JP2561328Y2 - トラック荷台用アオリの傷つき防止器 - Google Patents

トラック荷台用アオリの傷つき防止器

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JP2561328Y2
JP2561328Y2 JP1993052627U JP5262793U JP2561328Y2 JP 2561328 Y2 JP2561328 Y2 JP 2561328Y2 JP 1993052627 U JP1993052627 U JP 1993052627U JP 5262793 U JP5262793 U JP 5262793U JP 2561328 Y2 JP2561328 Y2 JP 2561328Y2
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馨 西尾
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株式会社パブコ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トラック荷台用の、い
わゆるアオリの傷つきを防止するための部材に関する。
【0002】
【従来技術】トラックの荷台は、荷物の積み込み、積み
降ろしを容易にするために、トラックの後壁のみなら
ず、側壁も荷台の縁に枢着させている。側壁を枢動さ
せ、開くとき、トラックの外側面と接触し互いに傷つ
く。
【0003】従来、トラック荷台用アオリに緩衝部材た
る当たりゴムをビスやワッシャ等を使用して、トラック
荷台用側壁、すなわち、アオリ等および/またはトラッ
ク荷台外側面上に取り付けることで、トラック荷台用ア
オリ外側面を傷つけないようにしてきた。
【0004】図1は、当たりゴム4をトラックの外側面
に取り付け、トラック荷台用アオリ1を回転中心3に関
していっぱいに開いた状態を示す。当たりゴム4は、回
転中心3付近に取り付けるため、トラック荷台用アオリ
1により押圧されている。
【0005】図2は従来の当たりゴムおよびその取り付
けを示す。当たりゴムの取り付けは、円柱状当たりゴム
8の貫通口にワッシャ7を介してビス6をネジ込むこと
で行う。
【0006】図3は従来の他の当たりゴムの取り付けを
示す。アオリに一方の当たりゴム9がビス6により取り
付けられ、たの当たりゴム10がビス6により取り付け
られ、トラック荷台用アオリ1を回転中心3に関してい
っぱいに開いたときに、それぞれの当たりゴム9および
10が当接するようになっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】従来、上記のように当
たりゴムのトラック荷台アオリ外側面上への取り付け
は、ビス等によってなされることから、当たりゴムの破
損等による当たりゴムの交換が生じた際、当たりゴムを
取り付けるために再度ビスをねじ込む等の手間および時
間がかかった。
【0008】さらに、当たりゴムがトラック荷台外側面
の回転中心付近に取り付けられることから、この荷台用
側壁をいっぱいに開いたとき、この荷台用側壁の自由端
のフレ量5(図1)が大きいため、荷物の出し入れ等の
作業において不便を生ずる場合があった。
【0009】また、テコの原理から、回転中心と当たり
ゴムとの距離が小さい程、当たりゴムに一層大きい負荷
がかかり、つまり当たりゴムのつぶれ量が大きくなり、
当たりゴムの変形および破損等の原因になっている。
【0010】本考案の目的は、配置、装着の容易なトラ
ック荷台用アオリの傷つき防止器を提供することであ
る。
【0011】本考案の他の目的は、更に、トラック荷台
用アオリをその回転中心に関していっぱいに開いたと
き、このトラック荷台用アオリの自由端のフレ量を減少
させるとともに、傷つき防止器のつぶれ量を小さくする
トラック荷台用アオリの傷つき防止器を提供することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の傷つき防止器は、トラック荷台用アオリを
受けるための平坦な側面と、この側面の両端からそれぞ
れ伸長し、内側に湾曲したフランジとから構成される。
【0013】ここで、好適には、湾曲したフランジは、
平坦な側面の両端からそれぞれ伸長される第1フランジ
と、第1フランジの各々の先端からそれぞれ伸長される
第2フランジとから成り、平坦な側面と第1フランジと
が鋭角をなし、第1フランジと第2フランジとが鋭角を
なし、平坦な側面に関して第1フランジが曲げられる方
向と、第1フランジに関して第2フランジが曲げられる
方向とが同一方向であり、第1フランジの各々が、平坦
な側面に対して同一の側に曲げられている。
【0014】本考案の他の傷つき防止器は、トラック荷
台用アオリを受けるための湾曲した側面と、この側面の
両端からそれぞれ伸長される湾曲したフランジとから構
成される。
【0015】ここで、湾曲したフランジの各々と湾曲し
た側面とはC形状を成すことが望ましい。
【0016】
