JP2559378Y2 - 鍛造用金型 - Google Patents

鍛造用金型

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JP2559378Y2
JP2559378Y2 JP9328992U JP9328992U JP2559378Y2 JP 2559378 Y2 JP2559378 Y2 JP 2559378Y2 JP 9328992 U JP9328992 U JP 9328992U JP 9328992 U JP9328992 U JP 9328992U JP 2559378 Y2 JP2559378 Y2 JP 2559378Y2
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die
forming
tooth
forging
forging die
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真一 村田
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Musashi Seimitsu Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のオートマチッ
クトランスミッション用ギア等に用いられる比較的複雑
な形状を有する段付歯車を成形する鍛造用金型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車のオートマチックトランスミッシ
ョン用ギアのような外周面に軸線方向に沿う複数条の歯
形部1を有する小径部3と、大径のフランジ部4からな
る段付歯車を成形する場合、図1の(ア)乃至(オ)に
示す如き鍛造工程により成形する。
【0003】即ち、丸棒材を必要の長さに切断した円柱
状の円柱素材W0(図1の(ア))を、該円柱素材W0
より拡径した平盤状の円盤材W1(図1の(イ))に成
形し、次に該円盤材W1を更に若干拡径するとともに円
盤材W1軸線方向一端面に突出した予備突部9と他端面
にへこみ込んだ予備穴部10とを有する予備成形材W2
(図1の(ウ))に成形し、続いて該予備成形材W2を
その軸心と同心円状で軸線方向に貫通するピアス孔6を
設けたピアス材W3(図1の(エ))に成形し、更に該
ピアス材W3を押し出し成形にて、予備突部9成形側端
面は前記ピアス孔6と同心円状で該ピアス孔6より外径
側に周状にへこみ込んだ溝部2を有し予備穴部10成形
側端面は前記ピアス孔6に連続して大径なる平溝部8及
び外周面に軸線方向に沿う複数状の歯形部1を備えた小
径部3を有する段付歯車W4(図1の(オ))を成形す
る。このように成形された段付歯車W4は必要に応じて
その後、仕上げとしてのサイジング加工が施される。
【0004】以下、上記鍛造工程のうち、ピアス材W3
を段付歯車W4に成形する金型及びその工程について説
明する。
【0005】まず、ピアス材W3を段付歯車W4に成形
する鍛造用金型112を図6を基に説明すると、内周面
に軸線方向に沿う複数条の歯形成形部119を有する一
体の金型で、歯形成形部119の上部には歯形成形部1
19より大径なる壁部122が形成され、歯形成形部1
19と壁部122との間は鍛造用金型112の上面12
3と略水平なる段部121が形成され、また、壁部12
2及び段部121により型彫空間118が形成される。
鍛造用金型112の貫通孔120には、遊嵌するマンド
レル115とそのマンドレル115の外周に摺動自在に
摺動部材116,117がかん合される。そして鍛造用
金型112の上方にはマンドレル115と同軸上に上パ
ンチ113を有する上金型114が配置される。
【0006】上記金型を用いて段付歯車W4を得るに
は、まず図6左半部に示す如く、ピアス材W3を鍛造用
金型112の型彫空間118内に配設して、上方より上
パンチ113を有する上金型114を下降変位させるこ
とにより、図6右半図に示す如く、略閉塞状態にて大径
のフランジ部4より軸線方向に突出する小径部3及びこ
の小径部の外周面に軸線方向に沿う複数条の歯形部1が
成形される。
【0007】このような鍛造用金型としては、特開昭5
7−14440号、特開昭63−278632号公報な
ど多数ある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上述の如き金型により
