JP2560416Y2 - プレス型寄曲カム構造 - Google Patents

プレス型寄曲カム構造

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JP2560416Y2
JP2560416Y2 JP5632892U JP5632892U JP2560416Y2 JP 2560416 Y2 JP2560416 Y2 JP 2560416Y2 JP 5632892 U JP5632892 U JP 5632892U JP 5632892 U JP5632892 U JP 5632892U JP 2560416 Y2 JP2560416 Y2 JP 2560416Y2
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俊輔 宮武
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、プレス成形品の縁部
を湾曲状の稜線に折曲成形するためのプレス型寄曲カム
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプレス成形品、例えば図
7に示すフェンダーフードの予成形品1は一般部Aと見
切部Bとからなり、この一般部Aのカバーパネル部2は
略円弧状に形成され、このカバーパネル部2に連続して
折曲するための縁部2aが形成され、また、見切部Bの
見切りカバー部3は図示山形形状に形成され、この見切
りカバー部3に連続して折曲する縁部3aが形成されて
いた。しかしながら、この縁部2a,3aを湾曲状の稜
線Rに沿って同時に折曲する場合に、見切部Bの見切り
カバー部3の縁片3bが成形型と干渉することから、先
ず、図7に示すように1寄曲工程において一般部Aの縁
部2aおよび見切部Bの縁部3aの一部の縁部3aの範
囲L1 が対象とする稜線Rに沿って折曲されて折返し縁
4aが成形され、2寄曲工程において見切部Bの残余の
範囲L2 の縁部3cが稜線Rに沿って折曲されて折返し
縁4bが成形され、2工程により折曲成形されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この縁
部2a,3aの稜線Rに沿う折曲加工を2工程により折
返し縁4a,4bを成形することから、図8に示すよう
に折曲範囲L1,L2 の寄曲ラップ部Lr において、しわ
および稜線Rの通り不良C等が発生して製品品質、精度
が低下するとともに、これらを修正するための調整工数
が増加する等の問題点があった。
【0004】本考案は、上記従来の問題点を解決すべく
なされたもので、上記プレス成形品の一般部と見切部の
縁部の折曲成形を断面略山形形状に干渉することなく、
同時に折曲成形することのできるプレス型寄曲カム構造
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記技術課題
を解決するため、ドライブカムにより駆動されるカム基
台と加工カムとからなる寄曲カム機構を有するプレス型
において、前記カム基台の一端部にワークの一般部と見
切部との縁部を成形する一般成形部と見切成形部とを形
成するとともに、前記見切成形部は前記カム基台に一体
に形成される固定親カムと可動親カムとに分割形成して
この両親カムをコイルばねを介して弾着連繋し、前記ド
ライブカムの上下作動において前記可動親カムの水平方
向への移動量を前記一般成形部の移動量に対し小さく設
定して前記ワークの一般部と見切部との縁部を同時に折
曲成形可能に構成したプレス型寄曲カム構造に存する。
【0006】
【作用】本考案は、上記構成としたことにより、ワーク
の一般部と見切部との縁部の折曲げ成形において、従来
の寄曲げラップ部分を排除するととができて、同時成形
が可能となる。
【0007】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面にしたがって
説明すると、図1は対象とするプレス成形品例えばフェ
ンダーフードWの斜視図を示すもので、図示のように従
来と同様に一般部Aと見切部Bとからなり、この一般部
Aにおいてはその断面形状を一点鎖線で示すように湾曲
状のカバーパネル部11が形成され、また、見切部B側
ではカバーパネル部11の湾曲状の一部の曲線と倣うカ
バー部12aとこのカバー部12aに対し所定の角度で
傾斜する傾斜縁12bとにより断面略山形形状の見切り
カバー部12が形成されるとともに、このカバーパネル
部11の端縁と見切りカバー部12の端縁は従来と同様
