JP2561807B2 - 家畜用飼料及びその製造方法 - Google Patents

家畜用飼料及びその製造方法

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

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  • Fodder In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生製造粕類例えば豆腐
粕及び/またはビール粕等を原料とする家畜用飼料及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】肉牛、乳牛、めん羊、馬等の家畜は放牧
され、飼料として牧草、干し草を与えるのが本来の姿で
ある。しかし、我が国は国土が狭く、十分な放牧地が得
られないばかりか、火山土壌に起因する酸性土壌で牧草
が育ち難い環境にあり、家畜用飼料として干し草や穀
類、マメ類を輸入に頼っているのが現状である。
【0003】輸入される干し草は飼料用穀類と比較して
原単価が2〜3倍もし、更に、濃厚飼料である飼料用穀
類と比較して多量に給餌する必要があり、更に、肉質の
良い肉牛や、搾乳量の多い乳牛をより効率的に生産する
ために、飼料用穀類を主体とする濃厚飼料を多量に与え
る方式が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、乾燥状態で輸
入される飼料用穀類(例えばトウモロコシ、小麦、大
麦、ライ麦、えん麦、玄米、モミ、アワ、キビ、ヒエ
等)、マメ類(大豆、ソラ豆、えんどう豆、ルーピン等)
はそのまま家畜に与えることができず、加熱・湿潤・圧
扁または粉砕等の加工を必要とし、この加工にかかるコ
ストが飼料コスト上昇を導き、畜産物を生産する上で大
きなネックとなっている。
【0005】また、従来の加工法により飼料用穀類から
製造された濃厚飼料を多量に与えると、消化障害が多発
し、反すう胃を有する家畜の第一胃のpHが低下し、高
濃度の乳酸が蓄積され、乳酸の急激な増量によって家畜
が短時日で斃死すること危険性がある。また、斃死に至
らない場合でも、第一胃の急激なpH低下によるルーメ
ンアシドシス、飛節の腫れ、蹄葉炎などという多くの障
害を引き起こす。
【0006】このため、濃厚飼料を与える場合には、飼
料給与乾物量に対して1%程度の炭酸水素ナトリウムを
飼料に添加して第一胃のpH低下を防止することが一般
に行われている。しかし、飼料用穀物の加工に伴うコス
トに加えて、更に、炭酸水素ナトリウムを飼料に添加す
ることは、更なるコストの上昇を伴い、農産物輸入の自
由化に伴って安価な輸入肉及び乳製品が大量に出回って
いる昨今、コストのより一層の低減を迫られている肉牛
農家及び酪農家にとってかなりの負担となっている。
【0007】そこで最近、豆腐を製造する際に生ずる豆
腐粕やビールを製造する際に生ずるビール粕等の生製造
粕類を家畜用飼料として与えることが試みられている。
この生製造粕は現在産業廃棄物として製造業者が廃棄業
者に費用を出して処理を依頼しているものであり、コス
ト的には有望な原料である。しかし、例えば豆腐粕は通
常80重量%程度の水分含量を有し、pH3.5〜4程
度の弱酸性を示す物質で、腐敗し易く、保存ができない
ため、豆腐粕を飼料として供餌する場合には、毎日製造
業者から配達してもらわなければならない。また、酸性
物質であるために、飼料用穀類やマメ類と同様の問題を
生ずる。更に、長期保存を可能にするために生製造粕類
を乾燥する試みもなされている。
【0008】しかし、例えば豆腐粕を乾燥した乾燥おか
らを家畜の飼料として多給する場合には、乾燥おから自
体が酸性を示すものであるために濃厚飼料と同様に炭酸
水素ナトリウムを別に与え、第一胃のpH低下を防止す
る等の方法を採らなければならない。
【0009】従って、本発明の目的は、原料コストが安
価で、多量に入手できる豆腐粕及び/またはビール粕等
の生製造粕類を原料とし、かつ炭酸水素ナトリウムを更
に添加する必要のない、家畜用飼料並びにその製造方法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の家畜用飼
料は、生製造粕類と、炭酸ガスの存在下での少なくとも
生製造粕類中の水分と水酸化ナトリウムとの反応により
形成された炭酸水素ナトリウムとの混合物からなること
を特徴とする。
【0011】また、本発明の家畜用飼料は、80重量%
