JP2559956Y2 - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2559956Y2
JP2559956Y2 JP1990406221U JP40622190U JP2559956Y2 JP 2559956 Y2 JP2559956 Y2 JP 2559956Y2 JP 1990406221 U JP1990406221 U JP 1990406221U JP 40622190 U JP40622190 U JP 40622190U JP 2559956 Y2 JP2559956 Y2 JP 2559956Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、第1のケースとこの
第1のケースに開閉自在に取付けられている第2のケー
スを備える電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、第1のケースすなわち下ケース
に、第2のケースすなわち上ケースが開閉自在に取付け
られている小型の電子機器、例えば、ラップトップパソ
コン、電子手帳等が製品化されている。斯る電子機器で
は一般に両ケースに電子回路を配設するが、この場合、
電源電池をもそれぞれ両ケースに1個ずつ配設すると電
子機器全体として大型となりかつ重いものとなる。そこ
で、一方のケースすなわち第1のケースにのみ電池を配
設し、他のケースすなわち第2のケースの電子回路に
は、該電池からリード線を介して電源を供給するものが
提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記の如く、
電源電池が配設されている側の第1のケースと他のケー
スすなわち第2のケースをリード線で結び、このリード
線を介して上記第2のケース内の電子回路に電源を供給
する電子機器では、両ケース間の開閉に伴なってリード
線が変形するので耐久性に劣り、しかもリード線がケー
ス外に露出されているため何かに引掛け、該リード線を
断線するおそれがあり、かつ防水構造が複雑化し、更に
デザインも制約されるという欠点がある。本考案は上記
事情に鑑みて創案されたものであり、第1のケース内の
電源電池から第2のケース内の電子回路に電源を供給す
るためのリード線を必要とせず、延いてはリード線の断
線或いは防水構造の複雑化或いはデザイン上の制限とい
う問題が回避できる電子機器の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項(1)の考案電池及びこの電池からの電源供給により駆動される1次
コイルが収納された第1のケースと、この第1のケース
に開閉自在に設けられ、2次コイル、この2次コイルに
発生する誘起電圧で充電される蓄電体及びこの蓄電体か
ら電源が供給される電子回路が収納された第2のケース
と、前記第2のケースーの開閉を検出する開閉検出手段
と、前記第2のケース内の蓄電体の充電状態を検出する
充電状態検出手段と、前記開開検出手段により前記第2
のケースが閉じられていることが検出され、かつ前記充
電状態検出手段で前記蓄電体が十分に充電されていない
と検出されているときに前記1次コイルを駆動する駆動
制御手段とを備えるものである。 請求項(2)の考案電池及びこの電池からの電源供給により駆動される電気
光学変換素子が収納された第1のケースと、この第1の
ケースに開閉自在に設けられ、前記電気光学変換素子か
らの光を受けて電気を発生する光学電気変換素子、この
光学電気変換素子により発生された電気により充電され
る蓄電体及びこの蓄電体から電源が供給される電子回路
が収納された第2のケースと、前記第2のケースの開閉
を検出する開閉検出手段と、前記第2のケース内の蓄電
体の充電状態を検出する充電状態検出手段と、前記開閉
検出手段により前記第2のケースが開じられていること
が検出され、かつ前記充電状態検出手段で前記蓄電体が
十分に充電されていないと検出されているときに前記電
