JP2553327Y2 - 計器構造 - Google Patents

計器構造

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JP2553327Y2
JP2553327Y2 JP4652092U JP4652092U JP2553327Y2 JP 2553327 Y2 JP2553327 Y2 JP 2553327Y2 JP 4652092 U JP4652092 U JP 4652092U JP 4652092 U JP4652092 U JP 4652092U JP 2553327 Y2 JP2553327 Y2 JP 2553327Y2
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哲夫 小長谷
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、指針及び、指針に対
応する目盛部を備えた計器構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の計器構造としては、例え
ば自動車における速度計などの計器類があるが、図6に
その正面図、図7に図6のA−A断面図として示してい
る。この例では、ケース1のほぼ中央に速度計3が配置
された構造であり、その左右に温度計5や燃料計7が配
置されている。ケース1の前方側(図7中で左側)開口
には見返し9を介して透明な表ガラス11が装着され、
ケース1の内部に文字盤13及び指針15が配置されて
いる。指針15に対し、車両の速度に応じた回転角度を
与える内機17は、ケース1の底部に装着されている。
【0003】ケース1の底部の上下両端にはランプ19
が装着されており、このランプ19の光は、内機17に
取り付けられる支持部材21に支持されて文字盤13の
裏側に配置される導光板23に導かれ、指針15及び文
字盤13の目盛部から外部に放射され、これにより夜間
での視認性を向上させている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の計器構造は、文字盤上に指針が配置されたも
のであることから、表面的な表示であり、立体感(奥行
き感)がなく、高級感に乏しいという問題がある。
【0005】そこで、この考案は、立体感のある計器構
造とすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この考案は、ケース内における目視方向前方に鏡面
部材を傾斜させて設けるとともに、この鏡面部材の表面
側に指針を配置し、この指針に対応する目盛部を、前記
鏡面部材に反射して目視可能となるようケースの内側壁
面に設けたものである。
【0007】
【作用】このような計器構造によれば、目盛部は鏡面部
材に反射して見えることから奥面に表示されているよう
に見え、また指針は鏡面部材に反射することから宙に浮
いているように見える。
【0008】
【実施例】以下、この考案の実施例を、図1ないし図5
に基づき説明する。
【0009】図2は、自動車における計器の正面図で、
中央に速度計24が、速度計24の左右両側には温度計
25や燃料計27が配置されている。図1は図2のB−
B断面図であり、速度計24における内部構造を示して
いる。ケース29は前方側に開口部31が形成され、こ
の開口部31は見返し33を介して透明な表面ガラス3
5が装着されている。ケース29内は、前方上端(図1
中で左上端)と後方下端(図1中で右下端)とを接続す
るように、傾斜面37が図2中で左右方向にケース29
の全長にわたり形成されている。この傾斜面37の表面
側には鏡面部材としてのミラー39が取り付けられ、ミ
ラー39の表面側には、若干の隙間を介して指針41が
配置されている。指針41は、回転中心となる指針キャ
ップ41aが、図3に示すように、半球状を呈してい
る。
【0010】傾斜面37及びミラー39には、中央に貫
通孔37a及び39aがそれぞれ形成され、これら貫通
孔37a及び39a内には前記指針41の指針キャップ
41aを支持する支軸43が挿入されている。傾斜面3
7の裏側には、前記支軸43に連結され指針41に車両
の速度に応じた回転角度を与える内機45が配置されて
いる。内機45は、傾斜面37に前部側に設けられた支
持部材47を介してねじ49により固定されている。内
機45は後部側が配線基板51に実装されており、配線
基板51とケース29との間には、電気接続用のリード
線を外部に引き出すための中空円筒のスペーサ53が挟
持されている。
【0011】ケース29は、前述した指針41や内機4
5が収納されるケース本体29aに対し、ランプ55が
中央に取り付けられた下部カバー29bが装着される構
造となっている。この下部カバー29bとケース本体2
9aとの間には、指針41に対応する目盛部及び意匠
を、図1中で上面側に備えた文字盤57が配置されてい
る。ランプ55は、文字盤57上の目盛部を発光させる
ためのもので、目盛部から発光した光によって指針41
も照明される。この場合、目盛部だけでなく文字盤57
全体を透過照明するようにもできる。
【0012】このような計器構造によれば、指針41は
半球状の指針キャップ41aがミラー39に反射するこ
とで、一つの球のように見え、かつ指針41全体が、図
4に示すように、宙に浮いているように見えて立体感が
生まれる。また、文字盤57上の目盛や意匠もミラー3
9に反射することで、実際には下面に表示されているも
のが、奥面に表示されているように見え、奥行き感が得
られる。
【0013】図5は、上記計器構造を模式的に示したも
ので、b面側から見たとして、ミラー39に相当するd
面上の半球状の指針キャップ41aが球のように写し出
される一方、文字盤57に相当するa面の目盛や意匠
は、d面で反射して写り、これが奥面(c面)に表示さ
れているように見える。
【0014】なお、温度計25及び燃料計27について
も、指針59及び61がミラー39の表面側に配置さ
れ、指針59及び61に対応する目盛や意匠が文字盤5
7上に設けられており、これによって温度計25及び燃
料計27も立体感のある構造となっている。
【0015】
【考案の効果】以上説明してきたように、この考案によ
れば、ケース内における目視方向前方に傾斜状態で設け
た鏡面部材の表面側に指針を配置し、この指針に対応す
る目盛部を、前記鏡面部材に反射して目視可能となるよ
うケースの内側壁面に設けたので、指針が鏡面部材に反
射して宙に浮いているように見えるとともに、目盛部も
鏡面部材に反射して奥面に表示されているように見え、
立体感のある計器構造を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す自動車用の計器の内
部構造を示す、図2のB−B断面図である。
【図2】図1の計器の正面図である。
【図3】図1及び図2の計器に使用される指針の正面図
及び側面図である。
【図4】図1及び図2の計器の斜視図である。
【図5】図1の計器構造を模式的に示した説明図であ
る。
【図6】従来例を示す自動車用計器の正面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【符号の説明】
29 ケース 39 ミラー(鏡面部材) 41 指針 57 文字盤

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内における目視方向前方に鏡面部
    材を傾斜させて設けるとともに、この鏡面部材の表面側
    に指針を配置し、この指針に対応する目盛部を、前記鏡
    面部材に反射して目視可能となるようケースの内側壁面
    に設けたことを特徴とする計器構造。
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