JP2000270486A - 電子機器、当該電子機器を具備する通信システム、および当該通信システムの制御方法 - Google Patents

電子機器、当該電子機器を具備する通信システム、および当該通信システムの制御方法

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JP2000270486A
JP2000270486A JP11069157A JP6915799A JP2000270486A JP 2000270486 A JP2000270486 A JP 2000270486A JP 11069157 A JP11069157 A JP 11069157A JP 6915799 A JP6915799 A JP 6915799A JP 2000270486 A JP2000270486 A JP 2000270486A
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Ichiro Aoshima
一郎 青島
Motomu Hayakawa
求 早川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他の電子機器との関連において、自己の動作
状態に対応した処理を行う。 【解決手段】 電子時計200において設定された告知
が必要なタイミングとなった場合は、電子時計200の
動作状態が「通常動作」であれば自己の告知部において
告知処理を行い、動作状態が「通信動作」あるいは「充
電動作」であればステーション100の告知部において
告知処理を行う。電子時計200の動作状態が「通信動
作」のときは、告知部の制御にかかる消費電流の増大に
伴う二次電池の電圧降下を防止することができ、動作状
態が「充電動作」や「通信動作」であるときは、電子時
計200における告知処理の態様(振動)とは異なる態
様(アラーム音)を用いてステーション100において
告知処理を行うので、使用者が電子時計200を腕から
離している場合であっても適切に情報を告知することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に通信・充電
を行う携帯電子機器において、他の装置との関連におい
て、装置の動作状態に対応した処理分担を行う電子機
器、当該電子機器を具備する通信システム、および当該
通信システムの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、携帯端末や電子時計などのよ
うな携帯電子機器においては、特定の時刻といった情報
を告知する告知機能(例えば、アラーム)が用いられて
いる。また、このような携帯電子機器は、通常は電池を
電源として動作しており、当該携帯電子機器の充電を行
うためにステーションと呼ばれる充電器に収容して、充
電の他にデータ通信などを行う技術も提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな携帯電子機器は、他の電子機器と接続してデータの
送受信を行う場合の告知機能については、以下のような
不具合があった。例えば、告知機能は携帯電子機器にお
いて行われるのみであるので、携帯電子機器とステーシ
ョンとの間で通信を行っている場合であっても、携帯電
子機器の告知機能の実行が開始する。このような場合
は、携帯電子機器の電池電圧の変動が大きくなり、デー
タ通信の信頼性が損なわれる。あるいは、振動によって
使用者に情報を告知するような場合は、充電を行うため
に携帯電子機器をステーションに収容している期間は、
使用者は振動を認識することができないという不具合も
ある。
【0004】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、他の電子機器との関連において、
自己の動作状態に対応した処理を行うことが可能な電子
機器、当該電子機器を具備する通信システム、および当
該通信システムの制御方法を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明は、他電子機器に対して
データを送信するデータ送信手段を備えた電子機器であ
って、予め設定された条件に従って当該条件に対応する
特定の処理を行う特定処理手段と、前記条件に合致した
か否かを判定する条件判定手段と、前記条件判定手段に
よって前記条件に合致したと判定された場合は前記特定
の処理を前記特定処理手段に行わせ、合致しなかったと
判定された場合は前記特定の処理の実行を前記他電子機
器に指示する指示データを前記データ送信手段によって
前記他電子機器に送信する特定処理制御手段とを具備す
ることを特徴とする。請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の電子機器において、前記条件判定手段は、前
記条件を前記データの非送信時とすることを特徴とす
る。請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電子機
器において、前記条件判定手段は、前記条件を前記特定
処理手段および前記特定処理制御手段の共通の電源電圧
が所定の基準以上とすることを特徴とする。請求項4に
記載の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前
記電子機器が所定の態様で使用されているか否かを判定
する使用態様判定手段を具備し、前記条件判定手段は、
前記条件を前記判定結果が前記所定の態様である場合と
することを特徴とする。
【0006】請求項5に記載の発明は、他電子機器から
データを受信するデータ受信手段を備えた電子機器であ
って、前記受信手段によって、特定の処理の実行を指示
する指示データを前記他電子機器から受信したか否かを
判定する受信判定手段と、前記受信判定手段によって前
記受信データを受信したと判定された場合に前記特定の
処理を行う特定処理手段とを具備することを特徴とす
る。請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5いずれ
かに記載の電子機器において、前記特定の処理は、画面
表示、発音、振動、発光のいずれかの態様で実行される
ことを特徴とする。
【0007】請求項7に記載の発明は、第1の電子機器
および第2の電子機器を具備する通信システムであっ
て、前記第1の電子機器は、前記第2の電子機器に対し
てデータを送信するデータ送信手段と、予め設定された
条件に従って当該条件に対応する特定の処理を行う第1
特定処理手段と、前記条件に合致したか否かを判定する
条件判定手段と、前記条件判定手段によって前記条件に
