JP3243031B2 - 制御棒監視装置 - Google Patents

制御棒監視装置

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JP3243031B2 JP01161593A JP1161593A JP3243031B2 JP 3243031 B2 JP3243031 B2 JP 3243031B2 JP 01161593 A JP01161593 A JP 01161593A JP 1161593 A JP1161593 A JP 1161593A JP 3243031 B2 JP3243031 B2 JP 3243031B2
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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉格納容器内に引
き抜き及び挿入する1本又は複数本の制御棒の周辺に配
置された中性子束検出器により検出される中性子束を選
択し監視して異常時等には警報を発する制御棒監視装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉格納容器内には、百数十個の制御
棒が備えられており、これら制御棒を引き抜き又は挿入
して原子力出力の制御を行っている。なお、制御棒の本
数は、原子炉の最大出力値により異なっている。
【0003】このような原子炉格納容器には、原子炉を
保護するために制御棒監視装置が備えられている。この
装置は、原子炉格納容器に複数の中性子束検出器(LP
RM検出器)を配置し、これらLPRM検出器のうち引
き抜き又は挿入動作した制御棒周辺のLPRM検出器の
検出信号(LPRM信号)を選択し監視して、異常時に
警報(スクラム信号)を発生するものである。
【0004】図7はかかる制御棒監視装置の構成図であ
る。上記の如く原子炉格納容器1内には、複数の制御棒
2が配置され、これら制御棒2が制御棒駆動装置3によ
り原子炉格納容器1に対して引き抜き又は挿入動作され
るものとなっている。
【0005】又、原子炉格納容器1内には、208本の
各LPRM検出器4が配置されている。これらLPRM
検出器4は、例えば核分裂計数管が用いられて中性子束
を計測するものとなっている。
【0006】これらLPRM検出器4は、52本を1区
分として4区分「1」〜「4」に分けられ、これら区分
「1」〜「4」ごとに設けられた各局部出力領域モニタ
(LPRM)5−1〜5−4にそれぞれ接続されてい
る。なお、同図では区分「1」の各LPRM5−1〜5
−4のみを示している。
【0007】これらLPRM5−1〜5−4は、それぞ
れ各LPRM検出器4からのLPRM信号(電流信号)
を増幅器及びI/V変換器6を通して電圧信号に変換
し、次のA/D変換器7によりディジタル変換し、さら
にディジタルフィルター等により信号処理を行い、この
後にその処理した信号を伝送回路8により平均出力領域
モニタ(APRM)9に送るものである。
【0008】このAPRM9は、各LPRM5−1〜5
−4からのLPRM信号を伝送回路10により受けて信
号処理回路11に渡し、この信号処理回路11で区分
「1」全体の平均値を求めて監視を行う。そして、この
信号処理回路11で求められた平均値(APRM値)及
び各LPRM検出器4の各LPRM信号を、伝送回路1
2により制御棒監視モニタ(RBM)13に送るものと
なっている。
【0009】このRBM13には、各区分「1」〜
「4」ごとの各APRMが接続されており、これらAP
RMからの各APRM値及び各LPRM信号を伝送回路
14を通してメイン演算処理ユニット15に渡し、ここ
で各LPRM検出信号のうち引き抜き又は挿入動作する
制御棒2の周辺のLPRM信号を選択し、局部平均値及
び全体の平均値により補正を行ってRBM値を算出し、
このRBM値がトリップレベルを越えるかを、制御棒2
