JP4179610B2 - 鋼管内面塗装工法 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼管内面塗装工法に関し、特に、主柱材を鋼管で構成された架空送電線用鉄塔の止水板の水抜き穴のような小孔より各治具を挿入して鋼管内部の下地処理作業,清掃作業および塗装作業を効率的に行うことができる鋼管内面塗装工法に関する。
主柱材が鋼管で構成された架空送電線用鉄塔では、主柱材の基礎位置に取り付けられた止水板の水抜き穴(小孔)から昆虫などが入り込んで巣を作ったり、水抜き穴から土砂やごみが入り込んで固まってこびりついたりすることがある。また、鋼管内面が錆びてくることもある。さらに、架空送電線用鉄塔の内面に腐食が生じた場合、腐食を広がらせないために塗装や防錆などの処置を行う必要がある。
そこで、従来は、止水板の水抜き穴から針金や棒などを差し込んで、このような鋼管内部に溜まった土砂や昆虫の巣およびごみなどの異物や鋼管内面の錆を取り除いたり、架空送電線用鉄塔の一部に穴を開けてこの穴から架空送電線用鉄塔の内面の塗装を行ったりしていた。
しかしながら、針金や棒などの先端が細い道具で鋼管内を掃除しても偏った部分しか掃除できないという問題がある。
また、下地処理作業(ケレン作業)により取り除いた異物や錆(ケレンカス)は、水抜き穴から空気を出し入れすることにより清掃しているが、ケレンカスを清掃するために水抜き穴から空気を出し入れすると、ケレンカスが鋼管の上部に巻き上げられ、巻き上げられたケレンカスが鋼管内の止水板の上面まで落ちてくるのに時間がかかり、作業効率が悪くなるという問題がある。
さらに、架空送電線用鉄塔は山間部にあり、架空送電線用鉄塔の一部に穴を開けてその内面を塗装する作業は、作業用機材の運搬などを必要とし、経済性および作業性が悪いという問題がある。
そこで、効率的に鋼管内を掃除する治具として、以下に示す特許文献に開示されているものが提案されている。
実用新案第3056395号公報 特開2003−200124号公報
また、架空送電線用鉄塔の止水板の水抜き穴のような小孔より容易に挿入できる鋼管内面塗装用治具として、以下に示す特許文献に開示されているものが提案されている。
実用新案第3056658号公報 特許第2561418号公報
なお、ケレンカスが鋼管の上部に巻き上げられることを防止する治具などを開示する特許文献は、本発明者が調査した範囲では見当たらない。
上記特許文献1(実用新案第3056395号公報)は、長さが異なり湾曲した一対の板バネからなる治具部と弾性に富む金属製のチューブとを接合し、ガイドチューブにチューブを通して突き出し、チューブ端部に取り付けた駆動部から回転力を与えることで、鋼管内の土砂,蜂の巣およびごみなどの固まりを粉砕することができる鋼管内異物粉砕機を開示する。しかしながら、このような鋼管内異物粉砕機は、異物を粉砕するには有効であるかもしれないが、鋼管内面の錆を取り除くためには未だ効率性の改善の余地がある。
上記特許文献2(特開2003−200124号公報)は、湾曲させた板バネの端部と、自由に弾性変形しかつ丈夫であるチューブが接合され、板バネはチューブを中心として複数枚が対称に接合されており、チューブは、チューブ径より若干内径が太いガイドパイプに通された後、回転力を与えられる駆動部へ接合される、鋼管内壁のケレン用治具を開示する。しかしながら、このようなケレン用治具では、板バネは鋼管内壁と線状に接触するため鋼管内面の錆を取り除くためには未だ効率性の改善の余地がある。また、板バネを鋼管内部で垂直に立てるためにワイヤーやワイヤー固定金具を必要とし構造が複雑となる。
上記特許文献3(実用新案第3056658号公報)は、2本の細長いガイドパイプをヒンジ機構で連結して、その中にチューブを通し、そのチューブはガイドパイプ前部の先端から突き出た塗料の噴出口につながれており、さらにガイドパイプ前部に操作線を取り付けて構成された鋼管内塗装用治具を開示する。しかしながら、この鋼管内塗装用治具では、塗料の噴出口がつながれたガイドパイプ前部を鋼管内で持ち上げるためにヒンジ機構や操作線が必要であり、構造が複雑になるという問題がある。
上記特許文献4(特許第2561418号公報)は、塗料を圧送する塗装機にホースラインを介して中空鉄塔材の内半径よりも外径の小さいノズルを接続し、ノズルを中空鉄塔材内にその上方からその下端部まで挿入し、ノズルをこれに外嵌した弾性体からなるノズル保持体により中空鉄塔材の軸心から一定以内の位置に保持しながら、ノズル移動装置でホースラインを介してノズルを定速度移動するとともに塗料をノズルから一定の圧力で噴射させる構成を有する内面塗装装置を開示する。しかしながら、この内面塗装装置は、中空鉄塔部材の内面を塗装するためのものであり、架空送電線用鉄塔の止水板の水抜き穴のような小孔より挿入して鉄塔内面を塗装する装置としては更なる小型化が必要である。
