JP2557179B2 - 建築物の面構造体 - Google Patents

建築物の面構造体

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JP2557179B2 JP5190406A JP19040693A JP2557179B2 JP 2557179 B2 JP2557179 B2 JP 2557179B2 JP 5190406 A JP5190406 A JP 5190406A JP 19040693 A JP19040693 A JP 19040693A JP 2557179 B2 JP2557179 B2 JP 2557179B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は縦葺き屋根等の建築物の
面構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の例えば縦葺き屋根にあっては、下
地50上に樋部材51を流れ方向に沿い敷設し、この樋部材
51に跨って、樋部材内に臨む係合空間53を有すると共に
前記係合空間53内に左右の被係合部54を有する吊子部材
52を配し、屋根板55における左右側縁から下方に折り下
げられて、且つ先端が内側に折り返された左右の係合部
56を前記係合空間53内に左右の被係合部54とそれぞれ係
合状に配し、隣合う左右の屋根板55の側縁部間に止水材
58等を嵌合して構成している。(図10参照)
【0003】ところが、止水材58を嵌合するのに、吊子
部材52と屋根板55の係合部分すなわち吊子部材52の被係
合部54に係合した屋根板55の係合部56を被嵌合部57とし
て止水材58の嵌合部59を嵌合させていたため、止水材58
の嵌合状態が屋根板55の形状(たとえば、屋根板を吊子
に係合させるのに必要なクリアランス等の微小な隙間
s、屋根板55側縁部の成形誤差や変形等)如何によって
大きく左右されて、時には嵌合できないような場合もあ
った。具体的には、隙間sがあるため、止水材58を嵌合
する時に屋根板の係合部すなわち被嵌合部が下方に動い
てしまい、止水材58を嵌合しにくい等の問題がある。
【0004】また、止水材を強引に嵌合した場合には、
止水材が捩じれてしまったりして嵌合状態が悪く、施工
後の屋根面の意匠性を損なうこともあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、止水材等の目地材を、吊子部材と屋根板の係合部分
すなわち屋根板の係合部を被嵌合部として嵌合していた
ことによるところの、屋根板の形状如何によって嵌合す
ることさえできない問題、強引に嵌合できたとしても目
地材に捩じれが発生して嵌合具合が悪くなり、屋根面の
意匠が損なわれるのを避けられないことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
め、下地上に上方が開放状の樋部材を流れ方向に沿い敷
設し、この樋部材に跨って、樋部材内に臨む係合空間を
有すると共に前記係合空間内に左右の被係合部を有する
吊子部材を配し、縦葺き屋根板における左右側縁から下
方に折り下げられて、且つ先端が内側に折り返された左
右の係合部を前記係合空間内に左右の被係合部とそれぞ
れ係合状に配し、前記係合空間部に目地材を配して構築
する建築物の面構造体にあって、前記吊子部材は、下地
に固定される固定部と、係合空間内に屋根板の前記係合
部を係合する左右の被係合部と、この左右の被係合部間
に在って、目地材の嵌合部に対応する被嵌合部を備え、
前記目地材は屋根板の側縁部間を覆うと共に、前記吊子
部材の被嵌合部に対応する嵌合部を備え、吊子部材の左
右被係合部に左右に隣合う屋根板側縁の係合部をそれぞ
れ係合し、吊子部材の被嵌合部に目地材の嵌合部を弾性
的に嵌合させたことを特徴とする。
【0007】また本発明では、吊子部材は流れ方向に短
尺なピース部材からなることを特徴とする。
【0008】また本発明では、吊子部材は、固定部を有
する固定用吊子に対して左右方向にスライド可能で且つ
前記被係合部と被嵌合部を有する左右一対の係合用吊子
を備えたことを特徴とする。また、この態様のもので
は、対向状の固定用吊子内側面と係合用吊子外側面との
間に、係合用吊子を屋根板の係合部との係合状態に付勢
して働くバネ部材を介在させても良い。バネ部材は、ス
プリングであっても良いが、板バネ状のものが望まし
い。
【0009】また本発明では、吊子部材の被嵌合部と目
地材の嵌合部の少なくとも一方に両部の嵌合を案内可能
