JP2556955B2 - 給餌装置 - Google Patents

給餌装置

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JP2556955B2
JP2556955B2 JP6164350A JP16435094A JP2556955B2 JP 2556955 B2 JP2556955 B2 JP 2556955B2 JP 6164350 A JP6164350 A JP 6164350A JP 16435094 A JP16435094 A JP 16435094A JP 2556955 B2 JP2556955 B2 JP 2556955B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実験用動物に対して自
動的に餌を供給する給餌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、多くの実験用動物を一度に飼
育して観察するために飼育ケージを複数段、複数列配置
し、更に、各飼育ケージの外側に専用の給餌装置を個々
に設け、これら給餌装置から毎日一定量の餌を、各飼育
ケージの給餌箱に対してそれぞれ供給するようにしてい
る。また、各飼育ケージに備えられる給餌装置は、例え
ば、餌を貯留するホッパと給餌箱とを接続する給餌管
と、給餌管の途中に設けられた定量手段とにより構成さ
れ、更に、定量手段は、回転することにより一定量の餌
を供給する回転ドラムと、該回転ドラムを駆動する駆動
モータとから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に構成された給餌装置では、複数ある飼育ケージの外側
に個々に設けるようにしているので、ホッパから餌を供
給する給餌管、餌を定量する定量手段といったものを、
個々の飼育ケージに対して設ける必要があり、全体の設
備費が増加するという不具合が生じていた。また、この
種の給餌装置では、ホッパに貯留された餌を重力を利用
することにより、給餌管を通じて各給餌箱に供給するよ
うにしているので、ホッパは必ず飼育ケージの上方位置
に設ける必要があり、その結果、ホッパの設置箇所が制
限されて、設計の際の自由度が小さくなるという問題が
生じていた。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、個々の飼育ケージに専用の給餌装置を設け
ることなく、各飼育ケージに餌を供給することができ、
かつ、ホッパの設置箇所が制限されることも無い給餌装
置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明では、複数設けられた飼育ケージの配置
方向に沿って餌供給機構を走行自在に設けてなり、この
餌供給機構は、餌を貯留するホッパと、ホッパ内の餌を
上部に掻き揚げる掻揚手段と、掻揚手段によって掻き揚
げられた餌を一時的に貯留する一時貯留部と、一時貯留
部に貯留された餌の一定量を飼育ケージの給餌箱に供給
する定量手段と、一時貯留部に供給された余剰の餌をホ
ッパに戻す通路とを具備することを特徴とする。
【0006】第2の発明では、前記定量手段は、水平軸
を中心として待機位置と餌供給位置との間で回転自在で
あり、待機位置にあるときに掻揚手段によって掻き揚げ
られた餌が貯留され、餌供給位置にあるときに貯留した
餌が給餌箱に供給される定量ドラムと、該定量ドラムを
水平軸を中心として回転駆動させるドラム駆動手段とを
有し、前記定量ドラムには、内部に貯留される餌の貯留
量を変更する仕切板が設けられていることを特徴とす
る。
【0007】第3の発明では、前記定量手段は、飼育ケ
ージの段数に合わせて複数設けられることを特徴とす
る。
【0008】第4の発明では、前記定量手段が飼育ケー
ジの給餌箱に近接した位置にあることを検出する検出手
段を設け、前記定量手段は、検出手段での検出に基づい
