JP3456387B2 - 機能性吸着剤及びその製造方法 - Google Patents

機能性吸着剤及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無機質天然資源、特
に粘土鉱物を有効に利用して、安価で高吸着性、濾過機
能性、耐酸性等を備えた機能性吸着剤を提供する技術に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
吸着剤は産業上あるいは自然環境浄化処理上きわめて重
要な材料であり、例えば各種重金属の捕集、NOx,S
Ox等の無機ガスあるいはベンゼンガス等の有機ガスの
捕捉、合成洗剤の脱リン剤、ドライクリーニング溶剤精
製用脱酸剤等として広く使用されている。無幾系の吸着
剤であるバーミュライトやモンモリロナイト等の粘土鉱
物はイオン交換容量が大きくイオン交換特性に優れてお
り、地球上に豊富に存在することから多量に製造するこ
とが可能であり、経済的な面から非常に有望であると考
えられている。しかしながらそれら天然原料の粘土鉱物
には、その成因から不純物であるシリカ分(SiO
その他を含有して、すなわち粘土鉱物自体が風化作用を
受けて不活性化しており、原料をそのまま吸着剤として
使用すると吸着能力の低いものとなる。
【0003】ところで、一般に吸着剤としての必要特性
は、構成する物質がイオン交換能や吸着特性に優れてい
なければならない。この吸着剤粉末を無機質天然資源、
特に粘土質天然資源から得る場合、イオン交換能を有す
る微細な粘士粒子のみを水簸操作により得ることが必要
である。しかしながらそのほとんどの場合、粘土粒子そ
のものの含有率は全体の50%以下である。従って水簸
操作により微粒子を得るため、わずかな収率でしか粉体
が得られず水簸した残渣は廃棄されることとなる。また
そのような手法では製造コストが高くなる。従来、吸着
性を有する無機系天然原料粉体の吸着機能を高めるた
め、酸性白土を硫酸で処理して活性化をはかる(活性白
土)ことが行われている。この原料の酸性白土には風化
の度合いの少ないものが使用されるが、現在新潟県の一
部にしか産出せず、資源的に枯渇化している。
【0004】本発明者らは上記の様な背景を鑑み、無機
資源の有効利用について多角的研究を進めた結果、本発
明を完成するにいたった。本発明は、従来にない安価で
高吸着性、濾過機能性、耐酸性を付与した機能性吸着剤
を、無機質天然資源から提供するものであり、豊富に存
在する風化の進んだ未利用の原料である粘土原料、特に
天然のスメクタイト族粘土鉱物に簡単な化学処理を加え
ることにより機能性吸着剤を製造しようとするものであ
る。
【0005】すなわち本発明の構成は、以下のとおりの
機能性吸着剤及びその製造方法である。 (1) メクタイト族粘土鉱物表層に低結晶性又は結
晶性のケイ酸カルシウムが形成されてなる複合体よりな
ることを特徴とする機能性吸着剤。 (2) 結晶性のケイ酸カルシウムがトバモライトであ
ることを特徴とする(1)項記載の機能性吸着剤。 (3) スメクタイト族粘土鉱物がモンモリロナイトで
あることを特徴とする(1)項又は(2)項に記載の機
能性吸着剤。 (4) スメクタイト族粘土鉱物が酸性白土由来のもの
であることを特徴とする(1)項〜(3)項のいずれか
1項に記載の機能性吸着剤。 (5)機能性吸着剤の表面の少なくとも一部が多孔質二
酸化珪素で被覆されてなることを特徴とする(1)項〜
(4)項のいずれか1項に記載の機能性吸着剤。 (6)前記(1)項〜(5)項のいずれか1項に記載の
機能性吸着剤を800〜1200℃に加熱処理して得ら
れたものであることを特徴とする機能性吸着剤。 (7) 機能性吸着剤が濾過層用の濾材であることを特
徴とする(1)項〜(6)項のいずれか1項に記載の機
能性吸着剤。 (8) 機能性吸着剤が濾過層用の濾過助剤であること
を特徴とする(1)項〜(6)項のいずれか1項に記載
の機能性吸着剤。 (9) 機能性吸着剤が合成洗剤の脱リン剤であること