本発明の目的は、主柱材が鋼管で構成された架空送電線用鉄塔の止水板に設けられた水抜き穴のような小孔から各治具を挿入して鋼管内部の下地処理作業,清掃作業および塗装作業を効率的に行うことができる鋼管内面塗装工法を提供することにある。
本発明の鋼管内面塗装工法は、主柱材を鋼管で構成された架空送電線用鉄塔の止水板の水抜き穴から各治具を挿入して鋼管の内面を塗装する鋼管内面塗装工法であって、前記鋼管の内部の下地処理を行う下地処理工程(S3)と、該下地処理工程(S3)により生じた前記鋼管の内部のケレンカスを吸い出したり吹き出したりして該鋼管の内部を清掃する清掃工程(S4)と、該清掃工程(S4)により清掃された前記鋼管の内面を塗装する塗装工程(S5)と、を備え、前記下地処理工程(S3)が、前記水抜き穴から挿入した鋼管内面ケレン用治具(1;101)に設けられたブラシ状部(14,15;102)を前記鋼管の内面に接触させながら回転させることにより行われ、前記清掃工程(S4)が、前記水抜き穴から挿入した鋼管内面清掃用遮蔽治具(201)に設けられた風船(213)を用いて前記鋼管の内部の前記止水板上部を塞ぐとともに、前記水抜き穴から空気や液体を高圧で出し入れすることによりケレンカスの巻き上がりを防止しつつ行われ、前記塗装工程(S5)が、前記水抜き穴から導入した高圧エアーで塗料を鋼管の内面に吹き付ける鋼管内面塗装用治具(301)を用いて行われる、ことを特徴とする。
ここで、前記下地処理工程(S3)が、一方の端部が第1の圧着止部材(16)により圧着止めされたワイヤーロープ(11)と、該ワイヤーロープ(11)側の端部が該ワイヤーロープ(11)の他方の端部とともに第2の圧着止部材(17)により圧着止めされた第1および第2のワイヤーロープ先端部(12,13)と、該第1および第2のワイヤーロープ先端部(12,13)側の端部が該第1および第2のワイヤーロープ先端部(12,13)の他方の端部とともに第3および第4の圧着止部材(18,19)により圧着止めされた第1および第2のブラシ状部(14,15)とを備えかつ小孔より挿入できる鋼管内面ケレン用治具(1)を用い、かつ、前記第1の圧着止部材(16)をインパクトドリル(40)に装着し、該インパクトドリル(40)により前記ワイヤーロープ(11)を低速回転して行われてもよい。
前記ワイヤーロープ(11)を前記インパクトドリル(40)により毎分550回転以下で低速回転してもよい。
前記鋼管内面ケレン用治具(1)を用いて鋼管の内面のケレン作業を行うときに、前記ワイヤーロープ(11)を該鋼管に固定した安全器具(20)のパイプ部(22)に通して該鋼管内に挿入してもよい。
また、前記下地処理工程(S3)が、一方の端部が第1の圧着止部材(103)により圧着止めされたワイヤーロープ(101)と、該ワイヤーロープ(101)側の端部が該ワイヤーロープ(101)の他方の端部とともに第2の圧着止部材(104)により圧着止めされたブラシ状部(102)とを備える鋼管内面ケレン用治具(100)を用い、前記第1の圧着止部材(103)を前記インパクトドリル(40)に装着して、該インパクトドリル(40)により前記ワイヤーロープ(101)を低速回転して行われてもよい。
前記ワイヤーロープ(101)を前記インパクトドリル(40)により毎分550回転以下で低速回転してもよい。
前記清掃工程(S4)が、ビニールホース(211)と、該ビニールホース(211)の一方の端部に取り外し可能に取り付けられたエア止用コック(212)と、前記ビニールホース(211)の他方の端部に取り付けられた風船(213)とを備えかつ小孔より挿入できる鋼管内面清掃用遮蔽治具(201)を用い、かつ、前記エア止用コック(212)を前記ビニールホース(211)から取り外して該ビニールホース(211)の前記一方の端部から前記小孔より前記鋼管内面清掃用遮蔽治具(201)を挿入し、前記エア止用コック(212)を前記ビニールホース(211)に取り付けて該ビニールホース(211)の前記一方の端部を前記エア止用コック(212)を介して電動ブロア(240)につなぎ、該電動ブロア(240)を駆動して前記風船(213)を膨らませて、該風船(213)により前記鋼管の内部を塞いで行われてもよい。
前記風船(213)に前記電動ブロア(240)により毎分3.5m3ずつ空気を送り込んで該風船(213)を膨らましてもよい。
前記塗装工程(S5)が、高圧ホース(311)と、該高圧ホース(311)の一方の端部に取り付けられたノズル(312)と、前記高圧ホース(312)の他方の端部に取り付けられた手元ハンドル(313)とを備えかつ小孔より挿入できる鋼管内面塗装用治具(301)を用い、かつ、前記ノズル(312)を丸吹きチップの先端径が前記高圧ホース(311)の外径と同じにされ丸吹きノズルとし、前記高圧ホース(311)の前記手元ハンドル(313)側をハンドエアレス塗装機(340)に取り付け、高圧エアーで塗料を前記ノズル(312)の前記丸吹きチップから前記鋼管の内面に吹き付けて行われてもよい。