合致したと判定された場合は前記特定の処理を前記特定
処理手段に行わせ、合致しなかったと判定された場合は
前記特定の処理の実行を前記第2の電子機器に指示する
指示データを前記データ送信手段によって前記他装置に
送信する特定処理制御手段とを具備し、前記第2の電子
機器は、前記第1の電子機器からデータを受信するデー
タ受信手段と、前記データ受信手段によって受信した前
記指示データに基づいて特定の処理を行う第2特定処理
手段とを具備することを特徴とする。請求項8に記載の
発明は、第1の電子機器、第2の電子機器、および第3
の電子機器を具備する通信システムであって、前記第1
の電子機器は、前記第2の電子機器に対してデータを送
信する第1データ送信手段と、予め設定された条件に従
って当該条件に対応する特定の処理を行う第1特定処理
手段と、前記条件に合致したか否かを判定する条件判定
手段と、前記条件判定手段によって前記条件に合致した
と判定された場合は前記特定の処理を前記特定処理手段
に行わせ、合致しなかったと判定された場合は前記特定
の処理の実行を前記第2の電子機器に指示する指示デー
タを前記データ送信手段によって前記第2の電子機器に
送信する特定処理制御手段とを具備し、前記第2の電子
機器は、前記第1の電子機器からデータを受信する第1
データ受信手段と、前記データ受信手段によって前記第
1の電子機器から受信した前記指示データに対応する第
2の指示データを前記第3の電子機器に送信する第2デ
ータ送信手段とを具備し、前記第3の電子機器は、前記
第2の電子機器から転送されたデータを受信する第2デ
ータ受信手段と、前記データ受信手段によって受信した
前記指示データに基づいて特定の処理を行う第2特定処
理手段とを具備することを特徴とする。請求項9に記載
の発明は、請求項7または8に記載の通信システムにお
いて、前記特定の処理は、画面表示、発音、振動、発光
のいずれかの態様で実行されることを特徴とする。
【0008】請求項10に記載の発明は、第1の電子機
器および第2の電子機器を具備する通信システムの制御
方法であって、前記第1の電子機器において、予め設定
された条件に合致したと判定した場合は、前記条件に従
って特定の処理を行う第1の特定処理段階と、前記条件
に合致しなかったと判定した場合は前記特定の処理の実
行を前記第2の電子機器に指示する指示データを前記第
2の電子機器に送信する指示データ送信段階と、前記第
1の電子機器から前記第2の電子機器に対して前記指示
データを送信するデータ送信手段と、前記第2の電子機
器において、前記第1の電子機器から前記指示データを
受信する受信段階と、受信した前記指示データに基づい
て前記特定の処理を行う第2の特定処理段階とを備える
ことを特徴とする。請求項11に記載の発明は、第1の
電子機器、第2の電子機器、および第3の電子機器を具
備する通信システムの制御方法であって、前記第1の電
子機器において、予め設定された条件に合致したと判定
した場合は、前記条件に従って特定の処理を行う第1の
特定処理段階と、前記条件に合致しなかったと判定した
場合は前記特定の処理の実行を前記第2の電子機器に指
示する第1指示データを前記第2の電子機器に送信する
指示データ送信段階と、前記第1の電子機器から前記第
2の電子機器に対して前記第1指示データを送信する第
1データ送信手段と、前記第2の電子機器において、前
記第1の電子機器から第1指示データを受信する第1受
信段階と、受信した前記第1指示データに対応した第2
指示データを前記第3の電子機器に送信する第2データ
送信段階と、前記第3の電子機器において、前記第2の
電子機器からデータを受信する第2指示データを受信す
る第2受信段階と、受信した前記指示データに基づいて
前記特定の処理を行う第2の特定処理段階とを備えるこ
とを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。本実施形態にあっ
て、ステーションおよび電子時計を、電子機器を具備す
る通信システムの一例として説明するが、本発明をこれ
らに限定する趣旨ではない。
【0010】1.実施形態の構成 1−1.機械的構成 図1に実施形態にかかるステーションおよび電子時計の
平面図を示す。図1に示すように、電子時計200は、
充電やデータ転送など行う場合、ステーション100の
凹部101に収容される。この凹部101は、電子時計
200の本体201およびバンド202よりも若干大き
めな形状に形成されているため、時計本体201は、ス
テーション100に対して位置決めされた状態で収容さ
れる。また、ステーション100には、充電およびデー
タ転送の開始を指示するための開始ボタン103などの
各種入力部とともに、各種の表示を行うための表示部1
04、アラーム音によって使用者に情報を告知するため
の告知部(図示略)などが設けられている。
【0011】本実施形態にかかる電子時計200は、ス
テーション100から転送された電力によって充電可能
な二次電池(図示略)を電源として、通常の使用状態で
はユーザの腕に装着されて、表示部204において日付
時刻等を表示する他、使用者が入力部(図示略)を操作
して入力した情報を記憶した例えばスケジュールなどの
デジタルデータをステーション100に送信する構成と
なっている。また、電子時計200は、特定の条件にお
いて使用者に情報を告知する告知部(図示略)を備えて
おり、当該タイミングにおいて使用者に情報を告知す
る。ここでは、使用者が設定した時刻となったときに当
該時刻であることを振動によって告知するように構成さ
れている。
【0012】一方、ステーション100の告知部(図示
略)は、電子時計200が凹部101に収容され、充電
あるいはデータ転送を行っている際に、電子時計200
が情報を告知すべきタイミングとなった場合は、電子時
計200からの指示に基づいて情報の告知を行うための
ものである。すなわち、本実施形態では、電子時計20
0は、充電あるいはデータ転送時には自己の告知部によ
って告知を行わず、これに代えてステーション100の
告知部によって情報の告知を行う。より具体的には、電
気的構成および動作説明によって詳述する。
【0013】図2は、図1におけるA−A線の断面図で
ある。この図に示すように、電子時計の本体201の下
面裏蓋212には、データ転送や充電のための時計側コ
イル210がカバーガラス211を介して設けられてい
る。また、時計本体201には、二次電池220や、時
計側コイル210などと接続される回路基板221が設
けられる。一方、ステーション100の凹部101にあ
って、時計側コイル210と対向する位置には、ステー
ション側コイル110がカバーガラス111を介して設