の動作期間中、常時監視している。
【0010】しかしながら、各APRMからRBM13
へのデータ伝送は、シリアル伝送により行われている。
このため、伝送するデータ数が増加するに従ってデータ
伝送に要する時間が長くなる。例えば、上記装置では、
208本の各LPRM検出器の各LPRM信号を収集し
なければならないので、1本のLPRM検出器からのL
PRM信号を伝送する時間をt1とすれば、図8に示す
ように1区分当たり各LPRM信号p1、p2、…p5
2を収集し、その後にAPRM値を受け取るので、52
×t1だけの伝送時間にAPRM値の伝送時間を加算し
た伝送時間が必要となる。
【0011】従って、各APRMからRBM13へのデ
ータ伝送に要する時間が長くなり、RBM13での応答
速度が遅くなる。このため、かかる装置には、原子炉を
保護するために高い信頼性と高速応答性が要求される
が、これを満足することが困難となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように各APR
MからRBM13へのデータ伝送に要する時間が長くな
り、RBM13での応答速度が遅くなる。
【0013】そこで本発明は、データ伝送時間を短縮し
て応答速度を速くし、原子炉保護に対する高信頼性と高
速応答性を実現できる制御棒監視装置を提供することを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の制御棒
を引き抜き及び挿入動作する原子炉格納容器内に配置さ
れた複数の中性子束検出器と、これら中性子束検出器の
うち所定の各中性子束検出器からの検出信号を受けて局
部的な平均処理を行う複数の局部出力領域モニタと、こ
れら局部出力領域モニタのうち所定の局部出力領域モニ
タからの局部出力を受けて平均処理を行い、かつ制御棒
の引き抜き及び挿入の選択情報を受け、この制御棒周辺
の中性子束検出器からの検出信号を局部出力領域モニタ
から選択する複数の平均出力領域モニタと、これら平均
出力領域モニタからの平均出力及び選択された中性子束
検出器の検出信号に基づいて制御棒の引き抜き及び挿入
動作を監視する制御棒監視モニタとを備えて上記目的を
達成しようとする制御棒監視装置である。
【0015】又、本発明は、複数の制御棒を引き抜き及
び挿入動作する原子炉格納容器内に配置された複数の中
性子束検出器と、これら中性子束検出器のうち所定の各
中性子束検出器からの検出信号を受けて局部的な平均処
理を行う複数の局部出力領域モニタと、これら局部出力
領域モニタのうち所定の局部出力領域モニタからの局部
出力を受けて平均処理を行う複数の平均出力領域モニタ
と、これら平均出力領域モニタからの平均出力及び各中
性子束検出器の検出信号を受けて制御棒の引き抜き及び
挿入動作を監視するもので、制御棒の引き抜き及び挿入
の選択情報に基づいて各中性子束検出器の検出信号を選
択するサブ演算ユニット、このサブ演算ユニットにより
選択された検出信号及び平均出力領域モニタからの平均
出力に基づいて制御棒の引き抜き及び挿入動作を監視す
るメイン演算処理ユニットを有する制御棒監視モニタと
を備えて上記目的を達成しようとする制御棒監視装置で
ある。
【0016】
【0017】
【作用】このような手段を備えたことにより、所定の中
性子束検出器からの検出信号を局部出力領域モニタに送
り、ここで局部的な平均処理を行って平均出力領域モニ
タに送る。
【0018】この平均出力領域モニタでは、局部出力領
域モニタからの局部出力を受けて平均処理を行い、かつ
制御棒の引き抜き及び挿入の選択情報を受け、この制御
棒周辺の中性子束検出器からの検出信号を局部出力領域
モニタから選択して制御棒監視モニタに送る。
【0019】従って、この制御棒監視モニタには、平均
出力及び選択された中性子束検出器の検出信号を受けて
引き抜き及び挿入動作する制御棒の監視する行うものと
なり、応答速度が速くなる。
