JP2560523Y2 - 減圧弁 - Google Patents

減圧弁

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JP2560523Y2
JP2560523Y2 JP4391892U JP4391892U JP2560523Y2 JP 2560523 Y2 JP2560523 Y2 JP 2560523Y2 JP 4391892 U JP4391892 U JP 4391892U JP 4391892 U JP4391892 U JP 4391892U JP 2560523 Y2 JP2560523 Y2 JP 2560523Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、圧力供給源から供給さ
れる高圧気体を所定圧力に減圧して出力する減圧弁に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、減圧弁として、例えば図3に示す
ようなものがある。同図に示すように、本体51の下部
に取り付けられた下カバー52には、気体の流路53が
形成され、その流路53の両端はそれぞれ給気ポート5
4及び出力ポート55となっている。流路53中にはそ
の流路53を開閉する開閉部56が設けられ、その開閉
部56の弁体57には上方へ延びるロッド58が固定さ
れている。
【0003】本体51の上部には上カバー59が取り付
けられ、両者51,59間に形成された圧力室60内に
はダイヤフラム61等よりなる受圧体62が配置されて
いる。そして、この受圧体62により、圧力室60はパ
イロット室63とフィードバック室64とに区画され、
パイロット室63内には所定の設定圧が付与されるとと
もに、フィードバック室64内には前記流路53の出力
ポート55側の圧力が導入される。
【0004】受圧体62の中央には筒状体65が固定配
置され、その内部には流路53の出力ポート55側と上
カバー59に形成された排気ポート66とを連通させる
排気路67が形成されている。筒状体65は、その上部
が上カバー59に形成された挿通孔68にシールリング
69を介して嵌挿支持されるとともに、その下部が本体
51に形成された挿通孔70にシールリング71を介し
て嵌挿支持され、筒状体65は両挿通孔68,70に沿
って上下に摺動可能となっている。
【0005】筒状体65の下端開口縁は弁体72となっ
ており、前記ロッド58の上端にはその弁体72に当接
可能な弁座73が形成されている。そして、この弁体7
2と弁座73とにより、排気路67を開閉するための開
閉部74が形成されている。
【0006】そして、フィードバック室64の圧力がパ
イロット室63の圧力より低い場合は、その圧力差に応
じて受圧体62が下動されるので、筒状体65に押圧さ
れてロッド58とともに弁体57が下動されて、給気側
の開閉部56が開放される。すると、給気ポート54側
の圧力が出力ポート55側に供給され、出力ポート55
の圧力が設定圧まで昇圧される。
【0007】又、フィードバック室64の圧力がパイロ
ット室63の圧力より高い場合は、その圧力差に応じて
受圧体62が上動されるので、筒状体65の下端の弁体
72が弁座73から離間して、排気側の開閉部74が開
放される。すると、出力ポート側55の圧力が排気路6
7を介して排気ポート66から大気に放出され、出力ポ
ート55の圧力が設定圧まで降圧される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
減圧弁においては、フィードバック室64の圧力とパイ
ロット室63の圧力との差に応じて上下動される受圧体
62に、筒状体65が固定されている。しかも、その筒
状体65は、その上下両端側において、上カバー59側
の挿通孔68及び本体51側の挿通孔70にそれぞれシ
ールリング69,71を介して嵌挿支持されている。
【0009】従って、受圧体62が上下動されるとき、
その受圧体62と一体移動される筒状体65には2つの
シールリング69,71による摺動抵抗が付与され、受
圧体62が前記圧力差に対して敏感に反応しなくなる。
特に、両室63,64の圧力差が小さい場合は、摺動抵
抗により受圧体62が作動せず、高い精度で圧力制御を
行うことができないという問題があった。
【0010】又、筒状体65は、その上部が上カバー5
9側の挿通孔68に嵌挿されるとともに、その下部が本
体51側の挿通孔70に嵌挿されて、両挿通孔68,7
0に沿って上下に摺動される。従って、筒状体65をス
ムーズに上下移動させるためには、上下の挿通孔68,
70を確実に同心軸上に設ける必要がある。しかし、そ