水分含有生製造粕類の重量に対する炭酸水素ナトリウム
の重量割合がNaOH換算量として0.1〜30重量%
の範囲内にあることを特徴とする。
【0012】更に、本発明の家畜用飼料の製造方法は、
生製造粕類100重量部に、80重量%水分含有生製造
粕類を基準として0.1〜30重量部の水酸化ナトリウ
ムを添加し、炭酸ガスの存在下で撹拌して前記生製造粕
類と、炭酸水素ナトリウムとの混合物を形成させること
を特徴とする。
【0013】また、本発明の家畜用飼料の製造方法は、
生製造粕類100重量部に、80重量%水分含有生製造
粕類を基準として0.1〜30重量部の水酸化ナトリウ
ムを含有する水溶液を添加し、炭酸ガスの存在下で撹拌
して前記生製造粕類と、炭酸水素ナトリウムとの混合物
を形成させることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明の家畜用飼料は、従来産業廃棄物として
大半が処分されていた豆腐粕やビール粕等の生製造粕類
を有効利用するものであり、生製造粕類をそのまま家畜
に、多量に供餌することができる形態である、豆腐粕と
炭酸水素ナトリウムとの混合物とするものであり、これ
によって得られた家畜用飼料のpHは弱塩基性に調整さ
れ、そのまま家畜に与えることができ、その際に炭酸水
素ナトリウムを更に添加する必要もなくなるものであ
る。また、この処理により生製造粕類の腐敗やカビ発生
を防止することができ、それによって長期間の保存が可
能となる。
【0015】本発明の家畜用飼料は、80重量%水分含
量の生製造粕類を基準として0.1〜30重量%(NaO
H換算量)、好ましくは0.3〜20重量%(NaOH換
算量)の炭酸水素ナトリウムを有するものである。ここ
で、炭酸水素ナトリウムがNaOH換算量で0.1重量
%未満である場合には、本発明の家畜用飼料の原料とし
て使用する豆腐粕が腐敗したり、カビが発生することが
あり、従って、長期保存ができないために好ましくな
い。また、炭酸水素ナトリウム量の上限は、他の飼料と
の配合割合などからおのずと決定されるものであるが、
30重量%(NaOH換算量)程度が好ましい。
【0016】本発明の家畜用飼料は、生製造粕類100
重量部に、80重量%水分含有生製造粕類を基準として
0.1〜30重量部、好ましくは0.3〜20重量部の水
酸化ナトリウムまたは該量の水酸化ナトリウムを含有す
る水酸化ナトリウム水溶液を添加し、炭酸ガスの存在下
で撹拌して生製造粕類と、炭酸水素ナトリウムとの混合
物を形成させることを特徴として製造することができ
る。なお、本明細書において、生製造粕類を80重量%
水分含量のものを基準として表示するのは、通常産業廃
棄物として入手できる生製造粕類のうち、豆腐粕の水分
含量が約80重量%前後であることによるものである
が、原料としてその他の範囲の水分含量を有する生製造
粕類の使用を妨げるものではない。また、水分含量の少
ない生製造粕類を使用する場合には、不足分の水分を別
個に添加して調節することを妨げるものではない。
【0017】本発明の製造方法は、水酸化ナトリウムが
生製造粕類中の水分及び適宜必要により水酸化ナトリウ
ム水溶液として供給される水分と炭酸ガスを吸収して炭
酸塩を形成する性質を利用したものであり、生製造粕類
に水酸化ナトリウム顆粒または水酸化ナトリウム水溶液
を添加し、炭酸ガスの存在下で撹拌、養生するという簡
便な方法により、生製造粕類を家畜にそのまま与えられ
る状態とすることができる。ここで、炭酸ガスは空気中
に存在する濃度でも反応は充分に進行するが、生製造粕
類に水酸化ナトリウムまたは水酸化ナトリウム水溶液を
添加し、次に、撹拌する際に炭酸ガスを吹き込むことに
より反応をより迅速に行うことができる。
【0018】この操作により、生製造粕類と、炭酸水素
ナトリウムとの混合物が形成される。反応の終了は、炭
酸水素ナトリウムを含有する製造粕類のサンプルに水を
添加し、炭酸水素ナトリウムを溶解して得られた水溶液
のpHを測定することにより確認できる。例えば、水酸
化ナトリウムが多量に存在しており、反応が不完全な状
態ではpHは高い値を示すが、水酸化ナトリウムのほぼ
全量が炭酸水素ナトリウムに変換されると、その水溶液
のpHは9前後でほぼ一定となり、これが反応終了の目
安となる。
【0019】なお、乾燥は特別な操作を行わなくても、
単に放置すれば、徐々に水分が失われて炭酸水素ナトリ
ウムを析出する。しかし、製造時の水酸化ナトリウムの
添加量が0.1〜5重量%程度の比較的少量の場合、水
