JPH05223130A - 湿式多板クラッチ - Google Patents

湿式多板クラッチ

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Publication number
JPH05223130A
JPH05223130A JP4028361A JP2836192A JPH05223130A JP H05223130 A JPH05223130 A JP H05223130A JP 4028361 A JP4028361 A JP 4028361A JP 2836192 A JP2836192 A JP 2836192A JP H05223130 A JPH05223130 A JP H05223130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
drum
driven plate
shaft
piston
Prior art date
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Pending
Application number
JP4028361A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuyuki Takahashi
拓行 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP4028361A priority Critical patent/JPH05223130A/ja
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】クラッチを接離するピストンの戻り不良による
引きずりを防止する。 【構成】ドラム3はシャフト1に取着され、ドリブンプ
レート5はドラム3のラジアル方向に固定され、スラス
ト方向へ摺動可能に設けられている。ギア7はシャフト
1に対して回転可能に取り付けられ、クラッチディスク
8はドリブンプレート5と交互に配置され、ギア7のラ
ジアル方向に固定され、スラスト方向へ摺動可能に設け
られている。油圧経路13は第1のピストン室12aに
通じ、第2の油圧経路16は第2のピストン室12bに
通じている。第1のピストン室12aに油圧をかける
と、クラッチディスク8とドリブンプレート5は接続さ
れドラム3の動力をギア7に伝達する。第2のピストン
室12bに油圧をかけると、クラッチディスク8とドリ
ブンプレート5の接続は解除されドラム3の動力をギア
7に伝達する事を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は湿式多板クラッチに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すように、シャフト31
は図示しないクラッチケースに固定された軸受け32に
回転可能に軸支され、図示しない駆動手段によって駆動
される。前記シャフト31には、シャフト31と共に回
転可能なように、ドラム33がリベット34によって固
着されている。そのドラム33には、ドリブンプレート
35がドラム33とともに回転可能にスプライン嵌合さ
れ、スプライン溝上をスラスト方向に摺動可能に設けら
れている。
【0003】また、前記シャフト31には、軸受け36
を介して、シャフト31に対し、回転可能にギア37が
とりつけられている。そのギア37には、クラッチディ
スク38がドリブンプレート35と交互に配設され、ギ
ア37とともに回転可能にスプライン嵌合され、ギア3
7のスプライン溝上をスラスト方向に摺動可能に設けら
れている。
【0004】前記シャフト31には、ドラム33とギア
37のスプライン摺動面を潤滑するための潤滑油供給路
39が透設されている。すなわち、潤滑油が潤滑油供給
路39を介して、油孔40から潤滑油を供給しドリブン
プレート35とクラッチディスク38をスプライン上で
潤滑している。同様に、油孔41は軸受け36を潤滑し
ている。
【0005】さらに、前記シャフト1には、ピストン4
2をギア37側へ駆動するための油圧経路43が透設さ
れている。すなわち、油圧孔44に油圧がかかると、油
圧経路43を介してシャフト31外周面を摺動可能に取
り付けられたピストン42に油圧がかかり、前記ピスト
ン42がドリブンプレート35をギア37側へ押すこと
によって、ドリブンプレート35とクラッチディスク3
8が圧接される。そして、ドリブンプレート35とクラ
ッチディスク38に取着された図示しない摩擦材によっ
て、ドリブンプレート35とクラッチディスク38は一
体回転し、ドリブンプレート35側の動力をクラッチデ
ィスク38側に伝達することにより、ドラム33の動力
をギア37に伝えるようになっている。
【0006】また、前記ピストン42には、リターンス
プリング45が取着され、リターンスプリング45のも
う一方がシャフト31に固定された固定金具46に当接
されている。すなわち、油圧経路43にかかった油圧を
ドレンすると、リターンスプリング45が働いてピスト
ン42をドラム33側へ押し戻し、ドリブンプレート3
5とクラッチディスク38の接続を解除する。従って、
ギア37に伝達されていたドラム33の動力が遮断され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の差動ピストン式湿式多板クラッチおいて、ピストン
42をドラム33側に戻し、ドリブンプレート35とク
ラッチディスク38の接続を解除し、ギア37にシャフ
ト31の動力を遮断するには、リターンスプリング45
の復元力を用いていた。このため、リターンスプリング
45の復元力の低下や、ピストン42の残油遠心力によ
り、ピストン42の戻り不良が生じ、ピストン42の切