れら各挿通孔68,70は、上カバー59と本体51と
いうそれぞれ異なった部材に形成されているので、上カ
バー59と本体51とを結合したときに、両挿通孔6
8,70が確実に同心軸上に配置されるようにすること
は非常に困難であった。そして、両挿通孔68,70を
同心軸上に配置できなかった場合には、筒状体65の上
下動に際してこじれが生じ、筒状体65がスムーズに上
下動されず、前述の場合と同じく、受圧体62が前記圧
力差に対して敏感に反応しなくなるという問題がある。
【0011】本考案は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、両室の圧力差に応じて
受圧体が確実に反応されるようにして、例え両室の圧力
差が小さい場合でも、確実に圧力制御を行うことがで
き、その圧力制御を高い精度で行うことができる減圧弁
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の考案では、両端にそれぞれポートを有する
気体の流路と、前記両ポート間において前記流路に設け
られ、その流路を開閉する弁体を有した給気側の開閉部
と、前記弁体と対応する位置において往復動可能に設け
られ、その往復動に伴い前記弁体を開閉動作させる開閉
作動体と、その開閉作動体上に設けられ、前記流路の一
方のポート側の圧力が導入される第1室と導入されない
第2室とを区画形成する受圧体と、前記第2室に設定圧
を付与する設定圧付与手段と、前記開閉作動体は、前記
第1室内の圧力と第2室内の圧力との差による受圧体の
一方向移動時にのみ同受圧体とともに移動して、前記弁
体を開放動作させることと、前記流路の一方のポート側
と連通され、その一方のポート側の圧力を外部に放出す
る排気路と、受圧体の一部を構成し、前記排気路を開閉
する弁体を有した排気側の開閉部と、前記第1室内の圧
力と第2室内の圧力との差による受圧体の他方向移動時
にのみ、排気側の弁体の他方向移動を阻止して、排気側
の開閉部を開放させる移動阻止手段とよりなるものであ
る。
【0013】又、第2の考案では、本体とカバーとの間
に圧力室を設け、その圧力室内に前記受圧体を配置し
て、同受圧体により圧力室を第1室と第2室とに区画
し、受圧体、開閉作動体、及び排気側の弁体は、それぞ
れ本体とカバーとの何れか一方に対して移動可能に支持
されているものである。
【0014】
【作用】従って、第1の考案によれば、開閉作動体は受
圧体の一方向移動時にのみ同受圧体とともに移動され
て、給気側の弁体を開放動作させる。又、排気側の弁体
は受圧体の他方向移動時にのみ移動阻止手段により他方
向移動を阻止され、これにより排気側の開閉部が開放さ
れる。即ち、受圧体、開閉作動体、及び排気側の弁体は
別体で設けられており、受圧体は他方向へ移動されると
きには、それ単体で移動される。従って、両室の圧力差
が小さくても、受圧体は他方向へ移動されるときには敏
感に反応する。
【0015】又、第2の考案によれば、受圧体、開閉作
動体、及び排気側の弁体が、それぞれ本体とカバーとの
何れか一方に対して移動可能に支持されているので、受
圧体、開閉作動体、及び排気側の弁体の移動を案内する
案内部を同心軸上に設けなくても、それらの移動に支障
が生じることはない。
【0016】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例を図面に
基づいて説明する。図1及び図2に示すように、本体と
してのバルブハウジング1には気体の流路2が形成さ
れ、その流路2の両端はそれぞれ給気ポート3及び出力
ポート4となっている。流路2を開閉するための開閉部
5は弁座6と弁体7とを有し、弁体7は弁座6の対向位
置において支持体8に形成された背室9にシールリング
10を介して摺動可能に嵌挿されている。そして、弁体
7は常にはバネ11により弁座6に押し付けられて、流
路2が閉鎖されている。
【0017】ハウジングカバー12は前記バルブハウジ
ング1の上面に取り付けられ、両者1,12間には圧力
室13が形成されるとともに、同圧力室13内に位置す
るように、両者1,12間には受圧体14が配置されて
いる。この受圧体14は、バルブハウジング1とハウジ
ングカバー12との間に挟持固定されたダイヤフラム1
5と、そのダイヤフラム15を両面から挟持する挟持体
16及び挟持板17と、挟持板17の下面に取り付けら
れた弁座シート18とより構成されている。受圧体14
とバルブハウジング1との間には第1室としてのフィー
ドバック室19が、受圧体14とハウジングカバー12
との間には第2室としてのパイロット室20が形成され
