JP2556469Y2 - 多位置シリンダ装置 - Google Patents

多位置シリンダ装置

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JP2556469Y2
JP2556469Y2 JP1990006613U JP661390U JP2556469Y2 JP 2556469 Y2 JP2556469 Y2 JP 2556469Y2 JP 1990006613 U JP1990006613 U JP 1990006613U JP 661390 U JP661390 U JP 661390U JP 2556469 Y2 JP2556469 Y2 JP 2556469Y2
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和彦 田中
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太陽鉄工 株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】
本考案は、2段階にストロークを設定することができ
る多位置シリンダ装置に関する。
【従来の技術及びその課題】
従来より、流体圧シリンダ装置は、種々の自動化機械
などにおいて、例えばワークの持ち上げ、ワークの位置
決めなどに用いられている。 また、これらの位置決めを複数箇所で行うために、ま
た作動時間を短縮するために、複数段階にストロークを
設定することの可能な多位置シリンダ装置が用いられて
いる。 従来の多位置シリンダ装置として、2個の流体圧シリ
ンダを直列に連結したものがある。 しかし、これによると、2台分の流体圧シリンダが必
要であるため、コスト高となり、寸法及び重量も大きく
なってしまう。 また、従来の他の多位置シリンダ装置として、ピスト
ンロッドを任意のストローク位置で挟圧して停止させる
ようにした、いわゆるブレーキシリンダが用いられてい
る。 しかしブレーキシリンダでは、一定のストローク位置
に正確に停止させることは極めて困難であるとともに、
構造も複雑であってコスト高となる。 本考案は、上述の問題に鑑み、簡単な構造で2段階に
ストロークを設定することのできる多位置シリンダ装置
を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
本考案に係る多位置シリンダ装置は、上述の課題を解
決するため、シリンダチューブと、前記シリンダチュー
ブの両端面を閉塞するヘッドカバー及びキャップカバー
と、前記シリンダチューブの内周面を摺動するピストン
と、前記ピストンに連結されて前記ヘッドカバーを貫通
するピストンロッドとを有し、前記ピストンの全ストロ
ークの途中の中間ストローク位置で前記ピストンが位置
決めされるように構成されてなる多位置シリンダ装置で
あって、前記ヘッドカバーには、当該ヘッドカバーの内
部の空所に突出可能なプランジャを有するロックシリン
ダが設けられ、前記ピストンロッドには、その外周面が
傾斜面状に形成され、且つその端面が前記ピストンの前
記中間ストローク位置において前記プランジャと軸方向
に係合するように形成されてなる係合部が設けられ、前
記ロックシリンダには、前記プランジャを突出する方向
に付勢するバネと前記プランジャを前記バネに抗して後
退させるための圧縮空気を供給する解除ポートとが設け
られ、前記プランジャは、その突出端において前記係合
部には当接するが前記ピストンロッドとは干渉しない長
さであり、前記ピストンの摺動によって前記プランジャ
に前記係合部の外周面が当接したときには、前記プラン
ジャは前記バネに抗して後退して前記ピストンは全スト
ロークを摺動可能であり、前記ピストンの摺動によって
前記プランジャに前記係合部の端面が当接したときに
は、前記ピストンは前記中間ストローク位置であるその
位置で停止するように構成される。 ピストンはシリンダチューブの内周面を摺動して移動
する。ピストンロッドはピストンとともに軸方向へ移動
する。 ピストンの移動中において、解除ポートに圧縮空気が
供給されていないときは、プランジャは突出端にあって
係合部と当接する。プランジャが係合部の外周面と当接
したときは、外周面が傾斜面状に形成されていることか
らそれらが互いに摺動し、これによってプランジャはバ
ネに抗して後退し、係合部はプランジャを乗り越えて移