を特徴とする(1)項〜(6)項のいずれか1項に記載
の機能性吸着剤。 (10)機能性吸着剤がドライクリーニング溶剤精製用
の脱酸剤であることを特徴とする(1)項〜(6)項の
いずれか1項に記載の機能性吸着剤。
【0006】(11)スメクタイト族粘土鉱物の懸濁水
にカルシウムイオン含有液を添加混合し、加熱処理する
ことによりメクタイト族粘土鉱物表層に低結晶性又は
結晶性のケイ酸カルシウムが形成されてなる複合体より
なる機能性吸着剤を製造することを特徴とする機能性吸
着剤の製造方法。 (12)酸性白土の懸濁水にカルシウムイオン含有液を
添加混合し、加熱処理することによりメクタイト族粘
土鉱物表層に低結晶性又は結晶性のケイ酸カルシウムが
形成されてなる複合体よりなる機能性吸着剤を製造する
ことを特徴とする機能性吸着剤の製造方法。 (13)酸性白土の懸濁水に、酸性白土100重量部に
対してカルシウムイオン含有液をCaO換算として43
〜100重量部を添加混合して、2〜8時間80〜95
℃で撹拌することによりメクタイト族粘土鉱物表層に
低結晶性のケイ酸カルシウムが形成されてなる複合体よ
りなる機能性吸着剤を製造することを特徴とする機能性
吸着剤の製造方法。 (14)酸性白土の懸濁水に、酸性白土100重量部に
対してカルシウムイオン含有液をCaO換算として43
〜100重量部を添加混合して、2〜8時間80〜95
℃で撹拌し、その後オートクレーブ処理することにより
メクタイト族粘土鉱物表層に低結晶性又は結晶性のケ
イ酸カルシウムが形成されてなる複合体よりなる機能性
吸着剤を製造することを特徴とする機能性吸着剤の製造
方法。 (15)酸性白土の懸濁水に、酸性白土100重量部に
対してカルシウムイオン含有液をCaO換算として43
〜100重量部を添加混合して、2〜8時間80〜95
℃で撹拌し、その後100〜160℃で2〜10時間オ
ートクレーブ処理して得られるスラリー状物を濾過、水
洗し、乾燥することによりスメクタイト族粘土鉱物表層
に低結晶性のケイ酸カルシウムが形成されてなる複合体
よりなる機能性吸着剤を製造することを特徴とする機能
性吸着剤の製造方法。
【0007】(16)酸性白土の懸濁水に、酸性白土1
00重量部に対してカルシウムイオン含有液をCaO換
算として43〜100重量部を添加混合して、2〜8時
間80〜95℃で撹拌し、その後160〜200℃で5
〜24時間オートクレーブ処理して得られるスラリー状
物を濾過、水洗し、乾燥することによりスメクタイト族
粘土鉱物表層に水熱反応により生成した結晶性のケイ酸
カルシウムが形成されてなる複合体よりなる機能性吸着
剤を製造することを特徴とする機能性吸着剤の製造方
法。 (17)前記(11)項〜(16)項のいずれか1項に
記載の方法により得られた低結晶性又は結晶性のケイ酸
カルシウムとスメクタイト族粘土鉱物の複合体に、酸を
加えてケイ酸カルシウムを部分中和することにより多孔
質二酸化珪素となすことを特徴とする機能性吸着剤の製
造方法。 (18)酸が、低濃度の強酸であることを特徴とする
(17)項記載の機能性吸着剤の製造方法。 (19)酸が、炭酸であることを特徴とする(17)項
記載の機能性吸着剤の製造方法。 (20)前記(11)項〜(19)項のいずれか1項に
記載の方法におけるカルシウムイオン含有液の添加混合
物に、同時にケイ酸ナトリウム水溶液を添加することを
特徴とする機能性吸着剤の製造方法。 (21)前記(11)項〜(20)項のいずれか1項に
記載の方法により得られた機能性吸着剤を800〜12
00℃で加熱処理することを特徴とする機能性吸着剤の
製造方法。 (22)前記(11)項〜(21)項のいずれか1項に
記載の方法により得られる機能性吸着剤が濾過層用の濾
材であることを特徴とする機能性吸着剤の製造方法。 (23)前記(11)項〜(21)項のいずれか1項に
記載の方法により得られる機能性吸着剤が濾過層用の濾
過助剤であることを特徴とする機能性吸着剤の製造方
法。
【0008】
【発明の実施の形態】無機質天然資源のスメクタイト族
