JP2560832Y2 - デジタル式放射線モニタシステム - Google Patents
デジタル式放射線モニタシステムInfo
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- JP2560832Y2 JP2560832Y2 JP1991098803U JP9880391U JP2560832Y2 JP 2560832 Y2 JP2560832 Y2 JP 2560832Y2 JP 1991098803 U JP1991098803 U JP 1991098803U JP 9880391 U JP9880391 U JP 9880391U JP 2560832 Y2 JP2560832 Y2 JP 2560832Y2
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば原子炉格納容器
内に設置された放射線検出器であるLPRM検出器から
出力される検出器信号(中性子束信号)を監視し、異常
時には警報信号を発生する放射線モニタシステムに係
り、特にプラント診断システム等の外部システムへの高
速データ伝送性を保持しつつ、検出器信号のデジタル処
理をリアルタイムに実施でき、メンテナンス性の向上な
らびに信号精度の向上を図り得るようにしたデジタル式
放射線モニタシステムに関するものである。
内に設置された放射線検出器であるLPRM検出器から
出力される検出器信号(中性子束信号)を監視し、異常
時には警報信号を発生する放射線モニタシステムに係
り、特にプラント診断システム等の外部システムへの高
速データ伝送性を保持しつつ、検出器信号のデジタル処
理をリアルタイムに実施でき、メンテナンス性の向上な
らびに信号精度の向上を図り得るようにしたデジタル式
放射線モニタシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、原子力施設、例えば原子力発
電所においては、種々の放射線モニタシステムが使用さ
れてきている。その一つとして、原子炉の出力領域を監
視する目的で、出力領域中性子監視モニタシステムが使
用されてきている。この出力領域中性子監視モニタシス
テムは、通常、原子炉格納容器内に設置された放射線検
出器であるLPRM検出器から出力される検出器信号
(中性子束信号)を監視し、異常時には警報信号を発生
させて原子炉を保護するシステムであり、高い信頼性と
高速応答性が要求されている。
電所においては、種々の放射線モニタシステムが使用さ
れてきている。その一つとして、原子炉の出力領域を監
視する目的で、出力領域中性子監視モニタシステムが使
用されてきている。この出力領域中性子監視モニタシス
テムは、通常、原子炉格納容器内に設置された放射線検
出器であるLPRM検出器から出力される検出器信号
(中性子束信号)を監視し、異常時には警報信号を発生
させて原子炉を保護するシステムであり、高い信頼性と
高速応答性が要求されている。
【0003】さて、現在稼働中の原子炉では、アナログ
式出力領域中性子監視モニタシステムが使用されてい
る。図3は、この種のアナログ式出力領域中性子監視モ
ニタシステムの全体構成例を示すブロック図である。
式出力領域中性子監視モニタシステムが使用されてい
る。図3は、この種のアナログ式出力領域中性子監視モ
ニタシステムの全体構成例を示すブロック図である。
【0004】図3において、原子炉格納容器1内に設置
されたLPRM検出器2(図では2個のみ示している)
から出力される検出器信号を、アナログ式出力領域中性
子監視モニタシステム3に入力する。アナログ式出力領
域中性子監視モニタシステム3では、LPRM検出器2
からの検出器信号をI/V変換器31でI/V変換した
後、プリアンプ32でゲイン・オフセット補正等を行な
い、このゲイン・オフセット補正済みの信号を、一つは
アナログ処理回路33によりアナログ処理して異常時に
は警報信号を発生すると共に、もう一つは外部システム
である図示しないプラント診断システム(PLADI
S)へ伝送するようになっている。
されたLPRM検出器2(図では2個のみ示している)
から出力される検出器信号を、アナログ式出力領域中性
子監視モニタシステム3に入力する。アナログ式出力領
域中性子監視モニタシステム3では、LPRM検出器2
からの検出器信号をI/V変換器31でI/V変換した
後、プリアンプ32でゲイン・オフセット補正等を行な
い、このゲイン・オフセット補正済みの信号を、一つは
アナログ処理回路33によりアナログ処理して異常時に
は警報信号を発生すると共に、もう一つは外部システム
