分12b、12
c及び後面部分12dに比較して厚肉(t1>t2)と
なっている。従って、当該車両の走行時にチッピングが
発生しても、その衝撃に対する影響が少なく、また傷が
生じてもその部分から内部へ腐食が進行し難くなってい
る。
【0012】一方、コンデンサ2に於て偏平チューブ8
の折返し部8aを保持するフレーム9は前面部9a、側
面部9b及び後面部9cからなる概ねコの字状断面をな
し、当該車両の上下方向に延在している。図5に良く示
すように、このフレーム9の前面部9aと側面部9bと
の間の隅部及び後面部9cと側面部9bとの間の隅部に
は偏平チューブ8の支持部9dが形成されている。ま
た、前面部9a及び後面部9cの各開放側端部近傍にも
偏平チューブ8の支持部9eが形成されている。そし
て、フレーム9の各支持部9d、9e間の部分は外方に
膨出し、この膨出部9fではフレーム9と偏平チューブ
8とが非接触となっている。これにより、偏平チューブ
8とフレーム9との接触面積が小さくなり、偏平チュー
ブ8とフレーム9とが互いに異なる材質であっても電食
が発生し難くなっている。特に、偏平チューブ8の断面
が外部空気の流れる方向に長い長円状をなし、その前面
部分12aと後面部分12dがR形状をなしていること
から、支持部9eでは偏平チューブ8とフレーム9とが
略点接触となり、一層接触面積が小さくなっている。ま
た、膨出部9fでは土砂や水が溜ることがなく、これに
よっても一層電食を発生し難くしている。
【0013】コンプレッサ6はスクロール型コンプレッ
サからなる。即ち図示されていないが、渦巻状の仕切板
が立設された固定スクロール体と、同じく渦巻状の仕切
板が立設され、かつ固定スクロール体とやや偏心する可
動スクロール体とを有し、両スクロール体の底面と仕切
板とにより圧縮室が郭成されている。そして、エバポレ
ータ5からの冷媒ガスを外周側の吸入口から圧縮室に吸
入し、可動スクロール体を所定の軸を中心に回転するこ
となく円運動させることにより圧縮室にて冷媒ガスを徐
々に圧縮し、中央の吐出口からコンデンサ2に向けて吐
出するようになっている。
【0014】上述したような構成の空調装置に於て、ま
ず、コンデンサ2にて外気と熱交換された冷媒ガスは液
化し、レシーバタンク3を介してエクスパンションバル
ブ4にて流量が制御され、エバポレータ5にて室内気と
熱交換して気化する。この気化した冷媒ガスがコンプレ
ッサ6にて圧縮され、再びコンデンサ2にて冷却される
ようになる。
【0015】
【考案の効果】上述の説明により明らかなように、本考
案による熱交換器によれば、チューブが外部空気の流れ
る方向に長い長円状の断面形状をなし、フレームの各支
持部間にチューブと非接触となるように外側に膨出して
上下に延在する膨出部を形成することで、小面積で接触
する支持部以外の部分でフレームとチューブとが互いに
非接触となって接触面積が小さくなり、フレームとチュ
ーブとを互いに異なる材質としても電食等の発生を防止
することができ、その耐久性が向上する。また、上下方
向から見てフレームの隅部及び前後面部の各開放側端部
近傍とにチューブに当接して位置決め支持するための支
持部を形成することで、フレーム隅部に形成された支持
部にチューブの折り曲げ部を突き当てるのみで両者を相
対的に位置決めして組み付けることができることから組
み付け時の作業性が向上する。加えて、上記膨出部に画
定された溝から水、土砂等が下方に排出されるため、
水、土砂等の溜まりによる電食も防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案が適用された車両の空調装置の構成を示
す斜視図である。
【図2】図1の空調装置を模式的に示すブロック図であ
る。
【図3】図1のコンデンサのみを示す部分正面図であ
る。
【図4】図3のIV-IV線について見た断面図である。
【図5】a部は図3のV-V線について見た断面図、b部
はa部のb-b線について見た断面図である。
【符号の説明】
1 エンジンルーム 2 コンデンサ 3 レシーバタンク 4 エクスパンションバルブ 5 エバポレータ 6 コンプレッサ 8 偏平チューブ 8a 折返し部 8b 直管部 8c 管路 9 フレーム9a 前面部 9b 側面部 9c 後面部 9d、9e 支持部 9f 膨出部 10 フィン 12 外壁 12a 前面部分 12b、12c 側面部分 12d 後面部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山川 寛 宮城県角田市佐倉字宮谷地3番地 株式 会社 ザオーテック内 (56)参考文献 特開 昭56−110890(JP,A) 特開 昭57−77895(JP,A) 実開 昭61−4189(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部流体と外部を流れる空気との間で
    熱交換を行うべく複数の直管部と複数の折返し部とから
    構成され、かつ前記各直管部が外部空気の流れる方向と
    直交する面に沿って配列された熱交換用チューブと、前
    記チューブの前記各折返し部を挟持するべく前後面部及
    び側面部から構成されて略コの字状断面をなすと共に
    上下方向に延在するフレームとを備えた熱交換器におい
    前記チューブは、前記外部空気の流れる方向に長い長円
    状の断面形状をなし、 前記フレームは、その上下方向から見て、前記前後面部
    と側面部とのなす両隅部と、前記前後面部の各開放側端
    部近傍とに、前記チューブに当接して位置決め支持する
    ための支持部と、前記各支持部間にそれぞれ前記チュー
    ブと非接触となるように外側に膨出して上下方向に延在
    する膨出部とを備え、 前記各支持部により前記フレームに前記チューブを固定
    する ことを特徴とする熱交換器。
JP1991049113U 1991-05-30 1991-05-30 熱交換器 Expired - Lifetime JP2562272Y2 (ja)

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JP1991049113U JP2562272Y2 (ja) 1991-05-30 1991-05-30 熱交換器

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JP1991049113U JP2562272Y2 (ja) 1991-05-30 1991-05-30 熱交換器

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Publication Number Publication Date
JPH04138577U JPH04138577U (ja) 1992-12-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5933832B2 (ja) * 1980-10-30 1984-08-18 富士重工業株式会社 熱交換器

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JPH04138577U (ja) 1992-12-25

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