JP2561686B2 - ハロゲン化銀写真乳剤 - Google Patents
ハロゲン化銀写真乳剤Info
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- C07D213/02—Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
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- C07D213/24—Heterocyclic compounds containing six-membered rings, not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom and three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members having no bond between the ring nitrogen atom and a non-ring member or having only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom with substituted hydrocarbon radicals attached to ring carbon atoms
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- C07D213/52—Sulfur atoms
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C1/00—Photosensitive materials
- G03C1/005—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
- G03C1/06—Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
- G03C1/07—Substances influencing grain growth during silver salt formation
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はハロゲン化銀写真乳剤に関し、特にはチオエ
ーテル置換化合物1個以上を含むハロゲン化銀乳剤に関
する。
ーテル置換化合物1個以上を含むハロゲン化銀乳剤に関
する。
チオエーテル化合物は、写真の分野において、ハロゲ
ン化銀粒子用の増感剤及び熟成剤としての用途を始めと
して、広範な用途をもつことが認められている。例れ
ば、特開昭53−85420号公報に記載されているチオエー
テル化合物は、使用前の貯蔵の際のガブリ形成の望まし
くない増加の原因とはならずに、写真用ハロゲン化銀粒
子の感度と生長速度とを向上させることができるものと
されている。そのチオエーテル化合物は、ベンゼン核と
結合したアルキルチオエーテル鎖上に末端カルボキシル
基を含んでいる。しかしながら、後に比較データで示す
ように、前記の特開昭53−85420号公報に記載のチオエ
ーテル化合物では、本発明の化合物によって得ることが
できる生長促進及びカブリ減少を得ることはできない。
ン化銀粒子用の増感剤及び熟成剤としての用途を始めと
して、広範な用途をもつことが認められている。例れ
ば、特開昭53−85420号公報に記載されているチオエー
テル化合物は、使用前の貯蔵の際のガブリ形成の望まし
くない増加の原因とはならずに、写真用ハロゲン化銀粒
子の感度と生長速度とを向上させることができるものと
されている。そのチオエーテル化合物は、ベンゼン核と
結合したアルキルチオエーテル鎖上に末端カルボキシル
基を含んでいる。しかしながら、後に比較データで示す
ように、前記の特開昭53−85420号公報に記載のチオエ
ーテル化合物では、本発明の化合物によって得ることが
できる生長促進及びカブリ減少を得ることはできない。
米国特許第3,021,215号明細書には、ハロゲン化銀用
の有効な増感剤として長鎖ポリチアアルキレンジオール
化合物が記載されている。これらの化合物は、アルキレ
ン基によって相互に分離されたイオウ原子を含有してい
る。しかしながら、この化合物は充分な熟成特性を与え
