JP2557774Y2 - クラッチ装置 - Google Patents

クラッチ装置

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JP2557774Y2
JP2557774Y2 JP1992015422U JP1542292U JP2557774Y2 JP 2557774 Y2 JP2557774 Y2 JP 2557774Y2 JP 1992015422 U JP1992015422 U JP 1992015422U JP 1542292 U JP1542292 U JP 1542292U JP 2557774 Y2 JP2557774 Y2 JP 2557774Y2
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clutch
brake
pressing
output shaft
spring
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和宏 丸田
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Exedy Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、クラッチ装置、特に、
湿式多板型のクラッチ部を備えたクラッチ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】例えば農機用の車両におい
て湿式多板型のクラッチが用いられている。このクラッ
チの一例を図3に示す。図3は、農業トラクター用のメ
インクラッチを示している。図3において、このメイン
クラッチは、エンジン側の動力が伝達される入力軸40
と、これと同心に配置され、トランスミッション側に連
結される出力軸41とを有している。出力軸41には、
クラッチケース42がスプライン係合している。入力軸
40とクラッチケース42との間には、両者間で動力の
接断を行うためのクラッチ部43が設けられている。ク
ラッチ部43は、潤滑油内に浸漬された湿式多板型クラ
ッチである。クラッチケース42のボス部42aには、
軸受を介してスリーブ44が回転自在に設けられてい
る。また、出力軸41上には、スプリングガイド45a
及び45bを介して1対のクラッチ用ベルビルスプリン
グ46が設けられている。スプリングガイド45bは出
力軸41上を軸方向スライド自在となっており、これに
より、図では表れていないが、クラッチ用ベルビルスプ
リング46による押圧力がクラッチケース42のボス部
42aに作用し得るようになっている。スプリングガイ
ド45bとボス部42aとの間にはブレーキ部47が配
置されている。ブレーキ部47の一端には、スプリング
ガイド45bをスライド自在に挿通するピン48が設け
られている。一方、クラッチ用ベルビルスプリング46
内においてスプリングガイド45a及び45b間には、
ブレーキ用ベルビルスプリング49が設けられている。
ブレーキ用ベルビルスプリング49は、クラッチOFF
時に、ピン48を介してブレーキ部47に押圧力を作用
させるためのものである。なお、図3では、クラッチO
N(エンゲージ)状態が示されている。
【0003】動力伝達時には、クラッチ用ベルビルスプ
リング46の押圧力がボス部42aを介して湿式多板型
のクラッチ部43に作用し、クラッチ部43が接続状態
となる。これにより、エンジン側動力が、入力軸40、
クラッチ部43及びクラッチケース42を介して出力軸
41に伝達され、出力軸41からトランスミッション側
に伝達される。また、動力切断時には、シフトレバーの
操作により、スリーブ44が図3右方に移動してクラッ
チケース42も同様に右方に移動する。これにより、ク
ラッチ部43が切断状態となる。一方、スリーブ44の
移動により、ブレーキ部47及びその一端に設けられた
ピン48が同様に軸方向右方に移動して、ピン48がブ
レーキ用ペルビルスプリング49に圧接する。これによ
り、ブレーキ用ベルビルスプリング49による押圧力が
ピン48を介してブレーキ部47に作用する。この結
果、出力軸41にブレーキ力が作用し、入力軸40に対
する出力軸41のつれ回りが防止される。
【0004】このようなクラッチ装置においては、ブレ
ーキ用ベルビルスプリング49の荷重が大きい場合に
は、ブレーキトルクが大きくなってギアシフト時のギヤ
の噛み合わせが困難となる問題が生じる。逆に、荷重が
小さい場合には、クラッチ部43が油に浸漬されている
ことにより、クラッチOFF時に出力軸41が入力軸4
0に引きずられてつれ回りを起こすという問題が生じ
る。このため、ブレーキ用ベルビルスプリング49の荷
重を一定の範囲に管理する必要がある。
【0005】そこで、製品の出荷時には、出力軸41の
ブレーキトルクを測定するようにしている。そして、こ