て給餌箱に対して餌を供給することを特徴とする。
【0009】
【作用】第1の発明では、飼育ケージの配置方向に沿っ
て餌供給機構を走行させるとともに、この餌供給機構に
おいて、掻揚手段によりホッパ内の餌を上部に掻き揚げ
た後、その餌を一時貯留部に貯留し、更に定量手段で定
量して、飼育ケージの給餌箱に供給する。すなわち、本
発明では飼育ケージの配置方向に餌供給機構を走行させ
ながら、該餌供給機構から飼育ケージの各給餌箱に順番
に餌を供給することができるので、従来のように、個々
飼育ケージに専用の給餌装置を設ける必要は無い。ま
た、本発明では、掻揚手段によりホッパ内の餌を上部に
掻き揚げた後、その餌を定量手段で定量して、飼育ケー
ジの給餌箱に供給するようにしているので、従来のよう
にホッパを必ずしも飼育ケージの上方位置に設ける必要
は無く、飼育ケージに対して任意の高さ位置に設けるこ
とが可能であり、全体を設計する際の自由度も向上す
る。更に、一時貯留部に余剰の餌が供給された場合、こ
の餌は通路を介してホッパに回収される。
【0010】第2の発明では、定量手段として、水平軸
を中心として待機位置と餌供給位置との間で回転自在で
あり、待機位置にあるときに掻揚手段によって掻き揚げ
られた餌が貯留され、餌供給位置にあるときに貯留した
餌が給餌箱に供給される定量ドラムと、該定量ドラムを
水平軸を中心として回転駆動させるドラム駆動手段とを
具備し、更に定量ドラムに、内部に貯留される餌の貯留
量を変更する仕切板が設けられているので、この仕切板
によって、実験動物の種類に応じて最適な量の餌を供給
をすることができる。
【0011】第3の発明では、定量手段は、飼育ケージ
の段数に合わせて複数設けられていることから、飼育ケ
ージの配置方向に餌供給機構を1度走行させるようにす
れば、全ての飼育ケージに餌を供給することが可能とな
る。
【0012】第4の発明では、検出手段により、定量手
段が飼育ケージの給餌箱に近接した場合に、該定量手段
から給餌箱に対して餌が供給されるので、上述したよう
に、飼育ケージの前面に沿って餌供給機構を走行させた
場合に、該餌供給機構から給餌箱に対する餌の供給を自
動化することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1〜図5に基
づいて説明する。まず、図1において符号100で示す
ものはラックであって、このラック100には、上下段
かつ水平方向(矢印AーBで示す水平な配置方向)に亙
って複数列の飼育ケージ1が設けられている。これら飼
育ケージ1はマウス、ラット、犬、猫といった実験用動
物を個別に飼育するものであって、各飼育ケージ1の前
面側には、実験用動物に与える餌を貯留する給餌箱2が
それぞれ備えられている。
【0014】これら給餌箱2は後部側が飼育ケージ1内
に設けられ、かつ、前部側が飼育ケージ1の前面から突
出するように設けられたものであって、実験用動物が餌
を食べるため、及び餌を追加投入するために上側に開口
部3が設けられている。ラック100の上部及び下部に
は、飼育ケージ1の配置方向である矢印A−B方向に向
けてレール4が設けられ、これらレール4に沿って餌供
給機構5が走行されるようになっている。
【0015】以下、この餌供給機構5について図2〜図
5を参照して詳細に説明する。まず、図2(a)〜図2
(c)において符号6で示すものは装置本体であって、
装置本体6の飼育ケージ1と対向する側には、該装置本
体6を走行させるための走行駆動部7が設けられてい
る。この走行駆動部7は、図2(c)に示されるように
レール4上に沿って転動される車輪8と、上部側に位置
する車輪8を駆動するモータ9とから構成される。ま
た、餌供給機構5の装置本体6の各側部にはリミットス
イッチL(図1参照)が設けられており、これらリミッ
トスイッチLがONとなってレール4の終端に達したこ
とが検出された場合に、走行駆動部7の走行を停止させ
