JP2554977B2 - 屋根付の可搬式消防ポンプ積載車 - Google Patents

屋根付の可搬式消防ポンプ積載車

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JP2554977B2
JP2554977B2 JP4118234A JP11823492A JP2554977B2 JP 2554977 B2 JP2554977 B2 JP 2554977B2 JP 4118234 A JP4118234 A JP 4118234A JP 11823492 A JP11823492 A JP 11823492A JP 2554977 B2 JP2554977 B2 JP 2554977B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消火の際に用いられる
可搬式消防ポンプを始めとするノズルやホース等の必要
備品一切をワンボックスのワゴン車に備え付けた屋根付
の可搬式消防ポンプ積載車に関する。
【0002】
【従来の技術】狭い道や人家の密集地等のように、消防
ポンプ車が入り込めない場所で消火活動を行う場合や、
消防ポンプ車が来るまでの間に消火活動を行う場合は、
エンジン等の動力源を備えた可搬式消防ポンプが用いら
れている。最近では、行動範囲を広げるために、このよ
うな可搬式消防ポンプに機動性をもたせたものもあり、
たとえば特公平1−40529号には可搬式消防ポンプ
を他の備品とともに、小型トラックの荷台に着脱自在に
架設した可搬式消防ポンプ積載車が開示されている。
【0003】図1及び図2は、このような可搬式消防ポ
ンプ積載車を示すもので、トラック1の荷台4にはホー
ス格納用の箱2及び棚3が設けられている。荷台4の左
右両横に取り付けられた枠6,6には吸水管7及び梯子
8が着脱自在に設けられている。枠6,6間には、金具
10を介して可搬式消防ポンプ9が着脱自在に取付けら
れている。可搬式消防ポンプ9の吸水口11及び放水口
12は、トラック1の前方に向けられている。これら吸
水口11及び放水口12には、ホース13,14が着脱
容易な接手で接続されている。
【0004】二股に分けられたホース13,14は、荷
台4の左右の横に取付けられた吸水口15,及び放水口
16に接続されている。
【0005】キャビンの屋根には、緊急自動車として必
要な赤色回転灯23、電動サイレン24、標識灯25及
びサーチライト26が取付けられている。
【0006】このような構成の可搬式消防ポンプ積載車
では、荷台4に積載された消防ポンプ9がホース13,
14を介して荷台左右の吸水口15及び放水口16に接
続されているので、川、池等の水源や放水する方向がポ
ンプ積載車のいずれの側にあっても車をUターンさせる
ことなく、直ちに車の横から左右いずれかの吸水口、放
水口を選んで吸水管、放水用ホースをポンプの吸水口及
び放水口に接続することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の可搬式消防ポンプ積載車では、トラック1の荷台4
に吸水管7、梯子8、可搬式消防ポンプ9、ホース1
3,14及び管鎗、ノズル等の全ての備品が風雨に晒さ
れる状態で搭載されている。
【0008】このため、可搬式消防ポンプ9に塵埃が付
着してしまうので、可搬式消防ポンプ9に設けられてい
る操作スイッチ類が錆付きにより操作しずらくなった
り、放水パルプ等からポンプ内部に塵埃が入り込むと、
可搬式消防ポンプ9が作動不良を起こしてしまうばかり
か、耐久性が著しく劣化してしまうという不具合があ
る。
【0009】また、ホース13,14及び管鎗、ノズル
等の備品にも同様に砂埃が付着してしまうため、これら
の備品を常時整備する必要があるという不具合もある。
【0010】更に、上述したように、可搬式消防ポンプ
9に限らず全ての備品が荷台4に無防備の状態で載置さ
