JP2788541B2 - 増強した潜像安定性を有する写真記録材料 - Google Patents

増強した潜像安定性を有する写真記録材料

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JP2788541B2 JP2194122A JP19412290A JP2788541B2 JP 2788541 B2 JP2788541 B2 JP 2788541B2 JP 2194122 A JP2194122 A JP 2194122A JP 19412290 A JP19412290 A JP 19412290A JP 2788541 B2 JP2788541 B2 JP 2788541B2
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真記録材料に関し、より具体的には増強し
た潜像保持安定性を有する写真記録材料に関する。
可視画像は化学線に対するハロゲン化銀写真材料の露
光によってその材料中に形成され、露光量を記録するこ
ととなる。この記録は肉眼では見ることができず、その
露光された材料の写真処理によって可視画像を与える。
一般に、潜像は金属銀の微小な斑点からなるものと信じ
られている。これらの斑点はハロゲン化銀粒子による化
学線の吸収で生じた銀イオンと光電子間の相互作用によ
って個々のハロゲン化銀粒子中またはその粒子上で形成
する。
最も普通のハロゲン化銀写真材料の処理としては、そ
の材料を現像主薬の水性アルカリ溶液と接触する現像工
程が挙げられる。この現像主薬は還元剤であり、潜像に
含まれるハロゲン化銀粒子を金属銀まで選択的に還元す
る。
写真技術分野では、潜像は永久的なものでなく露光直
後には現像可能なハロゲン化銀粒子も時間の経過ととも
に現像不能になってくるものと認識されている。
この現像は潜像退行と称されており、現像された画像
における画像濃度の低下とその結果として生じるハロゲ
ン化銀写真材料の感度の低下を伴うこと自体は明らかで
ある。
ハロゲン化銀材料が像様露光直後に現像された場合に
は、潜像退行は問題とならないであろう。しかしなが
ら、多くのハロゲン化銀材料では露光と処理の間の遅延
がしばしば起こる。例えば、単一のロールフィルム上に
多数の画像が形成されるアマチュアのフィルム材料で
は、しばしば最初の画像が露光された時とその露光され
た材料が処理される時の間に数箇月の遅れが存在する。
このような材料の潜像退行性は無視できない問題を提供
する可能性があり、この好ましくない影響を避けそして
低減する目的で数種の化合物が写真材料に添加されてい
る。これらの化合物は潜像安定化剤と称されており、そ
して潜像退行の予防または低減は潜像安定化と称されて
いる。
〔従来の技術〕
前述の課題を解決するために各種の試みがなされてき
た。一つの試みとしては、N−2−プロペニル−ベンゾ
チアゾリウムおよびN−2−プロペニル−ナフトチアゾ
リウム塩がこの目的に有用なものであるように記載され
ている米国特許第3,954,478号が挙げられる。
潜像の不安定性に対して提案された他の解決策は、N
−アルケニルチアゾリウム塩の塩基性加水分解によって
得られたアクリル化合物が潜像の不安定性の低減を示す
米国特許第4,374,196号明細書に記載されている。米国
特許第4,423,140号明細書では、特定の芳香族メルカプ
ト化合物類が潜像の不安定性を低減するのに有用である
かのように記載されている。ヨーロッパ特許公開第250,
740号公報は、潜像安定剤として2−未置換N−アルケ
ニルチアゾリウム塩類を公表する。
〔発明が解決しようとする課題〕
潜像の不安定性を低減または除去するためのこれら従
来の試みが存在するとはいえ、写真技術分野では、露光
されたハロゲン化銀記録材料の潜像に対するより有効な
安定剤の必要性はいまだ存在する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、ハロゲン化銀乳剤と組合わさった下記式で
示されるエステル含有N−アルキルもしくはN−アルケ
ニルベンゾチアゾリウムもしくはベンゾセレナゾリウム
塩を有することを特徴とするハロゲン化銀乳剤を含んで
なる写真記録材料を提供することによって前記課題を解
決する。
上式中、Xはイオウまたはセレンであり、 R1は水素、ハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコ
キシであり、 R2は−CH2CH3,−CH=CH2または−CH2CH=CH2であり、 Yはカウンターバランスイオンであり、 mは0〜4であり、 nは1〜5であり、そして pおよびqはそれぞれ0または1であるが、pが1の
ときqは0で、かつqが1のときpは0である。
R1がアルキルまたはアルコキシである場合、「低級」
と称する炭素鎖長は炭素原子1〜約5個であり、好まし
くは炭素原子1〜約3個である。そのアルキル基または
アルコキシ基は直鎖または分枝鎖であることができる。
R1がハロゲンであるときはクロロが好ましい。
カウンターバランスイオンYは、それが塗布される写
真材料に適合するすべてのアニオンであることができ
る。有用なイオンとしては、ハロゲン化物、ハロホスフ
ェート類およびトリフルオロメタンスルホネート類など
の無機アニオンが挙げられる。
nは5のように大きな整数であることができるが、好
ましい数値は1〜3である。その炭素鎖は直鎖または分
枝鎖であることができ、例えばn−プロピル、s−ブチ
ルまたはt−アミルである。
pまたはqの一つだけが1であるとの前提は、環窒素
原子に結合された置換基におけるカルボニル基にはただ
一つの酸素原子が隣接することを確実にする。その酸素
原子はアルキレン鎖とカルボニル基との間か、あるいは
カルボニル基と末端エチル基もしくはアリル基との間に
配置することができる。
露光されたハロゲン化銀乳剤で改良された潜像安定性
を提供することができ、本発明の範囲内に入る具体的な
化合物には次のものが包含される。
本発明で有用な化合物は、例えばピリジンの存在下で
アルコールをトリフルオロメタンスルホン酸無水物で処
理し、次いで窒素雰囲気下で生成物をベンゾチアゾール
またはベンゾセレナゾールで処理することによって目的
の塩を製造することができる。
このような製造の詳細は以下の合成例によって具体的
に説明する。
例1:化合物19の製造 マグネチック・スタラー、滴下漏斗、窒素入口および
還流冷却器を装備したフラスコにピリジン(0.79g、0.0
1モル)およびジクロロメタン(20ml)を入れた。その
フラスコをドライアイス−アセトニトリル浴で−40℃ま
で冷却し、次いで内部を窒素雰囲気に持続した。ジクロ
ロメタン(20ml)中トリフルオロメタンスルホン酸無水
物(2.82g、0.01モル)を滴下した。得られた濃厚混合
物を−40℃で10分間攪拌した。ジクロロメタン(20ml)
中1,4−ブタン−ジオールモノアクリレート(1.44g、0.
01モル)を30分かけて滴下した。混合物を−40℃でさら
に10分間攪拌した。ベンゾチアゾール(1.10g、0.008モ
ル)およびジクロロメタン(40ml)を含有する別のフラ
スコ中に、前記反応混合物を冷却したままガラス濾過器
を通して濾過した。このフラスコを氷浴で冷却し、内部
を窒素雰囲気に持続した。その混合物を氷浴温度で2時
間、次いで室温にて20時間攪拌した。白色固体が溶液か
ら分離した。その混合物を濾過し、集めた固体を新鮮な
ジクロロメタンで洗浄した。この物質を真空乾燥器中で
室温にて一夜乾燥した。こうして白色粉末1.50gが得ら
れた。上記濾液から溶媒を留去した。残存する固体残渣
を水と攪拌しながら粉砕した。この混合物を濾過し、集
めた固体を、最初は水で、次いでジエチルエーテルで洗
浄した。この物質を真空乾燥器中で室温にて一夜乾燥し
た。こうして第二の生成物の結晶収得物1.22gを得た。
白色粉末の総収量2.72g(83%)。m.p.138〜140℃。
元素分析:C15H16F3NO2S2+0.5H2Oとして 計算値:C,42.9;H,4.0;N,3.3;S,15.2。
実験値:C,43.1;H,3.8;N,3.3;S,14.8。
例2:化合物15の製造 1,4−ブタンジオールモノアクリレート(4.32g、0.03
モル)、酸化白金(81%、0.10g)および酢酸エチル(1
00ml)をパールの水素添加容器に置いた。その混合物を
パール装置上に置き、水素の吸収が止まるまで室温で水
素添加した。この反応は約2時間かかって終了した。混
合物を濾過して触媒を除去した。ロータリーエバポレー
ターで濾液から溶媒を留去した。こうして透明な油状物
として4−ヒドロキシブチルプロピオネート4.3g(98
%)が得られた。nmrスペクトルは生成物の構造を実証
した。
マグネチック・スタラー、滴下漏斗、窒素入口および
還流冷却器を装備したフラスコ中に、ピリジン(0.79
