JP2552814B2 - 振動連続固液分離装置および振動連続乾燥装置 - Google Patents
振動連続固液分離装置および振動連続乾燥装置Info
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- JP2552814B2 JP2552814B2 JP6050216A JP5021694A JP2552814B2 JP 2552814 B2 JP2552814 B2 JP 2552814B2 JP 6050216 A JP6050216 A JP 6050216A JP 5021694 A JP5021694 A JP 5021694A JP 2552814 B2 JP2552814 B2 JP 2552814B2
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- Devices And Processes Conducted In The Presence Of Fluids And Solid Particles (AREA)
- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動スクリーン上に固
体粒と液体との混合物を供給し、振動によって固体粒を
搬送させつつスクリーン下に液体を分離し、必要に応じ
て乾燥する振動連続固液分離装置、振動連続乾燥装置、
および連続振動固液分離方法に関する。とくに、水中切
断した有機重合体ペレットから水を除去し乾燥する、紡
糸または成形用の原料ペレット製造に利用すると有効で
ある。
体粒と液体との混合物を供給し、振動によって固体粒を
搬送させつつスクリーン下に液体を分離し、必要に応じ
て乾燥する振動連続固液分離装置、振動連続乾燥装置、
および連続振動固液分離方法に関する。とくに、水中切
断した有機重合体ペレットから水を除去し乾燥する、紡
糸または成形用の原料ペレット製造に利用すると有効で
ある。
【0002】
【従来の技術】固体粒を振動スクリーン上に供給して熱
風と接触させ、連続的に乾燥する振動連続乾燥装置は、
比較的安価な装置で大量の固体粒を移動させつつ連続的
に乾燥することができるので、多くの製造業に利用され
ている。しかし、液体分の多い固液混合物は、液体の分
離操作と振動搬送とが両立せず、連続的に振動乾燥でき
ないので、遠心分離機などを用い、液体分をある程度分
離した後、振動連続乾燥装置を利用するか、やむをえず
他の形式の乾燥機を利用して乾燥せざるを得なかった。
風と接触させ、連続的に乾燥する振動連続乾燥装置は、
比較的安価な装置で大量の固体粒を移動させつつ連続的
に乾燥することができるので、多くの製造業に利用され
ている。しかし、液体分の多い固液混合物は、液体の分
離操作と振動搬送とが両立せず、連続的に振動乾燥でき
ないので、遠心分離機などを用い、液体分をある程度分
離した後、振動連続乾燥装置を利用するか、やむをえず
他の形式の乾燥機を利用して乾燥せざるを得なかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近開発さ
れた各種の、いわゆるエンジニアリングプラスチックや
複合素材の固体粒を乾燥するに及んで、硬度が高いなど
の理由により、前工程で使用する高価な連続遠心分離機
を激しく損耗するという問題が発生するようになった。
そこで、本発明者は、液体分の多い固液混合物から低コ
ストで液体を連続分離する装置および方法、あるいは液
体分の多い固液混合物を遠心分離機を用いないで乾燥で
きる振動連続乾燥装置を課題に研究し、本発明を完成し
た。
れた各種の、いわゆるエンジニアリングプラスチックや
複合素材の固体粒を乾燥するに及んで、硬度が高いなど
の理由により、前工程で使用する高価な連続遠心分離機
を激しく損耗するという問題が発生するようになった。
そこで、本発明者は、液体分の多い固液混合物から低コ
ストで液体を連続分離する装置および方法、あるいは液
体分の多い固液混合物を遠心分離機を用いないで乾燥で
きる振動連続乾燥装置を課題に研究し、本発明を完成し
