JP2560784B2 - アセトン精製方法 - Google Patents
アセトン精製方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアルデヒド類、アルコール類等を含むアセト
ンの精製方法、特にクメン法において生成するアセトン
の精製方法に関するものである。
ンの精製方法、特にクメン法において生成するアセトン
の精製方法に関するものである。
アルキル器を核置換した(またはしない)芳香族炭化
水素を酸化して、アルキルヒドロペルオキシドを得、こ
れを酸分解してケトンとフェノール類を製造する方法は
クメン法として知られている。この方法において、ヒド
ロペルオキシドを酸分解して得られる生成物を蒸留によ
り取得される粗アセトンには、一般にアルデヒド類、ア
ルコール類などの種々の不純物が含有されている。この
ため酸分解生成物をトッピング蒸留して得られた粗アセ
トンをそのまま精留してもアルデヒド類やアルコール類
が精製アセトンに混入し、アセトンの純度、品質が低下
する。
水素を酸化して、アルキルヒドロペルオキシドを得、こ
れを酸分解してケトンとフェノール類を製造する方法は
クメン法として知られている。この方法において、ヒド
ロペルオキシドを酸分解して得られる生成物を蒸留によ
り取得される粗アセトンには、一般にアルデヒド類、ア
ルコール類などの種々の不純物が含有されている。この
ため酸分解生成物をトッピング蒸留して得られた粗アセ
トンをそのまま精留してもアルデヒド類やアルコール類
が精製アセトンに混入し、アセトンの純度、品質が低下
する。
従来、クメンヒドロペルオキシドの接触分解によるフ
ェノールとアセトンを得る場合、生成する粗アセトンか
らアルデヒド類等の不純物を除去するために、粗アセト
ンにアルカリ水溶液を加え、アルデヒド類をアルドール
縮合させて高沸点物に転化した後、アセトンを蒸留回収
する方法が採用されている(特公昭49-27565号)。
ェノールとアセトンを得る場合、生成する粗アセトンか
らアルデヒド類等の不純物を除去するために、粗アセト
ンにアルカリ水溶液を加え、アルデヒド類をアルドール
縮合させて高沸点物に転化した後、アセトンを蒸留回収
する方法が採用されている(特公昭49-27565号)。
第2図はこのような従来のアセトンの精製方法を示す
系統図である。図において、1は多段の蒸留塔で、内部
に多数の棚段T1〜T60を備えている。従来の精製方法
は、蒸留塔1の第1段T1より下に水蒸気を蒸気供給管
2から供給し、その7〜10段上例えば第7段T7に粗ア
セトンを原料供給管3から供給し、塔底より15〜20段上
例えば第17段T17にアルカリ水溶液をアルカリ供給管4
から供給する。そして原料供給管3が接続する第7段T
7と、アルカリ供給管4が接続する第17段T17との間に
形成された反応域Rにおいて、アルデヒドをアルドール
縮合させて高沸点物に転化し、精製アセトンを塔頂配管
5から蒸留回収するとともに、塔低配管6から高沸点物
を含むアルカリ水溶液を排出する。精製アセトンは凝縮
器7で液化して回収管8から回収し、一部を還流管9か
ら塔頂へ還流する。
系統図である。図において、1は多段の蒸留塔で、内部
に多数の棚段T1〜T60を備えている。従来の精製方法
は、蒸留塔1の第1段T1より下に水蒸気を蒸気供給管
2から供給し、その7〜10段上例えば第7段T7に粗ア
セトンを原料供給管3から供給し、塔底より15〜20段上
例えば第17段T17にアルカリ水溶液をアルカリ供給管4
から供給する。そして原料供給管3が接続する第7段T
7と、アルカリ供給管4が接続する第17段T17との間に
形成された反応域Rにおいて、アルデヒドをアルドール
縮合させて高沸点物に転化し、精製アセトンを塔頂配管
5から蒸留回収するとともに、塔低配管6から高沸点物
を含むアルカリ水溶液を排出する。精製アセトンは凝縮
器7で液化して回収管8から回収し、一部を還流管9か
ら塔頂へ還流する。
しかしながら、このような従来の製造方法では、アル
ドール反応が可逆反応であるため、蒸留条件、塔底組成
などにより逆反応が起こり、微量のアルデヒド類が精製
アセトン中に同伴することを防止できない欠点があっ
た。
ドール反応が可逆反応であるため、蒸留条件、塔底組成
などにより逆反応が起こり、微量のアルデヒド類が精製
アセトン中に同伴することを防止できない欠点があっ
た。
例えば、アセトン回収率を上げることを目的として蒸
留温度を高めると、蒸留塔1で高沸点物が解縮合してア