けられている。また、ステーション100には、コイル
110、開始ボタン103、表示部104、告知部(図
示省略)、一次電源(図示省略)などと接続された回路
基板121が設けられている。
【0014】このように、電子時計200がステーショ
ン100に収容された状態において、ステーション側コ
イル110と時計側コイル210とは、カバーガラス1
11、211により物理的には非接触であるが、コイル
巻回面が略平行なので電磁的には結合した状態となる。
また、ステーション側コイル110および時計側コイル
210とは、それぞれ時計機構部分の着磁を避ける理由
や、時計側の重量増加を避ける理由、磁性金属の露出を
避ける理由などにより、磁心を有さない空心型となって
いる。したがって、このようなことが問題とならない電
子機器に適用する場合には、磁心を有するコイルを採用
しても良い。もっとも、コイルに与える信号周波数が十
分に高いのであれば、空心型で十分である。
【0015】1−2.電気的構成 次に、図3を参照しながら、ステーション100および
電子時計200の電気的構成について説明する。本実施
形態においては、ステーション側コイル110と時計側
コイル210との電磁的な結合によって、ステーション
100から転送された電力によって二次電池220の充
電を行っている際に、あるいは、電子時計200からス
テーション100に対して入力データを転送している際
に、電子時計200において情報告知を行うタイミング
となった場合は、電子時計200は自己の告知部205
における告知を行わずに、ステーション100に対して
当該情報告知を指示するデータである告知コマンドを送
信するように構成されている。
【0016】1−2−1.ステーション100の構成 (1)全体構成 まず、ステーション100側の構成について説明する。
図3に示すように、ステーション側コイル110は、充
電・通信の開始を指示する開始ボタン103、転送され
たスケジュール情報などの各種表示を行う表示部10
4、電子時計200からの指示に基づいてアラーム音を
出力する告知部104、ステーション側コイル110の
他、ステーション100の動作を制御する制御回路13
0、各部の動作を同期させるためのクロック信号CLK
を生成する発振回路140、後述するアンドゲート15
2、ステーション側コイル110の一方の端子Dに接続
されたトランジスタ153および受信回路154を備え
て構成されている。制御回路130は、計時機能を備え
る一種の中央処理制御装置であり、ステーション側コイ
ル110を介して電子時計200に対する電力転送およ
び電子時計200からのデータ転送を行うための制御を
行うものである。
【0017】ここで、ステーション側コイル110に着
目すると、一方の端子Cは電源電圧Vccにプルアップさ
れており、他方の端子Dはトランジスタ153のドレイ
ンおよび受信回路154に接続されている。トランジス
タ153は、ゲートがアンドゲート152の出力と接続
され、ソースが接地されている。アンドゲート152の
一方の入力端には、クロック信号CLKが供給され、も
う一方の入力端には図4に示すようなパルス状の充電信
号eが供給される。充電信号eが“H”レベルである期
間において、アンドゲート152が開になり、クロック
信号CLKがアンドゲート152を介してゲートに供給
されると、電源電圧Vccをクロック信号CLKでスイ
ッチングしたパルス信号S1がステーション側コイル1
10に印加されて、磁界を発生させるように構成されて
いる。一方、充電信号eが“L”レベル期間において
は、アンドゲート152が閉じるので、ステーション側
コイル110には、電源電圧Vccでプルアップされた状
態となる。この状態において、時計側コイル210によ
り外部磁界が発生すると、ステーション側コイル110
の端子Dには、信号S2が誘起されることとなる。受信
回路154は、後に詳しく説明するように信号S2を復
調し、信号S3として制御回路130に供給する。制御
回路130は、受信したデータに基づいて表示部104
における表示や、告知部105におけるアラーム音の出
力などを制御する。
【0018】したがって、信号eが“H”レベルである
期間においては電子時計200の充電が行われる一方、
信号eが“L”レベルである期間においてはデータ通信
が行われることとなる。制御回路130は、電子時計2
00に対して電力転送を行う場合には、開始ボタン10
3が押下された後、充電信号eを一定時間出力する。こ
の一定時間としては、電子時計200の二次電池を充電
するために適当な時間を設定すればよく、一定期間が経
過して二次電池220の充電を終了させた後は、電子時
計200から転送されるデータの受信を行えばよい。な
お、充電信号eをパルス信号として出力するのは、ステ
ーション100側から電子時計200側に電力転送中に
おいても、定期的に電子時計200の二次電池220か
らデータを受信する必要があるからであり、その期間は
電力転送を中止する必要があるからである。
【0019】(2)受信回路の構成 次に、受信回路154の構成について図5を参照して説
明する。なお、図示した構成はあくまでも一例であっ
て、例えば、データ転送における変調方式によって種々
の態様が可能である。まず、ステーション側コイル11
0における他方の端子Dに誘起された信号S2は、図5
に示されるように、インバータ回路1541によってレ
ベル反転されるとともに波形整形されて、発振回路14
0(図3参照)のクロック信号CLKと同期するDフリ
ップフロップ1542、1543のリセット信号RST
として供給される。ここで、Dフリップフロップ154
2の入力端Dは、電源電圧Vccに接続される一方、その
出力端Qは、次段のDフリップフロップ1543の入力
端Dに接続される。そして、Dフリップフロップ154
3の出力端Qが、復調結果たる信号S3として出力され
る構成となっている。
【0020】ここで、上記構成の受信回路154におけ
る各部の波形について検討してみる。電子時計200か
らのデータ受信時にあっては、トランジスタ153(図
3参照)がスイッチングしないので、端子Dに誘起され
る信号S2は、外部磁界に応じたものとなり、例えば、
図6(a)に示される通りとなる。このような信号S2
に対して、インバータ回路1541の出力たる信号RS
Tは、図6(b)に示されるように、信号S2の電圧が
しきい値Vthを下回ったときに“H”レベルとなり、D
フリップフロップ1542、1543をリセットする。
この際、Dフリップフロップ1542、1543は、ク
ロック信号CLKの立ち上がりにおいて、その直前での
入力端Dのレベルを出力するから、Dフリップフロップ
1542の出力Q1、および、Dフリップフロップ15