粘土鉱物としては、反応活性な非晶質シリカに富む酸性
白土が特に好ましいものである。本発明者らは、この酸
性白土の活性なシリカに着目し、これにカルシウムイオ
ンを反応させることにより、スメクタイト族粘土鉱物−
ケイ酸カルシウム複合体を作製した。酸性白土中の非晶
質シリカにカルシウムイオンを懸濁水中で反応させると
スメクタイト族粘土鉱物表層に低結晶性珪酸カルシウム
又は結晶性珪酸カルシウムが容易に形成される。それら
のケイ酸カルシウムには多くの種類があり、様々な形態
を有する化合物が知られている。これらのうち、ある種
のものは微粒子で比表面積が大きいことが知られてい
る。反応条件の選定により種々のケイ酸カルシウムとス
メクタイト族粘土鉱物との複合体粒子が得られる。
【0009】酸性白土は、スメクタイト族粘土鉱物が酸
性の自然環境下で変成して生成されたもので、スメクタ
イト族粘土鉱物、特にベントナイト(モンモリロナイト
を含む粘土鉱物)が風化し、酸性化したもので、モンモ
リロナイトとα−クリストバライトを主成分とし、他に
石英、長石等の夾雑物を含むものである。これらの表層
は、カルシウムイオンと反応しやすく容易にケイ酸カル
シウムを生成する。風化の進んでいない白土ではシリカ
化合物は結晶化が進み、水熱反応が長時間となるか、あ
るいは高圧で反応を促進する必要があるため望ましくな
い。特に常圧における処理では長時間を必要とするため
望ましくない。しかし、非晶質ケイ酸の少ない酸性白土
でも強制的に酸処理により同様の原料とすることもでき
る。
【0010】なお、スメクタイト族粘土鉱物の他にもシ
リカを含有する他の粘土鉱物、例えばカオリン族粘土鉱
物のうちのハロイサイト等を用いても同様に粘土鉱物ー
ケイ酸カルシウムの複合体を合成し得る。本発明で使用
される原料粘土鉱物のスメクタイト族粘土鉱物は風化の
進行度合により、ナトリウム系ベントナイト、カルシウ
ム系ベントナイト、B型酸性白土、A型酸性白土の4種
類に大別される。このうち最も風化の進んだA型酸性白
土は日本国内各地の至るところに豊富に産出するが利用
価値がなく、未利用の状態にある。現在吸着剤として使
用されている活性白土原料は新潟県と山形県のごく一部
にしか産出されず、鉱量的にも枯渇化し、問題となって
いる。本発明者らは国内各地に未利用のまま豊富に埋存
されるA型酸性白土を中心に研究を続け、風化の進み、
粘土鉱物が分解して生成した非晶質シリカに着眼して、
この特性を利用して本発明を完成したものであり、さら
に残存する粘土鉱物の層間のイオン交換性にも着目して
その特性を利用しており、従来全く存在しない複合体の
機能性吸着剤を提供するものであり、かつ二次的酸処理
により、更に表面活性を付与した機能性吸着剤を提供す
るものである。
【0011】酸性白土中のシリカ分にカルシウムイオン
を反応させるとケイ酸カルシウムがスメクタイト粘土鉱
物上に容易に生成されるが、その反応は以下に示すごと
きものと考えられる。
【0012】スメクタイト族粘土鉱物と反応させるカル
シウムイオンに代えて、他のアルカリ土類金属イオン、
例えば、ストロンチウムイオン、バリウムイオン、マグ
ネシウムイオン等も採用できるが、安価なカルシウム化
合物を用いたカルシウムイオンを採用することが好まし
い。
【0013】以上の反応において、カルシウムイオンの
添加量が少ないとケイ酸カルシウムの生成が不十分であ
り、シリカ分が残存し、良好な複合体は微粒子とならな
い。カルシウムイオンの添加量が多いと未反応のカルシ
ウム化合物がそのまま残存し、かつ粒子が成長するため
やはり微粒子となりえない。本発明で提供される好まし
い複合体の機能性吸着剤を得るためには、懸濁水中の酸
性白土100重量部に対してカルシウムイオンをCaO
換算として30重量部〜50重量部添加することが望ま
しい。またこの時の液(水)/固比は10〜30が好ま
しい。
【0014】複合体を形成するケイ酸カルシウムには、
出発原料の種類や反応条件の差異により多くの種類のケ
イ酸カルシウム化合物が合成できる。酸性白土60〜7
