JP2553164B2 - 排煙システム - Google Patents

排煙システム

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JP2553164B2 JP63262492A JP26249288A JP2553164B2 JP 2553164 B2 JP2553164 B2 JP 2553164B2 JP 63262492 A JP63262492 A JP 63262492A JP 26249288 A JP26249288 A JP 26249288A JP 2553164 B2 JP2553164 B2 JP 2553164B2
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佳明 長沢
久 半沢
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、排煙システムに係わり、特に、部屋の上部
に形成された排煙チャンバにより有害な煙を排出する排
煙システムに関する。
〔従来の技術〕
今日においては、高層ビル等では、燃焼時に多量の有
害な煙を発生する樹脂等を原材料とした物が多数使用さ
れている。
このため、従来、天井面近傍に形成された排煙口か
ら、火災初期段階の有害な煙を外部に排出する排煙シス
テムが開発されている。
第3図は、このような排煙システムを示すもので、符
号11は、高層ビル等の高さ方向に所定間隔を置いて複数
形成されるスラブを示している。
これ等のスラブ11の下方には、所定距離を置いて天井
面13が配置され、この天井面13には、天井面13を有する
部屋15で発生した有害な煙を外部に排出する排煙口17が
形成されている。
そして、スラブ11とその下方の天井面13との間の空間
は、排煙チャンバ19とされている。
この排煙チャンバ19には、外部とファン21を介して連
通する排煙ダクト23が開口されている。
このような排煙システムでは、部屋15内で有害な煙が
発生すると、ファン21が作動して、部屋15内の煙を天井
面13の排煙口17から排煙チャンバ19を介して吸引し、外
部に排出することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような排煙システムでは、部屋15
に配置されたドア27等が開口している場合には、この開
口部から空気が侵入して部屋15内に煙が拡散充満し、ド
ア27等から廊下等に拡散し、部屋15からの人間の避難が
困難になるという問題があった。
一方、部屋15に配置されたドア27が閉とされており、
部屋15が密閉されている場合には、ファン21が作動する
と、部屋15内が負圧状態となるため、排煙口17から煙を
有効に吸引して外部に排出することが困難になるという
問題があった。
本発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、有害な煙の拡散を確実に防止することができ
ると共に、排煙口から外部への煙の排出を従来よりも大
幅に促進することができる排煙システムを提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の排煙システムでは、上下方向に所定間隔を置
いて複数配置されるそれぞれのスラブの下方に所定距離
を置いて天井面を形成すると共に、この天井面に排煙口
を形成し、この天井面と前記スラブとの間の空間を排煙
チャンバとし、前記天井面を有する部屋に発生した煙を
前記天井面の排煙口から前記排煙チャンバを介して外部
に排出してなる排煙システムにおいて、前記部屋の下部
に給気チャンバを形成し、この給気チャンバに空気供給
装置からの空気を供給し、この空気を前記部屋の上方に
噴出するようにしてなるものである。
〔作 用〕
本発明の排煙システムでは、部屋に有害な煙が発生す
ると、空気供給装置からの空気を部屋の下部に形成され
た給気チャンバに供給し、この給気チャンバから部屋の
上方に空気を噴出し、有害な煙を部屋の上方に導き、天
井面に形成された排煙口から有害な煙を空気と共に吸引
し、排煙チャンバを介して外部に排出する。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細を図面に示す一実施例について説
明する。
第1図は本発明の排煙システムの一実施例を示すもの
で、図において、符号31は、事務用のビル等の上下方向
に所定間隔を置いて複数形成されるスラブを示してい
る。
このスラブ31の下方には、所定距離を置いて天井面33
が形成されている。この天井面33には、有害な煙を排出
する排煙口35が形成され、スラブ31とその下方の天井面
33との間の空間は、排煙・環気チャンバ37とされてい
る。
この排煙・環気チャンバ37には、外部にファン39を介
して連通する排煙ダクト41が開口されている。
又、スラブ31の下方には、天井面33を有する部屋43が
形成され、その右側には隣接室45が形成されている。
そして、部屋43の下部には給気チャンバ47が形成され
ている。この給気チャンバ47は、部屋43の下方のスラブ
31とその上方に所定距離を置いて形成される床面49によ
り形成されている。
又、部屋43の左側方には、空気供給装置である空調装
置51が配置されている。
床面49には、この空調装置51からの空調空気を、部屋
43の上方に噴出する吹出口53が形成されている。
空調装置51は、部屋43内の空気調節を行なう空調機55
と、この空調機55から給気チャンバ47に空調空気を供給
する供給ダクト57と、部屋43内の空調空気を空調機55に
導入する還気ダクト59と、新鮮な空気を導入する空気導
