JP2558891Y2 - 乗用トラクター用畝立装置 - Google Patents
乗用トラクター用畝立装置Info
- Publication number
- JP2558891Y2 JP2558891Y2 JP1991090375U JP9037591U JP2558891Y2 JP 2558891 Y2 JP2558891 Y2 JP 2558891Y2 JP 1991090375 U JP1991090375 U JP 1991090375U JP 9037591 U JP9037591 U JP 9037591U JP 2558891 Y2 JP2558891 Y2 JP 2558891Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover
- swing
- ridge
- tilling
- passenger
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Soil Working Implements (AREA)
- Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、乗用トラクターの後部
に装着する畝立装置で、狭い溝幅においても大きな畝を
構成でき、かつ溝内に施肥された肥料を畝上に施肥する
こともできるように構成された畝立装置の改善に関す
る。
に装着する畝立装置で、狭い溝幅においても大きな畝を
構成でき、かつ溝内に施肥された肥料を畝上に施肥する
こともできるように構成された畝立装置の改善に関す
る。
【0002】
【従来の技術】水田地を転作しての野菜作り等において
は、排水性を高める為に、従来ではトレンチャー等を用
いて排水溝を形成するか、或いはロータリー耕耘装置に
培土板を付設した畝立て機を用いて溝を形成していたの
である。
は、排水性を高める為に、従来ではトレンチャー等を用
いて排水溝を形成するか、或いはロータリー耕耘装置に
培土板を付設した畝立て機を用いて溝を形成していたの
である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、アスパラ等の
栽培のためには大きな畝を構成する必要があり、このよ
うな畝構成の為には狭い畝間を走行して畝を大きくする
管理機を使用して作業を行うが、管理機による作業は作
業者が歩行せねばならないので重労働となり、幅の狭い
畝間でも作業可能な乗用小型トラクターでの畝立て作業
機が望まれているのである。
栽培のためには大きな畝を構成する必要があり、このよ
うな畝構成の為には狭い畝間を走行して畝を大きくする
管理機を使用して作業を行うが、管理機による作業は作
業者が歩行せねばならないので重労働となり、幅の狭い
畝間でも作業可能な乗用小型トラクターでの畝立て作業
機が望まれているのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、以上のような
不具合を解消する為に、次のような手段を用いるもので
ある。乗用トラクターに装着する畝立装置において、耕
耘爪の上方を覆うロータリーカバーを、進行方向の左右
中央に固定配置した固定カバー1と、該固定カバー1の
左右両側に上下回動自在に枢支した内スイングカバー2
a・2aと、該内スイングカバー2a・2aの外端にお
いて、更に上下回動自在に枢支した外スイングカバー2
b・2bの5枚に分割し、隣り合うそれぞれの分割部分
に跨がって弾性板を設け、尾輪13を上下動自在に支持
するデプスフレーム15と、前記固定カバー1との間の
距離を、インナーワイヤ24とアウターワイヤ25によ
り検出して、リフトアーム19を昇降回動することによ
り、畝立装置の溝深さを自動制御するものである。
不具合を解消する為に、次のような手段を用いるもので
ある。乗用トラクターに装着する畝立装置において、耕
耘爪の上方を覆うロータリーカバーを、進行方向の左右
中央に固定配置した固定カバー1と、該固定カバー1の
左右両側に上下回動自在に枢支した内スイングカバー2
a・2aと、該内スイングカバー2a・2aの外端にお
いて、更に上下回動自在に枢支した外スイングカバー2
b・2bの5枚に分割し、隣り合うそれぞれの分割部分
に跨がって弾性板を設け、尾輪13を上下動自在に支持
