JP2559361Y2 - リザーバにおける給油口の波除け装置 - Google Patents

リザーバにおける給油口の波除け装置

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JP2559361Y2
JP2559361Y2 JP5196292U JP5196292U JP2559361Y2 JP 2559361 Y2 JP2559361 Y2 JP 2559361Y2 JP 5196292 U JP5196292 U JP 5196292U JP 5196292 U JP5196292 U JP 5196292U JP 2559361 Y2 JP2559361 Y2 JP 2559361Y2
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JP
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reservoir
oil
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outer cylinder
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尚利 玉井
啓一 高久
光宣 山浦
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種油圧機器の作動油
を貯留するためのリザーバに関し、特に、リザーバ本体
と、このリザーバ本体の上壁に開口する給油口を閉塞す
るキャップとを備え、給油口内をブリーザ通路を介して
大気に連通したリザーバにおいて、リザーバ本体内の油
面の波立ちの給油口への波及を抑えて、ブリーザ通路か
らの漏油を防止するようにした、リザーバにおける給油
口の波除け装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リザーバにおける給油口の波除け
装置として、給油口と同心で下端を油面上で開放した垂
下筒をリザーバ本体の上壁に連設したものが知られてい
る(例えば実開昭59−167760号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のような波除け装
置では、リザーバが大きく動揺して内部の油面が激しく
波立った場合には、波が垂下筒を急速に昇ってブリーザ
通路から漏油させてしまうことがある。
【0004】本考案は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、リザーバ内の油面の激しい波立ちによるも、給油
口への波及を押え、ブリーザ通路からの漏油を確実に防
止し得るようにした、リザーバにおける給油口の波除け
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、リザーバ本体の上壁に、給油口との同心
位置で該上壁から垂下して下部がリザーバ本体内の油面
下に没する内筒と、この内筒を囲繞すると共に下部が前
記油面下に没する外筒とを形成し、これら内筒及び外筒
に互いに円周方向で位相をずらせたスリットをそれぞれ
設けたことを第1の特徴とする。
【0006】また本考案は、上記特徴に加えて、リザー
バ本体の相対向する上壁及び底壁間を内筒及び外筒を介
して一体に連結したことを第2の特徴とする。
【0007】さらに本考案は、第1または第2の特徴に
加えて、内筒内にフロートを昇降自在に収納したことを
第3の特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、図面により本考案の一実施例について
説明する。
【0009】先ず、図1において、リザーバ1はアンチ
ロックブレーキ装置のモジュレータ用の作動油を貯留す
るものであって、そのリザーバ本体2は、水平方向の方
形偏平部3と、この偏平部3の一端から下方へ延びる角
筒状の垂直部4とを有し、偏平部3の上壁3aに筒状の
給油口5が、垂直部4の下端に送出口6が、また偏平部
3の、垂直部4と反対側の端部底壁に戻り口7がそれぞ
れ設けられる。給油口5には通常、キャップ8が装着さ
れ、送出口6には図示しないモジュレータの入口弁に連
なる送出管が接続され、戻り口7には同モジュレータの
出口弁に連なる戻り管が接続される。
【0010】図2及び図3において、給油口5及びキャ
ップ8の嵌合部には、給油口5内を大気に連通するブリ
ーザ通路9が形成される。
【0011】また偏平部4には、給油口5と同心の二重
波除け筒10が設けられる。この二重波除け筒10は、
給油口5との同心位置で偏平部3の相対向する上壁3a
及び底壁3b間を一体に連結する内筒11と、この内筒
11を環状通路13を存して囲繞すると共に、上記両壁
3a,3b間を同じく一体に連結する外筒12とからな
っており、その内筒11には、その全長に亘り複数のス
リット14(図示例では4本のスリット)が周方向等間
隔置きに形成され、これらスリット14と周方向に位相
をずらせて同数のスリット15が外筒12に形成され
る。また内筒11にはフロート16が昇降可能に収納さ
れる。
【0012】図1及び図2に示すように、リザーバ本体
2は偏平部3の上下方向中央部を通る水平面17で分割
された上部半体2A及び下部半体2Bから構成される。
両半体2A,2Bは合成樹脂を材料として個別に射出成