42の出力S3は、それぞれ図6(d)、(e)に示さ
れるようになる。すなわち、受信回路154の出力信号
S3は、時計側コイル210によって外部磁界が発生し
ている期間に“L”レベルとなる信号となる。時計側コ
イル210によって外部磁界が発生する期間とは、後述
するように、電子時計200からステーション100へ
転送されるデータが“L”レベルとなる期間であり、信
号S3の“L”レベルの期間と一致する。従って、時計
側コイル210での磁界の発生、停止の各期間は、信号
S3の“L”“H”レベルの各期間に正確に反映され
る。このようにして、信号S3は、電子時計200から
のデータやコマンドを正確に復調したものとなる。
【0021】1−2−2.電子時計200の構成 次に、電子時計200の構成について説明する。図3に
示すように、電子時計200は、使用者が所定の情報を
入力する入力部203、各種表示を行う表示部204、
設定された所定の条件において振動によって情報を告知
する告知部205、上述の時計側コイル210、二次電
池220、電子時計200の動作を制御する制御回路2
30、デジタルデータを記憶するメモリ231、時計側
コイル210の一方の端子Pに信号が誘起された信号を
整流するダイオード245、後述するように時計側コイ
ル210に磁界を発生させてステーション100に対す
るデジタルデータの転送を行うための送信回路250、
抵抗251、トランジスタ252、および、外部磁界に
よる信号が端子Pに誘起されているか否かを検出し、信
号が端子Pに誘起されている場合は“H”レベルを示
し、信号が端子Pに誘起されていない場合は“L”レベ
ルを示す信号CHRを出力する充電期間検出回路261
を備えて構成されている。
【0022】制御回路230は、計時機能を備える一種
の中央処理制御装置であり、主に、次の処理を実行する
ものである。第1に、通常動作としては、入力部203
(図1では図示省略)で設定されたモードに応じた現在
時刻表示などの表示を、表示部204に実行させるとい
った通常動作を行う機能と、第2に、所定のタイミング
において使用者に情報を告知するために告知部205を
制御する機能と、第3に、ステーション100へ送信す
べきディジタルデータW1を出力する機能と、を有す
る。なお、ステーション100へ送信すべきディジタル
データとしては、本実施形態では、メモリ231に記憶
された「転送データ」の他、データ転送の終了を示す
「終了コマンド」、およびステーション100における
告知を指示する「告知コマンド」がある。
【0023】ここで、時計側コイル210に着目する
と、一方の端子Pは、ダイオード245を介して二次電
池220の正側端子に接続される。時計側コイル210
の他方の端子は、二次電池220の負側端子に接続され
ている。このため、ステーション側コイル110にパル
ス信号が印加されて、外部磁界が発生すると、その外部
磁界により時計側コイル210の一方の端子Pに信号が
誘起される。そして、この誘起信号は、ダイオード24
5によって整流された後、二次電池220に充電される
構成となっている。また、時計側コイル210の端子P
は、トランジスタ252のコレクタに接続されており、
同トランジスタ252は、エミッタが二次電池220の
正側端子に接続され、ベースは抵抗251を介して送信
回路250が接続されている。送信回路250は、ステ
ーション100へ送信すべきディジタルデータW1をシ
リアル化して、一定周波数の信号をバーストしたスイッ
チング信号を出力するものである。これにより、パルス
信号が時計側コイル210に印加されて外部磁界を発生
し、データを電子時計200からステーション100へ
送信するように構成されている。
【0024】2.実施形態の動作 次に、上記構成を有する第1実施形態の動作について説
明する。 2−1.概要動作 まず、図4および図7を参照しながら、本実施形態の概
要動作について説明する。図7は、電子時計200にお
ける動作状態の遷移を示す図である。図7に示すよう
に、電子時計200には、「通常動作」、「充電動
作」、および「通信動作」の3つの動作状態があり、
「通常動作」に充電が開始されて信号CHRが“H”レ
ベルとなった場合には、動作状態が「充電動作」に遷移
する。「充電動作」に信号CHRが“L”レベルとなっ
た場合は、上述のようにデジタルデータをステーション
100に転送可能となる。ここで、ステーション100
へのデータ送信要求がある場合には、動作状態が「通信
動作」に遷移し、ステーション100へのデータ送信要
求がない場合には、動作状態が「通常動作」に遷移す
る。
【0025】上述したように、ステーション100にお
いて開始ボタン103がオンされると、制御部130か
ら出力されるパルス状の充電信号e(図4参照)が出力
されて、充電信号eが“H”レベルである期間は、ステ
ーション側コイル110に磁界が発生して二次電池22
0の充電が行われ、充電信号が“L”レベルである期間
はデータ通信が行われる。図4に示すように、充電信号
eが“H”レベルである期間と“L”レベルである期間
は、充電時間が終了するまで交互に発生するので、電子
時計200においては、図7に示すように、「通信動
作」において信号CHRが“H”レベルとなった場合
は、電子時計200の動作状態が再度「充電動作」に遷
移し、信号CHRが“L”レベルとなった場合には、電
子時計200の動作状態が「通常動作」あるいは「通信
動作」に遷移する。そして、充電期間終了後は、メモリ
231に記憶された転送データを送信し終えるまで「通
信動作」となる。その後、「通信動作」において転送デ
ータの送信を終えて、上述した「終了コマンド」をステ
ーション100に送信すると、電子時計200の動作状
態が「通常動作」に遷移する。
【0026】電子時計200の制御回路230は、例え
ば動作状態を示すフラグなどによって、これらの電子時
計200の動作状態を認識しており、告知を行うべきタ
イミングとなったときは、電子時計200の動作状態に
応じた制御を行う。より具体的には、電子時計200の
動作状態が「通常動作」である場合には、自己の告知部
205を制御して振動により情報を告知する。一方、電
子時計200の動作状態が「充電動作」あるいは「通信
動作」である場合には、告知コマンドを生成してステー
ション100に対して送信する。告知コマンドを受信し
たステーション100は、告知部105においてアラー
ム音を出力して情報を告知する。このように、電子時計
200が「充電動作」あるいは「通信動作」に自己の告
知部205による告知を行わないのは、以下の理由によ
る。
【0027】まず、充電あるいはデータ転送を行うため
に電子時計200を腕から離してステーション100に
