JP2556686B2 - 内燃機関のための電子制御装置 - Google Patents

内燃機関のための電子制御装置

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JP2556686B2
JP2556686B2 JP61247275A JP24727586A JP2556686B2 JP 2556686 B2 JP2556686 B2 JP 2556686B2 JP 61247275 A JP61247275 A JP 61247275A JP 24727586 A JP24727586 A JP 24727586A JP 2556686 B2 JP2556686 B2 JP 2556686B2
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、内燃機関のための電子制御システム、す
なわちエンジン管理システムに関するものであり、かつ
特定的には排気ガス放出の調整に関するものである。
燃料注入が希薄な状態と濃厚な状態との間で連続的に
循環する(その結果は酸素が過剰である排気ガスと酸素
が不足している排気ガスとが循環する)ように、エンジ
ンに送り込まれる空気および燃料の割合で制御を行なう
システムが公知である。排気ガスの流れに配設される触
媒は、極めてわずかの汚染物質しか大気に放出されない
ことを保証するのに役立つ。今述べた制御を実行するた
めに、酸素センサは、触媒のすぐ上流の排気ガスの流れ
に配設され、かつ電圧を与え、そのレベルはエンジンが
希薄になっているか濃厚になっているかを示す。酸素セ
ンサが「濃厚」を表示すれば、燃料の割合は、センサが
「希薄」を示しかつそれに応じて状態を変化させるまで
徐々に減少され、その後燃料の割合は、センサが「濃
厚」を示しかつ再び状態を変化させるまで徐々に増加さ
れる。このうにエンジンは濃厚運転状態と希薄運転状態
との間で連続的に循環する。
この制御を達成するのに十分であると知られている1
つ方法は、エンジンの燃料噴射機に供給される動作パル
スの幅を、次のような態様で制御することによってであ
る。すなわち、噴射機のパルス幅は、予め記憶された制
御値FBPOSと記憶された基準値FBREFとの間の差に従って
変更される。ここで制御値FBPOSおよび基準値FBREFはと
もに排ガス中の酸素濃度を制御するためのデータであ
る。制御値は、酸素センサが希薄状態を示す場合、段階
的に増加され、酸素センサが状態を変化させ濃厚運転状
態を示すまで噴射機のパルス幅を対応する段階で増加さ
せる。次に制御値FBPOSは、段階的に減少され、酸素セ
ンサが状態を再び変化させるまで、対応して噴射機のパ
ルス幅を減少させる。
ここで、基準値FBREFは後に説明するエンジン制御ユ
ニットのメモリにストアされた予め定められた固定の基
準値であり、制御値FBPOSはメモリにストアされ、制御
ユニットのマイクロプロセッサによって周期的に更新さ
れる可変の制御値である。特に、酸素センサの出力電圧
が高いとき、マイクロプロセッサは制御値FBPOSを連続
的に第2a図に示すように小さいステップASTEPで連続的
に増加させる。これによって噴射機パルス間隔を増進的
に増加させそれゆえエンジンに供給される燃料が濃厚に
なる。結局、「濃厚」走行状態を示す、酸素センサ20の
出力電圧が低くなると、マイクロプロセッサは直ちに制
御値FBPOSを大ステップSLUMPで減少させ、第2a図に示す
ように、制御値FBPOSを連続的に小さなステップSSTEPで
減少させる。酸素センサ20の出力電圧が次に高くなる
と、マイクロプロセッサは制御値FBPOSを大ステップALU
MPで直ちに増加させ、その後制御値FBPOSを小さなステ
ップSTEPで連続的に増加させる。そしてこれを繰返す。
制御値FBPOSに対してなされる大きなステップSLUMPおよ
びALUMPによる変化は酸素センサの出力電圧を直ちに変
化させる。SLUMPおよびALUMPは個々のステップSSTEPやA
STEPに比べて大きい。
電子制御システムはオープンループモードを有してい
る。エンジンが運転開始時の予め定められた温度に温ま
