JP2559120B2 - 線材の製造工程における酸化スケ−ル除去方法 - Google Patents
線材の製造工程における酸化スケ−ル除去方法Info
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- JP2559120B2 JP2559120B2 JP62202206A JP20220687A JP2559120B2 JP 2559120 B2 JP2559120 B2 JP 2559120B2 JP 62202206 A JP62202206 A JP 62202206A JP 20220687 A JP20220687 A JP 20220687A JP 2559120 B2 JP2559120 B2 JP 2559120B2
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- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/0097—Processing two or more printed circuits simultaneously, e.g. made from a common substrate, or temporarily stacked circuit boards
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、純Ni、Ni−Cu系合金、Ni−Cr−Al系合金
等の熱間溝圧延後の酸化スケールが通常の酸洗等で除去
し難い合金の線材製造工程における酸化スケールの除去
方法に関するものである。
等の熱間溝圧延後の酸化スケールが通常の酸洗等で除去
し難い合金の線材製造工程における酸化スケールの除去
方法に関するものである。
従来、線材を製造するには、先ず溶解したインゴット
を分塊鍛造または分塊圧延し、表面の疵等を除去するた
めに表面手入れを行い、熱間溝圧延を行って、大気中焼
鈍し、30分以上酸洗して冷間引抜、光輝焼鈍をくり返
し、線材製品としていた。
を分塊鍛造または分塊圧延し、表面の疵等を除去するた
めに表面手入れを行い、熱間溝圧延を行って、大気中焼
鈍し、30分以上酸洗して冷間引抜、光輝焼鈍をくり返
し、線材製品としていた。
この線材製造工程の流れを要約すると次のようにな
る。
る。
インゴット→分塊鍛造または分塊圧延→表面手入れ→
熱間溝圧延→焼鈍(大気中)→30分以上酸洗→冷間引抜
→光輝焼鈍→線材製品。
熱間溝圧延→焼鈍(大気中)→30分以上酸洗→冷間引抜
→光輝焼鈍→線材製品。
上記製造工程において、30分以上酸洗後、必要に応じ
て皮むきを施すこともあり、また冷間引抜と光輝焼鈍
は、くり返しながら徐々に線径を細くする。
て皮むきを施すこともあり、また冷間引抜と光輝焼鈍
は、くり返しながら徐々に線径を細くする。
上記従来の線材製造工程により線材を製造する場合、
純Ni、Ni−Cu系合金、Ni−Cr−Al系合金等の酸化スケー
ルの密着性のよいNiまたはNi合金(以下、これらを単に
NiまたはNi合金という)は、熱間溝圧延後の短時間の酸
洗では酸化スケールがとれにくく、全面スケールを完全
に取り切るには酸洗時間を30分以上とする必要があっ
た。
純Ni、Ni−Cu系合金、Ni−Cr−Al系合金等の酸化スケー
ルの密着性のよいNiまたはNi合金(以下、これらを単に
NiまたはNi合金という)は、熱間溝圧延後の短時間の酸
洗では酸化スケールがとれにくく、全面スケールを完全
に取り切るには酸洗時間を30分以上とする必要があっ
た。
ところが、酸洗時間を30分以上とすると深さ:0.03〜
0.05mmの粒界腐食が発生するという問題が生じ、高品質
用の線材製造のためには、短時間の酸洗後、あるいは酸
洗のかわりに皮むき工程を入れることもあったが、上記
皮むきは歩留りを悪くするという問題点があった。
0.05mmの粒界腐食が発生するという問題が生じ、高品質
用の線材製造のためには、短時間の酸洗後、あるいは酸
洗のかわりに皮むき工程を入れることもあったが、上記
皮むきは歩留りを悪くするという問題点があった。
そこで、本発明者等は、上記NiまたはNi合金の線材製
造工程において、短時間の酸洗で、皮むきを行うことも
なく酸化スケールを除去すべく研究を行った結果、 熱間溝圧延終了後、直ちに急冷することにより表面の
酸化スケールが急速に収縮し、熱応力により酸化スケー
ルに無数のヒビが入り、このヒビの入った酸化スケール