である図示しないプラント診断システム(PLADI
S)へ伝送するようになっている。
【0005】ところで、このようなアナログ式出力領域
中性子監視モニタシステムにおいては、LPRM検出器
2には核分裂計数管が使用されており、定期的な補正
(校正)が必要である。しかしながら、従来では、かか
る補正を保守員が手作業で一つずつ行なっていることか
ら、メンテナンス性が低いという問題がある。
中性子監視モニタシステムにおいては、LPRM検出器
2には核分裂計数管が使用されており、定期的な補正
(校正)が必要である。しかしながら、従来では、かか
る補正を保守員が手作業で一つずつ行なっていることか
ら、メンテナンス性が低いという問題がある。
【0006】また、プラント診断システムへは、ゲイン
・オフセット補正済みのプリアンプ32を通したアナロ
グ信号が伝送されることから、ノイズの影響を受けて信
号精度が低いという問題がある。
・オフセット補正済みのプリアンプ32を通したアナロ
グ信号が伝送されることから、ノイズの影響を受けて信
号精度が低いという問題がある。
【0007】そこで、出力領域中性子監視モニタシステ
ムをデジタル式とすることが考えられるが、単にデジタ
ル化しただけでは、検出器信号はデジタル処理が施され
ることから、外部システムへのデジタル値伝送は、演算
処理装置やローカル・エリア・ネットワーク(以下、L
ANと称する)の処理時間に依存し、伝送サイクル数が
数十msec以上かかり、データ伝送を高速で行なうこ
とができない。このため、プラント診断システム等のよ
うに、LPRM検出器2の信号情報を高速に要求する外
部システムへは、何んらかの方法でデータの高速伝送を
行なわなければならない。
ムをデジタル式とすることが考えられるが、単にデジタ
ル化しただけでは、検出器信号はデジタル処理が施され
ることから、外部システムへのデジタル値伝送は、演算
処理装置やローカル・エリア・ネットワーク(以下、L
ANと称する)の処理時間に依存し、伝送サイクル数が
数十msec以上かかり、データ伝送を高速で行なうこ
とができない。このため、プラント診断システム等のよ
うに、LPRM検出器2の信号情報を高速に要求する外
部システムへは、何んらかの方法でデータの高速伝送を
行なわなければならない。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】以上のように、従来の
放射線モニタシステムにおいては、メンテナンス性なら
びに信号精度が低く、また外部システムへのデータ伝送
が高速に行なえないという問題があった。
放射線モニタシステムにおいては、メンテナンス性なら
びに信号精度が低く、また外部システムへのデータ伝送
が高速に行なえないという問題があった。
【0009】本考案の目的は、外部システムへの高速デ
ータ伝送性を保持しつつ、検出器信号のデジタル処理を
リアルタイムに実施でき、メンテナンス性の向上ならび
に信号精度の向上を図ることが可能な極めて信頼性の高
いデジタル式放射線モニタシステムを提供することにあ
る。
ータ伝送性を保持しつつ、検出器信号のデジタル処理を
リアルタイムに実施でき、メンテナンス性の向上ならび
に信号精度の向上を図ることが可能な極めて信頼性の高
いデジタル式放射線モニタシステムを提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、原子力施設内に設置された放射線検出器から出力
される検出器信号を監視し、異常時には警報信号を発生
すると共に、検出器信号を外部システムに伝送するよう
にした放射線モニタシステムにおいて、
めに、原子力施設内に設置された放射線検出器から出力
される検出器信号を監視し、異常時には警報信号を発生
すると共に、検出器信号を外部システムに伝送するよう
にした放射線モニタシステムにおいて、
【0011】まず、請求項1に記載の考案では、放射線
検出器から出力される検出器信号を、未補正のままアナ
ログ値として第1の経路で直接外部システムに伝送する
と共に、ゲイン・オフセット等の補正パラメータを、デ
ジタル値として第1の経路とは異なる第2の経路で外部
システムに伝送するようにしている。
検出器から出力される検出器信号を、未補正のままアナ
ログ値として第1の経路で直接外部システムに伝送する
と共に、ゲイン・オフセット等の補正パラメータを、デ
ジタル値として第1の経路とは異なる第2の経路で外部
システムに伝送するようにしている。
【0012】また、請求項2に記載の考案では、放射線
検出器から出力される検出器信号をデジタル信号に変換
し、未補正のままデジタル値として第1の経路で外部シ
