JP2561032Y2 - 製鋼用ランス - Google Patents

製鋼用ランス

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JP2561032Y2
JP2561032Y2 JP3881193U JP3881193U JP2561032Y2 JP 2561032 Y2 JP2561032 Y2 JP 2561032Y2 JP 3881193 U JP3881193 U JP 3881193U JP 3881193 U JP3881193 U JP 3881193U JP 2561032 Y2 JP2561032 Y2 JP 2561032Y2
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JP
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laval nozzle
lance
oxygen
blowing
refining
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JP3881193U
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公敏 米澤
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Publication date
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  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
  • Furnace Charging Or Discharging (AREA)
  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、転炉等の溶鉄の精錬の
際に酸素を吹酸する製鋼用ランスに関する。
【0002】
【従来の技術】上吹、上底吹転炉精錬方法は、転炉内の
溶銑、溶鋼に上吹ランスを介して超音速酸素ゼットを吹
き付けることにより、脱炭、脱硫、脱Pおよび昇温を効
率良く行っている。この転炉精錬においてはその精錬効
率を向上させるために、精錬初期あるいは精錬末期に酸
素ゼットいわゆる送酸速度、送酸量を制御している。
【0003】この代表的なものとして、特開昭61−2
72308号公報のように精錬末期に送酸量低減に加
え、炉底電極高さを下げハードブロー化することにより
酸化抑制を図る。又、特開昭62−230928号公報
のようにラバールノズルのスリット部断面積を変化させ
るか、特開平4−28109号公報のように一次圧を上
昇させて送酸量の可変幅を増大させる方法等が提案され
ている。
【0004】しかし、この上吹ランスは全てラバールノ
ズルを採用しており、ラバールノズルは設定圧力、設定
流量はその可変幅が小さく設定流量の±30%程度であ
り、低い範囲では精錬阻害を生じる。この理由から特開
昭61−272308号公報のように精錬末期に送酸量
低減に加え、ランス高さを下げハードブロー化しても、
流量可変幅が小さく鉄、マンガンの損失が大きい。更
に、他の従来技術は精錬初期あるいは精錬末期に必要な
小流量の設定のランスで吹酸することは吹錬時間の延長
を招き、工程能力、熱裕度、耐火物等の点から好ましく
ない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は先に述べた従
来のラバールノズルを採用した精錬の欠点を解決し、精
錬初期あるいは精錬末期に必要な小流量の可変を自在に
行い、しかも、吹酸による吹錬時間の延長を招き、工程
能力、熱裕度、耐火物およびマンガンや鉄ロスの少ない
極めて優れた製鋼用ランスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案はランスに少なく
とも1個のラバールノズルを設けて、該ラバールノズル
に適宜間隔をもって環状ラバールノズルを設けて二重ラ
バールノズルとしたことを特徴とする製鋼用ランスであ
る。
【0007】
【作用】以下、本考案を実施例とともにその作用を説明
する。図1は本考案によるラバールノズル断面図を示
し、図2は本考案ランスの正面図を示す。図において、
1はランスヘッドであり、このランスヘッド1には外側
に冷却路2,3が設けてあり、この内側は酸素流路(図
示せず)が2系列設けてあり、小流路系列4は環状ラバ
ールノズル5に連通してあり、主流量系列6はラバール
ノズル7に連通してある。この環状ラバールノズル5と
ラバールノズル7は適宜間隔を盛って二重管構造にして
ある。
【0008】図2は前記のラバールノズルを4孔もうけ
た場合で二重管構造のラバールノズルは4孔に限らず単
孔あるいは5孔等種々用いることができる。
【0009】まず、精錬初期はラバールノズル7と環状
ラバールノズル5の双方から酸素を吹き込む。また、環
状ラバールノズル5の断面積はラバールノズル7の5〜
30%にしてある。双方のラバールノズルから吹き込ま
れた酸素は合体し高速の酸素ゼットとなり溶綱の表面に
到達して脱炭、脱硫、脱P及び昇温等溶綱の精錬が効率
よく行われる。
【0010】一方、精錬末期はラバールノズル7の酸素
を停止し、環状ラバールノズル5のみから酸素を吹き込
むことにより、吹き込後に拡散し大幅に酸素流量を減少
しても通常のラバールノズルと同様の線流速をもった酸
素ゼットとなり溶綱の表面に到達する。これは環状の内
部が減圧となり吹き込んだガスが内部に巻き込まれるた
めである。この結果、大幅に酸素流量を減少しても優れ
た精錬効果が得られるとともに、ラバールノズル7のノ
ズル表面も溶綱、スラグ等のアタックから保護される。
【0011】また、吹止時のメタル及びスラグの酸化度
は、酸素供給速度と溶綱または溶銑中の酸素による還元
速度のバランスにより決定される。特に、還元速度は、
底吹ガスおよび上吹ジェットによるメタル及びスラグの
攪拌力及び酸素ジェット衝突する火点部分の更新速度に
より支配されている。
【0012】(1)式は、メタル及びスラグの酸化度を
表す指標として一般的なBOC値(例えば、鉄と綱68
(1982)14,P1946)であるが、同一底吹ガス条件
化では吹練末期の酸素供給速度を吹練中期の5〜30%
程度に制御し、且つ、ハードフロー化することにより、
メタル及びスラグ中の酸素量を大幅に低減する事が可能
となる。上吹酸素を完全に停止した場合には、溶綱表面
にて高温の火点形成がなくなり、脱炭速度が低下するた
め5%以上の酸素流量を末期まで確保することが有効で
ある。
【0013】次に本考案のラバールノズルを精錬に用い
た実施例を以下に述べる。 実施例1 上底吹転炉に溶銑を350ton装入し、底吹ノズルか
ら酸素混合ガスを4000Nm3 /Hr吹き込みつつ、
図1に示す二重管上吹ランスからは表1に示す吹錬条件
で18分吹錬した。
【0014】
【表1】
【0015】本発明法及び比較例1〜3での溶鋼炭素量
0.03%における溶鋼酸素濃度はそれぞれ、550p
pm、750ppm、810ppm、730ppmと本
発明法が最も低かった。
【0016】実施例2 上底吹転炉に溶銑を350ton装入し、底吹ノズルか
ら酸素混合ガスを4000Nm3 /Hr吹き込みつつ、
図1に示す二重管上吹ランスからは表2に示す吹錬条件
で18分吹錬した。
【0017】
【表2】
【0018】本発明法及び比較例1〜3での溶鋼炭素量
0.15%における炉内マンガン歩留まりは、それぞ
れ、75%、68%、62%、66%と本発明法が最も
高かった。
【0019】
【考案の効果】本考案のラバールノズルを精錬に用いる
ことにより、大幅に酸素流量を減少しても通常のラバー
ルノズルと同様の線流速をもった酸素ゼットが得られ、
吹酸による吹錬時間の延長を招き、工程能力、熱裕度、
耐火物及びマンガンや鉄ロスの少ない極めて優れた効果
が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるラバールノズルの部分拡大の断面
【図2】本考案ランスの正面図
【符号の説明】
1 ランスヘッド 2,3 冷却路 4 小流量系列 5 環状ラバールノズル 6 主流量系列 7 ラバールノズル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランスに少なくとも1個のラバールノズル
    を設けて、該ラバールノズルに適宜間隔をもって環状ラ
    バールノズルを設けて二重ラバールノズルとしたことを
    特徴とする製鋼用ランス。
JP3881193U 1993-06-24 1993-06-24 製鋼用ランス Expired - Lifetime JP2561032Y2 (ja)

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JPH0728952U JPH0728952U (ja) 1995-05-30
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