JP2560442B2 - ネジ切り用コーティングスローアウェイチップ - Google Patents

ネジ切り用コーティングスローアウェイチップ

Info

Publication number
JP2560442B2
JP2560442B2 JP63220040A JP22004088A JP2560442B2 JP 2560442 B2 JP2560442 B2 JP 2560442B2 JP 63220040 A JP63220040 A JP 63220040A JP 22004088 A JP22004088 A JP 22004088A JP 2560442 B2 JP2560442 B2 JP 2560442B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
honing
flank
away tip
cutting
length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63220040A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0271907A (ja
Inventor
宗則 加藤
二良 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP63220040A priority Critical patent/JP2560442B2/ja
Publication of JPH0271907A publication Critical patent/JPH0271907A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2560442B2 publication Critical patent/JP2560442B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ネジ切り(あるいは溝入れ)用コーティン
グスローアウェイチップに係り、特に、刃先ホーニン
グ、逃げ面部の微小チッピング及びコーティング層の微
小剥離を防止し、チップ寿命の向上を図るネジ切り用コ
ーティングスローアウェイチップに関する。
〔従来の技術〕
従来、コーティングスローアウェイチップとしては、
特開昭63−57102号公報に記載されているように、すく
い面側のホーニング長さを逃げ面側のホーニング長さよ
り大きくしたものが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来のコーティングスローアウェ
イチップをネジ切り用に用いると、刃先ホーニング、逃
げ面部の微小チッピング及びコーティング層の微小剥離
が生じ易いという問題がある。そして、このような刃先
ホーニング、逃げ面部の微小チッピング及びコーティン
グ層の微小剥離が生じると、被削材表面にすじが発生し
易い。すなわち、第3図に示すようなネジ切り用コーテ
ィングスローアウェイチップの刃先部1を、すくい面2
に平行に逃げ面3に交わる方向(第3図の破線で示す方
向)で断面を取った場合、刃先ホーニング、逃げ面部の
微小チッピング及びコーティング層の微小剥離がある
と、その断面は第4図に示すように凹凸形状となる。そ
して、このような刃先状態のまま切削を続行すると、被
削材側に刃先状態が転写されて、第5図に示すように、
被削材の切削面が凹凸形状になり、その結果、被削材表
面にすじが発生してしまう。
このようにして、被削材表面にすじが発生すると、精
度的に不良となるから、上記従来のコーティングスロー
アウェイチップにあっては、十分な性能を発揮できずに
寿命となっていた。
そこで、本発明者等は、上記のような微小チッピング
及びコーティング層の微小剥離の発生原因を種々検討し
たところ、第6図に示す従来のコーティングスローアウ
ェイチップのように、逃げ面4側のホーニング長さ5が
すくい面6側のホーニング長さ7に比べて小さい場合に
は、切削時に外部から加わる力Fが母材8よりもかたい
がもろい(靭性面で劣る)コーティング層9に主として
かかってしまい、その結果、微小チッピング及びコーテ
ィング層の微小剥離が発生し易いということがわかっ
た。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、その
目的とするところは、微小チッピング及びコーティング
層の微小剥離の発生を防止でき、被削材の表面を良好に
加工することができると共に、チップ寿命を大幅に延ば
すことができるネジ切り用コーティングスローアウェイ
チップを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、ホーニング長
さを、逃げ面で0.02〜0.15mm、すくい面で0.01〜0.10mm
に設定し、かつ上記逃げ面のホーニング長さをすくい面
のホーニング長さよりも大きく設定したものである。
〔作用〕
本発明のネジ切り用コーティングスローアウェイチッ
プにあっては、逃げ面のホーニング長さをすくい面のホ
ーニング長さより大きく設定することによって、母材よ
りかたくてもろいコーティング層だけでなく、母材を含
めた刃先全体に、切削時に外部から加わる力がかかるよ
うにして、微小チッピング及びコーティング層の微小剥
離を防ぐと共に、ホーニング長さを、逃げ面で0.02〜0.
15mm、すくい面で0.01〜0.10mmに設定することによっ
て、工具のビビリ振動発生等を最小限に抑制する。
〔実施例〕
以下、第1図と第2図に基づいて本発明の一実施例を
説明する。
第1図は本発明のコーティングスローアウェイチップ
の一例を示す刃先部の断面図であり、この図において符
号10は、超硬合金製の母材である。この母材10には、Ti
N,TiC,TiCN等のコーティング層11が被覆されている。そ
して、刃先部に形成されたホーニングについては、逃げ
面12のホーニング長さ13が0.02〜0.15mm、すくい面14の
ホーニング長さ15が0.01〜0.10mmに設定され、かつ逃げ
面12のホーニング長さ13がすくい面14のホーニング長さ
15よりも大きく設定されている。
上記のように構成されたネジ切り用コーティングスロ
ーアウェイチップにあっては、逃げ面12のホーニング長
さ13をすくい面14のホーニング長さ15よりも大きく設定
していることにより、切削時において、コーティング層
11だけでなく、母材10を含めた刃先全体に外部からの力
Fがかかるから、微小チッピング及びコーティング層の
微小剥離が防止され、長期間にわたって安定した切削を
行なえ、従って、被削材の表面にすじが生じることがな
く、良好な切削面が得られる。
また、逃げ面12のホーニング長さ13が0.02〜0.15mmに
設定され、かつすくい面14のホーニング長さ15が0.01〜
0.10mmに設定されていることにより、工具のビビリ振動
の発生を最小限に抑えることができる。
次に、上記効果を具体的に実証した例について以下に
説明する。使用したネジ切り用コーティングスローアウ
ェイチップは、 母材:超硬合金製(M20相当) 形状:三角形辺長16mm、内接円9.525mm 55゜ウィットネジ用、右勝手 また、被削材としては、第2図に示すような筒状のも
ので、かつ、L=25mm、D=φ30mm、面取り部16:C2、
材質SCM440(HB256)のものを用いた。
さらに、切削条件は、 切削速度:V=100m/min 送り(ネジピッチ):f=2.309mm/rev(11山/inch) トータル切り込み:1.729mm(20パス仕上)ウェット切削 であった。上記条件において切削した結果を表1に示し
た。
表1からも明らかなように、本発明品は、すじ発生時
までの被削材加工数が従来品に比べて多く、チップ寿命
が大幅に延びたことがわかった。また、ホーニング長さ
は、工具のビビリ振動の発生等を最小限に抑える意味
で、逃げ面12側0.02〜0.15mm、すくい面14側0.01〜0.10
mmが最適であることが実験で確かめられた。
なお、ホーニング部及び逃げ面、すくい面の表面精度
(面粗度)を1.5μm以下としたのは、これ以上の表面
精度であると、被削材の表面の状態が悪化するためであ
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、ホーニング長さを、
逃げ面で0.02〜0.15mm、すくい面で0.01〜0.10mmに設定
し、かつ上記逃げ面のホーニング長さをすくい面のホー
ニング長さよりも大きく設定したものであるから、切削
時において、母材よりかたくてもろいコーティング層だ
けでなく、母材を含めた刃先全体に、外部からの力がか
かるようにして、微小チッピング及びコーティング層の
微小剥離を防ぐと共に、工具のビビリ振動発生等を最小
限に抑制することにより、被削材の表面を良好に加工す
ることができ、かつチップ寿命を大幅に延ばすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す刃先部の断面図、第2
図は被削材の一例を示す断面図、第3図はネジ切り用コ
ーティングスローアウェイチップの刃先部を示す斜視
図、第4図は同断面図、第5図は第4図に示す刃先部の
状態で切削された被削材の断面図、第6図は従来のコー
ティングスローアウェイチップの刃先部の断面図であ
る。 10……母材、11……コーティング層、12……逃げ面、13
……ホーニング長さ、14……すくい面、15……ホーニン
グ長さ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超硬合金製母材にコーティング層が被覆さ
    れ、かつホーニング部及び逃げ面、すくい面の表面精度
    が少なくとも1.5μm以下のネジ切り用コーティングス
    ローアウェイチップにおいて、ホーニング長さが、逃げ
    面で0.02〜0.15mm、すくい面で0.01〜0.10mmに設定さ
    れ、かつ上記逃げ面のホーニング長さがすくい面のホー
    ニング長さよりも大きく設定されたことを特徴とするネ
    ジ切り用コーティングスローアウェイチップ。
JP63220040A 1988-09-02 1988-09-02 ネジ切り用コーティングスローアウェイチップ Expired - Lifetime JP2560442B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63220040A JP2560442B2 (ja) 1988-09-02 1988-09-02 ネジ切り用コーティングスローアウェイチップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63220040A JP2560442B2 (ja) 1988-09-02 1988-09-02 ネジ切り用コーティングスローアウェイチップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0271907A JPH0271907A (ja) 1990-03-12
JP2560442B2 true JP2560442B2 (ja) 1996-12-04

