JP2555387B2 - 摺動接点用ブラシの製造方法 - Google Patents
摺動接点用ブラシの製造方法Info
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- JP2555387B2 JP2555387B2 JP62310109A JP31010987A JP2555387B2 JP 2555387 B2 JP2555387 B2 JP 2555387B2 JP 62310109 A JP62310109 A JP 62310109A JP 31010987 A JP31010987 A JP 31010987A JP 2555387 B2 JP2555387 B2 JP 2555387B2
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- Japan
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- brush
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- fine
- manufacturing
- contact brush
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- Adjustable Resistors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、トリマー、エンコーダ、可変抵抗器等に採
用する摺動接点のブラシの製造する方法の改良に関す
る。
用する摺動接点のブラシの製造する方法の改良に関す
る。
(従来の技術とその問題点) 従来より摺動接点においては、接触の信頼性を向上さ
せる為に、多点接触のブラシが用いられている。多点接
触のブラシの内、面で接触する第3図に示す櫛歯状の摺
動接点用ブラシ1はスリット2を有する為、幅広となっ
ている。一定の幅寸法でブラシ細線3の本数を多くし、
より一層接触の信頼性を向上するには、スリット2の幅
寸法を小さくすることが必要であるが、スリット2の幅
寸法を小さくすると、ポンチによる打抜きが不可能とな
る為、第4図に示す如く切断により多数本のブラシ細線
3を形成して摺動接点用ブラシ1′を作っている。しか
し切断加工によりブラシ細線3を形成すると、第5図a
に示す如くブラシ細線3の両側端のエッヂにばり4が生
じ、また第5図bに示す如く隣り合うブラシ細線3同志
が切断時の変形により片づきし、つまりブラシ細線3同
志が傾いてエッヂで接触したりする。さらにはブラシ細
線がばらけたりする。その結果このブラシ1′を用いた
摺動接点は、使用時対向接点の摩耗を多くしたり、摩耗
粉の為接触不良が発生するという問題があった。
せる為に、多点接触のブラシが用いられている。多点接
触のブラシの内、面で接触する第3図に示す櫛歯状の摺
動接点用ブラシ1はスリット2を有する為、幅広となっ
ている。一定の幅寸法でブラシ細線3の本数を多くし、
より一層接触の信頼性を向上するには、スリット2の幅
寸法を小さくすることが必要であるが、スリット2の幅
寸法を小さくすると、ポンチによる打抜きが不可能とな
る為、第4図に示す如く切断により多数本のブラシ細線
3を形成して摺動接点用ブラシ1′を作っている。しか
し切断加工によりブラシ細線3を形成すると、第5図a
に示す如くブラシ細線3の両側端のエッヂにばり4が生
じ、また第5図bに示す如く隣り合うブラシ細線3同志
が切断時の変形により片づきし、つまりブラシ細線3同
志が傾いてエッヂで接触したりする。さらにはブラシ細
線がばらけたりする。その結果このブラシ1′を用いた
摺動接点は、使用時対向接点の摩耗を多くしたり、摩耗
粉の為接触不良が発生するという問題があった。
これを改善する為、最終工程として、仕上げ成形を行
っているが、異物を巻き込んだり、また成形パンチ面の
保守管理が必要となり、さらには工程が多くなって生産
性が低下する等の新たな問題が生じていた。
っているが、異物を巻き込んだり、また成形パンチ面の
保守管理が必要となり、さらには工程が多くなって生産
性が低下する等の新たな問題が生じていた。