ルデヒドに戻り、精製アセトンにアルデヒドが混入する
ため、アルキル水溶液の残留アセトン濃度を10〜15重量
%に保つ必要があった。その結果、精製アセトンの回収
率が低くなるとともに、排水中のアセトン濃度が高くな
るため、このアセトンを回収する設備が必要となる。ま
た、粗アセトン中のメタノールはアセトンと共沸組成を
作るため、そのまま蒸留しても分離できないという欠点
があった。
留温度を高めると、蒸留塔1で高沸点物が解縮合してア
ルデヒドに戻り、精製アセトンにアルデヒドが混入する
ため、アルキル水溶液の残留アセトン濃度を10〜15重量
%に保つ必要があった。その結果、精製アセトンの回収
率が低くなるとともに、排水中のアセトン濃度が高くな
るため、このアセトンを回収する設備が必要となる。ま
た、粗アセトン中のメタノールはアセトンと共沸組成を
作るため、そのまま蒸留しても分離できないという欠点
があった。
本発明の目的は、上記問題点を解決するため、アルド
ール反応により生成する高沸点物の解縮合反応で生成し
た微量のアルデヒド類の除去と、粗アセトン中に含まれ
るメタノールの除去を同時に行うことができ、アルデヒ
ドおよびメタノール含有率の低い精製アセトンを簡単な
プロセスにより、容易に得ることができるアセトン精製
方法を提案することである。
ール反応により生成する高沸点物の解縮合反応で生成し
た微量のアルデヒド類の除去と、粗アセトン中に含まれ
るメタノールの除去を同時に行うことができ、アルデヒ
ドおよびメタノール含有率の低い精製アセトンを簡単な
プロセスにより、容易に得ることができるアセトン精製
方法を提案することである。
本発明は次のアセトン精製方法である。
(1) アルデヒド類およびアルコール類を含有する粗
アセトンとアルキル水溶液とを混合して、アルドール縮
合反応を完結させた後、蒸留塔へ供給して蒸留し、その
供給段より高い位置にさらにアルカリ水溶液を供給し
て、解縮合反応により生成するアルデヒド類およびアル
コール類を除去することを特徴とするアセトン精製方
法。
アセトンとアルキル水溶液とを混合して、アルドール縮
合反応を完結させた後、蒸留塔へ供給して蒸留し、その
供給段より高い位置にさらにアルカリ水溶液を供給し
て、解縮合反応により生成するアルデヒド類およびアル
コール類を除去することを特徴とするアセトン精製方
法。
(2) 蒸留塔から取出される精製アセトンを凝縮さ
せ、その一部を蒸留塔へ還流させるようにした上記
(1)記載の方法。
せ、その一部を蒸留塔へ還流させるようにした上記
(1)記載の方法。
(3) 蒸留塔から取出されるアルカリ水溶液の一部を
加熱して蒸留塔へ還流させるようにした上記(1)また
は(2)記載の方法。
加熱して蒸留塔へ還流させるようにした上記(1)また
は(2)記載の方法。
本発明において精製の対称となる粗アセトンは、アル
デヒド類およびアルコール類を含むアセトンであり、ク
メン法によりヒドロペルオキシドを酸分解して得られる
粗アセトンがある。このクメン法としては、アルキル置
換した(またはしない)芳香族炭化水素からフェノー
ル、クレゾール、ハイドロキノン、レゾルシン等のフェ
ノール類を得る場合のいずれにも適用できるが、特にク
レゾールを得る場合に適している。
デヒド類およびアルコール類を含むアセトンであり、ク
メン法によりヒドロペルオキシドを酸分解して得られる
粗アセトンがある。このクメン法としては、アルキル置
換した(またはしない)芳香族炭化水素からフェノー
ル、クレゾール、ハイドロキノン、レゾルシン等のフェ
ノール類を得る場合のいずれにも適用できるが、特にク
レゾールを得る場合に適している。
アルカリ水溶液としては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムなど任意のアルカリの水溶液が使用できるが、
特に水酸化ナトリウムが好ましい。
カリウムなど任意のアルカリの水溶液が使用できるが、
特に水酸化ナトリウムが好ましい。
クメン法において、例えばサイメンヒドロペルオキシ
ドを酸分解した場合には、生成物中にアセトン、クレゾ
ールの他に不純物としてアセトアルデヒド、プロピオン
アルデヒド、n−ブチルアルデヒド、i−ブチルアルデ
ヒドおよびメタノールなどが含有されている。従って、
この生成物をトッピング蒸留して得られる粗アセトン中
には、上記アルデヒド類、アルコール類等の不純物が含
まれる。
ドを酸分解した場合には、生成物中にアセトン、クレゾ
ールの他に不純物としてアセトアルデヒド、プロピオン
