JP2558734Y2 - 壁パネルの雨仕舞構造 - Google Patents

壁パネルの雨仕舞構造

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JP2558734Y2
JP2558734Y2 JP2506192U JP2506192U JP2558734Y2 JP 2558734 Y2 JP2558734 Y2 JP 2558734Y2 JP 2506192 U JP2506192 U JP 2506192U JP 2506192 U JP2506192 U JP 2506192U JP 2558734 Y2 JP2558734 Y2 JP 2558734Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は建物の外装用の壁パネ
ルを建物躯体に取付けた壁面における雨仕舞構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近建物の壁面、軒天、笠木、柱などの
内外装材として、主板部の四周に折曲片部を連設した浅
い箱状の金属板製の壁パネルが用いられるようになつ
た。特に鋼板製のパネルの表面側にほうろう被膜を焼付
け、必要に応じて裏面側に石綿けい酸カルシウム板など
の裏打ち材を付設したほうろうパネルは、すぐれた耐久
性と美観のため多く用いられるようになつた。このほう
ろうパネルの建物躯体への取付構造は、図5に示すよう
に、建物躯体30に連結材Bにより山形鋼から成る下地
材10を取付け、ほうろうパネル31の主板部2の四周
に連設した折曲片部3に、たとえば300〜400mm間
隔でクリツプ4を固着し、このクリツプ4をタツピンね
じ5により下地材10に固定取付けして各ほうろうパネ
ル31を下地材10に固定後、各ほうろうパネル31間
のすきま部分にポリサルフアイド系、シリコン系などの
シ−リング材6を充填して防水処理し、目地7を形成す
るものであつた。なお図中8は石綿けい酸カルシウム板
などの裏打ち材、9はシ−リング材6施工時のバツクア
ツプ材である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが上記従来の取
付構造においては、シ−リング材6が経年劣化してシ−
リング材6に亀裂を生じるいわゆるシ−リング材切れが
発生し、水密性が著しく低下して雨水がパネル内部に侵
入し、建物躯体30の鉄骨を腐食させたり建物の内装を
汚損させるという問題点があつた。
【0004】この考案は上記従来の問題点を解決するも
ので、建物躯体側への雨水の侵入を防止でき、建物躯体
の腐食や建物内装の汚損等を防止できる壁パネルの雨仕
舞構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案の壁パネルの雨
仕舞構造は、腹板部と該腹板部に連設された折曲板部と
をそなえ、下端部の腹板部の巾を上端部の腹板部の巾よ
り小とした複数本の樋を、下側の樋の上端部内に上側の
樋の下端部を嵌入させた状態で、上下方向に並べて建物
躯体に取付け、主板部の四周に折曲片部を連設し上部折
曲片部に上向きの上曲片部を連設した金属板製の壁パネ
ルを、上下左右に複数枚配列して、前記側部折曲片部を
前記樋の前記折曲板部間の開口部に挿入した状態で、建
物躯体に取付け、隣合う壁パネルの前記折曲片部間にシ
−リング材を充填したことを特徴とする。
【0006】
【作用】この考案の壁パネルの雨仕舞構造においては、
上下方向に延びる縦目地のシ−リング材切れにより目地
内部に侵入した雨水は、壁パネルの側部折曲片部に沿つ
て下方へ流れ、順次下段側の壁パネルの側部折曲片部間
へ流下して、最下端の壁パネル下部から排水溝などに排
水される。このとき側部折曲片部に沿つて流れ落ちる雨
水の一部が飛散しあるいはクリツプを伝わつて、建物躯
体側に侵入するのを、縦目地の壁パネル内側位置に上下
方向に連続して配設された樋が防止し、雨水を該樋に沿
つて下方へ誘導する。
【0007】また水平方向に延びる横目地のシ−リング
材切れにより目地部内に侵入した雨水に対しては、下段
側の壁パネルの上曲片部が建物躯体側への雨水の侵入を
防止し、下段側の壁パネルの上部折曲片部が横方向に誘
導して、壁パネル上隅部から側部折曲片部に沿つて落下
させ、その後前記と同様にして下方へ流下させ排水す
る。
【0008】
【実施例】以下図1乃至図4によりこの考案の一実施例
を説明する。図中、図5と同一部分には同一符号を付し
てある。壁パネル1は、図4に示すように主板部2の四
周に、上部折曲片部3a、側部折曲片部3b、および下
部折曲片部3cを連設した浅い箱状を呈する金属パネル
を主体とし、上部折曲片部3aの先端には、上向きの上
曲片部11を連設してある。
【0009】そして側部折曲片部3bの折曲深さWbよ
りも、上部折曲片部3aの折曲深さWaおよび下部折曲
片部3cの折曲深さWcを小としてある。主板部2の裏
面に接着した耐火材製の裏打ち材8は必要に応じて設け
るものである。
【0010】一方10Aは縦用下地材で、縦目地7Aの
内側位置において上下に連続して配設され、図示しない