Family

ID=16744983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63220040A Expired - Lifetime JP2560442B2 (ja) 1988-09-02 1988-09-02 ネジ切り用コーティングスローアウェイチップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2560442B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0611904U (ja) * 1991-01-31 1994-02-15 ダイジ▲ェ▼ット工業株式会社 ポジ型のスロ−アウェイチップ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0271907A (ja) 1990-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7014395B2 (en) Throwaway insert and cutting tool having throwaway insert
JP5764181B2 (ja) 硬質皮膜被覆切削工具
JP2022046605A (ja) 旋削によって金属加工品を機械加工する方法
JP6659676B2 (ja) 切削インサートおよび切削工具、並びに切削加工物の製造方法
JPH0129641B2 (ja)
EP1611983A1 (en) High-speed processing tap
JP2560442B2 (ja) ネジ切り用コーティングスローアウェイチップ
JP2017080864A (ja) 刃先交換式リーマおよびリーマ用インサート
JP2005103658A (ja) スローアウェイチップ
WO2006073233A1 (en) Cutting tool insert
JP4370966B2 (ja) 溝付き工具
JP4043080B2 (ja) 正面フライス用のスローアウェイチップ
JP5887859B2 (ja) 切削インサート
JP3286836B2 (ja) スローアウェイバイト及びそのシャンク
KR102470286B1 (ko) 경면 가공 방법 및 경면 가공 공구
CN114951720A (zh) 切削刀片
JP3639227B2 (ja) 脆性材料用穴明け工具
JP2001347403A (ja) 被覆切削工具
JP2001239416A (ja) 回転切削工具
JP5082457B2 (ja) スローアウェイチップ
JP2005319529A (ja) スローアウェイチップ
JPH0426167Y2 (ja)
JP2712580B2 (ja) 中ぐりバイト
JPS6044203A (ja) 被覆超硬合金工具
JPS62271606A (ja) 高硬度焼結体切削工具

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080919

Year of fee payment: 12