分が多量に存在すると、1週間程度で腐敗し始めること
があるので、反応終了後、冷風または温風を用いて風乾
して水分含量を20〜50重量%程度まで低減すること
が好ましい。
【0020】また、不思議な現象ではあるが、得られた
家畜用飼料は反応終了時点では、ペースト状となること
もあるが、その後、水分が減少しても製造粕類が凝集し
て塊状となることはなく、製造粕類表面にあたかも炭酸
水素ナトリウム被覆が析出したような形態となり、パラ
パラとした状態で得られ、従って、得られた家畜用飼料
は粉砕などの後処理を必要とせずに飼料としてそのまま
供給することができる。
【0021】なお、本発明の家畜用飼料において、炭酸
水素ナトリウムの量がNaOH換算量で例えば0.3重
量%程度の場合、製造時に添加する水酸化ナトリウムが
全て炭酸水素ナトリウムに変換したとすると(一部は弱
酸性を示す生製造粕類の中和に供される)、家畜用飼料
(絶乾状態)中の炭酸水素ナトリウム含量は約6重量%程
度となり、約5〜10kg/日と多量の供餌が可能とな
り、産業廃棄物として廃棄が難しい生製造粕類を多量に
使用することができる。また、炭酸水素ナトリウムの量
がNaOH換算量で30重量%程度の場合、製造時に添
加する水酸化ナトリウムが全て炭酸水素ナトリウムに変
換したとすると、炭酸水素ナトリウム含量は約75重量
%程度となり、約400〜600g/日程度の供餌量と
なり、飼料というよりは飼料添加剤としての意味あいの
方が強くなり、他の飼料と併用することとなる。しか
し、飼料添加剤として炭酸水素ナトリウムを単品として
供給する場合よりも、本発明品の方が家畜の嗜好性が良
いことが確認された。
【0022】
【実施例】
実施例1 水分含量80重量%の豆腐粕100gに、1重量%濃度
水酸化ナトリウム水溶液を水酸化ナトリウム添加量が豆
腐粕の重量のそれぞれ0.3重量%、0.5重量%、0.
8重量%及び1重量%となるように添加し、撹拌しなが
ら炭酸ガスを吹き込み、pHが9付近で安定したことを
確認して反応を終了させた。次に、得られた反応混合物
を板上に広げ、扇風機で送風することにより、反応混合
物の水分含量を50重量%程度まで低減させて家畜用飼
料を得た。得られた家畜用飼料はパラパラとした状態
で、更に粉砕等を行う必要はなかった。得られた家畜用
飼料を肉牛に与えたところ、唾液を流しながら喜んで食
べ、嗜好性が良いことが確認された。次に、炭酸水素ナ
トリウムが析出した混合物を乳牛に与えたところ、唾液
を流しながら喜んで食べ、嗜好性が良いことが確認され
た。更に、体重400kgの乳牛に、炭酸水素ナトリウ
ム含量混合物(水分含量50重量%程度)よりなる本発明
の家畜用飼料(NaOH0.5重量%添加品)6kg/
日、配合飼料1kg/日、干し草2kg/日を連続的に
与えたが、乳牛の健康状態は良好で、別個に炭酸水素ナ
トリウムを与える必要もなかった。また、本実施例で得
られた炭酸水素ナトリウムを含有するそれぞれの家畜用
飼料(水分含量50重量%)を室温で貯蔵したが、腐敗や
カビの発生は観察されず、長期間の貯蔵にも耐え得るこ
とが確認された。
【0023】実施例2 水分含量80重量%の生豆腐粕100gに、水酸化ナト
リウム顆粒10gを添加し、撹拌しながら炭酸ガスを吹
き込み、その後4日間放置したところ、豆腐粕と炭酸水
素ナトリウムとからなるペースト状混合物が得られた。
なお、反応の終了はpH9付近で経時的変化がなくなっ
たことにより確認した。次に、ペースト状混合物を7日
間程放置すると、水分が徐々に除去されて豆腐粕の表面
に炭酸水素ナトリウムが析出した(水分含量50重量%
程度)。この際、豆腐粕は凝集されることなく、パラパ
ラとした状態で得られ、粉砕等の後処理は必要なかっ
た。また、本実施例で得られた炭酸水素ナトリウムが析
出した状態の家畜用飼料(水分含量50重量%)を室温で
貯蔵したが、腐敗やカビの発生は観察されず、長期間の
貯蔵にも耐え得ることが確認された。
【0024】実施例3 水分含量80重量%の生豆腐粕100gに、水酸化ナト
リウム顆粒20gを添加し、撹拌しながら炭酸ガスを吹
き込み、その後4日間放置したところ、豆腐粕と炭酸水
素ナトリウムとからなるペースト状混合物が得られた。
なお、反応の終了はpH9付近で経時的変化がなくなっ
たことにより確認した。次に、ペースト状混合物を7日
間放置すると、水分が徐々に除去されて豆腐粕の表面に
炭酸水素ナトリウムが析出した(水分含量50重量%程
度)。この際、豆腐粕は凝集されることなく、パラパラ
とした状態で得られ、粉砕等の後処理は必要なかった。
