JP2553636Y2 - 液圧緩衝器 - Google Patents

液圧緩衝器

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JP2553636Y2
JP2553636Y2 JP12085290U JP12085290U JP2553636Y2 JP 2553636 Y2 JP2553636 Y2 JP 2553636Y2 JP 12085290 U JP12085290 U JP 12085290U JP 12085290 U JP12085290 U JP 12085290U JP 2553636 Y2 JP2553636 Y2 JP 2553636Y2
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JP
Japan
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piston
set load
adjusting nut
nut
port
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JP12085290U
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Inventor
千春 中沢
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、例えば車両において、車体と車軸間に介
装して路面からの振動を減衰する液圧緩衝器に関する。
《従来の技術》 この種の液圧緩衝器におけるシリンダ内には、ピスト
ンを介して移動自在にピストンロッドが挿入されてお
り、ピストンによってシリンダ内が二つの油室に区画さ
れている。そしてピストンの軸方向に貫通して形成され
た伸ポートと圧ポートをそれぞれディスクバルブ、たと
えばメインバルブとチェックバルブで開閉することによ
り、二つの油室間の油の移動を制約して、ピストンロッ
ドに連結された部材の振動を減衰している。
上記のように構成された従来の液圧緩衝器において
は、第4図に示すように、ピストン1に形成された圧ポ
ート2を開閉するチェックバルブ3は、ディスク状のア
シストスプリング4によって圧ポート2の開口部に押圧
付勢され、減衰力を調整されるようになっている。そし
てアシストスプリング4の付勢力はピストンロッド5に
螺着されたセット荷重調整ナット6により調整される。
なお、この種の液圧緩衝器としては、特開昭56−1385
37号公報に記載されたように、ピストンの外周に設けら
れたピストンリング部材の半径方向内周面に内方に延び
る突出部を設けて、この突出部を介してピストンリング
部材をピストンに固定することにより、ピストンリング
部材のピストンへの取付けを容易にし、かつピストンリ
ング部材の温度変化による軸方向への膨張を許容したも
のが知られている。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら第4図に示す従来例によると、セット荷
重調整ナット6はアシストスプリング4の付勢力により
ピストンロッド5に対する緩み止めの機能も兼ね備なえ
るようになされている。このため、減衰力の調節によっ
てはアシストスプリング4のセット荷重が低く、極端な
場合、セット荷重が限りなく零に近づく場合があり、こ
のような場合にはセット荷重調整ナット6に生じる反力
も小さく、緩衝器の作動中にナット6が緩み、ピストン
ロッド5に対する緩み止め機能としては、極端に低下し
てしまい、ナット6が脱落するという問題も考えられ
る。
この考案は上記の点に鑑みてなされたもので、バルブ
をポートに押圧する付勢手段であるアシストスプリング
のセット荷重を減衰力を調整すべく低く設定した場合で
も、セット荷重調整ナットの緩みや脱落を防止すること
のできる液圧緩衝器を提供することを目的とする。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために、この考案は、シリンダ内
にピストンを介してピストンロッドが移動自在に挿入さ
れ、前記ピストンはシリンダ内に二つの油室を区画し、
この二つの油室はピストンに設けた伸ポートと圧ポート
を介して連通し、該伸ポート及び圧ポートにそれぞれメ
インバルブ及びチェックバルブを開閉自在に設け、両バ
ルブを前記ピストンロッドに螺合されたナットで挟持す
るとともに、前記両バルブを前記伸ポート及び圧ポート
にそれぞれ押圧する付勢手段と、該付勢手段の押圧力を
調整するセット荷重調整ナットとを具備した液圧緩衝器
において、前記付勢手段と並列に前記セット荷重調整ナ
ットのみを押圧支持する補助付勢手段を設けたことを特
徴とする。
《作用》 上記の構成によると、液圧緩衝器の低減衰力仕様を満
足させるために、バルブをポートに押圧する付勢手段に
よるセット荷重を低く設定した場合でも、付勢手段に並
列に設けた補助付勢手段の反力により、セット荷重調整
ナットの軸力は保持されるため、セット荷重調整ナット
の緩みや脱落を防止することができる。
《実施例》 以下、この考案の一実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図はこの考案の一実施例の構成を示す縦断面図で
あり、第2図は第1図のA部拡大図である。図におい
て、シリンダ11内にピストン12を介してピストンロッド
13が軸方向に移動自在に挿入され、ピストン12はシリン
ダ11内に二つの油室14,15を区画している。ピストンロ
ッド13の一端にはピストン嵌合部16が同心上に縮径され
て形成されており、ピストン嵌合部16の先端外周にはピ
ストン締結ナット17が螺着される外径ねじ18が形成され
ている。
ピストン嵌合部16にはディスク状の補助スプリング1
9、ワッシャ20、アシストスプリング21、圧側のディス
クバルブ22、ピストン12、伸側のディスクバルブ23、ア
シストスプリング24、ワッシャ25、補助スプリング26が
順次嵌合装着されており、先端に螺着されたピストン締
結ナット17によりピストンロッド13の段差部13aに対し
て締付け固定されている ピストン12には軸方向に貫通して圧ポート27及び伸ポ
ート28が設けられており、圧ポート27はディスクバルブ
22によって開閉され、伸ポート28はディスクバルフ23に