れており、しかもこれらは緊急の使用に際して固定金具
等から簡単に取り外せるように固定されているものであ
るため、盗難や紛失等のおそれもあり、保管に苦慮する
という不具合もある。
【0011】更には、上述した従来の可搬式消防ポンプ
積載車は、可搬式消防ポンプ9を荷台4に搭載した状態
での操作性を重要視したレイアウトとしているために、
搭載備品の取出しを容易にするためのレイアウトの配慮
がなされておらず、消火活動の際には可搬式消防ポンプ
9に吸管を接続したり、放口バルブにホース、管鎗、各
種のノズルを接続したりする作業に手間取ってしまうと
いう不具合もある。
【0012】本発明は、このような事情に対処してなさ
れたもので、消火活動に必要な各種備品を屋根付である
ワンボックスのワゴン車に備え付けるに際して、可搬式
消防ポンプや各種備品の取出し等を考慮してレイアウト
し、たとえば放口バルブへの備品の取付けをスムースに
行わせるとともに、塵埃の付着や風雨に晒されることに
よる錆付き等を防止し、更には盗難や紛失をも防止する
ことができる屋根付の可搬式消防ポンプ積載車を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車両の前方に運転座席、その後方に補助者用座席及び荷
台を有するとともに、前記車両の両サイドに開閉ドアを
有し、更に前記車両の後方に後方開閉ドアを有した屋根
付の可搬式消防ポンプ積載車において、前記荷台に固設
されている固定レールに前記後方開閉ドアより引出し可
能に設けられた摺動レールに対して着脱自在に取付けら
れるとともに、エンジンの排気管が前記荷台から外部に
連通された可搬式消防ポンプと、前記荷台に前記可搬式
消防ポンプを取り囲むように取付けられた門形枠体と、
前記可搬式消防ポンプの吸水口に接続された吸水管を前
記門形枠体に対して着脱自在に保持する吸水管保持手段
と、前記門形枠体に対して着脱自在に取付けられた管
鎗、消火栓金具、消火栓開閉金具、吸管枕木や複数のホ
ース及びノズル等の備品とを具備することを特徴とす
る。
【0014】請求項2記載の発明は、前記車両の長手方
向に沿って上方に突出した突出部が並設され、少なくと
も前記車両の屋根を覆う程度の消防機材取付け板を前記
車両の屋根に取付けるとともに、前記突出部間に梯子を
着脱自在に取付け、一方の突出部の外方にとび口を着脱
自在に取付け、前記他方の突出部の外方にサーチライト
を取付け、前記消防機材取付け板の前方部にサイレン、
赤色回転灯及び標識灯を取付け、前記消防機材取付け板
の後方部に赤色点滅灯が固設されてなることを特徴とす
る。
【0015】請求項3記載の発明は、前記門形枠体の下
辺部が前記荷台に対して前記車両の後部側に引出し自在
に取付けてなることを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明では、たとえば軽のワンボ
ックスのワゴン車の荷台から可搬式消防ポンプを引出し
可能としたり、消火活動に必要な備品一切の取付け位置
の目視を容易としてその取出しを効率良く行わせるため
に車両の荷台に門形枠体を取付けたものであり、可搬式
消防ポンプは固定レールに対して後方開閉ドアより引出
し可能に設けられた摺動レール着脱自在に取付け、エン
ジンの排気管を荷台から外部に連通させている。
【0017】また、可搬式消防ポンプの吸水口に取付け
られている吸水管を吸水管保持手段を介して門形枠体に
対し着脱自在に保持させるとともに、管鎗、消火栓金
具、消火栓開閉金具、吸管枕木や複数のホース及びノズ
ル等の備品を門形枠体の所定箇所に着脱自在に取付けて
いる。
【0018】したがって、荷台に載置された状態で可搬
式消防ポンプの駆動が可能となり、更には各備品の取付
け位置の目視が容易となるため、消火活動に必要な備品
の取出しが極めて容易となり、消火活動の準備作業を効
率良く行うことができる。また、上記各備品等は車内に
て保管されるので、塵埃等の付着が極めて少なくなるば
