JP2561050Y2 - 流量拡大制御弁 - Google Patents

流量拡大制御弁

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JP2561050Y2
JP2561050Y2 JP8276391U JP8276391U JP2561050Y2 JP 2561050 Y2 JP2561050 Y2 JP 2561050Y2 JP 8276391 U JP8276391 U JP 8276391U JP 8276391 U JP8276391 U JP 8276391U JP 2561050 Y2 JP2561050 Y2 JP 2561050Y2
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JP
Japan
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flapper
control valve
leaf spring
flow rate
base
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JP8276391U
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JPH0534373U (ja
Inventor
峯久 林
Original Assignee
大倉電気株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種流体の流量を制御
する流量制御弁に関し、特に、弁口が設けられたノズル
接弁面とフラッパとの微小間隙を制御することにより、
ノズル口径を大きくすることなしに、またアクチュエー
タの変位量を拡大することなしに比較的大きな流量を制
御する制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電熱式熱膨張素子の一端にフラッ
パを取付け、熱膨張素子の伸縮によりフラッパを変位さ
せてノズルとフラッパとの間の間隙を制御する形式の流
量制御弁が古くから使われている。この流量制御弁は、
熱膨張利用のためにストロークが数十μm程度に限ら
れ、大流量の制御のためには機械的なてこにより変位を
拡大するなど複雑な構造となり、レスポンスも遅いとい
う欠点があった。
【0003】最近、積層圧電素子(以下、圧電素子とい
う)が開発された。ストロークは微小であるが大きな応
力を発生する点に着目し、ストロークを機械的に拡大す
ることにより、制御弁やワイヤドット式プリントヘッド
等に利用されている。
【0004】上記圧電素子を3段継ぎにしても有効スト
ロークとしては約40μm程度に過ぎない。小さなスト
ロークで大流量を制御するにはノズル径を大きくするこ
とが考えられるが、スペースの制限で大径ノズルの許容
されない場合が多い。一方、圧電素子は電熱式に比べて
非常に発生応力が大きいので、機械的なてこなどによる
変位拡大機構を組込んで使用する場合もある。しかしな
がら、これらの方法は複雑な構造になる欠点を免れな
い。
【0005】ノズル径を大きくせずにしかも変位拡大な
しで大流量を制御する方法として、実公昭62−637
4号公報及び特開昭62−24088号公報による技術
が提案されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
公昭62−6374号公報及び特開昭62−24088
号公報に記載された技術は、ノズルとフラッパの両者に
複雑な機械加工を施す必要があり、複雑な構成と高価と
なる欠点がある。またノズルとフラッパは金属であり、
複雑な形状を有する接弁面は、フラッパを閉じたときの
リーク量が大きくなる欠点がある。さらに、複雑な形状
の接弁面からは微粒子(パーティクル)が発生しやすい
といういくつかの欠点があった。
【0007】本考案は従来の上記実情に鑑みてなされた
ものであり、従って本考案の目的は、従来技術に内在す
る上記諸欠点をことごとく解消することを可能とした大
流量制御ができる新規な微小ストローク流量制御弁を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本考案に係る流量拡大制御弁は、ベースに接続され
たケース内に支持される圧電素子、熱膨張素子、磁歪素
子等の駆動素子の伸びを弁棒が検出し、該検出出力によ
り前記ベース内のコイルばね上に配設されたフラッパを
押圧してノズルを開く流量制御弁において、前記フラッ
パの一側面に板ばねを取付け、該板ばねの一端を前記ベ
ースに係止して構成され、前記フラップは前記弁棒によ
り押圧されたときに、前記板ばねを支点として回動し、
前記弁棒の移動量を超えるフラッパの開度を得て、ノズ
ル口径、アクチュエータ(圧電素子)の変位の拡大なし
に流量の増幅を可能としている。
【0009】
【実施例】次に本考案をその好ましい一実施例について
図面を参照しながら具体的に説明する。
【0010】図1(a)、(b)は本考案の一実施例を
示し、そのうち(a)は平面図、(b)は(a)のb−
b′線に沿って切断し矢印の方向に見た断面図である。
【0011】図1(a)、(b)を参照するに、ベース
1の側面には流量Q1 が流入する入口2と流量Q2 が流
出する出口3が形成されている。ベース1の中心内底部
には、コイルばね7に下部が支承され、板ばね6により
一側面が支持されたフラッパ5が配設されている。
【0012】圧電素子14はケース13の中に下部ガイ
ド18、上部ガイド19に支えられて組込まれている。
ダイヤフラム12、20はケース13と溶接されてケー
ス13の中を気密に保つ。ケース13の中は乾燥ガスで
置換されていて、大気中の湿気を完全に遮断している。
圧電素子14からハーメチックシール17を介してリー
ド線23が外部へ導出されている。ケース13はクラン
プ15でベース1に六角穴付ボルト16により取付けら
れ、このときOリング4、10も同時に締付けられる。
Oリング4はノズル8の弁口以外からのリークを防止
し、Oリング10は外部へのリークを防止する。ダイヤ
フラム11は外部シール用であり、弁棒9がニッケルろ
う付けされて、圧電素子14の変位をフラッパ5に伝
え、これを開閉させる。フラッパ5には板ばね6が抵抗
