JP2555371B2 - 高吸油量粉末シリカの製造方法 - Google Patents
高吸油量粉末シリカの製造方法Info
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- JP2555371B2 JP2555371B2 JP62226492A JP22649287A JP2555371B2 JP 2555371 B2 JP2555371 B2 JP 2555371B2 JP 62226492 A JP62226492 A JP 62226492A JP 22649287 A JP22649287 A JP 22649287A JP 2555371 B2 JP2555371 B2 JP 2555371B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高吸油量粉末シリカの製造方法に関するも
ので、より詳細には、比較的安価に容易に入手し得る酸
性火山岩を原料として常圧あるいは加圧での処理により
高吸油量粉末シリカを製造する方法に関する。
ので、より詳細には、比較的安価に容易に入手し得る酸
性火山岩を原料として常圧あるいは加圧での処理により
高吸油量粉末シリカを製造する方法に関する。
(従来の技術) 従来、高吸油性粉末シリカは、新聞用紙、その他の印
刷用紙における軽量化に伴なうインキ裏抜防止用の内填
剤として広く使用され、その製造コスト低減が望まれて
いる。
刷用紙における軽量化に伴なうインキ裏抜防止用の内填
剤として広く使用され、その製造コスト低減が望まれて
いる。
高吸油性粉末シリカの製造法の代表的なものとして
は、ケイ石等のシリカ原料から乾式法或いは湿式法で
ケイ酸ソーダを製造し、このケイ酸ソーダを酸で中和処
理して非晶質シリカとする方法や、ケイ酸原料と消石
灰とを反応させてケイ酸カルシウムを合成し、得られた
ケイ酸カルシウムと酸と反応させてカルシウム分を溶出
させる方法等が知られている。
は、ケイ石等のシリカ原料から乾式法或いは湿式法で
ケイ酸ソーダを製造し、このケイ酸ソーダを酸で中和処
理して非晶質シリカとする方法や、ケイ酸原料と消石
灰とを反応させてケイ酸カルシウムを合成し、得られた
ケイ酸カルシウムと酸と反応させてカルシウム分を溶出
させる方法等が知られている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前記の方法はケイ酸分をケイ酸ソー
ダの溶液とするために高価なソーダ原料を比較的多量必
要とし、またケイ酸ソーダの生成に際しても溶融処理や
オートクレーブ処理を必要とする等、エネルギーコスト
や処理の容易さの点でも未だ改善すべき余地がある。
ダの溶液とするために高価なソーダ原料を比較的多量必
要とし、またケイ酸ソーダの生成に際しても溶融処理や
オートクレーブ処理を必要とする等、エネルギーコスト
や処理の容易さの点でも未だ改善すべき余地がある。
一方、前記の方法は、ケイ酸カルシウムの合成に未
だ難点があり、例えばオートクレーブ中で200℃で10時
間の反応を行わせなければならない(特開昭62−41712
号公報参照)等、やはり処理コストが高く、大量生産に
は不向きである。
だ難点があり、例えばオートクレーブ中で200℃で10時
間の反応を行わせなければならない(特開昭62−41712
号公報参照)等、やはり処理コストが高く、大量生産に
は不向きである。
酸性火山岩は、火山活動が活発な本邦においては、大
量にしかも安価に入手し得るシリカ原料であり、この原
料を用いて常圧処理により高吸油量シリカ粉末が得られ
れば、印刷用紙の内填剤として紙の軽量化の促進に役立
つことになる。
量にしかも安価に入手し得るシリカ原料であり、この原
料を用いて常圧処理により高吸油量シリカ粉末が得られ
れば、印刷用紙の内填剤として紙の軽量化の促進に役立
つことになる。
従って、本発明の目的は、比較的安価に且つ容易に入
手される酸性火山岩をシリカ原料として、常圧あるいは
加圧により高吸油性粉末シリカを製造し得る方法を提供
することにある。
手される酸性火山岩をシリカ原料として、常圧あるいは
加圧により高吸油性粉末シリカを製造し得る方法を提供
することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、微粉砕されたSiO2含有量が80重量%
以上の酸性火山岩と水酸化カルシウムとを水性スラリー
状で且つ加圧下あるいは常圧下に反応させて、トバーモ
ライト型ケイ酸カルシウムを生成させ、得られるケイ酸
カルシウムを、生成カルシウム塩が水溶性であるような
酸で処理して高吸油性シリカを生成させることを特徴と
する高吸油量粉末シリカの製造方法が提供される。
以上の酸性火山岩と水酸化カルシウムとを水性スラリー
状で且つ加圧下あるいは常圧下に反応させて、トバーモ
ライト型ケイ酸カルシウムを生成させ、得られるケイ酸
カルシウムを、生成カルシウム塩が水溶性であるような
酸で処理して高吸油性シリカを生成させることを特徴と
する高吸油量粉末シリカの製造方法が提供される。
(作用) 本発明は、酸性火山岩と水酸化カルシウムとが水性媒
体中常圧条件下に容易に反応してトバーモライト(Tobe
rmorite)型ケイ酸カルシウムを容易に生成するという
知見に基づくものである。
体中常圧条件下に容易に反応してトバーモライト(Tobe
rmorite)型ケイ酸カルシウムを容易に生成するという
知見に基づくものである。
酸性火山岩は、マグマの内軽質のものが冷却されて固
結したものであり、その主体となるものはα−クリスト
バライトである。このα−クリストバライトは、粘土鉱
物中に混在するα−クリストバライトに比して高度に結
晶化しているという特徴を有する。このように酸性火山
岩中のα−クリストバライトは、高度に結晶化している
ことから、反応性に劣ることが予想される。しかるに、
意外にも、酸性火山岩は水酸化カルシウムと加圧下は、
いうにおよばず常圧下においても反応することが見出さ
れたのである。この事実は現象として見出されたもので
あり、その理由付けは未だ十分に行われていないが、次
のようなものと考えられる。即ち酸性火山岩を微粉砕処
理することにより、α−クリストバライトの活性な表面
が形成されこの活性な表面を通して水酸化カルシウムが
α−クリストバライト中のケイ酸の網目構造をアタック
して、ケイ酸カルシウムの前駆体が形成され、これによ
り常にケイ酸の新しい面が表出することにより比較的温