気光学変換素子を駆動する駆動制御手段とを備えるもの
である。 請求項(3)の考案電池及びこの電池からの電源供給により駆動される電気
音響変換素子が収納された第1のケースと、この第1の
ケースに開閉自在に設けられ、前記電気音響変換素子か
らの音を受けて電気を発生する音響電気変換素子、この
音響電気変換素子により発生された電気により充電され
る蓄電体及びこの蓄電体から電源が供給される電子回路
が収納された第2のケースと、前記第2のケースの開閉
を検出す る開閉検出手段と、前記第2のケース内の蓄電
体の充電状態を検出する充電状態検出手段と、前記開閉
検出手段により前記第2のケースが閉じられていること
が検出され、かつ前記充電状態検出手段で前記蓄電体が
十分に充電されていないと検出されているときに前記電
気音響変換素子を駆動する駆動制御手段とを備えるもの
である。
【0005】
【実施例】先ず、請求項(1)の考案の実施例を説明す
る。なお、本実施例は、上ケースが下ケースに開閉自在
に取付けられている電子腕時計に本考案を適用したもの
である。構成 図1は、本実施例の外観を示し、同図(a)は、上ケー
ス1を下ケース5上に閉じている状態を示し、同図
(b)は上ケース1を開いている状態を示している。図
1(a)に示すように、上ケース1の上面部には現在時
刻を指針で表示する指針表示部2が設けられている。ま
た、下ケース5の前後端には、時計バンド6が取付けら
れている。図1(b)に示すように、上ケース1は、ピ
ン4により、下ケース5に開閉自在に取付けられてお
り、当該上ケース1の下面部には液晶表示パネル3、光
センサ3aおよびLED3bが配設されている。光セン
サ3aは上ケース1の開閉を光により検出し、LED3
bは上ケース1が閉じられているときに一定条件下で発
光し、後述の光センサ5aを照射する。また、下ケース
5の上面部には、多数のシートスイッチを備えるキーシ
ート7と、上ケース1が開かれているときの外光および
上ケース1が閉じられているときのLED3bからの光
を検出する光センサ5aとが配されている。
【0006】図2は、上ケース1を下ケース5から開い
た状態(前述の図1(b)の状態)における断面図であ
る。すなわち、下ケース5の上面に設けられているキー
シート7はリード部12により、LSI11を搭載する
回路基板10に電気的に接続されている。また、この回
路基板10には、下ケース5の上面に配されている光セ
ンサ5aがリード線9を介して接続されており、さらに
上記キーシート7の下方には電源電池26および1次コ
イル8aが配設されている。
【0007】上面部にアナログムーブメント2c、文字
板2a、時計ガラス2bからなる指針表示部2が配設さ
れている上ケース1の下面部には、液晶セル3e、パネ
ルガラス3dからなる液晶表示パネル3が取付けられて
おり、この液晶表示パネル3の液晶セル部3eはフレキ
シブルリード部3fにより回路基板3gに接続されてお
り、また上記アナログムーブメント2cと上ケース1の
下面部の間には2次コイル8bが配設され、更に該下ケ
ース5の下面にはLED3bが設けられており、これは
リード線3hにより回路基板3gに接線されている。な
お、上記2次コイル8bは、上ケース1を下ケース5上
に閉じたときに1次コイル8aからの磁束との鎖交数が
最も大きくなるような位置に配設されている。また、下
ケース5側の回路基板10と上ケース1側の回路基板3
gは、下ケース5と上ケース1が所定の角度で開いてい
るときに互いに対向する発光ダイオード14とフォトセ
ンサ15に、それぞれリード線16およびリード線17
により接続されている。また、上記発光ダイオード14
およびフォトセンサ15は上記対向状態でフォトカプラ
ー部13を構成する(なお、後述の如く、発光ダイオー
ド14およびフォトセンサ15は実際にはそれぞれ対向
する9個の発光ダイオード14a〜14iおよびフォト
センサ15a〜15iからなる)。而して、LSI11
からの電気信号は回路基板10、リード線16を経て発
光ダイオード14に与えられ、ここで光信号に変換され