ず、しかも後に比較データで示すとおり、使用前の貯蔵
の際に許容できない高い水準のカブリ形成の原因とな
る。
の有効な増感剤として長鎖ポリチアアルキレンジオール
化合物が記載されている。これらの化合物は、アルキレ
ン基によって相互に分離されたイオウ原子を含有してい
る。しかしながら、この化合物は充分な熟成特性を与え
ず、しかも後に比較データで示すとおり、使用前の貯蔵
の際に許容できない高い水準のカブリ形成の原因とな
る。
従って、本発明の目的は、ハロゲン化銀結晶生長速度
を改良すると共に、長期に貯蔵されてもカブリ形成の原
因とならずに優れた熟成特性を与える写真ハロゲン化銀
乳剤を提供することにある。
を改良すると共に、長期に貯蔵されてもカブリ形成の原
因とならずに優れた熟成特性を与える写真ハロゲン化銀
乳剤を提供することにある。
本発明は、構造式 〔式中、XはNHCO(CH2)nであり、Yは水素原子、ヒ
ドロキシル基又は式COOR′のカルボキシル基であり、
R′は水素原子又は炭素原子1〜約5個のアルキル基で
あり、aは0又は1であり、nは1又は2であり、pは
aに同じてあるかもしくは2であり、qは0又は1であ
り、そしてmは2〜5である〕 で表されるチオエーテル置換化合物又はその第4アンモ
ニウム塩を含むことを特徴とする、ハロゲン化銀写真乳
剤を提供する。
ドロキシル基又は式COOR′のカルボキシル基であり、
R′は水素原子又は炭素原子1〜約5個のアルキル基で
あり、aは0又は1であり、nは1又は2であり、pは
aに同じてあるかもしくは2であり、qは0又は1であ
り、そしてmは2〜5である〕 で表されるチオエーテル置換化合物又はその第4アンモ
ニウム塩を含むことを特徴とする、ハロゲン化銀写真乳
剤を提供する。
本発明で有用な好ましいピリジン化合物は、ピリジン
環の2位及び6位にチオエーテル置換基が存在する化合
物である。更に、上記式中の“m"は2〜5の整数である
ことができるが、良好な結果が得られしかも製造が経済
的であることから、mが2であるピリジン化合物を使用
するのが好ましい。最も好ましい化合物としては、置換
基が末端ヒドロキシル(OH)基又はカルボキシル(COO
H)基をもつ化合物が含まれる。
環の2位及び6位にチオエーテル置換基が存在する化合
物である。更に、上記式中の“m"は2〜5の整数である
ことができるが、良好な結果が得られしかも製造が経済
的であることから、mが2であるピリジン化合物を使用
するのが好ましい。最も好ましい化合物としては、置換
基が末端ヒドロキシル(OH)基又はカルボキシル(COO
H)基をもつ化合物が含まれる。
本明細書に開示した置換ピリジン化合物の酸塩を形成
するには、無機酸又はモノカルボン酸とピリジン化合物
とを反応させることによって行うことができる。代表的
な反応体としては塩酸及び酢酸が含まれる。
するには、無機酸又はモノカルボン酸とピリジン化合物
とを反応させることによって行うことができる。代表的
な反応体としては塩酸及び酢酸が含まれる。
本明細書に開示された化合物上に末端カルボキシル基
をもつアルカリ金属塩又はアンモニウム塩を形成するこ
ともできる。
をもつアルカリ金属塩又はアンモニウム塩を形成するこ
ともできる。
本発明の範囲に入るチオエーテル化合物の具体例は以
下のとおりである。
下のとおりである。
本明細書に開示したチオエーテル置換ピリジン化合物
は、チオールとビス(ハロアルキル)ピリジンとを塩基
中で反応させることによって合成することができる。本
発明の化合物を得るために使用することのできる合成経
路の具体例として、化合物(2)の合成を以下に示す。
は、チオールとビス(ハロアルキル)ピリジンとを塩基
中で反応させることによって合成することができる。本
発明の化合物を得るために使用することのできる合成経
路の具体例として、化合物(2)の合成を以下に示す。
合成例1:化合物(2)の調製 メタノール25ml中の2−メルカプトエタノール9.8g
(0.125モル)に、メタノール中の0.5Mナトリウムメト
キシド250mlを加えた。ビス−2,6−(クロロメチル)ピ
リジン〔J.Chem.Soc.,3594〕(1958)〕10g(0.057モ
ル)を加えると透明溶液が得られ、4日間窒素下で還流
加熱すると白色固体が堆積した。溶媒を真空中で除去
し、得られた油状体と塩混合物とを水100mlに溶解し
た。この水溶液を、クロロホルム75mlで2回抽出した。
