JP2561418B2 - 中空鉄塔材の内面塗装工法およびその装置 - Google Patents

中空鉄塔材の内面塗装工法およびその装置

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JP2561418B2 JP5086050A JP8605093A JP2561418B2 JP 2561418 B2 JP2561418 B2 JP 2561418B2 JP 5086050 A JP5086050 A JP 5086050A JP 8605093 A JP8605093 A JP 8605093A JP 2561418 B2 JP2561418 B2 JP 2561418B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば送電塔などを構
成する中空鉄塔材の内面塗装工法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に送電塔は4本の主柱を上下多段に
設けた筋交で連結した構造を備えており、近年では主柱
や筋交が鋼管部材(中空部材)で構成されることが多
い。主柱を構成する鋼管部材には内部にモルタルなどを
充填して内部腐食の発生を防止しているが、筋交を構成
する鋼管部材は両端が開放された状態で使用されてお
り、内面の腐食が発生しやすい。
【0003】従来では、この種の中空鉄塔部材は腐食が
軽微なものついては単に腐食の進行状態を観察し、腐食
の著しいものは取替を実施している。しかし、海塩粒
子、酸化物、酸性雨などの腐食の原因となる環境因子が
増加しつつある現代では腐食が発生したり、進行したり
しやすくなっている。特に、設置後の経年数が長い設備
の場合には一層腐食の発生や進行が著しくなることか
ら、事故を未然に防止するという観点から鉄塔部材の腐
食の進行を防止することが求められている。
【0004】ところで、鋼管部材の内面塗装工法とし
て、例えば図4に示すように、ノズル支持体101 に周方
向に適当な間隔を置いて支持され、パンタグラフ状に放
射方向に開閉される脚102 と、各脚102 の先端に回転自
在に支持されたローラ103 とを備え、ノズル支持体101
の先端にノズル回転装置104 を介してノズル本体105 を
回転可能に支持したノズル100 を用いる工法がある。
【0005】しかし、上記筋交を構成する鋼管部材の場
合には、例えば図5に示すように、鋼管部材201 その両
端に主柱あるいは交差状に配置される筋交に連結するた
めに鋼管部材201 の断面の中央部を横断するようにブラ
ケット202 が設けられているので、この種のノズル100
を鋼管部材内に挿入することができず、この工法を採用
することはできない。
【0006】そこで、従来では、発見された腐食箇所の
反対側から鋼管部材に孔をあけ、ドリルの先端に装着さ
れたタガネで錆落としをした後、その孔から鋼管部材に
塗装ノズルを差し込んで吹付塗装するという工法が採用
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼管部
材に孔をあけることは鋼管部材の強度を低下させること
になるので好ましくない上、作業性が悪い。特に、広範
囲にわたって錆が発生している場合には到底採用でき
ず、部材の交換を余儀無くされる。本発明は、上記の事
情を鑑みてなされたものであり、中空鉄塔部材の内面
を、その中空鉄塔部材の強度を低下させることなく、簡
単に塗装できる中空鉄塔材の内面塗装工法およびその装
置を提供することを目的とするものである。
【0008】本発明に係る両端に断面の中央部を横断す
るようにブラケットを設けた中空鉄塔部材の内面塗装工
法において、上記の目的を達成するため、塗料を圧送す
る塗装機にホースを介して中空鉄塔材の内径よりも外径
が小さく中空鉄塔材の端部とブラケットとの間から中空
鉄塔材内に挿入できるノズルを接続し、該ノズルを中空
鉄塔内にその一方からその他端部まで挿入し、上記ノズ
ルをこれに外嵌し中空鉄塔材の端部とブラケットとの間
から中空鉄塔材内に挿入できるように容易に弾性変形
し、しかも、自由状態ではノズルを中空鉄塔材の軸心か
ら一定以内の位置に保持できるように形成した弾性体か