る、あるいは走行方向を転換させるようにしている。
【0016】装置本体6内には、上下方向に沿って縦長
に形成されその内部に餌が貯留されるホッパ10が設け
られ、また、装置本体6の前面側でありかつホッパ10
の側部位置には、図2(a)に示すように、該ホッパ1
0の下部の餌供給口11から供給された餌を上方に向け
て掻き揚げる掻揚手段12が設けられている。この掻揚
手段12は、上部と下部にそれぞれ設けられたプーリ1
3と、プーリ13に巻回されたベルト14と、ベルト1
4に一定の間隔をおいて設けられて餌供給口11から供
給された餌を上方に向けて掻き揚げる複数の掻揚板15
と、プーリ13を駆動する図示しない掻揚手段駆動部と
を具備するものであって、装置本体6に縦長に形成され
た設置部16内に配置されている。
【0017】掻揚板15は、ひんじ(図示略)を介して
ベルト14上に回動自在に設けられているものであっ
て、上方に向かって移動する場合に図2(a)で示すよ
うに水平に近い角度を保持し、その上面に、餌供給口1
1から供給された餌を載置できるようになっている また、掻揚板15は上方に向かって移動する場合に、掻
揚板15の先端部及び側部が装置本体6の設置部16の
壁部に摺動するようになっており、これによって落下す
ること無く掻揚板15上に餌が載置されるようになって
いる。
【0018】設置部16の上部位置には掻揚板15によ
って掻き揚げた餌を排出する餌排出口17が設けられて
おり、更に餌排出口17内に投入された餌は、図2
(b)に示すように方向転換部18を通じて装置本体6
の背面側に供給されるようになっている。そして更に、
方向転換部18の排出口18Aから排出された餌は、振
分手段35によって、一時貯留部19に通じる通路36
と、一時貯留部20に通じる流路37のいずれかに振り
分けられるようになっている。なお、一時貯留部19に
通じる通路36の受入口36Aと、一時貯留部20に通
じる流路37の受入口37Aとは、方向転換部18の排
出口18Aから排出された餌の落下位置に並列配置され
たものであって、このように並列配置された通路36の
受入口36Aと流路37の受入口37Aとによって餌が
ほぼ等分に振り分けられるようになっている。
【0019】また、一時貯留部19と一時貯留部20
は、図2(a)に示すように上下に設けられたものであ
って、一時貯留部19の中間高さ位置には、該一時貯留
部19と一時貯留部20とを接続する通路21の受入口
21Aが設けられており、一時貯留部19内に通路21
の受入口21Aを越える高さの餌が貯留された場合に、
該餌が、通路21と、該通路21に合流した通路37と
を順次通じて一時貯留部20に供給されるようになって
いる。一時貯留部20の中間高さ位置には、該一時貯留
部20と掻揚手段12の設置部16の下部とを接続する
通路22の受入口22Aが設けられており、一時貯留部
20内に通路22の受入口22Aを越える高さの餌が貯
留された場合に、該餌が通路22を通じて、図2(a)
に示すようにホッパ10の下部に供給されるようになっ
ている。
【0020】一時貯留部19・20の各下部位置には、
図1に示すように各飼育ケージ1の給餌箱2の高さ位置
に合わせて、定量手段25・26がそれぞれ設けられて
いる。これら定量手段25・26は、図3〜図5に示す
ように、矢印AーB方向に沿う水平軸27を中心として
回転自在に設けられ、内部に一定量の餌を貯留可能な定
量ドラム28と、定量ドラム28の側部に出力軸29A
が連結されて、該出力軸29Aの軸方向への移動により
定量ドラム28を矢印CーD方向に回転させるソレノイ
ド29と、給餌箱2に向けて突出するように設けられ、
該給餌箱2に接触可能な作動片30Aを有するスイッチ
30と、定量ドラム28を矢印C方向側に付勢する図示
しないバネとを有するものであって、装置本体6がレー
ル4に沿って矢印AーB方向に移動して、スイッチ30
