JP2553837B2 - 比率差動継電器用入力装置 - Google Patents

比率差動継電器用入力装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電力系統の母線等を保護する比率差動継電
器用入力装置に関するものである。
〔従来の技術〕
第3図は例えば文献S46年オーム社発行“保護継電器
の保守と試験"P81〜P84に発表された比率差動継電器用
入力装置を示す回路図である。
第3図において(1)は母線、(2−1)〜(2−
n)は母線(1)より引出された送電線又は変圧器等の
回線(14−1)〜(14−n)に設置された変流器(以
下、CTと称す)、(3−1)〜(3−n)はCT(2−
1)〜(2−n)の2次電流に比例した出力を導出する
入力装置で、CT2次電流に比例した出力電流を導出して
これを動作量とする差動トランスと称されるトランス
(4)と、CT2次電流に比例した出力電流を導出してこ
れを抑制量に使用する抑制トランスと称されるトランス
(5)と、前記トランス(5)の出力電流を受けてこれ
に比例した電圧を発生させる抵抗(6)と、前記抵抗
(6)で発生させた電圧を全波整流させるダイオードブ
リツジ回路(7)とで構成されている。(4−1)〜
(4−3),(5−1)〜(5−3)は各々トランス
(4),(5)の1次コイルターンを変更するタツプ、
(8)は入力装置(3−1)〜(3−n)の出力を受け
て母線の事故を検出する比率差動継電器である。
次に上記構成から成る従来の入力装置の動作について
説明する。母線に接続された全回路(14−1)〜(14−
n)のCT(2−1)〜(2−n)に設けられた入力装置
(3−1)〜(3−n)の各出力線は全部並列接続さ
れ、その合成出力は比率差動継電器(8)に導入されて
いる。トランス(4)の出力電流を合成したものは差動
電流と称し、その和はベクトル合成値であり、母線内部
事故時は事故電流に比例し、外部事故時は零となる。し
たがつてこの差動電流の大きさを検出すれば母線の内,
外部事故の判別ができる。このような方式を差動方式と
称する。
この差動方式の原理を成立させるためにはCTの1次電
流とトランス(4)の出力電流の比か全回線共に同一で
ある事が必要であり、CT比が異なる場合は、トランス
(4)の1次コイルターンをタツプ(4−1)〜(4−
3)で変更して総合変流器を合すようにしている。しか
し、CT比は全回線同じとなるようにしていても、大電流
が流れた時、CTが飽和して誤差を生じればやはり差動の
原理はくずれる事になり、外部事故であつても差動電流
は零とはならない。この誤差電流で誤差動しないように
電流の大きさと共に継電器を動作しにくくしたものを比
率差動継電器と称し、その演算は動作量から抑制量を減
算したものが一定値以上ある場合に動作させる。トラン
ス(5)の出力はこの抑制量を導出するものであり、そ
の回線のCT2次電流に比例した量が取り出される。
第3図は単母線に適用した例であるが、第4図で二重
母線に適用する場合を説明する。(1−1)〜(1−
2)は母線、(9−1)〜(9−n),(10−1)〜
(10−n)は回線(14−1)〜(14−n)を母線(1−
1)又は(1−2)に選択接続するための断路器、(9
−1a)〜(9−na),(10−1a)〜(10−na)は各々断
路器(9−1)〜(9−n),(10−1)〜(10−n)
の補助接点で、各々の断路器閉時、各々の接点が閉とな
るものである。例えば断路器(9−1)が閉で断路器
(10−1)が開の場合、接点(9−1a)が閉となり接点
(10−1a)は開となる。すなわち、CT(2−1)の回線
(14−1)が母線(1−1)に接続された場合、入力装
置(3−1)の出力は比率差動継電器(8−1)に選択
されるようになつている。(8−1)〜(8−2)は第
3図の(8)と同じ比率差動継電器であり、母線(1−
1),(1−2)毎に設けられており、比率差動継電器
(8−1)は母線(1−1)を保護し、比率差動継電器
(8−2)は母線(1−2)を保護し、入力装置(3−
1)〜(3−n)は共用で使用する。このような方式を