0重量部と、カルシウムイオン供給源をCaO換算とし
て30〜50重量部との混合懸濁水を90℃前後で加熱
撹拌すると5時間で低結晶性ケイ酸カルシウム(C−S
−H)とスメクタイトとの複合体となる。また、酸性白
土の懸濁水に、酸性白土100重量部に対してカルシウ
ムイオン含有液をCaO換算として43〜100重量部
を添加混合して、2〜8時間80〜95℃で撹拌し、そ
の後100〜160℃で2〜10時間オートクレーブ処
理して得られるスラリー状物を濾過、水洗し、乾燥する
と、低結晶性のケイ酸カルシウムとスメクタイト族粘土
鉱物の複合体が得られる。得られた低結晶性カルシウム
とスメクタイトとの複合体を、更にオートクレーブで処
理すると結晶性のケイ酸カルシウムとスメクタイトの複
合体となることが明らかとなった。複合体を各種条件で
製造し、物性を評価した結果、低結晶性ケイ酸カルシウ
ム(C−S−H)−スメクタイトの場合、得られた粉末
の比表面積は大きくイオン交換性に優れた機能性吸着剤
に適していることが解った。
【0015】こうして合成した複合体を構成するケイ酸
カルシウム水和物に、更に酸処理(好ましくは、低濃度
の硫酸、塩酸、硝酸等の強酸による処理)を施すとケイ
酸カルシウム水和物の形態を保持したシリカ(Si
:二酸化珪素)となる。この得られたシリカは多孔
質のもので非常に比表面積の大きな構造をしており、吸
着性の向上した、かつ耐酸性のものとなる。なお、こう
した酸処理を施すと、集合していた各スメクタイト粒子
同士は、ほぼ完全に遊離・分離するとともに粒子表面の
構造も活性化される。また酸の種類によりカルシウム化
合物(例えば、硫酸;硫酸カルシウム、炭酸;炭酸カル
シウム)が析出するが、これらの粒子成長を抑制したか
たちで酸処理することが望ましい。上記において、石灰
(CaO)と反応させて得られたスラリーのケイ酸カル
シウム水和物を酸処理する場合、2N以下での酸で処理
することが好ましい。2N以上の酸で処理すれば急激な
反応により構成するケイ酸カルシウムの構造も破壊され
易く、カルシウム分が溶出する際にシリカ分も溶出され
易く、好ましくない。スラリーを中性域より更に酸処理
する場合はもっと低濃度の酸濃度(1N)以下で処理す
ることが望ましい。
【0016】
【作用】本発明によって複合体を合成することにより、
原料酸性白土中の吸着能の悪いシリカ化合物がケイ酸カ
ルシウムになり、吸着能力が高められる。またスメクタ
イトもシリカ化合物に夾在していた粒子が良好に分散
し、吸着剤として良好に機能する。これらの吸着機構は
以下のようなものと考えられる。まずスメクタイトは大
きなイオン交換性を有しており、重金属イオンとは M2++ Ca−スメクタイト → Ca2++ M−
スメクタイト (M:多価陽イオン特に重金属) のような反応が起こり、重金属イオンが吸着される。一
方構成するケイ酸カルシウムも無機イオン交換性を有す
るとされている。ケイ酸カルシウムは構造中のCaOを
一部溶出し、Ca(OH)2となり、重金属イオンと反
応し、重金属水酸化物を生成する。これらの酸化物は粒
子表面で生成され、粒子表面や粒子内部に固着される。
懸濁する水酸化物はスメクタイトに吸着し、凝集作用が
働く。吸着、イオン交換、中和、凝集の作用が効率良く
作用するため、吸着能が高くなるものと考えられる。こ
の吸着剤は酸性廃液に対しては中和剤として働き、pH
緩衝効果があるため、系は中性ないし、弱アルカリ性に
保たれる。また、数種の重金属が共存する場合でも一回
の処理で重金属を除去することが可能である。その際、
以下に示す反応が吸着剤近傍で起こっていると考えられ
る。 M2+ + Ca−スメクタイト → Ca2+ + M−
スメクタイト H2+ + ケイ酸カルシウム →Ca2++M−ケイ酸
カルシウム +(M−水酸化物)−ケイ酸カルシウム (M:多価陽イオン特に重金属) 上記において、pHが著しく低く遊離の酸が多い場合
は、この吸着剤は一部中和剤として作用するため、吸着
効果が滅少する。その場合、Ca(OH)2等のアルカ
リ成分を添加・併用すると良い。