抽出物を一緒にして水て洗い、MgSO4上で乾かし、脱色
木炭で処理した。溶媒を除去すると油状体が得られ、こ
れをシリカゲルによってクロマトグラフィー処理した。
不純物をジエチルエーテルで溶出し、生成物をメタノー
ルで除去した。メタノールを除去した後、油状体を塩化
メチレン中に溶解した後、溶液を乾かし、木炭で処理し
た。溶媒を除去すると薄黄色油状体が得られた。収量:1
3.5g(91%)。
(0.125モル)に、メタノール中の0.5Mナトリウムメト
キシド250mlを加えた。ビス−2,6−(クロロメチル)ピ
リジン〔J.Chem.Soc.,3594〕(1958)〕10g(0.057モ
ル)を加えると透明溶液が得られ、4日間窒素下で還流
加熱すると白色固体が堆積した。溶媒を真空中で除去
し、得られた油状体と塩混合物とを水100mlに溶解し
た。この水溶液を、クロロホルム75mlで2回抽出した。
抽出物を一緒にして水て洗い、MgSO4上で乾かし、脱色
木炭で処理した。溶媒を除去すると油状体が得られ、こ
れをシリカゲルによってクロマトグラフィー処理した。
不純物をジエチルエーテルで溶出し、生成物をメタノー
ルで除去した。メタノールを除去した後、油状体を塩化
メチレン中に溶解した後、溶液を乾かし、木炭で処理し
た。溶媒を除去すると薄黄色油状体が得られた。収量:1
3.5g(91%)。
本発明は、ハロゲン化銀乳剤の調製の際に、又はその
乳剤を支持体上に塗布する前にその乳剤中に前記のよう
にチオエーテル化合物約0.001g〜約10gを加えることか
らなる、ハロゲン化銀乳剤の製法も提供する。
乳剤を支持体上に塗布する前にその乳剤中に前記のよう
にチオエーテル化合物約0.001g〜約10gを加えることか
らなる、ハロゲン化銀乳剤の製法も提供する。
本発明によれば、ハロゲン化銀乳剤への前記チオエー
テル化合物の添加は、製造の各種の段階で行うことがで
きる。前記のチオエーテル化合物は単独で加えるか、又
は他のチオエーテル化合物若しくはその銀錯体を始めと
して他の熟成剤と組み合せて加えることができる。例え
ば、前記の化合物の添加は、ハロゲン化銀粒子の形成の
際に、物理若しくは化学熟成の際に、又は塗布前の別個
の工程において行うことができる。ハロゲン化銀粒子の
形成は当業界で一般に周知の方法によって行うことがで
きるが、ダブルジェット形の方法が好ましい。
テル化合物の添加は、製造の各種の段階で行うことがで
きる。前記のチオエーテル化合物は単独で加えるか、又
は他のチオエーテル化合物若しくはその銀錯体を始めと
して他の熟成剤と組み合せて加えることができる。例え
ば、前記の化合物の添加は、ハロゲン化銀粒子の形成の
際に、物理若しくは化学熟成の際に、又は塗布前の別個
の工程において行うことができる。ハロゲン化銀粒子の
形成は当業界で一般に周知の方法によって行うことがで
きるが、ダブルジェット形の方法が好ましい。
ダブルジェット法は、ハロゲン化銀保護コロイド(例
えばゼラチン又はゼラチン誘導体)の撹拌溶液中に、2
個の別個のジェットから、硝酸銀水溶液とハロゲン化銀
(例えば、アルカリ金属ハロゲン化物例えば臭化カリウ
ム)1以上の水溶液とを同時に加えることからなる。本
明細書に記載のチオエーテル化合物は、ハロゲン化銀形
成の開始前に保護コロイド溶液に加えるのが好ましい。
えばゼラチン又はゼラチン誘導体)の撹拌溶液中に、2
個の別個のジェットから、硝酸銀水溶液とハロゲン化銀
(例えば、アルカリ金属ハロゲン化物例えば臭化カリウ
ム)1以上の水溶液とを同時に加えることからなる。本
明細書に記載のチオエーテル化合物は、ハロゲン化銀形
成の開始前に保護コロイド溶液に加えるのが好ましい。
本明細書に記載の化合物を使用する場合には、ハロゲ
ン化銀粒子の形成条件、例えばpH,pAg、温度等は特に制
限されない。pHは一般に約1〜9、好ましくは約2〜6
であり、pAgは一般に約5〜11、好ましくは約7.0〜10.0
である。ハロゲン化銀粒子は、温度約30℃〜約90℃、好
ましくは約35℃〜約80℃で形成することができる。
ン化銀粒子の形成条件、例えばpH,pAg、温度等は特に制
限されない。pHは一般に約1〜9、好ましくは約2〜6
であり、pAgは一般に約5〜11、好ましくは約7.0〜10.0
である。ハロゲン化銀粒子は、温度約30℃〜約90℃、好
ましくは約35℃〜約80℃で形成することができる。
本明細書に記載の有機チオエーテル化合物の添加は、