アルデヒド、n−ブチルアルデヒド、i−ブチルアルデ
ヒドおよびメタノールなどが含有されている。従って、
この生成物をトッピング蒸留して得られる粗アセトン中
には、上記アルデヒド類、アルコール類等の不純物が含
まれる。
本発明では、これらの不純物を除去するために、粗ア
セトンにアルカリ水溶液を2段階にわたって接触させて
アルドール縮合反応を行う。
セトンにアルカリ水溶液を2段階にわたって接触させて
アルドール縮合反応を行う。
以下、本発明の好ましい精製方法を図面により説明す
る。第1図は本発明の実施態様を示す系統図であり、第
2図と同一符号は同一または相当部分を示す。蒸留塔1
は55段の棚段T1〜T55を有している。
る。第1図は本発明の実施態様を示す系統図であり、第
2図と同一符号は同一または相当部分を示す。蒸留塔1
は55段の棚段T1〜T55を有している。
アセトンの精製方法は、原料供給管3から粗アセトン
を供給し、アルカリ供給管4aからアルカリ水溶液を供給
し、原料供給管3内で混合してアルドール縮合反応を完
結させる。このときメタノール等のアルコール類もアル
カリ水溶液側に移行する。そして塔底配管6から取出さ
れるアルカリ水溶液を加熱機11で加熱し、還流管12から
原料供給管3に供給して反応液と混合し、蒸留塔1の第
2〜8段、例えば第6段T6に供給して蒸留を行う。
を供給し、アルカリ供給管4aからアルカリ水溶液を供給
し、原料供給管3内で混合してアルドール縮合反応を完
結させる。このときメタノール等のアルコール類もアル
カリ水溶液側に移行する。そして塔底配管6から取出さ
れるアルカリ水溶液を加熱機11で加熱し、還流管12から
原料供給管3に供給して反応液と混合し、蒸留塔1の第
2〜8段、例えば第6段T6に供給して蒸留を行う。
一方、その2〜20段、好ましくは4〜8段上、例えば
第10段T10に別のアルカリ供給管4bからアルカリ水溶液
を供給する。
第10段T10に別のアルカリ供給管4bからアルカリ水溶液
を供給する。
蒸留塔1ではアルドール縮合反応により生成する高沸
点物およびアルカリ水溶液は下向流で、アセトンおよび
高沸点物の解縮合により生成するアルデヒドは上向流で
流れる。従って原料供給管3が接続する第6段T6、お
よびアルカリ供給管4bが接続する第10段T10の間に形成
される第2反応域Sにおいて、解縮合により生成するア
ルデヒドがアルドール反応により高沸点物となってアル
カリ水溶液とともに下向流となって流下する。メタノー
ル等のアルコール類もアルカリ水溶液側へ移行して流下
する。
点物およびアルカリ水溶液は下向流で、アセトンおよび
高沸点物の解縮合により生成するアルデヒドは上向流で
流れる。従って原料供給管3が接続する第6段T6、お
よびアルカリ供給管4bが接続する第10段T10の間に形成
される第2反応域Sにおいて、解縮合により生成するア
ルデヒドがアルドール反応により高沸点物となってアル
カリ水溶液とともに下向流となって流下する。メタノー
ル等のアルコール類もアルカリ水溶液側へ移行して流下
する。
こうして、精製アセトンが塔頂配管5から取出され
る。精製アセトンは凝縮器7で液化して回収管8から回
収され、一部は還流管9から塔頂に還流する。還流した
アセトンは比重が大きいため流下して再度蒸留に付さ
れ、残留するアルデヒド、メタノール等の不純物が除去
される。このため塔頂配管5から取出されるアセトンの
純度は高くなる。
る。精製アセトンは凝縮器7で液化して回収管8から回
収され、一部は還流管9から塔頂に還流する。還流した
アセトンは比重が大きいため流下して再度蒸留に付さ
れ、残留するアルデヒド、メタノール等の不純物が除去
される。このため塔頂配管5から取出されるアセトンの
純度は高くなる。
また塔底配管6から取出されるアルカリ水溶液の一部
は加熱器11で加熱されて還流するが、これによりアルカ
リ水溶液に含まれる解縮合したアルデヒドやアセトン等
は蒸留により除去され、アセトン回収率は高くなる。
は加熱器11で加熱されて還流するが、これによりアルカ
リ水溶液に含まれる解縮合したアルデヒドやアセトン等
は蒸留により除去され、アセトン回収率は高くなる。
上記の精製方法では、原料供給管3において、粗アセ
トンと主要部のアルカリ水溶液を混合して、20〜60℃、
好ましくは30〜50℃の温度で10秒〜10分、好ましくは1
〜5分間接触させ、アルドール反応を完結させた後、蒸
留塔へ供給して蒸留を行う。この際のアルカリ水溶液の