セットしているときには、情報を告知するために電子時
計200が振動しても使用者は認識することができない
からである。また、電子時計200においては、情報の
告知およびデータ通信を行うための電源は、いずれも二
次電池220であるから、告知を行うために消費電流が
増加した場合に時計側コイル210への供給電圧が変動
してデータ転送の信頼性が低下してしまう恐れがあるか
らである。
【0028】すなわち、図8に示すように、二次電池2
20の端子電圧Evcは、真の二次電池220の電圧Evd
より二次電池220の内部抵抗Reと消費電流Iとの積
だけ電圧降下している。 Evc=Evd−(I×Re) 告知部205においてモータを駆動する場合には、消費
電流Iは瞬間的に増大するので、二次電池220の端子
電圧Evcが瞬間的に低下する。これにより、図9に示す
ように、時計側コイル220において発生する磁界によ
ってステーション側コイル110に誘起される信号S2
のレベルの変動幅も小さくなる結果、しきい値Vthを
下回らない場合が生じてしまう。なお、図9は、二次電
池220の端子電圧Evcが低下した場合を説明するため
の図であり、図中点線で示す波形は、端子電圧Evcが十
分に高い場合を示したものである。時刻t1において
は、端子電圧Evcが十分に高い場合は、信号S2のレベ
ルVがしきい値Vthを下回っているが、端子電圧Evcが
低下した場合は、しきい値Vthを下回っていない。従っ
て、図5に示した受信回路154におけるインバータ回
路1541の出力信号RSTは“L”レベルのままとな
るので、Dフリップフロップ1542の出力Q1、およ
び、Dフリップフロップ1542の出力S3は、それぞ
れ図7(2)の(d)、(e)に示されるように“H”
レベルのままとなり、電子時計200からのデータを正
確に復調することができず、データ転送の信頼性が低下
してしまう。
【0029】2−2.各電子機器の動作 次に、図3に示すブロック図とともに、図10〜図12
のフローチャートを参照しながら、各電子機器(ステー
ション100、電子時計200)の動作についてそれぞ
れ説明する。
【0030】(1)ステーション100の動作 まず、図10に示すフローチャートを参照しながら、ス
テーション100側の動作について説明する。ユーザが
電子時計200をステーション100の凹部101に収
容させると、これにより、ステーション側コイル110
と時計側コイル210とは、図2に示されるように互い
に対向するため、電磁的に結合した状態となる。ここ
で、開始ボタン103がオンされると、制御回路130
は、内部に設けられたタイマにあらかじめ定められた充
電時間をセットして(S101)、充電信号eの送出を
開始する(S102)。充電信号eは、図4に示すよう
にパルス状の信号であり、ステーション側コイル110
は、信号eが“H”レベルの期間に、トランジスタ15
3によるスイッチングによって外部磁界を発生させる一
方、信号eが“L”レベルの期間において、電子時計2
00からのデジタルデータを受信する。
【0031】そこで、信号eが“L”レベルの期間にお
いて誘起された受信信号を受信回路154において復調
した後(S103)、制御回路130は、受信したデジ
タルデータが告知コマンドであるか否かを判定する(S
104)。当該判定において、受信したデジタルデータ
が告知コマンドであると判定した場合は(S104;Y
ES)、告知部105を制御してアラーム音を出力する
(S105)。一方、受信したデジタルデータが告知コ
マンドではないと判定した場合は(S104;NO)、
受信したデジタルデータに対応した処理を行う(S10
6)。ここでは、例えば、転送データの示すスケジュー
ル情報を表示部104に表示する処理などが該当する。
告知部の制御(S105)あるいはデータ処理(S10
6)を行った後、制御回路130は、ステップS101
においてセットした充電時間のうちの残り充電時間があ
るか否かを判定し(S107)、残り充電時間があると
判定した場合は(S107;YES)、処理をステップ
S102に移行させて充電信号eの送出を続行する。こ
の、ステップS102〜S107の処理は、制御回路1
30内のタイマによってカウントされている充電時間が
なくなるまで循環する。
【0032】一方、ステップS107の判定において、
残り充電時間がなくなったと判定した場合は(S10
7;NO)、充電信号eを“L”レベルに保持して電子
時計200からのデータ受信のみを行うようになる。こ
こで、受信したデジタルデータが終了コマンドであった
か否かを判定し(S108)、終了コマンドではないと
判定した場合は(S108;NO)、処理をステップS
103に移行させて、次に受信した信号の復調を行う。
この、ステップS103〜S108の処理は、電子時計
200から終了コマンドを受信したと判定するまで循環
する。そして、ステップS109の判定において、終了
コマンドを受信したと判定した場合は(S108;YE
S)、制御回路130は、表示部104にデータ転送が
終了した旨の表示を行って(S109)、充電・データ
通信処理を終了する。
【0033】(2)電子時計200の動作 次に、図11および図12に示すフローチャートを参照
しながら、電子時計200の動作について説明する。な
お、電子時計200は、図7に示すように、「通常動
作」、「充電動作」、および「通信動作」の3つの動作
状態を遷移しており、図11は、制御回路230が動作
状態を遷移させる処理を示している。また、図12は、
所定のタイミングにおいて実行される割り込み処理を示
している。
【0034】まず、図11を参照しながら、電子時計2
00の動作について説明する。制御回路230が動作を
開始すると、まず所定の初期設定処理を行った後(S2
01)、電子時計200の動作状態を「通常動作」とし
て、通常動作にかかる処理を行う(S202)。そし
て、充電期間検出回路261において充電信号を検出し
ているか否かを判定する(S203)。ここで、充電信
号を検出していると判定した場合は(S203;YE
S)、電子時計200の動作状態を「充電動作」に遷移
させて、充電動作にかかる処理を行い(S204)、処
理をステップS203の判定に移行させて、充電信号を
検出していないと判定するまでステップS203および
ステップS204の処理を循環する。ステップS203
の判定において、充電信号を検出していないと判定した
場合は(S203;NO)、ステーション100へのデ
ータ送信要求があるか否かを判定する(S205)。こ
こで、ステーション100へのデータ送信要求があると
判定した場合は(S205;YES)、電子時計200
の動作状態を「通信動作」に遷移させて、通信動作にか