な導入片を形成したことを特徴とする。導入片は吊子部
材の被嵌合部に目地材の嵌合部が嵌合しやすいように案
内して働き得る態様のものであれば良く、どのような態
様のものであっても良い。
【0010】また本発明における目地材は、別体の止水
材とカバー材で構成しても良いし、止水材とカバー材を
一体に形成して構成しても良く、また止水材の表面を平
坦にしてカバー材を兼用するように構成しても良い。こ
の目地材表面は、必ずしも屋根板の表面と平坦にする必
要はなく、段差があっても良い。吊子部材は長尺状のも
のであっても良く、さらに、吊子部材の被嵌合部と目地
の嵌合部の態様は、両部が弾性嵌合可能な態様であれ
ばどのような態様であっても良い。縦葺き屋根板は金属
製、吊子部材はアルミニウム等の押出型材からなる金属
製若しくは合成樹脂製、目地材は金属製あるいは合成樹
脂製である。
【0011】
【作用】吊子部材に対して屋根板と目地材を、屋根板に
ついては係合部を吊子部材の被係合部に係合し、目地材
については嵌合部を吊子部材の被嵌合部に弾性的に嵌合
して、吊子部材と屋根板の係合関係とは別に、目地材を
吊子部材に直接嵌合させているため、屋根板の形状にと
らわれることなく、吊子部材に目地材を容易且つ確実に
嵌合取り付けることができる。
【0012】目地材を、屋根板の形状にとらわれずに確
実且つ容易に取り付けることができるため、嵌合後の目
地材は左右の屋根板間に所定の通り介在して、屋根面の
意匠を損なうようなことがなく、美観が優れた屋根面を
得ることができる。
【0013】吊子部材は流れ方向に短尺なピース部材か
らなるため、吊子部材が材料コスト等のかかる押出型材
製のものであっても、材料費が低減されて経済的に有利
である。
【0014】吊子部材は、固定部を有する固定用吊子に
対して左右方向にスライド可能で且つ前記被係合部と被
嵌合部を有する左右一対の係合用吊子を備えてあるた
め、吊子部材の取付誤差、屋根板の成形誤差等に対し
て、係合用吊子を左右方向にスライドさせることによっ
て、確実且つ容易に施工することができる。
【0015】吊子部材の被嵌合部と目地材の嵌合部の少
なくとも一方に両部の嵌合を案内可能な導入片を形成し
てあるため、吊子部材に対して目地材の嵌合が容易にな
り作業性が向上する。
【0016】
【実施例】図1および図2には本発明の建築物の面構造
体として縦葺き屋根の第1実施例を例示しており、表面
に防水紙等が施された野地板等の下地1上には上方が開
放状の樋部材2を雨水の流れ方向である軒棟方向に沿い
敷設し、この樋部材2における長手方向の各所には吊子
部材3をそれぞれ樋部材2に跨せて配設してある。
【0017】吊子部材3は押出成形した短尺状のピース
部材であり、左右の側面部4下縁から外側に固定部5を
水平状に延設して、この左右の固定部5を下地1にビス
22で固定してある。また、左右の側面部4上縁から内側
に水平状に延びる左右の上面部6中程には垂下部7をそ
れぞれ下側に延ばすと共に、左右の垂下部7下端間に底
面部8を配設している。そして、底面部8上における樋
部材2内に臨む係合空間9内には、左右の上面部6内側
端を斜め下向きに下げて左右の被係合部10を、左右の垂
下部7の内側面途中から内側に水平状に延びる先端を下
げて被嵌合部11を、それぞれ形成しており、左右の被係
合部10には左右の縦葺き屋根板23の係合部24が係合し、
被嵌合部11には止水材28の嵌合部29が弾性的に嵌合して
いる。また、被嵌合部11の上側には内側導入片12を起立
形成して、被嵌合部11に嵌合部29が弾性嵌合しやすくし
てある。
【0018】縦葺き屋根板23は、左右側縁の凹段部26先
端から下方に折り下げられた折れ下がり部27と、折れ下
がり部27下端から内側に折り返された左右の係合部24を
有している。この縦葺き屋根板23は左右の樋部材2およ
び同樋部材間の断熱材25に跨がるようにして軒棟方向に
葺かれており、左右の係合部24が係合空間9内における
左右の被係合部10にそれぞれ係合して嵌合状態に保持さ
れている。
【0019】左右の縦葺き屋根板23の側縁間には止水材
28およびカバー材35を嵌合して軒棟方向に配してある。
止水材28における左右脚部30下端から外側斜め上向きに
延びる嵌合部29は被嵌合部11に嵌合しており、また左右
脚部30の途中から外側斜め上向きに延びている押え部31
は対面の折れ下がり部27に弾性的に当接して、被係合部
10に対する係合部24の係合状態を補佐している。さら
に、左右の押え部31の基部近くから下側に延びる外側導
入片32は吊子部材3における内側導入片12の外側に位置
して、嵌合部29が被嵌合部11に弾性嵌合しやすくすると
共に、内側導入片12を脚部30と外側導入片32で挟持する
ようにして、止水材28にねじれ等の変形があった場合に
補正し得るようにしてある。そして、止水材28の頭部33
は左右の縦葺き屋根板23側縁の凹段部26底面に弾性的に
当接して、左右の縦葺き屋根板23の側縁間を閉じてい
る。
【0020】カバー材35は係止部36を止水材頭部33の被
係止部34に係止させて、頭部33を覆うと共に左右の縦葺
き屋根板23が同一平面状に連なるように化粧している。
【0021】これにより、吊子部材3に対して屋根板23
と止水材28およびカバー材35を、屋根板23については係
合部24を吊子部材3の被係合部10に係合し、止水材28に
ついては嵌合部29を吊子部材3の被嵌合部11に弾性的に
嵌合して、吊子部材3と屋根板23の係合関係とは別に、
止水材28を吊子部材3に直接嵌合させているため、屋根
板23の形状にとらわれることなく、吊子部材3に止水材
28を容易且つ確実に嵌合取り付けることができる。
【0022】止水材28およびカバー材35を、屋根板23の
形状にとらわれずに確実且つ容易に取り付けることがで
きるため、嵌合後の止水材28およびカバー材35は左右の
屋根板23間に所定の通り介在して、屋根面の意匠を損な
うようなことがなく、美観が優れた屋根面を得ることが
できる。また屋根板23の側縁から侵入する雨水を防ぐこ
とができると共に、カバー材35で面構造体の表面に様々
な意匠性を持たせることができる。
【0023】吊子部材3が流れ方向に短尺なピース部材
であるため、吊子部材3が材料コスト等のかかる押出型
材製のものであっても、材料費が低減されて経済的に有
利である。
【0024】吊子部材3の被嵌合部11と止水材28の嵌合
部29とに、両部の嵌合を案内可能な内側導入片12、外側
導入片32をそれぞれ形成してあるため、吊子部材3に対
して止水材28の嵌合が容易になり作業性が向上する。さ
らに、吊子部材3における内側導入片12を止水材28の脚
部30と外側導入片32で挟持するようにしてあるため、仮
に止水材28にねじれ等の変形があった場合でも補正して
正常な嵌合姿態に整えることができる。
【0025】図3および図4には縦葺き屋根の第2実施
例を例示しており、構成は前記第1実施例のものと基本
的に同一であるため、共通している構成の説明を省略し
て、相違する構成について説明する。
【0026】吊子部材3は固定用吊子3Aと係合用吊子3B
からなり、固定用吊子3Aは左右の側面部4下縁に固定部
5を有すると共に、この左右の側面部4上縁から内側に
延びる左右の上面部6先端には、同先端を下げてストッ
パー13を形成すると共に、左右の垂下部7に亘る底面部
8上には左右の被係止部14を外側に向けて形成してあ
る。この被係止部14は下向きの被係止爪部14a を有して
いる。そして、底面部8上における樋部材2内に臨む係
合空間9内の左右には、左右の係合用吊子3Bをそれぞれ
底面部8に沿い左右方向にスライド可能に配してある。
【0027】左右の係合用吊子3Bは上部15の内側端に被
係合部10を形成しており、この左右の被係合部10には左
右の縦葺き屋根板23の係合部24が係合している。また左
右の垂下部16の内側面途中から内側に水平状に延びる先
端には被嵌合部11および内側導入片12を形成しており、
この被嵌合部11には止水材28の嵌合部29が嵌合してい
る。そして、左右の係合用吊子3Bの下部17内側端におけ
る前記被係止爪部14a と係止可能な上向きの係止爪部18
a を有する係止部18は、固定用吊子3Aにおける被係止部
14に係止していて、屋根板23を前記係合状態に、止水材
28を前記嵌合状態に、それぞれ保持している。
【0028】また、左右の係合用吊子3Bは、上部15の外
側先端を立ち上げて起立部19を形成しており、この起立
部19は、係止部18が被係止部14に係止した状態で、スト
ッパー13に当接するようにしてある。
【0029】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果が有り、さらに吊子部材3は、下地1に固定され
る固定用吊子3Aと、この固定用吊子3Aの底面部8左右に
配されて、左右方向にスライド可能であると共に被係合
部10および被嵌合部11を有する左右一対の係合用吊子3B
を備えているため、吊子部材3の取付誤差、屋根板23の
成形誤差等に対して、縦葺き屋根板23を配した後に、
用吊子3Bを内側にスライドさせることによって、屋根
板23の係合部24に被係合部10を確実に係合させて容易に
施工することができる。
【0030】左右の係合用吊子3Bにおける係止部18を固
定用吊子3Aにおける被係止部14に係止させているため、
吊子部材3に対して屋根板23を係合状態に、止水材28を
嵌合状態に、それぞれ保持・固定することができる。
【0031】図5および図6には縦葺き屋根の第3実施
例を例示しており、構成は前記第2実施例のものと基本
的に同一であるため、共通している構成の説明を省略し
て、相違する構成について説明する。
【0032】固定用吊子3Aにおける垂下部7内側面上下
に支持部20を突設して、この支持部20にバネ部材37基部
を取り付ける。そして、係合用吊子3Bの上部15から延び
ている垂下部16外側面には突部21を突設して、この突部
21に前記バネ部材37先端を係止させてある。このバネ部
材37は、弾性力でもって被係合部10を係合部24との係合
状態に付勢している。被係止部14における被係止爪部14
a は除いてある。
【0033】また、左右の係合用吊子3Bにおける起立部
19はストッパー13或いは垂下部7に前記スライド範囲を
越えた際に当接するようにしてある。
【0034】これにより前記第2実施例のものと同様の
効果があり、さらに、固定用吊子3Aの垂下部7内側面と
係合用吊子3Bの垂下部16外側面との間に、係合用吊子3B
を屋根板23の係合部24との係合状態に付勢するバネ部材
37を介在させてあるため、係合用吊子3Bのスライドをバ
ネ部材37の弾性によって行うことができて施工が容易に
行えると共に、吊子部材3の取付誤差、屋根板23の成形
誤差等に対して、係合用吊子3Bを左右方向にスライドさ
せることによって調整して、係合用吊子3Bの被係合部10
と屋根板23の係合部24との係合状態を確実に得ることが
できる。また、係合用吊子3Bはスライド範囲を越えた際
に、起立部19がストッパー13或いは垂下部7に当接する
ようにしてあるため、被係合部10に対する係合部24の係
合作業をスムーズに行うことができる。
【0035】図7には止水材28の他の態様を例示してお
り、縦葺き屋根板23との密着性を高めるため、本体を硬
質樹脂製にして、凹段部26に当接する頭部33部分と折れ
下がり部27に当接する押え部31を軟質樹脂製にしてあ
る。また、他の手段として、前記頭部33部分と縦葺き屋
根板23の凹段部26にシール材が介在する態様(図示せ
ず)にして、密着性を向上させても良い。
【0036】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果が有り、さらに縦葺き屋根板23と止水材28との接
触部分の密着性が向上して、優れた雨仕舞効果を得るこ
とができる。
【0037】図8には止水材28のその他の態様を例示し
ており、止水材28における左右の脚部30は略ハ字形状に
形成してある。
【0038】これにより、嵌合部29を被嵌合部11に嵌合
しやすくて組み付け施工容易である。特に前記第3実施
例に例示したような固定用吊子3Aと係合用吊子3Bからな
る態様のものである場合、吊子部材3の取付誤差や屋根
板23の成形誤差等に対応して係合用吊子3Bを左右方向に
スライドさせて調整した際に、被嵌合部11の幅寸法が変
わるようなことがあっても、被嵌合部11に対する嵌合部
29の嵌合を確実に行うことができる。
【0039】図9には吊子部材3の他の態様を例示して
おり、内側導入片12を先端が外側に開いた略逆ハ字形状
に形成してある。
【0040】これにより、嵌合部29を被嵌合部11に嵌合
しやすくて組み付け施工容易である。
【0041】
【発明の効果】
A.請求項1により、吊子部材に対して屋根板と目地材
を、屋根板については係合部を吊子部材の被係合部に係
合し、目地材については嵌合部を吊子部材の被嵌合部に
弾性的に嵌合して、吊子部材と屋根板の係合関係とは別
に、目地材を吊子部材に直接嵌合させているため、屋根
板の形状にとらわれることなく、吊子部材に目地材を容
易且つ確実に嵌合取り付けることができる。
【0042】B.同項により、目地材を、屋根板の形状
にとらわれずに確実且つ容易に取り付けることができる
ため、嵌合後の目地材は左右の屋根板間に所定の通り介
在して、屋根面の意匠を損なうようなことがなく、美観
が優れた屋根面を得ることができる。
【0043】C.請求項2により、吊子部材は流れ方向
に短尺なピース部材からなるため、吊子部材が材料コス
ト等のかかる押出型材製のものであっても、材料費が低
減されて経済的に有利である。
【0044】D.請求項3により、吊子部材は、固定部
を有する固定用吊子に対して左右方向にスライド可能で
且つ前記被係合部と被嵌合部を有する左右一対の係合用
吊子を備えてあるため、吊子部材の取付誤差、屋根板の
成形誤差等に対して、係合用吊子を左右方向にスライド
させることによって、確実且つ容易に施工することがで
きる。
【0045】請求項4により、吊子部材の被嵌合部と目
地材の嵌合部の少なくとも一方に両部の嵌合を案内可能
な導入片を形成してあるため、吊子部材に対して目地材
の嵌合が容易になり作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一例として縦葺き屋根の第1実施例
を示す斜視図で断面している。
【図2】 同分解縦断面図。
【図3】 本発明の一例として縦葺き屋根の第2実施例
を示す斜視図で断面している。
【図4】 同分解縦断面図。
【図5】 本発明の一例として縦葺き屋根の第3実施例
を示す斜視図で断面している。
【図6】 同分解縦断面図。
【図7】 本発明における止水材の他の実施例を示す部
分縦断面図。
【図8】 本発明における止水材のその他の実施例を示
す部分縦断面図。
【図9】 本発明における吊子部材の他の実施例を示す
部分縦断面図。
【図10】 従来の縦葺き屋根を例示した部分縦断面図。
【符号の説明】
1 下地 2 樋部材 3 吊子部材 3A 固定用吊
子 3B 係合用吊子 4 吊子部材
の側面部 5 吊子部材の固定部 6 吊子部材
の上面部 7 吊子部材の垂下部 8 吊子部材
の底面部 9 係合空間 10 吊子部材
の被係合部 11 吊子部材の被嵌合部 12 吊子部材
の内側導入片 13 吊子部材のストッパー 14 固定用吊
子の被係止部 14a 被係止部の被係止爪部 15 係合用吊
子の上部 16 係合用吊子の垂下部 17 係合用吊
子の下部 18 係合用吊子の係止部 18a 係止部
の係止爪部 19 係合用吊子の起立部 20 固定用吊
子の支持部 21 係合用吊子の突部 22 ビス 23 縦葺き屋根板 24 縦葺き屋
根板の係合部 25 縦葺き屋根板の断熱材 26 縦葺き屋
根板の凹段部 27 縦葺き屋根板の折れ下がり部 28 止水材
(目地材) 29 止水材の嵌合部 30 止水材の
脚部 31 止水材の押え部 32 止水材の
外側導入片 33 止水材の頭部 34 止水材の
被係止部 35 カバー材(目地材) 36 カバー材
の係止部 37 バネ部材

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地上に上方が開放状の樋部材を流れ方
    向に沿い敷設し、この樋部材に跨って、樋部材内に臨む
    係合空間を有すると共に前記係合空間内に左右の被係合
    部を有する吊子部材を配し、縦葺き屋根板における左右
    側縁から下方に折り下げられて、且つ先端が内側に折り
    返された左右の係合部を前記係合空間内に左右の被係合
    部とそれぞれ係合状に配し、前記係合空間部に目地材を
    配して構築する建築物の面構造体にあって、前記吊子部
    材は、下地に固定される固定部と、係合空間内に屋根板
    の前記係合部を係合する左右の被係合部と、この左右の
    被係合部間に在って、目地材の嵌合部に対応する被嵌合
    部を備え、前記目地材は屋根板の側縁部間を覆うと共
    に、前記吊子部材の被嵌合部に対応する嵌合部を備え、
    吊子部材の左右被係合部に左右に隣合う屋根板側縁の係
    合部をそれぞれ係合し、吊子部材の被嵌合部に目地材の
    嵌合部を弾性的に嵌合させたことを特徴とする建築物の
    面構造体。
  2. 【請求項2】 吊子部材は流れ方向に短尺なピース部材
    からなることを特徴とする請求項1記載の建築物の面構
    造体。
  3. 【請求項3】 吊子部材は、固定部を有する固定用吊子
    に対して左右方向にスライド可能で且つ前記被係合部と
    被嵌合部を有する左右一対の係合用吊子を備えたことを
    特徴とする請求項1、2いずれかに記載の建築物の面構
    造体。
  4. 【請求項4】 吊子部材の被嵌合部と目地材の嵌合部の
    少なくとも一方に両部の嵌合を案内可能な導入片を形成
    したことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の建
    築物の面構造体。
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