【0020】又、上記手段を備えたことにより、所定の
中性子束検出器からの検出信号を局部出力領域モニタに
送り、ここで局部的な平均処理を行って平均出力領域モ
ニタに送り、この局部出力を受けて平均処理を行って制
御棒監視モニタに送る。
【0021】この制御棒監視モニタでは、サブ演算ユニ
ットで平均出力領域モニタからの平均出力及び各中性子
束検出器の検出信号を受け、制御棒の引き抜き及び挿入
の選択情報に基づいて各中性子束検出器の検出信号を選
択し、メイン演算処理ユニットで選択された検出信号及
び平均出力領域モニタからの平均出力に基づいて制御棒
の引き抜き及び挿入動作を監視する。
【0022】
【0023】
【実施例】
(1) 以下、本発明の第1実施例について図面を参照して
説明する。なお、図と同一部分には同一符号を付してあ
る。
【0024】図1はディジタル式の制御棒監視装置の構
成図である。上記の如く原子炉格納容器1には、208
本の各LPRM検出器4が配置されている。これらLP
RM検出器4は、それぞれ52本づつの各区分「1」〜
「4」に分けられ、かつこれら区分「1」〜「4」ごと
に13本づつに分けられてそれぞれ4つの各LPRMに
接続されている。
【0025】ここで、区分「1」について説明すると、
各LPRM5−1〜5−4には、それぞれ13本づつの
各LPRM検出器4が接続されている。これらLPRM
5−1〜5−4は、各LPRM検出器4からのLPRM
信号を増幅器及びI/V変換器を通して電圧信号に変換
し、次にA/D変換器によりディジタル変換し、さらに
ディジタルフィルター等により信号処理を行ってLPR
M値を求め、このLPRM値及び各LPRM信号を伝送
回路によりAPRM20に送る機能を有している。な
お、各区分「2」〜「4」も区分「1」と同様に、各L
PRM検出器が各LPRMに接続され、これらLPRM
が各APRM21〜23に接続されている。
【0026】一方、原子炉制御系24が設けられてい
る。この原子炉制御系24は、原子炉格納容器1内の制
御棒2に対する引き抜き又は挿入動作の制御を行うもの
で、引き抜き又は挿入動作を行う制御棒2の選択制御棒
信号Sを各区分「1」〜「4」の各APRM20〜23
に送出する機能を有している。
【0027】これらAPRM20〜23は、各区分
「1」〜「4」ごと、例えば区分「1」では各LPRM
5−1〜5−4からのLPRM値及び各LPRM信号を
受けて平均処理を行ってAPRM値を求め、かつ原子炉
制御系21からの選択制御棒信号Sを受けて選択された
制御棒2の周辺の各LPRM検出器4からのLPRM信
号を各LPRM信号から選択してRBM25にシリアル
伝送する機能を有している。
【0028】なお、1本の制御棒2の監視に必要なLP
RM検出器4は通常8本であり、各区分「1」〜「4」
ごとにそれぞれ2本づつのLPRM検出器4からのLP
RM信号が必要となる。
【0029】RBM25は、各区分「1」〜「4」の各
APRM20〜23からのAPRM値及び選択された2
つの各LPRM信号を受けて引き抜き又は挿入動作する
制御棒2の周辺の中性子束を求め、この中性子束とトリ
ップレベルと比較して異常であれば警報を発する機能を
有している。次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。
【0030】原子炉格納容器1内に配置された各LPR
M検出器4は、中性子束を測定してその各LPRM信号
を出力する。これらLPRM信号は、各区分「1」〜
「4」の各LPRM、区分「1」では各LPRM5−1
〜5−4に送られる。
【0031】これらLPRM5−1〜5−4は、それぞ
れ13本づつの各LPRM検出器4からのLPRM信号
を受けてLPRM値を求め、このLPRM値及び各LP
RM信号をAPRM20に送る。
【0032】各APRM20〜23は、各区分「1」〜
「4」ごと、例えば区分「1」では各LPRM5−1〜
5−4からのLPRM値及び各LPRM信号を受けて平