ハロゲン化銀1モル当り約0.001g〜10g、好ましくは約
0.01g〜1gの量で、物理熟成の際に、及び/又はハロゲ
ン化銀粒子の沈殿の際に行うことができる。
ハロゲン化銀1モル当り約0.001g〜10g、好ましくは約
0.01g〜1gの量で、物理熟成の際に、及び/又はハロゲ
ン化銀粒子の沈殿の際に行うことができる。
本明細書に記載の形の酸置換チオエーテル化合物がハ
ロゲン化銀乳剤の調製後にその中に残留している場合に
は、長期間貯蔵された場合のカブリ形成の減少がよく得
られる。カブリ形成を遅らせる有効濃度はハロゲン化銀
1モル当りチオエーテル化合物約10-6モル〜約0.5×10
-2モルである。
ロゲン化銀乳剤の調製後にその中に残留している場合に
は、長期間貯蔵された場合のカブリ形成の減少がよく得
られる。カブリ形成を遅らせる有効濃度はハロゲン化銀
1モル当りチオエーテル化合物約10-6モル〜約0.5×10
-2モルである。
本発明の写真乳剤用のバインダー又は保護コロイドと
してはゼラチンが好ましい。しかしながら、他の親水性
コロイドも適している。例えば、タンパク質例えばゼラ
チン誘導体、ゼラチンと他のポリマーとのグラフトポリ
マー、アルブミン、カゼイン、セルロース誘導体例えば
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、硫酸セルロース、糖誘導体例えばアルギン酸ナト
リウム、デンプン誘導体及び各種の合成親水性ホモポリ
マー又はコポリマー例えばポリビニルアルコール、ポリ
−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタク
リル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール
及びポリビニルピラゾールを使用することができる。
してはゼラチンが好ましい。しかしながら、他の親水性
コロイドも適している。例えば、タンパク質例えばゼラ
チン誘導体、ゼラチンと他のポリマーとのグラフトポリ
マー、アルブミン、カゼイン、セルロース誘導体例えば
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、硫酸セルロース、糖誘導体例えばアルギン酸ナト
リウム、デンプン誘導体及び各種の合成親水性ホモポリ
マー又はコポリマー例えばポリビニルアルコール、ポリ
−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリメタク
リル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール
及びポリビニルピラゾールを使用することができる。
酸処理ゼラチン及び石灰処理ゼラチンを使用すること
ができる。更に、ゼラチン水解物及びゼラチンの酵素水
解生成物も有用である。
ができる。更に、ゼラチン水解物及びゼラチンの酵素水
解生成物も有用である。
写真乳剤層又は他の親水性コロイド層中に界面活性剤
を塗布助剤として配合して、静電荷の形成防止、潤滑特
性の改良、乳剤分散の改良、接着防止、並びに写真特性
例えば現像促進、コントラスト増加又は増感の改良を達
成することができる。
を塗布助剤として配合して、静電荷の形成防止、潤滑特
性の改良、乳剤分散の改良、接着防止、並びに写真特性
例えば現像促進、コントラスト増加又は増感の改良を達
成することができる。
本発明の写真乳剤は、その高い写真感度、コントラス
ト又はカブリ減少のために、多くの各種のハロゲン化銀
写真感光感光材料に塗布することができる。例えば、前
記の乳剤は、高感度白黒ネガフィルム、X線フィルム及
び多層カラーネガフィルム中で使用することができる。
ト又はカブリ減少のために、多くの各種のハロゲン化銀
写真感光感光材料に塗布することができる。例えば、前
記の乳剤は、高感度白黒ネガフィルム、X線フィルム及
び多層カラーネガフィルム中で使用することができる。
本発明の写真乳剤は、カブリ防止剤又は乳剤安定剤例
えばアザインデン、チオンアイド、アゾール等を含有す
ることができる。
えばアザインデン、チオンアイド、アゾール等を含有す
ることができる。
本発明の写真乳剤は色素によって分光増感することが
できる。使用することができる色素としては、シアニン
色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロ
シアニン色素、及びヘミオキサノール色素が含まれる。