和な条件においても反応が円滑に進行するものと認めら
れる。
結したものであり、その主体となるものはα−クリスト
バライトである。このα−クリストバライトは、粘土鉱
物中に混在するα−クリストバライトに比して高度に結
晶化しているという特徴を有する。このように酸性火山
岩中のα−クリストバライトは、高度に結晶化している
ことから、反応性に劣ることが予想される。しかるに、
意外にも、酸性火山岩は水酸化カルシウムと加圧下は、
いうにおよばず常圧下においても反応することが見出さ
れたのである。この事実は現象として見出されたもので
あり、その理由付けは未だ十分に行われていないが、次
のようなものと考えられる。即ち酸性火山岩を微粉砕処
理することにより、α−クリストバライトの活性な表面
が形成されこの活性な表面を通して水酸化カルシウムが
α−クリストバライト中のケイ酸の網目構造をアタック
して、ケイ酸カルシウムの前駆体が形成され、これによ
り常にケイ酸の新しい面が表出することにより比較的温
和な条件においても反応が円滑に進行するものと認めら
れる。
本発明によれば、酸性火山岩と水酸化カルシウムとを
水性スラリー中で加圧下あるいは常圧下で反応させるこ
とにより先ず、トバーモライト型ケイ酸カルシウムを生
成させる。トバーモライト型ケイ酸カルシウムは、単鎖
状のSiO四面体層がCaOの八面体層をサンドイッチした三
層構造を基本骨格とし、この基本骨格がC軸方向に積層
された構造を有するが、本発明によるケイ酸カルシウム
は、この基本骨格の形成はほぼ完全であるが、C軸方向
への積層が不完全なものと認められる(第2図参照)。
水性スラリー中で加圧下あるいは常圧下で反応させるこ
とにより先ず、トバーモライト型ケイ酸カルシウムを生
成させる。トバーモライト型ケイ酸カルシウムは、単鎖
状のSiO四面体層がCaOの八面体層をサンドイッチした三
層構造を基本骨格とし、この基本骨格がC軸方向に積層
された構造を有するが、本発明によるケイ酸カルシウム
は、この基本骨格の形成はほぼ完全であるが、C軸方向
への積層が不完全なものと認められる(第2図参照)。
それ故、本発明によるトバーモライト型ケイ酸カルシ
ウムを、生成カルシウム塩が水溶性であるような酸で処
理すると、CaO八面体層が溶出されて、層状シリカの一
次粒子が形成され、これが凝集して生成するシリカの二
次粒子は大きな吸油量を示すものと考えられる。
ウムを、生成カルシウム塩が水溶性であるような酸で処
理すると、CaO八面体層が溶出されて、層状シリカの一
次粒子が形成され、これが凝集して生成するシリカの二
次粒子は大きな吸油量を示すものと考えられる。
(発明の好適態様) 本明細書において、%は特記しない限り重量基準であ
る。
る。
本発明に用いる酸性火山岩は、α−クリストバライト
を主体としており、一般にSiO2の含有量が80%以上、特
に90%以上である。酸性火山岩の化学組成の一例を第1
表に、またそのX線回折像を第3図に示した。この酸性
火山岩は、20%の水性分散液としたとき、一般に4.0乃
至2.5のpHを示す。
を主体としており、一般にSiO2の含有量が80%以上、特
に90%以上である。酸性火山岩の化学組成の一例を第1
表に、またそのX線回折像を第3図に示した。この酸性
火山岩は、20%の水性分散液としたとき、一般に4.0乃
至2.5のpHを示す。
本発明によれば、先ずこの酸性火山岩を微粉砕する。
微粉砕の程度は、メジアン径が5μm以下、特に3μm
以下となるように行うのがよい。微粉砕は乾燥粉砕で行
うこともできるが、一般にはボールミル、サンドグライ
ンダーミル等を用いて湿式粉砕で行うことが望ましい。
湿式粉砕には通常の水を用いることもできるが、石灰乳
を含有する水を用いて湿式粉砕すると、メカノケミカル
的に微粉砕が可能となる。粉砕に用いる石灰乳はCa(O
H)2を5乃至15%で含有するものが望ましい。湿式粉
砕後の水性スラリーは、例えば325メッシュの振動篩に
通し、更に液体サイクロン等に通して分級を行い、水酸
化カルシウムとの反応に供する。
微粉砕の程度は、メジアン径が5μm以下、特に3μm
以下となるように行うのがよい。微粉砕は乾燥粉砕で行
うこともできるが、一般にはボールミル、サンドグライ
ンダーミル等を用いて湿式粉砕で行うことが望ましい。
湿式粉砕には通常の水を用いることもできるが、石灰乳
を含有する水を用いて湿式粉砕すると、メカノケミカル
的に微粉砕が可能となる。粉砕に用いる石灰乳はCa(O
H)2を5乃至15%で含有するものが望ましい。湿式粉
砕後の水性スラリーは、例えば325メッシュの振動篩に
通し、更に液体サイクロン等に通して分級を行い、水酸
化カルシウムとの反応に供する。
本発明においては、このようにして得られた微粉砕酸
性火山岩の水性スラリーと水酸化カルシウムとを加圧下
あるいは常圧下で反応させることが重要な特徴である。
この反応により、α−クリストバライトに特有のX−線
回折ピークがかなり消失し、代りにトバーモライト型ケ
イ酸カルシウムが生成するが、このトバーモライト型ケ
イ酸カルシウムは、水熱合成法によるものに比して、C
軸方向への積層の程度、即ち[002]面の回折ピークが
殆どないか、あるとしても小さいことが特徴である。
性火山岩の水性スラリーと水酸化カルシウムとを加圧下
あるいは常圧下で反応させることが重要な特徴である。
この反応により、α−クリストバライトに特有のX−線
回折ピークがかなり消失し、代りにトバーモライト型ケ
イ酸カルシウムが生成するが、このトバーモライト型ケ
イ酸カルシウムは、水熱合成法によるものに比して、C
軸方向への積層の程度、即ち[002]面の回折ピークが
殆どないか、あるとしても小さいことが特徴である。
反応に際して、両者の比率は、SiO2/CaOのモル比が3/
1乃至1/1.特に2.0/1乃至1.0/1の範囲にあることが、高
吸油量シリカを経済的に製造する上で重要である。即
ち、CaOの比率が上記範囲よりも少ない場合には、原料
酸性火山岩中のα−クリストバライトを有効に破壊し、
トバーモライト型ケイ酸カルシウムに組替えることが困
難となり、最終的に得られる非晶質シリカも吸油量が小
さく、白色度に劣ったものとなる傾向がある。一方、Ca
Oを上記範囲よりも多い量で使用しても、トバーモライ
ト型ケイ酸カルシウムの生成や最終非晶質シリカの吸油
量や白色度の点で格別の利点が得られず、しかも用いた
CaO成分は結局はカルシウム塩として除去されるもので