分割保護方式と称し、二重母線における事故母線選択用
に広く採用されている。
尚、図示はしないが実際には接点(9−1a)及び(10
−1a)共に開となつた場合は入力装置(3−1)内蔵の
トランス(4)の2次回路を短絡しCTオープンの危険性
を防止する処理を施すのが普通であるが詳細説明は省略
する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の入力装置は以上のように構成されているので、
1回線1相分に系統事故時の過渡直流分で極端な飽和を
生じないだけの大形トランス2個を要し、回線数の多い
母線においてはコスト的,形状的に大きなウエートを占
めている。又CT比補償タツプがトランスの1次コイルタ
ーンを変更する方法のため、タツプ変更時又はタツプ部
不良によりCTオープンとなる危険がある。更にトランス
の口出し線及びタツプ部配線用の電線が太くなり、配線
作業が非常に困難である等の欠点がある。
本発明は上記のような従来のものの欠点を除去するた
めになされたもので、使用大形トランス数を半減し、ト
ランス1次タツプを廃止しても従来と同一の機能を発揮
できる入力装置を提供することを目的また、従来の比率
差動原理では対応仕切れない過渡直流分電流によるCT飽
和あるいは入力装置内蔵トランスの飽和対策としての性
能向上を発揮できる入力装置を提供することを目的とし
ている。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る入力装置はCT2次入力トランスをギヤ
ツプ付として、1相当り1個設け、ギャップ付トランス
2次回路時定数L/Rを一定に保ちながら、その2次側に
設けた出力抵抗の分圧比を変えるようにし、この出力を
差動出力として利用し、さらにこの出力を小形トランス
で受けて抑制出力を導出するようにした。又二重母線用
として入力トランス、出力抵抗、出力切替えタツプ部及
び出力選択用リレー接点を差動用と抑制用に共用できる
ようにしたものである。
〔作用〕
この発明における出力切替えは出力抵抗の分圧比を変
えるようにした為CTオープンの危険性がなくなり、ギヤ
ツプ付トランス2次コイルターンを変えない為にトラン
ス2次飽和電圧を大きくする事ができ、結果的にはトラ
ンスの小形化に効果があり又タツプ切替え時のトランス
2次回路時定数L/Rを所定値に保つことができる。即
ち、ギャップ付トランス出力E2は1次電流I1の変化分に
比例し、E2=M・dI1/dt(但し、Mは相互インダクタン
ス)で表され、しゃ断器の開閉、事故発生等の1次電流
急変、あるいは1次電流に含有する高調波等により2次
出力電圧E2が異常に大きくなり、部品破壊、以上動作を
発生させる原因となり得る。この対策として、ギャップ
付トランスの2次側にバリスタ、コンデンサ又は抵抗等
を並列接続し、異常電圧を抑制することは常套手段とし
て良く採用される。本発明ではこの異常電圧抑制用とし
てタップ切替用出力抵抗を共用し、部品削減を図ってい
る。異常電圧を抑制するためにはリミッタ効果のある非
直線性素子(バリスタ等)が適切であるが、並列抵抗を
挿入する場合は低インピーダンスとしないと効果が無く
なり、以下述べるCT飽和対策に必要な過渡直流分除去作
用(並列抵抗が低インピーダンスとなれば性能が低下す
る。)と相反するため、ギャップ付トランスのLとその
2次回路のR(主に並列抵抗)との比L/Rを最適値に保
つ必要がある。母線保護のように差動原理を主とする保
護方式の場合、CT飽和対策が性能上最も重要な課題であ
り、過渡直流分を含有した大電流により激しいCT飽和を
生じても、誤動作、誤不動作の無い高性能な比率差動継
電器が望まれる。ギャップ付トランスの2次回路構成は
このCT飽和対策、及び性能向上を目的としており、以下
の点に着目した構成としている。
流入端CTと流出端CTの飽和程度が異なり、内外部判定
のしにくい波形となることを防ぐ。
抑制出力ERと抑制阻止出力EP(差動出力EDに比例)の
発生タイミングを同一とし、内部事故時に不要抑制力の
発生を防止、又は外部事故時に抑制力の不要除去作用の
発生を防止する。
上記について、詳細説明する。