れが悪くなる(引きずり)ことがあった。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、ピストンの戻り不良による引きずり
を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、シャフトに固着又は回転可能に取り付けら
れたドラムと、そのドラムのラジアル方向に固定され、
スラスト方向へ摺動可能に設けられたドリブンプレート
と、シャフトに対して回転可能に取り付けられたギア
と、ドリブンプレートと交互に配置され、ギアに対して
ラジアル方向に固定され、スラスト方向へ摺動可能に設
けられたクラッチディスクと、シャフト外周面に摺動可
能に設けたピストンをギア側に油圧駆動し、クラッチデ
ィスクとドリブンプレートを接続しドラムの動力をギア
に伝達するための油圧経路とからなる湿式多板クラッチ
において、ピストンを反ギア側に油圧駆動し、クラッチ
ディスクとドリブンプレートの接続を解除しドラムの動
力をギアに伝達する事を遮断するための第2の油圧経路
を前記シャフトに設けたことを要旨とする。
【0010】
【作用】従って、本発明によれば、ドラムが回転駆動さ
れると、ドラムに設けられたドリブンプレートがドラム
とともに回転する。クラッチディスクとドリブンプレー
トを接続しドラムの動力をギアに伝達するための油圧経
路に油圧をかけ、前記シャフト外周面に摺動可能に設け
たピストンをギア側に油圧駆動されると、ドリブンプレ
ートがクラッチディスクと接続され、ドリブンプレート
の回転がクラッチディスクに伝達される。このようにド
ラムの回転がギアに伝えられ、ギアは回転する。
【0011】クラッチディスクとドリブンプレートを接
続しドラムの動力をギアに伝達するための油圧経路の油
圧が取り除かれ、クラッチディスクとドリブンプレート
の接続を解除しドラムの動力をギアに伝達する事を遮断
するための第2の油圧経路に油圧がかかると、前記ピス
トンは反ギア7側に油圧駆動されドリブンプレートとク
ラッチディスクの接続が解除される。このように、ギア
に伝達されていたドラムの動力が解除される。
【0012】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図3に従って説明する。図1に示すように、シャフト1
は図示しないクラッチケースに固定された軸受け2に回
転可能に軸支され、図示しない駆動手段によって駆動さ
れる。
【0013】前記シャフト1には、そのシャフト1と共
に回転可能なように、ドラム3がリベット4によって固
着されている。そのドラム3には、ドリブンプレート5
がドラム3とともに回転可能にスプライン嵌合され、ス
プライン溝上をスラスト方向に摺動可能に設けられてい
る。
【0014】また、前記シャフト1には、軸受け6を介
して、回転可能にギア7が取付けられている。、そのギ
ア7には、クラッチディスク8がドリブンプレート5に
対して交互に配設され、ギア7とともに回転可能にスプ
ライン嵌合され、ギア7のスプライン溝上をスラスト方
向に摺動可能に設けられている。
【0015】前記シャフト1には、ドラム3とギア7の
スプライン摺動面を潤滑するための潤滑油供給路9が透
設されている。すなわち、潤滑油が潤滑油供給路9を介
して、油孔10から潤滑油を供給しドリブンプレート5
とクラッチディスク8をスプライン上で潤滑している。
同様に、油孔11は軸受けを潤滑している。
【0016】また、ドラム3とギア7との間のシャフト
の外周面にはスラスト方向に摺動可能にピストン12が
設けられている。そして、ピストン12のドラム側の面
とドラム3とで第1のピストン室12aを形成してい
る。また、ピストン12のギア側基端面とシャフト1に
形成した袴状の筒部1aとで第2のピストン室12bを
形成している。
【0017】そして、図2に示すように、前記シャフト
1には、ピストン12をギア7側へ駆動するための前記
第1のピストン室12aに通じる油圧経路13が透設さ
れている。すなわち、油圧孔14に油圧がかかると、油
圧経路13を介してシャフト1外周面を摺動可能に取り
付けられたピストン12の反ギア7側の面に油圧がかか
り、前記ピストン12がドリブンプレート5をギア7側
へ押すことによって、ドリブンプレート5とクラッチデ
ィスク8が圧接される。そして、ドリブンプレート5と
クラッチディスク8に取着された摩擦材15によって、
ドリブンプレート5とクラッチディスク8は一体回転
し、ドリブンプレート5側の動力をクラッチディスク8
側に伝達することにより、ドラム3の動力をギア7に伝
えるようになっている。
【0018】また、図3に示すように、前記シャフト1
には、前記ピストン12を反ギア7側へ駆動するための
前記第2のピストン室12bに通じる第2の油圧経路1
6が透設されている。すなわち、油圧孔17に油圧がか
かると、油圧経路16を介して前記ピストン12のギア
側基端面に油圧がかかると同時に、油圧孔14からの油
圧はドレンされ、油圧は解除される。このため、ピスト
ン12は反ギア7側へ押され、ドリブンプレート5とク
ラッチディスク8の接触は解除され、ギア7に伝達され
たシャフト1の動力を遮断するようになっている。
【0019】次に上記のように構成された湿式多板クラ
ッチの作用について説明する。シャフト1が図示しない
駆動手段によって回転駆動され、ドラム3がシャフト1
とともに回転する。そして、油圧孔14に油圧がかかる
と、油圧経路13を介してシャフト1外周面を摺動可能
に取り付けられたピストン12に油圧がかかり、前記ピ
ストン12がドリブンプレート5をギア7側に押す。す
なわち、ドリブンプレート5はドラム3のスプライン上
をスラスト方向に摺動し、クラッチディスク8がドリブ
ンプレート5に押されギア7摺動面上をスラスト方向に
摺動することによって、ドリブンプレート5とクラッチ
ディスク8が圧接される。そして、クラッチディスク8
とドリブンプレート5のそれぞれに取着された摩擦材1
5によって、ドリブンプレート5とクラッチディスク8