らなるノズル保持体により中空鉄塔材の軸心から一定以
内の位置に保持しながら鋼管径に適合した一定の速度で
ノズル挿入端まで引き抜くとともに塗料を該ノズルから
一定の圧力で噴射させることを特徴とする。
【0009】本発明の中空鉄塔材の内面塗装装置は、両
端に断面の中央部を横断するようにブラケットを設けた
中空鉄塔材の内面塗装装置において、塗料を圧送する塗
装機にホースを介して接続され、中空鉄塔材の内半径よ
りも外径が小さく中空鉄塔材の端部とブラケットとの間
から中空鉄塔材内に挿入できるノズルと、該ノズルに外
嵌され、中空鉄塔材の端部とブラケットとの間から中空
鉄塔材内に挿入できるように容易に弾性変形し、しか
も、自由状態ではノズルを中空鉄塔材の軸心から一定以
内の位置に保持できるように形成し、中空鉄塔材内で該
ノズルを中空鉄塔材の軸心から一定以内の位置に保持す
る弾性体からなるノズル保持体とを備え、中空鉄塔材の
上方に配置され、中空鉄塔材に挿入されたホースを一定
の速度で移動することにより該ホースの先端に接続され
たノズルを中空鉄塔材内で定速移動させるノズル移動装
置を備えることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の中空鉄塔材の内面塗装工法において
は、中空鉄塔材の内半径よりも外径の小さいノズルを用
いるとともに、該ノズルを中空鉄塔材の軸心から一定以
内の位置に保持するノズル保持体がノズルに外嵌された
弾性体で構成されるので、ノズル保持体を弾性変形させ
ることにより簡単にノズルを中空鉄塔材内に挿入するこ
とができる。そして、このノズルを中空鉄塔材の内面か
ら一定以上離れる位置に保持しながら中空鉄塔材の一定
の速度でノズル挿入端部から引き抜くとともに塗料を該
ノズルから一定の圧力で噴射させることにより、中空鉄
塔材の内面が全長にわたって塗装される。
【0011】また、本発明の中空鉄塔材の内面塗装装置
においては、ノズルの外径が中空鉄塔材の内半径よりも
小さく形成されるとともに、該ノズルに外嵌され、中空
鉄塔材に内接して該ノズルを中空鉄塔材の軸心位置に保
持するノズル保持体が弾性体で構成されているので、ノ
ズル保持体を弾性変形させることにより簡単にノズルを
中空鉄塔材内に挿入することができ、中空鉄塔材内に挿
入されたノズルを定速移動させながら該ノズルから塗料
を定圧噴出させ、ノズル移動装置で中空鉄塔材に挿入さ
れたホースを定速で引き抜くことにより該ホースの先端
に接続されたノズルを中空鉄塔材内で定速移動させなが
ら該ノズルから塗料を定圧で噴出させることにより中空
鉄塔材内の所要の範囲が塗装される。
【0012】
【0013】
【実施例】本発明の一実施例に係る中空鉄塔材の内面塗
装装置を図面に基づいて具体的に説明すれば、以下の通
りである。図1(a)の概略図および図1 (b)の要部拡大
図に示すように、本発明の一実施例に係る中空鉄塔材の
内面塗装装置は、調合された塗料を塗料ホッパ1から汲
み出して吐出する塗装機2と、内面塗装される中空鉄塔
材3内にその端部とブラケット23の間から挿入される
ノズル4と、ノズル4の基端部および先端部に外嵌され
た1対のノズル保持体5と、ノズル4に塗装機2を接続
するホースライン6と、ノズル移動装置7とを備えてい
る。
【0014】塗装機2は互いに分解可能に連結されるベ
ースフレーム8、エンジン部9および圧送ポンプ部10
とを備え、地上あるいは鉄塔の中間踊場に設置される。
上記ノズル4は中空鉄塔材3の内半径よりも外径が小さ
い丸吹きノズルで構成され、ドーナッツパターンで塗料
を噴出できるようにしてある。上記ノズル保持体5は、
中空鉄塔材3の端部とブラケット23との間から中空鉄
塔材3内に挿入できるように容易に弾性変形し、しか
も、自由状態ではノズル4を中空鉄塔材3の軸心から一
定以内の位置に保持できるように形成してあればよく、
例えば図2(a) の正面図に示すように、ノズル4の先端
部に外嵌され、周方向に適当な等間隔を置いて放射状に
延出された延出部11を有する芒星形に形成され、例え
ばゴム、軟質合成樹脂などの柔軟性に富んだ弾性板体で
構成される。
【0015】また、ノズル保持体5は、ノズル4を中空