g、0.01モル)およびジクロロメタン(20ml)を置い
た。フラスコを氷浴で0℃に冷却し、次いで内部を窒素
雰囲気に持続した。ジクロロメタン(20ml)中トリフル
オロメタンスルホン酸無水物(2.82g、0.01モル)を滴
下したところ白色沈殿が生じた。その混合物を0℃で10
分間攪拌した。ジクロロメタン(20ml)中4−ヒドロキ
シブチルプロピオネート(1.46g、0.01モル)溶液を20
分かけて滴下した。この混合物を0℃でさらに15分間攪
拌した。次に、この混合物を冷却したまた硫酸ナトリウ
ム パッドを通して濾過した。ベンゾチアゾール(1.10
g、0.008モル)とジクロロメタン(40ml)を含有する別
のフラスコに前記濾液を手早く加えた。窒素雰囲気下、
17時間室温下、前記で得られた溶液を攪拌した。ロータ
リーエバポレーターで溶媒を留去して褐色油状物を得
た。この油状物を水(40ml)と15分間攪拌した。水性混
合物をジエチルエーテルと振盪して中性物質を除去し
た。水性層をビーカーに移した。ヘキサフルオロリン酸
カリウム(1.2g)を攪拌しながら加えた。この水性混合
物を室温で30分間攪拌し、次いで濾過した。集めた固体
を、最初は水で、次にジエチルエーテルで洗浄した。生
成物を真空乾燥器中、45℃で一夜乾燥した。こうしてピ
ンクがかった白色粉末1.0g(31%)を得た。m.p.124〜1
27℃。
元素分析、C14H18F6NO2POとして、 計算値:C,41.1;H,4.4;N,3.4;S,7.5。
実験値:C,41.4;H,4.5;N,3.8;S,7.5。
例3:化合物1の製造 ビニルブロモアセテート(1.65g、0.01モル)とベン
ゾチアゾール(1.35、0.01モル)を丸底フラスコ中で一
緒に混合した。得られた溶液を攪拌しながら2時間80〜
85℃(油浴温度)で加熱した。
混合物を凝集し、室温で一夜静置した。固形分をジエ
チルエーテルと共に攪拌した。混合物を濾過し、集めた
固体を新鮮なジエチルエーテルで洗浄した。この物質を
室温で空気乾燥した。次に、それを水(35ml)で溶解し
た。この水性溶液を室温で攪拌し、次いでヘキサフルオ
ロリン酸カリウム(1.2g)を少しずつ加えた。沈殿が生
成した。この混合物を30分間攪拌し、次いで濾過した。
集めた固体を、最初は水で、次いでジエチルエーテルで
洗浄した。生成物を真空乾燥器中45℃で5時間乾燥し
た。こうしてベージュ色の粉末1.43g(39%)が得られ
た。m.p.172〜174℃。
元素分析、C11H10F6NO2PSとして、 計算値:C,36.2;H,2.8;N,3.8;S,8.8。
実験値:C,36.4;H,2.8;N,3.8;S,8.8。
例4:化合物11の製造 マグネチック・スタラー、滴下漏斗、窒素入口および
還流冷却器を装備したフラスコ中にピリジン(0.79g、
0.01モル)とジクロロメタン(20ml)を置いた。このフ
ラスコを氷浴で0℃に冷却し、内部を窒素雰囲気に持続
した。ジクロロメタン(20ml)中トリフルオロメタンス
ルホン酸無水物(2.82g、0.01モル)溶液を滴下した。
得られた濃厚懸濁液を0℃でさらに10分間攪拌した。ジ
クロロメタン(20ml)中エチルグリコレート(1.04g、
0.01モル)溶液を20分かけて滴下した。
添加が終了した後、混合物を0℃でさらに10分間攪拌
した。冷混合物を硫酸ナトリウム、パッドを通して濾過
した。この濾液を、ジクロロメタン(50ml)中ベンゾチ
アゾール(1.10g、0.008モル)溶液に手早く加えた。窒
素雰囲気下、得られた溶液を17時間室温で攪拌した。ロ
ータリーエバポレーターによって溶媒を留去して油状物
を得た。この油状物を温水(40ml)と共に攪拌した。こ
の水性混合物をジエチルエーテルと共に振盪した。水性
層をビーカー中に分取した。この溶液を室温で攪拌し、
ヘキサフルオロリン酸カリウム(1.4g)を加えた。白色
沈殿が生じた。この混合物を30分間攪拌し、次いで濾過
した。集めた固体を、最初は水で、次いでジエチルエー
テルで洗浄した。生成物を真空乾燥器中40℃で数時間乾
燥した。粗生成物をエタノール(35ml)から再結晶させ
た。この混合物を濾過し、再結晶生成物をペンタンで洗
浄した。このものを、真空乾燥器中数時間40℃で乾燥し
た。こうして白色固体0.95g(32%)が得られた。m.p.1
37〜139℃。
元素分析、C11H12F6NO2PSとして、 計算値:C,36.0;H,3.3;N,3.8;S,8.7。
