JP2560176Y2 - 衣類の裾引き縫製装置における布地の安定化装置 - Google Patents

衣類の裾引き縫製装置における布地の安定化装置

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JP2560176Y2
JP2560176Y2 JP1991068225U JP6822591U JP2560176Y2 JP 2560176 Y2 JP2560176 Y2 JP 2560176Y2 JP 1991068225 U JP1991068225 U JP 1991068225U JP 6822591 U JP6822591 U JP 6822591U JP 2560176 Y2 JP2560176 Y2 JP 2560176Y2
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政雅 今西
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Yamato Sewing Machine Mfg Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、縁かがり縫いミシン
を用いて、例えばTシャツの裾引き縫いやブリーフの天
引き縫いなどのような衣類の裾部の布端部をほぼS字状
に折曲しつつ裾引き縫いを行なうようになされた衣類の
裾引き縫製装置において、特に、ほぼS字状に折曲され
た布端部を保形して縫製部に安定よく供給するために用
いられる布地の安定化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の裾引き縫製は、例えば図6に示
すようなTシャツAの裾部BをほぼS字状に折曲しなが
ら、その折曲部の端部際に針糸を通して縫い目を形成す
るものであり、このような裾引き縫製装置において、針
板と布押えとによる裾引き縫製部の手前に、衣類の裾部
の布端部をほぼS字状に折曲する裾引き定規を配置した
ものは従来から知られているが、その裾引き定規により
ほぼS字状に折曲された布地の折曲部がたるんだり、ふ
らついたりしないようにして縫製部にまで案内するもの
はなかった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、裾引き
定規のみを有している従来の裾引き縫製装置によれば、
裾引き定規によりほぼS字状に折曲された布端部がその
裾引き定規を通過して縫製部へと進行していくとき、針
板と折曲部との間および裾引き定規と折曲部との間の摩
擦抵抗が大きいために、折曲部を含む布端部にたるみが
発生したり、進行方向に対して直交する方向にふらつい
たりすることが多い。このようなたるみやふらつきがあ
ると、図7に示すように、縫針とともに布地Wの折曲部
の端部際を通過する針糸C1が折曲部Wの端部か
ら外れたり、あるいは逆に折曲部W2の内方が深く入り
すぎるなどして、所定の位置に沿って均一な縫い上がり
を得ることが難しい。この作業は縫製作業の中でも特に
熟練を必要とするものであり、そのため、熟練作業者が
細心の注意を払いながら、縫製する必要があり、したが
って、作業効率を十分に高めることができず、また、製
品コストの上昇を招く原因にもなっていた。これらのこ
とは、裾引き定規に押し込まれる布地が必要以上に押し
込まれないように、布地の押し込み側と逆向きにエアを
吹き出す手段(実開昭61−75272号公報参照)を
用いたり、縫目形成近傍に導かれたエアを布地端縁に向
って吹きつけて、布地端縁に形成されたマクレを伸長さ
せる手段(実開昭53−141159号公報参照)を用
いてもほぼ同様な課題がある。
【0004】この考案は上記の実情に鑑みてなされたも
ので、ほぼS字状に折曲された布地の折曲部の縫製部へ
の進行時の摩擦抵抗を軽減するとともに、ふらつきなく
縫製部に供給して、縫い目が均一な縫製品を効率よく得
ることができる衣類の裾引き縫製装置における布地の安
定化装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案に係る衣類の裾引き縫製装置における布地
の安定化装置は、縫針、針板およびこの針板に対して上
下移動自在な布押えを含む裾引き縫製部の手前に配置さ
れて衣類の裾部の布端部をほぼS字状に折曲する裾引き
定規と、この裾引き定規によりほぼS字状に折曲される
布地の折曲部に接触してその縫製方向への進行を案内す
る定規台と、この定規台の布案内面に開口されて布地