鉄塔材3の軸心から一定以内、例えば50mm以内に保持さ
せるため、塗装する中空鉄塔材3の内径に対応して外径
寸法が異なる複数種類のものが用意される。ホースライ
ン6は、特に限定されないが、中間に鉄塔に支持される
ホース巻取ドラム(ホースリール)12と、塗装機2から
ホース巻取ドラム12までの圧送ホース13と、ホース巻取
ドラム12から導出され、中空鉄塔材3内に挿入される挿
入ホース14とを備え、挿入ホース14がホース巻取ドラム
12に巻き取られるようにしてある。
【0016】図3に示すように、ノズル移動装置7は、
例えば上下1対のベルト15によって鉄塔に固定されるフ
レーム16と、フレーム16に回転自在に支持させた上下1
対のローラ17・18と、一方または双方のローラ17・18
(ここでは下方のローラ18)を回転駆動するモータ19
(地上の発電機から電源により100Vで駆動) と、モータ
19を制御する制御部を備え、上記1対のローラ17・18を
回転させることにより、その間に挿入された挿入ホース
14を一方向(または双方向)に駆動できるようにしてあ
る。
【0017】フレーム16の左右両側にはそれぞれ挿入ホ
ース14の前後振れを防止するために前後対をなすガイド
軸24・25が設けられ、その前方のガイド軸24は上端部を
中心にして前方に振出揺動可能に設けられ、フレーム16
に形成されたU字溝26にその下端部を収めた状態でその
下端に取付けられたスプリングによりナット27が押さえ
られフレーム16に固定されるようにしてある。
【0018】また、上方のローラ17はスライダ28を介し
てフレーム16に昇降可能に支持され、フレーム16の上部
に螺進退可能に挿通されたボルト29を回転させることに
より昇降するようにしてある。このボルト29は任意の位
置でナット30を締めることによりフレーム16に固定され
る。また、モータを制御する制御部にはメモリ装置が組
み込まれており、部材の内径に合わせて7つの速度が設
定されている。これにより塗料を一定の圧力で噴射しな
がら部材径に適合した速度でノズルを移動することによ
り内面を均一な一定の塗料膜厚で塗装することができ
る。
【0019】なお、塗装機2と圧送ホース13との接続部
および圧送ホース13とホース巻取ドラム12との接続部に
は必要に応じて圧力ゲージ21・22が設けられる。また、
中空鉄塔材3の内径が例えば 156.2mmよりも大きい場合
には、例えば図2(d)の側面図に示すように、ノズル4
の横振れを防止するため、後端部にもノズル保持体5が
外嵌される。
【0020】次に、本発明の一実施例に係る中空鉄塔材
の内面塗装方法を図面に基づいて具体的に説明する。鉄
塔の中空鉄塔材3の内部を点検し、塗装が必要と認めら
れた中空鉄塔材3について、ケレン工具を用いて中空鉄
塔材3の内面のケレン落としを行い、さらに圧縮空気、
炭酸ガス等を用いて中空鉄塔材3内を清掃した後に、塗
装工事が行われる。
【0021】この塗装工事の準備として、鉄塔の近傍の
地上、あるいは、鉄塔の中間踊場に塗装機2を据え付
け、圧送ホース13を接続してからシンナーを用いて塗装
機2を試運転し、塗装機2および圧送ホース13に詰まり
がないことが確認される。また、鉄塔の所要の中空鉄塔
材3の近傍に挿入ホース14を巻き取ったホース巻取ドラ
ム12を固定し、圧送ホース13をホース巻取ドラム12に接
続し、この接続と相前後して該中空鉄塔材3の上方に位
置させてノズル移動装置7を鉄塔に取り付ける。
【0022】さらに、再びシンナーを用いて塗装機2を
試運転し、塗装機2、圧送ホース13、ホース巻取ドラム
12、挿入ホース14およびノズル4に詰まりがないことを
確認するとともに、ノズル4からの吐出パターンが確認
される。これらの準備が終わると、ノズル4およびノズ
ル保持体5を中空鉄塔材3内に挿入する。ノズル保持体
5は芒星形の弾性板体で構成されているので、例えば図
2(b)の側面図に示すように、中空鉄塔材3の内面およ
びその端部のブラケット23に倣って簡単に変形する。し
たがって、ノズル4およびノズル保持体5は簡単に中空
鉄塔材3内に挿入できる。そして、ノズル保持体5は中
空鉄塔材3内に挿入されると弾性復元して、例えば図2
(c)の側面図に示すように、上記ノズル4を中空鉄塔材