あるから、経済的には不利となる。
1乃至1/1.特に2.0/1乃至1.0/1の範囲にあることが、高
吸油量シリカを経済的に製造する上で重要である。即
ち、CaOの比率が上記範囲よりも少ない場合には、原料
酸性火山岩中のα−クリストバライトを有効に破壊し、
トバーモライト型ケイ酸カルシウムに組替えることが困
難となり、最終的に得られる非晶質シリカも吸油量が小
さく、白色度に劣ったものとなる傾向がある。一方、Ca
Oを上記範囲よりも多い量で使用しても、トバーモライ
ト型ケイ酸カルシウムの生成や最終非晶質シリカの吸油
量や白色度の点で格別の利点が得られず、しかも用いた
CaO成分は結局はカルシウム塩として除去されるもので
あるから、経済的には不利となる。
本発明においては、酸性火山岩と水酸化カルシウムと
を式 Lcri=(Is−It)/Is×100 …(1) 式中、Lcriはα−クリストバライトの消費率を、Isは
原料酸性火山岩のα−クリストバライトの(101)面の
ピークの高さを表わし、Itは反応生成物のα−クリスト
バライトの(101)面のピークの高さを表わす で定義されるα−クリストバライトの消失率が(Lcri)
が60%以上、特に70%以上となるように反応させること
が望ましい。
を式 Lcri=(Is−It)/Is×100 …(1) 式中、Lcriはα−クリストバライトの消費率を、Isは
原料酸性火山岩のα−クリストバライトの(101)面の
ピークの高さを表わし、Itは反応生成物のα−クリスト
バライトの(101)面のピークの高さを表わす で定義されるα−クリストバライトの消失率が(Lcri)
が60%以上、特に70%以上となるように反応させること
が望ましい。
本発明の方法において、最終的に得られる非晶質シリ
カの吸油量は、微粉砕酸性火山岩と水酸化カルシウムと
を反応させる際の水分量と密接に関連することがわかっ
た。即ち、水分量が或る一定の限度迄は、水分量が増大
するにつれて、非晶質シリカの吸油量も増大する傾向が
認められるが、水分量が一定の限度を越えると、前記ケ
イ酸原料と水酸化カルシウムとの反応が進行しにくくな
り、吸油量はかえって低下する傾向が認められる。かか
る見地から、酸性火山岩と水酸化カルシウムとは、固形
分当りの水分量が4.5乃至30ml/g、特に6.5乃至19ml/gの
範囲内となる条件下に反応させることが望ましい。
カの吸油量は、微粉砕酸性火山岩と水酸化カルシウムと
を反応させる際の水分量と密接に関連することがわかっ
た。即ち、水分量が或る一定の限度迄は、水分量が増大
するにつれて、非晶質シリカの吸油量も増大する傾向が
認められるが、水分量が一定の限度を越えると、前記ケ
イ酸原料と水酸化カルシウムとの反応が進行しにくくな
り、吸油量はかえって低下する傾向が認められる。かか
る見地から、酸性火山岩と水酸化カルシウムとは、固形
分当りの水分量が4.5乃至30ml/g、特に6.5乃至19ml/gの
範囲内となる条件下に反応させることが望ましい。
酸性火山岩と水酸化カルシウムとの反応は加圧下ある
いは常圧下で行わせる。反応温度は、一般に80乃至200
℃、特に90乃至150℃の範囲が適当であり、反応時間は
温度によっても相違するが、一般に4乃至15時間の範囲
からα−クリストバライトと消失率(Lcri)が60%以上
となる時間を選ぶのがよい。反応の進行の程度は、反応
と共に液のpHが次第に低下することによっても知ること
ができる。
いは常圧下で行わせる。反応温度は、一般に80乃至200
℃、特に90乃至150℃の範囲が適当であり、反応時間は
温度によっても相違するが、一般に4乃至15時間の範囲
からα−クリストバライトと消失率(Lcri)が60%以上
となる時間を選ぶのがよい。反応の進行の程度は、反応
と共に液のpHが次第に低下することによっても知ること
ができる。
生成したケイ酸カルシウムを、中和により生成するカ
ルシウム塩が水溶性であるような酸で中和処理し、非晶
質シリカを生成させる。酸としては、硫酸は不適当であ
り、塩酸、硝酸等の一塩基性無機酸及び有機酸が使用さ
れる。中和処理は生成したケイ酸カルシウムに酸を添加
することにより容易に行われる。酸の添加は液のpHが4.
0乃至7.0程度になる迄行うのがよい。
ルシウム塩が水溶性であるような酸で中和処理し、非晶
質シリカを生成させる。酸としては、硫酸は不適当であ
り、塩酸、硝酸等の一塩基性無機酸及び有機酸が使用さ
れる。中和処理は生成したケイ酸カルシウムに酸を添加
することにより容易に行われる。酸の添加は液のpHが4.
0乃至7.0程度になる迄行うのがよい。
生成物を濾過し、水洗し、乾燥し、必要により分級し
て最終製品とする。
て最終製品とする。
本発明による非晶質シリカのX−線回折像を第1図
に、中間体であるケイ酸カルシウムのX−線回折像を第
2図に、出発原料である酸性火山岩のX線回折像を第3
図に夫々示す。これらのX線回折像から、本発明による
非晶質シリカは、2θ=15〜30度の範囲に、非晶質シリ
カに特有のブロードなパターンを示すと共に、残留α−
クリストバライトのピークをも示すことが明らかであ
る。
に、中間体であるケイ酸カルシウムのX−線回折像を第
2図に、出発原料である酸性火山岩のX線回折像を第3
図に夫々示す。これらのX線回折像から、本発明による
非晶質シリカは、2θ=15〜30度の範囲に、非晶質シリ
カに特有のブロードなパターンを示すと共に、残留α−
クリストバライトのピークをも示すことが明らかであ
る。
また、本発明による非晶質シリカの電子顕微鏡写真を
第4図に、中間体であるケイ酸カルシウムの電子顕微鏡
写真を第5図に夫々示す。第4図から層状非晶質シリカ
による特有の二次粒子構造がわかる。
第4図に、中間体であるケイ酸カルシウムの電子顕微鏡
写真を第5図に夫々示す。第4図から層状非晶質シリカ
による特有の二次粒子構造がわかる。
本発明による非晶質シリカは、一般に200ml/100g以
上、特に250乃至350ml/100gの吸油量(JIS K5101 119)
を有する。また、このものはハンター白色度計で求め
て、75%以上、特に80乃至85%の白色度を有する。コー
ルターカウンター法で測定したメジアン径は一般に3乃
至15μmである。BET法で求めた比表面は300乃至400m2/
gの範囲であり、水銀圧入法で求めた細孔半径75Å以上
のマクロポアの容積率は3.0乃至4.0cc/gのオーダーであ
る。