に湾曲状の稜線Rに沿って折曲成形される一般部折返し
縁13とこれに連続して見切部B側には水平状に図示の
ように見切部Bの稜線Rの端部に向けてその折返し幅が
減衰されていく見切部折返し縁14が形成されている。
このように稜線Rに沿って折返される一般部折返し縁1
3とこれに連続する見切部折返し縁14を同時に折曲形
成するプレス型寄曲カム装置15を図2および図3にし
たがって説明する。なお、図2は上型本体60が下死点
に降下した状態での断面図、図3は上型本体60が上昇
した状態での下型本体16側の断面図である。
【0008】このプレス型寄曲カム装置15は下型本体
16とこの下型本体16上に形成される寄曲カム機構2
0と上型本体60とより構成されている。この下型本体
16の上面には図示紙面の垂直方向に所定の間隔でガイ
ドレール17a,17bが敷設され、このガイドレール
17a,17b上には寄曲カム機構20のカム基台21
が図示左右方向へ摺動可能に載置されるとともに、同カ
ム基台21は図示はしないがばね手段等により図示左方
向へ付勢されている。
【0009】このカム基台21の基台22の図示右端部
には傾斜状の案内面24aと垂直状の案内面24bを有
するガイド部材24を取付けた支持部23が立設され、
この支持部23と対応する図示左端部側にはフェンダー
フードWの一般部Aを成形する一般成形部25と見切部
Bを成形する見切成形部30とが形成されている。この
一般成形部25はフェンダーフードWのカバーパネル部
11の湾曲形状に倣う受面26が形成され、この受面2
6の下端側には水平状に折返されて、一般部折返し縁1
3の成型面27が形成されている。
【0010】また、見切成形部30は固定親カム31と
可動親カム40とに分割形成され、この固定親カム31
は基台22の左端部に所定の高さで立設され、その上部
側には垂直に当接基準面32が形成され、この基準面3
2の所定の高さ位置には所定の間隔でばね受け凹部33
が凹設されている。また、この固定親カム31の基部側
の基台22には所定の幅Hで図示紙面の垂直方向に所定
の長さでガイド孔34が貫設され、このガイド孔34に
は下型本体16に一体に突出形成され上端に規制凸部3
6を有する断面略凸字形状の規制部材35が挿通され、
このガイド孔34の縁34a側には規制部材35の規制
凸部36と対設し、かつ同規制凸部36と対設側には垂
直な可動親カム40のストッパー面38を有する断面略
三角形状のストッパー部37が縁34aに沿って形成さ
れている。このように形成されたガイド孔34には摺動
部材39aを介して可動親カム40が跨架状に設けられ
ている。
【0011】この可動親カム40は固定親カム31の当
接基準面32に対応する断面略方形状に形成されるとと
もに、その図示右側上部には成形凸部41が突出状に形
成され、この成形凸部41は見切部Bの略山形状の見切
りカバー部12の背面側に納め可能に形成され、同成形
凸部41には一般成形部25の受面26の下部側の一部
の曲面に倣う受面42が形成され、この受面42の下端
側には一般成形部25の成形面27と同位に成形面43
が形成されている。また、固定親カムの当接基準面32
と対設する当接面44は基準面32と正確に当接する平
滑面に形成されるとともに、同当接面44には固定親カ
ム31に凹設したばね受け凹部33と対応してばね受け
凹部45が凹設されている。また、図示下面側の長手方
向(紙面に垂直な方向)には凹部46が凹設されて図示
両側には所定の厚さを有する凸状脚部47,48が長手
方向に沿って形成され、この凹部46には下型本体16
に突設した規制部材35の規制凸部36が挿入されて、
固定親カム31と規制凸部36との間に凸状脚部47
が,また、ストッパー部37と規制凸部36との間に凸
状脚部48がそれぞれ位置されている。このように設け
られた可動親カム40と固定親カム31の対応するばね
受け凹部33,45間には所定のばね圧を有するコイル
ばね49が弾着され、このコイルばね49が弾性圧縮さ
れて固定親カム31の当接基準面32と可動親カム40
の当接面44とが当接されると、一般成形部25の受面
26と可動親カム40の受面42および成形面27,4
3が整合されるとともに、その折返し先端r,r´はフ
ェンダーフードWの稜線Rに沿う形状に設けられている
(図6参照)。このように設けられた基台22上には摺
動部材39bを介して加工カム50が摺動可能に設けら
れている。
【0012】この加工カム50は一般成形部25および
見切成形部30と対応する長さを有し、成形部25,3
0と支持部23との間を往復摺動するもので、支持部2