て、フォトセンサ15に与えられ、このフォトセンサ1
5で再度、光信号から電気信号に戻されて、その上でリ
ード線17、回路基板3gを経て液晶セル部3eに与え
られることになる。
【0008】図3は、本実施例の回路構成を示すもので
あり、下ケース5側の下ケース回路部20、電源スイッ
チ26と、上ケース1側の上ケース第1回路部30、上
ケース第2回路部40、電源部50と、上記下ケース回
路部20から上ケース第2回路部40への信号を伝送す
るフォトカプラー部13とからなっている。
【0009】下ケース回路部20は、電源スイッチSW
がオン状態において電源電池26からの電源供給を受け
て動作する回路で、CPU21を中心に他の回路がこれ
に接続する構成となっている。CPU21は、他の回路
からのデータを処理・加工して送出すると共に、制御信
号を他の回路に送ってそれらを制御する回路である。入
力部22は、前述のキーシート7の多数のシートスイッ
チを備え、そのいずれかが操作されたときに対応する入
力信号をCPU21に送出する回路である。RAM23
は、CPU21の制御の下に、CPU21からのデータ
を記憶すると共に、記憶しているデータをCPU21に
送出する回路部である。表示駆動信号発生回路24は、
CPU21の制御の下に後述の液晶表示装置44での表
示に係る表示駆動信号を発生する回路である。増幅回路
25は、CPU21および表示駆動信号発生回路24か
らの信号をそれぞれ増幅する9個の増幅器25a〜25
iからなる回路である。
【0010】光センサ5aは上ケース1が開かれている
ときの外光或いは上ケース1が閉じられているときのL
ED3bの光を検出して検出信号をコイル駆動回路5b
に与える素子で、コイル駆動回路5bは上記光センサ5
aから検出信号が送られてきていないとき、すなわち上
ケース1が閉じられかつLED3bが発光していないと
きに1次コイル8aに交番電流を流し、交番磁束を発生
せしめる回路である。
【0011】フォトカプラー部13は、発光ダイオード
14a、14b……14iと、これらにそれぞれ対応す
るフォトセンサ15a、15b……15iとからなる9
個のフォトカプラより構成され、発光ダイオード14a
とフォトセンサ15aからなるフォトカプラは、CPU
21からのタイミング信号を上ケース第2回路部40側
に伝達するもので、発光ダイオード14bとフォトセン
サ15bとからなるフォトカプラから発光ダイオード1
4hとフォトセンサ15hとからなるフォトカプラまで
は、表示駆動信号回路24からの表示駆動信号を上ケー
ス第2回路部40側に伝達するもので、発光ダイオード
14iとフォトセンサ15iとからなるフォトカプラは
上ケース1が下ケース5から一定の角度で開かれて対応
する発光ダイオードとフォトセンサがそれぞれ対向した
ことを検出するためのものである。
【0012】上ケース第1回路部30は、常時、後述の
電源部50のコンデンサ53から電源供給を受けて動作
する回路部である。すなわち発振回路31は所定周波数
の信号を継続的に送出する回路であり、分周回路32は
上記信号を分周して1分周期を得て、この1分周期の信
号をモータ駆動回路33に与える。モータ駆動回路33
は上記1分周期の信号を得てステップモータ34を駆動
する回路であり、ステップモータ34は輪列機構35を
介して指針36を運針するモータである。
【0013】電源部50において、2次コイル8bは上
ケース1が下ケース5上に閉じられかつ1次コイル8a
から交番磁束が発生しているときに、これと鎖交して誘
導起動力を発生するコイルである。また、充電制御回路
52は2次コイル8bからの誘導起電力を直流電力に交
換してコンデンサ53を充電すると共に、電圧検出回路
54からコンデンサ53の充電が十分である旨の信号が
あったときは、LED3bを点灯する回路である。コン
デンサ53は上記の如く充電制御回路52の制御の下に
充電され、常時上ケース第1回路部30へおよび電源制
御回路51の制御の下に上ケース第2回路部40へ電源