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する本
発明の好ましい実施態様例を図1に模式的に示す。本実
施態様例は、次記の振動連続固液分離装置を含む本発明
の振動連続乾燥装置である。さて、前記の課題は、本発
明の、帯状の振動脱液スクリーン1の一端側に設けられ
た供給口2から固体粒と液体との混合物を振動脱液スク
リーン1上に供給し、供給された混合物を振動脱液スク
リーン1の他端側に設けられた取出口3に向けて振動搬
送しながら、液体を振動脱液スクリーン下に分離する振
動連続固液分離装置であって、かつ、振動脱液スクリー
ン1が、混合物の搬送方向に対し複数のセクション1a
〜1dに分割され、各セクションごとに、液体を振動脱
液スクリーン1下面に吸引分離するための吸引配管4a
〜4dが接続され、吸引配管4を介して各セクションご
とに吸引操作を間欠的に実施する手段が設けられてい
る、ことを特徴とする振動連続固液分離装置によって解
決される。液体成分の多い混合物を処理する際には、振
動脱液スクリーン1の上流側に、さらに、ろ過スクリー
ン5が接続して設け、固体粒と液体との混合物を供給口
2から、一旦、ろ過スクリーン5上に供給して液体をろ
過分離した後、ろ過分離した残りの混合物を振動脱液ス
クリーン1上に移行して固液分離せしめることが望まし
い。
発明の好ましい実施態様例を図1に模式的に示す。本実
施態様例は、次記の振動連続固液分離装置を含む本発明
の振動連続乾燥装置である。さて、前記の課題は、本発
明の、帯状の振動脱液スクリーン1の一端側に設けられ
た供給口2から固体粒と液体との混合物を振動脱液スク
リーン1上に供給し、供給された混合物を振動脱液スク
リーン1の他端側に設けられた取出口3に向けて振動搬
送しながら、液体を振動脱液スクリーン下に分離する振
動連続固液分離装置であって、かつ、振動脱液スクリー
ン1が、混合物の搬送方向に対し複数のセクション1a
〜1dに分割され、各セクションごとに、液体を振動脱
液スクリーン1下面に吸引分離するための吸引配管4a
〜4dが接続され、吸引配管4を介して各セクションご
とに吸引操作を間欠的に実施する手段が設けられてい
る、ことを特徴とする振動連続固液分離装置によって解
決される。液体成分の多い混合物を処理する際には、振
動脱液スクリーン1の上流側に、さらに、ろ過スクリー
ン5が接続して設け、固体粒と液体との混合物を供給口
2から、一旦、ろ過スクリーン5上に供給して液体をろ
過分離した後、ろ過分離した残りの混合物を振動脱液ス
クリーン1上に移行して固液分離せしめることが望まし
い。
【0005】さらに、上記の振動脱液スクリーン1の下
流側に振動乾燥スクリーン6を接続し、かつ、取出口3
を振動乾燥スクリーン6の取出側に設けることにより、
振動脱液スクリーン1上において脱液された固体粒を、
振動乾燥スクリーン6上に移行し、振動乾燥スクリーン
6上で振動搬送させながら熱風に接触させ、乾燥せしめ
ることが可能になり、連続遠心分離機などを使用するこ
となく、固体流を乾燥することのできる振動連続乾燥装
置となる。この振動連続乾燥装置において、振動乾燥ス
クリーン6上の固体粒の乾燥に用いた熱風を、振動脱液
スクリーン1上に循環して固体粒に接触させ、スクリー
ン下面から吸引配管4を用いて吸引排出させる熱風循環
手段を設けることにより、消費する熱エネルギーを節約
することができる。
流側に振動乾燥スクリーン6を接続し、かつ、取出口3
を振動乾燥スクリーン6の取出側に設けることにより、
振動脱液スクリーン1上において脱液された固体粒を、
振動乾燥スクリーン6上に移行し、振動乾燥スクリーン
6上で振動搬送させながら熱風に接触させ、乾燥せしめ
ることが可能になり、連続遠心分離機などを使用するこ
となく、固体流を乾燥することのできる振動連続乾燥装
置となる。この振動連続乾燥装置において、振動乾燥ス
クリーン6上の固体粒の乾燥に用いた熱風を、振動脱液
スクリーン1上に循環して固体粒に接触させ、スクリー
ン下面から吸引配管4を用いて吸引排出させる熱風循環