ステムに伝送すると共に、ゲイン・オフセット等の補正
パラメータを、デジタル値として第1の経路とは異なる
第2の経路で外部システムに伝送するようにしている。
検出器から出力される検出器信号をデジタル信号に変換
し、未補正のままデジタル値として第1の経路で外部シ
ステムに伝送すると共に、ゲイン・オフセット等の補正
パラメータを、デジタル値として第1の経路とは異なる
第2の経路で外部システムに伝送するようにしている。
【0013】
【作用】従って、請求項1に記載の考案のデジタル式放
射線モニタシステムにおいては、検出器信号の、未補正
のままアナログ値と、ゲイン・オフセット等の補正パラ
メータとを、別々の経路で外部システムに伝送すること
により、外部システムへの高速データ伝送と、メンテナ
ンス性および信号精度の向上とを両立することができ
る。
射線モニタシステムにおいては、検出器信号の、未補正
のままアナログ値と、ゲイン・オフセット等の補正パラ
メータとを、別々の経路で外部システムに伝送すること
により、外部システムへの高速データ伝送と、メンテナ
ンス性および信号精度の向上とを両立することができ
る。
【0014】また、請求項2に記載の考案のデジタル式
放射線モニタシステムにおいては、検出器信号をデジタ
ル信号に変換し、その未補正のままデジタル値と、ゲイ
ン・オフセット等の補正パラメータとを、別々の経路で
外部システムに伝送することにより、外部システムへの
高速データ伝送と、メンテナンス性および信号精度の向
上とを両立することができる。
放射線モニタシステムにおいては、検出器信号をデジタ
ル信号に変換し、その未補正のままデジタル値と、ゲイ
ン・オフセット等の補正パラメータとを、別々の経路で
外部システムに伝送することにより、外部システムへの
高速データ伝送と、メンテナンス性および信号精度の向
上とを両立することができる。
【0015】
【実施例】本考案は、検出器信号を未補正のまま伝送す
る第1の経路と、信号をゲイン・オフセット等の補正パ
ラメータとして伝送する第2の経路とを設ける、すなわ
ち換言すれば、未補正の信号と補正した信号とを分離し
て伝送することを特徴とするものである。以下、上記の
ような考え方に基づく本考案の一実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。
る第1の経路と、信号をゲイン・オフセット等の補正パ
ラメータとして伝送する第2の経路とを設ける、すなわ
ち換言すれば、未補正の信号と補正した信号とを分離し
て伝送することを特徴とするものである。以下、上記の
ような考え方に基づく本考案の一実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は、本考案をデジタル式出力領域中性
子監視モニタシステムに適用した場合の全体構成例を示
す概要図であり、図3と同一要素には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述
べる。なお、本例では、LPRMが208chの原子炉
に対応するデジタル式出力領域中性子監視モニタシステ
ムの場合について示している。
子監視モニタシステムに適用した場合の全体構成例を示
す概要図であり、図3と同一要素には同一符号を付して
その説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述
べる。なお、本例では、LPRMが208chの原子炉
に対応するデジタル式出力領域中性子監視モニタシステ
ムの場合について示している。
【0017】すなわち、図1に示すように、本実施例の
デジタル式出力領域中性子監視モニタシステム4は、前
記LPRM検出器2から電流信号として出力される検出
器信号を電圧信号に変換するI/V変換器41、I/V
変換器41からの出力信号をアイソレートし、未補正の
ままアナログ値として第1の経路で直接外部システムで
あるプラント診断システム5に伝送するアイソレーター
42、I/V変換器41からの出力信号をデジタル変換
処理するLPRMデジタル演算回路43を有するLPR
M40と、LPRM40のLPRMデジタル演算回路4
3からの出力信号の平均化処理と監視を行なって異常時
には警報信号を発生すると共に、当該LPRMデジタル
演算回路43からの出力信号に補正やフィルタリング処
理等のデジタル演算処理を施し、ゲイン・オフセット等
の補正パラメータをデジタル値として出力するデジタル
演算回路を有する平均出力監視装置(以下、APRMと
称する)44と、APRM44からの出力信号を、上記
第1の経路とは異なるLAN6を備えた第2の経路でプ
