JP2558011Y2 - 鳥害防止装置 - Google Patents

鳥害防止装置

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JP2558011Y2
JP2558011Y2 JP1992040613U JP4061392U JP2558011Y2 JP 2558011 Y2 JP2558011 Y2 JP 2558011Y2 JP 1992040613 U JP1992040613 U JP 1992040613U JP 4061392 U JP4061392 U JP 4061392U JP 2558011 Y2 JP2558011 Y2 JP 2558011Y2
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Japan
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filament
permanent magnet
magnet
magnetic field
prevention device
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JPH0591370U (ja
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博昭 杉本
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WINTON OSAKA CO., LTD.
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WINTON OSAKA CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ドバトやムク鳥など
のように、大挙飛来して糞害や各種病原の感染源となる
有害鳥類を住居などの建造物まわりから駆逐するための
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、社寺や駅舎、マンション、工場な
どでドバトの糞害が急増し、その効果的な駆逐対策が広
く望まれている。このような実情から、防鳥装置に磁石
を応用して局所的に異常変動磁場を形成させるようにし
たものが考案されている。
【0003】例えば、図9に見られるように、支柱
(イ)(イ)・・・を介して張設された糸条(ロ)に一
定間隔で多数の磁石体(ハ)(ハ)・・・を支持させ、
これを鳥類の飛来場所や営巣箇所近くに設置する手段
(実開平1−146881号および実開平1−1080
90号)が知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
例では、何れも磁石体は糸条に支持されているものの、
変動磁場は磁石体の両極を通過する磁力線だけで形成さ
れ、狭い範囲である。従って広い範囲で変動磁場を形成
しようとすれば磁石体を密な間隔で支持しなければなら
ず、コストがかさむという課題がある。一方、変動磁場
の空間を大きくしようとすれば磁石体の磁束密度を大き
くすればよいが、この手段によっても変動磁場は飛躍的
に広がるものではない。
【0005】本考案ではこれらの従来技術における課題
を解決しようとするもので、磁石を支持している線条自
体をも磁化させて広い範囲で変動磁場を形成し、鳥類の
飛来を忌避することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本考案では磁性材料からなる線条に対して、中
央で折り曲げてこの線条を挟むように取り付けた薄板
と、この薄板の表面に設けた永久磁石とからなり、前記
薄板の線条に対応する部分に溝を設けるという手段を用
いることとした。
【0007】
【作用】永久磁石は、それ自体が変動磁場を形成すると
共に、その磁力によって線条を磁化し、線条によっても
変動磁場を拡大するという作用を行う。これによって永
久磁石のみの変動磁場と比較して広範囲な磁場を形成す
ることなった。また、薄板に磁石を設けたものを予め構
成し、線条を溝部分で挟み込むようにしているので施工
性も向上する
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付した図面に従
って詳述する。図1は本考案の鳥害防止装置の基本的な
構造を示したもので、1は磁性材料からなる線条、2は
それぞれ永久磁石である。線条1は両端を適当な手段に
よって支持され、張力が与えられた状態に張設されてい
る。また、永久磁石2…2は公知の手段によってマグネ
ット鋼に着磁したものである。これらの基本的な構造
は、従来の技術と同様である。なお、永久磁石2の磁束
密度は高いほど変動磁場が拡大するので好ましいことは
もちろんである。線条1としては、適度に曲げることが
できる素材が施工性がよく、ステンレスワイヤであれば
防錆機能もあるので好ましい。ただし防錆性を除外すれ
ば例えばピアノ線などであってもよい。
【0009】次に、本考案で必須の要件としては線条1
を永久磁石2によって磁化することであり、これを達成
するための永久磁石の構造を説明する。図2は永久磁石
2の一実施例であり、中心を貫通する直径方向に透孔3
を設けたものである。そして施工に際しては線条1に予
め複数の永久磁石2を通しておき、適宜間隔ごとに永久
磁石2を接着剤4によって固定する。接着剤4は永久磁
石2が所定位置からずれないように固定すると共に、線
条1に対して密に接触させることを目的としたもので、
これによって永久磁石2の磁力は線条1にも伝導するこ
とになる。ところで、線条1を強く着磁するためには永
久磁石2の着磁態様を考慮する必要がある。即ち、図3