上、特に250乃至350ml/100gの吸油量(JIS K5101 119)
を有する。また、このものはハンター白色度計で求め
て、75%以上、特に80乃至85%の白色度を有する。コー
ルターカウンター法で測定したメジアン径は一般に3乃
至15μmである。BET法で求めた比表面は300乃至400m2/
gの範囲であり、水銀圧入法で求めた細孔半径75Å以上
のマクロポアの容積率は3.0乃至4.0cc/gのオーダーであ
る。
本発明による非晶質シリカは、上記特性を有すること
から、製紙用填料、農薬用填剤、各種樹脂及びゴム用充
填剤等の用途に有用である。
から、製紙用填料、農薬用填剤、各種樹脂及びゴム用充
填剤等の用途に有用である。
(発明の効果) 本発明は、比較的安価に且つ容易に入手し得る酸性火
山岩を原料とし、製造操作の容易な常圧法ケイ酸カルシ
ウム合成法と酸処理とを組合わせることにより、高吸油
量非晶質シリカを製造することができた。
山岩を原料とし、製造操作の容易な常圧法ケイ酸カルシ
ウム合成法と酸処理とを組合わせることにより、高吸油
量非晶質シリカを製造することができた。
試験方法 本明細書における各項目の試験方法は下記によった。
1.吸油量 JIS K5101顔料試験方法にて測定した。供試料1gとし
た。
た。
2.ハンター白色度 東京電色(株)製オートマチック反射計TR−600型を
用いた。
用いた。
3.平均粒子径(メジアン径) コールターカウンター社製コールターカウンターモデ
ルTA−II型を用いて測定した。
ルTA−II型を用いて測定した。
分散媒体として、コールターカウンター専用分散溶液
であるISOTON IIを用いた。
であるISOTON IIを用いた。
4.比表面積 各粉体の比表面積は窒素ガスの吸着によるBET法によ
った。
った。
5.細孔容積 細孔容積の測定は、水銀圧入式ポロメーター(イタリ
ー国カルロエルバ社AG65型)を用い、試料の細孔半径75
000〜75Å迄の容積を求めた。
ー国カルロエルバ社AG65型)を用い、試料の細孔半径75
000〜75Å迄の容積を求めた。
6.X線回折 理学電機(株)製X線回折装置(X線発生装置4036A
1,ゴニオメーター2125D1,計数装置5071)を用いた。
1,ゴニオメーター2125D1,計数装置5071)を用いた。
回折条件は下記の通りである。
ターゲット Cu フィルター Ni 検出器 SC 電圧 35KVP 電流 15mA カウント・フルスケール 8000c/s 時定数 1sec 走査速度 2゜/min チャート速度 2cm/min 放射角 1゜ スリット巾 0.3mm 照角 6゜ 測定回折角範囲 5゜〜40゜ (20) α−クリストバライトの消費率(Lcri)の算出方法 上記X線回折条件により得た原料酸性火山岩のX線回
折スペクトルのα−クリストバライトの面指数(101)
の基線からピークの頂点までの高さをIs、反応生成物の
α−クリストバライトの面指数(101)の基線からピー
クの頂点までの高さをItとする。次式よりα−クリスト
バライトの消費率(Lcri)を求めた。
折スペクトルのα−クリストバライトの面指数(101)
の基線からピークの頂点までの高さをIs、反応生成物の
α−クリストバライトの面指数(101)の基線からピー
クの頂点までの高さをItとする。次式よりα−クリスト
バライトの消費率(Lcri)を求めた。
Lcri=(Is−It)/Is×100 (参考例) 本発明に用いる酸性火山岩スラリーの製造方法を下記
の参考例で説明する。
の参考例で説明する。
参考例1 群馬県草津町に産出する酸性火山岩(水分14%,SiO2
含有量90.2%)をハンマーで砕いた後、10メッシュ標準
フルイを通過させた後、590gを採取し、内容量7のポ
ットミルにとり、イオン交換水1100gを加え、直径約1cm
の朝鮮ボールと共に、10時間湿式粉砕し、325メッシュ
標準フルイを通過させ、固形分濃度(110℃乾燥)30
%、平均粒子径(メジアン径)4.8μm、20%水性分散
液pH3.2の酸性火山岩スラリーを得た。
含有量90.2%)をハンマーで砕いた後、10メッシュ標準
フルイを通過させた後、590gを採取し、内容量7のポ
ットミルにとり、イオン交換水1100gを加え、直径約1cm
の朝鮮ボールと共に、10時間湿式粉砕し、325メッシュ
標準フルイを通過させ、固形分濃度(110℃乾燥)30
%、平均粒子径(メジアン径)4.8μm、20%水性分散
液pH3.2の酸性火山岩スラリーを得た。
また本品をX線回折にて分析したてところ、α−クリ
ストバライトを主成分とし、α−トリディマイトを副成
分とする岩石であった。
ストバライトを主成分とし、α−トリディマイトを副成
分とする岩石であった。
参考例2 湿式粉砕の時間を15時間とした以外は、参考例1と同
様の条件及び操作で、固形分濃度(110℃乾燥)30%、
平均粒子径(メジアン径)2.6μm、20%水性分散液pH
3.0の酸性火山岩スラリーを得た。
様の条件及び操作で、固形分濃度(110℃乾燥)30%、
平均粒子径(メジアン径)2.6μm、20%水性分散液pH
3.0の酸性火山岩スラリーを得た。
参考例3 参考例1に示した酸性火山岩(水分14%,SiO2含有量8
0.3%)を用いた以外は、参考例1と同様の条件及び操
作で、固形分濃度(110℃乾燥)30%、平均粒子径(メ
ジアン径)4.6μm、20%水性分散液pH2.6の酸性火山岩
スラリーを得た。
0.3%)を用いた以外は、参考例1と同様の条件及び操
作で、固形分濃度(110℃乾燥)30%、平均粒子径(メ
ジアン径)4.6μm、20%水性分散液pH2.6の酸性火山岩
スラリーを得た。
また本品をX線回折にて分析したところ、α−クリス
トバライトを主成分とし、α−トリディマイトを副成分
とする岩石であった。
トバライトを主成分とし、α−トリディマイトを副成分
とする岩石であった。
参考例4 参考例3に示した酸性火山岩を用いて、湿式粉砕の時
間を15時間とした以外は、参考例1と同様の条件及び操
作で、固形分濃度(110℃乾燥)30%、平均粒子径(メ
ジアン径)2.4μm、20%水性分散液pH2.5の酸性火山岩
スラリーを得た。
間を15時間とした以外は、参考例1と同様の条件及び操
作で、固形分濃度(110℃乾燥)30%、平均粒子径(メ
ジアン径)2.4μm、20%水性分散液pH2.5の酸性火山岩
スラリーを得た。
参考例5 参考例1に示した酸性火山岩をハンマーで砕いた後、
10メッシュ標準フルイを通過させた後、290g(SiO2含有