ピアス材W3から段付歯車W4を成形するとき、ピアス
材W3には上金型114の下降変位により軸線方向上方
からの押圧力がかかるためピアス材W3とともに段部1
21にも押圧力がかかる。そこでこのような段付歯車W
4成形の繰り返しにより段部121に押圧力の負担がか
かり、壁部122と段部121との間から鍛造用金型1
12内部に向けて亀裂127が発生して歯形成形部11
9の成形疲労による交換時期より早い時期に鍛造用金型
112を交換しなければならず、金型費用が増大すると
いうことがある。
【0009】また、上記鍛造用金型112はスチール製
で重量が重いため、歯形成形部119の成形疲労等によ
る鍛造用金型112の交換において交換時間がかかり、
その間段付歯車W4の成形ができないということがあ
る。
【0010】従って本考案は上述の如き課題を解決し、
成形により亀裂が発生するということがなく、交換時間
を短縮した鍛造用金型を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案の構成は以下の通
りである。
【0012】歯形部を成形する歯形成形部を内周に備え
た歯成形型の外周に環状の第1リングを焼ばめした上下
対称の成形下ダイと、フランジ部を成形するフランジ部
成形型の外周に環状の第2リングを焼ばめした成形上ダ
イとを有し、第2リングの一端端部はフランジ部成形型
の端部より軸線方向に延長する保持部が設けられ、保持
部に成形下ダイがかん合される。
【0013】
【実施例】以下、本考案の鍛造用金型の実施例を図1乃
至図5に基づいて説明する。
【0014】まず本考案の鍛造用金型12を使用して成
形する段付歯車W4の全体の鍛造工程を図1を基に説明
すると、予め丸棒材を必要の長さに切断した円柱状の円
柱素材W0(図1の(ア))を、該円柱素材W0より拡
径した平盤状の円盤材W1(図1の(イ))に成形し、
次に該円盤材W1を更に若干拡径するとともに円盤材W
1軸線方向一端面に突出した予備突部9と他端面にへこ
み込んだ予備穴部10とを有する予備成形材W2(図1
の(ウ))に成形し、続いて該予備成形材W2をその軸
心と同心円状で軸線方向に貫通するピアス孔6を設けた
ピアス材W3(図1の(エ))に成形し、更に該ピアス
材W3を押し出し成形にて、予備突部9成形側端面は前
記ピアス孔6と同心円状で該ピアス孔6より外径側に周
状にへこみ込んだ溝部2を有し予備穴部10成形側端面
は前記ピアス孔6に連続して大径なる平溝部8及び外周
面に軸線方向に沿う複数条の歯形部1を備えた小径部3
を有する段付歯車W4(図1の(オ))を成形する。こ
のように成形された段付歯車W4は必要に応じてその
後、仕上げとしてのサイジング加工が施される。
【0015】以下、上記鍛造工程のうち、ピアス材W3
を段付歯車W4に成形する金型及びその工程について説
明する。
【0016】まず、ピアス材W3を段付歯車W4に成形
する鍛造用金型12を図を基に明すると、36は内周
面に軸線方向に沿う複数条の歯形成形部19を備えた環
状の歯成形型31の外周に環状の第1リング32を焼ば
めした上下対称の成形下ダイである。37は歯形成形部
19の内周より大径な壁部22を備えた環状のフランジ
部成形型33の外同に環状の第2リング34を焼ばめし
た成形上ダイである。端下端部より軸線方向下方に延長
する保持部35が設けられ、その保持部35の内周に成
形下ダイ36がかん合され、これにより歯形成形部19
と壁部22との間に連続し鍛造用金型12の上面23と
略水平なる段部21が形成される。また、は図示せめ下
型により保持される。
【0017】鍛造用金型12の中心に設けられた貫通孔
20には、遊嵌するマンドレル15とそのマントレル1
5の外周に摺動自在に摺動部材16,17がかん合され
る。そしてその上方にはマンドレル15と同軸上に、上
下方向に移動可能な上パンチ13を有する上金型14が
配置されている。
【0018】上記金型を用いてピアス材W3から段付歯
車W4を成形するには、まず図2左半部に示す如くピア
ス材W3を鍛造用金型12の型彫空間18内に配置し
て、上方より上パンチ13を有する上金型14を下降変
位されることにより、図2右半部に示す如く略閉塞状態
で、ピアス材W3の上面にピアス孔6と同心円状でピア
ス孔6より外径側に周状にへこみ込んだ溝部2を成形
し、ピアス材W4の下面にフランジ部4より軸線方向に