濃度は0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜1重量%、混合
液のW/O重量比(注1)は、0.05〜1、好ましくは0.07
〜0.6、最も好ましくは0.08〜0.2、アルカリ比率(注
2)は0.05〜1、好ましくは0.07〜0.3、最も好ましく
は0.08〜0.15重量%である。
トンと主要部のアルカリ水溶液を混合して、20〜60℃、
好ましくは30〜50℃の温度で10秒〜10分、好ましくは1
〜5分間接触させ、アルドール反応を完結させた後、蒸
留塔へ供給して蒸留を行う。この際のアルカリ水溶液の
濃度は0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜1重量%、混合
液のW/O重量比(注1)は、0.05〜1、好ましくは0.07
〜0.6、最も好ましくは0.08〜0.2、アルカリ比率(注
2)は0.05〜1、好ましくは0.07〜0.3、最も好ましく
は0.08〜0.15重量%である。
次にアルカリ供給管4bから供給する残りの少量部のア
ルカリ水溶液の濃度は0.01〜0.5重量%、好ましくは0.0
3〜0.1重量%、アルカリ供給管4aから供給する主要部の
アルカリ水溶液に対する重量比は0.5〜1.6、好ましくは
0.7〜0.9である。またこの希薄アルカリ水溶液の供給速
度の還流速度に対する比は1/34〜1/5、好ましくは1/20
〜1/10である。
ルカリ水溶液の濃度は0.01〜0.5重量%、好ましくは0.0
3〜0.1重量%、アルカリ供給管4aから供給する主要部の
アルカリ水溶液に対する重量比は0.5〜1.6、好ましくは
0.7〜0.9である。またこの希薄アルカリ水溶液の供給速
度の還流速度に対する比は1/34〜1/5、好ましくは1/20
〜1/10である。
さらに還流管9からのアセトンの還流比は1〜3、好
ましくは1.5〜2.5、また還流管12からのアルカリ水溶液
の還流比は0.8〜6.8、好ましく3.0〜4.0程度で、十分ア
ルデヒド、アルコール類を除去することができる。
ましくは1.5〜2.5、また還流管12からのアルカリ水溶液
の還流比は0.8〜6.8、好ましく3.0〜4.0程度で、十分ア
ルデヒド、アルコール類を除去することができる。
本発明によれば、粗アセトンとアルカリ水溶液とをア
ルドール縮合反応の完結後に蒸留塔に供給し、その供給
段より高い位置にさらにアルカリ水溶液を供給して、解
縮合により生成するアルデヒドを除去するようにしたの
で、アセトン中のアルデヒド濃度を低くすることができ
る。
ルドール縮合反応の完結後に蒸留塔に供給し、その供給
段より高い位置にさらにアルカリ水溶液を供給して、解
縮合により生成するアルデヒドを除去するようにしたの
で、アセトン中のアルデヒド濃度を低くすることができ
る。
以下、本発明の実施例について説明する。各例中、
%、ppmは重量基準である。
%、ppmは重量基準である。
実施例1 第1図に示すように、塔頂に凝縮装置のついて直径40
mmのガラス製オルダーショウ型55段の蒸留塔1の第6段
T6に、サイメンヒドロペルオキシドの酸開裂によって
生成したアルデヒド類、メタノール類を含有する粗アセ
トンと水酸化ナトリウムの1%水溶液を、W/O重量比0.0
9、アルカリ比率0.09%の割合で混合した原料を原料供
給管3から240ml/Hrで供給した。一方、水酸化ナトリウ
ムの0.1%水溶液をアルカリ供給管4bから前記混合原料
の供給段より4段高い第10段T10に60ml/Hrの割合で供
給し、還流管9からの還流比2.5、還流管12からの還流
比2.5で連続的に24時間運転した。塔底液は約15ml/Hrの
割合で抜き出し、塔頂からは210ml/Hrの割合で精製アセ
トンを得た。
mmのガラス製オルダーショウ型55段の蒸留塔1の第6段
T6に、サイメンヒドロペルオキシドの酸開裂によって
生成したアルデヒド類、メタノール類を含有する粗アセ
トンと水酸化ナトリウムの1%水溶液を、W/O重量比0.0
9、アルカリ比率0.09%の割合で混合した原料を原料供
給管3から240ml/Hrで供給した。一方、水酸化ナトリウ
ムの0.1%水溶液をアルカリ供給管4bから前記混合原料
の供給段より4段高い第10段T10に60ml/Hrの割合で供
給し、還流管9からの還流比2.5、還流管12からの還流
比2.5で連続的に24時間運転した。塔底液は約15ml/Hrの
割合で抜き出し、塔頂からは210ml/Hrの割合で精製アセ
トンを得た。