するデプスフレーム15と、前記固定カバー1との間の
距離を、インナーワイヤ24とアウターワイヤ25によ
り検出して、リフトアーム19を昇降回動することによ
り、畝立装置の溝深さを自動制御するものである。
【0005】
【作用】耕耘爪のアップカットにより掻き上げられた土
砂や溝内に施肥した肥料は、ロータリーカバーの内壁に
て囲まれた空間から、耕耘爪の送り作用を受けて左右方
向に放出される。この際、スイングカバーの内壁に沿っ
て流れるため、左右に大きな畝を作ることができ、ま
た、肥料を高く、かつ遠く散布することができる。な
お、スイングカバーの傾斜角度を適当に調節すること
で、畝の形状や、肥料の散布角度や距離を自由に変更で
きる。
砂や溝内に施肥した肥料は、ロータリーカバーの内壁に
て囲まれた空間から、耕耘爪の送り作用を受けて左右方
向に放出される。この際、スイングカバーの内壁に沿っ
て流れるため、左右に大きな畝を作ることができ、ま
た、肥料を高く、かつ遠く散布することができる。な
お、スイングカバーの傾斜角度を適当に調節すること
で、畝の形状や、肥料の散布角度や距離を自由に変更で
きる。
【0006】また、スイングカバーの傾斜により生じる
固定カバーとの間の隙間を弾性板にて被覆することによ
り、掻き上げた土砂を前方や後方に逃さず、更に、弾性
板の弾性によりスイングカバーの傾斜角度調節によって
該隙間の幅が変わっても、常に該隙間を被覆しているの
である。また、畝立装置の溝深さを自動制御する機構を
設けたので、常時溝深さを一定に制御することが可能と
なったものである。
固定カバーとの間の隙間を弾性板にて被覆することによ
り、掻き上げた土砂を前方や後方に逃さず、更に、弾性
板の弾性によりスイングカバーの傾斜角度調節によって
該隙間の幅が変わっても、常に該隙間を被覆しているの
である。また、畝立装置の溝深さを自動制御する機構を
設けたので、常時溝深さを一定に制御することが可能と
なったものである。
【0007】
【実施例】本考案の目的及び構成は以上の如くであり、
次に、以下の図面に示した本発明の実施例を説明する。
図1は乗用トラクターの後部に装着した畝立装置による
畝立て作業状態を示す斜視図、図2は同じく側面図、図
3はロータリーカバーの構成を示す斜視図、図4は前後
回動自在に構成したロータリーカバーの斜視図、図5は
図4のロータリーカバーを装着した畝立装置の側面図、
図6は爪軸12及び耕耘爪11の正面図、図7はロータ
リーカバーの構成を示す後面図である。
次に、以下の図面に示した本発明の実施例を説明する。
図1は乗用トラクターの後部に装着した畝立装置による
畝立て作業状態を示す斜視図、図2は同じく側面図、図
3はロータリーカバーの構成を示す斜視図、図4は前後
回動自在に構成したロータリーカバーの斜視図、図5は
図4のロータリーカバーを装着した畝立装置の側面図、
図6は爪軸12及び耕耘爪11の正面図、図7はロータ
リーカバーの構成を示す後面図である。
【0008】本考案における畝立装置のロータリーカバ
ーRCの構成を図3より説明する。ロータリーカバーR
C全体の形状は、図2に示す断面視の如く、側面視で前
部を上向き平面部、中央部を前下がり傾斜面部、後部を
後下がり傾斜面部の組合わせたものとなっているが、該
形状は、前後で下向きに傾斜している形状なら、例えば
断面視、半円形でも差し支えない。そして、中央部は固
定カバー1となっており、該固定カバー1より左右にス
イングカバー2・2を蝶番により枢支し、スイングカバ
ー2は更に蝶番にて枢支した内スイングカバー2aと外
スイングカバー2bより構成されている。また、前後の
傾斜部分で、各カバーの継ぎ目には、台形状のゴム垂れ
状の弾性板3を被覆構成し、スイングカバー2を上方へ
回動、または水平に固定した時に生じる継ぎ目の隙間を
被覆するものである。ゴム垂れ3はスイングカバー2が
傾斜する場合において、その傾斜角度に関わらず、弾性
を有するので常に該隙間を被覆し、耕耘爪にて掻き上げ
た土砂を隙間から漏らすことがないのである。
ーRCの構成を図3より説明する。ロータリーカバーR
C全体の形状は、図2に示す断面視の如く、側面視で前
部を上向き平面部、中央部を前下がり傾斜面部、後部を
後下がり傾斜面部の組合わせたものとなっているが、該
形状は、前後で下向きに傾斜している形状なら、例えば
