JP2739672B2 - 建造物の給排気設備 - Google Patents

建造物の給排気設備

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JP2739672B2 JP4290404A JP29040492A JP2739672B2 JP 2739672 B2 JP2739672 B2 JP 2739672B2 JP 4290404 A JP4290404 A JP 4290404A JP 29040492 A JP29040492 A JP 29040492A JP 2739672 B2 JP2739672 B2 JP 2739672B2
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喜美 須山
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株式会社間組
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建造物の給排気設備、特
に建造物の室内に送り込まれる空気と、室内から排出さ
れる空気との混合、すなわちショートサーキットを防止
する建造物の給排気設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地上あるいは地上および地下の両方にわ
たって構築された高層ビル等の建造物には、室内への光
の取り入れを行なうために、建造物のほぼ中心部分に垂
直方向に延びる半閉鎖空間であるボイド部を設け、この
ボイド部を使って各室の給排気を行なうようにしたもの
があるが、そのような建造物の給排気設備の従来例とし
ては、例えば図5及び図6に示すものがある。
【0003】図5において、符号1は建造物、2は建造
物1の中心部分に設けられたボイド部、3は建造物1の
内部を仕切って形成された室である。このような建造物
1において、各室3に給排気を行なうために給気ダクト
4と排気ダクト5とが設けられている。給気ダクト4お
よび排気ダクト5はそれぞれ、例えば建造物1の屋上1
aに設置された給気装置および排気装置にそれぞれ接続
され、給気装置によって給気ダクト4へ外気が送り込ま
れる一方、排気装置によって排気ダクト5中の空気が外
気中へ吸い出される。そして、給気ダクト4は、途中で
適宜枝分かれして各室3に接続されている一方、排気ダ
クト5もまた、途中で枝分かれして各室3に接続される
ことにより、いずれも共同ダクトとなっている。このた
め、前記給気装置および排気装置の動作によって各室3
の空気循環が行なわれる。
【0004】図6は、給排気設備の他の従来例を示す図
である。この図において、符号6は地下に構築された建
造物、7は地下建造物6の中心部分に設けられた換気用
竪穴であるアトリウム(前記ボイド部2に相当する)、
8は地下建造物6の内部を仕切って形成された室であ
る。この従来例では、図に示すような地下建造物6にお
いて各室8に給排気を行なうために、各室8のアトリウ
ム7に面する壁には給気口9と排気口10とが設けられ
ている。そして、各室8の給気口9および排気口10に
おいて空気の自然流通によって空気循環を行なったり、
あるいは給気口9および/または排気口10にブロワー
などの給排気装置を取り付け、アトリウム7と室8内と
の間で強制的に空気循環を行なったりしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の建造物の給排気設備にあって、図5に示す給
排気装置ではボイド部2に給気ダクト4および排気ダク
ト5を設置しなければならないため、ダクトスペースが
大型化する上、余分な送風設備が必要になるという不具
合がある。
【0006】また図6に示す給排気装置では、清浄であ
るべき給気用の空気と、汚染された排気空気とがボイド
部2内で混合されてしまい各室8へ清浄な空気を取り込
むことができなくなる虞がある。また、この例では排気
口10から排出された空気がすぐ近くの給気口9から再
び室8の内部に取り込まれてしまうという、いわゆるシ
ョートサーキットの問題が生じる虞がある。
【0007】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、設備の大型化を防止し、且つ給気空気
と排気空気との混合を無くした建造物の給排気設備を提
供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、建造物の外皮部分に二重パネル壁を設
け、この二重パネル壁の内側のパネルに各室内に空気を
供給する給気口を設けて室内を二重パネル空間に通じさ
せる一方、外側のパネルには各室の空気を屋外に放出す
る排気口を設けて室内と前記排気口を外皮外側空間と直
結したことを要旨とする。
【0009】
【作用】前記構成により、本発明の給排気設備では、給
気口を通して二重パネル空間から給気空気を取り入れる
一方、排気口を通して外気中に排気空気を送り出す。二
重パネル空間は2枚のパネルによって間に形成された空
間であり、外気はこの二重パネル壁の外側にあるので、
両者は互いに隔離されている。したがって、給気口から
取り込まれる給気空気と排気口から送り出される排気空
気とは混合せず新鮮な空気を室内に取り込んで汚れた空
気を室外へ排出することが可能である。
【0010】
【実施例】図1ないし図4は本発明による建造物の給排
気設備の一実施例を示す図である。このうち図1は建造
物全体について給排気設備の設置状態を概略的に示す断
面図、図2は建造物の一部のフロアについて給排気設備
と空気の流れを説明する断面斜視図、図3は図2とは別
に室内への給気および排気の原理をモデル化して説明す
る側方断面図、図4は建造物全体について給排気設備に
よる空気の流れ状態を説明する斜視図である。