母線至近端外部事故が発生すれば、流出端CTが極端に
飽和し、流入端は各電源端よりの多端流入であるため、
飽和程度は軽い。この状態において事故電流に過渡直流
分が重畳した場合の流入端電流和ΣIINと流出端電流I
OUTと差動電流ID=ΣIIN−IOUTの入力トランス2次出力
波形状態を第5図a〜cに示す。但し、入力トランスは
飽和していないものとする。第5図a〜cはギャップ付
トランスを使用しない場合、第5図d〜fはギャップ付
トランスを使用した場合であり、第5図cの作動波形ID
の負波は流入端CTの過渡直流飽和による影響である。こ
のID波形は正、負に波形の大きさが相違するものの、比
率差動継電器の動作には充分な大きさであり、内部事故
時波形と判別しにくい状態にある。第5図d,eはギャッ
プ付トランスを使用しているため、1次電流波形(第5
図a,bと同じ波形)を微分したものとなり差動波形ID
は、第5図cの負波分相当が除去されるため、流出端CT
不飽和域(IOUTの斜線域)での差動誤差は無くなり、内
部事故の差動電流波形との識別が容易となる。
次に、について詳細説明する。
第3図に示す従来方式では抑制出力ERはトランス5よ
り導出し、差動出力EDはトランス4より導出している。
このように、出力ERとEDを別回路とし、かつ上記で説
明した目的のために過渡直流分除去を行うとすればトラ
ンス4,5をともにギャップ付トランスとするか、又はト
ランス5の2次回路及び比率差動継電器の差動入力トラ
ンス(図示せず)2次回路に直流分カット用コンデンサ
等を設けることになる。このような構成として場合の問
題点は出力ERとEDに比例した抑制阻止出力EPの発生タイ
ミングずれ。(ギャップ付トランスのギャップ調整ず
れ、コンデンサ、抵抗等の定数バラツキ等による。)比
率差動継電器の演算に悪影響を与えることである。即
ち、比率差動継電器の原理を従来の比率差動よりさらに
高度化し、例えば、 |ED|−η{|ER|−ηP|EP|}>K 但し、ηRP,Kは定数。
なる基本演算式で表せるような原理を採用した場合、出
力ERとEPの発生タイミング不適で内部事故時に不動作と
なることがある。つまり、内部事故時は、本来ERとEP
同時に発生するが、EPよりERが早く発生した場合、短パ
ルス的にηR|ER|相当の抑制量が発生する。上記式の原
理では外部事故時のCT飽和対策として |ED|−η{|ER|−ηP|EP|}出力が瞬時でも発生す
ば、これを所定時間(CT飽和回復時間異常)引延ばすよ
うな処理を施すため、リレー不動作となってしまう。こ
れとは逆にERの発生が遅くなれば、外部事故時にCT飽和
で発生するEPの影響を受けやすくなり、抑制力低下につ
ながるので、CT飽和性能が悪くなってしまう。以上説明
したように出力ERとEP(ED)の発生タイミングは極めて
重要であり、上記項、項を同時に満足させる回路構
成としては本発明の入力装置構成が非常に有効であると
言える。尚、抑制出力用トランスは前記ギヤツプ付トラ
ンスの2次出力回路の電圧を受けるようにしたので、ト
ランスの直流飽和がなくなり、又電圧回路のためトラン
スのコイル線径も小さくでき、CT2次回路とは入力トラ
ンスで絶縁されているため耐電圧上の心配もないので極
端に小形化できる効果がある。
次に二重母線用として使用する場合、必ず入力装置の
2次出力を母線選択用断路器条件で切替える必要が生じ
てくるが、この切替え回路の簡素化のためには出力切替
リレーも含め入力装置に内蔵する事が望ましく、その為
には切替え用接点数を減らして小形リレーの採用を可能
にしなければならない。本発明では以上の点を鑑み、入
力トランスから切替え用接点部までを差動用と抑制用で
共用し、小形化が可能となつた抑制用トランスと、全波
整流用ダイオードを2組設ける事により、その目的を達
成できるようにしている。
以下、本発明の第1実施例を第3図と同一又は相当部
には同一符号を付して説明を省略した第1図について説
明する。第1図において、CT(2−1)〜CT(2−n)
の2次電流に比例した出力を導出する入力装置(3−
1)〜(3−n)(特に入力装置(3−1)だけを詳細