かりか、備品の盗難の心配もなくなる。
【0019】請求項2記載の発明では、少なくとも車両
の屋根を覆う程度の消防機材取付け板に対して消火活動
に必要な梯子やとび口を着脱自在に取付け、更に緊急事
態を知らせるためのサイレン、赤色回転灯、標識灯及び
赤色点滅灯を固設させるとともに、暗闇にて明りが必要
なときに用いられるサーチライトを取付けたので、従来
の積載車のように屋根に備品を個別に取付けるものに比
べ、雨漏り等のおそれも無くなり、更には消火活動中に
積載車に火の粉が降りかかっても、消防機材取付け板に
よって火の粉を防ぐこともできる。
【0020】請求項3記載の発明では、門形枠体の下辺
部を荷台に対して車両の後部側に引出し自在に取付けた
ので、門形枠体に取付けられている可搬式消防ポンプ及
び消火活動に必要な備品一切を車両の外部に露出させる
ことができるので、可搬式消防ポンプの操作や備品の取
出しが容易となり、消火活動における消火準備をより一
層効率良く行わせることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。図3乃至図5は、本発明の屋根付の可搬式
消防ポンプ積載車(以下、単にポンプ車という)を、軽
のワンボックスのワゴン車に適用した場合の一実施例を
示すものである。
【0022】これらの図に示すように、ポンプ車30の
両サイドには運転席又は助手席用の前部座席に対して乗
り降りする際に開けられる開閉ドア31が回動自在に配
設されている。またポンプ車30の両サイドには、後部
座席側を開放する際に開けられるスライドドア32が引
出し自在に配設されている。ポンプ車30の後部には、
荷台側を開放する際に開けられる後方開閉ドア33が回
動自在に配設されている。
【0023】ポンプ車30の屋根にはユニット板40が
ボルト止めされている。ユニット板40には、ポンプ車
30の長手方向に沿って突設されたブロック壁41が並
設されている。ブロック壁41間には、折り畳み式の梯
子42がストッパ43によって着脱自在に取付けられて
いる。これにより、梯子42の前後及び左右の揺れはス
トッパ43によって阻止される。なお、梯子4の不測の
横揺れはブロック壁41によって阻止される。
【0024】ユニット板40の前方の載置部40aに
は、電子サイレン44、赤色回転灯45、標識灯46が
取付けられている。ユニット板40の右側の載置部40
bには、サーチライト47が設けられている。サーチラ
イト47は、回動支持部47aに回動自在に取付けられ
た支持シャフト47bの端部に取り付けられている。サ
ーチライト47を使用しない場合には、支持シャフト4
7bを横に倒し、クランパ47cに挟持させることによ
り固定しておくことができる。
【0025】ユニット板40の左側の載置部40cに
は、とび口48が図示省略の保持部材によって着脱自在
に保持されている。ユニット板40の後方の載置部40
dには、赤色点滅灯49が取付けられている。
【0026】図6は、ポンプ車30の荷台に取付けられ
る備品取付ユニットを示すものである。同図に示すよう
に、備品取付ユニット50の門形枠体51の上辺部に
は、複数のホース52a,52b,52cを収容するた
めの棚部53が設けられている。棚部53は、門形枠体
51に取付けられたフレーム部51a,51b及び各ホ
ースの下端部を支持する支持部材53Aから構成されて
いる。
【0027】また門形枠体51の上辺部には、支持プレ
ート54によって棚部55が構成されている。支持プレ
ート54の手前側には、図示省略のネジ部が横並びに突
設されており、これらのネジ部に媒介金具56、ノズル
57,58及び噴霧ノズル59が螺着されている。
【0028】支持プレート54の中程には、半円弧状の
突起54Aによって係止された予備ホース52dが載置
されている。この予備ホース52dは、フレーム55a
に回動自在に取付けられたヘッドレスト35によって支