のブレーキトルクが規格外の場合には、スプリングガイ
ド45a及びクラッチ用ベルビルスプリング46等の部
材を出力軸41から外し、ブレーキ用ベルビルスプリン
グ49の交換作業を行っている。このように、前記従来
装置では、ブレーキ用ベルビルスプリング49の交換作
業が面倒であり、ブレーキトルクの管理が容易に行えな
い。
【0006】本考案の目的は、ブレーキトルクの管理を
容易に行えるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係るクラッチ装
置は、各々回転可能な入力部材及び出力部材と、湿式多
板型のクラッチ部と、クラッチ押圧部と、多板型のブレ
ーキ部と、ブレーキ押圧部とを備えている。前記クラッ
チ部は、入力部材及び出力部材間に配置されるととも
に、各部材間で動力の接断を行うためのものである。前
記クラッチ押圧部は、出力部材間に配置され、クラッチ
部に押圧力を作用させるものである。前記ブレーキ部
は、出力部材間に配置され、クラッチ部の動力切断状態
時に出力軸にブレーキ力を作用させるためのものであ
る。前記ブレーキ押圧部は、クラッチ押圧部の軸方向外
方に配置され、ブレーキ部に押圧力を作用させるための
ものであり、クラッチ押圧部とは別個に設けられてい
る。
【0008】
【作用】本考案では、動力伝達時には、クラッチ押圧部
による押圧力がクラッチ部に作用してクラッチ部が接続
状態となっている。これにより、入力部材側の動力が出
力部材に伝達される。また、動力切断時には、ブレーキ
押圧部による押圧力がブレーキ部に作用することによ
り、出力軸にブレーキ力が作用している。これにより、
出力軸のつれ回りが防止される。
【0009】ブレーキ押圧部の交換の際には、ブレーキ
押圧部がクラッチ押圧部の軸方向外方に配置されている
ため、他部材の着脱作業が不要となり、ブレーキ押圧部
の交換作業を容易に行うことができる。これにより、ブ
レーキトルクの管理も容易に行える。
【0010】
【実施例】図1は、本考案の一実施例が採用された農機
用のメインクラッチを示している。図1において、それ
ぞれエンジン側及びトランスミッション側に連結される
入力軸1及び出力軸2が同心に配置されている。入力軸
1は、半径方向外方及び軸方向に突出するクラッチケー
ス部3を有している。クラッチケース部3のボス部3a
には軸受4が取り付けられており、クラッチケース部3
はこの軸受4を介して出力軸2に回転自在に支持されて
いる。出力軸2上にはクラッチケース5がスプライン係
合している。クラッチケース5及びクラッチケース部3
の間にはクラッチ部6が設けられている。クラッチ部6
は、各々複数枚のディスク及びプレートから構成される
湿式多板型のクラッチである。クラッチケース5のボス
部5a外周には、軸受7を介してスリーブ8が回転自在
に取り付けられている。このスリーブ8は、シフトレバ
ー(図示せず)に連結されている。また、スリーブ8に
は、軸方向に突出するピン9の一端が固定されている。
【0011】クラッチケース5のボス部5a端部(図1
の右端部)には、ブレーキ部10が設けられている。ブ
レーキ部10は、各々複数枚のブレーキプレート10a
及びブレーキディスク10bから構成されている。ブレ
ーキプレート10a内周部は、ボス部5aの端部外周部
に形成された複数の切欠きに係合している。また、図1
の最も右方に位置するブレーキプレート10aには、ピ
ン11の一端が当接可能である。ブレーキディスク10
b外周部には、ピン9の先端が挿通している。これによ
り、ブレーキディスク10bはスリーブ8に対して相対
回転不能となっている。
【0012】ブレーキ部10側方において出力軸2上に
は、1対のスプリングガイド11a及び11bがそれぞ
れスプライン係合している。各スプリングガイド11
a,11bには、ピン11が挿通している。また、スプ
リングガイド11aは出力軸2上をスライド自在となっ
ており、スプリングガイド11bは図示右方への軸方向
移動が規制されている。スプリングガイド11a,11
b上には、クラッチ用ベルビルスプリング12が取り付
けられている。このクラッチ用ビルベルスプリング12
は、クラッチ部6に軸方向押圧力を作用させるためのも
のである。スプリングガイド11aの一端は、クラッチ
ケース5のボス部5a端面に当接しており、これによ
り、クラッチ用ベルビルスプリング12の押圧力が、ス
プリングガイド11a及びクラッチケース5のボス部5
aを介してクラッチケース5に伝えられる。
【0013】クラッチ用ベルビルスプリング12側方に
おいて出力軸2上には、スライドプレート13及び規制
プレート14が一定間隔を隔てて配置されている。スラ
イドプレート13は、出力軸2上において軸方向スライ
ド自在となっており、またピン11先端が当接し得るよ
うになっている。規制プレート14は、軸方向移動が規