かる処理を行い(S206)、処理をステップS205
の判定に移行させて、データ送信要求がないと判定する
までステップS205およびステップS206の処理を
循環する。ステップS205の判定において、ステーシ
ョン100へのデータ送信要求がないと判定した場合は
(S205;NO)、処理をステップS202に移行さ
せ、電子時計200の動作状態を「通常動作」として、
通常動作にかかる処理を行う(S202)。
【0035】次に、図12を参照しながら、所定のタイ
ミングにおいて実行される割り込み告知処理について説
明する。告知処理を開始すると、制御回路230は、ま
ず、告知を必要な条件を満たしているか否かの判定を行
う(S221)。ここでは、特定の時刻となったという
情報を告知するという条件が設定されている場合は、当
該設定時刻であるか否かの判定を行う。ここで、告知が
不要であると判定した場合は(S221;NO)、その
まま処理をメインルーチンに戻し、告知が必要であると
判定した場合は(S221;YES)、次に、電子時計
200の動作状態が「通常動作」であるか否かを判定す
る(S222)。電子時計200の動作状態が「通常動
作」であると判定した場合は(S222;YES)、告
知部205の制御を行って、振動によって使用者に情報
を告知した後(S223)、処理をメインルーチンに戻
す。一方、ステップS224の判定において、電子時計
200の動作状態が「通常動作」ではないと判定した場
合は(S222;NO)、電子時計200の動作状態は
「充電動作」あるいは「通信動作」であると判定できる
ので、告知コマンドを生成してステーション100に対
してデジタルデータとして送信させて(S224)、処
理をメインルーチンに戻す。
【0036】3.第1実施形態の効果 このように、電子時計200において設定された告知が
必要なタイミングとなった場合は、電子時計200の動
作状態が「通常動作」であれば自己の告知部205にお
いて告知処理を行い、電子時計200の動作状態が「通
信動作」あるいは「充電動作」であればステーション1
00の告知部105において告知処理を行うことができ
るので、電子時計200は、ステーション100との関
連において、電子時計200の動作状態に応じた適切な
告知処理を行うことができるようになる。そして、動作
状態が「通信動作」のときは、告知部105の制御にか
かる消費電流の増大に伴う二次電池220の電圧降下を
防止することができ、これにより、データ通信を安定的
に行うことができるようになる。また、電子時計200
の動作状態が「充電動作」や「通信動作」であるとき
は、電子時計200における告知処理の態様(振動)と
は異なる態様(アラーム音)を用いてステーション10
0において告知処理を行うので、使用者が電子時計20
0を腕から離している場合であっても適切に情報を告知
することができる。
【0037】3.変形例 本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、
以下に示すような各種の変形が可能である。
【0038】実施形態では、第1の装置として電子時計
200を、第2の装置としてステーション100を例に
とって説明したが、本願では、複数の装置間においてデ
ータの送受信を行うすべての電子機器に適用可能であ
る。例えば、コードレス電話、携帯電話、パーソナルハ
ンディフォン、モバイルパソコン、PDA(Personal D
igital Assistants:個人向情報端末)などに適用可能
である。
【0039】上記実施形態においては、ステーション側
コイル110と時計側コイル210の電磁的な結合によ
ってデータの送受信を行うものとして説明したが、デー
タの送受信を行う手段はどのようなものであってもよ
く、例えばケーブル接続であってもよいし、赤外線など
を用いた無線接続であっても構わない。また、上記実施
形態では説明を省略しているが、指示データである告知
コマンドの送受信を行えればどのようなプロトコルであ
っても構わない。実施形態におけるデータ送信は、電子
時計200からステーション100への一方向のみであ
ったが、ステーション100から電子時計200への方
向であっても良いのはもちろんである。電子時計200
へデータを送信する場合は、ステーション100では、
送信すべきデータに応じて変調する一方、電子時計20
0では、その変調方式に合わせて復調する構成とすれば
良い。この際、変調・復調は、公知の技術を適用すれば
良い。
【0040】上記実施形態においては、告知部105に
おける処理はアラーム音の発音とし、告知部205にお
ける処理はモータによる振動として説明したが、これら
に限らず、例えばメッセージや画像などの表示であって
もよいし、音声を発音したり、LED(Light Emitting
Diode)などの発光体を発光させても構わない。あるい
は、各機器の動作状態に応じて複数の告知処理を組み合
わせるようにしてもよい。
【0041】上記実施形態においては、ステーション1
00の告知部105によって告知を行うものとしたが、
さらにステーション100から第3の装置に告知コマン
ドを転送して、当該第3の装置において告知を行うよう
にしてもよい。このような第3の装置としては、例え
ば、パーソナルコンピュータや音響機器などの処理能力
の高い装置が適している。そして、第3の装置において
は、ビープ音や音源による発音よって告知してもよい
し、ディスプレイにメッセージや画像を表示するように
してもよい。さらに、第3の装置に予め記憶された設定
に基づいて、電子メール、FAX、ポケットベル(登録
商標)、電話などの通信手段に適合したメッセージを生
成して告知を行うようにしてもよく、このようにすれ
ば、充電・通信時において、使用者がステーション10
0および電子時計200から離れている場合であっても
告知を受けることができるようになる。
【0042】上記実施形態においては、送信するデジタ
ルデータとして、電子時計200の入力部203によっ
て入力されたスケジュールデータを例として説明した
が、これに限らず、例えば、センサ等により計測された
脈拍数や心拍数などの生体情報などでもよい。あるい
は、ステーション100側からデータを送信する場合に
は、ステーション100あるいはステーション100に
接続されたコンピュータなどによって生成されたスケジ
ュールデータ、各種アプリケーションプログラム、画像
データ、フォントデータなど電子時計200において使
用される各種のデータであってもよい。
【0043】また、告知などの特定の処理を行うタイミ
ングについては、上記実施形態に限らず、任意のタイミ
ングを設定することが可能である。例えば、センサ等に