るまで、オープンループモードが採用される。
噴射機のパルス幅はまた、特にエンジン負荷を表わす
インレットエアーフロー、エンジン回転速度およびスロ
ットル位置を含む、エンジンの他の検出されたパラメー
タに依存している。設計上、制御値FBPOSが基準値FBREF
のまわりで常に循環するように設定されている。しかし
ながら、エンジンのばらつきや、エンジンの摩耗がある
ため、実際上この状態が必ずしも生じるわけではない。
特に、エンジンがアイドリング状態にあってスロットル
が閉じられているときの制御値FBPOSと、エンジンがガ
イドリングしていないスロットルが開いているときとの
間にかなり実質的な差があり得る。これを補償しない
と、スロットルがその通常の循環を再開する前に閉じら
れるまたは開かれるたびに制御値FBPOSは連続する段階
的な変化を経てかなりの量を変化する必要があり、この
変化にはかなりの時間が必要になる。この間には、酸素
センサは有効な制御を行なわず、その結果、高濃度汚染
物質が大気放出される。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、制御値はFBPOSが、スロットルが閉じたか
または開いた後、その新しいレベルにずっと短い時間で
到達させることにより、大気中へ放出される汚染物質の
量を減らすことである。
本願発明は制御値FBPOSが、スロットルが閉じるかま
たは開くたびにその新しいレベルに達するに必要な時間
(第3図中においてTC,TC′で示される時間)を減ら
す。第1実施例においては、制御ユニット30がエンジン
のスロットルが閉じた走行状態での制御値FBPOSの平均
値FBAVCおよびエンジンの開スロットル走行状態下での
制御値FBPOSの平均値FBAVOを演算する。さらに、制御ユ
ニットはFBAVC−FBAVOの関数である。補償値FTIを演算
する。補償値FTIはエンジンに供給される燃料の量を制
御する作動信号を調整するために用いられる。実施例に
おいては、エンジンに供給される燃料の量は燃料噴射機
に印加されるパルスの長さPLを制御するこによってコン
トロールされる。このパルス幅PLは後に説明する式
(8)および(9)で規定される。
上記構成の結果、第1実施例において、閉スロットル
状態において制御値FBPOSの平均値FBAVCは第3図に点線
で示すように開スロットル状態下での制御値FBPOSの平
均値FBAVOに近づく。それゆえ、制御値FBPOSはスロット
ルが閉じるか開いた後、その新しいレベルに従来よりず
っと短い時間で到達する。その結果、大気中へ放出され
る汚染物質の量を減少させることができる。
第2実施例においては、コントロールユニット30が閉
スロットル状態下での制御値FBPOSの平均値FBAVとFBAV
−FBREFの関数である、補償値SCALEを演算する。先と同
様に、基準値FBREFは、制御値FBPOSに対する、予め定め
られた固定の基準値である。補償値SCALEはエンジンに
供給される燃料の量を制御する作動信号を調整するため
に用いられる。実施例においては、これは噴射機パルス
の長さPLを制御することによって達成される。式(14)
および(15)は閉スロットル状態下でのパルス長PLを規
定する。
第2実施例においては、第1実施例と同様に、閉スロ
ットル状態下での制御値FBPOSの平均FBAVが開スロット
ル状態下での制御値FBPOSの平均に近くなり、スロット
ルが開または閉状態になったとき、制御値FBPOSが新し
いレベルに到達する時間を減らすことができ、汚染物質
の大気中への放出を減らすことができる。
この発明の実施例を、例としてのみかつ添付の図面を
参照して説明する。
第1図を参照すると、制御されるべき内燃機関10が示
される。空気は風量計12およびスロットル14を介して、
16で図解的に示されるインレットマニホールドを経由し
てエンジンへ通過する。排気ガスはダクト18を介して運
ばれ、ダクト18に、酸素センサ20および触媒22が配設さ
れる。エンジンへの燃料は、定圧下の送り管24を介して
噴射器26に供給され、その噴射器26は燃料をインレット