ラント診断システム5に伝送するデジタル処理回路を有
するデータ伝送装置45とから構成している。次に、以
上のように構成した本実施例のデジタル式出力領域中性
子監視モニタシステムの作用について説明する。
デジタル式出力領域中性子監視モニタシステム4は、前
記LPRM検出器2から電流信号として出力される検出
器信号を電圧信号に変換するI/V変換器41、I/V
変換器41からの出力信号をアイソレートし、未補正の
ままアナログ値として第1の経路で直接外部システムで
あるプラント診断システム5に伝送するアイソレーター
42、I/V変換器41からの出力信号をデジタル変換
処理するLPRMデジタル演算回路43を有するLPR
M40と、LPRM40のLPRMデジタル演算回路4
3からの出力信号の平均化処理と監視を行なって異常時
には警報信号を発生すると共に、当該LPRMデジタル
演算回路43からの出力信号に補正やフィルタリング処
理等のデジタル演算処理を施し、ゲイン・オフセット等
の補正パラメータをデジタル値として出力するデジタル
演算回路を有する平均出力監視装置(以下、APRMと
称する)44と、APRM44からの出力信号を、上記
第1の経路とは異なるLAN6を備えた第2の経路でプ
ラント診断システム5に伝送するデジタル処理回路を有
するデータ伝送装置45とから構成している。次に、以
上のように構成した本実施例のデジタル式出力領域中性
子監視モニタシステムの作用について説明する。
【0018】図1において、LPRM検出器2から検出
器信号はLPRM40に入力され、I/V変換器41で
I/V変換(アナログ処理)された後、アナログ値のま
ま第1の経路でアイソレーター42を通して直接プラン
ト診断システム5に伝送される。この場合、アイソレー
ター42を通すのは、プラント診断システム5との電源
系を分離するためである。
器信号はLPRM40に入力され、I/V変換器41で
I/V変換(アナログ処理)された後、アナログ値のま
ま第1の経路でアイソレーター42を通して直接プラン
ト診断システム5に伝送される。この場合、アイソレー
ター42を通すのは、プラント診断システム5との電源
系を分離するためである。
【0019】一方、LPRM検出器2から検出器信号
は、上記I/V変換器41でI/V変換(アナログ処
理)された後、LPRMデジタル演算回路43でデジタ
ル変換処理が行なわれて、APRM44に入力される。
すると、APRM44で、LPRM40のLPRMデジ
タル演算回路43からの出力信号の平均化処理と監視が
行なわれ、異常時には警報信号が発生される。また、こ
れと共に、当該LPRMデジタル演算回路43からの出
力信号に補正やフィルタリング処理等のデジタル演算処
理が施され、その後ゲイン・オフセット等の補正パラメ
ータがデジタル値として、データ伝送装置45を通し、
LAN6を備えた第2の経路でプラント診断システム5
に伝送される。
は、上記I/V変換器41でI/V変換(アナログ処
理)された後、LPRMデジタル演算回路43でデジタ
ル変換処理が行なわれて、APRM44に入力される。
すると、APRM44で、LPRM40のLPRMデジ
タル演算回路43からの出力信号の平均化処理と監視が
行なわれ、異常時には警報信号が発生される。また、こ
れと共に、当該LPRMデジタル演算回路43からの出
力信号に補正やフィルタリング処理等のデジタル演算処
理が施され、その後ゲイン・オフセット等の補正パラメ
ータがデジタル値として、データ伝送装置45を通し、
LAN6を備えた第2の経路でプラント診断システム5
に伝送される。
【0020】この場合、LPRM40、APRM44で
は、リアルタイムで演算処理を行なっているため、デー
タ伝送装置45へのデータ伝送サイクルは、数十mse
c以上の周期になる。プラント診断システム5へ伝送す
る208ch分のLPRM検出器2の補正パラメータ
は、かかるデジタル伝送(LAN6)で伝送される。こ
の補正パラメータは、変更周期が極めて長い(数ヵ月)
ので、デジタル演算処理、LAN6経由の時間遅れ(数
百msec)でも問題ない。
は、リアルタイムで演算処理を行なっているため、デー
タ伝送装置45へのデータ伝送サイクルは、数十mse
c以上の周期になる。プラント診断システム5へ伝送す
る208ch分のLPRM検出器2の補正パラメータ
は、かかるデジタル伝送(LAN6)で伝送される。こ
の補正パラメータは、変更周期が極めて長い(数ヵ月)
ので、デジタル演算処理、LAN6経由の時間遅れ(数
百msec)でも問題ない。
【0021】一方、プラント診断システム5では、アイ
ソレーター42を経由してきた未補正のLPRM検出器