持プレート54からの離脱が阻止されている。
【0029】また門形枠体51の手前側には、後述する
二重巻きにした吸水管94を保持するためのホースキャ
ッチャ60が取付けられている。ホースキャッチャ60
には、キャッチ部60a,60bが設けられており、キ
ャッチ部60a側のみが回動自在とされている。したが
って、キャッチ部60a側を回動させることにより、吸
水管94の保持又は取外しを行うことができる。左側の
ホースキャッチャ60の近傍には消火栓キー63Bが配
設されている。
【0030】門形枠体51の下辺部には、支持プレート
61によって棚部62が設けられている。支持プレート
61の手前側には、消火栓キー等が収納されている収納
箱63が取付けられている。収納箱63の手前側には、
バール63Aが着脱自在に配設されている。
【0031】また支持プレート61の手前側には、ネジ
部64aが突設されている。ネジ部64aには、管鎗6
4が螺着されている。支持プレート61の奥側には、パ
イプ65a,65bを組んで構成されたホース収容部6
5が設けられている。ホース収容部65にはホース52
e,52fが収納されている。パイプ65b側は、パイ
プ65a側に比べて低くされているため、ホース52
e,52fの取出しを前後から行うことができる。
【0032】また支持プレート61のホース収容部65
の近傍には、大箱回し66が配設される。門形枠体51
の下辺部51Aに沿って断面コ状の固定レール67が並
設される。固定レール67には、摺動レール68が摺動
自在に取付けられている。各摺動レール68間には、補
強部材69が掛け渡されている。補強部材69と摺動レ
ール68との交差する箇所には、後述する可搬式ポンプ
80の脚部92を支持するための支持プレート70が取
付けられている。
【0033】各摺動レール68の端部には、連結シャフ
ト71が取付けられている。連結シャフト71と手前側
の補強部材69との間には、支持板72が掛け渡されて
いる。支持板72には、上記のホースキャッチャ60と
ともに、吸水管94の下端部を移動させないように保持
する円弧状のキャッチ部73が取付けられている。
【0034】連結シャフト71には、略U状のスタンド
74が矢印a,b方向に回動自在に取付けられている。
摺動レール68を固定レール67内部に押し戻す場合、
スタンド74を摺動レール68の背面側に畳み込んだ状
態で押し込むことができる。
【0035】固定レール67内部に収容した摺動レール
68の固定は、たとえば摺動レール68の先端部をフッ
ク等によって固定レール67側に係合することにより可
能である。
【0036】更に、門形枠体51の下辺部には、給管枕
木75及びロープを収納する収納箱76が配設される。
門形枠体51の下辺部後方には、支持部77,78に着
脱自在に取付けられたスコップ79が配設されている。
【0037】上記の支持プレート70上に搭載される可
搬式ポンプは、たとえば図7に示す構成とされている。
つまり、可搬式ポンプ80には、スロットルレバー8
1、電源スイッチ82、各種操作ボタン83、動作モニ
タ部84、回転計85等を有した操作盤86が備えられ
ている。
【0038】また、可搬式ポンプ80の側面側には、吸
水口87が設けられており、この吸水口87の内部奥側
には揚水ポンプ(図示省略)が内蔵されている。吸水口
87には、エルボ93を介して吸水管94が取付けられ
ている。吸水管94の先端部には、ストレーナ95が取
付けられている。
【0039】吸水口87の上方には、放口バルブ88を
開閉するハンドル89、ホース52a〜52fが連接さ
れる放水口90が設けられている。更に、可搬式ポンプ
80の四隅には、取手91,91,…が回動転自在に取
付けられており、各取手91を引き起こすことにより、
2人乃至4人で可搬式ポンプ80を搬送することができ
る。
【0040】なお、たとえば図8に示すように、摺動レ
ール68を介して可搬式ポンプ80を後方開閉ドア33