マニホールドに注入するのに役立つ。
エンジンのための電子制御システムは、図解的に示さ
れ、かつマイクロプロセッサベースディジタル制御装置
30を備える。出力32は、燃料噴射器26の動作ソレノイド
にパルスを供給し、かつこれらのパルスの長さまたは期
間は、その様々な入力に従って制御システムによって定
められ、対応して噴射器が開いている間欠期間の長さを
制御する。制御システムは、酸素センサ20から出力信号
を受ける入力34、エンジンから導かれかつエンジン速度
を示す入力36、空気の流量を示しかつしたがってエンジ
ン負荷を表わすエアフローメータからの入力38、スロッ
トル位置を示すためのスロットルからの入力40、エンジ
ンクーラント温度を示すためのエンジン冷却装置からの
入力42、吸気温度を示す入力44、および周囲空気温度を
示す入力46を有する。制御システムは、適当なオーバラ
イン29としてエンジンの点火プラグに点火パルスを与え
る点火装置28を含む。点火スイッチ47を介する制御シス
テムのための電力線、かつまた待機蓄電池48からの電力
線が示され、点火装置がスイッチを切られている間揮発
性メモリを維持する。
公知の原理に従って、制御装置30は、エアフロー(エ
ンジン負荷)、エンジン速度、クーラント温度およびス
ロットル位置(開いたまたは閉じた)を表わす入力38、
36、42、40に応答し、燃料要求を定めかつそれゆえにそ
の出力32から燃料噴射器に供給されるパルスの長さまた
は期間を定める。しかしながら、さらに、制御装置は、
酸素センサ34からの出力に従って、これから説明する態
様で、このように定められたパルス幅を変更する。
第2(b)図を参照して、制御装置は、酸素センサ20
からの出力に応答して、排気ガスに酸素が過剰である場
合高レベルでありかつ酸素が不足している場合低レベル
である(エンジンはそれぞれ希薄混合気になっているか
または濃厚混合気になっていることを示す)、図示の信
号を与える。
制御装置30のメモリM1に、制御値FBPOSが記憶され、
かつ制御装置30は、記憶された値に依存して、排気ガス
の制御のために噴射器のパルス幅を変更する。記憶され
た値が基準値FBREFに等しければ、他のモニタされたパ
ラメータによって定められるようなパルス幅の変更はな
く、さもなければ、変更の量は実際に記憶されるFBPOS
値のその基準値からの偏差に依存する。また、制御装置
30はオープンループモードを有し、酸素センサ20信号か
らの信号は効果的でなく、かつ記憶された値FBPOSはそ
の基準値FBREFに設定され、このオープンループモード
が採用され、一方エンジンは、制御装置への入力42で示
されるように、運転開始時での予め定められた温度まで
暖まる。
第2(a)図に示されるように、クローズドループモ
ードではかつ酸素センサ20が希薄混合気を示している
間、制御装置のマイクロプロセッサMPは、記憶された制
御値FBPOSを間隔をおいて段A STEPだけ増加させるの
に役立ち、このことは、酸素センサ20が、第2b図に示さ
れる信号がその低レベルに変化するほど充分濃厚な混合
気を検出するまで、パルス幅を次第に増加させかつした
がって混合気を濃厚にするという効果を有する。これに
応答して、制御装置30は、記憶された制御値FBPOSを比
較的大きい量S LUMPだけ減じ、次に記憶された制御値
を間隔をおいて段S STEPだけ減少させ、このことは酸
素センサ20が、第2b図の信号がその高レベルに変化して
戻るのに充分希薄な混合気を検出するまで、徐々にパル
ス幅を減少させかつしたがってその混合気を希薄にする
という効果を有する。これに応答して、制御装置30は、
記憶された制御値FBPOSを比較的大きい量A LUMPだけ
増加させ、かつそれから前で説明したように、それを再
び間隔をおいて段A STEPだけ増加させる。
このシーケンスは、クローズドループモードについて
当てはまる。酸素センサ20は説明した制御を行ない、制
御値FBPOSの変化は次のように表わすことができる。