前記ハンドエアレス塗装機(340)の最大吐出量を350g/分とし最大吐出圧を18Mpaとし、塗料を前記ノズル(312)の前記丸吹きチップから8Mpaの圧力で前記鋼管の内面に吹き付けてもよい。
前記手元ハンドル(313)により前記高圧ホース(311)を左右に動かして前記鋼管の内面を塗装してもよい。
前記下地処理工程(S3)が、前記鋼管の内部を高圧水洗する工程を有してもよい。
前記清掃工程(S4)が、前記鋼管の内部を高圧水洗する工程を有してもよい。
本発明の鋼管内面塗装工法は、以下に示すような効果を奏する。
(1)下地処理工程を行う際に使用する鋼管内面ケレン用治具の先端部をブラシ状とすることにより、鋼管内面ケレン用治具の先端部と鋼管内面との接触面積を大きくすることができるため、鋼管内部で固まった堆積物を効率的に取り除いたり鋼管内面の錆を効率的にケレンしたりすることができる。
また、ケレン作業を行う部分に応じて鋼管内面ケレン用治具のワイヤーロープの長さを変えたり鋼管内面ケレン用治具の先端部に設けられるブラシ状部の数を変えたりすることにより、鋼管内面のケレン作業範囲を均一に表面目荒らしすることができ、鋼管内部で固まった堆積物を効率的に取り除いたり鋼管内面の錆を効率的にケレンしたりすることができる。
(2)清掃工程において、風船を用いて鋼管内部を遮蔽することにより、鋼管内面の形状に合わせて鋼管内部を遮蔽することができる。
また、風船により鋼管内部を遮蔽することにより、鋼管内部に空気を出し入れして清掃する際にケレンカスが風船の位置よりも上に巻き上げられないようにすることができるため、効率よくケレンカスを清掃することができる。
(3)塗装工程に用いる鋼管内面塗装用治具を高圧ホースの両端にノズルおよび手元ハンドルをそれぞれ取り付けた構成とすることにより、架空送電線用鉄塔の止水板に設けられた水抜き穴のような小孔から挿入できる。
また、丸吹きノズルおよびハンドエアレス塗装機(40)を使用することにより、高圧エアーで塗料を効率よく吹き付けることができる。
さらに、塗装時には手元ハンドルを左右に動かすことにより、高圧ホースの先端に取り付けられたノズルを左右に動かして効率よく鋼管内面を塗装することができる。
(4)下地処理工程および/または清掃工程において、たとえば鋼管の内部の堆積物が粘性を有するものである場合やその量が多い場合には鋼管の内部の高圧水洗もすることにより、鋼管の内部の堆積物をより効果的に取り除くことができる。
主柱材が鋼管で構成された架空送電線用鉄塔の止水板に設けられた水抜き穴のような小孔から各治具を挿入して鋼管内部の下地処理作業,清掃作業および塗装作業を効率的に行うことができるという目的を、鋼管内面ケレン用治具の先端部をブラシ状として下地作業を行い、風船により鋼管内部を遮蔽して清掃作業を行い、高圧ホースの両端にノズルおよび手元ハンドルをそれぞれ取り付けた鋼管内面塗装用治具を用いて鋼管内面の塗装作業を行うことにより実現した。
以下、本発明の鋼管内面塗装工法の実施例について図面を参照して説明する。
本発明の一実施例による鋼管内面塗装工法は、図1に示すようなφ(内径)が300mmでかつ施工範囲がフランジ31から上の1000mmである架空送電線用鉄塔30(以下、「鉄塔30」と称する。)の内面を塗装する際に使用する。
本実施例による鋼管内面塗装工法は、図2に示すように、施工前に鉄塔30の内部の状況を確認して鉄塔30内部の堆積物によって下地処理方法を選択する鋼管内確認工程S1と、鉄塔30内部の堆積物を手工具で除去する堆積物除去工程S2と、電動工具を用いて鉄塔30内部の下地処理を行う下地処理工程S3と、電動ブロアを用いて鉄塔30内部のケレンカスを吸い出したり吹き出したりする清掃工程S4と、高圧ホース・チップを用いて鉄塔30内面を塗装する塗装工程S5と、塗装後の鉄塔30内部の状況を確認する完成確認工程S6とを備える。
なお、各工程S1〜S6は、カメラスコープを鉄塔30の止水板33に設けられた水抜き穴32より挿入して鉄塔30の内部の状況や作業の様子を確認しながら行われる。
以下、本実施例による鋼管内面塗装工法の特徴である下地処理工程S3,清掃工程S4および塗装工程S5について図面を参照して詳細に説明する。
(下地処理工程S3)
下地処理工程S3は、図3および図4に示すような鋼管内面ケレン用治具1と図5および図6に示すような鋼管内面ケレン用治具100とを使用して行う。ここで、鋼管内面ケレン用治具1は鉄塔30の上方部分の内面に付いた付着物および錆を取り除くときに使用するものであり、一方、鋼管内面ケレン用治具100は鉄塔30の止水板33の上面および止水板33付近の鉄塔30の内面に付いた付着物および錆を取り除くときに使用するものである。