を供給するコンデンサである。電圧検出回路54は、コ
ンデンサ53の電圧を検出し、該電圧が所定値以上でコ
ンデンサ53が十分に充電されているときに、その旨を
示す信号を充電制御回路52に送出する回路である。電
源制御回路51は光センサ3aの出力がHレベルのと
き、すなわち上ケース1が開かれているときに、コンデ
ンサ53からの電源を上ケース第2回路部40に与える
回路である。
【0014】ケース第2回路部40は、電源制御回路5
1を介して電源供給を受けると共に、フォトカプラー部
13を介して各種信号を受けて液晶表示装置44に各種
データの表示等を行なう回路部である。増幅回路41
は、前述のフォトカプラー部13のフォトセンサ15a
〜15iからの出力をそれぞれ増幅する9個の増幅器4
1a〜41iからなる回路部である。コモン電極駆動信
号発生回路42は、CPU21から送られてきて、増幅
器25aで増幅され発光ダイオード14aとフォトセン
サ15aとからなるフォトカプラーを経て増幅器41a
で増幅されたタイミング信号に同期して作動し、表示駆
動信号発生回路24から送られてきて、それぞれ増幅器
25b、25cで増幅されフォトカプラーを経て増幅器
41b、41cで増幅された表示駆動信号を得て、コモ
ン電極駆動信号を液晶表示装置44に与える回路であ
る。セグメント電極駆動信号発生信号43は、上記コモ
ン電極駆動信号発生回路42に与えられタイミング信号
と同一のタイミング信号が与えられ、これに同期して作
動し、表示駆動信号発生回路24から送出され、それぞ
れ増幅器25d〜25hで増幅されて、対応するフォト
カプラーをへて増幅器41d、41hで増幅された表示
駆動信号を得て液晶表示装置44にセグメント電極駆動
信号を与える回路部である。液晶表示装置44は前述の
液晶表示パネル3を備え、これに各種データをデジタル
表示する回路部である。立上り検出回路45は、電源ス
イッチSWがオン状態にされた後に増幅器25iから出
力される信号を発光ダイオード14iとフォトセンサ1
5iとからなるフォトカプラーおよび増幅器41iを介
して入力して、その立上りを検出し、当該立上り時に、
ワンショットパルス信号を送出する回路である。RSフ
リップフロップ46は、上記立ち上り検出回路45のワ
ンショショットパルス信号を得てセット状態となり出力
Qを報音装置47およびタイマ48に送出する回路であ
る。報音装置47は上記RSフリップフロップ46の出
力Qが送られてきている間所定の音を発生する回路部で
ある。タイマ48は、上記出力Qを得て経過時間の計測
を開始し、所定時間の経過を計測したときにRSフリッ
プフロップ46へリセット信号を送出する。
【0015】動作 次に、以上の如くに構成された本実施例の動作を説明す
る。なお、以下の説明では電源スイッチSWはオン状態
となっており電源電池26から下ケース回路部20への
電源供給は、常時、行われているものとする。(1)上ケース1が下ケース5上に閉じている場合、 この場合、上ケース1の下面部の光センサ3aには、光
が照射されないで(図1(b)参照)、当該光ンサ3a
からの出力はLレベルとなり、電源制御回路51はコン
デンサ53から上ケース第2回路部40への電源供給を
停止する(図3参照)。すなわち、この場合に、使用さ
れる可能性がない液晶表示装置44は駆動されず、その
分だけコンデンサ53に畜えられている電力の消耗を節
減できるとになる。ただし、コンデンサ53から下エー
ス第1回路部30への電源供給は、電源制御回路51を
介さずに行われるから(図3参照)光センサ3aへ光が
照射されないこの場合においても行われ、上ケース1の
上面部の指針表示部2の指針36は、刻々の現在時刻を
指すことになる。
【0016】また、この場合、コンデンサ53の充電が
十分であると、このコンデンサ53の電圧を常時、検出
している電圧検出回路54は、コンデンサ53の充電が
十分である旨の信号を充電制御回路52に送出し、充電
制御回路52はこの信号に基づきLED3bを点灯す
