JP2558666B2 - 水平ドライブ回路 - Google Patents

水平ドライブ回路

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、テレビジョン受像機の水平ドライブ回路に
関するものである。
従来の技術 テレビジョン受像機の水平発振，駆動およびドライブ
回路の構成を第３図に示す。１は水平発振回路、２は水
平駆動回路である。３は駆動トランジスタである。4,6
は水平ドライブトランジスタ７にベース電流を供給する
ベース抵抗、８は水平ドライブトランスで、２次巻線よ
り水平偏向出力トランジスタ（図示せず）にベース電流
を供給する。
発明が解決しようとする問題点 水平発振回路１と水平駆動回路２は一般に集積回路化
されている。電源投入時には内部回路の動作状態により
時々駆動トランジスタ３がオフ状態よりスタートするこ
とがある。この場合の各部の波形を第４図に示す。ａ′
の電圧はt1より立上りt3になってオン，オフの正常な動
作になる。一方、水平ドライブトランジスタ７はt2より
導通し、t3でオフするがt2よりt3の導通期間が長いた
め、トランス８の１次巻線の電流ピークが大きくなりト
ランス８が飽和し、更に電流が大きくなる。その結果、
t3でオフになると大きな逆起電力V1を生じる。その結
果、トランジスタ７の定格耐圧以上となり、破壊する危
険性がある。従って従来はトランス８のコアサイズを大
きくし、電源投入時の過大電流で飽和しないようにして
いた。このためコストアップとなっていた。
本発明は上記問題点に鑑み、トランスのコアサイズを
大きくすることなく電源投入時の水平ドライブトランジ
スタの過大電流を抑制することのできる回路を提供する
ことを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明は、水平ドライブトランジスタのベースに供給
するバイアス電圧を水平発振回路が安定な動作を開始し
てから供給するように構成して、水平ドライブ回路を動
作させるものである。
作 用 このような本発明によれば、水平発振回路が安定な発
振動作をした後と水平ドライブ回路のベースバイアスが
印加されるので、水平ドライブトランジスタにはコレク
タ電圧が印加されることを防止でき、過大電流が流れる
ことを防止できる。
実施例 第１図に本発明の一実施例における水平ドライブ回路
を示す。第１図において、第３図と同一部分は同一番号
を付し説明は省略する。
図中、駆動トランジスタ３のコレクタに定電圧ダイオ
ード５を接続し、更にベース抵抗６を介して水平ドライ
ブトランジスタ７のベースへ接続する。この定電圧ダイ
オード５は第２図の時刻t3におけるａ点の電圧レベルで
導通する。
次にその動作を説明する。
第２図において、時刻t1でａ点の電位は立上がる。こ
の時点および時刻t2のレベルでは定電圧ダイオード５が
オフしているため、図示するようにt2ではトランジスタ
７のベース電圧は低く、したがってオンせず、t3になっ
て定電圧ダイオード５が導電することによって始めて導
通するため、トランジスタ７にはコレクタ電流I7として
過大電流が流れない。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、水平ドライブトラン
スのコアサイズを大きくすることなく、水平ドライブト
ランジスタの電源投入時の過大電圧を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の水平ドライブ回路の一実施例を示す回
路図、第２図は第１図中の各部の電圧と電流の波形図、
第３図は従来例の水平ドライブ回路の回路図、第４図は
第３図中の各部の電圧と電流の波形図である。 １……水平発振回路、２……水平駆動回路、３……水平
駆動トランジスタ、５……定電圧ダイオード、７……水
平ドライブトランジスタ、８……水平ドライブトラン
ス。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】水平発振回路と、水平駆動回路と、水平ド
    ライブトランジスタと、水平ドライブトランスと、上記
    水平ドライブトランジスタのベースバイアス回路に挿入
    配設され、上記水平発振回路の発振動作が安定した後に
    ベースバイアス電圧を上記水平ドライブトランジスタの
    ベースに供給する過大コレクタ電圧抑制回路とを備え、 前記過大コレクタ電圧抑制回路により、上記水平ドライ
    ブトランジスタの立ち上がりを電源投入時から一定時間
    オフ状態に保持するようにしたことを特徴とする水平ド
    ライブ回路。
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