JP2554203B2 - 蓋板の開閉装置 - Google Patents

蓋板の開閉装置

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JP2554203B2
JP2554203B2 JP2400084A JP40008490A JP2554203B2 JP 2554203 B2 JP2554203 B2 JP 2554203B2 JP 2400084 A JP2400084 A JP 2400084A JP 40008490 A JP40008490 A JP 40008490A JP 2554203 B2 JP2554203 B2 JP 2554203B2
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JP
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plate
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裕次 木下
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明ははね上げ式蓋板の開閉装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は自動車車輪のホイールキャップに
おけるバルブに対応した部分の構造を例示したものであ
り、はね上げ式蓋板11が図示しない軸受部によってホ
イールキャップの本体12に支持され、この蓋板11が
本体12に設けられた穴13を開閉するようになってい
る。破線は開放された状態を示し、蓋板11を開くため
に、(a)図のような切欠穴14や(b)図のようなつまみ部
15などの開放操作部が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】蓋板11を開く時には
切欠穴14に指を挿入し、あるいはつまみ部15をつま
むなどの操作が必要であり、ワンタッチで蓋板11を開
くことができず、操作が煩わしい。また、上記のように
穴や突起物等の開放操作部を必要とするため、すっきり
した外観が得られず見栄えが悪くなるという問題もあっ
た。
【0004】本発明はこのような問題点に着目し、はね
上げ式蓋板の操作性と外観を向上することを目的として
なされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、例えば自動車車輪のホイールキャッ
プに設けられるはね上げ式の蓋板の開閉装置を、蓋板を
開く方向に付勢する第1の付勢手段と、蓋板の開放を阻
止する係止部と、この係止部が係止する方向に蓋板を付
勢する第2の付勢手段とで構成し、且つ蓋板を支持する
軸受部を軸と傾斜した長穴との組み合わせで構成して、
蓋板を押すことにより蓋板が係止部の係止を解除する方
向に移動するようにしている。
【0006】上記の第1の付勢手段と第2の付勢手段と
はねじりコイルばねで兼用することが可能である。
【0007】
【作用】本発明によれば、閉じている蓋板を手で押すと
傾斜した長穴の作用で蓋板が移動して係止部の係止が解
除され、その状態で手を離すと第1の付勢手段の付勢力
で蓋板が開く。
【0008】
【実施例】次に、本発明に係る蓋板の開閉装置をホイー
ルキャップに適用した一実施例について図1から図3を
用いて説明する。
【0009】図1は要部を裏側から見た斜視図であり、
図において、1はホイールキャップの本体、2は本体1
に設けられている穴、3はこの穴2を塞ぐように設けら
れている蓋板、4は蓋板3を支持する1対の軸受部、5
はねじりコイルばね、6は蓋板3の端縁に設けられた係
止部である。各軸受部4は、本体1の内面に突設されて
いる軸受板4aに設けられた軸4bと蓋板3の内面に突設
されている軸受板4c に設けられた長穴4dの組み合わ
せで構成されており、長穴4dは蓋板3から離れるほど
係止部6から離れる方向に傾斜して形成されている。ま
たねじりコイルばね5はコイル部5aに軸4bを挿通し、
一方の端部5bを本体1の内面に、他方の端部5cを蓋板
3の内面にそれぞれ当接させてある。従って、蓋板3は
ねじりコイルばね5で表側へ押され、軸受部4を中心と
して開く方向に回動する付勢力が与えられるだけでな
く、傾斜した長穴4dの作用で係止部6の方向に移動す
る付勢力も与えられている。なお、各軸受部4は蓋板3
の中央部分よりも係止部6から遠い側に配置されてい
る。
【0010】この構成では、蓋板3が閉じている時に
は、ねじりコイルばね5の付勢力のために軸4bは長穴
4dの係止部6から遠い側の端部に位置し、図3の(a)の
ように蓋板3は図の左上方向に押され、係止部6が穴2
の縁部2aに係止している。ここで、蓋板3を開くため
に指で蓋板3を矢印のように表側から押すと、 (b)図の
ように蓋板3は長穴4dに沿って図の右下に移動して係
止部6が縁部2aから外れる。蓋板3はねじりコイルば
ね5の端部5cで押されているので、この状態で指を離
すと蓋板3は軸4bを中心に回動して(c)図のように開
く。このように、蓋板3を開く際は蓋板3を押すだけで
ワンタッチで蓋板3を開くことができ、従来のような穴
や突起物等を必要としないので、ホイールキャップ1の
表側は図2に示すように本体1と蓋板3の境界線が見え
るだけのすっきりした外観となる。
【0011】また開いた蓋板3を閉じる時には、蓋板3
を閉位置まで押さえ込んで係止部6の方向に少し移動さ
せることにより、係止部6を穴2の縁部2aに係止させ
て(a)図の状態に戻すことができる。
【0012】なお、上述の実施例は本体1に軸4bを、
蓋板3に長穴4dをそれぞれ設けているが、蓋板3に付
勢力を与えるばねの構造を若干変えることにより、逆に
蓋板3に軸4bを、本体1に長穴4dを設けることもでき
る。
【0013】
【発明の効果】上述の実施例から明らかなように、本発
明は、蓋板を軽く押すことにより係止部の係止が解除さ
れ、付勢手段の付勢力によって蓋板が自動的に開かれる
ようにしたものである。
【0014】従って、切欠穴やつまみ部のような開放操
作用の構造を設ける必要がなく、ワンタッチで蓋板を開
くことができて操作の煩わしさが解消されるとともに、
蓋板及びホイールキャップの本体などの外観もすっきり
したものとなって見栄えが向上する。
【0015】また実施例のように、蓋板を開く方向と係
止部を係止させる方向の付勢力を1種類のねじりコイル
ばねで与えるようにしたものでは、ばねの個数が少なく
て済み、構造が簡略化される利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を裏側から見た斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施例を表側から見た斜視図であ
る。
【図3】(a)〜(c)は動作説明図である。
【図4】(a)及び(b)は従来例を表側から見た斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 本体 2 穴 2a 縁部 3 蓋板 4 軸受部 4a,4c 軸受板 4b 軸 4d 長穴 5 ねじりコイルばね 5a コイル部 5b,5c 端部 6 係止部 11 蓋板 12 本体 13 穴 14 切欠穴 15 つまみ部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸受部(4)で支持されたはね上げ式の蓋板
    (3)で本体(1)に設けられた穴(2)を開閉する構造の蓋
    板の開閉装置であって、 蓋板(3)を開く方向に付勢する第1の付勢手段(5)と、
    蓋板(3)の開放を阻止する係止部(6)と、この係止部
    (6)が係止する方向に蓋板(3)を付勢する第2の付勢手
    段(5)とを備え、且つ上記軸受部(4)が軸(4b)と傾斜
    した長穴(4d)との組み合わせからなり、蓋板(3)を押
    すことにより蓋板(3)が係止部(6)の係止を解除する方
    向に移動するように構成されていることを特徴とする蓋
    板の開閉装置。
  2. 【請求項2】第1の付勢手段と第2の付勢手段とがねじ
    りコイルばね(5)で兼用されていることを特徴とする請
    求項1記載の蓋板の開閉装置。
  3. 【請求項3】本体(1)が自動車車輪のホイールキャップ
    であることを特徴とする請求項1又は2記載の蓋板の開
    閉装置。
JP2400084A 1990-12-01 1990-12-01 蓋板の開閉装置 Expired - Fee Related JP2554203B2 (ja)

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JPH04208601A JPH04208601A (ja) 1992-07-30
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