均処理を行ってAPRM値を求める。
【0033】一方、原子炉制御系24は、原子炉格納容
器1内の制御棒2に対する引き抜き又は挿入動作の制御
を行う場合、引き抜き又は挿入動作を行う制御棒2の選
択制御棒信号Sを各APRM20〜23に送出する。な
お、この制御棒2の選択制御棒信号Sは、引き抜き又は
挿入動作する制御棒2を変更する場合だけ送出するよう
にすればよい。
【0034】これらAPRM20〜23は、原子炉制御
系24からの選択制御棒信号Sを受けると、この選択さ
れた制御棒2の周辺の2本のLPRM検出器4からのL
PRM信号を選択する。
【0035】例えば、APRM20は、各LPRM5−
1〜5−4からの各LPRM信号から、引き抜き又は挿
入動作する制御棒周辺の2本のLPRM検出器4からの
LPRM信号を選択し、そのLPRM信号をRBM25
にシリアル伝送する。これによりAPRM20は、図2
に示すように選択された2つのLPRM信号p10、p
11及びAPRM値をRBM25にシリアル伝送する。
【0036】従って、各APRM20〜23は、それぞ
れ2つのLPRM信号及びAPRM値をRBM25にシ
リアル伝送するので、その伝送時間は、上記の如くLP
RM信号の伝送時間をt1とすれば、 (2×t1)+(APRM値の伝送時間) となる。
【0037】RBM25は、各APRM20〜23から
それぞれ2つのLPRM信号及び各APRM値を受けて
引き抜き又は挿入動作する制御棒2の周辺の中性子束を
求め、この中性子束とトリップレベルと比較して異常で
あれば警報を発する。
【0038】このように上記第1実施例においては、各
APRM20〜23において原子炉制御系24から選択
制御棒信号Sを受けて、その制御棒周辺の2つのLPR
M信号を選択してRBM25に送るようにしたので、1
区分における伝送時間を2つのLPRM信号及びAPR
M値を伝送する時間に短縮することができ、これによっ
て引き抜き及び挿入動作する制御棒2の監視に対する応
答速度を速くでき、原子炉保護に対する信頼性を向上で
きる。 (2) 次に本発明の第2実施例について説明する。
【0039】図3はディジタル式の制御棒監視装置の構
成図である。APRM30〜33は、各区分「1」〜
「4」ごと、例えば区分「1」では各LPRM5−1〜
5−4からのLPRM値及び各LPRM信号を受けて平
均処理を行ってAPRM値を求め、このAPRM値及び
各LPRM信号をRBM34にシリアル伝送する機能を
有している。このRBM34は、APRM値及び各LP
RM信号を受けて制御棒2の引き抜き及び挿入動作を監
視するもので、図4にその具体的な構成を示す。
【0040】メイン演算処理ユニット35には、内部バ
ス36を介して各サブ演算ユニット37〜40が接続さ
れている。なお、具体的には、各サブ演算ユニット37
〜40は、図示しない2ポートRAMを経由し、バスラ
イン36によりメイン演算処理ユニット35に接続され
ている。そして、各サブ演算ユニット37〜40には、
それぞれ各APRM30〜33が接続されている。
【0041】又、内部バス36には、入出力部を介して
原子炉制御系24と接続され、原子炉制御系24からの
選択制御棒信号Sが内部バス36を通って各サブ演算ユ
ニット37〜40に送られるようになっている。
【0042】これらサブ演算ユニット37〜40は、そ
れぞれ選択制御棒信号Sを受けると引き抜き又は挿入す
る制御棒2の周辺2本のLPRM検出器4からのLPR
M信号を選択する機能を有している。
【0043】又、メイン演算処理ユニット35は、これ
らサブ演算ユニット37〜40により選択された各2つ
のLPRM信号及びAPRM値を受け、これらLPRM
信号及びAPRM値に基づいて制御棒2の引き抜き及び
挿入動作を監視する機能を有している。次に上記の如く
構成された装置の作用について説明する。
【0044】各LPRM検出器4は、原子炉格納容器1
内の中性子束を測定してその各LPRM信号を出力す