折曲部と上記針板との間に向けてエアを噴出する第1エ
アノズルと、上記針板の上面に開口されて布地の折曲部
の下方から上向きにエアを噴出する第2エアノズルと、
上記定規台の上面に取り付けられて上記第2エアノズル
からのエアの噴出に伴ない上記針板から浮き上がる上記
布地の折曲部の上面に当接して該折曲部の浮き上がりを
制限する布案内板とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】この考案によれば、衣類の裾部の布端部をほぼ
S字状に折曲して裾引き定規にセットして縫製を開始す
ることにより、上記裾引き定規にてS字状に折曲された
布地の折曲部が定規台の布案内面に接触して縫製方向へ
の進行が案内される。このような縫製進行時において
第2エアノズルにより布地の折曲部の下方から上向きに
噴出されるエアにより布地の折曲部の下部が針板から浮
き上がるとともに、布地の折曲部の下面部分と針板との
間に薄いエア層が形成されて、両者間の摩擦抵抗が軽減
されると同時に、第1ノズルから噴出されるエアにより
布地の折曲部を含む端部分にたるみが生じることが防止
される。また、上記第2エアノズルからのエアの噴出に
伴ない針板から浮き上がった折曲部の上面は定規台に取
り付けた布案内板に当接して、それ以上の浮き上がりが
阻止されることになり、したがって、S字状に折曲され
布地の折曲部を含む端部をふらつきなく、かつスムー
スに縫製部へ進行させて、縫い目を均一化することがで
きる。
【0007】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面にもとづい
て説明する。図1は、この考案に係る衣類の裾引き縫製
装置の要部の側面図、図2は衣類の裾引き縫製装置にお
ける布地の安定化装置の要部の正面図であり、同図にお
いて、1は針板で、この針板1は図3に明示したよう
に、縁かがり縫いミシンに取り付けられており、縫針
(図示は省略する)が上下に貫通する針落ち部1Aおよ
び布地Wを矢印A方向へ進行させる送り歯(図示は省略
する)が上方に突出して揺動運動する長溝1Bを有して
いる。2は布押えで、押え腕2Aおよび押えヒンジ2B
を介して上下に移動自在に構成されているとともに、押
えヒンジバネ2C、爪2D、押えチップガイド2Eなど
を有しているが、これらは縁かがり縫いミシンにおいて
周知であるため、具体的な構成についての説明は省略す
る。
【0008】3は裾引き定規で、上記縫針、針板1およ
び布押え2などから構成される裾引き縫製部4の手前に
配置されて、衣類における裾部の布地Wの端部分W1を
ほぼS字状に折曲するものであり、図4に明示するよう
に、ほぼつの字形状に形成されているとともに、布地W
のS字状折曲寸法を規定する裾引き幅調整片3Aを長孔
3Bに沿って移動固定自在に設けており、定規調節台ホ
ルダー5に定規調節台ヒンジ6および定規調節台7を介
して固定支持されている。なお、上記定規調節台ホルダ
ー5、定規調節台ヒンジ6および定規調節台7は、この
考案と直接関係がないものであるから、それらの具体的
な構成および動作については説明を省略する。
【0009】8は定規台で、この定規台8は図5に明示
するように、その先端側に上記裾引き定規3によりほぼ
S字状に折曲される布地Wの折曲部W2に接触して、布
地Wの縫製方向への進行を案内する布案内面8aを有す
る布案内部材8Aおよび布地Wの通過を感知する感知子
8Bが装着されているとともに、その側部には、布地W
の折曲部W2の右端を案内するスライド定規9が設けら
れており、定規台ホルダー10に固定されている。
【0010】上記のような各構成要素からなる衣類の裾
引き縫製装置において、上記定規台8の布案内部材8A
にエアブローパイプ11が貫通状態に支持されていると
ともに、上記針板1の背部にもエアブローパイプ12が
配設されている。上記エアブローパイプ11には、図2
および図5に示すように、上記定規台8の布案内部材8
Aの布案内面8aに開口して布地Wの折曲部W2と針板
1との間に向けてエアを噴出する第1エアノズル13が
接続されており、また、他のエアブローパイプ12に
は、図1、図2および図3に示すように、針板1の上面
に開口されて布地Wの折曲部W2の下方から上向きにエ
アを噴出する第2エアノズル14が接続されている。さ
らに、上記定規台8の布案内部材8Aの上面には、上記
布地Wの折曲部W2の上部に当接して、浮き上がりを制
限する布案内板15が固定されている。