より引き出した場合、摺動レール68の先端部が下方に
向けた状態でスタンド74により支持される。またこの
状態の摺動レール68の角度は、若干腰を屈めた姿勢で
引き起こした各取手91を持つことができる程度の高さ
が得られるように設定されている。
【0041】更に、可搬式ポンプ80の下方の四隅には
脚部92が設けられている。そして、可搬式ポンプ80
の脚部92を支持プレート70に載置すると、摺動レー
ル68と補強部材69との交差部分によって可搬式ポン
プ80自体の移動が阻止される。
【0042】ちなみに、上記可搬式ポンプの操作方法
は、次の通りである。吸水口87に吸水管94を取付け
るとともに、放水口90にホース52a〜52fを連結
する。ホースの本数は、可搬式ポンプ80から消火現場
までの距離に応じて選択する。次いで、操作盤86の電
源スイッチ82及び各種操作ボタン83を操作して、エ
ンジン(図示省略)を駆動させ、揚水ポンプを作動させ
る。
【0043】これにより、吸水管94によって池や川又
は所定の場所等の水源からの揚水が開始される。放口バ
ルブ88を開くことによって放水ホース52a〜52f
及びノズルからの放水が開始される。
【0044】図9乃至図11は、上記の門形枠体51を
ポンプ車の荷台に取付けた場合を示すものである。これ
らの図に示すように、門形枠体51はポンプ車30の荷
台100の空間の寸法に合致した大きさとされている。
また門形枠体51の下辺部は、荷台100上にボルト止
めされている。
【0045】固定レール67の先端部は、荷台100の
後端縁部近傍まで伸ばされている。可搬式ポンプ80の
吸水口87にエルボ93を介して取付けられた吸水管9
4は二重巻き状態とされている。二重巻き状態とされた
吸水管94の上部は、ホースキャッチャ60によって保
持されている。吸水管94の下部は、円弧状のキャッチ
部73によって保持されている。吸水管94の先端部の
ストレーナ95は、荷台100の床面に当接されてい
る。
【0046】可搬式ポンプ80の下部には、真空ポンプ
の排気及び排水を行う排管80a、エンジンの排気を行
う排気管80b及びマフラ等を冷却するための冷却水を
排出する排水管80cが取付けられており、これらの管
80a〜80cの先端部は荷台100からポンプ車30
の外部に引出されている。
【0047】管鎗64は、荷台100の後部寄りに位置
しているため、ポンプ車30の後部側からの取出しが容
易となっている。またホース52e,52fは荷台10
0の後方から手を伸ばして届く位置に配されているた
め、管鎗64を取出した後、これらのホース52e,5
2fの取出しが容易となっている。
【0048】更に、媒介金具56、ノズル57,58及
び噴霧ノズル59も荷台100の後部寄りに位置してい
るため、ポンプ車30の後部側からの取出しが容易とな
っている。後部シート101の背もたれ102の背後に
は、ホース52e,52f及びスコップ79が位置して
いるため、背もたれ102の背後からのホース52e,
52fの取出しも可能であり、併せてスコップ79の取
出しも容易である。
【0049】背もたれ102の上部には、ヘッドレスト
35が位置しており、ヘッドレスト35を回動させるこ
とによってホース52a〜52cの取出しが容易となっ
ている。また、予備ホース52dは支持プレート54の
半円弧状の突起54Aによって係止された状態にあるた
め、ヘッドレスト35を回動させることによっての予備
ホース52dの取出しも容易である。
【0050】更に、ホース52a〜52cは荷台100
の後方から手を伸ばして届く位置に配されているため、
これらのホース52a〜52cの荷台100の後方から
の取出しも容易となっている。後部シート101の前方
には、回動式のテーブル103が配設されている。
【0051】使用の際には、テーブル103を引き起こ
し水平に固定する。このテーブル103は、可搬式ポン
プ80を遠隔操作によって駆動させるためのたとえばパ