るように、受圧体14は圧力室13を区画している。そ
して、フィードバック室19は前記流路2の出力ポート
4側に連通され、その出力ポート4側の圧力がフィード
バック室19内に導入される。
【0018】排気路21は前記フィードバック室19と
連通するようにバルブハウジング1に形成され、その一
端は排気ポート22となっている。リング状のガイド体
23はバルブハウジング1に固定され、その内周面には
円筒状の弁体24がシールリング25を介して上下に摺
動可能に嵌挿されている。この弁体24及び前記受圧体
14の弁座シート18は、排気路21を開閉するための
開閉部26を構成している。そして、弁体24は常には
バネ27により弁座シート18に押し付けられて、排気
路21が閉鎖されている。又、シールリング25によ
り、ガイド体23と弁体24との間において、フィード
バック室19と排気路21との間の気密が保持されてい
る。
【0019】前記弁体24の下部外周には前記ガイド体
23の下端面に係合可能なフランジ24aが形成され、
ガイド体23の下端面は弁体24の上方移動を規制する
ストッパー23aとなっている。そして、前記バネ27
により上方へ向かって付勢されている弁体24は、常に
はそのフランジ24aがストッパー23aに係合してお
り、それ以上上方へ移動されないようになっている。ス
トッパー23aとフランジ24aとにより移動阻止手段
が構成されている。
【0020】前記受圧体14の挟持体16は、ハウジン
グカバー12に形成された背室28にシールリング29
を介して上下に摺動可能に嵌挿され、その下端はダイヤ
フラム15、挟持板17、及び弁座シート18を貫通し
て排気路21内に露出している。そして、排気路21内
において、挟持体16の下端面とバルブハウジング1と
の間にはバネ30が介装されている。又、シールリング
29により、パイロット室20と背室28との間の気密
が保持されている。
【0021】開閉作動体としてのロッド31はバルブハ
ウジング1の挿通孔32を通ってその下端の軸細部が前
記弁体7の透孔7aに挿通され、その軸線方向に沿って
上下に往復移動可能となっている。そして、ロッド31
の軸太部と軸細部との間の段差部31aが、弁体7の透
孔7aの周縁に係合可能となっているとともに、同ロッ
ド31の上端面が前記挟持体16の下端面に当接可能と
なっている。又、バルブハウジング1の挿通孔32の内
周面にはロッド31を抱持するシールリング33が配設
され、排気路21と流路2の出力ポート4側との間の気
密が保持されている。
【0022】そして、前記パイロット室20の内部圧力
がフィードバック室19の内部圧力より大きくなって、
受圧体14がバネ30の付勢力に抗して下動されたと
き、同受圧体14の挟持体16の下端面がロッド31に
当接して同ロッド31が下動されるとともに、弁座シー
ト18に圧接されている弁体24がバネ27の付勢力に
抗して押し下げられる。即ち、受圧体14は、排気側の
開閉部26が閉鎖された状態で下動される。そして、ロ
ッド31が下動されると、その段差部31aが弁体7に
係合して同弁体7がバネ11の付勢力に抗して押し下げ
られ、給気側の開閉部5が開放される。
【0023】又、フィードバック室19の内部圧力がパ
イロット室20の内部圧力より大きくなって、受圧体1
4が上動されたとき、ガイド体23のストッパー23a
に係合して上方移動を阻止されている弁体24はその位
置を保持されて、弁座シート18だけが上動されるの
で、排気側の開閉部26が開放される。又、このとき、
受圧体14と別体で設けられたロッド31も、上動され
ることなくその位置を保持される。即ち、受圧体14が
上動されるときは、それ単体で上動される。
【0024】前記ロッド31の下部には流路2の出力ポ
ート4側と背室9とを連通させる連通孔34が形成さ
れ、この連通孔34を介して弁体7の出力ポート4側と
背室9側との圧力を同一にすることにより、弁体7を圧
力的にバランスさせている。又、前記挟持体16には排
気路21と背室28とを連通させる連通孔16aが形成
されるとともに、ロッド31の上部には挟持体16と当
接状態で、排気路21と連通孔16aの一端とを連通さ
せる連通孔35が形成されている。そして、これら連通
孔35,16aを介して挟持体16の排気路21側と背
室28側との圧力を同一にすることにより、挟持体16
を圧力的にバランスさせている前記ハウジングカバー1
2にはパイロット室20に連通するパイロットポート3
6が形成され、このパイロットポート36には設定圧付
与手段としての制御弁37を介して圧力供給源38が接
続されている。そして、圧力供給源38から供給される
高圧気体が制御弁37にて所定の設定圧力に減圧され