手段を設けることにより、消費する熱エネルギーを節約
することができる。
【0006】また、本発明は、横に複数のセクションに
分割され、かつ、各セクションの下面にそれぞれ吸引配
管が接続されている帯状の振動脱液スクリーン上の一端
に、固体粒と液体との混合物を供給し、振動する各セク
ションごとに吸引と吸引停止とを連続反復することによ
って、吸引中には混合物中の液体を吸引分離し、吸引停
止中には混合物を他端側のセクションに振動搬送し、供
給した混合物に各セクションにおいて吸引と搬送とを交
互に繰返した後、振動脱液スクリーン上の他端から固体
粒を取り出すことを特徴とする連続振動固液分離方法を
提供する。
分割され、かつ、各セクションの下面にそれぞれ吸引配
管が接続されている帯状の振動脱液スクリーン上の一端
に、固体粒と液体との混合物を供給し、振動する各セク
ションごとに吸引と吸引停止とを連続反復することによ
って、吸引中には混合物中の液体を吸引分離し、吸引停
止中には混合物を他端側のセクションに振動搬送し、供
給した混合物に各セクションにおいて吸引と搬送とを交
互に繰返した後、振動脱液スクリーン上の他端から固体
粒を取り出すことを特徴とする連続振動固液分離方法を
提供する。
【0007】
【作用と実施態様例】以下、本発明の振動連続固液分離
装置、振動連続乾燥装置、および連続振動固液分離方法
を図1を参照しつつ具体的に説明する。図1に示した実
施態様例には、ろ過スクリーン5および振動乾燥スクリ
ーン6が設けられているが、両スクリーンが設けられて
いない場合は、固液混合物が直接、振動乾燥スクリーン
に供給され、振動乾燥スクリーンから取り出される。
装置、振動連続乾燥装置、および連続振動固液分離方法
を図1を参照しつつ具体的に説明する。図1に示した実
施態様例には、ろ過スクリーン5および振動乾燥スクリ
ーン6が設けられているが、両スクリーンが設けられて
いない場合は、固液混合物が直接、振動乾燥スクリーン
に供給され、振動乾燥スクリーンから取り出される。
【0008】まず、固体粒と液体との混合物は、供給口
2からろ過スクリーン5上に供給される。スクリーン本
体は、固体粒が流出しない程度の多孔板、金網などを使
用する。たとえば、合成樹脂ペレットなどに対しては、
通常、孔径が1.5〜4mm、開孔比15〜70%、好
ましくは30〜70%、さらに好ましくは40〜60%
の多孔板を使用するとよい。ろ過スクリーン5は、下流
側に接続して設けられている振動脱液スクリーン1に固
体粒を移動させるため、振動させてもよいし、傾斜させ
て取付けてもよい。ろ過スクリーン5の下面には、通
常、とくに液体を吸引するための吸引配管を設ける必要
はなく自然ろ過させればよい。吸引配管を設けると、固
体粒がろ過スクリーン5に引き付けられて移動しなくな
るおそれがある。ろ過スクリーン5の下方にろ過分離さ
れた液体はろ液排出口7から装置外に取り出される。た
とえば、重合機からストランド状で取り出され、水中切
断し、水流と共に送入された固液混合物などに同伴され
る水の大部分は、ろ過スクリーン5を通過して分離さ
れ、ろ液排出口7から装置外に排出されて残る混合物の
処理を容易にする。
2からろ過スクリーン5上に供給される。スクリーン本
体は、固体粒が流出しない程度の多孔板、金網などを使
用する。たとえば、合成樹脂ペレットなどに対しては、
通常、孔径が1.5〜4mm、開孔比15〜70%、好
ましくは30〜70%、さらに好ましくは40〜60%
の多孔板を使用するとよい。ろ過スクリーン5は、下流
側に接続して設けられている振動脱液スクリーン1に固
体粒を移動させるため、振動させてもよいし、傾斜させ
て取付けてもよい。ろ過スクリーン5の下面には、通
常、とくに液体を吸引するための吸引配管を設ける必要
はなく自然ろ過させればよい。吸引配管を設けると、固
体粒がろ過スクリーン5に引き付けられて移動しなくな
るおそれがある。ろ過スクリーン5の下方にろ過分離さ
れた液体はろ液排出口7から装置外に取り出される。た
とえば、重合機からストランド状で取り出され、水中切
断し、水流と共に送入された固液混合物などに同伴され