量3.74mol)を内容量7のポットミルにとり、SiO2/Ca
Oのモル比1.0、固形分当りの水分量6.5ml/gとなるよう
に、水酸化カルシウム(試薬1級Ca(OH)2、含有量9
5.0%)292gとイオン交換水3783gを加え、直径約1cmの
朝鮮ボールと共に、10時間湿式粉砕し、325メッシュ標
準フルイを通過させ、固形分濃度(110℃乾燥)13.3
%、平均粒子径(メジアン径)2.6μm、10%水性分散
液pH13.2の酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合スラリ
ーを得た。
10メッシュ標準フルイを通過させた後、290g(SiO2含有
量3.74mol)を内容量7のポットミルにとり、SiO2/Ca
Oのモル比1.0、固形分当りの水分量6.5ml/gとなるよう
に、水酸化カルシウム(試薬1級Ca(OH)2、含有量9
5.0%)292gとイオン交換水3783gを加え、直径約1cmの
朝鮮ボールと共に、10時間湿式粉砕し、325メッシュ標
準フルイを通過させ、固形分濃度(110℃乾燥)13.3
%、平均粒子径(メジアン径)2.6μm、10%水性分散
液pH13.2の酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合スラリ
ーを得た。
参考例6 参考例1に示した酸性火山岩を用いて、湿式粉砕の時
間を7時間とした以外は、参考例1と同様の条件及び操
作で、固形分濃度(110℃乾燥)30%、平均粒子径(メ
ジアン径)5.9μm、20%水性分散液pH3.9の酸性火山岩
スラリーを得た。
間を7時間とした以外は、参考例1と同様の条件及び操
作で、固形分濃度(110℃乾燥)30%、平均粒子径(メ
ジアン径)5.9μm、20%水性分散液pH3.9の酸性火山岩
スラリーを得た。
参考例7 参考例3に示した酸性火山岩を用いて、湿式粉砕の時
間を7時間とした以外は、参考例1と同様の条件及び操
作で、固形分濃度(110℃乾燥)30%、平均粒子径(メ
ジアン径)5.8μm、20%水性分散液pH2.8の酸性火山岩
スラリーを得た。
間を7時間とした以外は、参考例1と同様の条件及び操
作で、固形分濃度(110℃乾燥)30%、平均粒子径(メ
ジアン径)5.8μm、20%水性分散液pH2.8の酸性火山岩
スラリーを得た。
参考例8 鹿児島県日置郡東市来町長里地区に産出する酸性火山
岩質軽石(水分14%、SiO2含有量76.2%)を用いた以外
は、参考例1と同様の条件及び操作で、固形分濃度(11
0℃乾燥)30%、平均粒子径(メジアン径)2.2μm、20
%水性分散液pH4.8の酸性火山岩質軽石スラリーを得
た。
岩質軽石(水分14%、SiO2含有量76.2%)を用いた以外
は、参考例1と同様の条件及び操作で、固形分濃度(11
0℃乾燥)30%、平均粒子径(メジアン径)2.2μm、20
%水性分散液pH4.8の酸性火山岩質軽石スラリーを得
た。
また本品をX線回折にて分析したところ、火山ガラス
を主成分とし石英、長石、α−クリストバライトを副成
分とする岩石であった。
を主成分とし石英、長石、α−クリストバライトを副成
分とする岩石であった。
(実施例) 本発明の高吸油量粉末シリカの製造方法に関する実施
例及び比較例を以下に説明すると共に、これらの実施例
及び比較例から得られた生成物の中間生成ケイ酸カルシ
ウムのα−クリストバライトの消費率(Lcri)、酸添加
後の溶液のpH、吸油量、比表面積、細孔容積、ハンター
白色度、平均粒子径(メジアン径)及びX線回折等の結
果について表2にまとめて示す。
例及び比較例を以下に説明すると共に、これらの実施例
及び比較例から得られた生成物の中間生成ケイ酸カルシ
ウムのα−クリストバライトの消費率(Lcri)、酸添加
後の溶液のpH、吸油量、比表面積、細孔容積、ハンター
白色度、平均粒子径(メジアン径)及びX線回折等の結
果について表2にまとめて示す。
実施例1 参考例1で得た酸性火山岩スラリー166.67g(SiO2含
有量0.75mol)を1ガラス製ビーカーにとり、1段処
理としてSiO2/CaOのモル比1.0になるように、固形分濃
度15%の水酸化カルシウム乳(試薬1級、固形分当りの
Ca(OH)2、分95.0%)389.95gとイオン交換水40.13g
を加え、マグネットスターラーにて5分間室温にて撹拌
した。この混合スラリーの固形分当りの水分量は4.5ml/
gであった。このビーカーをラップで包みマグネットス
ターラーにて、95℃の温度を保持しながら、15時間撹拌
し、反応スラリーを得た。この1段処理によって得られ
た反応スラリーを10g採取し、110℃にて乾燥し、X線回
折用試料とした。次いで、2段処理としてこの反応スラ
リーに6Nの塩酸(試薬一級HCl含有量36%)262.5mlを10
分間かけて滴下し、30分間撹拌を継続して行った。この
2段処理によって得られた生成物をろ過後、水洗を充分
に行って可溶性塩を洗い流し、130℃において10時間乾
燥して、45gの乾燥ケーキを得た。この乾燥ケーキ40gを
内容量1のポットミルにとり、直径約1cmの朝鮮ボー
ルとともに1時間粉砕し、白色微粉末シリカを得た。
有量0.75mol)を1ガラス製ビーカーにとり、1段処
理としてSiO2/CaOのモル比1.0になるように、固形分濃
度15%の水酸化カルシウム乳(試薬1級、固形分当りの
Ca(OH)2、分95.0%)389.95gとイオン交換水40.13g
を加え、マグネットスターラーにて5分間室温にて撹拌
した。この混合スラリーの固形分当りの水分量は4.5ml/
gであった。このビーカーをラップで包みマグネットス
ターラーにて、95℃の温度を保持しながら、15時間撹拌
し、反応スラリーを得た。この1段処理によって得られ
た反応スラリーを10g採取し、110℃にて乾燥し、X線回
折用試料とした。次いで、2段処理としてこの反応スラ
リーに6Nの塩酸(試薬一級HCl含有量36%)262.5mlを10
分間かけて滴下し、30分間撹拌を継続して行った。この
2段処理によって得られた生成物をろ過後、水洗を充分
に行って可溶性塩を洗い流し、130℃において10時間乾
燥して、45gの乾燥ケーキを得た。この乾燥ケーキ40gを
内容量1のポットミルにとり、直径約1cmの朝鮮ボー
ルとともに1時間粉砕し、白色微粉末シリカを得た。
実施例2 2のガラス製ビーカーを使用し、イオン交換水257.