【0011】図1において符号11は建造物、12は建
造物11の中心部分に設けられたボイド部、13は建造
物11の内部を仕切って形成された室である。建造物の
ボイド部12側外面には、この外面を構成する内側パネ
ル14から一定の間隔(例えば約50センチメートル)
を開けてガラスやアクリル等の透明材料から成る外側パ
ネル15が設けられ、明かり取り用の二重パネル壁を構
成している。この二重パネル壁の内側パネル14と外側
パネル15との間には空間16が形成されており、この
空間16は建造物11の屋上部分において外気に通じて
いる。そして、この二重パネル壁の内側パネル14には
給気口17を設けて建造物11の各室13を二重パネル
間に形成された空間16に通じさせる一方、外側パネル
15には排気口18を設けて室13内と前記排気口18
とをダクト19によって直結し、室内をボイド部12を
介して外気に通じさせている。なお図1中符号20は地
面である。
【0012】図2は、建造物11の一部フロア(3フロ
ア分)について、給排気設備を通る空気流れを説明する
図である。この図に示すように、屋上部分から空間16
内に図中白い矢印Cで示す新鮮な空気が流入する。空間
16は上下方向に吹き抜け構造になっているから、前記
屋上部分から入った新鮮な空気Cは空間16内で地面2
0近くへ届くことができる。そして、この新鮮な空気C
は各室13において給気口17を通って室内に入り、そ
れぞれの室内を循環した後、同図中黒い矢印Dで示す汚
れた空気となってダクト19およびこれに接続された排
気口18を通ってボイド部12内へ排出される。
【0013】したがって、1つの室13について空気の
流れを分かり易く示すと、図3に示すようになり、空間
16から給気口17を通って室内に入り、次にダクト1
9及び排気口18を通って直接ボイド部12へと流出す
る。これにより、給気空気と排気空気とがボイド部12
内で混合したり、或いは給気空気と排気空気のショート
サーキットが生じて室13の換気効率が低下するという
ことはなくなる。また、空間16の幅寸法は種々の値に
設定することができるが、常識的にはせいぜい1メート
ル以下であるから、外側パネル15の内側面が汚れた場
合、掃除がしにくい。そして、給気口17と排気口18
の配置を前記とは逆にして、空間16内に排気空気を吐
き出すようにすると、空間16内に排気空気中のタバコ
のやにや粉塵等の汚染物質が充満・付着して外側パネル
15の内面を汚すことになる。この実施例においては、
空間16側に給気口17を設け、汚れた空気Dは排気口
18を通して直接ボイド部12へ排出するようにしたた
め、外側パネル15が汚れる心配はない。
【0014】このような空気循環が各室13において行
なわれると、建造物11の屋上部分では、図4に示すよ
うに、空間16に新鮮な空気Cが吸い込まれる一方、ボ
イド部12からは上空へ向けて汚れた空気Dが排出され
る。よって、この建造物11の屋上部分においてボイド
部12の開口と空間16の開口とに数メートル程度の段
差をつけておけば(例えばボイド部12の開口位置を高
くする)、建造物11全体の給気空気と排気空気が混合
することはなく、新鮮な空気Cを給気口17側に取り入
れることができる。
【0015】なお、この実施例においては建造物11と
して地上に建つビルディングを例に挙げて説明したが、
先に図6を参照して説明したように地下に掘り下げて建
造され、換気用竪穴であるアトリウムを有する建造物に
対しても本発明を同様に適用することができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
建造物の外皮部分に二重パネル壁を設け、この二重パネ
ル壁の内側のパネルには給気口を設けて室内を二重パネ
ル空間に通じさせる一方、外側のパネルには排気口を設
けて室内と前記排気口を直結したため、給気口から取り
込まれる給気空気と排気口から送り出される排気空気と
は混合せず新鮮な空気を室内に取り込んで汚れた空気を
室外へ排出することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建造物全体について給排気設備の設置状態を概
略的に示す断面図。
【図2】建造物の一部のフロアについて給排気設備と空
気の流れを説明する断面斜視図。
【図3】前記図2とは別に室内への給気および排気の原
理をモデル化して説明する側方断面図。
【図4】建造物全体について給排気設備による空気の流
れ状態を説明する斜視図。
【図5】従来の建造物全体について給排気設備の設置状
態の一例を概略的に示す断面図。
【図6】従来の建造物全体について給排気設備の設置状
態の他の例を概略的に示す断面図。
【符号の説明】
11 建造物 12 ボイド部 13 室 14 内側パネル 15 外側パネル 16 空間 17 給気口 18 排気口 19 ダクト

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の外皮部分に二重パネル壁を設
    け、この二重パネル壁の内側のパネルには給気口を設け
    て室内を二重パネル間に形成された空間に通じさせる一
    方、外側のパネルには排気口を設けて室内と前記排気口
    を直結し、室内を外気に通じさせたことを特徴とする建
    造物の給排気設備。
  2. 【請求項2】 二重パネル壁の各パネルは透明材料によ
    り構成されていることを特徴とする請求項1記載の建造
    物の給排気設備。
  3. 【請求項3】 二重パネル壁の2枚のパネルは50セン
    チメートル以上の間隔をおいて設置されていることを特
    徴とする請求項1または2記載の建造物の給排気設備。
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