る水の大部分は、ろ過スクリーン5を通過して分離さ
れ、ろ液排出口7から装置外に排出されて残る混合物の
処理を容易にする。
【0009】ろ過スクリーン5で大部分の液体を分離し
た固液混合物は、主に付着液体と若干の同伴液体ととも
に、振動または傾斜によって振動脱液スクリーン1上の
一端に流れ込む。ろ過スクリーン5を有しない振動連続
固液分離装置、振動連続乾燥装置、またはもともとあま
り液体成分の多くない固液混合物の連続振動固液分離方
法では、混合物を供給口2から直接振動脱液スクリーン
1上の一端に供給すればよい。ろ過スクリーン2を設け
るか、設けないかは、処理する固液混合物の性状や装置
の使用環境によって決めればよい。
た固液混合物は、主に付着液体と若干の同伴液体ととも
に、振動または傾斜によって振動脱液スクリーン1上の
一端に流れ込む。ろ過スクリーン5を有しない振動連続
固液分離装置、振動連続乾燥装置、またはもともとあま
り液体成分の多くない固液混合物の連続振動固液分離方
法では、混合物を供給口2から直接振動脱液スクリーン
1上の一端に供給すればよい。ろ過スクリーン2を設け
るか、設けないかは、処理する固液混合物の性状や装置
の使用環境によって決めればよい。
【0010】本発明において振動脱液スクリーン1の構
成、および脱液操作は重要である。すなわち、振動脱液
スクリーン1は、固体粒の進行方向に対し複数のセクシ
ョン、たとえば、本実施態様例では1a,1b,1c,
1dの4セクションに分割され、各セクション1a〜1
d下面に液体を吸引分離するための吸引配管5a〜5d
が接続されて、振動脱液スクリーン1上の残留液体を吸
引分離する作用を実施する。各吸引配管4a〜dは、切
替ダンパ8を経て吸引ブロワ9に接続されている。そし
て、各セクション4a〜dは、切替ダンパ8によって順
次、吸引脱水操作と吸引の休止操作とを交互に繰り返
す。吸引脱水操作中のセクションでは、効率的に残留液
体が吸引分離されるが、固体粒もスクリーン上に吸引さ
れるため、振動しても殆ど移動しない。ところが、切替
ダンパ8を切替えて吸引を休止すると、当該セクション
の固体粒は、ただちに振動によってスクリーン上を次の
セクションに向かって移動を開始する。従って、当該セ
クションの固体粒がほぼ移動し終わった頃に吸引脱液操
作に切り換え、上流側セクションで実施中の吸引脱水操
作を停止すると、上流側セクションの固体粒は、当該セ
クションに移動、流入し、吸引脱水操作を受ける。この
様にして固液の混合物は、振動脱液スクリーン1の一端
から他端に向けて、脱液と移動とを繰返しながら各セク
ションを順次振動搬送され、付着液のほとんどが分離除
去される。さらに、固体粒の乾燥を要するには、振動乾
燥スクリーン6を接続して乾燥するが、樹脂ペレットな
どの通常の固体粒に対しては、振動乾燥スクリーン6で
処理できる程度に、容易に脱液できる。
成、および脱液操作は重要である。すなわち、振動脱液
スクリーン1は、固体粒の進行方向に対し複数のセクシ
ョン、たとえば、本実施態様例では1a,1b,1c,
1dの4セクションに分割され、各セクション1a〜1
d下面に液体を吸引分離するための吸引配管5a〜5d
が接続されて、振動脱液スクリーン1上の残留液体を吸
引分離する作用を実施する。各吸引配管4a〜dは、切
替ダンパ8を経て吸引ブロワ9に接続されている。そし
て、各セクション4a〜dは、切替ダンパ8によって順
次、吸引脱水操作と吸引の休止操作とを交互に繰り返
す。吸引脱水操作中のセクションでは、効率的に残留液
体が吸引分離されるが、固体粒もスクリーン上に吸引さ
れるため、振動しても殆ど移動しない。ところが、切替
ダンパ8を切替えて吸引を休止すると、当該セクション
の固体粒は、ただちに振動によってスクリーン上を次の
セクションに向かって移動を開始する。従って、当該セ
クションの固体粒がほぼ移動し終わった頃に吸引脱液操
作に切り換え、上流側セクションで実施中の吸引脱水操
作を停止すると、上流側セクションの固体粒は、当該セ
クションに移動、流入し、吸引脱水操作を受ける。この
様にして固液の混合物は、振動脱液スクリーン1の一端