が一体回転し、ドリブンプレート5側の動力がクラッチ
ディスク8側に伝達されてギア7はドラム3とともに回
転する。
【0020】また、ギア7に伝達されたドラム3の動力
を解除するためには、油圧経路16に油圧孔17から油
圧をかけ、油圧経路16を介して前記ピストン12に油
圧をかける。これと同時に、油圧孔14からの油圧を解
除する。この結果、ピストン12はドラム3側へ押さ
れ、ドリブンプレート5とクラッチディスク8の接触は
解除され、ギア7に伝達されたドラム3の動力を遮断す
る。
【0021】このように、本実施例においては油圧によ
り強制的にピストン12を反ギア7に戻すため、リター
ンスプリングの経年変化や残油の遠心油圧によって生じ
るピストン12の戻り不良による引きずりを防止するこ
とができる。
【0022】また、油圧によってピストン12を反ギア
7側に戻すため、リターンスプリングを不要にすること
ができる。尚、本発明は前記実施例に限定されるもので
はなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよう
に構成することもできる。
【0023】(1)前記実施例ではリターンスプリング
を不要にしたが、これをリターンスプリングを備えたク
ラッチに応用してもよい。 (2)前記実施例のクラッチではドラム3はシャフト1
に固着され、シャフト1によって駆動されたが、ドラム
3とシャフト1間に軸受けを介在させてドラム3をシャ
フト1に対して回転可能に設け、シャフト1以外の駆動
源によってドラム3を直接回転駆動させるようにしたク
ラッチに具体化してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ピ
ストンの戻り不良による引きずりを防止することができ
る優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す断面図である。
【図2】ドリブンプレートとクラッチディスクの接続状
態を示す詳細断面図である。
【図3】ドリブンプレートとクラッチディスクの接続解
除状態を示す詳細断面図である。
【図4】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…シャフト、3…ドラム、5…ドリブンプレート、7
…ギア、8…クラッチディスク、12…ピストン、13
…動力をギアに伝達するための油圧経路、16…動力を
ギアに伝達する事を遮断するための第2の油圧経路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトに固着又は回転可能に取り付け
    られたドラムと、 そのドラムに対してラジアル方向に固定され、スラスト
    方向へ摺動可能に設けられたドリブンプレートと、 前記シャフトに対して回転可能に取り付けられたギア
    と、 前記ドリブンプレートに対して交互に配置され、前記ギ
    アに対してラジアル方向に固定され、スラスト方向へ摺
    動可能に設けられたクラッチディスクと、 前記シャフト外周面にスラスト方向に摺動可能に設けた
    ピストンと、 前記シャフトに設けられ、前記ピストンをギア側に油圧
    駆動し、クラッチディスクとドリブンプレートを接続し
    ドラムの動力をギアに伝達するための油圧経路とからな
    る湿式多板クラッチにおいて、 前記ピストンを反ギア側に油圧駆動し、クラッチディス
    クとドリブンプレートの接続を解除しドラムの動力をギ
    アに伝達する事を遮断するための第2の油圧経路を前記
    シャフトに設けた湿式多板クラッチ。
JP4028361A 1992-02-14 1992-02-14 湿式多板クラッチ Pending JPH05223130A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4028361A JPH05223130A (ja) 1992-02-14 1992-02-14 湿式多板クラッチ

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JP4028361A JPH05223130A (ja) 1992-02-14 1992-02-14 湿式多板クラッチ

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JPH05223130A true JPH05223130A (ja) 1993-08-31

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ID=12246485

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JP4028361A Pending JPH05223130A (ja) 1992-02-14 1992-02-14 湿式多板クラッチ

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JP (1) JPH05223130A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5483850A (en) * 1993-03-05 1996-01-16 Jatco Corporation Transmission
JP2018054072A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 新日本ホイール工業株式会社 クラッチ装置またはブレーキ装置
CN113685451A (zh) * 2021-09-02 2021-11-23 江苏兴锻智能装备科技有限公司 一种压力机湿式离合器的稳压机构

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