ソコン104等の載置台となる。
【0052】また後部シート101の前方には、消化器
105がベルト等を介して配設されている。このような
構成のポンプ車30は、次のようにして用いられる。ま
ず、火災現場に到着した際には、ポンプ車30の後部の
後方開閉ドア33を開けて荷台100側を開放するとと
もに、ポンプ車30の両サイドのスライドドア32を引
出して後部座席側をも開放する。
【0053】次いで、可搬式ポンプ80の吸水口87に
エルボ93を介して常時取付けられている吸水管94
を、キャッチ部60a側を回動させてホースキャッチャ
60から取外して引き延ばし、吸水管94の先端部に取
付けられているストレーナ95を川や池等の水源に差し
込む。
【0054】一方、消火栓等から水を吸水する場合に
は、消火栓63Bあるいは収納箱63に収納されている
消火栓キーを用いたりして消火栓を開け、ストレーナ9
5を取外した吸水管94の先端部を連結させる。
【0055】このとき、荷台100の後部側から管鎗6
4を取外しておくとともに、同様にその後部側から火災
状況に応じて媒介金具56、ノズル57,58又は噴霧
ノズル59のいずれかを取出しておく。
【0056】またこのとき、操作盤86の電源スイッチ
82及び各種操作ボタン83を操作して、可搬式ポンプ
80のエンジンを駆動させ、暖機運転を行わせる。更
に、ホース52a〜52fの本数を消火現場までの距離
に応じて選ぶ。ホース52a〜52fの取出しに際し
て、門形枠体51の下側に位置するホース52e,fは
荷台100の後部側からパイプ65bを乗り越えるよう
にして引出す。
【0057】門形枠体51の上側に位置するホース52
a〜52cは、ヘッドレスト35を回動させフレーム部
51aを乗り越えるようにして引出す。
【0058】ちなみに、スコップ79は、後部シート1
01の背もたれ102を倒すことによって容易に取出す
ことができる。可搬式ポンプ80の放水口90に対する
ホース52a〜52fの連結及びホース52a〜52f
の連結された先端部への管鎗64、ノズル57、58又
は噴霧ノズル59の取付けを終えた後、放口バルブ88
を開くことによってホース52a〜52fからの放水が
開始される。
【0059】これに対し、ポンプ車30が火災現場近く
まで入り込めない場合には、可搬式ポンプ80を火災現
場近くまで搬送することができる。この場合には、図8
に示したように、固定レール67から摺動レール68を
引出した後、スタンド74を起こして地面に当接させ
る。この状態で、可搬式ポンプ80の四隅に設けられて
いる取手91を引き起こし、この引き起こした取手91
を介して2人乃至4人で持ち上げると、脚部92が支持
プレート70から離れる。
【0060】このとき、可搬式ポンプ80の吸水口87
にはエルボ93を介して吸水管94が取り付けられてい
るため、吸水管94をも共同して搬送する。可搬式ポン
プ80を火災現場の所定位置まで搬送した後は、上述し
たように、可搬式ポンプ80の放水口90にホース52
a〜52fを取付けたり、ホース52a〜52fの連結
された先端部へ管鎗64、ノズル57,58又は噴霧ノ
ズル59の取付けたりして放水を開始する。
【0061】一方、火災現場の所定位置まで搬送された
可搬式ポンプ80を遠隔操作によって駆動する場合に
は、後部シート101の前方に設けられている回動式の
テーブル103を引き起こし、無線による遠隔操作を行
うためのパソコン104等の載置台とすることができ
る。
【0062】なお、上述したポンプ車30に搭載される
べき可搬式ポンプ80にあっては、手動式に限らずボタ
ン1個の操作によって水源からの揚水を自動的に行う全
自動運転機能を有したもの、並びにホース52a〜52
fの先端部に設けられた操作ボタン又は個別に設けられ
た操作ボックスにより有線によって遠隔操作が行われる
もの等としてもよい。
【0063】このように、本実施例では、可搬式ポンプ