3の内面から一定以上離れた位置、例えば軸心位置に保
持する。
【0023】この後、中空鉄塔材3の端部をシート材で
覆い養生を行って、ノズル4を中空鉄塔材3の端部まで
手で押し込む。ただし、ノズル移動装置7が挿入ホース
14を双方向に駆動できるように構成してある場合には、
ノズル4およびノズル保持体5を中空鉄塔材3内に挿入
した後に挿入ホース14をノズル移動装置7にセットし、
ノズル移動装置7を作動させてノズル4が中空鉄塔材3
の端部まで挿入することができる。
【0024】挿入ホース14のノズル移動装置7へのセッ
トは、例えばナット27とナット30とを螺緩し、ボルト29
を操作して上側のローラ17を上昇させて両ローラ17・18
の間隔を挿入ホース14の太さ以上に開き、ガイド軸24を
前方にはね上げて挿入ホース14を両ローラ17・18の間に
位置させ、ガイド軸24を下ろしてその下端部をU字溝26
にはめ込み、ナット27を螺締し、これと相前後してボル
ト29を逆操作して上側のローラ17を下降させて両ローラ
17・18で挿入ホース14を挟持する、という手順で行われ
る。
【0025】ノズル4が中空鉄塔材3の端部まで挿入さ
れたことを確認した後、挿入ホース14をノズル移動装置
7にセットし、ノズル移動装置7を始動すると同時に塗
装機2を始動して塗料ホッパ1から汲み出した塗料の噴
霧を開始する。塗料の噴霧量、吐出圧力ノズル4の移動
速度は、中空鉄塔材3の内径に対応してあらかじめ求め
た最適値に合わせればよい。
【0026】ノズル移動装置7を始動すると挿入ホース
14が中空鉄塔材3から引き出され、したがって、ノズル
4が中空鉄塔材3内をその下端部から上端部に移動す
る。そして、この移動の間ノズル4から塗料を吐出する
ことにより中空鉄塔材3の内面が全長にわたって塗装さ
れる。また、この間に中空鉄塔材3から引き出された挿
入ホース14は適当にホース巻取ドラム12に巻き取る。
【0027】ノズル4が中空鉄塔材3の上端に達する
と、ノズル移動装置7が停止され、同時に塗料の吐出が
停止されて塗装が終了される。この後、ノズル4および
ノズル保持体5が中空鉄塔材3から抜き取られる。な
お、上記の塗装作業は、特に限定されないが、例えば、
地上作業員として作業責任者、塗装機操作者および塗料
管理者の3名、塔上作業員として、各1名のパルブ・ホ
ース操作者、ホース巻取者およびノズル移動者並びに2
名の養生作業員の合計8名の作業者によって行うことが
できる。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る中
空鉄塔材の内面塗装工法によれば、中空鉄塔材の内半径
よりも外径が小さく中空鉄塔材の端部とブラケットとの
間から中空鉄塔材の内に挿入できるノズルを用いるとと
もに、該ノズルを中空鉄塔材の軸心から一定以内の位置
に保持するノズル保持体がノズルに外嵌され中空鉄塔材
の端部とブラケットとの間から中空鉄塔材に挿入できる
ように容易に弾性変形し、しかも、自由状態ではノズル
を中空鉄塔材の軸心から一定以内の位置に保持できるよ
うにした弾性体で構成されるので、ノズル保持体を弾性
変形させることにより簡単にノズルを中空鉄塔材内に挿
入することができる。そして、このノズルを中空鉄塔材
の内面から一定以上離れる位置に保持しながら中空鉄塔
材の下端部から引き上げるとともに塗料を該ノズルから
噴射させることにより、中空鉄塔材の内面が全長にわた
って塗装される。したがって、中空鉄塔材に孔をあけて
その強度を低下させることなく、中空鉄塔材の内面を簡
単に塗装できる。
【0029】また、本発明の中空鉄塔材の内面塗装装置
によれば、ノズルの外径が中空鉄塔材の内半径よりも小
さく形成されるとともに、該ノズルに外嵌され、中空鉄
塔材に内接して該ノズルを中空鉄塔材の軸心位置に保持
するノズル保持体が弾性体で構成されているので、ノズ
ル保持体を弾性変形させることにより簡単にノズルを中
空鉄塔材内に挿入することができ、中空鉄塔材内に挿入
されたノズルを移動させながら該ノズルから塗料を噴出
させることにより、中空鉄塔材に孔をあけてその強度を
低下させることなく、中空鉄塔材内の所要の範囲を塗装
することができる。