鋼管内面ケレン用治具1は、図3に示すように、ワイヤーロープ11と、第1および第2のワイヤーロープ先端部12,13と、第1および第2のブラシ状部14,15と、第1乃至第4の圧着止部材16〜19とを備える。
ワイヤーロープ11は、直径が8mmで長さが1200mmであり、6本のストランドから構成されている。また、ワイヤーロープ11の第1および第2のワイヤーロープ先端部12,13と反対側の端部は第1の圧着止部材16により圧着止めされている。
第1および第2のワイヤーロープ先端部12,13は、ワイヤーロープ11を構成する6本のストランドを2本切り落として4本とし2本ずつを束ねて構成されたものである。また、第1および第2のワイヤーロープ先端部12,13のワイヤーロープ11側の端部は、ワイヤーロープ11の他方の端部とともに第2の圧着止部材17により圧着止めされている。第1および第2のワイヤーロープ先端部12,13の長さは200mmである。
第1および第2のブラシ状部14,15は、ワイヤーロープ11を構成する6本のストランドを2本切り落として4本とし2本ずつを束ねたものの先端をほどくことにより構成されたものである(図4参照)。また、第1および第2のブラシ状部14,15の第1および第2のワイヤーロープ先端部12,13側の端部は、第1および第2のワイヤーロープ先端部12,13の他方の端部とともに第3および第4の圧着止部材18,19により圧着止めされている。第1および第2のブラシ状部14,15の長さは100mmである。
鋼管内面ケレン用治具100は、図5に示すように、ワイヤーロープ101とブラシ状部102と第1および第2の圧着止部材103,104とを備える。
ワイヤーロープ101は、直径が8mmで長さが350mmであり、6本のストランドから構成されたものである。また、ワイヤーロープ101のブラシ状部102と反対側の端は第1の圧着止部材103により圧着止めされている。
ブラシ状部102は、ワイヤーロープ101を構成する6本のストランドの先端を150mmほどほどくことにより構成されたものである(図6参照)。また、ブラシ状部102のワイヤーロープ101側の端部はワイヤーロープ101の他方の端部とともに第2の圧着止部材104により圧着止めされている。
次に、鋼管内面ケレン用治具1および鋼管内面ケレン用治具100を用いて下地処理工程S3を行う方法について説明する。
鋼管内面ケレン用治具1を用いて鉄塔30の上方部分の内面に付いた付着物および錆を取り除く際には、第1および第2のブラシ状部14,15を鉄塔30のフランジ31に設けられている水抜き穴32の一つから鉄塔30の内部に挿入する。鉄塔30の内部に挿入された鋼管内面ケレン用治具1は、図1(b)に示すように止水板33の上面に設けられている溝34(2本の溝34が交差するように切られている。)内を進んだのちに、鉄塔30の内面に沿って上方に進んでいく。
なお、鉄塔30に挿入後、たとえばワイヤーロープ11の第1の圧着止部材16側の部分が鉄塔30から200mm以上出る場合には、図7(a),(b)に示す安全器具20を使用して、後述するようにケレン作業中にワイヤーロープ11を回転させたときに鉄塔30より出ているワイヤーロープ11に作業員が巻き込まれないようにする。
安全器具20は、長さが120mmで幅が50mmのコの字状の固定部21と、スライド式の内側パイプ23および外側パイプ24からなるパイプ部22とからなり、内側パイプ23内にワイヤーロープ11を通すことにより使用される。また、安全器具20は、固定部21の両側面に設けられた締め付けボルトを用いて固定部21を鉄塔30のフランジ31に取り付けることにより、フランジ31に固定される。
外側パイプ24の一端は固定部21に接合されており、また、内側パイプ23は、長さが350mmであり、長さが320mmである外側パイプ24よりも長くされている。したがって、内側パイプ23を外側パイプ24に収納したときには、内側パイプ23の固定部21側の端部は固定部21と外側パイプ24の接合部からはみ出るようにされている。
なお、安全器具20は、ワイヤーロープ11が鉄塔30から出る部分が200mm未満である場合には必ずしも使用する必要はない。
続いて、図8に示すように、鋼管内面ケレン用治具1の第1の圧着止部材16をインパクトドリル40に装着したのち、インパクトドリル40を駆動してワイヤーロープ11を回転させる。これにより、鋼管内面ケレン用治具1の第1および第2のワイヤーロープ先端部12,13と第1および第2のブラシ状部14,15とは、第2の圧着止部材17の部分から開きながら鉄塔30の内面に沿って回転する。その結果、第1および第2のブラシ状部14,15はその先端部が鉄塔30の内面を擦りながら鉄塔30の内面に沿って回転するため、鉄塔30の内部で固まった土砂や昆虫の巣およびごみなどの堆積物や鉄塔内面の錆を取り除くことができる。ここで、鋼管内面ケレン用治具1の先端部は第1および第2のブラシ状部14,15となっているため、第1および第2のブラシ状部14,15と鉄塔30の内面との接触面積を大きくすることができるので、効率的に堆積物や錆を取り除くことができる。