る。これらLPRM信号は、各区分「1」〜「4」の各
LPRM、例えば区分「1」では各LPRM5−1〜5
−4に送られる。
【0045】これらLPRM5−1〜5−4は、それぞ
れ13本づつの各LPRM検出器4からのLPRM信号
を受けてLPRM値を求め、このLPRM値及び各LP
RM信号をAPRM20に送る。
【0046】これらAPRM20〜23は、各区分
「1」〜「4」ごと、例えば区分「1」では各LPRM
5−1〜5−4からのLPRM値及び各LPRM信号を
受けて平均処理を行ってAPRM値を求める。
【0047】一方、原子炉制御系24は、原子炉格納容
器1内の制御棒2に対する引き抜き又は挿入動作の制御
を行う場合、引き抜き又は挿入動作を行う制御棒2の選
択制御棒信号SをRBM34に送出する。
【0048】このRBM34は、選択制御棒信号Sを受
けると、この信号Sを各サブ演算ユニット37〜40に
渡す。これらサブ演算ユニット37〜40は、それぞれ
選択制御棒信号Sを受けると引き抜き又は挿入する制御
棒2の周辺2本のLPRM4からのLPRM信号を2つ
選択し、この選択した各LPRM信号及びAPRM値を
メイン演算処理ユニット35に渡す。
【0049】このメイン演算処理ユニット35は、各サ
ブ演算ユニット37〜40により選択された各2つのL
PRM信号及びAPRM値を受け、これらLPRM信号
及びAPRM値に基づいて制御棒2の引き抜き及び挿入
動作を監視する。
【0050】この場合、1つのLPRM信号の伝送時間
をt1、1区分におけるLPRM信号の選択時間をt
2、サブ演算ユニット37〜40からメイン演算処理ユ
ニット35への伝送時間をt3、メイン演算処理ユニッ
ト35での処理時間をt4とすると、トータルの処理時
間は、 (52×t1)+t2+(8×t3)+t4 となる。なお、伝送時間t3は、バス伝送により伝送時
間t1と比べて短い。従来装置は、メイン演算処理ユニ
ットで全てのLPRM信号を受けて処理したので、 (208×t1)+(4×t2)+t4 の処理時間を要していたが、本実施例では、上記トータ
ル処理時間に示すように、従来装置と比較してその処理
時間を (148×t1+3×t2) 以上も短縮することになる。
【0051】このように上記第2実施例においては、サ
ブ演算ユニット37〜40により引き抜き又は挿入する
制御棒2の周辺の各LPRM信号を選択し、これらLP
RM信号及びAPRM値をメイン演算処理ユニット35
に渡して制御棒2の引き抜き及び挿入動作を監視するよ
うにしたので、上記の如く処理時間を(148×t1+
3×t2)以上も短縮でき、引き抜き及び挿入動作する
制御棒2の監視に対する応答速度を速くでき、原子炉保
護に対する信頼性を向上できる。 (3) 次に本発明の第3実施例について説明する。
【0052】図5はディジタル式の制御棒監視装置の構
成図である。なお、この装置は、1区分の構成を示して
いる。各LPRM5−1〜5−4は、APRM40及び
RBM41に接続されている。この場合、各LPRM5
−1〜5−4とAPRM40及びRBM41との間は、
具体的にRS485等の伝送バスが用いられる。
【0053】APRM40は、各LPRM5−1〜5−
4からのLPRM値及び各LPRM信号を受けて平均処
理を行ってAPRM値を求め、このAPRM値及び各L
PRM信号をRBM41に伝送する機能を有している。
【0054】このRBM41は、各LPRM5−1〜5
−4からの各LPRM信号を受けて制御棒の引き抜き及
び挿入動作する制御棒2の周辺2本の各LPRMの各L
PRM信号を選択し、これらLPRM信号に基づいて制
御棒の引き抜き及び挿入動作を監視する機能を有してい
る。又、RBM41は、選択した各LPRM信号及びA
PRM40からのAPRM値に基づいて制御棒の引き抜
き及び挿入動作を監視する機能を有している。かかる構
成であれば、各LPRM5−1〜5−4から出力される