【0030】さらに、本発明の中空鉄塔材の内面塗装装
置によれば、ノズル移動装置で中空鉄塔材に挿入された
ホースを定速移動することにより該ホースの先端に接続
されたノズルを中空鉄塔材内で移動させながら該ノズル
から塗料を噴出させることにより中空鉄塔材内の所要の
範囲が自動的に塗装でき、中空鉄塔材に孔をあけてその
強度を低下させることなく、中空鉄塔材内の所要の範囲
を塗装することができる。さらにその上、部材の内径に
対応して塗料の吐出圧力およびノズルの移動速度を設定
することにより一定の塗料膜厚で塗装することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の(a)概略図および(b)要部拡大図であ
る。
【図2】本発明のノズルおよびノズル保持具の(a)正面
図、(b)中空鉄塔材への挿入時の側面図、(c)塗装時の側
面図、および(d)側面図である。
【図3】本発明のノズル移動装置の(a)正面図および(b)
側面図である。
【図4】従来のノズルの斜視図である。
【図5】中空鉄塔材の端部の断面図である。
【符号の説明】
2…塗装機 3…中空鉄塔材 4…ノズル 5…ノズル保持体 6…ホースライン 7…ノズル移動装置 12…ホース巻取ドラム 13…圧送ホース 14…挿入ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 博 大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西 電力株式会社内 (72)発明者 松田 博 大阪市北区本庄東2丁目9番18号 関電 興業株式会社内 (72)発明者 作田 浩二 大阪市北区本庄東2丁目9番18号 関電 興業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−168(JP,A) 特開 昭54−72244(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に断面の中央部を横断するようにブ
    ラケットを設けた中空鉄塔材の内面塗装工法において、
    塗料を圧送する塗装機にホースを介して中空鉄塔材の内
    半径よりも外径が小さく中空鉄塔材の端部とブラケット
    との間から中空鉄塔材内に挿入できるノズルを接続し、
    該ノズルを中空鉄塔材内にその一方からその他端部まで
    挿入し、上記ノズルをこれに外嵌し中空鉄塔材の端部と
    ブラケットとの間から中空鉄塔材内に挿入できるように
    容易に弾性変形し、しかも、自由状態ではノズルを中空
    鉄塔材の軸心から一定以内の位置に保持できるように形
    成した弾性体からなるノズル保持体により中空鉄塔材の
    軸心から一定以内の位置に保持しながら、部材径に適合
    した一定の速度で移動させるとともに塗料を該ノズルか
    ら一定の圧力で噴射させることにより、内面を均一な一
    定の塗料膜厚で塗装することを特徴とする中空鉄塔材の
    内面塗装工法。
  2. 【請求項2】 両端に断面の中央部を横断するようにブ
    ラケットを設けた中空鉄塔材の内面塗装工法において、
    塗料を圧送する塗装機にホースを介して接続され、中空
    鉄塔材の内半径よりも外径が小さく中空鉄塔材の端部と
    ブラケットとの間から中空鉄塔材内に挿入できるノズル
    と、該ノズルに外嵌され、中空鉄塔材の端部とブラケッ
    トとの間から中空鉄塔材内に挿入できるように容易に弾
    性変形し、しかも、自由状態ではノズルを中空鉄塔材の
    軸心から一定以内の位置に保持できるように形成し、中
    空鉄塔材内で該ノズルを中空鉄塔材の軸心から一定以内
    の位置に保持する弾性体からなるノズル保持体とを備
    え、中空鉄塔材の上方に配置され、中空鉄塔材に挿入さ
    れたホースを一定の速度で移動することにより該ホース
    の先端に接続されたノズルを中空鉄塔材内で定速移動さ
    せるノズル移動装置を備えることを特徴とする中空鉄塔
    材の内面塗装装置。
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