【0017】酸処理した複合体は合成した複合体を構成
するケイ酸カルシウム水和物は酸処理を施すとケイ酸カ
ルシウム水和物の形態を保持した多孔質のシリカ(Si
)となる。これらは吸着性に優れるとともに酸に溶
出することがないため、耐酸性に優れている。さらに得
られた粉末を熱処理(好ましくは、800〜1200
℃)を施すと耐熱性が改善される。
【0018】本発明により、安価で高機能な吸着剤を合
成することが可能となった。これらは各種重全属の捕集
剤として利用される。また、NOx等の吸着あるいは有
機物(ベンゼンガス等)の吸着剤として用いられる。さ
らに、NOxを吸着した吸着剤はそのまま、肥料あるい
は土地改良材としても使用可能である。さらにまた、リ
ンの捕集剤としても利用可能である(合成リン酸溶液中
でC一S一Hあるいはトバモライトから溶脱したカルシ
ウムイオンは合成燐酸イオンと反応し、複合体粒子表面
でリン酸カルシウム結晶を析出する。カルシウムイオン
の溶脱、固体内拡散により脱リン機能が顕著となる)。
また、複合体は有機酸(オレイン酸等)を吸着するため
ドライクリーニング溶剤精製用脱酸剤として利用が可能
である。これらは濾過助剤と併用することにより、濾過
工程で溶剤中の不純物(オレイン酸)を除去するため、
これらの脱酸剤としても利用できる。そしてまた、本発
明により得られる、低結晶性又は結晶性のケイ酸カルシ
ウムとスメクタイト族粘土鉱物との複合体よりなること
を特徴とする機能性吸着剤、機能性吸着剤の表面の少な
くとも一部が多孔質二酸化珪素で被覆されてなる機能性
吸着剤、それらの機能性吸着剤を800〜1200℃に
加熱処理して得られた機能性吸着剤等は、固液分離手段
において濾過層に使用される濾材として良好な材料とな
るばかりでなく、濾過助剤としても適当なものである。
すなわち、濾過助剤は、スラリー中の微粒固体又はコロ
イド状物質などを吸着又は包含させることによって濾過
抵抗を減じ、あるいは濾材の目づまりを防止するなどの
ために使用され、難濾過性のスラリー又は希薄スラリー
の固液分離や高清澄度濾過液の分離回収を容易にするも
のであるが、その材質としては多孔性構造を有しかつ濾
過速度が速い(目づまりしない)2次凝集組織の粗い表
面構造を有していることが必要とされている。本発明に
より提供される吸着剤では、結晶性ケイ酸カルシウムと
モンモリロナイトの複合体でもそのような特性が見ら
れ、濾過機能を有する吸着剤としても充分に利用が可能
であることが認められた。そして、本発明方法によれ
ば、複合体は目的に応じてその構成するケイ酸カルシウ
ムの結晶形態をコントロールできるため、目的に応じた
濾過助剤が製造できるのである。
【0019】
【実施例】[実施例1]酸性白土をボールミルで24時
間混合粉砕した後、これに、カルシウム化合物として塩
化カルシウムあるいは硝酸カルシウムを、酸性白土10
0重量部に対してCaO換算で43重量部添加し、水を
加え(液/固比=20)てスラリーとし、撹拌しながら
加熱処理(90℃)を行った。塩化カルシウムを用いる
場合炭酸ナトリウムを、硝酸カルシウムを用いる場合水
酸化ナトリウムを、各々数%添加した。得られたスラリ
ーを濾過、水洗し、乾燥したものを機能性吸着剤とし
た。X線回拆結果からクリストバライトやα−石英等の
シリカ化合物のピークは消失し、低結晶性ケイ酸カルシ
ウム(C−S−H)が生成されていることが確認され
た。得られた低結晶性ケイ酸カルシウムとスメクタイト
族粘土鉱物の複合体よりなる機能性吸着剤粉末を用い
て、重金属の吸着試験を行った。重金属に対する捕集量
はバッチ法を用いて濃度変化により求めた。重金属とし
てカドミウム(Cd )及びは鉛(Pb)の塩化物を
用いた。溶液の各塩化物の溶液(100mg/l)50
mlに各捕集剤を0.05g,0.1gを加え、各時間
放置後濾過し、濾液中に残存している重金属量を分析し
て各重金属に対する捕集性について検討した。
【0020】[実施例2]実施例1で得られたスラリー
(100ml)をオートクレーブ中で180℃12時間