各LPRM信号及び各APRM値は、APRM40及び
RBM41に送られる。
【0055】このうち、APRM40は、各LPRM5
−1〜5−4からのLPRM値及び各LPRM信号を受
けて平均処理を行ってAPRM値を求め、このAPRM
値及び各LPRM信号をRBM41に伝送する。
【0056】一方、RBM41は、各LPRM5−1〜
5−4からの各LPRM信号を直接受け、制御棒の引き
抜き及び挿入動作する制御棒2の周辺2本の各LPRM
の各LPRM信号を選択し、これらLPRM信号に基づ
いて制御棒の引き抜き及び挿入動作を監視する。又、R
BM41は、上記選択した各LPRM信号及びAPRM
40からのAPRM値に基づいて制御棒の引き抜き及び
挿入動作を監視する。
【0057】このように上記第3実施例においては、各
LPRM5−1〜5−4から出力される各LPRM信号
及びLPRM信号を直接RBM41に伝送するようにし
たので、各LPRM信号及びLPRM信号を高速でRB
M41に伝送できる。これにより、RBM41における
引き抜き及び挿入動作する制御棒2に対する監視の処理
応答を高速にできる。 (4) 次にアナログ伝送の構成にした場合について説明す
る。図6はアナログ式の制御棒監視装置の構成図であ
る。なお、同図ではLPRM検出器の1系統のみを示し
ている。
【0058】13本のLPRM検出器4がLPRM50
に接続されている。このLPRM50には、抵抗51及
びアンプ52から成るI/V変換回路が設けられ、これ
にLPRM検出器4が接続されている。
【0059】このI/V変換回路の出力端子は、RBM
53に接続され、かつA/D変換回路54、演算回路5
5及び伝送回路56を介してAPRM57に接続されて
いる。このうち演算回路55は、各LPRM検出器4か
らの各LPRM信号からLPRM値を演算し求める機能
を有している。
【0060】一方、RBM53には、アナログ回路58
が設けられ、この回路58に各LPRM50からの各L
PRM信号が入力するものとなっている。又、このアナ
ログ回路58には、D/A変換回路59、伝送回路60
を介してAPRM57が接続され、APRM57からの
APRM値がアナログ変換されてアナログ回路58に入
力するものとなっている。
【0061】このアナログ回路58は、アナログの各L
PRM信号を入力して、引き抜き及び挿入動作する制御
棒周辺2本の各LPRMの各LPRM信号を選択し、こ
れらLPRM信号に基づいて制御棒の引き抜き及び挿入
動作を監視し、かつ上記選択した各LPRM信号及びA
PRM40からのAPRM値に基づいて制御棒の引き抜
き及び挿入動作を監視する機能を有している。
【0062】かかる構成であれば、各LPRM検出器4
から出力された各LPRM信号は、LPRM50のI/
V変換回路により電圧変換され、さらに増幅されてRB
M53のアナログ回路58に送られる。
【0063】一方、I/V変換回路により電圧変換され
たLPRM信号は、A/D変換回路54によりディジタ
ル変換されて演算回路55に送られ、この演算回路55
において各LPRM信号からLPRM値が求められる。
このLPRM値は伝送回路56によりAPRM57に送
られる。このAPRM57は、各LPRMからのLPR
M値を受けてAPRM値を求め、このAPRM値をRB
M53に送る。このRBM53では、伝送回路60を通
してAPRM値を受け、このAPRM値をD/A変換回
路59によりアナログ変換してアナログ回路58に送
る。
【0064】このアナログ回路58は、各LPRM信号
を入力して、引き抜き及び挿入動作する制御棒周辺2本
の各LPRMの各LPRM信号を選択し、これらLPR
M信号に基づいて制御棒の引き抜き及び挿入動作を監視
する。又、アナログ回路58は、上記選択した各LPR
M信号及びAPRM40からのAPRM値に基づいて制
御棒の引き抜き及び挿入動作を監視する。
【0065】このようにLPRM50からRBM53へ
の各LPRM信号の伝送をアナログとし、かつRBM5