(i) センサが濃厚を示す場合 FBPOS←FBPOS−S STEP ……(1) (ii) センサが希薄を示す場合 FBPOS←FBPOS+A STEP ……(2) (iii) 変化:希薄から濃厚 FBPOS←FBPOS−S LUMP ……(3) (iv) 変化:濃厚から希薄 FBPOS←FBPOS+A LUMP ……(4) であり、A STEP、S STEP、A LUMP、S LUMPは応
用に依存する定数であり、かつ制御値FBPOSの更新率
は、また、たとえばエンジンのタイプおよび大きさに依
存して、毎秒N回またはエンジン1回転につきN回であ
り得る。なおここで←は右辺のデータが左辺のデータに
おきかわることを表わす。
したがって、記憶された制御値FBPOSは、第2(a)
図に示される態様で連続的に循環し、そのため空気/燃
料混合気は濃厚と希薄との間で連続的に循環する。この
ことは、触媒22の正しい作用を保証し、触媒22は、図示
例では、排気ガスの流れで一酸化炭素および炭化水素を
酸化するがまた窒素の酸化物を減じるのに役立つ三方触
媒である。
制御システムは、制御値FBPOSがその基準値FBREFのま
わりで循環しなければならないように配置される。しか
しながら、前で述べたように、この発明に従って与えら
れる補償がないときには、エンジンごとのばらつきおよ
びエンジンの摩耗により、これが実際は行なわれない。
ここに、たとえば第3図に示されるように、制御値FBPO
Sはスロットルが閉じているとき開いたスロットルレベ
ルと実質的に異なるレベルの間合いで循環することがあ
り、この例では、スロットルが閉じられるとき、そのま
わりで循環するレベルに実質的にならなければならず、
次にスロットルは開かれているとき、それは、開いたス
ロットル循環レベルに達するまで類似の量を介して上昇
しなければならない。制御値のレベルのこれらの変化
は、かなりの時間期間Tc,Tc′かかり、その間酸素セン
サはいかなる制御も行なっておらずかつ実際に比較的高
レベルの汚染物質は排気ガスを介して通過することがあ
る。
この発明の一実施例に従って、制御装置は時間期間T
C,TC′を最少に減じるために相対的な適応技術を達成す
る。この実施例は、第4図の流れ図に表わされ、そのサ
ブルーチンは、制御値FBPOSが更新されるたびに行なわ
れる。したがって、ステップ54では、マイクロプロセッ
サMPは、次の式に従って閉じたスロットル状態下で制御
値の平均FBAVcを定め、 FBAVC←(1−α)FBAVC+αFBPOST ……(5) であり、またステップ55では、マイクロプロセッサMP
は、次の式に従って開いたスロットル状態下で制御値の
平均FBAVoを定める。
FBAVO←(1−α)FBAVO+αFBPOST ……(6) エンジンが閉じたスロットル状態下にあるか開いたス
ロットル状態下にあるかは、制御装置30への入力40上に
示され、かつ第4図のステップ53で定められる。式5お
よび6の各々では、α<1およびFBPOSTは、第2(b)
図に示されるセンサ信号の変化後、第4図のステップ52
に記録された実際の制御値FBPOSである。平均FBAVCおよ
びFBAVOの各々は、最初FBREF値に設定され、かつ各平均
は、第4図のステップ51によって与えられるように、
(それぞれ閉じたスロットル状態下または開いたスロッ
トル状態下で)センサ20からの信号の各変化または遷移
で更新される。
これらの平均値FBAVCおよびFBAVOから、マイクロプロ
セッサは、噴射器のパルス幅を調節するトリム値FTIを
定める。
しかしながら、トリム値FTIのこの更新は、FBAVC>FB
AVOおよびFBPOST>FBAVO、またはFBAVC<FBAVOおよびFB
POST<FBAVOを条件としており、さもなければ、FTIはそ
の現在の値を維持する。FTIは、最初基準値FTREFに設定
され、かつFBAVCが更新されるたびに、第4図のステッ
プ56に示すように更新される。このトリムFTIの値およ
び平均FBPOS値は、制御装置30のメモリM2に記憶され、
かつ点火電力が制御装置から除去されるときでもそのよ
うに記憶されて留まる。
定数αおよびKOは、適応の速度および与えられた適応
のための安定化を最大にするように選択される。