より生体情報を計測している場合であれば、計測値が所
定の基準を超えたときに告知処理を行うようにしてもよ
い。特定の処理についても、上記実施形態のような使用
者に情報を告知するものに限らず、使用者の認識しない
ような処理であってもよい。また、第1の機器が携帯電
話などの通信機器であれば、所定のタイミングにおいて
特定の相手先に発呼するような処理でもかまわない。こ
のような場合は、第1の機器の電池電圧が十分ではない
場合であっても、発呼を指示するデータを第2の装置に
送信することによって、発呼を行うことが可能となる。
【0044】実施形態にあっては、告知コマンドをステ
ーション100に送信する条件は、「充電動作」あるい
は「通信動作」である場合としたが、これに限らず、種
々の条件によって告知コマンドを送信して告知処理の主
体を変更して構わない。条件としては、例えば、二次電
池220の電池電圧や内部抵抗を検出して通信および告
知に十分な電圧を確保できると判定した場合は、自己の
告知部205において告知するようにしても構わない
し、「通常動作」であっても、十分な電圧を確保できな
いと判定した場合であれば、告知コマンドを転送するよ
うにしてもよい。このようにすれば、電圧降下によって
制御回路130がリセットされるといった不具合を解消
することができる。なお、内部抵抗を検出する場合は、
二次電池に抵抗R(Ω)を並列接続せずに測定した電圧
Evcと、抵抗R(Ω)を並列接続して測定した電圧Evd
とを検出することによって内部抵抗を推定してもよい。
この場合、抵抗R(Ω)には電圧Evd/Rの電流が流れ
ることから、二次電池の内部抵抗Reは、次式によって
表すことができる。 Re=(Evc−Evd)/(Evd/R) =(Evc−Evd)×R/Evd
【0045】実施形態にあっては、動作状態が「充電動
作」あるいは「通信動作」である場合には、電子時計2
00を腕から離している使用態様であると判定している
が、他の手段によって使用態様を判定してもよく、例え
ばセンサによる体温の検出などによって電子時計200
が腕から離されているか否かを判定してもよい。所定の
使用態様についても、上記実施形態に限らず、何らかの
手段によって判定できればどのような態様でもよく、例
えば、告知部105がディスプレイやスピーカなどの外
付装置である場合に、外付装置が接続されている、ある
いは外付装置の電源がオンされているといった態様でも
よい。このようにすれば、電子機器が所定の態様で使用
されていないことによって、情報の告知を使用者が認識
できないという不都合を解消することができる。
【0046】上記実施形態では、電子時計200側で動
作状態を判定して告知コマンドを転送する構成とした
が、ステーション100が動作状態を判定して告知主体
を決定するようにしてもよい。例えば、充電あるいは通
信動作の開始前に電子時計200から告知条件に関する
データを受信しておき、充電あるいは通信を開始すると
きに、電子時計200に対して告知禁止コマンドを送信
するようにしてもよい。この場合は、ステーション10
0側で、告知の要・不要を判定して、ステーション10
0の告知部105において告知を行う。そして、充電あ
るいは通信が終了したときに、告知禁止コマンドを解除
するコマンドを送信するようにすればよい。上記実施形
態においては、まず充電をおこなった後に電子時計20
0からステーション100へのデータ送信を行う場合を
例として動作説明を行ったが、データ送信のみを行う場
合は、信号eは“L”レベルのままとして、電子時計2
00の動作状態を「通常動作」と「通信動作」とを交互
に遷移させるようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
他の電子機器との関連において、自己の動作状態に対応
した処理を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかるステーション
および電子時計の構成を示す平面図である。
【図2】 同ステーションおよび同電子時計の構成を示
す断面図である。
【図3】 同ステーションおよび同電子時計の電気的構
成を示すブロック図である。
【図4】 同ステーションにおける信号eの波形を示す
図である。
【図5】 同ステーションの受信回路の一例を示す回路
図である。
【図6】 (a)〜(e)は、それぞれ同受信回路の動
作を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】 同電子時計の動作状態遷移を説明する図であ
る。
【図8】 二次電池の端子電圧を説明する図である。
【図9】 二次電池の端子電圧とデータ転送との関係を
説明する図である。
【図10】 同ステーションの動作を示すフローチャー
トである。
【図11】 同電子時計の動作を示すフローチャートで
ある(その1)。
【図12】 同電子時計の動作を示すフローチャートで
ある(その2)。
【符号の説明】
100……ステーション、 101……凹部、 103……開始ボタン、 104……表示部、 105……告知部、 110……ステーション側コイル、 130……制御回路、 140……発振回路、 154……受信回路、 200……電子時計、 201……時計本体、 202……バンド、 203……入力部、 204……表示部、 205……告知部、 210……時計側コイル、 220……二次電池、 230……制御回路、 231……メモリ、 245……ダイオード、 250……送信回路、 261……充電期間検出回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F073 AA33 AB02 AB03 BB02 BC01 CC09 CC14 CD11 DD01 EE12 5G003 CB06 DA04 GB08 GC03 5K012 AB03 AC06 AE13 BA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他電子機器に対してデータを送信するデ
    ータ送信手段を備えた電子機器であって、 予め設定された条件に従って当該条件に対応する特定の
    処理を行う特定処理手段と、 前記条件に合致したか否かを判定する条件判定手段と、 前記条件判定手段によって前記条件に合致したと判定さ
    れた場合は前記特定の処理を前記特定処理手段に行わ
    せ、合致しなかったと判定された場合は前記特定の処理
    の実行を前記他電子機器に指示する指示データを前記デ
    ータ送信手段によって前記他電子機器に送信する特定処
    理制御手段とを具備することを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子機器において、 前記条件判定手段は、前記条件を前記データの非送信時