反応させ、粘土鉱物−ケイ酸カルシウム複合粒子を得
た。スラリーを濾過、水洗、乾燥した粉体を粘土鉱物−
ケイ酸カルシウム複合粒子を作製し、吸着剤として用い
た。実施例1と同様の吸着試験を行った。
【0021】[実施例3]酸性白土をボールミルで24
時間混合粉砕し、消石灰と混合(酸性白土:CaO=6
0:40)し、水を加え(液/固比=20)スラリーと
し、攪拌しながら加熱処理(90℃)を行った。実施例
2と同様に、得られたスラリー(100ml)をオート
クレーブ中で180℃12時間反応させ、粘土鉱物−ケ
イ酸カルシウム複合粒子を得た。スラリーを濾過、水
洗、乾燥した粉体を粘土鉱物−ケイ酸カルシウム複合粒
子を作製し、吸着剤として用いた。実施例1と同様の吸
着試験を行った。
【0022】[実施例4]実施例2で得られた粉体につ
いて濾過試験を行った。木節粘土スラリーに各種濾過剤
をボディフィードして、ルースの定圧濾過係数K20(c
2/sec)(スラリー温度20℃におけるk値)液
の清澄度は分光高度計の透過率測定を利用し、遮蔽板を
おいて透過率を0とした時、清澄度を100とみなし
た。濾過実験後の濾液の清澄度を評価した。なお、濾液
の清澄度測定には、濾過圧力を0.5Kg/cm2、ス
ラリー濃度を0.005,F/Cの容積混合比を0.5
とし、濾過実験開始から1分後の濾液を使用した。ルー
スの低圧濾過係数(高い数値を示す程濾過性能に優れ
る)及び濾液の清澄度を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】[実施例5]実施例2で得られるスラリー
を酸処理(塩酸2N)で徐々に酸処理し、表面積が最大
となった時点でスラリーを濾過、水洗、乾燥した粉体の
濾過特性について検討した。実施例4と同様の試験を行
った。
【0025】[比較例1]酸性白土原料をそのまま吸着
剤として使用した。実施例1と同様の吸着試験を行っ
た。
【0026】[比較例2]試薬を所定の組成に調合し、
(CaO/SiO2=1.0,Al/Si=0.05,
0.15)水を加え(液/固比=10)スラリーとし9
0℃において5時間撹拌した後、オートクレーブで18
0℃で24時間処理した。シリカ原料として、二酸化ケ
イ素(関東化学(株)製非晶質ケイ酸)、アルミ原科と
しては関東化学(株)製水酸化アルミニウムを使用し
た。実施例1と同様の吸着試験を行った。
【0027】実施例1〜3及び比較例1,2についての
結果を図l及び図2に示した。図において、重金属の捕
集性は吸着剤を重金属の塩化物溶液中(100mg/
l)に添加し、所定時間後に吸着剤を濾過し、溶液中に
残存する重金属量を測定し、吸着剤による重金属の捕集
率を求めたものである。捕集剤添加量はカドミウム(C
2+)については2g/lとした。図1に見られるご
とく、カドミウムでは原料酸性白土(比較例1)の捕集
率が40%であるのに対し、複合体では(C−S−H)
−モンモリロナイト(実施例1)は捕集率が高く、しか
も吸着速度は遅いが24時間で捕集率は増大し、最大9
0%程度となった。試薬より合成したトバモライト(比
較例2)は酸性白土より大きな捕集率を示すものの、複
合体よりは捕集率は低い値を示した。図2に見られるご
とく、鉛については各捕集剤ともにカドミウムと比較し
て捕集速度は早くしかも捕集率は高い値を示した。鉛に
ついても複合体の捕集性は酸性白土と比較すると捕集性
は良好であった。酸性白土を石灰と反応させることによ
り酸性白土中のクリストバライトやα−石英等のシリカ
系化合物がケイ酸カルシウムになること、また酸性白土
中のシリカ系化合物中に夾在するモンモリロナイトが反
応により遊離されることにより、重金属の捕集性が向上
したものと考えられる。
【0028】[比較例3,4]市販のケイソウ土につい
て実施例4と同様の試験を行った。ルースの低圧濾過係
数及び濾液の清澄度を表1に示す。
【0029】以上の本発明方法により得られた吸着剤は
酸性白土よりも吸着速度がはやく、しかも吸着能に優れ