なお、インパクトドリル40を駆動してワイヤーロープ11を回転させる際に、鋼管内面ケレン用治具1を高速回転させると、鉄塔30の内部に挿入されたワイヤーロープ11がキンクしてしまい、鉄塔30の水抜き穴32から取り出せなくなったり、第1および第2のブラシ状部14,15が鉄塔30の内面に当たらなくなったりする場合があるため、鋼管内面ケレン用治具1は低速回転(たとえば、図1に示した鋼管内面ケレン用治具1では、好ましくは毎分550回転以下)させる。
また、鉄塔30のケレン作業範囲の上方部分のケレン作業が終了した場合には、ワイヤーロープ11の長さが900mmであることを除いては鋼管内面ケレン用治具1と同様にして構成された鋼管内面ケレン用治具を用いてケレン作業を行うことにより、鉄塔30のケレン作業範囲の中間部分に付いた堆積物や錆をより効率的に取り除くことができる。
以上のようにして鉄塔30の上方部分の内面に付いた付着物および錆を取り除くと、図5に示した鋼管内面ケレン用治具100を使用して、以下のようにして鉄塔30の止水板33の上面および止水板33付近の鉄塔30の内面に付いた付着物および錆を取り除く。
鋼管内面ケレン用治具100のブラシ状部102側を鉄塔30の水抜き穴32から鉄塔30の内部に挿入する。
続いて、鋼管内面ケレン用治具100の第1の圧着止部材103をインパクトドリル40に装着したのち(図8参照)、インパクトドリル40を駆動してワイヤーロープ101を回転させる。これにより、鋼管内面ケレン用治具100のブラシ状部102の先端部が回転しながら鉄塔30の止水板33の上面および止水板33付近の鉄塔30の内面を擦ることにより、これらの部分に付いた付着物および錆を取り除く。ここで、鋼管内面ケレン用治具100の先端部はブラシ状部102となっているため、ブラシ状部102と止水板33の上面および鉄塔30の内面との接触面積を大きくすることができるので、効率的に堆積物や錆を取り除くことができる。
また、下地処理工程S3では、管内確認工程S1において確認した鉄塔30内部の堆積物によっては、高圧水洗機(不図示)のホースを水抜き穴32から鉄塔30内に挿入して、鉄塔30内部を高圧水洗する作業も行われる。すなわち、管内確認工程S1において確認した鉄塔30内部の堆積物が粘性を有するものである場合やその量が多い場合などには、鉄塔30内部の高圧水洗も行う。なお、この高圧水洗に使用する液体は水でよいが、水の代わりに酸性の洗浄液や塗装工程S5で使用する塗料の溶剤を用いてもよい。
以上のようにして、下地処理工程S3の作業が終了すると、カメラスコープにより下地処理後の鉄塔30内部の状況を確認したのち、清掃工程S4に進む。
(清掃工程S4)
清掃工程S4は、図9に示すような鋼管内面清掃用遮蔽治具201を使用して行う。ここで、鋼管内面清掃用遮蔽治具201は、径が8mmであるビニールホース211と、ビニールホース211の一方の端部に取り外し可能に取り付けられたエア止用コック212と、ビニールホース211の他方の端部に取り付けられた径が400mmの風船213とを備える。
鋼管内面清掃用遮蔽治具201のエア止用コック212を取り外したのち、ビニールホース211のエア止用コック212側の端部(一方の端部)から鉄塔30のフランジ31に設けられている水抜き穴32の一つに挿入していくことにより、ビニールホース211を鉄塔30の内部に挿入する(図10参照)。鉄塔30の内部に挿入されたビニールホース211は、図1(b)に示すような止水板33の上面に設けられている溝34(2本の溝34が交差するように切られている。)内を進んだのち、ビニールホース211を挿入した水抜き穴32と反対側の水抜き穴32から鉄塔30の外部に出てくる。
鉄塔30の外部に出たビニールホース211を引くことにより、鋼管内面清掃用遮蔽治具201の風船213を鉄塔30内に入れ、ビニールホース211の風船213側の端部(他方の端部)が鉄塔30内の中央付近に来た時点でビニールホース211を引くことを止める。これにより、風船213が鉄塔30内にセットされる(図11参照)。
続いて、ビニールホース211の風船213と反対側の端部(一方の端部)にエア止用コック212を取り付けたのち、図12に示す電動ブロア240に接続されたビニールホースとエア止用コック212とをつなぎ、電動ブロア240を駆動して風船213に空気を毎分3.5m3ずつ送り込んで風船213を膨らませる(図13参照)。このとき、他の水抜き穴32からスコープ(不図示)を鉄塔30内に挿入して風船213の膨らんでいく状態を観察してもよい。
なお、電動ブロア240は、径10mm以下の小さいビニールホースが取り付けられるように改良されている。
