JP2559611Y2 - 下水用マンホール管継手 - Google Patents

下水用マンホール管継手

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JP2559611Y2
JP2559611Y2 JP1992040326U JP4032692U JP2559611Y2 JP 2559611 Y2 JP2559611 Y2 JP 2559611Y2 JP 1992040326 U JP1992040326 U JP 1992040326U JP 4032692 U JP4032692 U JP 4032692U JP 2559611 Y2 JP2559611 Y2 JP 2559611Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、マンホールと枝管とを
接続するための管継手に関し、特に、公共下水道用とし
て埋設されたコンクリート製のマンホールに一般の住宅
等からの汚水を流し込むための硬質塩化ビニール製の枝
管を接続するのに適した、下水用マンホール管継手に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般の住宅などにおいて排出される汚水
を公共の下水道に流す場合、公共下水道用として埋設さ
れたコンクリート製のマンホールに、各住宅から排出さ
れる汚水を流し込む枝管を接続し、それによっていった
んマンホールに集められた汚水を下水道の本管に排出す
るということが行われている。
【0003】ところで、そのようなコンクリート製のマ
ンホールに汚水を流し込む枝管については、通常、硬質
塩化ビニール製のものが多く用いられ、マンホールの側
壁部に固定された枝管接続用管継手を介して、マンホー
ルと接続されている。そのようなところで使用される枝
管接続用管継手としては、枝管と同様の硬質塩化ビニー
ルからなり、略円筒状の短い管体と、マンホールの側壁
の外周面に沿うような形状で該管体の外周壁から一体に
突設されたフランジとを有するものが従来から知られて
いるが、そのような枝管接続用管継手をマンホールの側
壁に設けた貫通孔に固定するためには、従来、図5aに
示されているように、マンホールの側壁10の貫通孔お
よびその周辺部と管継手4との間の隙間にモルタル等の
接着剤30を充填するようにして、管継手4を貫通孔に
挿通した後、接着剤30が固まるまで、角材7、8を用
いてマンホールの内面と外面から番線9で締め付けて固
定したり、あるいは、図5bに示されているように、接
着剤30が固まるまで、番線19で管継手4のフランジ
42の上下をマンホールの側壁10の外周面に締め付け
たりして固定している。
【0004】ところが、このように接着剤30のみによ
って固定したものでは、施工後年月を経るとともに、枝
管とマンホールとの間に生じる位置のズレ等により、マ
ンホールの貫通孔と管継手の間の接着に不完全な部分が
発生し、そこに水の通過を許すような隙間が生じること
となる。そこで、マンホールの貫通孔と管継手の間の接
着を補強するために、図5bに示されているような番線
19で管継手4のフランジ42をマンホールの側壁10
外周面に締め付けたまま残しておいたり、図5cに示さ
れているように、管継手4のフランジ42をマンホール
の側壁10に埋め込んだナット52にボルト51によっ
て固定するようなことが考えられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような補強手段については、いずれのものも、マンホー
ルを埋設するために掘られた穴の中での作業を強いられ
るため、施工時にマンホールの周囲を広く掘らなければ
ならず、図5bに示されている番線19を使用するもの
では、2人作業となり施工に時間がかかる上、番線19
の寿命の問題があり、図5cに示されているボルト51
を使用するものについては、ナット52をマンホールの
側壁10に埋設して固定するのが難しいため、実用化さ
れるに至っていない。
【0006】そこで、このような問題を解決するため
に、図6に示されているように、マンホールの側壁10
の内周面に内接する内接用フランジ44を一方の端部に
設けた短管体43からなる管継手本体の外周に、ネジ部
45を刻設し、この管継手本体に弾性パッキン46とワ
ッシャ47を嵌合させた後、ネジ部45に締付リング4
8を螺合して、内接用フランジ44と締付ナット48と
によって、弾性パッキン46とワッシャ47を介して、
マンホールの側壁10を挟み込むように締め付け、管継
手本体をマンホールの側壁10に固定する、というもの
が既に提案されている(実開平3−12088号公報参
照)。
【0007】この管継手は、締付リング48を回すだけ
で、管継手本体の内接用フランジ44と締付リング48
とによってマンホールの側壁10が強く締め付けられる
ため、極めて簡単な作業によって確固とした取り付けを
行うことができるとともに、弾性パッキン46によって
マンホールの側壁10と管継手との間に隙間を生じるこ
ともない。
【0008】しかしながら、管継手において弾性パッキ