実験値:C,36.0;H,3.3;N,3.8;S,8.8。
例5:化合物18の製造 アリルクロロアセテート(1.35g、0.01モル)とベン
ゾチアゾール(1.35g、0.01モル)を丸底フラスコ中で
一緒に混合した。得られた溶液を攪拌しながら8時間10
0〜105℃(油浴温度)で加熱した。暗粘性混合物を、水
とエーテルと共に攪拌した。水性層を分取し、エーテル
層を廃棄した。水性層を濾過し、得られた溶液を室温で
攪拌した。ヘキサフルオロリン酸カリウム(1.0g)を加
え、この混合物を30分間攪拌した。沈殿が得られた。こ
の混合物を濾過し、集めた固体を最初は水で、次いでジ
エチルエーテルで洗浄した。生成物を室温で空気乾燥し
た。こうしてオレンジ色の粉末0.20g(5%)が得られ
た。m.p.128〜130℃(分解)。
元素分析、C11H12F6NO2PSとして、 計算値:C,38.0;H,3.2;N,3.7;S,8.5。
実験値:C,38.8;H,3.3;N,3.8;S,7.7。
本明細書で開示するベンゾチアゾリウムおよびベンゾ
セレナゾリウム塩類は、次の工程のどの時点でハロゲン
化銀粒子の沈殿に加えることもできる。好ましくは、前
記塩類は化学および分光増感後であって塗布前に乳剤へ
加えられる。しかしながら、これらの塩類はこれらの増
感工程を通じて存在させることもできる。
乳剤に加えられるベンゾチアゾリウム塩またはベンゾ
セレナゾリウム塩の最適量は、使用される具体的な塩、
使用される具体的なハロゲン化銀乳剤または乳剤の他の
成分の性質のような各種要因により左右されるであろ
う。有用な量は、銀1モル当たり約0.002〜約10ミリモ
ルの範囲内にある。好ましくは、塩は、銀1モル当たり
約0.02〜約0.5ミリモルの量で乳剤に組み入れられる。
本発明で使用されるハロゲン化銀乳剤は、潜像不安定
性または潜像退行に対して好ましく保護される当該技術
分野で既知のどのようなハロゲン化銀乳剤であってもよ
い。これらのハロゲン化銀乳剤は、臭化銀、塩化銀、塩
臭化銀、塩ヨウ化銀、臭ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀または
それらの混合物を含んでなることができる。これらの乳
剤は、粗粒子、中間粒子または微細粒子を含むことがで
き、単分散体または多分散体であることができる。
これらのハロゲン化銀乳剤は、表面潜像形成性乳剤が
好ましい。それらは、T.H.Jamesによって、The Theory
of the Photographic Process、第4版、(MacMillan,1
977)67〜76ページに具体的に記載されるように化学増
感されるか、あるいはResearch Disclosure,Vol.134,19
75年6月、Item 13452、または米国特許第1,623,499
号、同1,673,522号、同2,399,083号、同2,642,361号、
同3,297,447号、同3,297,446号、同1,315,755号、同3,7
72,031号、同3,761,267号、同3,857,711号、同3,565,63
3号、同3,901,714号および同3,904,415号ならびに英国
特許第1,396,696号明細書に具体的に記載されるように
イオウ、セレン、テルル、金、白金、パラジウム、イリ
ジウム、オスミウム、レニウムまたはリン増感剤によっ
て増感されていてもよい。
化学増感は、場合によって、米国特許第2,222,264号
および同2,642,361号明細書に記載されるようにチオシ
アネートの存在下で;米国特許第2,521,926号、同3,02
1,215号および同4,054,457号明細書に記載されるように
チオエーテルの存在下で;あるいは米国特許第3,411,91
4号、同3,554,757号、同3,565,631号および同3,901,714
号明細書に記載されるようにアザピリダジン類およびア
ザピリミジン類の存在下で行うことができる。さらにま
たは別法として、これらの乳剤は、例えば、米国特許第
3,891,446号および同3,984,249号明細書に具体的に記載
されているように水素によって、Research Disclosure,
Vol.136,1975年8月、Item 13654または米国特許第2,51
8,696号、同2,739,060号、同2,743,182号、同2,743,183
号、同2,983,609号、同3,026,203号および同3,361,564