【作用】本考案の傷つき防止器は、弾性材料、例えばゴ
ムまたはプラスチック等をその弾性力を利用してサイド
ガードに装着できるように成形され、ビス等を使用する
ことなく着脱可能的にサイドガードの任意の位置に装着
できる。
【0017】本考案の傷つき防止器は、サイドガードに
装着されることによって、回転中心と傷つき防止器との
距離が一層長くなり、フレ量が従来のものと比較して減
少され、しかも、当たりゴムのつぶれ量が、従来のもの
と比較して減少される。
【0018】
【実施例】本考案のトラック荷台用アオリの傷つき防止
器は、従来の場合のように、荷台、アオリに設けるので
はなく、トラックの荷台下方に設けられるサイドガード
に装着される(図8)。
【0019】本考案のトラック荷台用アオリの傷つき防
止器11は弾性部材、好適にはゴム製のものである。そ
の平面図および側面図を図3aおよびbに示す。この防
止器11はサイドガードを構成する横棒が断面矩形の場
合に適するもので、図に示すように、平坦な側面14の
両側からそれぞれ内側にフランジ12および13が伸長
する。フランジ12および23の先端からは、さらに内
側に屈曲したフランジ片12aおよび13aが伸長す
る。フランジ片12aおよび13aの先端同士は、わず
かに空間が形成されることが望ましい。ここで、このフ
ランジ片12aと13aの長さの和は側面の長さより短
い。
【0020】防止器のサイドガードへの装着には、まず
側面をもちフランジ側をサイドガード20の矩形の横棒
21の任意の位置の角に押し付ける。フランジは次第に
開き、フランジ片が横棒の上下壁を乗り越え、その後壁
を包むように接合する(図4a)。図4bに示すよう
に、防止器11の側面14の縦方向の長さ、フランジ1
1および12の長さは、矩形の横棒21のの前壁、上下
壁の長さに一致さることが望ましいが、各フランジが内
側に閉じるように弾性力が作用するため、防止器は大き
くても、あるいは小さくてもサイドガードに接合する。
さらに、好適には、フランジ11、12と側面14との
接合部内側に段差15を設ける。これにより、サイドガ
ードの横棒の寸法誤差を吸収でき、防止器11が確実に
横棒に接合する。
【0021】本考案の防止器をサイドガードに装着した
状態を図5に示す。防止器は最下位の横棒に装着されて
いが、これに限定されるわけではなく任意の横棒でよ
い。このように、防止器11をサイドガードに装着する
ことにより、アオリ1は一杯に開いたとき垂直になり、
防止器11をほとんど押圧することがない。このことは
防止器の寿命を一層のばす。さらに、従来あったフレ量
もほとんどなくなり、荷物の積み込み、積み出しを容易
にする。
【0022】好適実施例として説明した上記防止器のフ
ランジおよびフランジ片は内側に屈曲しているが、この
外にフランジが側面に垂直の伸長し、フランジ片をフラ
ンジに垂直に伸長したものでもよい。この例ではサイド
ガードとの接合力は弱くなるが、製造が容易になる。
【0023】さらに、他の実施例を図6に示す。図6a
は防止器16の平面図を、図6bはその側面図を示す。
図6aにおいて、サイドガードへの装着前の状態が実線
で示され、装着時の状態が破線で示されている。この例
の防止器16は円筒形で、スリット17が軸線方向に入
っている。
【0024】この防止器16は、サイドガードの横棒が
円筒形のもののときに適しているが、断面矩形の横棒へ
の装着も可能である。
【0025】防止器16の装着には、まずスリット17
をサイドガードの横棒に押し付ける。スリット17は次
第に開き、両端が横棒を乗り越えて、元に戻ろうとする
弾性力により確実に接合する。防止器16の内径は横棒
の径よりわずかに大きくすることで(図6a)、その接
合はより確実なものとなる。
【0026】スリット17はその間隔が広いと装着が容
易となるが、接合力が小さくなり、逆に狭いと装着しに
くくなるが、接合力が大きくなる。しがって、防止器の
材質、サイドガードの横棒の径、防止器の大きさによ
り、スリットの幅を選択する必要がある。
【0027】
【考案の効果】以上、本考案によれば、傷つき防止器の
着脱が容易かつ自在にでき、トラック荷台用アオリをい
っぱいに開いたときのフレ量が減少され、傷つき防止器
の寿命が従来のものと比較して一層延長され、さらに、
傷つき防止器の破損等によって交換が必要な場合、ビス
をねじ込む等の手間および時間をかけることなく容易に
交換が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の当たりゴムを取り付け、トラック荷台用
アオリを回転中心に関していっぱいに開いたときの状態
図である。
【図2】従来の当たりゴムおよび取り付けに必要なビス
およびワッシャを示す。
【図3】従来の当たりゴムのトラック荷台用アオリおよ
び荷台外側面上への取り付けを示す。
【図4】図4aは、本考案の傷つき防止器の平面図であ
り、図4bは、本考案の傷つき防止器の側面図である。
【図5】図5aは、本考案にしたがって、本考案の傷つ
き防止器をサイドガードの横棒に装着したところの部分