3側には所定の角度で傾斜するガイド面51が形成さ
れ、また、成形部25,30と対設する側の面には所定
の長さで突出する押圧凸部52が形成されている。ま
た、この押圧凸部52の下部側には一般成形部25およ
び見切成形部30の成形面27,43とにより一般部折
返し縁13および見切部折返し縁14を折曲成形する成
形面54を有する折曲成形部53が所定の張り出し幅で
形成され、同折曲成形部53の成形面54は成形面2
7,43とにより一般部折返し縁13および見切部折返
し縁14を折曲成形可能に所定の間隔を有して設けられ
ている。また、この折曲成形部53の下面側には基台2
2に突設したストッパー部37の逃し凹部55が形成さ
れている。なお、この折曲成形部53の前面は稜線Rに
ほぼ倣う曲面状に形成されている(図6参照)。また、
この加工カム50は図示はしないがばね手段等により図
3に示すように基台22に対する所定の位置に復帰する
ように設けられている。
【0013】このように寄曲カム機構20を配設した下
型本体16の上方には上型本体60が図示はしないが作
動シリンダ等により上下動可能に設けられている。この
上型本体60の下面の成形部25,30側の所定の位置
には同成形部25,30とによりフェンダーフードWを
押圧固定するワーク押え部61,62が垂設され、ま
た、上型本体60の図示右側にはドライブカム63が垂
設され、このドライブカム63には垂直面64と傾斜面
65が形成され、垂直面64側にはカム基台21の支持
部23に取付けたガイド部材24と同様の傾斜案内面6
6aと垂直案内面66bを有するガイド部材66が取付
けられている。また、傾斜面65は加工カム50のガイ
ド面51と平行に形成され、同面65にはスライドプレ
ート67が取付けられ、上型本体60が上死点位置で下
型本体16が図3の状態でガイド部材66はカム基台2
1の支持部23に取付けたガイド部材24と対向状とな
るように設けられている。
【0014】このように設けられたプレス型カム装置1
5は上型本体60が上死点にあるときには図3および図
4に示すようにカム基台21は図示左側に移動されて、
可動親カム40の凸状脚部48は下型本体16に設けた
規制部材35の規制凸部36とカム基台21に設けたス
トッパー部37により挾持されてぐらつき等が防止され
るとともに、一般成形部25の折返し先端rは図示のよ
うに可動親カム40の成形凸部41の折返し先端r´よ
り図示のようにストロークh2 左側に位置されている。
この状態で図3および図4に2点鎖線で示すようにフェ
ンダーフードWの略山形状の見切りカバー部12の背面
側に可動親カム40の成形凸部41が納められた状態で
治具等により位置保持する。
【0015】この状態で上型本体60を降下すると、先
ず、ドライブカム60のガイド部材66の傾斜案内面6
6aがカム基台21の支持部23に取付けたガイド部材
24の傾斜案内面24aに当接され、降下することでガ
イド部材24はガイド部材66の傾斜案内面66aに摺
接案内され、これによりカム基台21がその一般成形部
25および見切成形部30の固定親カム31と可動親カ
ム40もコイルばね49を介在した状態でガイド溝34
を介して一体的に図示右側へ移動され、この相互の傾斜
案内面66a,24aとの摺接過程でドライブカム60
の傾斜面65に取付けたスライドプレート67が加工カ
ム50のガイド面51に当接摺接して同加工カム50を
フェンダーフードWに指向して押送する。
【0016】そして、このカム基台21が移動して可動
親カム40にストロークh1 が与えられると、その凸状
脚片47は規制部材35の規制凸部36に当接されると
ともに、同成形凸部41の折返し先端r´はストローク
h3 (=h1 )移動されてその受面42がフェンダーフ
ードWの見切りカバー部12のカバー部12aの背面の
所定の位置に当接され、可動親カム40は規制部材35
により移動が規制される(図5参照)。さらに、相互の
傾斜案内面66a,24aとの摺接により、カム基台2
1が図示右側へ移動されることで、見切成形部30の固
定親カム31はコイルばね49を弾性圧縮してストロー
クh2 移動し、固定親カム31の当接基準面32が可動
親カム40の当接面44に当接されると一般成形部25
もストロークh2 移動されてその受面26もフェンダー
フードWのカバーパネル部11の背面の所定の位置に当
接され、同成形面27と可動親カム40の成形面43と
が整合され、図2に示すように可動親カム40はその凸
状脚部47が固定親カム31と規制凸部36とにより挾
持じされてぐらつき等が防止されている。