の作動片30Aが飼育ケージ1の給餌箱2に接触した場
合において、該スイッチ30からの検出ON信号に基づ
いて、ソレノイド29がONとなり、これによって、定
量ドラム28が水平軸27を中心として図3で示す待機
位置から図4で示す餌供給位置にまで回転されるように
なっている。そして、定量ドラム28が図4で示す位置
に回転した場合には、矢印Eで示すように、該定量ドラ
ム28内の餌が飼育ケージ1の給餌箱2に供給されるよ
うになっている。
【0021】また、装置本体6がレール4に沿って矢印
AーB方向に移動して、スイッチ30が飼育ケージ1の
給餌箱2から離れた場合においては、スイッチ30から
検出ON信号の出力が停止され、これによってソレノイ
ド29がOFFとなって、バネの付勢力により、定量ド
ラム28が水平軸27を中心として図4で示す餌供給位
置から図3で示す待機位置に回転され、図3で示す状態
にて、一時貯留部19・20内に貯留された餌が定量ド
ラム28内に供給されるようになっている。なお、この
ような定量手段25・26は、餌が供給される給餌箱2
よりも若干高い位置に設けられている。
【0022】また、これら定量手段25・26の定量ド
ラム28の矢印C側に位置する仕切板31は、矢印Cー
D方向に沿って移動可能に設定されている。すなわち、
図3に示すように、定量ドラム28の側板32には矢印
C−D方向に沿って長孔33が形成され、更にこの長孔
33内には、仕切板31に螺合されたねじ34が貫通さ
れている。そして、このねじ34を長孔33の任意の位
置で締め付けることによって、仕切板31が該位置で固
定され、かつ定量ドラム28が特定の容量に設定され
る。すなわち、長孔33に対するねじ34の締め付け位
置を適宜調整することにより、定量ドラム28の容量を
適宜調整できるようになっている。
【0023】次に、上記給餌装置の作用について説明す
る。 (一) 走行駆動部7を駆動して餌供給機構5をレール
4に沿って矢印A又は矢印B方向に走行させる。なお、
このような餌供給機構5の矢印A又は矢印B方向への走
行は例えば1日1回行っても良く、数時間毎に行っても
良く、1回につき矢印A及び矢印B方向へ往復させても
良く、その設定は任意である。
【0024】(二) 上記(一)で述べた走行駆動部7
とともに、掻揚手段12の駆動部を駆動して、図2
(a)の矢印で示すようにベルト14を移動させる。こ
れによりベルト14の掻揚板15が、餌供給口11から
供給されたホッパ10内の餌を上方に向けて掻き揚げ、
掻揚板15によって掻き揚げられた餌は、餌排出口1
7、方向転換部18、通路36を通じて一時貯留部19
に供給されて一時貯留され、更には通路37・21を通
じて一時貯留部20に供給されて一時貯留される。ま
た、一時貯留部20内の餌が一定量を越えた場合には、
通路22を通じてホッパ10に戻される。
【0025】(三) 上記(一)で述べた餌供給機構5
の走行途中において、スイッチ30の作動片30Aが飼
育ケージ1の給餌箱2に接触した場合に、該スイッチ3
0の検出ON信号に基づきソレノイド29がONとなっ
て、定量ドラム28が水平軸27を中心として図3で示
す待機位置から図4で示す餌供給位置に回転され、これ
により定量ドラム28内の餌が給餌箱2に供給される。
また、餌供給機構5が更に走行して給餌箱2を通過した
場合には、スイッチ30からの検出ON信号の出力が停
止されて、ソレノイド29がOFFとなり、これによっ
てバネの付勢力により、定量ドラム28が水平軸27を
中心として図4から図3で示すように回転され、図3で
示す状態にて、一時貯留部19・20内に貯留された餌
が定量ドラム28内に送り込まれる。そして、このよう
な(三)に示す定量手段25・26の動作は、餌供給機
構5が走行されて、飼育ケージ1の給餌箱2に到達する
毎に繰り返し行われる。
【0026】なお、このような(三)に示す定量手段2
5・26からの餌供給時には、走行駆動部7を一時停止