入ダクト61とから構成されている。
還気ダクト59は排煙・環気チャンバ37内に突出し、そ
の先端が排煙・環気チャンバ37内に開口している。
又、供給ダクト57は給気チャンバ47内に突出し、給気
チャンバ47内に開口している。
さらに、この実施例では、火災初期段階において、排
煙口35から外部に排出される空気量は、給気チャンバの
吹出口53から部屋43内に導入される空気量よりも少し大
とされ、部屋43内は僅かに負圧状態とされている。
又、天井面33には煙感知器63が配置され、部屋43内に
火災が発生すると、煙感知器63からの信号によりファン
39及び空調装置51が制御される。
以上のように構成された排煙システムでは、通常時
は、第2図に示すように、空調機55からの空調空気が供
給ダクト57,給気チャンバ47,床面49の吹出口53を介して
部屋43の上方に噴出し、部屋43内を循環して空調を行な
う。部屋43内を空調した空調空気は排煙・環気チャンバ
37,還気ダクト59を介して空調機55に導入される。
そして、以上のように構成された排煙システムでは、
部屋43内で火災が発生して有害な煙が発生すると、第1
図に示したように、煙感知器63からの信号によりファン
39が作動されると共に還気ダクト59が閉とされ、外部か
らの新鮮空気が空気導入ダクト61から空調機55,給気チ
ャンバ47,床面49の吹出口53を介して部屋43の上方に噴
出され、有害な煙が部屋43の上方に導かれ、天井面33の
排煙口35から部屋43内の有害な煙が新鮮空気と共に吸引
され、排煙ダクト41を介してファン39により外部に排出
される。
しかして、以上のように構成された排煙システムで
は、スラブ31とその下方の天井面33との間の空気を排煙
・環気チャンバ37とし、部屋43の下部に床面49とスラブ
31により給気チャンバ47を形成し、床面49に吹出口53を
形成したので、部屋43内で有害な煙が発生すると、空調
機55からの新鮮空気が給気チャンバ47,床面49の吹出口5
3を介して部屋43の上方に噴出して有害な煙を部屋43の
上方に導き、天井面33の排煙口35から部屋43内の有害な
煙を新鮮空気と共に吸引して外部に排出することがで
き、部屋43内での有害な煙の拡散を防止することができ
る共に、有害な煙の外部への排出を促進することができ
る。
これにより、火災初期段階において、部屋43内の居住
者等の避難をより容易とすることができる。
又、外部に排出される空気量を、部屋43内に導入する
空気量よりも少し大とし、部屋43内を僅かに負圧状態と
したので、部屋43のドア27等が開いていても、ドア等か
ら有害な煙が拡散することが殆どなく、部屋43内の居住
者等の避難をより容易とすることができる。
尚、上記実施例では、空気供給装置を空調装置51とし
た例について説明したが、本発明は上記実施例に限定さ
れるものではなく、給気チャンバ47に空気を供給する空
気供給装置を、空調装置51とは別個に設けても上記実施
例と同様の効果を得ることができる。
〔発明の効果〕
以上のように構成された排煙システムでは、部屋の下
部に給気チャンバを形成し、この給気チャンバに空気供
給装置からの空気を供給し、この空気を部屋の上方に噴
出するようにしたので、部屋に有害な煙が発生すると、
空気供給装置からの空気を給気チャンバに供給し、この
空気を部屋の上方に噴出して有害な煙を部屋の上方に導
き、天井面に形成された排煙口から有害な煙を空気と共
に吸引し、排煙チャンバを介して外部に排出し、有害な
煙の拡散を確実に防止することができると共に、煙の外
部への排出を従来よりも大幅に促進することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の排煙システムにおける煙の流れを示す
説明図である。 第2図は本発明の排煙システムにおいて、空調空気の流
れを示す説明図である。 第3図は従来の排煙システムにおける煙の流れを示す説
明図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 31……スラブ 33……天井面 35……排煙口 37……排煙・環気チャンバ 43……部屋 47……給気チャンバ 51……空調装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長沢 佳明 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 半沢 久 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 似鳥 雅則 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 増沢 忠 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向に所定間隔を置いて複数配置され
    るそれぞれのスラブの下方に所定距離を置いて天井面を
    形成すると共に、この天井面に排煙口を形成し、この天
    井面と前記スラブとの間の空間を排煙チャンバとし、前
    記天井面を有する部屋に発生した煙を前記天井面の排煙
    口から前記排煙チャンバを介して外部に排出してなる排
    煙システムにおいて、前記部屋の下部に給気チャンバを
    形成し、この給気チャンバに空気供給装置からの空気を
    供給し、この空気を前記部屋の上方に噴出するようにし
    てなることを特徴とする排煙システム。
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