特に有用な色素は、メロシアニン群に含まれる色素であ
る。これらの色素は、塩基性複素環式核として、シアニ
ン色素中に通常使用される任意の核を含有する。
できる。使用することができる色素としては、シアニン
色素、メロシアニン色素、複合シアニン色素、複合メロ
シアニン色素、及びヘミオキサノール色素が含まれる。
特に有用な色素は、メロシアニン群に含まれる色素であ
る。これらの色素は、塩基性複素環式核として、シアニ
ン色素中に通常使用される任意の核を含有する。
本発明の写真乳剤は、カラー像形成カプラーすなわち
芳香族アミン(通常は第一アミン)の酸化生成物と反応
して色素を形成することのできる化合物を含有すること
ができる。バラスト基を含有する非拡散性カプラーが望
ましい。4当量カプラー及び2当量カプラーのいずれも
有効である。更に、色補正効果を示す着色カプラー又は
現像時に現像阻害剤を放出するカプラー(いわゆるDIR
カプラー)を使用することができる。
芳香族アミン(通常は第一アミン)の酸化生成物と反応
して色素を形成することのできる化合物を含有すること
ができる。バラスト基を含有する非拡散性カプラーが望
ましい。4当量カプラー及び2当量カプラーのいずれも
有効である。更に、色補正効果を示す着色カプラー又は
現像時に現像阻害剤を放出するカプラー(いわゆるDIR
カプラー)を使用することができる。
本発明の写真乳剤は、写真感光材料用に通常使用され
ている支持体例えば可撓性支持体(例えばプラスチック
フィルム、紙等)又は剛性支持体(例えばガラス等)の
上に、ディップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン塗布
法、又は押出塗布法によって塗布される。
ている支持体例えば可撓性支持体(例えばプラスチック
フィルム、紙等)又は剛性支持体(例えばガラス等)の
上に、ディップ塗布法、ローラー塗布法、カーテン塗布
法、又は押出塗布法によって塗布される。
本発明の乳剤は、支持体とその上に担持された別個の
分光感度をもつ少なくとも2つの層とからなる多層多色
写真材料に塗布することができる。多層多色写真材料
は、通常、支持体と、その上に担持された赤感性乳剤層
少なくとも1層と、緑感性乳剤層少なくとも1層と、青
感性乳剤層少なくとも1層とからなる。これらの層の順
序は必要に応じて随意に選ぶことができる。一般には、
シアン形成カプラーを赤感性乳剤層と関連させ、マゼン
タ形成カプラーを緑感性乳剤層と関連させ、そしてイエ
ロー形成カプラーを青感性乳剤層と関連させる。しかし
ながら、或る場合には、別異の層配列を使用することが
できる。
分光感度をもつ少なくとも2つの層とからなる多層多色
写真材料に塗布することができる。多層多色写真材料
は、通常、支持体と、その上に担持された赤感性乳剤層
少なくとも1層と、緑感性乳剤層少なくとも1層と、青
感性乳剤層少なくとも1層とからなる。これらの層の順
序は必要に応じて随意に選ぶことができる。一般には、
シアン形成カプラーを赤感性乳剤層と関連させ、マゼン
タ形成カプラーを緑感性乳剤層と関連させ、そしてイエ
ロー形成カプラーを青感性乳剤層と関連させる。しかし
ながら、或る場合には、別異の層配列を使用することが
できる。
本発明によって得られる写真乳剤は公知の方法によっ
て処理することができる。白黒処理用に使用すべき現像
液は、通常の現像主薬例えばジヒドロキシベンゼン(例
えば、ヒドロキノン)、3−ピラゾリドン(例えば、1
−フェニル−3−ピラゾリドン)、アミノフェノール
(例えば、N−メチル−p−アミノフェノール)、1−
フェニル−3−ピラゾリン又はアスコルビン酸を含有す
ることができる。
て処理することができる。白黒処理用に使用すべき現像
液は、通常の現像主薬例えばジヒドロキシベンゼン(例
えば、ヒドロキノン)、3−ピラゾリドン(例えば、1
−フェニル−3−ピラゾリドン)、アミノフェノール
(例えば、N−メチル−p−アミノフェノール)、1−
フェニル−3−ピラゾリン又はアスコルビン酸を含有す
ることができる。
発色現像主薬としては、第1芳香族アミン現像主薬例
えばフェニレンジアミン、例えば4−アミノ−N,N−ジ
エチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエ
チルアニリン、4−アミノ−N−エチル−N−ヒドロキ