噴射器のパルス幅は、次のようにマイクロプロセッサ
MPによって定められる。第4図のステップ57または58に
定められるクローズドループモードをまず考慮してかつ
制御装置の42での温度入力に従って、開いたスロットル
状態のためのインジェクタのパルス幅PLは次のように与
えられ、 ここでBVCはバッテリ電圧についての修正であり、FWは
エンジン負荷および速度に関連する項であり、ΣCTは、
たとえばクーラント温度、燃料温度、給気温度および周
囲空気温度に依存する、温度依存トリムの合計であり、
ΣTHがスロットル依存トリム(すなわちスロットルが、
すなわち減速のために、全負荷位置であろうと、徐々に
閉じていようと、たとえばスロットル位置の変化率に依
存するトリム)の合計であり、かつKおよびK1は定数で
ある。上のPLのクローズドループの開いたスロットルの
式では、項(FBPOS−FBREF)が注目され(実際のFBPOS
値のその基準値からの偏差)、またトリムFTIについて
の基準値であるFTREFが注目される。
クローズドループの閉じたスロットル状態では、パル
ス幅PLは次の式によって与えられ、 かつこの場合、項(FBPOS−FBREF)は、なお現われる
が、トリムの項は実際に記憶された値FTIである。
オープンループモードでは、開いたスロットルについ
て、 PL=BVC+(FWΣCT(ΣTH+0+FTREF))K (1
0) であり、かつ閉じたスロットルについては、 PL=BVC+(FWΣCT(ΣTH+0+FTI))K(11) であり、かつこのオープンループモードでは、(FBPOS
−FBREF)の項は、FBPOSが基準値FBREFに設定されるの
で消える。比較のためにこれらの式では0で表わす。ま
た開いたスロットルについてはFTIに対する基準値FTREF
値が注目され、かつ閉じたスロットルについては実際に
記憶された値FTIがそれに代わって用いられる。
前で述べたように、オープンループモードが採用さ
れ、一方エンジンは制御装置への入力42で示されるよう
に、運転開始時に予め定められた温度に暖まり、次にク
ローズドループモードが採用される。
この発明の上で説明した実施例による制御システムで
は、制御値FBPOSは、スロットルが或る期間閉じられか
つそれから再び開かれるとき、むしろ第3図の点線で示
されるように作用する。
この発明の第2実施例に従って、制御装置30は、絶対
的な適応技術を達成する。このことは、燃料注入がクロ
ーズドループの閉じたスロットル下で正しく作用し、か
つFBPOSの値の平均がこれらの条件下で定められること
ができるという仮定に基づく。第5図は、制御値FBPOS
が更新されるたびに行なわれ、ステップ61,62で定めら
れる、クローズドループの閉じたスロットル状態下で当
てはまるサブルーチンを示す。平均FBAVは次の式に従っ
て、ステップ65でマイクロプロセッサMPによって定めら
れ、 ここでα<1、およびFBPOSTVおよびFBPOSTDは、センサ
の連続上下遷移後ステップ63,64で定められる制御値で
ある。
次に、噴射器のパルス幅についてのスケーリングの項
SCALEは、次の式によってステップ66で定められ、 SCALE=(FBAV−FBREF)β+(1−β)SCALE (13) ここで、前のように、FBREFは、制御値FBPOSの基準値で
ある。
クローズドループの閉じたスロットについての噴射器
のパルス幅は、次の式によってステップ67で定められ、 ここでK2は定数であり、かつMVは次の式によって与えら
れる。
SCALEの値および平均FBPOSの値は、点火電力が制御装
置から除去されるときでさえ、制御装置30のメモリM2に
記憶されて留まる。
公知の原理に従って、値FWは制御装置30のメモリM3に
記憶されまたはマッピングされてもよく、そのメモリ
は、エネルギ負荷および速度の検出された値に従ってア
ドレスされ、特定の動作状態について正しいマッピング
値をアクセスする。
絶対的な適応技術の拡大で、マイクロプロセッサMP
は、エンジン負荷および速度などの様々な異なる状態下
で制御値VBPOSの平均を定めるためにプログラムされて
もよく、それぞれの状態下で異なって噴射器のパルス幅