る。この場合、すなわち、上ケース1が下ケース5上に
閉じられているときは、上記ケース1の下面のLED3
bと下ケース5の上面の光センサ5aは対向しているの
で上記LED3bからの光は光センサ5aを照射し、光
センサ5aはHレベルの信号をコイル駆動回路5bに与
える。コイル駆動回路5bはこの信号を受け、1次コイ
ル8aへ交番電流を流す動作を停止している。
【0017】一方、コンデンサ53の充電が十分でなく
なると、電圧検出回路54からの充電制御回路52への
前記信号は送られてなくなり、充電制御回路52はLE
D3bの点灯を停止する。これにより下ケース5側の光
センサ5aには光が照射されなくなり(この場合、上ケ
ース1が下ケース5上に閉じられているので光センサ5
aに外光が照射されることもない)、光センサ5aから
コイル駆動回路5bへの信号はLレベルとなる。コイル
駆動回路5bは、上記Lレベルの信号を受けて電源電池
26からの直流電流を交番電流に変換した上で1次コイ
ル8aに流し、交番磁束を発生せしめる。そして、2次
コイル8bは、上記交番磁束と鎖交し、誘導起電力を発
生し、これを充電制御回路52に与え、充電制御回路5
2はこれを直流電力に変換してコンデンサ53を充電す
る。上述の如くして、コンデンサ53の充電状態が回復
してきて、充電が十分に行ったときは、前述と同様に電
圧検出回路54から充電制御回路52に前述の信号が送
られ、充電制御回路52はLED3bを点灯し、光セン
サ5aはLED3bからの光に照射されHレベルの信号
を送出して、コイル駆動回路5bはこのHレベルの信号
を受けて1次コイル8aへの交番電流を流す動作を停止
する。
【0018】(2)上ケース1が下ケース5上に開かれ
た場合、 この場合、下ケース5の上面の光センサ5aのは外光が
照射されるので、LED3bの発光の有無に拘らず、1
次コイル8aから交番磁束が発生することはなくコンデ
ンサ53への充電も行われない。また、この場合、フォ
トカプラー部13の発光ダイオード14iは既に発光し
ており、上ケース1が、ある程度、開かれたときは、光
センサ3aの出力もHレベルとなり、電源制御回路51
はコンデンサ53からの電源を上ケース第2回路部40
に与え、当該上ケース第2回路部40は作動可能状態と
なる。そして、上ケース1が、更に開かれ、上ケース1
と下ケース5とのなす角度が所定の角度に至ったとき
は、上述の如く、既に発光している発光ダイオード14
iとフォトセンサ15iが対向し、当該フォトセンサ1
5iが発光ダイオード14iからの光を検出し、その検
出出力は増幅器41iで増幅され立上り検出回路45に
与えられる。このとき立上り検出回路45は、増幅器4
1からの検出出力の立上りを検出しワンショットパルス
信号をRSフリップフロップ46に与え、RSフリップ
フロップ46の出力Qは報音装置47およびタイマ48
に与えられ、報音装置47はタイマ48が所定時間を計
測するまで音を発生する。この時使用者は、この音によ
り、フォトカプラー部13における各発光ダイオードと
フォトセンサが対向したことを知り、上ケース1を開く
操作を停止する。この場合、フォトカプラー部13の各
発光ダイオードとフォトセンサもそれぞれ対応するもの
と対向し、発光ダイオードからの光信号はフォトセンサ
で検出される状態となる。
【0019】而して、上記状態において、入力部22の
キーシート7のシートスイッチを操作して、例えば、デ
ータの入力等を行なったときは、そのデータを液晶表示
装置44すなわち図3の液晶表示パネル3に表示するた
め、増幅器25からの表示駆動信号等がフォトカプラー
部13を経て上ケース第2回路部40側に与えられ、こ
れらの信号に基づきコモン電極駆動信号発生回路42、
セグメント電極駆動信号発生信号43からそれぞれコモ
ン電極駆動信号、セグメント電極駆動信号が液晶表示装
置44に与えられ、上記データが液晶表示装置44に表
示されることになる。
【0020】次に請求項(2)の考案の実施例を説明す
る。図4はこの実施例の断面図であり、前述の実施例す