断面視、半円形でも差し支えない。そして、中央部は固
定カバー1となっており、該固定カバー1より左右にス
イングカバー2・2を蝶番により枢支し、スイングカバ
ー2は更に蝶番にて枢支した内スイングカバー2aと外
スイングカバー2bより構成されている。また、前後の
傾斜部分で、各カバーの継ぎ目には、台形状のゴム垂れ
状の弾性板3を被覆構成し、スイングカバー2を上方へ
回動、または水平に固定した時に生じる継ぎ目の隙間を
被覆するものである。ゴム垂れ3はスイングカバー2が
傾斜する場合において、その傾斜角度に関わらず、弾性
を有するので常に該隙間を被覆し、耕耘爪にて掻き上げ
た土砂を隙間から漏らすことがないのである。
【0009】固定カバー1の中央には、耕耘伝動ケース
5を挿入するための伝動ケース挿入口1aが開口してお
り、その両側に耕耘伝動ケース5上部より側方へ突出し
たビーム端に設けた支持体6を固定するための取付枠1
bを突設している。そして、スイングカバー2の傾斜を
変更し固定するための部材として、固定カバー1より内
スイングカバー2aに内スイングカバー傾斜調節部材4
aを、内スイングカバー2aより外スイングカバー2b
に外スイングカバー傾斜調節部材4bを跨設している。
両スイングカバー傾斜調節部材には、複数の調節用孔を
穿孔しており、抜き差し自在のピンにて固定位置を変更
することによって、傾斜角度を調節できるのである。但
し、長孔と調節螺子にて構成することも可能である。
5を挿入するための伝動ケース挿入口1aが開口してお
り、その両側に耕耘伝動ケース5上部より側方へ突出し
たビーム端に設けた支持体6を固定するための取付枠1
bを突設している。そして、スイングカバー2の傾斜を
変更し固定するための部材として、固定カバー1より内
スイングカバー2aに内スイングカバー傾斜調節部材4
aを、内スイングカバー2aより外スイングカバー2b
に外スイングカバー傾斜調節部材4bを跨設している。
両スイングカバー傾斜調節部材には、複数の調節用孔を
穿孔しており、抜き差し自在のピンにて固定位置を変更
することによって、傾斜角度を調節できるのである。但
し、長孔と調節螺子にて構成することも可能である。
【0010】なお、図4に示す如く、該取付枠1bのピ
ン孔を長円形にすると、支持体6と取付枠1bへの固定
位置を調節することができ、図5の如く、ロータリーカ
バーRCを前後に回動調節して、耕深の深さに対応して
良好な耕耘作業を得ることを可能としているのである。
なお、伝動ケース挿入口1aの前後には、ロータリーカ
バーRCの前後回動による耕耘伝動ケース5と固定カバ
ー1との接触に対する緩衝と隙間を埋める部材としての
ゴム材1cを取り付けている。
ン孔を長円形にすると、支持体6と取付枠1bへの固定
位置を調節することができ、図5の如く、ロータリーカ
バーRCを前後に回動調節して、耕深の深さに対応して
良好な耕耘作業を得ることを可能としているのである。
なお、伝動ケース挿入口1aの前後には、ロータリーカ
バーRCの前後回動による耕耘伝動ケース5と固定カバ
ー1との接触に対する緩衝と隙間を埋める部材としての
ゴム材1cを取り付けている。
【0011】以上のように図3に示す如く耕耘伝動ケー
ス5は、ロータリーカバーRCの固定カバー1中央部の
伝動ケース挿入口1aに嵌挿され、取付枠1bに耕耘伝
動ケース5の上部両端に付設した支持体6にピン固定す
る。該耕耘伝動ケース5の上部からは、サポート部7に
より側方を被覆されるユニバーサルジョイント8を介し
て、乗用トラクター後部より突設しているPTO軸9に
連結されて動力が伝達され、サポート部7は乗用トラク
ター後部に付設した回動自在のヒッチ10に連結されて
いる。そして、該耕耘伝動ケース5の下部には耕耘爪軸
が横架されて、該耕耘爪軸に耕耘爪11が取付けてあ
り、該耕耘爪11は逆転駆動される。なお、ロータリー
カバーRCの前部より耕耘爪11の前方にて、該耕耘爪
11の駆動にて土砂が乗用トラクターに跳ねないよう
に、ゴム垂れ13を垂設している。Tは乗用トラクター
の車輪である。
ス5は、ロータリーカバーRCの固定カバー1中央部の
伝動ケース挿入口1aに嵌挿され、取付枠1bに耕耘伝
動ケース5の上部両端に付設した支持体6にピン固定す
る。該耕耘伝動ケース5の上部からは、サポート部7に
より側方を被覆されるユニバーサルジョイント8を介し