【0017】この一般成形部25のカバーパネル部11
への当接と同時に上型本体60側のワーク押え部61,
62がフェンダーフードWを押圧固定するとともに、ド
ライブカム60により押送移動される加工カム50の折
曲成形部53が成形面27,43に下面側へ移動されて
一般部折返し縁13および見切部折返し縁14が同時に
折曲成形される。この時点で傾斜案内面66a,24a
との摺接から垂直案内面66b,24bの摺接に移行
し、これにより折返し縁13,14は成形面27,43
に対し強固に押圧保持される。なお、この場合加工カム
50の押圧凸部52はワーク押え部62を側方より押圧
して折返し縁13,14の折曲基部を押圧してその浮き
上りを防止して稜線Rの形状出しを行う。
【0018】次に、上型本体60が上昇するにしたが
い、加工カム50は後退し、垂直案内面66b,24b
の摺接から傾斜案内面66a,24aとの摺接に移行す
るとカム基台21、すなわち一般成形部25と固定親カ
ム31が後退し始める。この場合、見切成形部30の固
定親カム31は後退されるが、可動親カム40はコイル
ばね49の付勢力により規制凸部36に押圧されてその
場に位置される。そして固定親カム31がストロークh
2 後退されるとストッパー部37が当接されて後退を開
始し、この可動親カム40がストロークh1 後退すると
凸状脚片48が規制凸部36に当接されてストッパー部
37により挾持される。この可動親カム40の後退で成
形凸部41はストロークh3 (=h1 )後退されるとと
もに、一般成形部25もストロークh4 (=h1 +h2
)後退され、この時点で上型本体60は上死点に上昇
される。この一般成形部25および可動親カム40の後
退により折返し縁13,14に干渉することなく、フェ
ンダーフードWを取り出すことができる。以下、上記動
作により折返し縁13,14を同時に成形される。
【0019】このように断面略円弧状のカバーパネル部
11の一般部Aとこのカバーパネル部11に連続して断
面略山形状の見切りカバー部12の見切部Bとからなる
フエンダーフードWの一般部Aと見切部Bとに連続して
湾曲状の稜線Rに沿って一般部折返し縁13および見切
部折返し縁14を成形するプレス型寄曲カム装置15に
おいて、該プレス型は15ドライブカム63により駆動
されるカム基台21と加工カム50とからなる寄曲カム
機構20を有し、カム基台21の一端部にフェンダーフ
ードWの一般部Aと見切部Bとの折返し縁13,14を
成形する一般成形部25と見切成形部30とを形成する
とともに、見切成形部30はカム基台21に一体に形成
される固定親カム31と可動親カム40とに分割形成し
てこの両親カムをコイルばねを介して弾着連繋し、ドラ
イブカム63の上下作動において可動親カム40には見
切部Bの見切りカバー部12の背面に納める成形凸部4
1を設けて、該可動親カム40の水平方向への移動量h
1 を一般成形部の移動量h4 に対し小さく設定してフェ
ンダフードWの一般部Aと見切部Bとの折返し縁13,
14を同時に折曲成形可能に構成したものである。した
がって、見切成形部30の可動親カム40の成形凸部4
1を見切部Bの見切りカバー部12の背面に納めて一般
成形部25より先行して見切りカバー部12のカバー部
12aに当接し、一般成形部25の当接と同時に上型本
体60側のワーク押え部61,62がフェンダーフード
Wを押圧固定するとともに、ドライブカム60により押
送移動される加工カム50の折曲成形部53が成形面2
7,43に下面側へ移動されて一般部折返し縁13およ
び見切部折返し縁14が同時に折曲成形されるので、と
くに、見切部Bの見切部折返し縁14の成形において断
面山形状の見切りカバー部12の傾斜縁12bが干渉す
ることがなく、一工程により一般部Aと見切部Bの一般
部折返し縁13および見切部折返し縁14を成形するこ
とができ、とくに、見切部Bの円弧状の稜線Rの部分、
すなわち従来の寄曲ラップ部Lr 部分においては一般部
折返し縁13および見切部折返し縁14を成形面27,
43および成形面54との間においてドライブカム63
の垂直案内面63bと支持部23の垂直案内面24bと
の摺接とドライバカム63のスライドプレート67と加
工カム50のガイド面51とにより大きなスライド力と
押圧力により押圧保持するとともに、加工カム50の押
圧凸部52はワーク押え部62を側方より押圧して折返
し縁13,14の折曲基部を押圧してその浮き上りを防
止するので、一般部Aから見切部に亘る稜線Rの形状出
しが対象とする稜線Rに形成され、かつ残留応力による
局部たわみを著減することができて修正作業を排除する