また、本実施例で得られた炭酸水素ナトリウムが析出し
た状態の家畜用飼料(水分含量50重量%)を室温で貯蔵
したが、腐敗やカビの発生は観察されず、長期間の貯蔵
にも耐え得ることが確認された。
【0025】実施例4 水分含量80重量%の豆腐粕100gをビニール袋に装
入し、1重量%濃度水酸化ナトリウム水溶液100gを
添加し、炭酸ガスを吹き込み、密封し、時々撹拌しなが
ら放置した。数時間経過後、開封し、反応混合物のpH
を測定したところ、pH9付近となっており、反応が終
了していることを確認したた。次に、得られた反応混合
物を板上に広げ、扇風機で送風することにより、反応混
合物の水分含量を50重量%程度まで低減させて家畜用
飼料を得た。得られた家畜用飼料はパラパラとした状態
で、更に粉砕等を行う必要はなかった。得られた家畜用
飼料を肉牛に与えたところ、唾液を流しながら喜んで食
べ、嗜好性が良いことが確認された。また、本実施例で
得られた炭酸水素ナトリウムを含有する家畜用飼料(水
分含量50重量%)を室温で貯蔵したが、腐敗やカビの
発生は観察されず、長期間の貯蔵にも耐え得ることが確
認された。
【0026】実施例5 水分含量を80重量%に調節したビール粕100gに、
1重量%濃度水酸化ナトリウム水溶液を水酸化ナトリウ
ム添加量がそれぞれビール粕の重量の0.3重量%、0.
5重量%、0.8重量%及び1重量%となるように添加
し、撹拌しながら炭酸ガスを吹き込み、pHが9付近で
安定したことを確認して反応を終了させた。次に、得ら
れた反応混合物を板上に広げ、扇風機で送風することに
より、反応混合物の水分含量を50重量%程度まで低減
させて家畜用飼料を得た。得られた家畜用飼料はパラパ
ラとした状態で、更に粉砕等を行う必要はなかった。得
られた家畜用飼料を肉牛に与えたところ、唾液を流しな
がら喜んで食べ、嗜好性が良いことが確認された。次
に、炭酸水素ナトリウムが析出した混合物を乳牛に与え
たところ、唾液を流しながら喜んで食べ、嗜好性が良い
ことが確認された。また、本実施例で得られた炭酸水素
ナトリウムを含有するそれぞれの家畜用飼料(水分含量
50重量%)を室温で貯蔵したが、腐敗やカビの発生は
観察されず、長期間の貯蔵にも耐え得ることが確認され
た。
【0027】
【発明の効果】
本発明の家畜用飼料により下記のような効果が得られ
る: 本発明の家畜用飼料は産業廃棄物である生製造粕類を
使用しているので、飼料用穀類や干し草に比べてコスト
が安価であり、更に、炭酸水素ナトリウムを含有する混
合物であるために、別に炭酸水素ナトリウムを添加する
ことなく、家畜に供することができる; 炭酸水素ナトリウムを単品として与えると嗜好性が悪
いが、本発明の家畜用飼料のような豆腐粕と炭酸水素ナ
トリウムとの混合物の形態とすることにより家畜の嗜好
性が著しく改善される; 生製造粕類は水分を多量に含有しており、腐敗した
り、カビを発生し易いが、本発明の家畜用飼料は弱塩基
性を示すものであるためか、家畜に供することができる
程度の水分を保持した形態で腐敗やカビを生ずることな
く、長期間保存することができる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生製造粕類と、炭酸ガスの存在下での少
    なくとも生製造粕類中の水分と水酸化ナトリウムとの反
    応により形成された炭酸水素ナトリウムとの混合物から
    なることを特徴とする家畜用飼料。
  2. 【請求項2】 80重量%水分含有生製造粕類の重量に
    対する炭酸水素ナトリウムの重量割合がNaOH換算量
    として0.1〜30重量%の範囲内にある請求項1記載
    の家畜用飼料。
  3. 【請求項3】 生製造粕類100重量部に、80重量%
    水分含有生製造粕類を基準として0.1〜30重量部の
    水酸化ナトリウムを添加し、炭酸ガスの存在下で撹拌し
    て前記生製造粕類と、炭酸水素ナトリウムとの混合物を
    形成させることを特徴とする家畜用飼料の製造方法。
  4. 【請求項4】 生製造粕類100重量部に、80重量%
    水分含有生製造粕類を基準として0.1〜30重量部の
    水酸化ナトリウムを含有する水溶液を添加し、炭酸ガス
    の存在下で撹拌して前記生製造粕類と、炭酸水素ナトリ
    ウムとの混合物を形成させることを特徴とする家畜用飼
    料の製造方法。
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