から他端に向けて、脱液と移動とを繰返しながら各セク
ションを順次振動搬送され、付着液のほとんどが分離除
去される。さらに、固体粒の乾燥を要するには、振動乾
燥スクリーン6を接続して乾燥するが、樹脂ペレットな
どの通常の固体粒に対しては、振動乾燥スクリーン6で
処理できる程度に、容易に脱液できる。
【0011】振動脱液スクリーン1の具体的な構成や寸
法は、処理する物質の種類、乾燥条件や処理量などに応
じて設計する。セクションの数は、一般的に3〜10段
程度にするとよい。寸法は主に処理量によって決める。
また、本実施態様例では、切替ダンパ7を使用している
が、配管ごとに切替バルブを取付けて順次切替えてもよ
い。通常、切替周期は20〜100回/分、好ましくは
40〜80回/分、乾燥用気体の風速は現実の気体の温
度条件で0.2〜1.5m/sec程度であるが、固体
粒寸法などの要因があり、これに限られるものではな
い。吸引ブロワ9に吸引される気体中には、多量の液体
が同伴されるので、駆動側を保護するために、回転軸に
水切板などを取付けていくとよい。振動脱液スクリーン
4は、処理物質にもよるが、振動を有効に伝達する金属
多孔板(パンチングメタル)などが好ましく用いられ
る。たとえば、合成樹脂ペレットの場合には、通常、孔
径が1.5〜4mm、開口比は20〜60%が好まし
い。
法は、処理する物質の種類、乾燥条件や処理量などに応
じて設計する。セクションの数は、一般的に3〜10段
程度にするとよい。寸法は主に処理量によって決める。
また、本実施態様例では、切替ダンパ7を使用している
が、配管ごとに切替バルブを取付けて順次切替えてもよ
い。通常、切替周期は20〜100回/分、好ましくは
40〜80回/分、乾燥用気体の風速は現実の気体の温
度条件で0.2〜1.5m/sec程度であるが、固体
粒寸法などの要因があり、これに限られるものではな
い。吸引ブロワ9に吸引される気体中には、多量の液体
が同伴されるので、駆動側を保護するために、回転軸に
水切板などを取付けていくとよい。振動脱液スクリーン
4は、処理物質にもよるが、振動を有効に伝達する金属
多孔板(パンチングメタル)などが好ましく用いられ
る。たとえば、合成樹脂ペレットの場合には、通常、孔
径が1.5〜4mm、開口比は20〜60%が好まし
い。
【0012】必要に応じ振動脱液スクリーン1に振動乾
燥スクリーン6を接続し、脱液を終えた固体粒を乾燥す
る。振動乾燥スクリーン6の構成は、公知の振動乾燥機
に準じて行えばよい。振動機10は、市販の振動モータ
などを利用すればよく、ろ過スクリーン5、振動脱液ス
クリーン1および振動乾燥スクリーン6の振動用に共通
に用いることができる。乾燥用の熱風は振動乾燥スクリ
ーン6の上方または下方から吹き込み、下方または上方
に排気する。この排気を振動脱液スクリーン1上に循環
し、固体粒の予熱や一部乾燥に用いることにより、熱エ
ネルギーの節約に役立てることができる。本実施態様例
において、熱風は、振動乾燥スクリーン6の上方に設け
た熱風口11から整流板12を通してスクリーン6上に
導かれ、振動している固体粒に十字流接触して固体粒を
乾燥し、循環ブロワ13でスクリーン6下方の吸引配管
14から吸引される。さらに、循環ブロワ13によっ
て、循環配管15を通って給気口16から振動脱液スク
リーン1上に循環され、吸引配管4から排出される。排
気の循環には、ブロワーなどを使用すればよい。熱風温
度は、処理物質によって適当に選択し、たとえば、ポリ
エチレンペレットでは、70〜80℃、ポリフェニレン
サルファイド(PPS)では、約140℃を使用する。
燥スクリーン6を接続し、脱液を終えた固体粒を乾燥す
る。振動乾燥スクリーン6の構成は、公知の振動乾燥機
に準じて行えばよい。振動機10は、市販の振動モータ
などを利用すればよく、ろ過スクリーン5、振動脱液ス
クリーン1および振動乾燥スクリーン6の振動用に共通
に用いることができる。乾燥用の熱風は振動乾燥スクリ
ーン6の上方または下方から吹き込み、下方または上方
に排気する。この排気を振動脱液スクリーン1上に循環