信号が数msec毎にサンプリングされ、LAN6経由
を経由してくる補正パラメータを使用して、LPRM検
出器信号の補正後の信号が再現できる。そして、このよ
うにして取り込んだデータを基に、数msecおきのプ
ラント診断データを得ることができる。
ソレーター42を経由してきた未補正のLPRM検出器
信号が数msec毎にサンプリングされ、LAN6経由
を経由してくる補正パラメータを使用して、LPRM検
出器信号の補正後の信号が再現できる。そして、このよ
うにして取り込んだデータを基に、数msecおきのプ
ラント診断データを得ることができる。
【0022】上述したように、本実施例では、原子力施
設の原子炉格納容器1内に設置された複数のLPRM検
出器2から出力される検出器信号を監視し、異常時には
警報信号を発生すると共に、検出器信号をプラント診断
システム5に伝送するようにしたデジタル式出力領域中
性子監視モニタシステムにおいて、LPRM検出器2か
ら出力される検出器信号をI/V変換した後、未補正の
ままアナログ値として第1の経路で直接プラント診断シ
ステム5に伝送すると共に、ゲイン・オフセット等の補
正パラメータを、デジタル値としてデータ伝送装置4
5、LAN6を備えた第1の経路とは異なる第2の経路
でプラント診断システム5に伝送する構成としたもので
ある。従って、次のような種々の効果が得られるもので
ある。
設の原子炉格納容器1内に設置された複数のLPRM検
出器2から出力される検出器信号を監視し、異常時には
警報信号を発生すると共に、検出器信号をプラント診断
システム5に伝送するようにしたデジタル式出力領域中
性子監視モニタシステムにおいて、LPRM検出器2か
ら出力される検出器信号をI/V変換した後、未補正の
ままアナログ値として第1の経路で直接プラント診断シ
ステム5に伝送すると共に、ゲイン・オフセット等の補
正パラメータを、デジタル値としてデータ伝送装置4
5、LAN6を備えた第1の経路とは異なる第2の経路
でプラント診断システム5に伝送する構成としたもので
ある。従って、次のような種々の効果が得られるもので
ある。
【0023】(a)LPRM検出器2から出力される検
出器信号の、未補正のままアナログ値と、ゲイン・オフ
セット等の補正パラメータとを、別々の経路でプラント
診断システム5に伝送するため、LPRM検出器2の信
号情報を高速に要求するプラント診断システム5への検
出器信号の高速データ伝送を行なうことが可能となる。
出器信号の、未補正のままアナログ値と、ゲイン・オフ
セット等の補正パラメータとを、別々の経路でプラント
診断システム5に伝送するため、LPRM検出器2の信
号情報を高速に要求するプラント診断システム5への検
出器信号の高速データ伝送を行なうことが可能となる。
【0024】(b)LPRM検出器2から出力される検
出器信号をデジタル演算回路43でデジタル化し、デジ
タル演算回路44を使用することで、ゲイン補正・オフ
セット補正等をソフトウェアで組み込まれた処理方法で
自動化できるため、メンテナンス性の向上を図ることが
可能となる。 (c)デジタルフィルタ処理等の採用により、ノイズカ
ット特性を細かく決めることができ、従来以上に信号精
度の向上を図ることが可能となる。
出器信号をデジタル演算回路43でデジタル化し、デジ
タル演算回路44を使用することで、ゲイン補正・オフ
セット補正等をソフトウェアで組み込まれた処理方法で
自動化できるため、メンテナンス性の向上を図ることが
可能となる。 (c)デジタルフィルタ処理等の採用により、ノイズカ
ット特性を細かく決めることができ、従来以上に信号精
度の向上を図ることが可能となる。
【0025】以上により、プラント診断システム5への
検出器信号の高速データ伝送性を保持しつつ、LPRM
検出器2からの検出器信号のデジタル処理をリアルタイ
ムに実施でき、メンテナンス性の向上ならびに信号精度
の向上を図ることが可能となり、極めて信頼性の高いシ
ステムを構築することができる。尚、本考案は上記実施
例に限定されるものではなく、次のようにしても実施で
きるものである。
検出器信号の高速データ伝送性を保持しつつ、LPRM
検出器2からの検出器信号のデジタル処理をリアルタイ
ムに実施でき、メンテナンス性の向上ならびに信号精度
の向上を図ることが可能となり、極めて信頼性の高いシ
ステムを構築することができる。尚、本考案は上記実施
例に限定されるものではなく、次のようにしても実施で
きるものである。
【0026】(a)上記実施例では、LPRM検出器2
から出力される検出器信号をI/V変換した後、未補正
のままアナログ値として第1の経路で直接プラント診断