て、パイロット室20内に導入される。尚、39は、フ
ィードバック室19に連通するゲージポートであり、こ
のゲージポートを介して図示しない測定器によりフィー
ドバック室19の内部圧力、即ち、フィードバック室1
9に連通する出力ポート4側の圧力を測定することがで
きる。
【0025】次に前記のように構成された減圧弁の作用
を説明する。さて、図1及び図2は、パイロット室20
とフィードバック室19との圧力が釣り合っている状態
を示し、この状態では受圧体14が中立位置にあって給
気側及び排気側の両開閉部5,26が閉鎖されている。
【0026】ここで、出力ポート4の圧力が制御弁37
による設定圧より低い場合、即ち出力ポート4に通じる
フィードバック室19の内部圧力がパイロット室20の
内部圧力より小さい場合には、その圧力差に応じて、受
圧体14が下動される。すると、その受圧体14に押圧
されて、弁体24及びロッド31が押し下げられ、ロッ
ド31の段差部31aが弁体7に係合して同弁体7が押
し下げられ、給気側の開閉部5が開放される。これによ
り、給気ポート3側の圧力気体が出力ポート4側に供給
され、出力ポート4の圧力が設定圧まで昇圧される。
【0027】又、この受圧体14の下動時には、同受圧
体14の挟持体16とシールリング29との間、弁体2
4とシールリング25との間、及びロッド31とシール
リング33との間等で摺動抵抗が発生する。
【0028】又、出力ポート4の圧力が制御弁37によ
る設定圧より高い場合、即ちフィードバック室19の内
部圧力がパイロット室20の内部圧力より大きい場合に
は、その圧力差に応じて、受圧体14が上動される。す
ると、ガイド体23のストッパー23aに係合して上方
移動を阻止されている弁体24はその位置を保持される
とともに、受圧体14と別体で設けられているロッド3
1も、上動されることなくその位置を保持される。従っ
て、受圧体14はそれ単体で上動され、弁体24が移動
されることなく、弁座シート18だけが上動されるの
で、排気側の開閉部26が開放される。これにより、出
力ポート4側の過剰な圧力気体がフィードバック室19
及び排気路21を介して排気ポート22から大気に放出
され、出力ポート4の圧力が設定圧まで降圧される。
【0029】又、この受圧体14の上動時、即ち出力ポ
ート4側の圧力排出時には、同受圧体14の挟持体16
とシールリング29との間のみで摺動抵抗が発生する。
従って、受圧体14には1つのシールリング29による
摺動抵抗が加わるのみであり、例えフィードバック室1
9の内部圧力とパイロット室20の内部圧力との差が小
さくても、受圧体14は敏感に反応して、出力ポート4
側の圧力を確実に排出することができる。
【0030】このようにして、出力ポート4の圧力が昇
圧又は降圧された後に設定圧に達すると、フィードバッ
ク室19の内部圧力がパイロット室20の内部圧力と等
しくなるため、前述したように受圧体14が図1及び図
2に示す中立位置に復帰して静止する。
【0031】さて、この実施例の減圧弁においては、フ
ィードバック室19の内部圧力とパイロット室20の内
部圧力との差に基づいて上下動される受圧体14と、そ
の受圧体14の下動に伴って下動されるロッド31及び
弁体24とが、それぞれ別体で設けられている。そし
て、受圧体14が上動されるときは、弁体24はガイド
体23のストッパー23aに係合して上方移動を阻止さ
れるとともに、受圧体14と別体で設けられているロッ
ド31も、上動されることなくその位置を保持される。
従って、受圧体14の上動時、即ち出力ポート4側の圧
力排出時には、受圧体14には挟持体16とシールリン
グ29との間における1つのシールリング29による摺
動抵抗が加わるのみであるので、例えフィードバック室
19の内部圧力とパイロット室20の内部圧力との差が
小さくても、受圧体14は敏感に反応して、出力ポート
4側の圧力を確実に排出することができる。
【0032】又、受圧体14はその挟持体16が、ハウ
ジングカバー12に形成された背室28に上下に摺動可
能に嵌挿支持され、ロッド31はバルブハウジング1に
形成された挿通孔32に上下に摺動可能に嵌挿支持さ
れ、弁体24はバルブハウジング1に固定されたガイド
体23に上下に摺動可能に嵌挿支持されている。つま
り、受圧体14、ロッド31、及び弁体24は、それぞ
れバルブハウジング1とハウジングカバー12との2つ
の部材1,12にまたがって支持されることなく、何れ
か一方の部材1,12に対してのみ支持されている。そ
して、受圧体14は、その上動時にはそれ単体で移動さ
れ、その下動時には単にロッド31及び弁体24を押圧