させるようにするが、定量ドラム28内の餌が外部にこ
ぼれること無く給餌箱2に供給できるのであれば、必ず
しも走行駆動部7を一時停止させる必要は無い。また、
定量手段25・26から各給餌箱2に対する餌供給は、
該定量手段25・26を一回で無く、複数回作動させる
ことにより行っても良く、供給回数は任意に設定できる
ものとする。
【0027】以上詳細に説明したように本実施例に示す
給餌装置では、飼育ケージ1の前面に沿って矢印AーB
方向に餌供給機構5を走行させるとともに、この餌供給
機構5において、掻揚手段12によりホッパ10内の餌
を上部に掻き揚げた後、その餌を一時貯留部19・20
に一時貯留し、その後、一時貯留部19・20内の餌を
定量手段25・26で定量して、飼育ケージ1の給餌箱
2に供給する。すなわち、上記給餌装置では、飼育ケー
ジ1の前面に沿って矢印AーB方向に餌供給機構5を走
行させながら、該餌供給機構5から飼育ケージ1の各給
餌箱2に順番に餌を自動供給することができるので、従
来のように、個々飼育ケージ1に専用の給餌装置を設け
る必要は無く、これによって全体の設備費も低く抑える
ことが可能となる。
【0028】また、上記給餌装置では、定量手段25・
26として、水平軸27を中心として待機位置と餌供給
位置との間で回転自在であり、待機位置にあるときに掻
揚手段によって掻き揚げられた餌が貯留され、餌供給位
置にあるときに貯留した餌が給餌箱2に供給される定量
ドラム28と、該定量ドラム28を水平軸27を中心と
して回転駆動させるソレノイド29とを具備し、更に定
量ドラム28に、内部に貯留される餌の貯留量を変更す
る仕切板31が設けられているので、この仕切板31に
よって、実験動物の種類に応じて最適な量の餌を供給を
することが可能となる。
【0029】また、上記給餌装置では、掻揚手段12に
よりホッパ10内の餌を上部に掻き揚げた後、その餌を
一時貯留部19・20に一時貯留し、その後、一時貯留
部19・20内の餌を定量手段25・26で定量して、
飼育ケージ1の給餌箱2に供給するようにしているの
で、従来のようにホッパ10を必ずしも飼育ケージ1の
上方位置に設ける必要は無く、飼育ケージ1に対して任
意の高さ位置に設けることが可能であり、全体を設計す
る際の自由度も向上させることが可能となる。また、上
記給餌装置では、一時貯留部19・20及び定量手段2
5・26は、飼育ケージ1の段数に合わせて複数組設け
られていることから、飼育ケージ1の前面に沿って矢印
AーB方向に餌供給機構5を1度走行させるようにすれ
ば、全ての飼育ケージ1に餌を供給することが可能とな
る。
【0030】なお、上記実施例では、2段に設けられた
飼育ケージ1の給餌箱2に応じて、一時貯留部19・2
0及び定量手段25・26を2組ずつ設けたが、飼育ケ
ージ1が1段であれば、一時貯留部及び定量手段は1組
ずつで良く、また、飼育ケージ1が3段であれば、一時
貯留部及び定量手段は3組ずつ設ける。すなわち、一時
貯留部19・20及び定量手段25・26は、飼育ケー
ジ1の段数に合わせて設けるようにしている。
【0031】また、上記実施例では、定量ドラム28の
ドラム駆動手段としてソレノイド29とバネとを使用し
たが、これに限定されず駆動モータをドラム駆動手段と
して使用しても良く、ドラム駆動手段の種類は特に限定
されることはない。また、給餌箱2を検出する検出手段
として、ソレノイド29のスイッチ30を利用したが、
これに限定されず、給餌箱2が近接位置にあることをス
イッチ、光センサ等の検出手段により検出し、該検出手
段の検出に基づいて、ソレノイド29、駆動モータ等の
ドラム駆動手段を作動させても良い。
【0032】また、図1において符号10Aで示すもの
は透明プラスチック板により形成された窓であって、こ
の窓を通じてホッパ10内の餌の残量が確認されるよう
になっている。
【0033】次に、本発明の第2実施例を図6を参照し