このようにして風船213が鉄塔30内部を塞ぐまで風船213を膨らませると(図14参照)、エア止用コック212を閉めたのち、電動ブロア240側のビニールホースをエア止用コック212から取り外す。ここで、風船213により鉄塔30内部を遮蔽することにより、風船213は鉄塔30内面に密着して鉄塔30内部を遮蔽するため、非常に高い遮蔽性能を得ることができる。
続いて、電動ブロア240にビニールホースを介して取り付けたノズルを他の水抜き穴32から鉄塔30内に挿入したのち、電動ブロア240を駆動して空気を鉄塔30内部に出し入れすることにより鉄塔30内部のケレンカスを清掃する(図15参照)。このとき、鉄塔30の上方部分は風船213により塞がれているので、空気を止水板33と風船213との間で循環させることができるとともに、電動ブロア240による空気の出し入れによってケレンカスが巻き上げられても風船213によりブロックされるため、巻き上げられたケレンカスが鋼管内の止水板33の上面まで落ちてくるのに時間がかかるという問題を解決することができる。その結果、鉄塔30内部の清掃作業の効率を飛躍的に向上することができる。
また、清掃工程S4では、管内確認工程S1において(または、清掃工程S4前に)カメラスコープで確認した鉄塔30内部の堆積物によっては、高圧水洗機(不図示)のホースを水抜き穴32から鉄塔30内に挿入して、鉄塔30内部を高圧水洗する作業も行われる。すなわち、管内確認工程S1において(または、清掃工程S4前に)確認した鉄塔30内部の堆積物が粘性を有するものである場合やその量が多い場合などには、鉄塔30内部の高圧水洗も行われる。なお、この高圧水洗に使用する液体は水でよいが、水の代わりに酸性の洗浄液や塗装工程S5で使用する塗料の溶剤を用いてもよい。
以上のようにして、清掃工程S4の作業が終了すると、カメラスコープにより清掃後の鉄塔30内部の状況を確認したのち、塗装工程S5に進む。
(塗装工程S5)
塗装工程S5は、図16に示すような鋼管内面塗装用治具301を使用して行う。ここで、鋼管内面塗装用治具301は、外径が8mmで長さが1250mmである高圧ホース311と、高圧ホース311の一方の端部に取り付けられたノズル312と、高圧ホース312の他方の端部に取り付けられた手元ハンドル313とを備える。ここで、ノズル312は丸吹きノズルであり、丸吹きチップの先端径は8mmとされている。
鋼管内面塗装用治具301の手元ハンドル313側を図17に示すハンドエアレス塗装機340に取り付けたのち、高圧ホース311のノズル312側の端部(一方の端部)から鉄塔30のフランジ31に設けられている水抜き穴32の一つに挿入していくことにより、高圧ホース311を鉄塔30の内部に挿入する(図4参照)。鉄塔30の内部に挿入された高圧ホース311は、図1(b)に示すような止水板33の上面に設けられている溝34(2本の溝34が交差するように切られている。)内を進んだのち、鉄塔30の内面に沿って上方に進んでいく。
高圧ホース311を所定の長さだけ鉄塔30内に挿入すると、ハンドエアレス塗装機340を駆動して塗装を開始する。このとき、作業員は、手元ハンドル313を左右に動かすことにより高圧ホース311を左右に動かす。これにより、高圧ホース311の先端に取り付けられたノズル312も左右に動き、効率よく鉄塔30の内面を塗装することができる。また、ハンドエアレス塗装機340は最大吐出量350g/分および最大吐出圧18Mpaのものであり、塗料はノズル312の丸吹きチップから8Mpaの圧力で鉄塔30の内面に吹き付けられる。
なお、鉄塔30の止水板33から300mm〜1000mmまでは2方向から塗装作業を行う。すなわち、鉄塔30の1つの水抜き穴32から高圧ホース311を挿入して鉄塔30の内面を塗装したのち、この水抜き穴32と対角の水抜き穴32から高圧ホース311を挿入して鉄塔30の内面を塗装する。また、鉄塔30の止水板33から300mmまでは4方向から塗装作業を行う。すなわち、鉄塔30の水抜き穴32から高圧ホース311を挿入して鉄塔30の内面を塗装する作業を鉄塔30の4つの水抜き穴32から順次行う。これにより、鉄塔30内面の塗装作業の効率を向上させることができる。
以上のようにして、塗装工程S5の作業が終了すると、カメラスコープにより塗装後の鉄塔30内部の状況を確認して、すべての作業を終了する。
以上では、φが300mmでかつ施工範囲がフランジ31から上の1000mmである鉄塔30の内面を塗装する場合を例として説明したが、これに限らず、たとえば、φが300〜400mmでかつ施工範囲がフランジ31から上の1000〜12000mmである鉄塔を塗装するのにも本発明の鋼管内面塗装工法を使用することができる。
以上説明したように、本発明の鋼管内面塗装工法は、主柱材を鋼管で構成された架空送電線用鉄塔の止水板の水抜き穴のような小孔より各治具を挿入して鋼管内部の下地処理作業,清掃作業および塗装作業を行うのに使用することができる。