た材料であった。また試薬から合成したケイ酸カルシウ
ムよりも吸着特性は優れていた。さらに、オートクレー
ブ処理により複合体の構成するケイ酸カルシウムの粒子
を成長させることにより、ルースの低圧濾過係数、濾液
の清澄度等の濾過特性においてもケイソウ土濾過剤より
も優れている。ケイソウ土のように粉砕・分級を必要と
せず、目的に応じた粒子を安定的に供給できる。しかも
吸着能に優れるため工業的利用価値の高いものである。
さらに酸処理を行えば耐酸性、熱処理を行えば耐熱性に
ついても良好な濾過機能を有した吸着剤が得られる。
【0030】
【発明の効果】以上のとおり、本発明により提供される
メクタイト族粘土鉱物表層に低結晶性又は結晶性のケ
イ酸カルシウムが形成されてなる複合体、又はそれを更
に酸で部分中和したものは、優れた吸着性あるいは更に
優れた耐酸性、耐熱性等を備えた機能性吸着剤となり、
その製造コストも天然に多量に埋蔵する無機質天然資源
スメクタイト族粘土鉱物を原料として使用できるた
め、安価なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜3及び比較例1,2の吸着試験結果
のグラフ図。
【図2】実施例1〜3及び比較例1,2の吸着試験結果
のグラフ図。

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メクタイト族粘土鉱物表層に低結晶性
    又は結晶性のケイ酸カルシウムが形成されてなる複合体
    よりなることを特徴とする機能性吸着剤。
  2. 【請求項2】 結晶性のケイ酸カルシウムがトバモライ
    トであることを特徴とする請求項1記載の機能性吸着
    剤。
  3. 【請求項3】 スメクタイト族粘土鉱物がモンモリロナ
    イトであることを特徴とする請求項1又は2に記載の機
    能性吸着剤。
  4. 【請求項4】 スメクタイト族粘土鉱物が酸性白土由来
    のものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の機能性吸着剤。
  5. 【請求項5】機能性吸着剤の表面の少なくとも一部が多
    孔質二酸化珪素で被覆されてなることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の機能性吸着剤。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の機能
    性吸着剤を800〜1200℃に加熱処理して得られた
    ものであることを特徴とする機能性吸着剤。
  7. 【請求項7】 機能性吸着剤が濾過層用の濾材であるこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の機
    能性吸着剤。
  8. 【請求項8】 機能性吸着剤が濾過層用の濾過助剤であ
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載
    の機能性吸着剤。
  9. 【請求項9】 機能性吸着剤が合成洗剤の脱リン剤であ
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載
    の機能性吸着剤。
  10. 【請求項10】機能性吸着剤がドライクリーニング溶剤
    精製用の脱酸剤であることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれか1項に記載の機能性吸着剤。
  11. 【請求項11】スメクタイト族粘土鉱物の懸濁水にカル
    シウムイオン含有液を添加混合し、加熱処理することに
    よりメクタイト族粘土鉱物表層に低結晶性又は結晶性
    のケイ酸カルシウムが形成されてなる複合体よりなる機
    能性吸着剤を製造することを特徴とする機能性吸着剤の
    製造方法。
  12. 【請求項12】酸性白土の懸濁水にカルシウムイオン含
    有液を添加混合し、加熱処理することによりメクタイ