ン46やワッシャ47や締付リング48が取り付けられ
ている部位が、マンホールの側壁10の外周近傍に位置
しているので、ネジ部45に工事の際に舞い上がる土ほ
こりが付着し、土ほこりがネジ部45と締付リング48
との間に噛み込んで締め付け作業が円滑にできない問題
がある上、施工後はこれらが土中に埋設されてしまうた
め、施工後年月を経て弾性パッキン46やワッシャ47
が劣化したり、締付リング48が緩んだりすることによ
り水漏れが生じる場合に、当該箇所を点検したり、ある
いは、弾性パッキン46等を取り替えたりするために、
その都度マンホールの外周を掘り起こす必要があり、施
工後のメンテンナンスを行うのが困難であるという問題
を有している。
【0009】本考案は、上記のようなマンホール用管継
手の持つ問題を解消することを目的としており、より具
体的には、マンホールの外周面に外接するフランジとマ
ンホールの内部に位置する密封用スペーサーおよび締付
リングとにより、マンホールの側壁を挟み付けるように
することによって、管継手のマンホールの側壁への固定
を、締付リングを回して締め付けるだけの簡単な作業に
よって、誰にでも短時間で確実に行うことができ、密封
用スペーサーによって管継手とマンホールの側壁との間
に隙間を生ずることもない上、施工後のメンテナンスに
ついても、マンホールの外周を掘り返したり埋めなおし
たりするというような大がかりな作業を必要とせず、マ
ンホールの蓋を開けてその内部に手を入れるだけで、当
該箇所を点検や修理を極めて容易に行うことができる、
マンホール用管継手を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記課題を解
決しかつ目的を達成するために、マンホールと枝管とを
接続するための管継手が、略円筒状の短い管体部と、マ
ンホールの側壁の外周面に沿うような横方向に彎曲され
形状で該管体部の外周壁から一体に突設されたフラン
ジ部とにより構成され、該管体部のマンホールの内部空
間に配置され、且つ該フランジ部の凹面側に配置され
後方部分の外周面にネジ部が刻設されている、管継手本
体と、管継手本体管体部の外周に嵌合され前面がマンホ
ールの側壁の内周面に沿うような横方向に彎曲された形
状の密封用スペーサーと、管継手本体の管体部の外周面
に刻設されたネジ部に螺合される締付リングとからなる
ことを特徴とする、下水用マンホール管継手を提供する
ものである。
【0011】
【作用】本考案の下水用マンホール管継手については、
上記のように構成されているので、管継手本体を、その
フランジ部がマンホールの側壁の外周面に沿うように、
外側から挿入し、それによりマンホールの内部空間に突
出された管継手本体の管体部に、まず、密封用スペーサ
ーを嵌合させた後、締付リングを管体部の外周面に刻設
されたネジ部に螺合させ、これを回して螺入させていく
と、フランジ部と締付リングとによってマンホールの側
壁が締め付けられ、管継手はマンホールの側壁に確実に
固定される。また、そのとき密封用スペーサーは強くマ
ンホールの側壁に押し付けられて変形し、管継手本体と
マンホールの側壁との間の隙間は完全に密封される。
【0012】
【実施例】以下、実施例の説明に基づき、本考案をより
詳細に説明する。図1および図2は、本考案による下水
用マンホール管継手の一実施例を示すものである。管継
手本体1は、硬質塩化ビニルにより一体的に形成される
ものであり、枝管の継手部となる略円筒状の短い管体部
11と、該管体部11の外周面から一体に壁から一体に
突設されたフランジ部12とにより構成されている。
【0013】フランジ部12は、マンホールの側壁の外
周面の曲率と略同じ曲率で横方向に彎曲されており、フ
ランジ12をマンホールの外側に位置させるようにマン
ホールの側壁に設けられた貫通孔に管継手本体を挿入し
たときに、マンホールの側壁の外周面に沿うような形状
とされている。管体部11は、管継手本体1をマンホー
ルの側壁の貫通孔に挿入してフランジ部12をマンホー
ルの外周面に沿わせたときにマンホールの内部空間に位
置し且つフランジ部12の凹面側に位置する、その後方
部分の外周面に、ネジ部13が刻設されている。
【0014】この管継手本体1の管体部11には、ま
ず、図2(b)に示されているような密封用スペーサー
2が嵌合され、ついで、同図(c)に示されているよう
な締付リング3がネジ部13に螺合される。密封用スペ
ーサー2は、合成樹脂あるいは合成ゴム等の弾性材料か
らなり、その前面21がマンホールの側壁の内周面の曲
率と略同じ曲率で横方向に彎曲させられていて、マンホ
ールの側壁の内周面に沿うような形状とされている。
【0015】締付リング3は、金属材料からなり、その
内周面にネジ31が刻設されていて、管継手本体1の管
体部11のネジ部13に螺合可能に形成されているとと
もに、その外周面には、図3aに示されているように、
締め付けのための治具6の係合突起61と係合するため
の切欠き部32が全周で4か所(〜8か所)設けられて
いる。
【0016】なお、このような締付リング3を締め付け
るための治具としては、図3bに示されているように、
締付リング3の外周面の曲率と略等しい曲率の連結部6