本発明の一実施例による鋼管内面塗装工法を使用して塗装が行われる鉄塔を示す図であり、(a)は鉄塔の施工範囲の部分を示す図であり、(b)は鉄塔の止水板に設けられている溝を示す図である。(実施例1) 本発明の一実施例による鋼管内面塗装工法を説明するためのフローチャートである。(実施例1) 図2に示した下地処理工程S3で使用される鋼管内面ケレン用治具の構成を示す図である。(実施例1) 図3に示した第1および第2のブラシ状部14,15の形状を説明するための図である。(実施例1) 図2に示した下地処理工程S3で使用される他の鋼管内面ケレン用治具の構成を示す図である。(実施例1) 図5に示したブラシ状部102の形状を説明するための図である。(実施例2) 安全器具の構成を示す図であり、(a)は内側パイプを外側パイプに収納したときの図であり、(b)は内側パイプを外側パイプから引き出したときの図である。(実施例1) 図3および図6に示した鋼管内面ケレン用治具1,100を用いてケレン作業を行う一例を説明するための図である。(実施例1) 図2に示した清掃工程S4で使用される鋼管内面清掃用遮蔽治具の構成を示す図である。(実施例1) 図9に示した鋼管内面清掃用遮蔽治具201を用いて清掃作業を行う一例を説明するための図である。(実施例1) 図9に示した鋼管内面清掃用遮蔽治具201を用いて清掃作業を行う一例を説明するための図である。(実施例1) 図9に示した鋼管内面清掃用遮蔽治具201を用いて清掃作業を行う際に使用する電動ブロアを示す図である。(実施例1) 図9に示した鋼管内面清掃用遮蔽治具201を用いて清掃作業を行う一例を説明するための図である。(実施例1) 図9に示した鋼管内面清掃用遮蔽治具201を用いて清掃作業を行う一例を説明するための図である。(実施例1) 図9に示した鋼管内面清掃用遮蔽治具201を用いて清掃作業を行う一例を説明するための図である。(実施例1) 図2に示した塗装工程S5で使用される鋼管内面塗装用治具の構成を示す図である。(実施例1) 図16に示した鋼管内面塗装用治具301を用いて塗装作業を行うときに使用するハンドエアレス塗装機340を示す図である。(実施例1) 図16に示した鋼管内面塗装用治具301を用いて塗装作業を行う一例を説明するための図である。(実施例1)
符号の説明
1,100 鋼管内面ケレン用治具
11,101 ワイヤーロープ
12,13 ワイヤーロープ先端部
14,15,102 ブラシ状部
16〜19,103,104 圧着止部材
20 安全器具
21 固定部
22 パイプ部
23 内側パイプ
24 外側パイプ
30 鉄塔
31 フランジ
32 水抜き穴
33 止水板
34 溝
40 インパクトドリル
201 鋼管内面清掃用遮蔽治具
211 ビニールホース
212 エア止用コック
213 風船
240 電動ブロア
301 鋼管内面塗装用治具
311 高圧ホース
312 ノズル
313 手元ハンドル
340 ハンドエアレス塗装機

Claims (13)

  1. 主柱材を鋼管で構成された架空送電線用鉄塔の止水板の水抜き穴から各治具を挿入して鋼管の内面を塗装する鋼管内面塗装工法であって、
    前記鋼管の内部の下地処理を行う下地処理工程(S3)と、
    該下地処理工程(S3)により生じた前記鋼管の内部のケレンカスを吸い出したり吹き出したりして該鋼管の内部を清掃する清掃工程(S4)と、
    該清掃工程(S4)により清掃された前記鋼管の内面を塗装する塗装工程(S5)と、
    を備え、
    前記下地処理工程(S3)が、前記水抜き穴から挿入した鋼管内面ケレン用治具(1;101)に設けられたブラシ状部(14,15;102)を前記鋼管の内面に接触させながら回転させることにより行われ、
    前記清掃工程(S4)が、前記水抜き穴から挿入した鋼管内面清掃用遮蔽治具(201)に設けられた風船(213)を用いて前記鋼管の内部の前記止水板上部を塞ぐとともに、前記水抜き穴から空気や液体を高圧で出し入れすることによりケレンカスの巻き上がりを防止しつつ行われ、
    前記塗装工程(S5)が、前記水抜き穴から導入した高圧エアーで塗料を鋼管の内面に吹き付ける鋼管内面塗装用治具(301)を用いて行われる、
    ことを特徴とする、鋼管内面塗装工法。
  2. 前記下地処理工程(S3)が、一方の端部が第1の圧着止部材(16)により圧着止めされたワイヤーロープ(11)と、該ワイヤーロープ(11)側の端部が該ワイヤーロープ(11)の他方の端部とともに第2の圧着止部材(17)により圧着止めされた第1および第2のワイヤーロープ先端部(12,13)と、該第1および第2のワイヤーロープ先端部(12,13)側の端部が該第1および第2のワイヤーロープ先端部(12,13)の他方の端部とともに第3および第4の圧着止部材(18,19)により圧着止めされた第1および第2のブラシ状部(14,15)とを備えかつ小孔より挿入できる鋼管内面ケレン用治具(1)を用い、かつ、前記第1の圧着止部材(16)をインパクトドリル(40)に装着し、該インパクトドリル(40)により前記ワイヤーロープ(11)を低速回転して行われる