ことができ品質を向上することができる。
【0020】なお、上記実施例において、ストッパー部
37のストッパー面38と凸状脚部48間のストローク
h2 を固定的に例示したが、これに限定するものではな
く、例えば調整可能に設けることでストロークh2 を変
更して見切りカバー部12の形状に対処するストローク
とすることができるとともに、折返し縁13,14の折
曲精度に対処することができる。
【0021】
【考案の効果】本考案は、上記のように構成したことに
より、見切成形部の可動親カムの成形凸部を見切部の見
切りカバー部の背面に納めて一般成形部より先行して見
切りカバー部のカバー部に当接し、一般成形部の当接と
同時に上型本体側のワーク押え部がワークを押圧固定す
るとともに、ドライブカムにより押送移動される加工カ
ム50の折曲成形部が一般成形部、見切成形部の成形面
に下面側へ移動されて一般部折返し縁および見切部折返
し縁が同時に折曲成形されるので、とくに、見切部の見
切部折返し縁の成形において断面山形状の見切りカバー
部の傾斜縁が干渉することがなく、一工程により一般部
と見切部の一般部折返し縁および見切部折返し縁を成形
することができ、とくに、見切部の円弧状の稜線の部
分、すなわち従来の寄曲ラップ部部分においては一般部
折返し縁および見切部折返し縁を一般成形部、見切成形
部の成形面および加工カムの成形面との間においてドラ
イブカムの垂直案内面と支持部の垂直案内面との摺接と
ドライバカムのスライドプレートと加工カムのガイド面
とにより大きなスライド力と押圧力により押圧保持する
とともに、加工カムの押圧凸部はワーク押え部を側方よ
り押圧して折返し縁の折曲基部を押圧してその浮き上り
を防止するので、一般部から見切部に亘る稜線の形状出
しが対象とする稜線に形成され、かつ残留応力による局
部たわみを著減することができて修正作業を排除するこ
とができ品質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フェンダーフードの斜視図である。
【図2】プレス型における上型本体の下始点時の断面図
である。
【図3】プレス型における上型本体の上始点時の下型本
体の断面図である。
【図4】上型本体の上始点時の可動親カムの位置の説明
図である。
【図5】上型本体の降下時の可動親カムの移動の説明図
である。
【図6】プレス型寄曲カム装置の平面図である。
【図7】従来の縁部の成形を説明する斜視図である。
【図8】従来の縁部を成形した成形品を説明する斜視図
である。
【符号の説明】
11 カバーパネル部 12 見切りカバー部 13 一般部折返し縁 14 見切部折返し縁 15 プレス型寄曲カム装置 16 下型本体 20 寄曲カム機構 21 カム基台 25 一般成形部 30 見切成形部 31 固定親カム 40 可動親カム 41 成形凸部 49 コイルばね 50 加工カム 60 上型本体 63 ドライブカム W フェンダーフード(ワーク) A 一般部 B 見切部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略円弧状のカバーパネル部の一般部
    とこのカバーパネル部に連続して断面略山形状の見切り
    カバー部の見切部とからなるワークの前記一般部と見切
    部とに連続して湾曲状の稜線に沿って一般部折返し縁お
    よび見切部折返し縁を成形するプレス型寄曲カム構造に
    おいて、該プレス型はドライブカムにより駆動されるカ
    ム基台と加工カムとからなる寄曲カム機構を有し、前記
    カム基台の一端部にワークの一般部と見切部との縁部を
    成形する一般成形部と見切成形部とを形成するととも
    に、前記見切成形部は前記カム基台に一体に形成される
    固定親カムと可動親カムとに分割形成してこの両親カム
    をコイルばねを介して弾着連繋し、前記ドライブカムの
    上下作動において前記可動親カムには前記見切り部の見
    切りカバー部の背面に納める成形凸部を設けて、該可動
    親カムの水平方向への移動量を前記一般成形部の移動量
    に対し小さく設定して前記ワークの一般部と見切部との
    縁部を同時に折曲成形可能に構成したプレス型寄曲カム
    構造。
JP5632892U 1992-07-17 1992-07-17 プレス型寄曲カム構造 Expired - Lifetime JP2560416Y2 (ja)

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