溶接により取付けられており、コイルばね7と一緒にフ
ラッパ5をノズル8に押し付け、圧電素子14の印加電
圧が0Vのときにノズル8の弁口を閉じてノーマルクロ
ーズ式の制御弁を構成している。ロックナット21は調
整ナット22を所定の位置に締付けて制御弁の開度を設
定する。
【0013】板ばね6の下端部は、ベースの段加工部1
aに係止されており、、板ばね6を取付けられたフラッ
パ5は、フリーの状態でコイルばね7の上に乗ってい
て、弁棒9により押し下げられたときに板ばね6の下端
がベースの段加工部1aにひっかかって係止され、フラ
ッパ5が傾く構造になっている。
【0014】次に本考案の動作を説明する。圧電素子1
4は長さ例えば60mmであり、150VDCの駆動電
圧に対し約40μmの有効伸びを生ずる。この変位量は
弁棒9を介してフラッパ5を開く。フラッパ5には図4
に示すように板ばね6が抵抗溶接により取付けられてい
る。図3に示される如く、dの外径の弁棒9がフラッパ
5を押すと、板ばね6は図3のベース1に段加工された
部分1aに押し付けられ、わずかたわみながら板ばね6
を支点としてフラッパ5がΘだけ傾斜して開き、gはノ
ズル8から最大の開きとなる。板ばね6が全くたわまな
い支点と仮定するとg=2Dl/(D−d)となる。g
は図3に示すノズル8からのフラッパ5の最大開き、l
は圧電素子14の伸び量、Dはノズル8の外径、dは弁
棒9の外径である。
【0015】弁棒9の先端をとがらせてd=0とすれば
g=2lとなり、流量Q2 はフラッパ5を平行にlだけ
開かせた流量に等しい。d〉0のときにはノズル8の口
径も圧電素子14の伸び量もそのままで流量Q2 の拡大
ができることになる。流量Q2 は最大開きgに比例す
る。従って、流量の拡大率をαとすればα=g/2lで
表すことができる。本実施例ではl=40μm、d=
7.7、D=12.8であり、gは200μmとなり、
αは約2.5である。従って、約2.5倍の流量を制御
することが可能となった。
【0016】このようにして本考案の目的の中心をなす
ノズル口径を大きくすることなしに、またアクチュエー
タの変位量を拡大することなしに、流量拡大制御弁の提
供が達成される。
【0017】以上説明した一実施例はノーマルクローズ
型制御弁に本考案を適用した場合のものであるが、本考
案は簡単な構造変更によりノーマルオープン型制御弁と
して適用できるのは明らかである。
【0018】またフラッパの駆動素子として、本実施例
では圧電素子14が用いられているが、圧電素子の他に
熱膨張素子または磁歪素子等の実用化が容易に考えられ
る。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば以
下に示す諸効果が得られる。
【0020】(1)、弁棒の外径を変更するだけで、ノ
ズル口径もアクチュエータの変位量もそのままで流量の
拡大、縮小のできる制御弁が提供される。
【0021】(2)、構造が簡単で、制御弁を小型化す
ることができる。
【0022】(3)、ノズル、フラッパとも単純形状で
あり、接弁面からの微粒子の発生が極めて少ない。
【0023】(4)、ノズル、フラッパが単純形状であ
り、弁を閉じたときのリークが非常に小さい。
【0024】(5)、アクチュエータのストロークを微
小にし、ダイヤフラムの応力の安全率を向上させる。
【0025】(6)、構造が簡単であるから大幅に生産
コストを低減することができる。
【0026】(7)、流量Q1 、Q2 はgに比例するた
めに、弁棒Qの外径dの寸法によって種々の種類のバル
ブを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る流量拡大制御弁の一実施例を示す
平面図(a)、(a)のb−b′線に沿って切断し矢印
の方向に見た断面図(b)である。
【図2】本考案の一実施例における弁閉時の状態図であ
る。
【図3】本考案の一実施例における弁開時の状態図であ
る。
【図4】フラッパの組立を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ベース 2…入口 3…出口 4…Oリング 5…フラッパ 6…板ばね 7…コイルばね 8…ノズル 9…弁棒 10…Oリング 11、12…ダイヤフラム 13…ケース 14…圧電素子 15…クランプ 16…六角穴付ボルト 17…ハーメチックシール 18…下部ガイド 19…上部ガイド 20…ダイヤフラム 21…ロックナット 22…調整ナット 23…リード線

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに接続されたケース内に支持され
    る駆動素子の伸びを弁棒が検出し、該検出出力により前
    記ベース内のコイルばね上に配設されたフラッパを押圧
    してノズルを開く流量制御弁において、前記フラッパの
    一側面に板ばねを取付け、該板ばねの一端を前記ベース
    に係止し、前記フラッパは前記弁棒により押圧されたと
    きに前記板ばねを支点として回動し、前記弁棒の移動量
    を超えるフラッパの開度を得ることを特徴とする流量拡
    大制御弁。
  2. 【請求項2】 前記フラッパが前記弁棒により押圧され
    たときに、前記板ばねの下端が前記ベースに形成された
    段加工部にひっかかり、前記フラッパが前記板ばねを支
    点として回動してフラッパの開度を得ることを更に特徴
    とする請求項1に記載の流量拡大制御弁。
JP8276391U 1991-10-11 1991-10-11 流量拡大制御弁 Expired - Lifetime JP2561050Y2 (ja)

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JPH0534373U JPH0534373U (ja) 1993-05-07
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JP6084402B2 (ja) * 2012-08-30 2017-02-22 Necトーキン株式会社 流量制御弁

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