アンカ−等の連結材を介して建物躯体に固設されてい
る。また10Bは横用下地材で、縦目地7Aと横目地7
Bの交差部付近を除いて、横目地7Bの内側位置に配設
され、図示しないアンカ−等の連結材を介して建物躯体
に固設してある。
【0011】13は縦用下地材10Aに腹板部14の外
面を当接させてねじ止め取付けした樋で、腹板部14の
両側縁部は壁パネル1に向つて浅く折曲げられて、折曲
板部15を形成している。この樋13は亜鉛鉄板製で、
その下端部13bの腹板部14の巾は、上端部13aの
腹板部14の巾より小さくして、隣合う樋13の上下端
部が相互に嵌合できるようになつている。
【0012】なおこの実施例では、下端部13bの腹板
部14にも段付部16を設けて、前記嵌合時の上下端部
の重ね合せを容易にしてあるが、樋13が薄板製の場合
は、段付部16は省略してもよい。また樋13の長さは
自由に選定できるが、壁パネル1の上下長さに近い寸法
にしておけば、壁パネル1の下地材への取付けと同時
に、順次下段側から取付施工していくことができる。
【0013】壁パネル1は、側部折曲片部3bに固着し
たクリツプ4を樋13と共に縦用下地材10Aにタツピ
ンねじ5により固定し、上曲片部11を横用下地材10
Bにタツピンねじ5により固定し、下部折曲片部3cに
固着したクリツプ4を上曲片部11と共に横用下地材1
0Bにタツピンねじ5により固定することにより、建物
躯体に取付けられている。そして各壁パネルの折曲片部
間には、常法によりシ−リング材6を充填して縦目地7
Aおよび横目地7Bを形成してある。
【0014】上記構成の雨仕舞構造においては、縦目地
7A部にシ−リング材切れが発生した場合、シ−リング
材充填部の内側へ侵入した雨水は、側部折曲片部3bに
沿つて流れ落ち、順次下段側の壁パネル1の側部折曲片
部3b,3b間に流下して、最下段の壁パネル1の下部
から排水溝等へ排水される。また側部折曲片部3bに沿
つて流下する雨水の一部が飛散したりクリツプ4を経由
する等して建物躯体側へ侵入しようとするのを、樋13
が阻止し、該雨水を樋13に沿つて下方へ誘導する。
【0015】また横目地7B部にシ−リング材切れが発
生した場合、シ−リング材充填部の内側へ侵入した雨水
は、上曲片部11により建物躯体側への侵入を阻止さ
れ、上部折曲片部3a上を左右に流れ、パネル隅角部か
ら側部折曲片部3bに沿つて流れ落ちるように誘導さ
れ、前記と同様に側部折曲片部3bに沿つて流下し、ま
た樋13によつて下方へ誘導される。
【0016】この考案は上記実施例に限定されるもので
はなく、たとえば樋13は上記のように下端部付近のみ
を絞つて嵌合部を形成させる代りに、樋13の正面形状
全体を、下端部に向つて狭巾となるテ−パ形としてもよ
い。また樋の断面は上記コ字状断面の他、折曲板部15
の先端をさらに内側にL字状に折曲げて、リツプ溝形鋼
状の断面とすれば、雨水の建物躯体側への侵入を一層確
実に防止できるので好ましい。
【0017】また上記実施例では、壁パネル1の側部折
曲片部3bを樋13の折曲板部15間の開口部に挿入す
るために、下部折曲片部3c全体の折曲深さWcを小さ
くしたが、樋13との干渉を避けるための切欠を設けて
他の部分の折曲深さを大きくしてもよい。
【0018】
【考案の効果】以上説明したようにこの考案によれば、
シ−リング材切れが生じた場合でも、上曲片部と上下に
連続する樋とが、雨水の建物躯体側への侵入を防止し、
建物躯体の腐食や建物内装の汚損を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す壁パネル取付状態の
要部正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1における壁パネル1の表面側斜視図であ
る。
【図5】従来の壁パネル取付構造の一例を示す要部縦断
面図である。
【符号の説明】
1…壁パネル、2…主板部、3a…上部折曲片部、3b
…側部折曲片部、3c…下部折曲片部、6…シ−リング
材、7A…縦目地、7B…横目地、10A…縦用下地
材、10B…横用下地材、11…上曲片部、13…樋、
13a…上端部、13b…下端部、14…腹板部、15
…折曲板部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腹板部と該腹板部に連設された折曲板部
    とをそなえ、下端部の腹板部の巾を上端部の腹板部の巾
    より小とした複数本の樋を、下側の樋の上端部内に上側
    の樋の下端部を嵌入させた状態で、上下方向に並べて建
    物躯体に取付け、主板部の四周に折曲片部を連設し上部
    折曲片部に上向きの上曲片部を連設した金属板製の壁パ
    ネルを、上下左右に複数枚配列して、前記側部折曲片部
    を前記樋の前記折曲板部間の開口部に挿入した状態で、
    建物躯体に取付け、隣合う壁パネルの前記折曲片部間に
    シ−リング材を充填したことを特徴とする壁パネルの雨
    仕舞構造。
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