動する。したがってこの場合には、ピストンはその全ス
トロークを移動可能である。 プランジャが係合部の端面に当接したときは、それら
が軸方向に係合してピストンはその位置で停止する。し
たがってこの場合には、ピストンは中間ストローク位置
で停止する。 解除ポートに圧縮空気が供給されると、プランジャは
後退端まで後退し、プランジャと係合部との係合は解除
される。 解除ポートへの圧縮空気の供給の有無に応じて、ロッ
クシリンダの作動状態が制御され、これによってピスト
ンのストロークが2段階に可変される。 なお、ピストンロッドの移動中において、プランジャ
の位置に係わりなくプランジャはピストンロッドと干渉
しない。したがって、ピストンロッドがプランジャによ
って傷付けられることが防止される。
【考案の実施の態様】
以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。 第1図は本考案に係る多位置シリンダ装置1の断面図
正面図である。 第1図において、多位置シリンダ装置1は、シリンダ
チューブ11、シリンダチューブ11の両端面を閉塞するヘ
ッドカバー12及びキャップカバー13、シリンダチューブ
11の内周面を摺動するピストン14、ピストン14に連結さ
れてヘッドカバー12を貫通するピストンロッド15、ヘッ
ドカバー12の内部の空所41に突出可能なプランジャ31を
有するロックシリンダ17、ピストンロッド15に設けられ
ストローク途中においてプランジャ31と軸方向に係合す
る係合部16などから構成されている。 シリンダチューブ11、ヘッドカバー12、及びキャップ
カバー13は、図示しない連結ボルトによって互いに軸方
向に引きつけられて固定されている。 ロックシリンダ17は、シリンダチューブ32、プランジ
ャ31に連結されてシリンダチューブ32の内周面を摺動す
るピストン33、プランジャ31と同軸状にピストン33と連
結されたロッド34、ロッド34の上端部に螺合する2個の
ロック用のナット35,35、ピストン33を第1図の下方へ
付勢する圧縮バネ36からなっている。 ロックシリンダ17は、常時はピストン33が圧縮バネ36
によって下方に押し付けられ、プランジャ31が係合位置
にあるが、解除ポートとしてのポート23から圧縮空気を
供給することによってピストン33が圧縮バネ36に抗して
上方へ移動し、プランジャ31は解除位置に後退する。 係合部16は、外周面16aが円錐面状に傾斜しており、
ピストン14の前進時(第1図の左方向へ移動するとき)
には、ポート23に圧縮空気が供給されていなくても、外
周面16aによってプランジャ31を上方へ押し上げて移動
する。しかし、ピストン14の後退時(第1図の右方向へ
移動するとき)には、ポート23から圧縮空気が供給され
ていない限りは、係合部16の後端面16bがプランジャ31
の外周面31aに係合し、ピストン14はそれ以上には後退
移動することができない。 なお、42〜48はパッキンである。 次に、多位置シリンダ装置1の作用について説明す
る。 第1図に示す状態で、ポート22に圧縮空気が供給され
ると、ピストン14及びピストンロッド15は前進し、ピス
トン14は左方のストローク端に達する。この間におい
て、ポート23からの圧縮空気の供給の有無に係わらず、
係合部16はプランジャ31を左方に乗り越える。 次に、ポート21から圧縮空気が供給されると、ピスト
ン14及びピストンロッド15は後退するが、ポート23から
圧縮空気が供給されていない限りは、ピストン14のスト
ローク途中において係合部16がプランジャ31に係合し、
ピストン14は中間ストローク位置で停止する。 したがって、この状態では、ピストン14及びピストン
ロッド15は、左方のストローク端とプランジャ31によっ
て停止される中間ストローク位置との間での移動が可能
である。 ポート23から圧縮空気が供給されると、プランジャ31
が解除位置に後退するため、プランジャ31と係合部16と
の係合が解除され、ピストン14及びピストンロッド15は
右方のストローク端まで移動可能となる。 第1図はピストン14が後退端(右方のストローク端)
にある状態を示しており、この状態で、ピストン14の左
端面14aがヘッドカバー12の右端面12aに当接するまでの
間がピストン14の全ストロークLである。 ピストン14の左端面14aから係合部16の後端面16bまで