06gを加え、酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合スラ
リーの固形分当りの水分量を6.5ml/gにする以外は、実
施例1と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
06gを加え、酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合スラ
リーの固形分当りの水分量を6.5ml/gにする以外は、実
施例1と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
実施例3 酸を塩酸から6Nの硝酸(試薬一級HNO3含有量61.0%)
に変更し、6Nの硝酸を262.5ml添加する以外は実施例2
と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
に変更し、6Nの硝酸を262.5ml添加する以外は実施例2
と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
実施例4 5のガラス製ビーカーを使用し、イオン交換水280
6.57gを加え、酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合ス
ラリーの固形分当りの水分量を30ml/gにする以外は、実
施例1と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
6.57gを加え、酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合ス
ラリーの固形分当りの水分量を30ml/gにする以外は、実
施例1と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
実施例5 参考例1で得た酸性火山岩スラリー166.67g(SiO2含
有量0.75mol)を1ガラス製ビーカーにとり、SiO2/Ca
Oのモル比2.0になるように、固形分濃度15%の水酸化カ
ルシウム乳(試薬1級、固形分当りのCa(OH)2分95.0
%)194.97gとイオン交換水74.24gを加え、マグネット
スターラにて5分間室温にて撹拌した。この混合スラリ
ーの固形分当りの水分量は4.5ml/gであった。このビー
カーをラップで包みマグネットスターラにて、95℃の温
度を保持しながら、12時間撹拌し、反応スラリーを得
た。この反応スラリーを10g採取し、110℃にて乾燥し、
X線回折用試料とした。次いで、この反応スラリーに6N
の塩酸(試薬一級HCl含有量36.0%)131.3mlを5分間か
けて滴下し、30分間撹拌を継続して行った。得られた生
成物をろ過後、水洗を充分に行って可溶性塩を洗い流
し、130℃において10時間乾燥後同様に粉砕し、白色微
粉末シリカを得た。
有量0.75mol)を1ガラス製ビーカーにとり、SiO2/Ca
Oのモル比2.0になるように、固形分濃度15%の水酸化カ
ルシウム乳(試薬1級、固形分当りのCa(OH)2分95.0
%)194.97gとイオン交換水74.24gを加え、マグネット
スターラにて5分間室温にて撹拌した。この混合スラリ
ーの固形分当りの水分量は4.5ml/gであった。このビー
カーをラップで包みマグネットスターラにて、95℃の温
度を保持しながら、12時間撹拌し、反応スラリーを得
た。この反応スラリーを10g採取し、110℃にて乾燥し、
X線回折用試料とした。次いで、この反応スラリーに6N
の塩酸(試薬一級HCl含有量36.0%)131.3mlを5分間か
けて滴下し、30分間撹拌を継続して行った。得られた生
成物をろ過後、水洗を充分に行って可溶性塩を洗い流
し、130℃において10時間乾燥後同様に粉砕し、白色微
粉末シリカを得た。
実施例6 5のガラス製ビーカーを使用し、イオン交換水209
5.10gを加え、酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合ス
ラリーの固形分当りの水分量を30ml/gにする以外は、実
施例5と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
5.10gを加え、酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合ス
ラリーの固形分当りの水分量を30ml/gにする以外は、実
施例5と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
実施例7 参考例1で得た酸性火山岩スラリー166.67g(SiO2含
有量0.75mol)を1ガラス製ビーカーにとり、SiO2/Ca
Oのモル比3.0になるように、固形分濃度15%の水酸化カ
ルシウム乳(試薬1級、固形分当りのCa(OH)2分95.0
%)129.98gとイオン交換水85.60gを加え、マグネット
スターラにて5分間室温にて撹拌した。この混合スラリ
ーの固形分当りの水分量は4.5ml/gであった。以下同様
にして、反応スラリーを得た。この反応スラリーを10g
採取し、110℃にて乾燥し、X線回折用試料とした。次
いで、この反応スラリーに6Nの塩酸87.5mlで同様に処理
をし、得られた生成物を同様にしてろ過後、水洗、乾
燥、粉砕し、白色微粉末シリカを得た。
有量0.75mol)を1ガラス製ビーカーにとり、SiO2/Ca
Oのモル比3.0になるように、固形分濃度15%の水酸化カ
ルシウム乳(試薬1級、固形分当りのCa(OH)2分95.0
%)129.98gとイオン交換水85.60gを加え、マグネット
スターラにて5分間室温にて撹拌した。この混合スラリ
ーの固形分当りの水分量は4.5ml/gであった。以下同様
にして、反応スラリーを得た。この反応スラリーを10g
採取し、110℃にて乾燥し、X線回折用試料とした。次
いで、この反応スラリーに6Nの塩酸87.5mlで同様に処理
をし、得られた生成物を同様にしてろ過後、水洗、乾
燥、粉砕し、白色微粉末シリカを得た。
実施例8 3製ビーカーを使用し、イオン交換水1857.85gを加
え、酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合スラリーの固
形分当りの水分量を30ml/gにする以外は、実施例7と同
様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
え、酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合スラリーの固
形分当りの水分量を30ml/gにする以外は、実施例7と同
様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
実施例9 参考例2で得た酸性火山岩スラリーを用いた以外は、
実施例1と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
実施例1と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
実施例10 参考例2で得た酸性火山岩スラリーを用いた他は、実
施例4と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
施例4と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
実施例11 参考例3で得た酸性火山岩スラリー166.67g(SiO2含
有量0.67mol)を1ガラス製ビーカーに取り、SiO2/Ca
Oのモル比が1.0になるように固形分濃度15%の水酸化カ
ルシウム乳(試薬一級固形分当りのCa(OH)2分95.0
%)348.35gとイオン交換水47.36gを加え、マグネット
スターラにて5分間室温にて撹拌した。この混合スラリ
ーの固形分当りの水分量は4.5ml/gであった。以下同様
にして95℃で15時間撹拌し、反応スラリーを得た。この
反応スラリーを10g採取し、110℃にて乾燥し、X線回折
用試料とした。次いでこの反応スラリーを6Nの塩酸(試
薬一級、HCl含有料36.0%)234.5mlで同様に処理をし、
得られた生成物を同様にしてろ過後、水洗、乾燥、粉砕
し、白色微粉末シリカを得た。
有量0.67mol)を1ガラス製ビーカーに取り、SiO2/Ca
Oのモル比が1.0になるように固形分濃度15%の水酸化カ
ルシウム乳(試薬一級固形分当りのCa(OH)2分95.0
%)348.35gとイオン交換水47.36gを加え、マグネット
スターラにて5分間室温にて撹拌した。この混合スラリ
ーの固形分当りの水分量は4.5ml/gであった。以下同様
にして95℃で15時間撹拌し、反応スラリーを得た。この
反応スラリーを10g採取し、110℃にて乾燥し、X線回折
用試料とした。次いでこの反応スラリーを6Nの塩酸(試
薬一級、HCl含有料36.0%)234.5mlで同様に処理をし、
得られた生成物を同様にしてろ過後、水洗、乾燥、粉砕
し、白色微粉末シリカを得た。
実施例12 5ガラス製ビーカーを使用し、イオン交換水2654.7
3gを加え酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合スラリー
の固形分当りの水分量を30ml/gにする以外は、実施例11
と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
3gを加え酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合スラリー
の固形分当りの水分量を30ml/gにする以外は、実施例11