    ト族粘土鉱物表層に低結晶性又は結晶性の ケイ酸カルシ
    ウムが形成されてなる複合体よりなる機能性吸着剤を製
    造することを特徴とする機能性吸着剤の製造方法。
  13. 【請求項13】酸性白土の懸濁水に、酸性白土100重
    量部に対してカルシウムイオン含有液をCaO換算とし
    て43〜100重量部を添加混合して、2〜8時間80
    〜95℃で撹拌することによりメクタイト族粘土鉱物
    表層に低結晶性のケイ酸カルシウムが形成されてなる
    合体よりなる機能性吸着剤を製造することを特徴とする
    機能性吸着剤の製造方法。
  14. 【請求項14】酸性白土の懸濁水に、酸性白土100重
    量部に対してカルシウムイオン含有液をCaO換算とし
    て43〜100重量部を添加混合して、2〜8時間80
    〜95℃で撹拌し、その後オートクレーブ処理すること
    によりメクタイト族粘土鉱物表層に低結晶性又は結晶
    性のケイ酸カルシウムが形成されてなる複合体よりなる
    機能性吸着剤を製造することを特徴とする機能性吸着剤
    の製造方法。
  15. 【請求項15】酸性白土の懸濁水に、酸性白土100重
    量部に対してカルシウムイオン含有液をCaO換算とし
    て43〜100重量部を添加混合して、2〜8時間80
    〜95℃で撹拌し、その後100〜160℃で2〜10
    時間オートクレーブ処理して得られるスラリー状物を濾
    過、水洗し、乾燥することによりスメクタイト族粘土鉱
    表層に低結晶性のケイ酸カルシウムが形成されてなる
    複合体よりなる機能性吸着剤を製造することを特徴とす
    る機能性吸着剤の製造方法。
  16. 【請求項16】酸性白土の懸濁水に、酸性白土100重
    量部に対してカルシウムイオン含有液をCaO換算とし
    て43〜100重量部を添加混合して、2〜8時間80
    〜95℃で撹拌し、その後160〜200℃で5〜24
    時間オートクレーブ処理して得られるスラリー状物を濾
    過、水洗し、乾燥することによりスメクタイト族粘土鉱
    表層に水熱反応により生成した結晶性のケイ酸カルシ
    ウムが形成されてなる複合体よりなる機能性吸着剤を製
    造することを特徴とする機能性吸着剤の製造方法。
  17. 【請求項17】請求項11〜16のいずれか1項に記載
    の方法により得られた低結晶性又は結晶性のケイ酸カル
    シウムとスメクタイト族粘土鉱物の複合体に、酸を加え
    てケイ酸カルシウムを部分中和することにより多孔質二
    酸化珪素となすことを特徴とする機能性吸着剤の製造方
    法。
  18. 【請求項18】酸が、低濃度の強酸であることを特徴と
    する請求項17記載の機能性吸着剤の製造方法。
  19. 【請求項19】酸が、炭酸であることを特徴とする請求
    項17記載の機能性吸着剤の製造方法。
  20. 【請求項20】請求項11〜19のいずれか1項に記載
    の方法におけるカルシウムイオン含有液の添加混合物
    に、同時にケイ酸ナトリウム水溶液を添加することを特
    徴とする機能性吸着剤の製造方法。
  21. 【請求項21】請求項11〜20のいずれか1項に記載
    の方法により得られた機能性吸着剤を800〜1200
    ℃で加熱処理することを特徴とする機能性吸着剤の製造
    方法。
  22. 【請求項22】請求項11〜21のいずれか1項に記載
    の方法により得られる機能性吸着剤が濾過層用の濾材で
    あることを特徴とする機能性吸着剤の製造方法。
  23. 【請求項23】請求項11〜21のいずれか1項に記載
    の方法により得られる機能性吸着剤が濾過層用の濾過助
    剤であることを特徴とする機能性吸着剤の製造方法。
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