なわち請求項(1)の考案の実施例に係る図2に相当す
る図である。すなわち、本実施例においては、前述の実
施例における1次コイル8aがガラス5fに覆われた発
光体8fとなっており、2次コイル8bがガラス5gに
覆われた太陽電池8gとなっている。また、回路構成等
は概ね前述の実施例に係る図3と同様になっている。こ
のようにすることにより、下ケース5上に上ケース1が
閉じられているときにコンデンサ53の充電が十分でな
くなった場合は、LED3bの発光が停止し、光センサ
5aからの信号がLレベルとなり、前述の本実施例にお
けるコイル駆動回路5bに代る発光体駆動回路が発光体
8fを発光せしめ、この光がガラス5f、5gを通って
太陽電池8gに入射する。そして、該太陽電池8gは入
射した光のエネルギーを電気エネルギーに変換し、この
電気エネルギーはコンデンサ53への充電に供されるこ
とになる。
【0021】次に、請求項(3)の考案の実施例を説明
する。図5はこの実施例の断面図であり、前述の実施例
すなわち、請求項(1)の考案の実施例に係る図2に相
当する。すなわち、本実施例においては、前述の実施例
における1次コイル8aが下ケース5の上面に多数形成
された孔5dの下方に配されている発音体8dとなって
おり、また、2次コイル8bが上ケース1の下面に多数
形成された孔5e近傍のケース内に配されているマイク
ロホン8eとなっている。また、回路構成等は、概ね前
述の実施例に係る図3と同様となっている。このように
することにより、下ケース5上に上ケース1が閉じられ
ているときに、コンデンサ53の充電が十分でなくなっ
た場合は、LED3bの発光が停止し、光センサ5aか
らの信号がLレベルとなり、前述の実施例におけるコイ
ル駆動回路5bに代る発音体駆動回路が発音体8dを発
音せしめ、この場合の音波が多数の孔5dおよび孔5e
を通ってマイクロホン8eに達する。そして、該マイク
ロホン8eは該音波のエネルギーを電気エネルギーに変
換し、この電気エネルギーはコンデンサ53への充電に
供される。
【0022】
【考案の効果】以上詳述したように、電源電池が配設さ
れている第1のケースと、これに開閉自在に設けられ、
蓄電体が配設されている第2のケースとを備え、両ケー
ス内に電子回路が配設されている電子機器における上記
電源電池から第2のケース内の蓄電体への電源供給を、
請求項(1)の考案は両ケース内にそれぞれ設けたコイ
ルによる電磁誘導により、請求項(2)の考案は第1の
ケース内に設けた電気光学変換素子と第2のケース内に
設けられ上記電気光学変換素子からの光を受光する電気
光学変換素子とにより、また、請求項(3)の考案は第
1のケース内に設けた電気音響変換素子と第2のケース
内に設けられ上記電気音響変換装置からの音を受ける音
響電気変換素子とにより、それぞれ行なうようにしたも
のであるから、上記第1のケース内の電源電池から第2
のケース内の電子回路に電源を供給するためのリード線
を必要としないことになり、延いては、このリード線の
断線或いは防水構造の複雑化或いはデザイン上の制限と
いう問題が回避される。また、請求項(1)〜(3)の
考案は、第2のケースが閉じていて、かつその第2のケ
ースに収納された蓄電体が十分に充電されていないとき
に、第1のケースに収納された1次コイル、電気光学変
換素子または電気音響変換素子を駆動するようにしたも
のであるから、第2のケースが閉じられているときに充
電が行なわれ、しかも第2のケースを閉じたときに1次
コイルと2次コイル、電気光学変換素子と光電気変換素
子または電気音響変換素子と音響電気変換素子との間の
距離が短くなることから、エネルギーが効率良く伝わる
ので、効率の良い充電を行なうことができ、更に第2の
ケースーが閉じられていても蓄電体が十分に充電されて
いるときには充電が行なわれないので、無駄な電力消費
がなく、また蓄電体が過充電されないので、蓄電体の長
寿命化を図ることがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項(1)の考案に一実施例の外観を示す