    ことを特徴とする請求項1記載の鋼管内面塗装工法。
  3. 前記ワイヤーロープ(11)を前記インパクトドリル(40)により毎分550回転以下で低速回転する
    ことを特徴とする請求項2記載の鋼管内面塗装工法。
  4. 前記鋼管内面ケレン用治具(1)を用いて鋼管の内面のケレン作業を行うときに、前記ワイヤーロープ(11)を該鋼管に固定した安全器具(20)のパイプ部(22)に通して該鋼管内に挿入する
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の鋼管内面塗装工法。
  5. 前記下地処理工程(S3)が、一方の端部が第1の圧着止部材(103)により圧着止めされたワイヤーロープ(101)と、該ワイヤーロープ(101)側の端部が該ワイヤーロープ(101)の他方の端部とともに第2の圧着止部材(104)により圧着止めされたブラシ状部(102)とを備える鋼管内面ケレン用治具(100)を用い、前記第1の圧着止部材(103)を前記インパクトドリル(40)に装着して、該インパクトドリル(40)により前記ワイヤーロープ(101)を低速回転して行われる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の鋼管内面塗装工法。
  6. 前記ワイヤーロープ(101)を前記インパクトドリル(40)により毎分550回転以下で低速回転する
    ことを特徴とする請求項5記載の小孔より挿入できる鋼管内面塗装工法。
  7. 前記清掃工程(S4)が、ビニールホース(211)と、該ビニールホース(211)の一方の端部に取り外し可能に取り付けられたエア止用コック(212)と、前記ビニールホース(211)の他方の端部に取り付けられた風船(213)とを備えかつ小孔より挿入できる鋼管内面清掃用遮蔽治具(201)を用い、かつ、前記エア止用コック(212)を前記ビニールホース(211)から取り外して該ビニールホース(211)の前記一方の端部から前記小孔より前記鋼管内面清掃用遮蔽治具(201)を挿入し、前記エア止用コック(212)を前記ビニールホース(211)に取り付けて該ビニールホース(211)の前記一方の端部を前記エア止用コック(212)を介して電動ブロア(240)につなぎ、該電動ブロア(240)を駆動して前記風船(213)を膨らませて、該風船(213)により前記鋼管の内部を塞いで行われる、
    ことを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の鋼管内面塗装工法。
  8. 前記風船(213)に前記電動ブロア(240)により毎分3.5m3ずつ空気を送り込んで該風船(213)を膨らます
    ことを特徴とする請求項7記載の鋼管内面塗装工法。
  9. 前記塗装工程(S5)が、高圧ホース(311)と、該高圧ホース(311)の一方の端部に取り付けられたノズル(312)と、前記高圧ホース(312)の他方の端部に取り付けられた手元ハンドル(313)とを備えかつ小孔より挿入できる鋼管内面塗装用治具(301)を用い、かつ、前記ノズル(312)を丸吹きチップの先端径が前記高圧ホース(311)の外径と同じにされ丸吹きノズルとし、前記高圧ホース(311)の前記手元ハンドル(313)側をハンドエアレス塗装機(340)に取り付け、高圧エアーで塗料を前記ノズル(312)の前記丸吹きチップから前記鋼管の内面に吹き付けて行われる、
    ことを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の鋼管内面塗装工法。
  10. 前記ハンドエアレス塗装機(340)の最大吐出量を350g/分とし最大吐出圧を18Mpaとし、塗料を前記ノズル(312)の前記丸吹きチップから8Mpaの圧力で前記鋼管の内面に吹き付ける
    ことを特徴とする請求項9記載の鋼管内面塗装工法。
  11. 前記手元ハンドル(313)により前記高圧ホース(311)を左右に動かして前記鋼管の内面を塗装する
    ことを特徴とする請求項9または10記載の鋼管内面塗装工法。
  12. 前記下地処理工程(S3)が、前記鋼管の内部を高圧水洗する工程を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至11いずれかに記載の鋼管内面塗装工法。
  13. 前記清掃工程(S4)が、前記鋼管の内部を高圧水洗する工程を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至12いずれかに記載の鋼管内面塗装工法。
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