に図示する)はギヤツプ付トランス(13)の2次側に直
列接続した抵抗(11−1)〜(11−4)と、切替スチツ
チ又はタツプ等の切替え器(12)と小形トランス(16)
と前記小形トランスで発生させた電圧を全波整流させる
ためのダイオードブリツジ回路(7)とで構成されてい
る。上記第1図は本発明を単母線保護に適用した場合で
あり、CT(2−1)〜(2−n)の2次電流は各々ギャ
ップ付トランス(13)と抵抗(11−1)〜(11−4)と
で電圧に変換される。この抵抗(11−1)〜(11−4)
は出力電圧の分圧比を変えるもので切替えスイツチ又は
タツプ等の切替え器(12)により行なうもので、前記第
3図に示した従来のトランスの次コイルターンを変更し
てCT比補償するものと同一目的であり、各回線(14−
1)〜(14−n)のCT比が異なる場合、ギヤツプ付トラ
ンス(13)の変成比を同一にしているため、該トランス
(13)の2次電圧は各CTの2次電流に比例して各回線
(14−1)〜(14−n)で異なる。この2次電圧を抵抗
(11−1)(11−4)の内いずれかを選択して電圧とし
て各回線ともに同一にする。
尚抵抗(11−1)〜(11−4)の直列合成値Rとギヤ
ツプ付トランス(13)の2次側リアクタンス値WLとは時
定数L/Rが切替えスチツチ(12)のポジシヨンが変わつ
ても同一となるように考慮してCT2次過渡直流分電流に
対する応答を一定にしている。前記切替えスイツチ(1
2)で選択して得られた出力電圧は動作出力として外部
配線用端子(15−1),(15−2)より取出し、この外
部配線用端子は他回線の入力装置の外部配線用端子と直
列に接続されている。また前記切替えスチツチ(12)で
選択して得られた2次電圧は小形トランス(16)を介し
て動作出力回路(端子(15−1),端子(15−2)間)
と絶縁の上ダイオードブリツジ(7)で全波整流して抑
制電圧として取出すもので、このダイオードブリツジの
出力端子は他回線の入力装置内のダイオードブリツジの
出力端子と並列に接続されている。比率差動継電器
(8)のインピーダンスは、抵抗(11−1)〜(11−
4)に比して充分大きくしているため、入力装置(3−
1)〜(3−n)の出力は定電圧源出力として扱える。
したがつて、比率差動継電器(8)に印加される動作
量は各入力装置(3−1)〜(3−n)の動作出力電圧
のベクトル和(差動電圧)であり、抑制量は各入力装置
(3−1)〜(3−n)のCT2次電流に比例したものの
うち最大値電圧(最大値抑制)となり、従来入方式と同
様の効果を奏する。
次に本発明の第2実施例を第4図の同一又は相当部分
には同一符号を付して説明を省略した第2図について説
明する。第2図において、CT(2−1)〜CT(2−n)
の2次電流に比例した出力を導出する入力装置(3−
1)〜(3−n)(特に入力装置(3−1)だけを詳細
に図示する)はギヤツプ付トラス(13)の2次側に直列
接続した抵抗(11−1)〜(11−4)と、切替スチツチ
又はタツプ等の切替え部(12)と、断路器(9−1)で
制御される補助リレー接点(9−1a),(9−1b)と、
断路器(10−1)で制御される補助リレー接点(10−1
a),(10−1b)と、前記補助リレー接点(9−1a)を
介して入力される小形トランス(16−1)と、この小形
トランス(16−1)で発生させた電圧を全波整流させる
ダイオードブリツジ回路(7−1)と、前記補助リレー
接点(10−1a)を介して入力される小形トランス(16−
2)と、この小形トランス(16−2)で発生させた電圧
を全波整流させるダイオードブリツジ回路(7−2)と
で構成されている。
前記補助リレー接点(9−1a)は断路器(9−1)が
閉時に接点ONするa接点、補助リレー接点(9−1b)は
断路器(9−1)が開時に接点ONするb接点である。尚
図示はしないが全回線ともに入力装置(3−1)と同様
に各々の回線の断路器条件で制御される補助リレー接点
を有している。
上記第2図は本発明を二重母線保護に適用する場合で
あり、ギヤツプ付トランス(13)と抵抗(11−1)〜
(11−4)で発生させた出力電圧を断路器(9−1),