するのみであるので、受圧体14、ロッド31、及び弁
体24の移動を案内する背室28、挿通孔32、及びガ
イド体23を、必ずしも同心軸上に設ける必要がない。
【0033】即ち、バルブハウジング1とハウジングカ
バー12とを結合した際に、背室28、挿通孔32、及
びガイド体23が同心軸上に配置されなくても、受圧体
14、ロッド31、及び弁体24の移動に際してこじれ
が生じるおそれがなく、受圧体14をスムーズに上下動
させることができる。従って、受圧体14は前記両室1
9,20の圧力差に対して敏感に反応されるので、例え
両室19,20の圧力差が小さい場合でも、正確な圧力
制御を行うことができ、高い精度を維持することができ
る。又、背室28、挿通孔32、及びガイド体23をそ
れほど正確に同心軸上に配置する必要がないので、装置
の製作及び組立が容易となる。
【0034】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、両
室の圧力差に応じて受圧体が確実に反応され、例え両室
の圧力差が小さい場合でも、確実に圧力制御を行うこと
ができて、その圧力制御を高い精度で行うことができ、
特に排気側の開閉部の開放動作がスムーズになるので、
一方のポート側の圧力の排出性能が良好となるという優
れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した減圧弁の一実施例を示す断
面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】従来の減圧弁を示す断面図である。
【符号の説明】
1…本体としてのバルブハウジング、2…流路、3…給
気ポート、4…出力ポート、5…給気側の開閉部、7…
弁体、12…ハウジングカバー、13…圧力室、14…
受圧体、19…第1室としてのフィードバック室、20
…第2室としてのパイロット室、21…排気路、23a
…移動阻止手段を構成するストッパー、24…弁体、2
4a…移動阻止手段を構成するフランジ、26…排気側
の開閉部、31…開閉作動体としてのロッド、37…設
定圧付与手段としての制御弁。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端にそれぞれポート(3,4)を有す
    る気体の流路(2)と、 前記両ポート(3,4)間において前記流路(2)に設
    けられ、その流路(2)を開閉する弁体(7)を有した
    給気側の開閉部(5)と、 前記弁体(7)と対応する位置において往復動可能に設
    けられ、その往復動に伴い前記弁体(7)を開閉動作さ
    せる開閉作動体(31)と、 その開閉作動体(31)上に設けられ、前記流路(2)
    の一方のポート(4)側の圧力が導入される第1室(1
    9)と導入されない第2室(20)とを区画形成する受
    圧体(14)と、 前記第2室(20)に設定圧を付与する設定圧付与手段
    (37)と、 前記開閉作動体(31)は、前記第1室(19)内の圧
    力と第2室(20)内の圧力との差による受圧体(1
    4)の一方向移動時にのみ同受圧体(14)とともに移
    動して、前記弁体(7)を開放動作させることと、 前記流路(2)の一方のポート(4)側と連通され、そ
    の一方のポート(4)側の圧力を外部に放出する排気路
    (21)と、 受圧体(14)の一部を構成し、前記排気路(21)を
    開閉する弁体(24)を有した排気側の開閉部(26)
    と、 前記第1室(19)内の圧力と第2室(20)内の圧力
    との差による受圧体(14)の他方向移動時にのみ、排
    気側の弁体(24)の他方向移動を阻止して、排気側の
    開閉部(26)を開放させる移動阻止手段(23a,2
    4a)とよりなることを特徴とする減圧弁。
  2. 【請求項2】 本体(1)とカバー(12)との間に圧
    力室(13)を設け、その圧力室(13)内に前記受圧
    体(14)を配置して、同受圧体(14)により圧力室
    (13)を第1室(19)と第2室(20)とに区画
    し、受圧体(14)、開閉作動体(31)、及び排気側
    の弁体(24)は、それぞれ本体(1)とカバー(1
    2)との何れか一方に対して移動可能に支持されている
    請求項1に記載の減圧弁。
JP4391892U 1992-06-24 1992-06-24 減圧弁 Expired - Lifetime JP2560523Y2 (ja)

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