(発明の目的) 本発明は、上記諸事情を解決すべくなされたもので、
仕上げ成形が不要で、切断により多数本のブラシ細線を
形成してもブラシ細線の両側端のエッヂにばりが発生せ
ず、またブラシ細線が変形せず片づきしないように、さ
らにはばらけないようにした、摺動接点用ブラシの製造
方法を提供することを目的とするものである。
仕上げ成形が不要で、切断により多数本のブラシ細線を
形成してもブラシ細線の両側端のエッヂにばりが発生せ
ず、またブラシ細線が変形せず片づきしないように、さ
らにはばらけないようにした、摺動接点用ブラシの製造
方法を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するための本発明による摺動接点用
ブラシの製造方法は、ブラシ用薄板帯材の前半部を、幅
方向に一定間隔に平行に切断してブラシ細線を形成する
摺動接点用ブラシの製造方法に於いて、予め前記各切断
位置にて各ブラシ細線の左右両側端に相当する部分に面
取り加工を施し、然る後切断位置にて切断してブラシ細
線を形成することを特徴とするものである (作用) 上記のように本発明の摺動接点用ブラシの製造方法
は、予め各ブラシ細線の左右両側端に相当する部分に面
取り加工を施すので、切断した際、各ブラシ細線の左右
両側端の表面側(接触面側)のエッジにはばりが発生せ
ず、また実際に切断する部分の厚さが薄くなるので、切
断の負荷が軽減され、裏面側のエッヂにばりが発生しに
くくなり、しかも変形せず、片づきしなくなる。その上
各ブラシ細線のばらけも防止できる。
ブラシの製造方法は、ブラシ用薄板帯材の前半部を、幅
方向に一定間隔に平行に切断してブラシ細線を形成する
摺動接点用ブラシの製造方法に於いて、予め前記各切断
位置にて各ブラシ細線の左右両側端に相当する部分に面
取り加工を施し、然る後切断位置にて切断してブラシ細
線を形成することを特徴とするものである (作用) 上記のように本発明の摺動接点用ブラシの製造方法
は、予め各ブラシ細線の左右両側端に相当する部分に面
取り加工を施すので、切断した際、各ブラシ細線の左右
両側端の表面側(接触面側)のエッジにはばりが発生せ
ず、また実際に切断する部分の厚さが薄くなるので、切
断の負荷が軽減され、裏面側のエッヂにばりが発生しに
くくなり、しかも変形せず、片づきしなくなる。その上
各ブラシ細線のばらけも防止できる。
(実施例) 本発明の摺動接点用ブラシの製造方法の一実施例と従
来例について説明する。
来例について説明する。
先ず一実施例について説明すると、第1図に示す如く
幅8mm、厚さ0.15mmのCu−Ni−Sn合金にAu 10wt%−Pt 1
0wt%−Pd 35wt%−Ag 30wt%−Cu 14wt%−Zn 1wt%を
0.05mm厚に張ったクラッドブラシ用薄板帯材10の前半部
の幅方向に、0.2mmの間隔を存して平行に長さ4mmにわた
って、両側面0.05Rの曲面で深さ0.07〜0.1mmのV字状切
り溝11をポンチ12にて刻設して、各ブラシ細線の左右両
側端に相当する部分を面取りし、然る後V字状切り溝11
の位置にてその長さ分だけ切断して、第2図に示す如く
14本のブラシ細線13を形成し、摺動接点用ブラシ14を得
た。
幅8mm、厚さ0.15mmのCu−Ni−Sn合金にAu 10wt%−Pt 1
0wt%−Pd 35wt%−Ag 30wt%−Cu 14wt%−Zn 1wt%を
0.05mm厚に張ったクラッドブラシ用薄板帯材10の前半部
の幅方向に、0.2mmの間隔を存して平行に長さ4mmにわた
って、両側面0.05Rの曲面で深さ0.07〜0.1mmのV字状切
り溝11をポンチ12にて刻設して、各ブラシ細線の左右両
側端に相当する部分を面取りし、然る後V字状切り溝11
の位置にてその長さ分だけ切断して、第2図に示す如く
14本のブラシ細線13を形成し、摺動接点用ブラシ14を得
た。
次に従来例について説明すると、第4図に示す如く実
施例と同じブラシ用薄板帯材10の前半部の幅方向に、0.
2mmの間隔を存して平行に長さ4mmにわたって金型にて切
断して14本のブラシ細線3を形成し、摺動接点用ブラシ
1′を得た。
施例と同じブラシ用薄板帯材10の前半部の幅方向に、0.