(10−1)の条件に合せて切替えるようにしている。従
来と大きく異なる点は入力装置の差動及び抑制出力回路
が比率差動継電器(8−1)及び(8−2)用に独立し
て2組設けてある点であり、入力装置(3−1)〜(3
−n)の外部において接点(9−1a)〜(9−na),
(9−1b)〜(9−nb),(10−1a)〜(10−na),
(10−1b)〜(10−nb)の配線をしなくてもよい。すな
わちギヤツプ付トランス(13)の2次回路全部を例えば
プリント器板化して、配線の合理化が可能なように考慮
したものである。
尚第2実施例では小形トランス(16−1)〜(16−
2)及びダイオードブリツジ回路(7−1)〜(7−
2)は従来に比して2倍の数を要すが、接点(9−1
a),(9−1b)、(10−1a),(10−1b)は抑制回路
用と差動回路用で共用し、接点数を半減させている。
以上の記載のように、本発明は差動出力用及び抑制出
力用の大形トランスを共用し、かつギヤツプ付とし直流
分電流をカツトしたから、大形トランスの数を半減させ
ることができトランス(16−1),(16−2)はきわめ
て小形にすることができる。又、CT比補償を電圧回路で
実施するようにしたので、CTオープンの危険性がなくな
り、配線も電線径を小さくすることができるため容易と
なり、トランス2次回路を全部プリント基板化する事も
可能となる。更に二重母線保護方式に必要な断路器補助
リレー接点数を半減させる事により、補助リレー数も減
り、安価で小形化となり、かつ配線合理化にも多いに効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は単母線に適用した本発明の比率差動継電器用入
力装置を示す回路図、第2図は二重母線に適用した本発
明の比率差動継電器用入力装置を示す回路図、第3図は
単母線に適用した従来の比率差動継電器用入力装置を示
す回路図、第4図は二重母線に適用した従来の比率差動
継電器用入力装置を示す回路図、第5図はギャップ付ト
ランスを使用した場合と、使用しない場合の差動波形を
示す波形図である。 図において、(1),(1−1),(1−2)……母
線、(2−1)〜(2−n)……CT、(3−1)〜(3
−n)……入力装置、(4),(5)……電流トラン
ス、(4−1)〜(4−3),(5−1)〜(5−3)
……切換えタツプ、(6),(11−1)〜(11−4),
……抵抗、(7),(7−1),(7−2)……全波整
流用ダイオードブリツジ回路、(8),(8−1),
(8−2)…比率差動継電器、(9−1)〜(9−
n),(10−1)〜(10−n)……断路器、(12)……
切換え用スイツチ又はタツプ、(9−1a)〜(9−n
a),(10−1a)〜(10−na)……断路器補助リレーの
a接点、(9−1b)〜(9−nb),(10−1b)〜(10−
nb)……断路器補助リレーのb接点、(13)……ギヤツ
プ付トランス、(16),(16−1),(16−2)……小
形トランス。 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】母線に接続された複数の回線に各々設けら
    れ、各回線の電流を変成する変流器と、この変流器の変
    成する2次電流中に含まれる過渡直流分を除去して変成
    するギャップ付トランスと、このギャップ付トランスの
    2次端子間に接続され、該ギャップ付トランスの2次回
    路時定数L/Rを保つ出力抵抗と、この出力抵抗の両端電
    圧を分圧し、上記各変流器間の変流比をマッチングさせ
    る切替え器と、この切替え器の出力を小形トランスで変
    成しその出力を整流する整流回路とを備え、上記切替え
    器の出力を全回線分直列接続してこの合成値を動作量と
    し、上記整流回路の出力を全回線並列接続してこの合成
    値を抑制量として上記母線の事故を検出する比率差動継
    電器に各々供給することを特徴とする比率差動継電器用
    入力装置。
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