制されている。各プレート13及び14間には、ブレー
キ用ベルビルスプリング15が挿入されている。このブ
レーキ用ベルビルスプリング15は、クラッチ切断時に
おいて、ブレーキ部10に押圧力(ブレーキ圧)を作用
させるためのものであり、これにより、出力軸2にブレ
ーキトルクが作用するようになっている。
【0014】次に、動作について説明する。本装置の組
立後、出力軸2のブレーキトルクが規格外の場合には、
ブレーキ用ベルビルスプリング15の交換作業を行う。
この場合には、規制プレート14を出力軸2から外し、
ブレーキ用ベルビルスプリング15を新たなブレーキ用
ベルビルスプリングに交換する。その後、再び規制プレ
ート14を出力軸2に装着する。
【0015】この場合には、ブレーキ用ベルビルスプリ
ング15の交換の際に、クラッチ用ベルビルスプリング
12やスプリングガイド11b等の他部材の着脱が不要
となり、これにより、ブレーキ用ベルビルスプリング1
5の交換作業が容易に行われる。このようにして、ブレ
ーキトルクの管理が容易に行われ得る。動力伝達時に
は、クラッチ用ベルビルスプリング12による押圧力が
スプリングガイド11a及びクラッチケースボス部5a
を介してクラッチケース5に作用する。この結果、クラ
ッチ部6が接続状態となる(図1)。これにより、エン
ジン側の動力が入力軸1、クラッチ部6及び出力軸2を
介してトランスミッション側に伝達される。
【0016】動力の切断時には、シフトレバーの操作に
より、スリーブ8が図1右方に移動し、この結果、軸受
7を介してクラッチケース5が同方向に移動して、クラ
ッチ部6が切断状態となる。また、クラッチケース5の
移動に伴い、ブレーキ部10及びその一端に取り付けら
れたピン11がクラッチ用ベルビルスプリング12のば
ね力に抗して図2の右方に移動する。そして、ピン11
先端がスライドプレート13に当接すると、スライドプ
レート13及び規制プレート14間でブレーキ用ベルビ
ルスプリング15が変形する。この結果、ブレーキ用ベ
ルビルスプリング15によるばね力がスライドプレート
13及びピン11を介してブレーキ部10に作用する。
一方、ブレーキ部10において、ブレーキプレート10
aはクラッチケース5のボス部5aに係合しており、ブ
レーキディスク10b外周部にはスリーブ8側のピン9
が挿通してブレーキディスク10bには回り止めがなさ
れている。したがって、ブレーキ用ベルビルスプリング
15からの押圧力の作用により、クラッチケース5及び
出力軸2にブレーキトルクが作用する。これにより、出
力軸2のつれ回りが防止される。
【0017】
【考案の効果】本考案に係るクラッチ装置によれば、ブ
レーキ部に押圧力を作用させるブレーキ押圧部がクラッ
チ押圧部の軸方向外方に設けられるので、ブレーキ押圧
部の交換を容易に行え、これによりブレーキトルクの管
理が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の縦断面部分図。
【図2】前記実施例の動作を説明するための図。
【図3】従来装置の図1に相当する図。
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 6 クラッチ部 10 ブレーキ部 12 クラッチ用ベルビルスプリング 15 ブレーキ用ベルビルスプリング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々回転可能な入力部材及び出力部材と、 前記入力部材及び出力部材間に配置されるとともに、各
    部材間で動力の接断を行うための湿式多板型のクラッチ
    部と、 前記出力部材側に配置され、前記クラッチ部に押圧力を
    作用させるクラッチ押圧部と、 前記出力部材側に配置され、前記クラッチ部の動力切断
    状態時に前記出力軸にブレーキ力を作用させるための多
    板型のブレーキ部と、 前記クラッチ押圧部の軸方向外方に配置され、前記ブレ
    ーキ部に押圧力を作用させるための、前記クラッチ押圧
    部とは別個に設けられたブレーキ押圧部と、 を備えたクラッチ装置。
JP1992015422U 1992-03-24 1992-03-24 クラッチ装置 Expired - Lifetime JP2557774Y2 (ja)

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JPH0577636U JPH0577636U (ja) 1993-10-22
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60133910A (ja) * 1983-12-22 1985-07-17 Nippon Steel Corp 板材の圧延装置

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