図。
【図2】上記実施例の断面図である。
【図3】上記実施例の回路構成を示す図である。
【図4】請求項(2)の考案の一実施例の断面図であ
る。
【図5】請求項(3)の考案の一実施例の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 上ケース 2 指針表示部 3 液晶表示パネル 3a 光センサ 3b LED 5 下ケース 5a 光センサ 5b コイル駆動回路 5d、5e 孔 8a 1次コイル 8b 2次コイル 8d 発音体 8e マイクロホン 8f 発光体 8g 太陽電池 13 フォトカプラー部 14 発光ダイオード 14a〜14i 発光ダイオード 15 フォトセンサ 15a〜15i フォトセンサ 24 表示駆動信号発生回路 25、41 増幅回路 26 電源電池 25a〜25i、41a〜25i 増幅器 50 電源部 51 電源制御回路 52 充電制御回路 53 コンデンサ 54 電圧検出回路

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池及びこの電池からの電源供給により
    駆動される1次コイルが収納された第1のケースと、 この第1のケースに開開自在に設けられ、2次コイル、
    この2次コイルに発生する誘起電圧で充電される蓄電体
    及びこの蓄電体から電源が供給される電子回路収納
    れた第2のケースと、前記第2のケースの開閉を検出する開閉検出手段と、 前記第2のケース内の蓄電体の充電状態を検出する充電
    状態検出手段と、 前記開閉検出手段により前記第2のケースが開じられて
    いることが検出され、かつ前記充電状態検出手段で前記
    蓄電体が十分に充電されていないと検出されているとき
    に前記1次コイルを駆動する駆動制御手段と、 を備えた ことを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 電池及びこの電池からの電源供給により
    駆動される電気光学変換素子が収納された第1のケース
    と、 この第1のケースに開閉自在に設けられ、前記電気光学
    変換素子からの光を受けて電気を発生する光学電気変換
    素子、この光学電気変換素子により発生された電気によ
    り充電される蓄電体及びこの蓄電体から電源が供給され
    電子回路収納された第2のケースと、前記第2のケースの開閉を検出する開閉検出手段と、 前記第2のケース内の蓄電体の充電状態を検出する充電
    状態検出手段と、 前記開閉検出手段により前記第2のケースが開じられて
    いることが検出され、かつ前記充電状態検出手段で前記
    蓄電体が十分に充電されていないと検出されているとき
    に前記電気光学変換素子を駆動する駆動制御手段と、 を備えた ことを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 電池及びこの電池からの電源供給により
    駆動される電気音響変換素子が収納された第1のケース
    と、 この第1のケースに開閉自在に設けられ、前記電気音響
    変換素子からの音を受けて電気を発生する音響電気変換
    素子、この音響電気変換素子により発生された電気によ
    り充電される蓄電体及びこの蓄電体から電源が供給され
    電子回路収納された第2のケースと、前記第2のケースの開開を検出する開閉検出手段と、 前記第2のケース内の蓄電体の充電状態を検出する充電
    状態検出手段と、 前記開閉検出手段により前記第2のケースが閉じられて
    いることが検出され、かつ前記充電状態検出手段で前記
    蓄電体が十分に充電されていないと検出されているとき
    に前記電気音響変換素子を駆動する駆動制御手段と、 を備えた ことを特徴とする電子機器。
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