を変更させ、かつ実際の制御値FBPOSを安定化させ、そ
のためそれは、常にその基準値FBREF付近を循環する。
特に、マップ値メモリM3は、電気的に消去可能でありか
つ再プログラム可能であってもよく、そのため制御値FB
POSの新たに定められた平均が、一般的である特定のエ
ンジン状態について対応するマップ値の更新が必要とさ
れることを示すたびに、マップ値メモリM3は、その特定
の対応する位置で更新されることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、内燃機関で用いられる電子制御システムの概
略ブロック図である。 第2図は、エンジンからの排気ガスの流れに配設される
酸素センサから導かれる出力信号のレベルの典型的な変
化を示すための、かつ制御システム内の制御値FBPOSの
対応する循環を示すための図面である。 第3図は、この発明に従って制御が行なわれないときに
は、閉じたスロットル状態下での場合の制御値FBPOSと
開いたスロットル状態下での場合の制御値との間で、実
際上生じることがある差を図解するための図面である。 第4図は、この発明の第1実施例に用いられ、補償調節
をエンジンに送り出される燃料の量を制御する動作信号
に与えるサブルーチンを図解する流れ図である。 第5図は、この発明の第2実施例に関連する類似の流れ
図である。 図において、10は内燃機関、12はエアフローメータ、14
はスロットル、16はインレットマニホールド、18はダク
ト、20は酸素センサ、22は触媒、24は送り管、26は燃料
噴射器、28は点火装置、29はオーバライン、30は中央制
御装置、32は出力、34,36,38,40,42,44および46は入
力、47は点火スイッチ、48は待機蓄電池である。

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの排気ガスの流れ(18)に配設さ
    れかつエンジンの運転状態が濃厚になっているか希薄に
    なっているかに関する指示信号を与えるように配置され
    るセンサ(20)、制御値(FBPOS)を記憶しかつ前記指
    示信号に応答して、その信号がエンジンの運転状態が希
    薄になっているか濃厚になっているかを示すのに応じ
    て、前記記憶された制御値をインクリメントまたはデク
    リメントする制御装置(30)、およびエンジンに送り込
    まれる燃料の量を制御する動作信号を与える前記制御装
    置(30)からの出力(32)を備える内燃機関のための電
    子制御装置であって、制御装置(30)は、制御値(FBPO
    S)のその基準値(FBREF)からの偏差に従って前記動作
    信号を制御するように配置され、制御装置(30)は前記
    エンジンのスロットルが閉じた運転状態での制御値の平
    均値(FBAVc)と、前記エンジンのスロットルが開いた
    状態の運転状態での制御値の平均値(FBAVo)と、これ
    ら2つの平均値の間の差に応じた補償値(FTI)を決定
    し、かつ前記補償値(FTI)を前記動作信号の前記差を
    減らすように与えるよう配置されことを特徴とする、電
    子制御装置。
  2. 【請求項2】制御値の前記平均値(FBAVcおよびFBAVo)
    は、次の式に従って定められ、 FBAC←(1−α)FBAVC+FBPOST およびBAVO←(1−α)FBAVO+FBPOST ここでα<1およびFBPOSTは、前記指示信号の遷移後の
    実際の制御値であることを特徴とする、特許請求の範囲
    第1項記載の電子制御装置。
  3. 【請求項3】前記補償値FTIは、 FTI←FTI+(FBAVC−FBAVO)/KO に従って定められることを特徴とする、特許請求の範囲
    第1項または第2項記載の電子制御装置。
  4. 【請求項4】補償値(FTI)は、エンジンが閉じたスロ
    ットル状態下で運転しているとき、前記動作信号に与え
    られることを特徴とする、特許請求の範囲第1項ないし
    第3項のいずれかに記載の電子制御装置。
  5. 【請求項5】前記補償値(FTI)は、さらに前記動作信
    号に与えられることを特徴とする、特許請求の範囲第1
    項ないし第4項のいずれかに記載の電子制御装置。
  6. 【請求項6】エンジンの排気ガスの流れ(18)に配設さ
    れかつエンジンの運転状態が濃厚になっているか希薄に
    なっているかに関する指示信号を与えるように配置され
    るセンサ(20)、制御値(FBPOS)を記憶しかつ前記指
    示信号に応答して、その信号がエンジンの運転状態が希
    薄になっているか濃厚になっているかを示すのに応じて
    前記記憶された制御値をインクリメントまたはデクリメ
    ントする制御装置(30)、およびエンジンに送り込まれ
    る燃料の量を制御する動作信号を与える前記制御装置
    (30)からの出力(32)を備える内燃機関のための電子
    制御装置であって、制御装置(30)は、制御値(FBPO
    S)のその基準値(FBREF)からの偏差に従って前記動作
    信号を制御するよう配置され、制御装置(30)は、前記
    エンジンのスロットルが閉じた運転状態での制御値の平
    均値(FBAV)と、この平均値(FBAV)および前記基準値
    (FBREF)との差に応じた補償値(SCALE)を定め、か
    つ、前記補償値(SCALE)を前記差が減るように前記動
    作信号に与えることを特徴とする、電子制御装置。
  7. 【請求項7】制御装置(30)は、閉じたスロットル状態
    下で制御値の平均値(FBAV)を定め、かつこの平均値
    (FBAV)と前記基準値(FBREF)との間の差に従って前
    記補償値(SCALE)を定めるように配置されることを特
    徴とする、特許請求の範囲第6項記載の電子制御装置。
  8. 【請求項8】閉じたスロットル状態下での制御値の平均
    (FBAV)は、 FBAV←(1−α)FBAV+α(FBPOSTV+FBPOSTD)/2 に従って定められ、ここでα<1およびFBPOSTVおよびF
    BPOSTDは、前記指示信号の連続遷移後の制御値であるこ
    とを特徴とする、特許請求の範囲第6項記載の電子制御
    装置。
  9. 【請求項9】前記補償値(SCALE)は、 SCALE←(FBAV−FBREF)β+(1−β)SCALEに従って
    定められることを特徴とする、特許請求の範囲第7項ま
    たは第8項記載の電子制御装置。
  10. 【請求項10】補償値(SCALE)はエンジンが閉じたス
    ロットル状態下で運転しているとき前記動作信号に与え
    られることを特徴とする、特許請求の範囲第7項ないし
    第9項のいずれかに記載の電子制御装置。
  11. 【請求項11】前記補償値(SCALE)は前記動作信号に
    倍数的に増加して与えられることを特徴とする、特許請
    求の範囲第7項ないし第10項のいずれかに記載の電子制
    御装置。
  12. 【請求項12】制御装置(30)はさらに、エンジン運転
    状態の異なる組合せ下で制御値の平均を定め、かつそれ
    ぞれの組合せについての平均と前記基準値との間の差に
    従って条件の異なる組合せについて前記補償値を定める
    ように配置されることを特徴とする、特許請求の範囲第
    1項ないし第11項のいずれかに記載の電子制御装置。
  13. 【請求項13】制御装置(30)は、エンジン運転状態の
    異なる組合せに従って前記動作信号を定める値を記憶す
    るマップ値メモリ(M3)を備え、前記メモリは、その記
    憶された値について再プログラム可能であり、かつ前記
    制御装置(30)は、エンジン状態のそれぞれの組合せに
    ついての制御値の新たに定められた平均に従って前記メ
    モリを更新するように配置されることを特徴とする、特
    許請求の範囲第12項記載の電子制御装置。
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