突出する小径部3及びこの小径部3の外周面に軸線方向
に沿う複数条の歯形部1を成形することができる。
【0019】従って、段付歯車W4を成形するとき、上
金型14の下降変位によりピアス材W3には軸線方向上
方からの押圧力がかかり、ピアス材W3とともに段部2
1にも押圧力がかかるが、鍛造用金型12の成形上ダイ
37と成形下ダイ36とが分割され成形上ダイ37の保
持部35に成形下ダイ36がかん合されているので、段
部21に押圧力がかかっても分割された成形上ダイ37
に押圧力が直接影響することがなく成形下ダイ36に亀
裂が発生することはない。
【0020】また、鍛造用金型12はスチール製で重量
が重いが、歯形成形部19の成形疲労等による鍛造用金
型12の交換において分割した成形下ダイ36のみ交換
すれば良い。
【0021】更に、鍛造用金型の交換において、成形下
ダイ36は上下対称に形成されているので、歯形成形部
19の一端端部側が成形疲労を起こして精度が低下した
とき、図3乃至図5に示す如く、成形下ダイ36を上下
反転させて再度使用することができる。
【0022】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、歯形部を
成形する歯形成形部を内周に備えた歯成形型の外周に環
状の第1リングを焼ばめした上下対称の成形下ダイと、
フランジ部を成形するフランジ部成形型の外周に環状の
第2リングを焼ばめした成形上ダイとを有し、第2リン
グの一端端部はフランジ部成形型の端部より軸線方向に
延長する保持部が設けられ、保持部に形成下ダイがかん
合されるので、上金型の下降変位により上方からの押圧
力が成形下ダイの段部にかかるが、分割された成形上ダ
イに押圧力が直接影響することがなく成形下ダイに亀裂
が発生しないので、鍛造用金型の交換期間が短くなるこ
とはない。また、歯形成形部の成形疲労等による鍛造用
金型の交換において分割した成形ダイのみ交換すれば良
いので、鍛造用金型全体を交換するに比べ軽量なため交
換を容易に行うことができる。更に、成形下ダイは上下
対称に形成されているため、歯形成形部の一端端部側が
成形疲労を起こして精度が低下しても成形下ダイを上下
反転して使用できるので、2つの成形下ダイで通常の略
2倍成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】段付歯車を成形する鍛造工程を順次説明する平
面図、又は断面平面図である。
【図2】本考案の鍛造用金型を表し、左半部は成形前、
右半部は成形後の状態を表す部分断面平面図である。
【図3】本考案の鍛造用金型の交換前の状態を表す断面
平面図である。
【図4】本考案の鍛造用金型の交換中の状態を表す断面
平面図である。
【図5】本考案の鍛造用金型の交換後の状態を表す断面
平面図である。
【図6】従来の鍛造用金型を表し、左半部は成形前、右
半部は成形後の状態を表す部分断面平面図である。
【符号の説明】
1 歯形部 4 フランジ部 19 歯形成形部 31 歯成形型 32 第1リング 33 フランジ部成形型 34 第2リング 35 保持部 36 成形下ダイ 37 成形上ダイ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に軸線方向に沿う複数条の歯形部
    (1)を有する小径部(3)と、大径のフランジ部
    (4)からなる段付歯車を成形する鍛造用金型におい
    て、前記歯形部(1)を成形する歯形成形部(19)を
    内周に備えた歯成形型(31)の外周に環状の第1リン
    グ(32)を焼ばめした上下対称の成形下ダイ(36)
    と、前記フランジ部(4)を成形するフランジ部成形型
    (33)の外周に環状の第2リング(34)を焼ばめし
    た成形上ダイ(37)とを有し、前記第2リング(3
    4)の一端端部はフランジ部成形型(33)の端部より
    軸線方向に延長する保持部(35)が設けられ、該保持
    部(35)に成形下ダイ(36)がかん合されることを
    特徴とする鍛造用金型。
JP9328992U 1992-12-25 1992-12-25 鍛造用金型 Expired - Lifetime JP2559378Y2 (ja)

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