形され、その際、前記内,外筒11,12の上,下半部
も上,下部半体2A,2Bとそれぞれ一体成形される。
そして両半体2A,2Bは、それらの対向面を熱板で加
熱溶融させた後、相互に押しつけて溶着される。
【0013】尚、図中18はリザーバ1内に貯留する作
動油を示し、その油面は通常、上,下部半体2A,2B
の境界付近に設定される。
【0014】次にこの実施例の作用について説明する。
【0015】リザーバ1内の作動油18は、送出口6か
ら図示しないモジュレータへ送られ、また同モジュレー
タから排出された作動油は戻り口7を通してリザーバ1
内に還流する。還流した作動油中に気泡が含まれていれ
ば、その気泡はリザーバ1内で油面上に浮上し、二重波
除け筒10のスリット14,15及び環状通路13を通
り、給油口5からブリーザ通路9を経て外部に放出され
る。また、上記のような作動油18の出入りによりリザ
ーバ1内の圧力が変動すれば、それに伴いブリーザ通路
9を通してリザーバ1の内部は呼吸することができ、し
たがってリザーバ1からの作動油の出入りは支障なく行
われる。
【0016】リザーバ1の動揺によりその内部の油面が
激しく波立ち、大きな波が二重波除け筒10へ向うと、
先ず外筒12は環状通路13への波の波及を抑えるが、
一部の波は外筒12のスリット15を通して環状通路1
3へ侵入する。しかしながら、外筒12のスリット15
と内筒11のスリット14とは円周方向で位相をずらせ
てあるため、外筒12のスリット15から環状通路13
に侵入した波は内筒11で殆どが阻止され、スリット1
4を通過する波は僅かである。
【0017】しかも内筒11内にはフロート16が油面
に浮いているので、内筒11内で生じる僅かな波もフロ
ート16により減衰される。こうして作動油の波が給油
口5へ押し寄せることが抑えられ、ブリーザ通路9から
の作動油の漏出を確実に防止することができる。
【0018】さらに、内筒11及び外筒12は、偏平部
3の上壁3a及び底壁3b間を一体に連結するように配
設され、それらの全長に亘りスリット14,15が設け
られるので、給油口5への波の波及を効果的に抑え得る
のみならず、内,外筒11,12により偏平部3の特に
上下方向の剛性を強化することができる。
【0019】
【考案の効果】以上のように本考案の第1の特徴によれ
ば、リザーバ本体の上壁に、給油口との同心位置で該上
壁から垂下して下部がリザーバ本体内の油面下に没する
内筒と、この内筒を囲繞すると共に下部が前記油面下に
没する外筒とを形成し、これら内筒及び外筒に互いに円
周方向で位相をずらせたスリットをそれぞれ設けたの
で、リザーバ内の呼吸作用を何等妨げることなく、リザ
ーバ内の油面の波立ちを内、外筒により効果的に減衰し
て給油口への波及を抑え、ブリーザ通路からの漏油を防
止することができる。
【0020】また本考案の第2の特徴によれば、リザー
バ本体の相対向する上壁及び底壁間を内筒及び外筒を介
して一体に連結したので、油面の波立ちの給油口への影
響を一層効果的に防ぐことができるのみならず、内、外
筒が補強部材となってリザーバ本体の剛性を強化するこ
とができる。
【0021】さらに、本考案の第3の特徴によれば、内
筒内にフロートを昇降自在に収納したので、内筒内での
僅かな波立ちもフロートにより減衰することができ、ブ
リーザ通路からの漏油を一層確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の波除け装置を備えたリザーバの縦断面
【図2】図1の2部拡大図
【図3】図2の3−3線断面図
【符号の説明】
1 リザーバ 2 リザーバ本体 3a 上壁 3b 底壁 9 ブリーザ通路 10 二重波除け筒 11 内筒 12 外筒 13 環状通路 14 スリット 15 スリット 16 フロート 18 作動油

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リザーバ本体(2)と、このリザーバ本
    体(2)の上壁に開口する給油口(5)を閉塞するキャ
    ップ(8)とを備え、給油口(5)内をブリーザ通路
    (9)を介して大気に連通したリザーバにおいて、 リザーバ本体(2)の上壁(3a)に、給油口(5)と
    の同心位置で該上壁(3a)から垂下して下部がリザー
    バ本体(2)内の油面下に没する内筒(11)と、この
    内筒(11)を囲繞すると共に下部が前記油面下に没す
    る外筒(12)とを形成し、これら内筒(11)及び外
    筒(12)に互いに円周方向で位相をずらせたスリット
    (14,15)をそれぞれ設けたことを特徴とする、リ
    ザーバにおける給油口の波除け装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、 リザーバ本体(2)の相対向する上壁(3a)及び底壁
    (3b)間を内筒(11)及び外筒(12)を介して一
    体に連結したことを特徴とする、リザーバにおける給油
    口の波除け装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のものにおいて、 内筒(11)内にフロート(16)を昇降自在に収納し
    たことを特徴とする、リザーバにおける給油口の波除け
    装置。
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