て、乗用トラクター後部より突設しているPTO軸9に
連結されて動力が伝達され、サポート部7は乗用トラク
ター後部に付設した回動自在のヒッチ10に連結されて
いる。そして、該耕耘伝動ケース5の下部には耕耘爪軸
が横架されて、該耕耘爪軸に耕耘爪11が取付けてあ
り、該耕耘爪11は逆転駆動される。なお、ロータリー
カバーRCの前部より耕耘爪11の前方にて、該耕耘爪
11の駆動にて土砂が乗用トラクターに跳ねないよう
に、ゴム垂れ13を垂設している。Tは乗用トラクター
の車輪である。
【0012】該耕耘爪11は、図6の如く爪軸12の爪
取付孔12aに放射状に植設されるもので、螺子脱着に
よって容易に交換可能であり、通常は機体の両外側に向
けて屈曲しており、土砂を左右方向に飛散させる構成と
なっているが、該耕耘爪11の曲がり角度αを変更した
耕耘爪を装着することにより土砂の送りだしの角度を変
更することができ、構成する畝の高さや大きさ(幅)に
対応可能としているのである。
取付孔12aに放射状に植設されるもので、螺子脱着に
よって容易に交換可能であり、通常は機体の両外側に向
けて屈曲しており、土砂を左右方向に飛散させる構成と
なっているが、該耕耘爪11の曲がり角度αを変更した
耕耘爪を装着することにより土砂の送りだしの角度を変
更することができ、構成する畝の高さや大きさ(幅)に
対応可能としているのである。
【0013】次に、尾輪13は尾輪用垂直アーム14下
端に回転自在に軸支され、該尾輪用垂直アーム14上端
はデプスフレーム15後端に幅調節可能に固定され、デ
プスフレーム15前端は支持体6の内側で、サポート部
7の両側に配置した尾輪用ブラケット16の枢支点16
aにて枢支されている。即ち、16aが尾輪13の回動
支点となる。
端に回転自在に軸支され、該尾輪用垂直アーム14上端
はデプスフレーム15後端に幅調節可能に固定され、デ
プスフレーム15前端は支持体6の内側で、サポート部
7の両側に配置した尾輪用ブラケット16の枢支点16
aにて枢支されている。即ち、16aが尾輪13の回動
支点となる。
【0014】このように構成した畝立装置は水平制御、
耕深制御を可能に構成されており、左右方向の傾斜であ
る水平制御をするために、左右の前記尾輪用ブラケット
16の前部に枢支孔16bが設けられ、該左右の枢支孔
16b・16bと油圧ケース18より突出したアーム1
9・19を枢結するリフトリンク17・17の一方に水
平制御シリンダー17aが設けられている。更に乗用ト
ラクターのヒッチ10上に水平検知センサー20が付設
され、畝立装置が左右方向に傾斜すると水平制御シリン
ダー17aが伸縮されてヒッチ19が回動し、畝立装置
の左右方向の傾斜を是正するものである。
耕深制御を可能に構成されており、左右方向の傾斜であ
る水平制御をするために、左右の前記尾輪用ブラケット
16の前部に枢支孔16bが設けられ、該左右の枢支孔
16b・16bと油圧ケース18より突出したアーム1
9・19を枢結するリフトリンク17・17の一方に水
平制御シリンダー17aが設けられている。更に乗用ト
ラクターのヒッチ10上に水平検知センサー20が付設
され、畝立装置が左右方向に傾斜すると水平制御シリン
ダー17aが伸縮されてヒッチ19が回動し、畝立装置
の左右方向の傾斜を是正するものである。
【0015】次に、畝立装置の溝深さの制御構造につい
て説明すると、油圧ケース18側部に油圧制御バルブが
内装され、該油圧制御バルブのコントロール軸に設けた
手動操作レバー(図示せず)によって適宜溝深さの設定
が行われる。そしてフィードバック軸にはフィードバッ
クアーム21が固設され、該フィードバックアーム21
と前記固定カバー1に固設したインナーワイヤ取付具2
3との間にインナーワイヤ24が連結され、該インナー
ワイヤ24を被覆するアウターワイヤ25がデプスフレ
ーム15に固定したアウターワイヤ取付板22に固定さ
れ、畝立装置の溝深さが変化するとインナーワイヤ24
を介してフィードバックアーム21が回動され、一定深
さを保つように構成されている。
て説明すると、油圧ケース18側部に油圧制御バルブが
内装され、該油圧制御バルブのコントロール軸に設けた
手動操作レバー(図示せず)によって適宜溝深さの設定
が行われる。そしてフィードバック軸にはフィードバッ