斜視図であり、図5bは、本考案にしたがって、本考案
の傷つき防止器をサイドガードの横棒に装着したところ
の断面図である。
【図6】本考案の傷つき防止器をサイドガードに装着し
て、トラック荷台用アオリを回転中心に関していっぱい
に開いたときの状態図である。
【図7】図7aは、本考案の傷つき防止器の変形例の平
面図であり、図7bは、本考案の傷つき防止器の変形例
の断面図である。
【図8】本考案にしたがって、本考案の傷つき防止器を
サイドガードに装着したところのトラック全体の斜視図
である。
【符号の説明】
1...トラック荷台用アオリ 2...荷台外側面 3...回転中心 4...従来の当たりゴム 5...フレ量 6...ビス 7...ワッシャ 8...従来の円柱状当たりゴム 9...従来の当たりゴム 10...従来の当たりゴム 11...傷つき防止器 12、13...フランジ 12a、13a...フランジ片 14...側面 15...段差 16...変形例の傷つき防止器 17...スリット 20...サイドガード 21...サイドガードの横棒

Claims (9)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック荷台両側下方に設けられるサイ
    ドガードの任意の場所に着脱自在に装着される弾性部材
    であるところのトラック荷台用アオリの傷つき防止器で
    あって、 トラック荷台用アオリを受けるための平坦な側面と、 前記側面の両端からそれぞれ伸長し、内側に湾曲したフ
    ランジとから成る、トラック荷台用アオリの傷つき防止
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の傷つき防止器であっ
    て、 前記湾曲したフランジが、 前記平坦な側面の両端からそれぞれ伸長される第1フラ
    ンジと、 前記第1フランジの各々の先端からそれぞれ伸長される
    第2フランジとから成り、 前記平坦な側面と前記第1フランジとが鋭角をなし、前
    記第1フランジと前記第2フランジとが鋭角をなし、前
    記平坦な側面に関して前記第1フランジが曲げられる方
    向と、前記第1フランジに関して前記第2フランジが曲
    げられる方向とが同一方向であり、前記第1フランジの
    各々が、前記平坦な側面に対して同一の側に曲げられて
    いる、トラック荷台用アオリの傷つき防止器。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の傷つき防止器であっ
    て、 前記第1および第2フランジと、前記平坦な側面とが、
    連続して形成されている、トラック荷台用アオリの傷つ
    き防止器。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の傷つき防止器であっ
    て、 前記第2フランジの各々の長さの和が前記平坦な側面の
    長さよりも短い、トラック荷台用アオリの傷つき防止
    器。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の傷つき防止器であっ
    て、 前記第1フランジの各々と、前記平坦との接合部内側に
    段差が設けられている、トラック荷台用アオリの傷つき
    防止器。
  6. 【請求項6】 請求項2から5に記載の傷つき防止器で
    あって、 前記平坦な側面と、前記第1フランジと、前記第2フラ
    ンジとの各々を変形させる力が加わると、前記変形させ
    る力に抗する弾性力が前記平坦な側面と、前記第1フラ
    ンジと、前記第2フランジとに生ずる、トラック荷台用
    アオリの傷つき防止器。
  7. 【請求項7】 トラック荷台両側下方に設けられるサイ
    ドガードの任意の場所に着脱自在に装着される弾性部材
    であるところのトラック荷台用アオリの傷つき防止器で
    あって、 トラック荷台用アオリを受けるための湾曲した側面と、 前記側面の両端からそれぞれ伸長される湾曲したフラン
    ジとから成る、トラック荷台用アオリの傷つき防止器。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の傷つき防止器であっ
    て、 前記湾曲したフランジの各々と前記湾曲した側面とがC
    形状を成している、トラック荷台用アオリの傷つき防止
    器。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の傷つき防止器であっ
    て、 前記湾曲した側面と、前記湾曲したフランジの各々とを
    変形させる力が加わると、前記変形させる力に抗する弾
    性力が前記湾曲した側面と、前記湾曲したフランジの各
    々に生ずる、トラック荷台用アオリの傷つき防止器。
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