シ−エチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エ
チル−N−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4
−アミノ−N−エチル−N−メタンスルホンアミドエチ
ルアニリン及び4−アミノ−3−メチル−N−エチル−
N−メトキシエチルアニリンを使用することができる。
更に、L.F.A.Mason,Photographic Processing Chemistr
y(Focal Press,1966)並びに米国特許第2,193,015号及
び第2,592,364号各明細書に記載の現像主薬を使用する
ことができる。
えばフェニレンジアミン、例えば4−アミノ−N,N−ジ
エチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエ
チルアニリン、4−アミノ−N−エチル−N−ヒドロキ
シ−エチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エ
チル−N−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4
−アミノ−N−エチル−N−メタンスルホンアミドエチ
ルアニリン及び4−アミノ−3−メチル−N−エチル−
N−メトキシエチルアニリンを使用することができる。
更に、L.F.A.Mason,Photographic Processing Chemistr
y(Focal Press,1966)並びに米国特許第2,193,015号及
び第2,592,364号各明細書に記載の現像主薬を使用する
ことができる。
以下、本発明を実施例によって更に具体的に説明する
が、これは本発明を限定するものではない。
が、これは本発明を限定するものではない。
例1 分散ハロゲン化銀のRayleigh散乱測定〔A.L.Smith
編、“Particle Growth in Suspensions",Academic Pre
ss社(ロンドン)(1973年)第159〜178頁のL.Oppenhei
mer,T.H.James及びA.H.Herz〕から、本発明及び従来技
術の化合物の熟成活性を決定した。
編、“Particle Growth in Suspensions",Academic Pre
ss社(ロンドン)(1973年)第159〜178頁のL.Oppenhei
mer,T.H.James及びA.H.Herz〕から、本発明及び従来技
術の化合物の熟成活性を決定した。
ハロゲン化銀生長速度試験は、0.1%ゼラチン(等電
点4.9)及び30容量%メタノール(pBr3、pH3及び25℃)
中に懸濁させた約1mM AgBrによって実施した。添加剤濃
度は0.2ミリモル/AgBr懸濁液であった。濁りを時間
の関数として測定し、こうして得られる直線プロット
(傾斜率)をAgBr生長(又は熟成)速度の寸度とした。
表Iに結果を示す。
点4.9)及び30容量%メタノール(pBr3、pH3及び25℃)
中に懸濁させた約1mM AgBrによって実施した。添加剤濃
度は0.2ミリモル/AgBr懸濁液であった。濁りを時間
の関数として測定し、こうして得られる直線プロット
(傾斜率)をAgBr生長(又は熟成)速度の寸度とした。
表Iに結果を示す。
表I チオエーテル化合物 AgBr生長速度 ナシ(対照) 1.0 A(従来技術) 1.0 B(従来技術) 2.1 2(本発明) 3.2 化合物Aは2,5−ジチオスベリン酸(−CH2SCH2COOH)
2であり、これは特開昭53−85420号公報に記載の化合
物(7)である。化合物Bは米国特許第3,021,215号明
細書に記載の3,6−ジチア−1,8−オクタンジオールであ
る。
2であり、これは特開昭53−85420号公報に記載の化合
物(7)である。化合物Bは米国特許第3,021,215号明
細書に記載の3,6−ジチア−1,8−オクタンジオールであ
る。
表Iによれば、本発明のチオエーテル置換ピリジン化
合物(2)は従来技術の化合物よりも、ハロゲン化銀熟
成剤として明らかに活性が高いことが分かる。
合物(2)は従来技術の化合物よりも、ハロゲン化銀熟
成剤として明らかに活性が高いことが分かる。
例2 チオエーテル部分に酸置換基が含まれている場合に
は、本明細書に記載のピリジン化合物を化学増感高感度
ハロゲン化銀乳剤中に配合すると、従来技術のチオエー
テル熟成剤と比較してカブリを少なくする。この点を以