の長さを1とし、ヘッドカバー12の右端面12aからプ
ランジャ31の外周面31aの前端までの長さをl2とする
と、ポート23に圧縮空気が供給されているときのピスト
ン14のストロークは全ストロークLと等しく、ポート23
に圧縮空気が供給されていないときのピストン14のスト
ロークは、(1−l2)である。 上述の実施例によると、ポート23からの圧縮空気の供
給の有無という簡単な制御又は操作によって、Lと(
1−l2)との2段階の正確なストローク又は停止位置を
得ることができる。 したがって、通常は短いストローク(1−l2)で作
動させ、過渡的に又は緊急時などにおいて大きなストロ
ークを後退させる必要のある場合などに好適に使用する
ことができる。このような使用方法によって、多位置シ
リンダ装置1の作動時間を短縮することが可能となり、
例えば自動組み立てラインなどのサイクルタイムを短縮
することが可能となる。 プランジャ31による係合を解除するには、ポート23か
ら圧縮空気を供給する他、ロッド34を手動で上方へ引き
上げてもよい。プランジャ31の突出量はナット35によっ
て調整することができる。 上述の実施例において、係合部16の形状によっては、
またロックシリンダ17を複数個設けておくことによっ
て、3段階以上にストロークを設定することが可能であ
る。その他、多位置シリンダ装置1及びロックシリンダ
17などの各部の構成は上述した以外に種々変更すること
ができる。
【考案の効果】
本考案によると、簡単な構造で2段階にストロークを
設定することのできる多位置シリンダ装置を提供するこ
とができる。 また、外周面が傾斜面状に形成されているので、プラ
ンジャが係合部の外周面と当接したときはこれらが互い
に摺動し、これによってプランジャはバネに抗して後退
し、係合部はプランジャを乗り越えて移動する。プラン
ジャの位置に係わりなくプランジャはピストンロッドと
干渉しないので、ピストンロッドに傷が付くことがな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る多位置シリンダ装置の断面図正面
図である。 1…多位置シリンダ装置、11…シリンダチューブ、12…
ヘッドカバー、13…キャップカバー、14…ピストン、15
…ピストンロッド、16…係合部、16a…外周面、16b…後
端面(端面)、17…ロックシリンダ、23…ポート(解除
ポート)、31…プランジャ、36…圧縮バネ(バネ)。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダチューブと、 前記シリンダチューブの両端面を閉塞するヘッドカバー
    及びキャップカバーと、 前記シリンダチューブの内周面を摺動するピストンと、 前記ピストンに連結されて前記ヘッドカバーを貫通する
    ピストンロッドと を有し、 前記ピストンの全ストロークの途中の中間ストローク位
    置で前記ピストンが位置決めされるように構成されてな
    る多位置シリンダ装置であって、 前記ヘッドカバーには、当該ヘッドカバーの内部の空所
    に突出可能なプランジャを有するロックシリンダが設け
    られ、 前記ピストンロッドには、その外周面が傾斜面状に形成
    され、且つその端面が前記ピストンの前記中間ストロー
    ク位置において前記プランジャと軸方向に係合するよう
    に形成されてなる係合部が設けられ、 前記ロックシリンダには、前記プランジャを突出する方
    向に付勢するバネと前記プランジャを前記バネに抗して
    後退させるための圧縮空気を供給する解除ポートとが設
    けられ、 前記プランジャは、その突出端において前記係合部には
    当接するが前記ピストンロッドとは干渉しない長さであ
    り、 前記ピストンの摺動によって前記プランジャに前記係合
    部の外周面が当接したときには、前記プランジャは前記
    バネに抗して後退して前記ピストンは全ストロークを摺
    動可能であり、 前記ピストンの摺動によって前記プランジャに前記係合
    部の端面が当接したときには、前記ピストンは前記中間
    ストローク位置であるその位置で停止するように構成さ
    れている ことを特徴とする多位置シリンダ装置。
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