を有する熱間溝圧延線材を酸洗すると、上記ヒビの割れ
目から酸洗液が侵入し、短時間の酸洗で容易に酸化スケ
ールが除去されるという知見を得たのである。
造工程において、短時間の酸洗で、皮むきを行うことも
なく酸化スケールを除去すべく研究を行った結果、 熱間溝圧延終了後、直ちに急冷することにより表面の
酸化スケールが急速に収縮し、熱応力により酸化スケー
ルに無数のヒビが入り、このヒビの入った酸化スケール
を有する熱間溝圧延線材を酸洗すると、上記ヒビの割れ
目から酸洗液が侵入し、短時間の酸洗で容易に酸化スケ
ールが除去されるという知見を得たのである。
この発明は、上記知見にもとづいてなされたものであ
って、 上記NiまたはNi合金線材の製造工程において、熱間溝
圧延後、圧延線材の温度が660℃以上であるうちに、圧
延線材の表面冷却速度が50℃/sec以上の冷却速度となる
ように急冷する線材の製造工程における酸化スケールの
除去方法に特徴を有するものである。
って、 上記NiまたはNi合金線材の製造工程において、熱間溝
圧延後、圧延線材の温度が660℃以上であるうちに、圧
延線材の表面冷却速度が50℃/sec以上の冷却速度となる
ように急冷する線材の製造工程における酸化スケールの
除去方法に特徴を有するものである。
この場合、熱間溝圧延後の線材温度が660℃より低い
と、上記急冷による線材表面に微細なヒビ割れは生じな
いので酸洗により酸化スケールは完全には除去されず、
また、線材の冷却速度も50℃/secより小さいと線材の表
面の酸化スケールと線材との収縮差が生じないので酸化
スケールに無数のヒビ割れが生じない。したがって、上
記線材の冷却速度は大きいほど好ましい。
と、上記急冷による線材表面に微細なヒビ割れは生じな
いので酸洗により酸化スケールは完全には除去されず、
また、線材の冷却速度も50℃/secより小さいと線材の表
面の酸化スケールと線材との収縮差が生じないので酸化
スケールに無数のヒビ割れが生じない。したがって、上
記線材の冷却速度は大きいほど好ましい。
上記NiまたはNi合金の熱間溝圧延は、分塊されたビレ
ットを表面手入れし、大気雰囲気の加熱炉で温度:900〜
1200℃に加熱し、熱間溝圧延する。上記熱間溝圧延終了
後の線材の温度は、660〜900℃に下っているので、上記
熱間溝圧延終了直後の線材を冷却速度:50℃/sec以上で
急冷するのが好ましい。
ットを表面手入れし、大気雰囲気の加熱炉で温度:900〜
1200℃に加熱し、熱間溝圧延する。上記熱間溝圧延終了
後の線材の温度は、660〜900℃に下っているので、上記
熱間溝圧延終了直後の線材を冷却速度:50℃/sec以上で
急冷するのが好ましい。
上記冷却方法としては、油冷(冷却速度:約65℃/se
c)および水冷(冷却速度:約150℃/sec)を採用するこ
とができるが、油冷の場合、酸洗の前に脱脂の工程が入
るので、簡単な水冷により冷却するのが好ましい。
c)および水冷(冷却速度:約150℃/sec)を採用するこ
とができるが、油冷の場合、酸洗の前に脱脂の工程が入
るので、簡単な水冷により冷却するのが好ましい。
上記熱間溝圧延した温度:660℃以上の線材を、冷却速
度:50℃/secで急冷し、酸洗した後、光輝焼鈍し、その
後、冷間引抜→光輝焼鈍をくり返し行って線材製品とす
るのである。
度:50℃/secで急冷し、酸洗した後、光輝焼鈍し、その
後、冷間引抜→光輝焼鈍をくり返し行って線材製品とす
るのである。
つぎに、この発明を実施例にもとづいて具体的に説明
する。
する。
純Niインゴット Ni−30重量%Cuの合金インゴット、 Ni−16重量%Cr−4.5重量%Alのインゴット、 をそれぞれ、1本作製し、これらのインゴットを分塊鍛
造にて一辺が60mmの断面正方形角材とし、上記角材の表
面の疵等を削除した後、長さ:1000mmに切断したビレッ
トを各5本づつ準備した。これを大気雰囲気の加熱炉で
温度:1100℃にそれぞれの上記角材を加熱した。加熱さ
れたこれら角材をそれぞれ溝ロール圧延し、最終溝ロー
ルにて直径:6.5mmの線材とした。
造にて一辺が60mmの断面正方形角材とし、上記角材の表
面の疵等を削除した後、長さ:1000mmに切断したビレッ
トを各5本づつ準備した。これを大気雰囲気の加熱炉で
温度:1100℃にそれぞれの上記角材を加熱した。加熱さ
れたこれら角材をそれぞれ溝ロール圧延し、最終溝ロー
ルにて直径:6.5mmの線材とした。
上記最終溝ロールから出る線材の温度は、溝ロール圧