に示したように透孔3の設定方向に沿って分極し、N極
およびS極の磁極をそれぞれ透孔3の開口部付近に位置
させる。このようにすれば線条1は効率よく磁化される
ことになる。反対に、透孔3を含む切断面で分極するよ
うにすれば、透孔3は磁性が中立である赤道を通ること
になるので、線条1の磁化の度合いは弱くなる。さらに
本実施例で好ましくは、隣合う永久磁石2…2の磁極を
交互にNS極を向き合わせることによって、線条1を最
適な磁化状態とすることができる。
【0010】続いて図4は第1実施例の変形例であっ
て、透孔3に塩化ビニルのチューブ5を挿通したもので
ある。線条1に径が小さいものを用いた場合には、透孔
3に対して線条1を挿通した場合の空間部が大きく、接
着剤を十分に充填することができないので、スペーサと
してチューブ5を利用したものである。図5は、第1実
施例において形成される変動磁場を模式的に説明したも
のである。図において明らかなように、永久磁石2…2
それぞれが有する磁場が周囲に形成されるだけでなく、
磁性材料からなる線条1も永久磁石2によって磁化され
るため、線条1固有の変動磁場も形成されることとな
る。従って、非常に広範囲の鳥類飛来忌避効果を奏する
ことが可能になる。
【0011】次に、図6は第2の実施例を示したもので
あって、球状の永久磁石を2分割して半球状の磁石体6
a・6bとし、それぞれの断面7の直径方向に線条1が
嵌合するための溝8を設けたものである。また、それぞ
れの断面7・7は異極が現れるようにしておく。施工時
には線条1を挟み込んで磁石体6a・6bの断面を吸着
させ、さらに確実な固定のために接着剤で接着する。こ
のようにすれば磁石体を予め線条に挿通しておく必要は
なく、施工に便利である。また磁石体6a・6bの中央
に線条1を挟み込んだ状態であるので、線条1にも磁力
が伝達され、線条固有の磁場が発生することは第1の実
施例と同様である。
【0012】図7は第3の実施例を説明したもので、2
分割した磁石体9a・9bを1枚の薄い磁性材料10に
接着したものである。施工時にはこの磁性材料10を折
り曲げ、当接面を接着剤によって接合して一体にする。
さらに、施工性の向上のために磁性材料10の中心に折
り曲げ溝11を刻設し、併せて線条1の嵌合用の溝12
を設けることがある。なお、磁性材料10に替えて薄い
塩化ビニルのシートを用いた場合であっても、本実施例
の効果を損なうことはない。
【0013】本実施例では線条は1本だけ張設した状態
を説明したが、その数は鳥類の飛来を忌避しようとする
場所や範囲によって複数本とすることがあるのはもちろ
んである。一例として、家屋の傾斜屋根全面に装置を敷
設する場合には、図8に示したように屋根の両側にブリ
ッジ状の支柱12を固定し、線条1の両端を支柱12に
結索することがある。ただしこれはあくまでも一例であ
って、本考案の目的に沿う構成であれば、線条の両端を
固定する手段は問わない。また、実施例では永久磁石の
形状は球形としているが、立方体や直方体などであって
も同様の機能を発揮することができ、その他の形状も含
んでいることはもちろんである。
【0014】
【考案の効果】本考案では上述したように、磁性材料か
らなる線条に対して適宜間隔ごとに永久磁石を配置し、
かつこの永久磁石の磁力が線条に伝導するようにしたの
で、線条自体も変動磁場を形成することとなり、従来の
装置と比べて非常に広範囲で鳥類の飛来忌避を達成する
ことができた。また、永久磁石の着磁態様によっては線
条が強く磁化されるので、従来例よりも数少ない永久磁
石の個数で済み、コストの削減にも資することが可能と
なった。さらに、薄板に磁石を設ける構式を採用するこ
とによって、施工性が向上すると同時に、溝を線条に当
てはめるので確実に磁石を固定することができた
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の基本的な構造を示す斜視図、
【図2】永久磁石の第1の実施例を示す斜視図、
【図3】同、断面図、
【図4】第1の実施例の変形例を示す断面図、
【図5】第1の実施例における変動磁場の態様を示す模
式図、
【図6】第2の実施例を示す斜視図、
【図7】第3の実施例を示す断面図、
【図8】家屋の屋根に設置したところを示す斜視図、
【図9】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 線条 2 永久磁石 3 透孔 4 接着剤 5 チューブ 6a・6b 磁石体 7 断面 8 溝 9a・9b 磁石体 10 磁性材料 11 折り曲げ溝 12 嵌合用の溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性材料からなる線条に対して、中央で折
    り曲げてこの線条を挟むように取り付けた薄板と、この
    薄板の表面に設けた永久磁石とからなり、前記薄板の線
    条に対応する部分に溝を設けたことを特徴とする鳥害防
    止装置。
JP1992040613U 1992-05-20 1992-05-20 鳥害防止装置 Expired - Lifetime JP2558011Y2 (ja)

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JP1992040613U JP2558011Y2 (ja) 1992-05-20 1992-05-20 鳥害防止装置

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JPH0591370U JPH0591370U (ja) 1993-12-14
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