クアーム21が固設され、該フィードバックアーム21
と前記固定カバー1に固設したインナーワイヤ取付具2
3との間にインナーワイヤ24が連結され、該インナー
ワイヤ24を被覆するアウターワイヤ25がデプスフレ
ーム15に固定したアウターワイヤ取付板22に固定さ
れ、畝立装置の溝深さが変化するとインナーワイヤ24
を介してフィードバックアーム21が回動され、一定深
さを保つように構成されている。
【0016】以上の如き畝立装置の構成により、形成し
ようとする畝の高さや形状、または肥料散布しようとす
る散布高さや距離に合わせて、スイングカバー2の傾斜
角度を調節して、畝立装置を駆動することによって、図
1、図2に示す如く、耕耘爪11によって掻き上げられ
た土砂や肥料が、スイングカバー2の内壁に沿って左右
に流れ、大きな畝を左右に構成し、また、溝内に施肥さ
れた肥料を畝上に高く、かつ遠く散布することも可能で
あり、しかも作業姿勢は水平に保たれ、溝や畝頂上部も
水平な美しい形状の畝作りができるのである。なお、図
2におけるAは構成した畝高さを、Bは耕耘後の溝深さ
を表している。
ようとする畝の高さや形状、または肥料散布しようとす
る散布高さや距離に合わせて、スイングカバー2の傾斜
角度を調節して、畝立装置を駆動することによって、図
1、図2に示す如く、耕耘爪11によって掻き上げられ
た土砂や肥料が、スイングカバー2の内壁に沿って左右
に流れ、大きな畝を左右に構成し、また、溝内に施肥さ
れた肥料を畝上に高く、かつ遠く散布することも可能で
あり、しかも作業姿勢は水平に保たれ、溝や畝頂上部も
水平な美しい形状の畝作りができるのである。なお、図
2におけるAは構成した畝高さを、Bは耕耘後の溝深さ
を表している。
【0017】
【考案の効果】本考案は、以上のような構造及び実施例
を有しているので、以下のような効果を奏するものであ
る。第1に、耕耘爪の送り作用によって左右に放出され
る土砂や溝内の肥料が、スイングカバーの内壁に沿って
流れるため、大きな畝を構成することや、畝上に高くか
つ遠く肥料を散布することができ、しかもスイングカバ
ーの傾斜角度の調節により畝形状や肥料の散布高さ及び
距離を様々に変更することができるのである。また、カ
バーの側方が開放されているので耕耘爪の交換が容易に
行えるのである。
を有しているので、以下のような効果を奏するものであ
る。第1に、耕耘爪の送り作用によって左右に放出され
る土砂や溝内の肥料が、スイングカバーの内壁に沿って
流れるため、大きな畝を構成することや、畝上に高くか
つ遠く肥料を散布することができ、しかもスイングカバ
ーの傾斜角度の調節により畝形状や肥料の散布高さ及び
距離を様々に変更することができるのである。また、カ
バーの側方が開放されているので耕耘爪の交換が容易に
行えるのである。
【0018】第2に、ゴム垂れがスイングカバーの傾斜
角度に関わらず常に固定カバーとの隙間を被覆し、耕耘
爪により掻き上げた土が該隙間から漏れることがないの
で、効率のよい畝作りができ、溝の美観を損なうことが
ないのである。
角度に関わらず常に固定カバーとの隙間を被覆し、耕耘
爪により掻き上げた土が該隙間から漏れることがないの
で、効率のよい畝作りができ、溝の美観を損なうことが
ないのである。
【0019】第3に、尾輪13を支持するデプスフレー
ム15と、固定カバー1の間にインナーワイヤ24とア
ウターワイヤ25を配置して、溝深さを検出し、該検出
値により、畝立装置の溝深さを自動制御する機構を設け
たので、常時溝深さを一定に制御することが可能となっ
たものである。
ム15と、固定カバー1の間にインナーワイヤ24とア
ウターワイヤ25を配置して、溝深さを検出し、該検出
値により、畝立装置の溝深さを自動制御する機構を設け
たので、常時溝深さを一定に制御することが可能となっ
たものである。
【図1】乗用トラクターの後部に装着した畝立装置によ
る畝立て作業の状態を示す斜視図である。
る畝立て作業の状態を示す斜視図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】ロータリーカバーの構成を示す斜視図である。
【図4】前後回動自在に構成したロータリーカバーの斜
視図である。
視図である。
【図5】図4のロータリーカバーを装着した畝立装置の
側面図である。
側面図である。
