JP2556467Y2 - 時計裏蓋の取り付け構造 - Google Patents

時計裏蓋の取り付け構造

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JP2556467Y2 JP1991106258U JP10625891U JP2556467Y2 JP 2556467 Y2 JP2556467 Y2 JP 2556467Y2 JP 1991106258 U JP1991106258 U JP 1991106258U JP 10625891 U JP10625891 U JP 10625891U JP 2556467 Y2 JP2556467 Y2 JP 2556467Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は時計の裏蓋の取り付け構
造に関し、特にケースがセラミック部材で形成された時
計の裏蓋の取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】従来から、腕時計の高
級化を促進するために、腕時計のケースにセラミック部
材を用いることが提案されている。腕時計のケースをセ
ラミック部材で形成する場合、図2に示すように、上部
にガラスやサファイアなどから成る上蓋2が取り付けら
れた筒状のセラミック部材1の内周面の底部近傍に凹部
1aを設け、この凹部1aに、金属製裏蓋3を嵌着して
いた。すなわち、金属製裏蓋3をダボ喰い付け構造で筒
状のセラミック部材1に取り付けていた。ところが、金
属製裏蓋3をダボ喰い付け方法で筒状のセラミック部材
1に取り付けると、筒状のセラミック部材1の内周面に
凹部1aを設けなければならず、この凹部1aの加工が
極めて困難で、製造費用が嵩むという問題があった。ま
た、筒状のセラミック部材1の内周面の凹部1aに金属
製裏蓋3を嵌着すると、3気圧程度の防水性能しか得ら
れないという問題があった。
【0003】また、図3に示すように、筒状セラミック
部材1の底面に孔1bを設けて、この孔1bに、内周面
に螺子溝が形成された金属製ブッシュ4を挿入して、こ
の金属製ブッシュ4をエポキシ系の接着剤などでセラミ
ック部材1の孔1bに接着して、この孔1bに裏蓋3を
固定する螺子を螺合して裏蓋3をセラミック製ケースに
取り付けることも考えられるが、金属製ブッシュ4をエ
ポキシ系接着剤などで接着しても、この接着剤の耐蝕性
が悪く、特に高湿状態では接着剤が極端に劣化し、接着
強度が得られない。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本考案は、このような
従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、その特
徴とするところは、時計ケースの裏面側に裏蓋を取り付
ける構造であって、前記時計ケースを筒状のセラミック
部材で形成すると共に、この筒状セラミック部材の底部
に複数の孔を穿設し、この孔に、内周部に螺子溝が設け
られた金属製ブッシュを挿入し、この金属製ブッシュを
活性金属と10重量%以上のインジウムを含む銀ロー材
で前記セラミック部材の孔にロー付し、この金属製ブッ
シュに前記時計の裏蓋を固定する螺子を螺合して前記裏
蓋を取り付ける点にある。
【0005】
【作用】上記のように構成することにより、時計のケー
スをセラミック部材で形成した場合でも、このセラミッ
ク部材に裏蓋を簡易且つ強固に取り付けることが可能と
なり、しかも防水性も向上させることができる。
【0006】
【実施例】以下、本考案を添付図面に基づき詳細に説明
する。
【0007】図1は、本考案に係る時計裏蓋の取り付け
構造の要部を示す断面図であり、1はケース、2は上
蓋、3は裏蓋である。
【0008】前記ケース1は、例えば平面視した形状
が、円形、矩形、多角形などの形態を有する筒状のセラ
ミック部材からなる。このケース1の底部には、複数の
孔1bが形成されている。このようなセラミック部材1
は、例えばカーボン(C)や酸化クロム(CrO2 )な
どから成る所望の着色剤と、酸化イットリウム(Y2
3 )、酸化カルシウム(CaO2 )、あるいは酸化マグ
ネシウム(MgO)などの部分安定化剤を少量添加した
酸化ジルコニウム(ZrO2 )などを主原料とするセラ
ミック原料を用いて加圧成型あるいは鋳込成型、切削加
工、焼成、研磨加工、鏡面研磨加工などの工程を経て形
成される。なお、ケース1の外周部には、バンド取り付
け部1cが形成されている。
【0009】前記セラミック部材1の上部には、サファ
イアやガラスなどの透光部材から成る上蓋2が取り付け
られている。この上蓋2は、エポキシ系の接着剤や活性
金属を含むロー材で接着されるが、耐蝕性や接着強度の
点からロー材で接着することが望ましい。
【0010】前記セラミック部材1底部の孔1bには、
金属製ブッシュ4が挿入される。この金属製ブッシュ4
は、ステンレス鋼などの金属から成り、内周部には螺子
溝4aが形成されている。この金属製ブッシュ4は、チ
タン(Ti)やジルコニウム(Zr)などの活性金属を