システム5に伝送すると共に、ゲイン・オフセット等の
補正パラメータを、デジタル値としてデータ伝送装置4
5、LAN6を備えた第1の経路とは異なる第2の経路
でプラント診断システム5に伝送する場合について説明
したが、これに限られるものではない。
から出力される検出器信号をI/V変換した後、未補正
のままアナログ値として第1の経路で直接プラント診断
システム5に伝送すると共に、ゲイン・オフセット等の
補正パラメータを、デジタル値としてデータ伝送装置4
5、LAN6を備えた第1の経路とは異なる第2の経路
でプラント診断システム5に伝送する場合について説明
したが、これに限られるものではない。
【0027】例えば、図2はデジタル式出力領域中性子
監視モニタシステムの他の構成例を示す概要図であり、
図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
監視モニタシステムの他の構成例を示す概要図であり、
図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省略
し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0028】すなわち、図2に示すように、本実施例の
デジタル式出力領域中性子監視モニタシステム7は、前
記LPRM検出器2から出力される検出器信号をデジタ
ル信号に変換するA/D変換器71、A/D変換器71
からの出力信号を入力するDMAコントローラ72、D
MAコントローラ72からの出力信号を、未補正のまま
デジタル値として第1の経路で直接プラント診断システ
ム5に伝送するデジタル伝送装置73、DMAコントロ
ーラ72からの出力信号をデジタル変換処理するLPR
Mデジタル演算回路74を有するLPRM70と、LP
RM70のLPRMデジタル演算回路74からの出力信
号の平均化処理と監視を行なって異常時には警報信号を
発生すると共に、当該LPRMデジタル演算回路74か
らの出力信号に補正やフィルタリング処理等のデジタル
演算処理を施し、ゲイン・オフセット等の補正パラメー
タをデジタル値として出力するデジタル演算回路を有す
るAPRM75と、APRM75からの出力信号を、上
記第1の経路とは異なるLAN6を備えた第2の経路で
プラント診断システム5に伝送するデジタル処理回路を
有するデータ伝送装置76とから構成している。
デジタル式出力領域中性子監視モニタシステム7は、前
記LPRM検出器2から出力される検出器信号をデジタ
ル信号に変換するA/D変換器71、A/D変換器71
からの出力信号を入力するDMAコントローラ72、D
MAコントローラ72からの出力信号を、未補正のまま
デジタル値として第1の経路で直接プラント診断システ
ム5に伝送するデジタル伝送装置73、DMAコントロ
ーラ72からの出力信号をデジタル変換処理するLPR
Mデジタル演算回路74を有するLPRM70と、LP
RM70のLPRMデジタル演算回路74からの出力信
号の平均化処理と監視を行なって異常時には警報信号を
発生すると共に、当該LPRMデジタル演算回路74か
らの出力信号に補正やフィルタリング処理等のデジタル
演算処理を施し、ゲイン・オフセット等の補正パラメー
タをデジタル値として出力するデジタル演算回路を有す
るAPRM75と、APRM75からの出力信号を、上
記第1の経路とは異なるLAN6を備えた第2の経路で
プラント診断システム5に伝送するデジタル処理回路を
有するデータ伝送装置76とから構成している。
【0029】本実施例のデジタル式出力領域中性子監視
モニタシステムにおいては。LPRM検出器2から出力
される検出器信号がデジタル信号に変換された後、未補
正のままデジタル値として第1の経路で直接プラント診
断システム5に伝送されると共に、ゲイン・オフセット
等の補正パラメータが、デジタル値として第1の経路と
は異なる第2の経路でプラント診断システム5に伝送さ
れることにより、前述の場合と同様の効果が得られるも
のである。
モニタシステムにおいては。LPRM検出器2から出力
される検出器信号がデジタル信号に変換された後、未補
正のままデジタル値として第1の経路で直接プラント診
断システム5に伝送されると共に、ゲイン・オフセット
等の補正パラメータが、デジタル値として第1の経路と
は異なる第2の経路でプラント診断システム5に伝送さ
れることにより、前述の場合と同様の効果が得られるも
のである。
【0030】すなわち、未補正のデジタル値は、デジタ
ル演算回路を通らないでプラント診断システム5に伝送
されるので、その伝送速度はA/D変換速度、デジタル