下に示す。
は、本明細書に記載のピリジン化合物を化学増感高感度
ハロゲン化銀乳剤中に配合すると、従来技術のチオエー
テル熟成剤と比較してカブリを少なくする。この点を以
下に示す。
以下の表に記載の化合物を濃度1ミリモル/モルAg及
び40℃において、イオウ及び金増感ネガAgBr Iゼラチン
乳剤(0.001M KBr含有、pH約6)に加えた。乳剤を塗布
し、ヒドロキノン/モノメチル−p−アミノフェノール
スルフェート型現像液例えばKodak Developer DK−50又
はD−19(商品名)として市販されているもので処理し
た。感度の値は対照(100)に対して標準化した。老化
促進試験は、49℃/相対湿度50%で1週間塗膜を貯蔵す
ることによって実施した。結果を表IIに示す。
び40℃において、イオウ及び金増感ネガAgBr Iゼラチン
乳剤(0.001M KBr含有、pH約6)に加えた。乳剤を塗布
し、ヒドロキノン/モノメチル−p−アミノフェノール
スルフェート型現像液例えばKodak Developer DK−50又
はD−19(商品名)として市販されているもので処理し
た。感度の値は対照(100)に対して標準化した。老化
促進試験は、49℃/相対湿度50%で1週間塗膜を貯蔵す
ることによって実施した。結果を表IIに示す。
前記の表IIの結果から、本明細書で開示したチオエー
テル置換ピリジン化合物は従来技術の2つの化合物と比
較して明白にカブリを減少させると共に、写真感度の欠
損を伴ずにカブリ減少を実現させることが分かる。
テル置換ピリジン化合物は従来技術の2つの化合物と比
較して明白にカブリを減少させると共に、写真感度の欠
損を伴ずにカブリ減少を実現させることが分かる。
前記の実施例では臭素イオンが過剰の臭化銀に関して
本発明の説明を行ったが、本発明はAgCl I及びAgCl Br
を始めとする他のハロゲン化組成物、並びに過剰の塩素
イオンを含有する塩化銀分散体及び過剰の沃素イオンを
含有する沃素銀分散体にも利用することができる。
本発明の説明を行ったが、本発明はAgCl I及びAgCl Br
を始めとする他のハロゲン化組成物、並びに過剰の塩素
イオンを含有する塩化銀分散体及び過剰の沃素イオンを
含有する沃素銀分散体にも利用することができる。
本明細書に開示したチオエーテル化合物は、悪いセン
シトメトリー変化の原因となるスルフィドイオンを生成
しない銀錯体を形成することが分かった。これらのチオ
エーテル化合物は活性ハロゲン化銀溶媒であり、ハロゲ
ン化銀を水性分散体中に例えば銀塩拡散転写系中に溶解
することができる。
シトメトリー変化の原因となるスルフィドイオンを生成
しない銀錯体を形成することが分かった。これらのチオ
エーテル化合物は活性ハロゲン化銀溶媒であり、ハロゲ
ン化銀を水性分散体中に例えば銀塩拡散転写系中に溶解
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−3134(JP,A) 特開 昭60−136736(JP,A) 特開 昭53−85420(JP,A) 特開 昭57−135944(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】構造式 〔式中、XはNHCO(CH2)nであり、Yは水素原子、ヒ
ドロキシル基又は式COOR′のカルボキシ基であり、R′
は水素原子又は炭素原子1〜5個のアルキル基であり、
aは0又は1であり、nは1又は2であり、pはaに同
じであるかもしくは2であり、qは0又は1であり、そ
してmは2〜5である〕 で表されるチオエーテル置換化合物又はその第4アンモ
ニウム塩を含むことを特徴とする、ハロゲン化銀写真乳
剤。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US947452 | 1986-12-29 | ||
US06/947,452 US4695534A (en) | 1986-12-29 | 1986-12-29 | Silver halide photosensitive material |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63172265A JPS63172265A (ja) | 1988-07-15 |
JP2561686B2 true JP2561686B2 (ja) | 1996-12-11 |