【図6】爪軸12及び耕耘爪11の正面図である。
【図7】ロータリーカバーの構成を示す後面図である。
RC ロータリーカバー 1 固定カバー 2a 内スイングカバー 2b 外スイングカバー 3 ゴム垂れ 4a 内スイングカバー傾斜調節部材 4b 外スイングカバー傾斜調節部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−13302(JP,A) 実開 平3−71703(JP,U) 実開 昭55−65906(JP,U) 実開 昭61−110205(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 乗用トラクターに装着する畝立装置にお
いて、耕耘爪の上方を覆うロータリーカバーを、進行方
向の左右中央に固定配置した固定カバー1と、該固定カ
バー1の左右両側に上下回動自在に枢支した内スイング
カバー2a・2aと、該内スイングカバー2a・2aの
外端において、更に上下回動自在に枢支した外スイング
カバー2b・2bの5枚に分割し、隣り合うそれぞれの
分割部分に跨がって弾性板を設け、尾輪13を上下動自
在に支持するデプスフレーム15と、前記固定カバー1
との間の距離を、インナーワイヤ24とアウターワイヤ
25により検出して、リフトアーム19を昇降回動する
ことにより、畝立装置の溝深さを自動制御することを特
徴とする乗用トラクター用畝立装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991090375U JP2558891Y2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 乗用トラクター用畝立装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991090375U JP2558891Y2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 乗用トラクター用畝立装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0539204U JPH0539204U (ja) | 1993-05-28 |
JP2558891Y2 true JP2558891Y2 (ja) | 1998-01-14 |
Family
ID=13996826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991090375U Expired - Lifetime JP2558891Y2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 乗用トラクター用畝立装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2558891Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5409506B2 (ja) * | 2010-05-07 | 2014-02-05 | 松山株式会社 | 溝掘機 |
JP5555886B2 (ja) * | 2012-07-26 | 2014-07-23 | 小橋工業株式会社 | 代掻き作業機 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5565906U (ja) * | 1978-10-30 | 1980-05-07 | ||
JPH0213302A (ja) * | 1988-06-30 | 1990-01-17 | Iseki & Co Ltd | 耕耘装置 |
JP3071703U (ja) * | 2000-03-13 | 2000-09-22 | 有限会社フォーティフォー | ポスター掲示板 |
-
1991
- 1991-11-05 JP JP1991090375U patent/JP2558891Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0539204U (ja) | 1993-05-28 |
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