と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
実施例13 参考例3で得た酸性火山岩スラリー166.67g(SiO2含
有量0.67mol)を1ガラス製ビカーにとりSiO2/CaOの
モル比が2.0になるように固形分濃度15%の水酸化カル
シウム(試薬一級 固形分当りのCa(OH)2分95.0%)
174.18gとイオン交換水77.87gを加え、マグネットスタ
ーラにて5分間室温にて撹拌した。この混合スラリーの
固形分当りの水分量は、4.5ml/gであった。以下同様に
して95℃で12時間撹拌し、反応スラリーを得た。この反
応スラリーを10g採取し、110℃にて乾燥し、X線回折用
試料とした。次いでこの反応スラリーを6Nの塩酸117.3m
lで同様に処理をし得られた生成物を同様にしてろ過
後、水洗、乾燥、粉砕し、白色微粉末シリカを得た。
有量0.67mol)を1ガラス製ビカーにとりSiO2/CaOの
モル比が2.0になるように固形分濃度15%の水酸化カル
シウム(試薬一級 固形分当りのCa(OH)2分95.0%)
174.18gとイオン交換水77.87gを加え、マグネットスタ
ーラにて5分間室温にて撹拌した。この混合スラリーの
固形分当りの水分量は、4.5ml/gであった。以下同様に
して95℃で12時間撹拌し、反応スラリーを得た。この反
応スラリーを10g採取し、110℃にて乾燥し、X線回折用
試料とした。次いでこの反応スラリーを6Nの塩酸117.3m
lで同様に処理をし得られた生成物を同様にしてろ過
後、水洗、乾燥、粉砕し、白色微粉末シリカを得た。
実施例14 5ガラス製ビーカーを使用し、イオン交換水2019.1
8gを加え酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合スラリー
の固形分当りの水分量を30ml/gにする以外は実施例13と
同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
8gを加え酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合スラリー
の固形分当りの水分量を30ml/gにする以外は実施例13と
同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
実施例15 参考例4で得た酸性火山岩スラリーを用いた以外は、
実施例11と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
実施例11と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
実施例16 参考例4で得た酸性火山岩スラリーを用いた以外は、
実施例12と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
実施例12と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
実施例17 参考例5で得た酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合
スラリー751.88gを2ガラス製ビーカーにとり、ビー
カーをラップで包み、マグネットスターラにて95℃の温
度を保持しながら8時間撹拌し、反応スラリーを得た。
この反応スラリーを10g採取し、110℃にて乾燥し、X線
回折用試料とした。次いでこの反応スラリーを6Nの塩酸
225.8mlで同様に処理をし得られた生成物を同様にろ過
後、水洗、乾燥、粉砕し、白色微粉末シリカを得た。
スラリー751.88gを2ガラス製ビーカーにとり、ビー
カーをラップで包み、マグネットスターラにて95℃の温
度を保持しながら8時間撹拌し、反応スラリーを得た。
この反応スラリーを10g採取し、110℃にて乾燥し、X線
回折用試料とした。次いでこの反応スラリーを6Nの塩酸
225.8mlで同様に処理をし得られた生成物を同様にろ過
後、水洗、乾燥、粉砕し、白色微粉末シリカを得た。
実施例18 参考例1で得た酸性火山岩スラリーを用い、オートク
レーブ(耐圧硝子工業(株)製TAS−1型)にて温度150
℃、圧力4kg/cm2、反応時間6時間にて酸性火山岩スラ
リーと水酸化カルシウム乳の反応を行い、反応スラリー
を2ガラス製ビーカーに移し換えた以外は、実施例2
と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
レーブ(耐圧硝子工業(株)製TAS−1型)にて温度150
℃、圧力4kg/cm2、反応時間6時間にて酸性火山岩スラ
リーと水酸化カルシウム乳の反応を行い、反応スラリー
を2ガラス製ビーカーに移し換えた以外は、実施例2
と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
実施例19 参考例1で得た酸性火山岩スラリーを用い、オートク
レーブ(耐圧硝子工業(株)製TAS−1型)にて温度150
℃、圧力4kg/cm2、反応時間4時間にて酸性火山岩スラ
リーと水酸化カルシウム乳の反応を行い、反応スラリー
を3ガラス製ビーカーに移し換えた以外は、実施例8
と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
レーブ(耐圧硝子工業(株)製TAS−1型)にて温度150
℃、圧力4kg/cm2、反応時間4時間にて酸性火山岩スラ
リーと水酸化カルシウム乳の反応を行い、反応スラリー
を3ガラス製ビーカーに移し換えた以外は、実施例8
と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
実施例20 参考例3で得た酸性火山岩スラリーを用い、オートク
レーブ(耐圧硝子工業(株)製TAS−1型)にて温度150
℃、圧力4kg/cm2、反応時間6時間にて酸性火山岩スラ
リーと水酸化カルシウム乳の反応を行い、反応スラリー
を2ガラス製ビーカーに移し換えた以外は、実施例11
と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
レーブ(耐圧硝子工業(株)製TAS−1型)にて温度150
℃、圧力4kg/cm2、反応時間6時間にて酸性火山岩スラ
リーと水酸化カルシウム乳の反応を行い、反応スラリー
を2ガラス製ビーカーに移し換えた以外は、実施例11
と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
実施例21 参考例3で得た酸性火山岩スラリーを用い、オートク
レーブ(耐圧硝子工業(株)製TAS−1型)にて温度150
℃、圧力4kg/cm2、反応時間4時間にて酸性火山岩スラ
リーと水酸化カルシウム乳の反応を行い、反応スラリー
を5ガラス製ビーカーに移し換えた以外は、実施例14
と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
レーブ(耐圧硝子工業(株)製TAS−1型)にて温度150
℃、圧力4kg/cm2、反応時間4時間にて酸性火山岩スラ
リーと水酸化カルシウム乳の反応を行い、反応スラリー
を5ガラス製ビーカーに移し換えた以外は、実施例14
と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
比較例1 参考例1で得た酸性火山岩スラリー166.67g(SiO2含
有量0.75mol)を5ガラス製ビーカーにとり、SiO2/Ca
Oのモル比が3.5になるように固形分濃度15%の水酸化カ
ルシウム乳(試薬一級固形分当りのCa(OH)2分95.0
%)111.41gとイオン交換水1789.93gを加え、マグネッ
トスターラにて5分間室温にて撹拌した。この混合スラ
リーの固形分当りの水分量は、30ml/gであった。このビ
ーカーをラップで包み、マグネットスターラにて95℃の
温度を保持しながら10時間撹拌し、反応スラリーを得
た。この反応スラリーを10g採取し、110℃にて乾燥し、
X線回折用試料とした。次いでこの反応スラリーに6Nの
塩酸71.4mlを5分間かけて滴下し、30分間撹拌を継続し
て行った。得られた生成物をろ過後、実施例と同様にし
て、白色微粉末シリカを得た。
有量0.75mol)を5ガラス製ビーカーにとり、SiO2/Ca
Oのモル比が3.5になるように固形分濃度15%の水酸化カ
ルシウム乳(試薬一級固形分当りのCa(OH)2分95.0
%)111.41gとイオン交換水1789.93gを加え、マグネッ
トスターラにて5分間室温にて撹拌した。この混合スラ
リーの固形分当りの水分量は、30ml/gであった。このビ
ーカーをラップで包み、マグネットスターラにて95℃の
温度を保持しながら10時間撹拌し、反応スラリーを得
た。この反応スラリーを10g採取し、110℃にて乾燥し、
X線回折用試料とした。次いでこの反応スラリーに6Nの
塩酸71.4mlを5分間かけて滴下し、30分間撹拌を継続し
て行った。得られた生成物をろ過後、実施例と同様にし
て、白色微粉末シリカを得た。
比較例2 1ガラス製ビーカーを使用し、酸性火山岩と水酸化
カルシウムの混合スラリーの固形分当りの水分量を4.1m
l/gにする以外は実施例1と同様の条件及び操作で白色
微粉末シリカを得た。
カルシウムの混合スラリーの固形分当りの水分量を4.1m
l/gにする以外は実施例1と同様の条件及び操作で白色
微粉末シリカを得た。
比較例3 5ガラス製ビーカーを使用し、イオン交換水3349.0
2gを加え、酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合スラリ
ーの固形分当りの水分量を35ml/gにする以外は実施例1