【0011】なお、上記エアブローパイプ11,12の
基端側は、図外のエアパイプおよび周知の各種エア調整
機器を経て、コンプレッサなどのエア源に接続されてお
り、0.7Kg/cm2 程度の圧力をもつエアが送給さ
れるようになされている。
【0012】つぎに、上記構成の動作について説明す
る。例えば、図6に示すようなTシャツAの裾部Bの布
地Wの端部分を手工的にほぼS字状に折曲して裾引き定
規3にセットしたうえで、所定の裾引き縫製を開始する
ことにより、上記裾引き定規3にてS字状に折曲された
布地Wの折曲部Wが図2に示されているように、定規
台8の布案内部材8Aの布案内面8aに接触して縫製部
4に向かっての進行が案内される。このとき、第2エア
ノズル14から噴出されるエアにより布地Wの折曲部W
2の下部が針板1から浮き上がるとともに、布地Wの折
曲部W2の下面部分と針板1との間に薄いエア層が形成
されることになり、したがって、両者W2,1間の摩擦
抵抗が軽減される。
【0013】また、第1エアノズル13から噴出される
エアにより布地Wの折曲部W2を含む端部分W1にたる
みが生じることが防止される。さらに、エアの噴出にと
もない、針板1から浮き上がった折曲部W2の上面部が
定規台8に取り付けた布案内板15に当接して、必要以
上の浮き上がりが阻止されることになり、したがって、
S字状に折曲された布端部分W1が正しくガイドされ
て、ふらつきなく、かつスムースに縫製部4へ進行され
所定のラインに沿って均一な縫い目を形成する状態の裾
引き縫製を行なうことができる。
【0014】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、ほぼ
状に折曲されて縫製される布地の折曲部にその下方
から上向きおよび該折曲部と上記針板との間に向けてエ
アを噴出させることにより、布地の折曲部を少し浮かし
気味にして該折曲部の下面部分と針板との間の摩擦抵抗
を軽減することができるとともに、針板の上面に当接し
ている布地の折曲部の下面部分に張力を与えてたるみの
発生を防止することができる。しかも、浮き上がり気味
の布地の折曲部の一定以上の浮き上がりを布案内板で制
限して、その折曲部を崩すことなく正しくガイドさせる
ことができるので、縫い目のずれをなくし、所定のライ
ンに沿って均一な縫い目を確実に形成することができ
る。したがって、熟練作業者などを必要としない自動縫
製作業でありながら、縫い目が均一な高品質の裾引き縫
製品を効率よく得ることができるという効果を奏する
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による衣類の裾引き縫製装
置の要部の側面図である。
【図2】衣類の裾引き縫製装置における布地の安定化装
置の要部の正面図である。である。
【図3】針板部分の斜視図である。
【図4】裾引き定規の斜視図である。
【図5】定規台部分の斜視図である。
【図6】裾引き縫いが実施される衣類の一例であるTシ
ャツの斜視図である。
【図7】裾引き縫い部分の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 針板 2 布押え 3 裾引き定規 4 縫製部 8 定規台 8a 布案内面 13 第1エアノズル 14 第2エアノズル W 布地 W1 布地の端部分 W2 折曲部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫針、針板およびこの針板に対して上下
    移動自在な布押えを含む裾引き縫製部の手前に配置され
    て衣類の裾部の布端部をほぼS字状に折曲する裾引き定
    規と、この裾引き定規によりほぼS字状に折曲される布
    地の折曲部に接触してその縫製方向への進行を案内する
    定規台と、この定規台の布案内面に開口されて布地の折
    曲部と上記針板との間に向けてエアを噴出する第1エア
    ノズルと、上記針板の上面に開口されて布地の折曲部の
    下方から上向きにエアを噴出する第2エアノズルと、上
    記定規台の上面に取り付けられて上記第2エアノズルか
    らのエアの噴出に伴ない上記針板から浮き上がる上記布
    地の折曲部の上面に当接して該折曲部の浮き上がりを制
    限する布案内板とを備えたことを特徴とする衣類の裾引
    き縫製装置における布地の安定化装置。
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