2mmの間隔を存して平行に長さ4mmにわたって金型にて切
断して14本のブラシ細線3を形成し、摺動接点用ブラシ
1′を得た。
こうして得た実施例及び従来例の摺動接点用ブラシ各
100個について外観検査した処、従来例の摺動接点用ブ
ラシ1′には、ブラシ細線3の表面側の側端に0.03mm以
上のばりが生じた不良品が24個もあったのに対し、実施
例の摺動接点用ブラシ14には、そのような不良品が全く
無かった。また従来例の摺動接点用ブラシ1′は、ブラ
シ細線3が変形し片づきしたり、ばらけたりする不良品
が8個もあったのに対し、実施例の摺動接点用ブラシ14
にはそのような不良品が全く無かった。
100個について外観検査した処、従来例の摺動接点用ブ
ラシ1′には、ブラシ細線3の表面側の側端に0.03mm以
上のばりが生じた不良品が24個もあったのに対し、実施
例の摺動接点用ブラシ14には、そのような不良品が全く
無かった。また従来例の摺動接点用ブラシ1′は、ブラ
シ細線3が変形し片づきしたり、ばらけたりする不良品
が8個もあったのに対し、実施例の摺動接点用ブラシ14
にはそのような不良品が全く無かった。
(発明の効果) 以上の説明で判るように本発明の摺動接点用ブラシの
製造方法によれば、仕上げ成形が不要で、ブラシ細線の
両端側のエッヂにばりが生ぜず、またブラシ細線が変形
せず、従って片づきやばらけが生ぜず、品質良好で、摺
動接点に使用した際対向接点の摩耗を少なくでき、磨耗
粉による接触不良の発生を防止できる優れた摺動接点用
ブラシを得ることができる。
製造方法によれば、仕上げ成形が不要で、ブラシ細線の
両端側のエッヂにばりが生ぜず、またブラシ細線が変形
せず、従って片づきやばらけが生ぜず、品質良好で、摺
動接点に使用した際対向接点の摩耗を少なくでき、磨耗
粉による接触不良の発生を防止できる優れた摺動接点用
ブラシを得ることができる。
第1、2図は本発明の摺動接点用ブラシの製造方法の工
程を示す図、第3図は従来の摺動接点用ブラシの斜視
図、第4図は同じく従来の他の摺動接点用ブラシの斜視
図、第5図a、bは、夫々第4図の摺動接点用ブラシの
不良状態を示す要部斜視図である。 10……クラッドブラシ用薄板帯材、11……V字状切り溝
(面取り加工部分)、13……ブラシ細線、14……摺動接
点用ブラシ。
程を示す図、第3図は従来の摺動接点用ブラシの斜視
図、第4図は同じく従来の他の摺動接点用ブラシの斜視
図、第5図a、bは、夫々第4図の摺動接点用ブラシの
不良状態を示す要部斜視図である。 10……クラッドブラシ用薄板帯材、11……V字状切り溝
(面取り加工部分)、13……ブラシ細線、14……摺動接
点用ブラシ。
Claims (1)
- 【請求項1】ブラシ用薄板帯材の前半部を、幅方向に一
定間隔に平行に切断してブラシ細線を形成する摺動接点
用ブラシの製造方法に於いて、予め前記各切断位置にて
各ブラシ細線の左右両側端に相当する部分に面取り加工
を施し、然る後切断位置にて切断してブラシ細線を形成
することを特徴とする摺動接点用ブラシの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62310109A JP2555387B2 (ja) | 1987-12-08 | 1987-12-08 | 摺動接点用ブラシの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62310109A JP2555387B2 (ja) | 1987-12-08 | 1987-12-08 | 摺動接点用ブラシの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01151203A JPH01151203A (ja) | 1989-06-14 |
JP2555387B2 true JP2555387B2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=18001287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62310109A Expired - Lifetime JP2555387B2 (ja) | 1987-12-08 | 1987-12-08 | 摺動接点用ブラシの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555387B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103757460B (zh) * | 2014-01-16 | 2016-04-20 | 重庆川仪自动化股份有限公司 | 具有时效硬化效应的电刷合金及用途 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6039802A (ja) * | 1983-08-15 | 1985-03-01 | アルプス電気株式会社 | 摺動子の形成方法 |
-
1987
- 1987-12-08 JP JP62310109A patent/JP2555387B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01151203A (ja) | 1989-06-14 |
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