80及び消火活動に必要な備品を着脱自在に取付けるた
めに門形枠体51をポンプ車30の荷台100に取付け
たものであり、可搬式ポンプ80の取付けに際しては、
この可搬式ポンプ80を門形枠体51の下辺部51Aに
沿って設けられた固定レール67に摺動自在となる摺動
レール68に着脱自在に載置させるとともに、可搬式ポ
ンプ80の吸水口87に取付けられている吸水管94を
ホースキャッチャ60及びキャッチ部73によって着脱
自在に保持させ、更に可搬式ポンプ80のエンジンの排
気管80bを荷台100から外部に連通させた。
【0064】また、複数のホース52a〜52f、媒介
金具56、ノズル57,58及び噴霧ノズル59を門形
枠体51の上辺部後方に着脱自在に取付けるとともに、
消火栓キー等を収納した収納箱63、管鎗64、吸管枕
木75等の備品を門形枠体51の下辺部に沿って着脱自
在に取付けた。
【0065】したがって、荷台100に載置された状態
で可搬式ポンプ80の駆動が可能となり、更には各備品
の取付け位置の目視が容易となるため、消火活動に必要
な備品の取出しが極めて容易となり、消火活動の準備作
業を効率良く行うことができる。また、上記各備品等は
ポンプ車30内にて保管されるので、塵埃等の付着が極
めて少なくなるばかりか、備品の盗難の心配もなくな
る。
【0066】また、ポンプ車30の屋根にユニット板4
0を介して消火活動に必要な梯子42やとび口48を着
脱自在に取付け、緊急事態を知らせるための電子サイレ
ン44、赤色回転灯45、標識灯46及び赤色点滅灯4
9を固設するとともに、暗闇にて明りが必要なときに用
いられるサーチライト47を回動自在に取付けたので、
従来の積載車のように屋根に備品を個別に取付けるもの
に比べ、雨漏り等のおそれも無くなり、更には消火活動
中にポンプ車30に火の粉が降りかかっても、ユニット
板40によって火の粉を防ぐこともできる。
【0067】なお、本実施例では、門形枠体51をポン
プ車30の荷台100にボルト止めした場合について説
明したが、この例に限らず門形枠体51をポンプ車30
の荷台100に対して後方にスライド自在に設けるよう
にしてもよく、この場合には門形枠体51に着脱自在に
取付けられている各種備品がポンプ車30から外部に露
出されるため、各種備品の取出しを極めて容易に行うこ
とができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の屋根付の
可搬式消防ポンプ積載車によれば、可搬式消防ポンプは
固定レールに対して後方開閉ドアより引出し可能に設け
られた摺動レール着脱自在に取付け、更にエンジンの排
気管を荷台から外部に連通させ、可搬式消防ポンプの吸
水口に取付けられている吸水管を吸水管保持手段を介し
て門形枠体に対し着脱自在に保持させるとともに、管
鎗、消火栓金具、消火栓開閉金具、吸管枕木や複数のホ
ース及びノズル等の備品を門形枠体の所定箇所に着脱自
在に取付けた。
【0069】したがって、荷台に載置された状態で可搬
式消防ポンプの駆動が可能となり、更には各備品の取付
け位置の目視が容易となるため、消火活動に必要な備品
の取出しが極めて容易となり、消火活動の準備作業を効
率良く行うことができる。また、上記各備品等は車内に
て保管されるので、塵埃等の付着が極めて少なくなるば
かりか、備品の盗難の心配もなくなる。
【0070】また、少なくとも車両の屋根を覆う程度の
消防機材取付け板に対して消火活動に必要な梯子やとび
口を着脱自在に取付け、更に緊急事態を知らせるための
サイレン、赤色回転灯、標識灯及び赤色点滅灯を固設さ
せるとともに、暗闇にて明りが必要なときに用いられる
サーチライトを取付けたので、従来の積載車のように屋
根に備品を個別に取付けるものに比べ、雨漏り等のおそ
れも無くなり、更には消火活動中に積載車に火の粉が降
りかかっても、消防機材取付け板によって火の粉を防ぐ
こともできる。
【0071】更に、門形枠体の下辺部を荷台に対して車