値伝送手段の速度によって決まり、LPRM、APRM
の演算周期の影響を受けないため、高速に伝送すること
が可能となる。
ル演算回路を通らないでプラント診断システム5に伝送
されるので、その伝送速度はA/D変換速度、デジタル
値伝送手段の速度によって決まり、LPRM、APRM
の演算周期の影響を受けないため、高速に伝送すること
が可能となる。
【0031】(b)上記実施例では、放射線検出器とし
てLPRM検出器を設置し、LPRM検出器信号を伝送
する出力領域中性子監視モニタシステムに本考案を適用
した場合について説明したが、放射線検出器として他の
検出器を設置し、その検出器信号を伝送する他の放射線
モニタシステムについても、本考案を同様に適用して前
述の場合と同様の効果が得られるものである。
てLPRM検出器を設置し、LPRM検出器信号を伝送
する出力領域中性子監視モニタシステムに本考案を適用
した場合について説明したが、放射線検出器として他の
検出器を設置し、その検出器信号を伝送する他の放射線
モニタシステムについても、本考案を同様に適用して前
述の場合と同様の効果が得られるものである。
【0032】(c)上記実施例では、検出器信号をプラ
ント診断システムに伝送する場合について説明したが、
これに限らず放射線検出器の信号値を高速に要求する他
の外部システムに検出器信号を伝送する場合について
も、本考案を同様に適用して前述の場合と同様の効果が
得られるものである。
ント診断システムに伝送する場合について説明したが、
これに限らず放射線検出器の信号値を高速に要求する他
の外部システムに検出器信号を伝送する場合について
も、本考案を同様に適用して前述の場合と同様の効果が
得られるものである。
【0033】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、原
子力施設内に設置された放射線検出器から出力される検
出器信号を監視し、異常時には警報信号を発生すると共
に、検出器信号を外部システムに伝送するようにした放
射線モニタシステムにおいて、放射線検出器から出力さ
れる検出器信号を、未補正のままアナログ値として第1
の経路で直接外部システムに伝送すると共に、ゲイン・
オフセット等の補正パラメータを、デジタル値として第
1の経路とは異なる第2の経路で外部システムに伝送す
るか、または放射線検出器から出力される検出器信号を
デジタル信号に変換し、未補正のままデジタル値として
第1の経路で外部システムに伝送すると共に、ゲイン・
オフセット等の補正パラメータを、デジタル値として第
1の経路とは異なる第2の経路で外部システムに伝送す
るようにしたので、外部システムへの高速データ伝送性
を保持しつつ、検出器信号のデジタル処理をリアルタイ
ムに実施でき、メンテナンス性の向上ならびに信号精度
の向上を図ることが可能な極めて信頼性の高いデジタル
式放射線モニタシステムが提供できる。
子力施設内に設置された放射線検出器から出力される検
出器信号を監視し、異常時には警報信号を発生すると共
に、検出器信号を外部システムに伝送するようにした放
射線モニタシステムにおいて、放射線検出器から出力さ
れる検出器信号を、未補正のままアナログ値として第1
の経路で直接外部システムに伝送すると共に、ゲイン・
オフセット等の補正パラメータを、デジタル値として第
1の経路とは異なる第2の経路で外部システムに伝送す
るか、または放射線検出器から出力される検出器信号を
デジタル信号に変換し、未補正のままデジタル値として
第1の経路で外部システムに伝送すると共に、ゲイン・
オフセット等の補正パラメータを、デジタル値として第
1の経路とは異なる第2の経路で外部システムに伝送す
るようにしたので、外部システムへの高速データ伝送性
を保持しつつ、検出器信号のデジタル処理をリアルタイ
ムに実施でき、メンテナンス性の向上ならびに信号精度
の向上を図ることが可能な極めて信頼性の高いデジタル
式放射線モニタシステムが提供できる。
【図1】本考案をデジタル式出力領域中性子監視モニタ
システムに適用した場合の一実施例を示すブロック図。
システムに適用した場合の一実施例を示すブロック図。
【図2】本考案をデジタル式出力領域中性子監視モニタ
システムに適用した場合の他の実施例を示すブロック
図。
システムに適用した場合の他の実施例を示すブロック
図。
【図3】従来のアナログ式出力領域中性子監視モニタシ
ステムの構成例を示すブロック図。
ステムの構成例を示すブロック図。
1…原子炉格納容器、2…LPRM検出器、4…デジタ
ル式出力領域中性子監視モニタシステム、40…LPR
M、41…I/V変換器、42…アイソレーター、43