含有するロー材6などを用いてセラミック部材1にロー
付される。このようなロー材6としては、例えばAg5
9%−Cu27.5%−In12%−Ti1.3%など
の銀ロー材が用いられる。このように、従来の活性金属
を含有する銀ロー材の銀(Ag)に置換してインジウム
(In)を10重量%以上、望ましくは12重量%程度
添加すると、銀ロー材の溶融温度を680℃程度まで低
下させることができ、ロー付けの作業性が向上すると共
に、インジウムは銀に比較して硫化されにくいことか
ら、ロー材の腐食なども極力低減できる。このようなロ
ー材6に所望の有機バインダーを加えてペースト状にし
て、不活性ガス雰囲気中または真空中で680〜750
℃に加熱して、金属製ブッシュ4をセラミック部材1の
孔1bにロー付けする。
【0011】前記裏蓋3は、筒状セラミック部材1の底
部外郭形状と同様な形状を有している。この裏蓋3は、
金属製のものに限らず、セラミック製のものであっても
よい。すなわち、従来のように、ダボ喰い付け方法によ
って裏蓋3を取り付けないことから、この裏蓋3は弾性
変形しないセラミック部材でも形成できる。上記セラミ
ック部材1底部の孔1bに対応する裏蓋3の部分には、
孔3aが形成されており、この孔3aに螺子5を挿入し
て金属製ブッシュ4に螺合することにより、裏蓋3がセ
ラミック部材1の底部に固定される。
【0012】なお、セラミック部材1と裏蓋3との間に
は、必要に応じてゴム製のパッキン7などを介在させ
る。
【0013】上記のように構成することにより、裏蓋3
を従来のものより強固に筒状セラミック部材1に固定す
ることができる。すなわち、二液性のエポキシ系接着剤
でステンレス材をセラミック部材に接着面積5mm2
接着したものは、温度60℃、湿度95%の条件下で6
4時間保持した恒温恒湿試験下で、試験前強度10Kg
が4Kgに低下するが、接着面積5mm2 でロー付した
ものにおいては、試験前後を通じて13Kgで変化はな
かった。
【0014】また、上述の構造で裏蓋を取り付けた時計
の防水試験を行ったところ、6気圧まで水の侵入は確認
されなかった。
【0015】
【考案の効果】以上のように、本考案に係る時計裏蓋の
取り付け構造では、時計ケースを筒状のセラミック部材
で形成すると共に、この筒状セラミック部材の底部に複
数の孔を穿設し、この孔に、内周部に螺子溝が設けられ
た金属製ブッシュを挿入し、この金属製ブッシュを活性
金属とインジウムを含む銀ロー材で前記セラミック部材
の孔にロー付し、この金属製ブッシュに前記時計の裏蓋
を固定する螺子を螺合して前記裏蓋を取り付けることか
ら、時計のケースをセラミック部材で形成した場合で
も、このセラミック部材に裏蓋を簡易且つ強固に取り付
けることが可能となり、しかも防水性も向上させること
ができる。また、本考案では、活性金属と10重量%以
上のインジウムを含む銀ロー材を用いることから、銀ロ
ー材の溶融温度を680℃程度まで低下させることがで
き、ロー付けの作業性が向上すると共に、インジウムは
銀に比較して硫化されにくいことから、ロー材の腐食な
ども極力低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る時計裏蓋の取り付け構造の要部を
示す図である。
【図2】従来の時計裏蓋の取り付け構造を示す図であ
る。
【図3】従来の他の時計裏蓋の取り付け構造を示す図で
ある。
【符号の説明】
1・・・筒状セラミック部材、1b・・・孔、3・・・
裏蓋、4・・・金属製ブッシュ、5・・・螺子、6・・
・ロー材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時計ケースの裏面側に裏蓋を取り付ける
    構造であって、前記時計ケースを筒状のセラミック部材
    で形成すると共に、この筒状セラミック部材の底部に複
    数の孔を穿設し、この孔に、内周部に螺子溝が設けられ
    た金属製ブッシュを挿入し、この金属製ブッシュを活性
    金属と10重量%以上のインジウムを含むロー材で前
    記セラミック部材の孔にロー付し、この金属製ブッシュ
    に前記時計の裏蓋を固定する螺子を螺合して前記裏蓋を
    取り付ける時計裏蓋の取り付け構造。
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JPH0555093U JPH0555093U (ja) 1993-07-23
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JPS60137882A (ja) * 1983-12-26 1985-07-22 京セラ株式会社 時計用金色部材
JPS6246835A (ja) * 1985-08-23 1987-02-28 Canon Inc シ−ト搬送装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
特公 昭62−46835

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