て説明する。図6に示す餌供給装置が図1に示す餌供給
装置と構成を異にするのは、符号40・41で示すよう
に定量手段の配置にある。この定量手段40・41は、
第1実施例に示す定量手段25・26と構成を同じとす
るが、その配置は上下では無く並列であり、これに伴っ
て通路の配置も異なっている。
【0034】すなわち、方向転換部18の排出口18A
の下方には、定量手段40上の一時貯留部42に通じる
通路43と、定量手段41上の一時貯留部44に通じる
流路45とのいずれかに餌を振り分ける振分手段46が
設けられており、また、各一時貯留部42・44には、
一定量を越えた餌をホッパ10に戻す通路47・48が
それぞれ設けられている。なお、上述した一時貯留部4
2・44では、内部に通路47・48の受入口47A・
48Aを越える高さの餌が貯留された場合に、各一時貯
留部42・44内の餌が通路47・48を通じて、ホッ
パ10の下部に供給されるようになっている。
【0035】また、定量ドラム28が開くことにより定
量手段40・41から供給された餌は、餌供給餌におけ
る定量ドラム28の餌排出口(図6では図示略、図4に
符号51で示す)に接続された流路49・50を通じて
各給餌箱2に供給される。そして、この場合、流路49
・50の末端開口部49A・50Aは、餌が供給される
給餌箱2よりも若干高い位置に設けられている。また、
定量手段40・41のソレノイド29をONさせるため
のスイッチ30は、第1実施例(図2参照)と同様、各
高さの給餌箱2に接触する位置に設けられている。
【0036】そして、図6に示すような給餌装置におい
ても、第1実施例と同様に、飼育ケージ1の前面に沿っ
て矢印AーB方向に餌供給機構5を走行させながら、該
餌供給機構5から飼育ケージ1の各給餌箱2に順番に餌
を自動供給できる効果を得ることができ、これによっ
て、従来のように、個々飼育ケージ1に専用の給餌装置
を設ける必要は無く、これによって全体の設備費も低く
抑えることができる効果が得られる。
【0037】なお、第1、第2実施例では、いずれも定
量手段25・26・40・41の上方位置に一時貯留部
19・20・42・44をそれぞれ設けるようにした
が、このような一時貯留部19・20・42・44は必
須のものでは無く、通路36・37・43・45を通じ
て供給された餌を定量ドラム28に直接導き、定量ドラ
ム28から溢れた餌を、該定量ドラム28の直上に設け
た通路によりホッパ10に戻すようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように第1の発明で
は、飼育ケージの配置方向に沿って餌供給機構を走行さ
せるとともに、この餌供給機構において、掻揚手段によ
りホッパ内の餌を上部に掻き揚げた後、その餌を一時貯
留部に貯留し、更に定量手段で定量して、飼育ケージの
給餌箱に供給する。すなわち、本発明では飼育ケージの
配置方向に餌供給機構を走行させながら、該餌供給機構
から飼育ケージの各給餌箱に順番に餌を供給することが
できるので、従来のように、個々飼育ケージに専用の給
餌装置を設ける必要は無く、これによって全体の設備費
も低く抑えることが可能となる。また、本発明では、掻
揚手段によりホッパ内の餌を上部に掻き揚げた後、その
餌を定量手段で定量して、飼育ケージの給餌箱に供給す
るようにしているので、従来のようにホッパを必ずしも
飼育ケージの上方位置に設ける必要は無く、飼育ケージ
に対して任意の高さ位置に設けることが可能であり、全
体を設計する際の自由度も向上させることが可能とな
る。更に、一時貯留部に余剰の餌が供給された場合で
も、この餌は通路を介してホッパに回収され、一時貯留
部から溢れることはない。
【0039】第2の発明では、定量手段として、水平軸
を中心として待機位置と餌供給位置との間で回転自在で
あり、待機位置にあるときに掻揚手段によって掻き揚げ
られた餌が貯留され、餌供給位置にあるときに貯留した