…LPRMデジタル演算回路、44…APRM、45…
データ伝送装置、5…プラント診断システム、6…LA
N、7…デジタル式出力領域中性子監視モニタシステ
ム、70…LPRM、71…A/D変換器、72…DM
Aコントローラ、73…デジタル伝送装置、74…LP
RMデジタル演算回路、75…APRM、76…データ
伝送装置。
ル式出力領域中性子監視モニタシステム、40…LPR
M、41…I/V変換器、42…アイソレーター、43
…LPRMデジタル演算回路、44…APRM、45…
データ伝送装置、5…プラント診断システム、6…LA
N、7…デジタル式出力領域中性子監視モニタシステ
ム、70…LPRM、71…A/D変換器、72…DM
Aコントローラ、73…デジタル伝送装置、74…LP
RMデジタル演算回路、75…APRM、76…データ
伝送装置。
Claims (2)
- 【請求項1】 原子力施設内に設置された放射線検出器
から出力される検出器信号を監視し、異常時には警報信
号を発生すると共に、前記検出器信号を外部システムに
伝送するようにした放射線モニタシステムにおいて、 前記放射線検出器から出力される検出器信号を、未補正
のままアナログ値として第1の経路で直接前記外部シス
テムに伝送すると共に、ゲイン・オフセット等の補正パ
ラメータを、デジタル値として前記第1の経路とは異な
る第2の経路で前記外部システムに伝送するようにした
ことを特徴とするデジタル式放射線モニタシステム。 - 【請求項2】 原子力施設内に設置された放射線検出器
から出力される検出器信号を監視し、異常時には警報信
号を発生すると共に、前記検出器信号を外部システムに
伝送するようにした放射線モニタシステムにおいて、 前記放射線検出器から出力される検出器信号をデジタル
信号に変換し、未補正のままデジタル値として第1の経
路で前記外部システムに伝送すると共に、ゲイン・オフ
セット等の補正パラメータを、デジタル値として前記第
1の経路とは異なる第2の経路で前記外部システムに伝
送するようにしたことを特徴とするデジタル式放射線モ
ニタシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991098803U JP2560832Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | デジタル式放射線モニタシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991098803U JP2560832Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | デジタル式放射線モニタシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0547883U JPH0547883U (ja) | 1993-06-25 |
JP2560832Y2 true JP2560832Y2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=14229508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991098803U Expired - Lifetime JP2560832Y2 (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | デジタル式放射線モニタシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560832Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5649994A (en) * | 1979-09-29 | 1981-05-06 | Tokyo Shibaura Electric Co | Neutron measuring device |
JPS5847281A (ja) * | 1981-09-14 | 1983-03-18 | Toshiba Corp | 放射線モニタ装置 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP1991098803U patent/JP2560832Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0547883U (ja) | 1993-06-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |