JP2556511Y2 - 複合筒体 - Google Patents

複合筒体

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JP2556511Y2
JP2556511Y2 JP7891591U JP7891591U JP2556511Y2 JP 2556511 Y2 JP2556511 Y2 JP 2556511Y2 JP 7891591 U JP7891591 U JP 7891591U JP 7891591 U JP7891591 U JP 7891591U JP 2556511 Y2 JP2556511 Y2 JP 2556511Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、セラミック内筒に金属
外筒を外嵌めし、焼嵌めにより結合した複合筒体で、特
に、外周部分が軸方向で異なった外径の金属外筒を有す
る複合筒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セラミック内筒に金属外筒を外嵌めし焼
嵌めにより結合した複合筒体は、軸受などとして従来よ
り使用されている。例えば、図6に示すように、セラミ
ック内筒101が軸受部材として耐磨耗性を高め、金属外
筒102が強度を補強するように作用する。
【0003】また、焼嵌めによる結合を金属材がセラミ
ック材より熱膨張係数が大きいことを利用し、両者を加
熱し金属外筒102にセラミック内筒101を嵌合させた後冷
却すると、金属外筒102がセラミック内筒101を締付けて
強固に保持する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図6に示すように、セ
ラミック内筒101に外嵌めし焼嵌めにより結合した金属
外筒102の外周部分が軸方向で全て同一外径であれば、
セラミック内筒101に割れが生じることはない。しか
し、図7に示すように、セラミック内筒103に外嵌めし
焼嵌めにより結合した金属外筒104の外周部分が、取付
けなどの必要から軸方向で異なった外径、すなわち段部
105があると、セラミック内筒103に割れが生じている。
これは焼嵌め時に、金属外筒104がセラミック内筒103を
締付ける応力が肉厚によって異なり、セラミック内筒10
3に加わる応力が不均一となるためである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本考案は、上記
の事情に鑑み、セラミック内筒に金属外筒を外嵌めし焼
嵌めにより結合した複合筒体で外周部分が軸方向で異な
った外径を有する金属外筒を有するもので、セラミック
内筒に割れが生じないように、金属外筒の外周面におけ
る大径部に軸方向の溝を刻設したものである。なお、こ
こで、軸方向の溝とは、軸と完全に平行なものだけでな
く、螺旋状に形成されたようなものも含んでいる。
【0006】
【作用】セラミック内筒に金属外筒を外嵌めし焼嵌めに
より結合した複合筒体の金属外筒の外周面における大径
部に、軸方向の溝を刻設したので、金属外筒の軸方向に
おける肉厚の差による締付力を緩和し割れをなくする。
【0007】
【実施例】本考案を、添付する図面に示す具体的実施例
に基づいて、以下詳細に説明する。図1および図2に示
す複合筒体10は比較例であり、セラミック内筒1に、外
周部分が軸方向で異なった外径、すなわち、段部がある
金属外筒2を外嵌めし焼嵌めにより結合した複合筒体10
である。金属外筒2は小径部2aと大径部2bとがあっ
て、段部3が形成されている。ここで使用したセラミッ
ク内筒1の材質は窒化珪素である。
【0008】これに対し、図3および図4に示す本考案
の複合筒体20は、上記図1および図2に示す複合筒体10
の金属外筒2の大径部2bに軸方向の溝21を刻設したも
のである。溝21は外周面を四等分した位置に4条設けた
もので、溝21の深さは金属外筒2の最小径で、この場
合、小径部2aの外径と同一となるように形成してい
る。
【0009】このようなセラミック内筒に金属外筒を外
嵌めし焼嵌めにより結合した複合筒体を製作するとき、
金属外筒によるセラミック内筒の締付力をフープ応力
(単位はKgf/mm2 で表される) という。このフープ応力
差は金属外筒の外周部分の段差に比例する。上記の比較
例である複合筒体10と金属外筒2に溝21の加工を施した
本考案の複合筒体20とについてセラミック内筒1の割れ
テストを行い、次の結果を得た。なお、金属外筒の段差
の大きさを様々に変化させ、それぞれフープ応力差を計
算によって求めた。
【0010】
【表1】
【0011】上記は、フープ応力差が25Kgf/mm2 、30Kg
f/mm2 ある場合は、溝21を施してない比較例の複合筒体
10では、セラミック内筒1に割れが生じているのに対
し、溝21を施してある本考案の複合筒体20では、セラミ
ック内筒1に割れが生じていないことを示している。こ
のことは、金属外筒2の大径部2bに溝21を加工してお
くと、セラミック内筒1の割れを防止するのに有効であ
ることを示している。
【0012】金属外筒2の大径部2bに溝21を加工して
おくと、セラミック内筒1の割れに何故有効であるか
は、金属外筒2の外周部分に軸方向に異なった外径を有
する場合、大径部2bが小径部2aより肉厚が大きく、
セラミック内筒1の締付力、すなわち、フープ応力が大
きいのを、溝21の存在により緩和するからである。溝21
は金属外筒の肉厚部分を分割すればよいため、溝21の幅
は狭くてもセラミック内筒1の割れ防止には効果があ
る。また、溝21の数は対称な位置に2本以上あればよ
い。さらに、この溝21の深さは重要であり、金属外筒2
の最大小径である部分と同一部分まで形成する。
【0013】上記では、金属外筒2に段部3がある場合
について述べたが、図5に示すように、金属外筒2に環
状溝11がある場合も同様であり、外周面の大径部2bに
溝21を刻設すると、セラミック内筒1の割れを防止でき
る。セラミック内筒1に金属外筒2を外嵌めし焼嵌めし
て結合する複合筒体20の金属外筒2の外周面の大径部2
bに軸方向の溝21を刻設し、セラミック内筒1の割れを
防止することができることにより、複合筒体の金属外筒
2の外周面の形状に段部があったり溝が施されているな
どの形状により拘束されることなく焼嵌め結合による複
合筒体を提供することができる。そのため、焼嵌め構造
物への応用が期待できる。
【0014】
【考案の効果】本考案は、上述のように、セラミック内
筒に、外周部分が軸方向で異なった外径を有する金属外
筒を外嵌めし焼嵌めにより結合した複合筒体において、
金属外筒の外周面の大径部に軸方向の溝を刻設した複合
筒体であるので、金属外筒のセラミック内筒を締付ける
締付力の差が緩和されて割れが防止でき、セラミック内
筒に金属外筒を外嵌めし焼嵌め結合してなる複合筒体で
金属外筒の内周面の形状に段差があったり溝加工が施さ
れているなどの形状の拘束されることのない焼き割れの
ない複合筒体の提供ができあらゆる焼嵌め構造に応用で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】セラミック内筒に金属外筒を内嵌めし焼嵌めし
て結合した複合筒体の縦断面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】セラミック内筒に金属外筒を外嵌めし、焼嵌め
して結合した複合筒体であって、その金属外筒に軸方向
の溝を施した本考案実施例の縦断面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】本考案の他の実施例で、金属外筒に環状溝があ
る場合の複合筒体の斜視図である。
【図6】焼嵌めによりセラミック内筒に金属外筒を外嵌
してなる複合筒体の斜視図である。
【図7】セラミック内筒に外周部に段差がある金属外筒
を外嵌めして焼き嵌め結合してなる割れが生じる複合筒
体の斜視図である。
【符号の説明】
1…セラミック内筒 2…金属外筒 20…複合筒体 21…溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック内筒に、外周部分が軸方向で
    異なった外径を有する金属外筒を外嵌めし焼嵌めにより
    結合した複合筒体において、金属外筒の外周面における
    大径部に軸方向の溝を刻設したことを特徴とする複合筒
    体。
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JPH0530550U JPH0530550U (ja) 1993-04-23
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DE202009004160U1 (de) * 2009-03-25 2009-05-28 Burgmann Industries Gmbh & Co. Kg Thermisch entkoppelte Lageranordnung

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