と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
2gを加え、酸性火山岩と水酸化カルシウムの混合スラリ
ーの固形分当りの水分量を35ml/gにする以外は実施例1
と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得た。
比較例4 参考例6で得た酸性火山岩スラリーを用いた以外は、
実施例4と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
実施例4と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
比較例5 参考例7で得た酸性火山岩スラリーを用いた以外は、
実施例14と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
実施例14と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカを得
た。
比較例6 参考例8で得た酸性火山岩質軽石スラリー166.67g(S
iO2含有量0.63mol)を5ガラス製ビーカーにとり、Si
O2/CaOのモル比1.0になるように、固形分濃度15%の水
酸化カルシウム乳(試薬一級 固形分当りのCa(OH)2
分95.0%)327.56gとイオン交換水2578.80gを加え、マ
グネットスターラにて5分間室温にて撹拌した。この混
合スラリーの固形分当りの水分量は、30ml/gであった。
このビーカーをラップで包み、マグネットスターラにて
95℃で15時間撹拌し、反応スラリーを得た。この反応ス
ラリーを10g採取し、110℃にて乾燥し、X線回折用試料
とした。次いでこの反応スラリーに6Nの塩酸220.5mlを1
0分間かけて滴下し、30分間撹拌を継続して行った。得
られた生成物をろ過後、実施例と同様にして、白色微粉
末シリカを得た。
iO2含有量0.63mol)を5ガラス製ビーカーにとり、Si
O2/CaOのモル比1.0になるように、固形分濃度15%の水
酸化カルシウム乳(試薬一級 固形分当りのCa(OH)2
分95.0%)327.56gとイオン交換水2578.80gを加え、マ
グネットスターラにて5分間室温にて撹拌した。この混
合スラリーの固形分当りの水分量は、30ml/gであった。
このビーカーをラップで包み、マグネットスターラにて
95℃で15時間撹拌し、反応スラリーを得た。この反応ス
ラリーを10g採取し、110℃にて乾燥し、X線回折用試料
とした。次いでこの反応スラリーに6Nの塩酸220.5mlを1
0分間かけて滴下し、30分間撹拌を継続して行った。得
られた生成物をろ過後、実施例と同様にして、白色微粉
末シリカを得た。
比較例7 参考例8で得た酸性火山岩質軽石スラリーを用い、オ
ートクレーブ(耐圧硝子工業(株)製TAS−1型)にて
温度150℃、圧力4kg/cm2、反応時間6時間にて酸性火山
岩質軽石スラリーと水酸化カルシウム乳の反応を行い、
反応スラリーを5ガラス製ビーカーに移し換えた以外
は、比較例6と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカ
を得た。
ートクレーブ(耐圧硝子工業(株)製TAS−1型)にて
温度150℃、圧力4kg/cm2、反応時間6時間にて酸性火山
岩質軽石スラリーと水酸化カルシウム乳の反応を行い、
反応スラリーを5ガラス製ビーカーに移し換えた以外
は、比較例6と同様の条件及び操作で白色微粉末シリカ
を得た。
第1表 SiO2 80 〜95 重量% Al2O3 2.0 〜3.5 Fe2O3 0.10〜0.40 CaO 0.05〜0.20 MgO 0.01〜0.05 K2O 0.05〜0.20 Na2O 0.10〜0.40 灼熱減量 2.0 〜5.0
第1図は本発明実施例1で得た高吸油量粉末シリカのCu
−Kα線によるX線回折チャートである。 第2図は本発明実施例1で得た反応中間体であるトバー
モライト型ケイ酸カルシウムのCu−Kα線によるX線回
折チャートである。 第3図は本発明実施例1で用いた酸性火山岩のCu−Kα
線によるX線回折チャートである。 第4図は、本発明実施例1で得た高吸油量粉末シリカの
粒子構造を示す5千倍の走査型電子顕微鏡写真である。 第5図は、本発明実施例1で得た反応中間体であるトバ
ーモライト型ケイ酸カルシウムの粒子構造を示す5千倍
の走査型電子顕微鏡写真である。 第6図は原料酸性火山岩の2θ=17゜から26゜の間の回
折ピークと反応中間体ケイ酸カルシウムの2θ=19゜か
ら25゜の間の回折ピークを拡大した線図であり、α−ク
リストバライトの消費率(Lcri)の求め方を図示したも
のである。
−Kα線によるX線回折チャートである。 第2図は本発明実施例1で得た反応中間体であるトバー
モライト型ケイ酸カルシウムのCu−Kα線によるX線回
折チャートである。 第3図は本発明実施例1で用いた酸性火山岩のCu−Kα
線によるX線回折チャートである。 第4図は、本発明実施例1で得た高吸油量粉末シリカの
粒子構造を示す5千倍の走査型電子顕微鏡写真である。 第5図は、本発明実施例1で得た反応中間体であるトバ
ーモライト型ケイ酸カルシウムの粒子構造を示す5千倍
の走査型電子顕微鏡写真である。 第6図は原料酸性火山岩の2θ=17゜から26゜の間の回
折ピークと反応中間体ケイ酸カルシウムの2θ=19゜か
ら25゜の間の回折ピークを拡大した線図であり、α−ク
リストバライトの消費率(Lcri)の求め方を図示したも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−52605(JP,A) 特開 昭60−81013(JP,A)
Claims (7)
- 【請求項1】微粉砕されたSiO2含有量が80重量%以上の
酸性火山岩と水酸化カルシウムとを水性スラリー状で且
つ常圧あるいは加圧下に反応させて、トバーモライト型
ケイ酸カルシウムを生成させ、得られるケイ酸カルシウ
ムを、生成カルシウム塩が水溶性であるような酸で処理
して高吸油性シリカを生成させることを特徴とする高吸
油量粉末シリカの製造方法。 - 【請求項2】酸性火山岩がα−クリストバライトを主体
とする鉱物である特許請求の範囲第1項記載の製造方
法。 - 【請求項3】酸性火山岩をメジアン径が5μm以下にな
るように微粉砕し、水酸化カルシウムとの反応に供する
特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 - 【請求項4】酸性火山岩と水酸化カルシウムとをSiO2/C
aOのモル比が1.0乃至3.0となるように反応させる特許請
求の範囲第1項記載の製造方法。 - 【請求項5】酸性火山岩と水酸化カルシウムとを式 Lcri=(Is−It)/Is×100 式中、Isは原料酸性火山岩のα−クリストバライトの
(101)面のピークの高さを表わし、Itは反応生成物の
α−クリストバライトの(101)面のピークの高さを表
す で定義されるα−クリストバライトの消失率が60%以上
となるように反応させることを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の製造方法。 - 【請求項6】酸性火山岩と水酸化カルシウムとを固形分
当りの水分量が4.5乃至30ml/gとなる条件下において反
応させることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
製造方法。 - 【請求項7】高吸油性シリカが200ml/100g以上の吸油量
(JIS K5101)を有するものである特許請求の範囲第1
項記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62226492A JP2555371B2 (ja) | 1987-09-11 | 1987-09-11 | 高吸油量粉末シリカの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62226492A JP2555371B2 (ja) | 1987-09-11 | 1987-09-11 | 高吸油量粉末シリカの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6469509A JPS6469509A (en) | 1989-03-15 |
JP2555371B2 true JP2555371B2 (ja) | 1996-11-20 |
Family
ID=16845952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62226492A Expired - Lifetime JP2555371B2 (ja) | 1987-09-11 | 1987-09-11 | 高吸油量粉末シリカの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555371B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112805241A (zh) * | 2018-10-05 | 2021-05-14 | 富士化学工业株式会社 | 多孔二氧化硅颗粒组合物 |
-
1987
- 1987-09-11 JP JP62226492A patent/JP2555371B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6469509A (en) | 1989-03-15 |
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