延時間を調節することにより制御した。
延時間を調節することにより制御した。
上記最終溝ロールから出る線材の温度を第1表に示さ
れる温度にそれぞれ調節し、上記最終溝ロールから出る
上記第1表記載の温度の線材に、3方向より水をかけて
連続的に水冷した。
れる温度にそれぞれ調節し、上記最終溝ロールから出る
上記第1表記載の温度の線材に、3方向より水をかけて
連続的に水冷した。
これら水冷した線材を、 HNO3:15重量%、 HF :2重量%、 を含有する水溶液にて、10分間酸洗し、酸洗後の残存ス
ケールの除去程度を目視により判定した。
ケールの除去程度を目視により判定した。
その判定結果も第1表に示した。
〔発明の効果〕 第1表の結果からも明らかなように、従来の30分以上
という長時間酸洗で酸化スケールを完全に除去する方法
に比べて、この発明によると、10分間という短時間酸洗
で酸化スケールが完全に除去されるので、粒界腐食も起
らずに短時間酸洗ができ、線材製造効率も向上するとい
うすぐれた結果を奏するものである。
という長時間酸洗で酸化スケールを完全に除去する方法
に比べて、この発明によると、10分間という短時間酸洗
で酸化スケールが完全に除去されるので、粒界腐食も起
らずに短時間酸洗ができ、線材製造効率も向上するとい
うすぐれた結果を奏するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】NiまたはNi合金線材の製造工程において、
熱間溝圧延後の圧延線材の温度が660℃以上の状態から
冷却速度:50℃/sec以上で急冷した後、酸洗することを
特徴とする線材の製造工程における酸化スケール除去方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62202206A JP2559120B2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | 線材の製造工程における酸化スケ−ル除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62202206A JP2559120B2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | 線材の製造工程における酸化スケ−ル除去方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6447887A JPS6447887A (en) | 1989-02-22 |
JP2559120B2 true JP2559120B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=16453720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62202206A Expired - Lifetime JP2559120B2 (ja) | 1987-08-13 | 1987-08-13 | 線材の製造工程における酸化スケ−ル除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2559120B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113732101B (zh) * | 2021-08-31 | 2023-09-19 | 东风商用车有限公司 | 一种高温合金gh4080a冷镦用精线及其制备方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5717608A (en) * | 1980-07-08 | 1982-01-29 | Matsushita Electric Works Ltd | Hair dryer |
JPS6237384A (ja) * | 1985-08-08 | 1987-02-18 | Kawasaki Steel Corp | 鋼線材コイルの脱スケ−ル処理方法 |
-
1987
- 1987-08-13 JP JP62202206A patent/JP2559120B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6447887A (en) | 1989-02-22 |
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