3においてアナログ処理により監視を行うようにしたの
で、制御棒2の引き抜き又は挿入の監視に必要なLPR
M信号に対する処理を速くすることができ、制御棒2に
対する監視の処理応答を高速にできる。なお、本発明は
上記各実施例に限定されるものでなくその要旨を変更し
ない範囲で変形してもよい。
【0066】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、デ
ータ伝送時間を短縮して応答速度を速くし、原子炉保護
に対する高信頼性と高速応答性を実現できる制御棒監視
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる制御棒監視装置の第1実施例を
示す構成図。
【図2】同装置における伝送量を示す模式図。
【図3】本発明に係わる制御棒監視装置の第2実施例を
示す構成図。
【図4】同装置におけるRBMの具体的な構成図。
【図5】本発明に係わる制御棒監視装置の第3実施例を
示す構成図。
【図6】本発明に係わる他の実施例を示す構成図。
【図7】従来装置の構成図。
【図8】同装置における伝送量を示す模式図。
【符号の説明】
1…原子炉格納容器、2…制御棒、3…制御棒駆動装
置、4…LPRM検出器、5−1〜5−4…局部出力領
域モニタ(LPRM)、20〜23,30〜33,40
…平均出力領域モニタ(APRM)、24…原子炉制御
系、25,34,41…制御棒監視モニタ(RBM)、
35…メイン演算処理ユニット、37〜40…サブ演算
ユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 7/08 GDB G21C 17/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の制御棒を引き抜き及び挿入動作す
    る原子炉格納容器内に配置された複数の中性子束検出器
    と、 これら中性子束検出器のうち所定の各中性子束検出器か
    らの検出信号を受けて局部的な平均処理を行う複数の局
    部出力領域モニタと、 これら局部出力領域モニタのうち所定の局部出力領域モ
    ニタからの局部出力を受けて平均処理を行い、かつ前記
    制御棒の引き抜き及び挿入の選択情報を受け、この制御
    棒周辺の前記中性子束検出器からの検出信号を前記局部
    出力領域モニタから選択する複数の平均出力領域モニタ
    と、 これら平均出力領域モニタからの平均出力及び選択され
    た前記中性子束検出器の検出信号に基づいて前記制御棒
    の引き抜き及び挿入動作を監視する制御棒監視モニタ
    と、 を具備したことを特徴とする制御棒監視装置。
  2. 【請求項2】 複数の制御棒を引き抜き及び挿入動作す
    る原子炉格納容器内に配置された複数の中性子束検出器
    と、 これら中性子束検出器のうち所定の各中性子束検出器か
    らの検出信号を受けて局部的な平均処理を行う複数の局
    部出力領域モニタと、 これら局部出力領域モニタのうち所定の局部出力領域モ
    ニタからの局部出力を受けて平均処理を行う複数の平均
    出力領域モニタと、 これら平均出力領域モニタからの平均出力及び前記各中
    性子束検出器の検出信号を受けて前記制御棒の引き抜き
    及び挿入動作を監視するもので、前記制御棒の引き抜き
    及び挿入の選択情報に基づいて前記各中性子束検出器の
    検出信号を選択するサブ演算ユニット、このサブ演算ユ
    ニットにより選択された検出信号及び前記平均出力領域
    モニタからの平均出力に基づいて前記制御棒の引き抜き
    及び挿入動作を監視するメイン演算処理ユニットを有す
    る制御棒監視モニタと、 を具備したことを特徴とする制御棒監視装置。
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