号明細書に記載されるように低pAg(例えば、5未
満)、高pH(例えば、8より大きい)処理であるいは、
塩化第一スズ、チオウレアジオジド(thiourea diozid
e)、ポリアミン類およびアミンボラン類のような還元
剤の使用によって還元増感することもできる(「Resear
ch Disclosure」はIndustrial Opportunities Ltd.Home
well,Havant Hampshire,PO9 IEF、英国、により発行さ
れている)。
これらのハロゲン化銀乳剤は、シアニン類、メロシア
ニン類、シアニン類とメロシアニン類の複合体(すなわ
ち、トリ−、テトラ−およびポリ−核シアニン類および
メロシアニン類)オキソノール類、ヘミオキソノール
類、スチリル類、メロスチリル類およびストレプトシア
ニン類を含むポリメチン色素の部類を初めとする各種の
色素によって分光増感することができる。特に有用な色
素類は、ベンゾオキサゾール、ベンズイミダゾールおよ
びベンゾチアゾールカルボシアニン色素である。
これらの写真ハロゲン化銀乳剤は、様々なコロイド単
独で含まれるかまたはベヒクル類と組み合わせたものと
して含まれうる。適当な親水性物質ならびにそれらの硬
化剤は、Research Disclosure,1978年12月、Item 1764
3、第IX節および第X節に記載されている。
この発明の安定化剤を使用する写真ハロゲン化銀乳剤
および要素は、写真技術分野で常用されている他の添加
剤を含むことができる。有用な添加剤としては、例え
ば、Research Disclosure,1978年12月、Item 17643に記
載されているカブリ防止剤、カプラー(例えば、色素生
成カプラー、マスキングカプラーおよびDIRカプラー)D
IR化合物、汚染防止剤、画像色素安定化剤、フィルター
色素およびUV吸収剤のような吸収性物質、光散乱物質、
塗布助剤、可塑剤および滑剤が挙げられる。
本明細書で開示される写真記録材料は、黒白もしくは
モノクロ材料であることができ、あるいはそれらは1以
上のハロゲン化銀乳剤層を担持する支持体を含んでなる
多層および/または多色要素であることができる。これ
らの材料は、通常の現像液での処理に向けて設計するこ
とができる。多色要素は、それぞれ3種の主要領域のス
ペクトルに感光性の色素画像を形成する単位を含むこと
ができる。各単位は与えられた領域のスペクトルに感光
性の単一乳剤層または多乳剤層からなることができる。
画像形成単位の層を含む要素の各層は、当該技術分野で
知られているような各種の順序で配列することができ
る。別の様式では、乳剤または乳剤類を1以上の区分さ
れた層として配置することができる。
本発明の好ましいカラー写真記録材料は、イエロー色
素生成カプラーと組み合わさった青感性ハロゲン化銀乳
剤層少なくとも一つ、マゼンタ色素生成カプラーと組み
合わさった緑感性ハロゲン化銀乳剤層少なくとも一つ、
シアン色素生成カプラーと組み合わさった赤感性ハロゲ
ン化銀乳剤層少なくとも一つ、ならびに本発明の潜像安
定化化合物を含有するハロゲン化銀乳剤層少なくとも一
つを担持する支持体を含んでなる。本発明の特に好まし
い態様に従えば、前記安定化化合物はイエロー色素生成
青感性ハロゲン化銀乳剤に含まれる。
本発明の写真記録材料は、写真要素で常用されている
追加の層、例えば、オーバーコート層、スペーサー層、
フィルター層、ハレーション防止層およびスキャベンジ
ャー層などを含むことができる。支持体は、写真要素で
使用されるいずれか適当な支持体であることができる。
典型的な支持体としては、ポリマーフィルム、紙(ポリ
マー被覆紙を含む)およびガラスなどが挙げられる。支
持体に関する詳細や本発明の写真要素の他の層は、前述
のResearch Disclosure,1978年12月、Item 17643に含ま
れている。
本明細書で使用するところの「組み合わさった」の語
は、前記安定化化合物がハロゲン化銀乳剤層中に存在す
るか、または含まれる物質が相互に接近しうるように隣
接層に存在することを意味する。
〔実施例〕
以下の例で本発明をさらに具体的に説明する。
例6:写真評価 潜像保存剤としてのベンゾチアゾリウム塩は、黒白試
験で評価した。この試験は、1,10−ジチア−18−クラウ
ン−6エーテルとビス(2−アミノ−5−ヨードピリジ
ン−ジヒドロヨージド)マーキュリックヨージドの存在
下で調製したイオウおよび金増感0.8μm八面体臭化銀
乳剤を使用した。この乳剤を単一層フォーマットで塗布
した。溶融pHは5.6でpAgは8.5であった。ベンゾチアゾ
リウム塩類のすべては0.2mmole/mole Agで塗布した。こ
の潜像保存(LIK)塗膜は1/50秒間露光した後、2週間4
9℃/50%RHでインキュベートした。生フィルム保存(RS
K)塗膜は、最初にインキュベートし、次いで上記のよ
うに露光した。両塗膜ともKODAKラピッドX線現像液で
6分間処理した。
得られたデータを下記第1表に示す。この表では、新
鮮な生フィルム保存(RSK)と潜像保存(LIK)に対する
感度値を示す。このLIK−RSKの差違は潜像崩壊に起因す
る感度の低下を示す。
第1表のデータから、本明細書で開示するようなベン
ゾチアゾリウム塩類の存在下で貯蔵期間を通じてそして
露光前に得られるフィルム感度の低下が減少することが
明らかである。
例7:カラー写真評価 潜像保存剤としてのベンゾチアゾリウム塩類をカラー
ネガネィブ試験で評価した。使用した乳剤は、直径1.6
μmの円に同等で厚さ0.12μmの平板状乳剤であった。
この乳剤はイオウおよび金でイエロー光感光性色素を増
感した。この乳剤を画像層上に保護オーバーコートを有
する2つのモノクロ層に塗布した。この画像層は、前記
乳剤、イエロー色素生成カプラーならびに0.02mmole/mo
le Agおよび0.10mmole/mole Agで潜像保存剤を塗布し
た。溶融pHは5.9で溶融pAgは7.9であった。この潜像保
存塗膜を1/100秒間露光し、次いで25℃、相対湿度50%
にて8週間インキュベートした。照合用の塗膜は−18℃
で貯蔵した後に露光した。どちらの塗膜もブリーチ(Bl
each)IIによるC−41処理によって処理した。こうして
処理した塗膜をステータスm濃度で読み取った。結果を
第2表に示す。
第2表のデータは、全く安定化剤を含まない対照に比
し、塩を含むベンゾチアゾリウムエステルの存在下では
潜像の損失が減少することを示す。さらに、これらの塗
膜は、潜像のハレーション防止に対して有効であるレベ
ルで感度の低下をもたらさない。
本発明の好ましい態様では、前記式中の各基または化
合物が以下の条件にあるものを含む: a)Xがイオウであるもの、 b)R1が水素または塩素であるもの、 c)R1が炭素原子1〜約5個を有するアルキルまたはア
ルコキシであるもの、 d)R1が炭素原子1〜3個であるもの、 e)nが1〜3であるもの、 f)前記塩が銀1モル当たり0.002〜約10ミリモルの量
で存在するもの、 g)前記塩が銀1モル当たり0.02〜約0.5ミリモルの量
で存在するもの、 h)R2が−CH=CH2であるもの、 i)前記記録材料がカラー写真記録材料であるもの、 j)前記塩が少なくとも1種の次の構造を有するもの:
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−97938(JP,A) 特開 平2−157749(JP,A) 特開 平1−291250(JP,A) 特開 平1−283551(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 1/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲン化銀乳剤が、それと組合わさった
    次式 (上式中、Xはイオウまたはセレンであり、 R1は水素、ハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコキ
    シであり、 R2は−CH2CH3または−CH=CH2であり、 Yはカウンターバランスイオンであり、 mは0〜4であり、 nは1〜5であり、そして pおよびqはそれぞれ0または1であるが、pが1のと
    きqは0で、qが1のときpは0である) で示されるエステル含有N−アルキルもしくはN−アル
    ケニルベンゾチアゾリウムもしくはベンゾセレナゾリウ
    ム塩を有することを特徴とするその乳剤を含んでなる写
    真記録材料。
JP2194122A 1989-07-26 1990-07-24 増強した潜像安定性を有する写真記録材料 Expired - Lifetime JP2788541B2 (ja)

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