2と、連結部62の両端部に設けられた係合突起61と
把持部63により構成されている締め付け治具6を用い
るのが適当であるが、必ずしもこのようなものでなけれ
ばならないという必要はない。
【0017】図4は、上記の下水用マンホール管継手の
一実施例をマンホールの側壁に固定した状態を示すもの
である。管継手本体1は、そのフランジ部12がマンホ
ールの側壁10の外周面側に位置するように、管体部1
1がマンホールの側壁10の貫通孔10aに外側から挿
入されており、管体部11のマンホールの内部空間に突
出された部分には、まず、密封用スペーサー2が嵌合さ
れ、締付リング3が管体部11の後方外周面に刻設され
たネジ部13に螺合されて、フランジ部12と締付リン
グ3とによって、マンホールの側壁10と密封用スペー
サー2とが挟み込まれるように締め付けられていること
により、管継手本体1はマンホールの側壁10に確実に
固定されている。
【0018】このとき、締付リング3は治具6等によっ
て強く締め付けられているため、フランジ部12がマン
ホールの側壁10の外周面に密着されているとともに、
密封用スペーサー2が強くマンホールの側壁10に強く
押し付けられて変形していて、管継手本体1の管体部1
1とマンホールの側壁10の貫通孔10aとの間の隙間
は、密封用スペーサー2によって完全に密封遮断されて
いる。
【0019】上記のような下水用マンホール管継手は、
管継手本体1をマンホールの外側からマンホールの側壁
10に設けられた貫通孔10aに挿入し、マンホールの
内部で密封用スペーサー2を嵌合し、締付リング3を回
して締め付ける、というだけの簡単な作業によって、管
継手とマンホールの側壁10との間に隙間を生ずること
なく、その固定を確実に行うことができ、しかも、マン
ホールの蓋を開けてその内部に手を入れるだけで、当該
箇所の点検や修理を行うことが可能である。
【0020】以上、本考案の下水用マンホール管継手に
ついて一実施例によって説明したが、本考案は、上記の
実施例にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲
に記載された限りにおいて、種々の実施態様を有するも
のであることはいうまでもない。
【0021】本考案による下水用マンホール管継手につ
いては、管継手のマンホールの側壁への固定に際して
は、ネジ部はマンホールの内部に存在するので、工事の
際に舞い上がる土ほこりがネジ部に付着する恐れはな
く、締付リングを回して締め付けるだけの簡単な作業に
よって、誰にでも短時間で確実に行うことができ、密封
用スペーサーによって管継手とマンホールの側壁との間
に隙間を生じることもない上、施工後のメンテナンスに
ついても、マンホールの外周を掘り起こしたり埋めなお
したりするというような大がかりな作業を必要とせず、
マンホールの蓋を開けてその内部に手を入れるだけで、
当該箇所を点検や修理を極めて容易に行うことができ
る、という格別の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による下水用マンホール管継手の一実施
例を示す斜視図。
【図2】図1に示された管継手の平面図。
【図3】締付リングの一部平面図およびこれを締め付け
るための治具の平面図。
【図4】図1に示された管継手がマンホールに固定され
た状態を示す断面図。
【図5】従来例のそれぞれを示す断面図。
【図6】従来例の改良例を示す断面図。
【符号の説明】
1−管継手本体 2−密封用スペーサー 3−締付リング 11−管体部 12−フランジ部 13−ネジ部 32−切欠き部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円筒状の短い管体部と、マンホールの
    側壁の外周面に沿うような横方向に彎曲された形状で該
    管体部の外周壁から一体に突設されたフランジ部とによ
    り構成され、該管体部のマンホールの内部空間に配置さ
    、且つ該フランジ部の凹面側に配置される後方部分の
    外周面にネジ部が刻設されている、管継手本体と、管継
    手本体管体部の外周に嵌合され前面がマンホールの側壁
    の内周面に沿うような横方向に彎曲された形状の密封用
    スペーサーと、管継手本体の管体部の外周面に刻設され
    たネジ部に螺合される締付リングとからなることを特徴
    とする、下水用マンホール管継手。
  2. 【請求項2】 締付リングの外周面に、締め付け用の治
    具の突起部と係合するための切欠き部が設けられている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の下水用マンホール
    管継手。
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JP3012088U (ja) * 1994-12-07 1995-06-06 敏秀 尾▲崎▼ 可逆性を有したコンクリートブロック

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