両の後部側に引出し自在に取付けたので、門形枠体に取
付けられている可搬式消防ポンプ及び消火活動に必要な
備品一切を車両の外部に露出させることができるので、
可搬式消防ポンプの操作や備品の取出しが容易となり、
消火活動における消火準備をより一層効率良く行わせる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の可搬式消防ポンプ積載車の一例を示す平
面図である。
【図2】図1の可搬式消防ポンプ積載車を示す側面図で
ある。
【図3】本発明の 屋根付の可搬式消防ポンプ積載車の
一実施例を示す平面図である。
【図4】図3の屋根付の可搬式消防ポンプ積載車を示す
側面図である。
【図5】図3の屋根付の可搬式消防ポンプ積載車のユニ
ット板を示す背面図である。
【図6】図3の屋根付の可搬式消防ポンプ積載車の荷台
に設置される門形枠体を示す斜視図である。
【図7】図6の門形枠体の摺動レールに搭載されるポン
プ本体を示す斜視図である。
【図8】図6の門形枠体の摺動レールを固定レールから
引出した場合を示す側面図である。
【図9】図3の屋根付の可搬式消防ポンプ積載車の内部
構成を示す図である。
【図10】図3の屋根付の可搬式消防ポンプ積載車の内
部構成を示す図である。
【図11】図3の屋根付の可搬式消防ポンプ積載車の内
部構成を示す図である。
【符号の説明】
30 ポンプ車 40 ユニット板 42 梯子 44 電子サイレン 45 赤色回転灯 46 標識灯 47 サーチライト 49 赤色点滅灯 50 備品取付ユニット 51 門形枠体 52a〜52f ホース 56 媒介金具 57,58 ノズル 59 噴霧ノズル 60 ホースキャッチャ 64 管鎗 67 固定レール 68 摺動レール 74 スタンド 80 可搬式ポンプ 94 吸水管

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前方に運転座席、その後方に補助
    者用座席及び荷台を有するとともに、前記車両の両サイ
    ドに開閉ドアを有し、更に前記車両の後方に後方開閉ド
    アを有した屋根付の可搬式消防ポンプ積載車において、 前記荷台に固設されている固定レールに前記後方開閉ド
    アより引出し可能に設けられた摺動レールに対して着脱
    自在に取付けられるとともに、エンジンの排気管が前記
    荷台から外部に連通された可搬式消防ポンプと、 前記荷台に前記可搬式消防ポンプを取り囲むように取付
    けられた門形枠体と、 前記可搬式消防ポンプの吸水口に接続された吸水管を前
    記門形枠体に対して着脱自在に保持する吸水管保持手段
    と、 前記門形枠体に対して着脱自在に取付けられた管鎗、消
    火栓金具、消火栓開閉金具、吸管枕木や複数のホース及
    びノズル等の備品とを具備することを特徴とする屋根付
    の可搬式消防ポンプ積載車。
  2. 【請求項2】 前記車両の長手方向に沿って上方に突出
    した突出部が並設され、少なくとも前記車両の屋根を覆
    う程度の消防機材取付け板を前記車両の屋根に取付ける
    とともに、前記突出部間に梯子を着脱自在に取付け、一
    方の突出部の外方にとび口を着脱自在に取付け、前記他
    方の突出部の外方にサーチライトを取付け、前記消防機
    材取付け板の前方部にサイレン、赤色回転灯及び標識灯
    を取付け、前記消防機材取付け板の後方部に赤色点滅灯
    が固設されてなることを特徴とする請求項1記載の屋根
    付の可搬式消防ポンプ積載車。
  3. 【請求項3】 前記門形枠体の下辺部が前記荷台に対し
    て前記車両の後部側に引出し自在に取付けてなることを
    特徴とする請求項1又は2記載の屋根付の可搬式消防ポ
    ンプ積載車。
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