実施例2 実施例1において、供給原料のW/O重量比、アルカリ
比率をそれぞれ0.05、0.05%とした以外は実施例1と同
様に実施した。
比率をそれぞれ0.05、0.05%とした以外は実施例1と同
様に実施した。
比較例1 実施例1において、水酸化ナトリウム水溶液をすべて
アルカリ供給管4bから供給した以外は実施例1と同様に
実施した。
アルカリ供給管4bから供給した以外は実施例1と同様に
実施した。
以上の結果をまとめて表1に示す。
第1図は本発明の実施態様を示す系統図、第2図は従来
法の系統図である。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示し、1は蒸
留塔、3は原料供給管、4、4a、4bはアルカリ供給管、
5は塔頂配管、6は塔底配管、7は凝縮器、9、12は還
流管、11は加熱器、T1…は棚段である。
法の系統図である。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示し、1は蒸
留塔、3は原料供給管、4、4a、4bはアルカリ供給管、
5は塔頂配管、6は塔底配管、7は凝縮器、9、12は還
流管、11は加熱器、T1…は棚段である。
Claims (3)
- 【請求項1】アルデヒド類およびアルコール類を含有す
る粗アセトンとアルカリ水溶液とを混合して、アルドー
ル縮合反応を完結させた後、蒸留塔へ供給して蒸留し、
その供給段より高い位置にさらにアルカリ水溶液を供給
して、解縮合反応により生成するアルデヒド類およびア
ルコール類を除去することを特徴とするアセトン精製方
法。 - 【請求項2】蒸留塔から取出される精製アセトンを凝縮
させ、その一部を蒸留塔へ還流させるようにした請求項
(1)記載の方法。 - 【請求項3】蒸留塔から取出されるアルカリ水溶液の一
部を加熱して蒸留塔へ還流させるようにした請求項
(1)または(2)記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63129128A JP2560784B2 (ja) | 1988-05-26 | 1988-05-26 | アセトン精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63129128A JP2560784B2 (ja) | 1988-05-26 | 1988-05-26 | アセトン精製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01299244A JPH01299244A (ja) | 1989-12-04 |
JP2560784B2 true JP2560784B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=15001787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63129128A Expired - Lifetime JP2560784B2 (ja) | 1988-05-26 | 1988-05-26 | アセトン精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560784B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7186866B1 (en) * | 2005-11-14 | 2007-03-06 | Sunoco, Inc. (R&M) | Process for recovery of cumene hydroperoxide decomposition products by distillation |
CN111995510A (zh) * | 2020-09-11 | 2020-11-27 | 吉化集团油脂化工有限公司 | 一种提高丙酮产品质量的精丙酮塔处理方法 |
-
1988
- 1988-05-26 JP JP63129128A patent/JP2560784B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01299244A (ja) | 1989-12-04 |
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Legal Events
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