餌が給餌箱に供給される定量ドラムと、該定量ドラムを
水平軸を中心として回転駆動させるドラム駆動手段とを
具備し、更に定量ドラムに、内部に貯留される餌の貯留
量を変更する仕切板が設けられているので、この仕切板
によって、実験動物の種類に応じて最適な量の餌を供給
をすることが可能となる。
【0040】第3の発明では、定量手段は、飼育ケージ
の段数に合わせて複数設けられていることから、飼育ケ
ージの配置方向に餌供給機構を1度走行させるようにす
れば、全ての飼育ケージに餌を供給することが可能とな
る。
【0041】第4の発明では、検出手段により、定量手
段が飼育ケージの給餌箱に近接した場合に、該定量手段
から給餌箱に対して餌が供給されるので、上述したよう
に、飼育ケージの前面に沿って餌供給機構を走行させた
場合に、該餌供給機構から給餌箱に対する餌の供給を自
動化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】飼育ケージ1と餌供給機構5との位置関係を示
す斜視図。
【図2】本発明の第1実施例を示すものであって、
(a)は餌供給機構5の正面側の概略図、(b)は
(a)の背面側の概略図、(c)は(a)の側面側の概
略図。
【図3】定量ドラム28が閉じた状態ある定量手段25
・26の側面図。
【図4】定量ドラム28が開いた状態ある定量手段25
・26の側面図。
【図5】図4の正面図。
【図6】本発明の第2実施例を示すものであって、
(a)は餌供給機構5の正面側の概略図、(b)は
(a)の背面側の概略図、(c)は(a)の側面側の概
略図。
【符号の説明】
1 飼育ケージ 2 給餌箱 3 開口部 4 レール 5 餌供給機構 6 装置本体 7 走行駆動部 10 ホッパ 12 掻揚手段 15 掻揚板 19 一時貯留部 20 一時貯留部 25 定量手段 26 定量手段 27 水平軸 28 定量ドラム 29 ソレノイド(ドラム駆動手段) 30 スイッチ(検出手段) 31 仕切板 40 定量手段 41 定量手段 42 定量手段 44 定量手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数設けられた飼育ケージの配置方向に
    沿って餌供給機構を走行自在に設けてなり、 この餌供給機構は、 餌を貯留するホッパと、 ホッパ内の餌を上部に掻き揚げる掻揚手段と、 掻揚手段によって掻き揚げられた餌を一時的に貯留する
    一時貯留部と、 一時貯留部に貯留された餌 の一定量を飼育ケージの給餌
    箱に供給する定量手段と、 一時貯留部に供給された余剰の餌をホッパに戻す通路
    を具備することを特徴とする給餌装置。
  2. 【請求項2】 前記定量手段は、水平軸を中心として待
    機位置と餌供給位置との間で回転自在であり、待機位置
    にあるときに掻揚手段によって掻き揚げられた餌が貯留
    され、餌供給位置にあるときに貯留した餌が給餌箱に供
    給される定量ドラムと、該定量ドラムを水平軸を中心と
    して回転駆動させるドラム駆動手段とを有し、 前記定量ドラムには、内部に貯留される餌の貯留量を変
    更する仕切板が設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の給餌装置。
  3. 【請求項3】 前記定量手段は、飼育ケージの段数に合
    わせて複数設けられることを特徴とする請求項1及び請
    求項2のいずれかに記載の給餌装置。
  4. 【請求項4】 前記定量手段が飼育ケージの給餌箱に近
    接した位置にあることを検出する検出手段を設け、 前記定量手段は、検出手段での検出に基づいて給餌箱に
    対して餌を供給することを特徴とする請求項1〜請求項
    3のいずれかに記載の給餌装置。
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