    とすることを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子機器において、 前記条件判定手段は、前記条件を前記特定処理手段およ
    び前記特定処理制御手段の共通の電源電圧が所定の基準
    以上とすることを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電子機器において、 前記電子機器が所定の態様で使用されているか否かを判
    定する使用態様判定手段を具備し、 前記条件判定手段は、前記条件を前記判定結果が前記所
    定の態様である場合とすることを特徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】 他電子機器からデータを受信するデータ
    受信手段を備えた電子機器であって、 前記受信手段によって、特定の処理の実行を指示する指
    示データを前記他電子機器から受信したか否かを判定す
    る受信判定手段と、 前記受信判定手段によって前記受信データを受信したと
    判定された場合に前記特定の処理を行う特定処理手段と
    を具備することを特徴とする電子機器。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれかに記載の電子
    機器において、 前記特定の処理は、画面表示、発音、振動、発光のいず
    れかの態様で実行されることを特徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】 第1の電子機器および第2の電子機器を
    具備する通信システムであって、 前記第1の電子機器は、 前記第2の電子機器に対してデータを送信するデータ送
    信手段と、 予め設定された条件に従って当該条件に対応する特定の
    処理を行う第1特定処理手段と、 前記条件に合致したか否かを判定する条件判定手段と、 前記条件判定手段によって前記条件に合致したと判定さ
    れた場合は前記特定の処理を前記特定処理手段に行わ
    せ、合致しなかったと判定された場合は前記特定の処理
    の実行を前記第2の電子機器に指示する指示データを前
    記データ送信手段によって前記他装置に送信する特定処
    理制御手段とを具備し、 前記第2の電子機器は、 前記第1の電子機器からデータを受信するデータ受信手
    段と、 前記データ受信手段によって受信した前記指示データに
    基づいて特定の処理を行う第2特定処理手段とを具備す
    ることを特徴とする通信システム。
  8. 【請求項8】 第1の電子機器、第2の電子機器、およ
    び第3の電子機器を具備する通信システムであって、 前記第1の電子機器は、 前記第2の電子機器に対してデータを送信する第1デー
    タ送信手段と、 予め設定された条件に従って当該条件に対応する特定の
    処理を行う第1特定処理手段と、 前記条件に合致したか否かを判定する条件判定手段と、 前記条件判定手段によって前記条件に合致したと判定さ
    れた場合は前記特定の処理を前記特定処理手段に行わ
    せ、合致しなかったと判定された場合は前記特定の処理
    の実行を前記第2の電子機器に指示する指示データを前
    記データ送信手段によって前記第2の電子機器に送信す
    る特定処理制御手段とを具備し、 前記第2の電子機器は、 前記第1の電子機器からデータを受信する第1データ受
    信手段と、 前記データ受信手段によって前記第1の電子機器から受
    信した前記指示データに対応する第2の指示データを前
    記第3の電子機器に送信する第2データ送信手段とを具
    備し、 前記第3の電子機器は、 前記第2の電子機器から転送されたデータを受信する第
    2データ受信手段と、 前記データ受信手段によって受信した前記指示データに
    基づいて特定の処理を行う第2特定処理手段とを具備す
    ることを特徴とする通信システム。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の通信システム
    において、 前記特定の処理は、画面表示、発音、振動、発光のいず
    れかの態様で実行されることを特徴とする通信システ
    ム。
  10. 【請求項10】 第1の電子機器および第2の電子機器
    を具備する通信システムの制御方法であって、 前記第1の電子機器において、予め設定された条件に合
    致したと判定した場合は、前記条件に従って特定の処理
    を行う第1の特定処理段階と、 前記条件に合致しなかったと判定した場合は前記特定の
    処理の実行を前記第2の電子機器に指示する指示データ
    を前記第2の電子機器に送信する指示データ送信段階
    と、 前記第1の電子機器から前記第2の電子機器に対して前
    記指示データを送信するデータ送信手段と、 前記第2の電子機器において、前記第1の電子機器から
    前記指示データを受信する受信段階と、 受信した前記指示データに基づいて前記特定の処理を行
    う第2の特定処理段階とを備えることを特徴とする通信
    システムの制御方法。
  11. 【請求項11】 第1の電子機器、第2の電子機器、お
    よび第3の電子機器を具備する通信システムの制御方法
    であって、 前記第1の電子機器において、予め設定された条件に合
    致したと判定した場合は、前記条件に従って特定の処理
    を行う第1の特定処理段階と、 前記条件に合致しなかったと判定した場合は前記特定の
    処理の実行を前記第2の電子機器に指示する第1指示デ
    ータを前記第2の電子機器に送信する指示データ送信段
    階と、 前記第1の電子機器から前記第2の電子機器に対して前
    記第1指示データを送信する第1データ送信手段と、 前記第2の電子機器において、前記第1の電子機器から
    第1指示データを受信する第1受信段階と、 受信した前記第1指示データに対応した第2指示データ
    を前記第3の電子機器に送信する第2データ送信段階
    と、 前記第3の電子機器において、前記第2の電子機器から
    データを受信する第2指示データを受信する第2受信段
    階と、 受信した前記指示データに基づいて前記特定の処理を行
    う第2の特定処理段階とを備えることを特徴とする通信
    システムの制御方法。
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