Family
ID=25486161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62330339A Expired - Lifetime JP2561686B2 (ja) | 1986-12-29 | 1987-12-28 | ハロゲン化銀写真乳剤 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4695534A (ja) |
JP (1) | JP2561686B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4801523A (en) * | 1987-08-28 | 1989-01-31 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process for the preparation of octahedral silver chloride-containing emulsions |
JPH0731383B2 (ja) * | 1987-11-05 | 1995-04-10 | 富士写真フイルム株式会社 | ハロゲン化銀写真乳剤 |
JPH03137632A (ja) * | 1989-10-24 | 1991-06-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | 写真用ハロゲン化銀乳剤の製造方法 |
US5246826A (en) * | 1992-05-08 | 1993-09-21 | Eastman Kodak Company | Process of preparing photosensitive silver halide emulsions |
US5246825A (en) * | 1992-05-08 | 1993-09-21 | Eastman Kodak Company | Preparation of photosensitive silver halide materials with organic ripening agents |
US5750327A (en) * | 1996-06-20 | 1998-05-12 | Eastman Kodak Company | Mixed ripeners for silver halide emulsion formation |
US6713916B1 (en) * | 2002-10-31 | 2004-03-30 | Black & Decker Inc. | Electric motor assembly |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BE595533A (ja) * | 1959-10-01 | |||
JPS5941571B2 (ja) * | 1977-01-06 | 1984-10-08 | コニカ株式会社 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
JPS60136736A (ja) * | 1983-12-08 | 1985-07-20 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀乳剤の製造方法及びハロゲン化銀写真感光材料 |
JPS613134A (ja) * | 1984-06-15 | 1986-01-09 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀乳剤の製造方法およびハロゲン化銀写真感光材料 |
-
1986
- 1986-12-29 US US06/947,452 patent/US4695534A/en not_active Expired - Fee Related
-
1987
- 1987-12-28 JP JP62330339A patent/JP2561686B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4695534A (en) | 1987-09-22 |
JPS63172265A (ja) | 1988-07-15 |
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