よって開閉される。そしてピストン12によって区画され
たシリンダ11内の油室14,15間の油の移動を制約して、
ピストンロッド13の振動を減衰するようになっている。
またディスクバルブ22及び23はそれぞれピストン嵌合部
16に同心状に装着された付勢手段であるディスク状のア
シストスプリング21,24によって、それぞれ圧ポート27
及び伸ポート28の開口部に押圧付勢されている。
一方、ピストンロッド13のピストン嵌合部16に連接す
る部分の外周には、セット荷重調整ナット29が螺合して
いる。また、ナット29の下端面には第2図に示すよう
に、端面29aに対して凹状の2段の段差面29b及び29cが
同心状に形成されている。さらにアシストスプリング21
の外周近傍が端面29aに当接し、補助付勢手段である補
助スプリング19の外周近傍が段差面29bに当接してい
る。そしてセット荷重調整ナット29を回転してアシスト
スプリング21のセット荷重を設定し、補助スプリング19
によってアシストスプリング21の付勢力とは関係なくナ
ット29のみを軸方向に押圧付勢して、ナット軸力を保持
させるようになっている。
同時に、ピストン締結ナット17の外周にはセット荷重
調整ナット30が螺合しており、アシストスプリング24の
外周近傍がナット30の外周に形成された突出部30aに当
接している。また補助スプリング26の外周はセット荷重
調整ナット30の図中上端の端面内周側に当接しており、
ナット軸力を保持させるようになっている。
この実施例によれば、第2図に示すようにアシストス
プリング21によるディスクバルブ22のセット荷重をFs
し、アシストスプリング21のナット29に作用する反力を
Fとし、補助スプリング19のナット29に作用する付勢力
をWとしたとき、ナット29の軸力はF+Wとなる。従っ
て液圧緩衝器の低減衰力仕様を満足させるため、セット
荷重FSを低く設定た場合アシストスプリング21の反力F
も小さくなるが、補助スプリング19の付勢力Wがナット
29に作用しているため軸力を保持することができる。こ
の結果、セット荷重調整ナット29の緩み、脱落を防止
し、車両にこの液圧緩衝器を取付けた場合の車両として
の乗心地や操安性の低下を防止することができる。セッ
ト荷重調整ナット30についても同様である。
第3図にこの考案の他の実施例を示す。図において第
1図に示す実施例に対応する部分には同一符号を付して
示し、説明を適宜省略する。
この実施例ではセット荷重調整ナットをディスクバル
ブ23側にのみ設け、アシストスプリング24及び補助スプ
リング26をコイルスプリングとしたものである。アシス
トスプリング24はセット荷重調整ナット30とディスクバ
ルブ23との間にリテーナ31を介して装着されており、補
助スプリング26はピストン締結ナット17とセット荷重調
整ナット30との間に装着されている。
この実施例によっても前述した実施例と同様の効果を
得ることができる。
《考案の効果》 以上説明したよう、この考案によれば、液圧緩衝器に
設けられたバルブを押圧する付勢手段と並列に、セット
荷重調整ナットのみを押圧する補助付勢手段を設けたの
で、減衰力調整のためにセット荷重を低く設定せざるを
得ない場合でも、セット荷重調整ナットの緩みや脱落を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の構成を示す縦断面図、第
2図は第1図のA部拡大図、第3図はこの考案の他の実
施例の構成を示す縦断面図、第4図は従来の液圧緩衝器
の一例の要部を示す縦断面図である。 11……シリンダ、12……ピストン、13……ピストンロッ
ド、14,15……油室、17……ピストン締結ナット、19,26
……補助スプリング(補助付勢手段)、21,24……アシ
ストスプリング(付勢手段)、22,23……ディスクバル
ブ、27……圧ポート、28……伸ポート、29,30……セッ
ト荷重調整ナット。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ内にピストンを介してピストンロ
    ッドが移動自在に挿入され、前記ピストンはシリンダ内
    に二つの油室を区画し、この二つの油室はピストンに設
    けた伸ポートと圧ポートを介して連通し、該伸ポート及
    び圧ポートにそれぞれディスクバルブを開閉動自在に設
    け、両バルブを前記ピストンロッドに螺合されたナット
    で挟持するとともに、前記両バルブを前記伸ポート及び
    圧ポートにそれぞれ押圧する付勢手段と、該付勢手段の
    押圧力を調整するセット荷重調整ナットとを具備した液
    圧緩衝器において、前記付勢手段と並列に前記セット荷
    重調整ナットのみを押圧支持する補助付勢手段を設けた
    ことを特徴とする液圧緩衝器。
JP12085290U 1990-11-20 1990-11-20 液圧緩衝器 Expired - Lifetime JP2553636Y2 (ja)

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JP12085290U JP2553636Y2 (ja) 1990-11-20 1990-11-20 液圧緩衝器

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JPH0478349U JPH0478349U (ja) 1992-07-08
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ID=31868738

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JP4602191B2 (ja) * 2005-05-10 2010-12-22 本田技研工業株式会社 可変減衰力ダンパー
JP2015117737A (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 株式会社ショーワ 圧力緩衝装置

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JPH0478349U (ja) 1992-07-08

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