し、固体粒の予熱や一部乾燥に用いることにより、熱エ
ネルギーの節約に役立てることができる。本実施態様例
において、熱風は、振動乾燥スクリーン6の上方に設け
た熱風口11から整流板12を通してスクリーン6上に
導かれ、振動している固体粒に十字流接触して固体粒を
乾燥し、循環ブロワ13でスクリーン6下方の吸引配管
14から吸引される。さらに、循環ブロワ13によっ
て、循環配管15を通って給気口16から振動脱液スク
リーン1上に循環され、吸引配管4から排出される。排
気の循環には、ブロワーなどを使用すればよい。熱風温
度は、処理物質によって適当に選択し、たとえば、ポリ
エチレンペレットでは、70〜80℃、ポリフェニレン
サルファイド(PPS)では、約140℃を使用する。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例をあげて具体的に説明
する。図1に示したと同様の、ろ過スクリーンと振動乾
燥スクリーンとを有し、振動脱液スリーンが4セクショ
ンからなる、本発明の振動連続乾燥装置を試作した。試
作機は、スクリーンを取付けた本体部分の幅が約40c
m、長さが約1.4mであった。この内、ろ過スクリー
ン長が約15cm、振動脱液スクリーンがペレットの進
行方向の長さが5cmのスクリーン部分と2.5cmの
平板部分とからなる4つのセクションから構成されてい
た。吸引と休止とを交互に実施するために、2枚の相互
に円形面が摺動接触する円板からなり、その内の1枚が
4個の開口部を有する固定円板、他の1枚が2個の開口
部を有する回転円板によって構成された切替ダンパを用
いた。各セクションの吸引配管は、固定円板側の開口部
に接続した。振動乾燥スクリーンの長さは、約70cm
であった。これらの3つのスクリーンは、共に開口部の
直径2.5mm、開口面積比約35%のステンレス多孔
板を使用した。振動脱液スクリーン下部の両側壁にアン
バランスウエイト式振動モータを装着し、上記の3スク
リーンを振動させた。
する。図1に示したと同様の、ろ過スクリーンと振動乾
燥スクリーンとを有し、振動脱液スリーンが4セクショ
ンからなる、本発明の振動連続乾燥装置を試作した。試
作機は、スクリーンを取付けた本体部分の幅が約40c
m、長さが約1.4mであった。この内、ろ過スクリー
ン長が約15cm、振動脱液スクリーンがペレットの進
行方向の長さが5cmのスクリーン部分と2.5cmの
平板部分とからなる4つのセクションから構成されてい
た。吸引と休止とを交互に実施するために、2枚の相互
に円形面が摺動接触する円板からなり、その内の1枚が
4個の開口部を有する固定円板、他の1枚が2個の開口
部を有する回転円板によって構成された切替ダンパを用
いた。各セクションの吸引配管は、固定円板側の開口部
に接続した。振動乾燥スクリーンの長さは、約70cm
であった。これらの3つのスクリーンは、共に開口部の
直径2.5mm、開口面積比約35%のステンレス多孔
板を使用した。振動脱液スクリーン下部の両側壁にアン
バランスウエイト式振動モータを装着し、上記の3スク
リーンを振動させた。
【0014】この試作装置に、長さ3mm、直径が2.
5〜4mmのポリエチレンペレット400Kg/hrと
水4ton/hrとの混合物を供給し粗ろ過、脱液、乾
燥させた。この間、振動乾燥スクリーンでの吸引と休止
とは、0.5秒で切替えた。振動乾燥スクリーンには約
80℃の熱風を600m3 /Hrでスクリーン上方から
吹込み、下方からの約50℃の排気を振動脱液乾燥スリ
ーンに循環した。乾燥後のポリエチレンペレットの残留
水分は約100ppmであった。
5〜4mmのポリエチレンペレット400Kg/hrと
水4ton/hrとの混合物を供給し粗ろ過、脱液、乾
燥させた。この間、振動乾燥スクリーンでの吸引と休止
とは、0.5秒で切替えた。振動乾燥スクリーンには約
80℃の熱風を600m3 /Hrでスクリーン上方から
吹込み、下方からの約50℃の排気を振動脱液乾燥スリ
ーンに循環した。乾燥後のポリエチレンペレットの残留
水分は約100ppmであった。
【0015】この他、本試作機を用いて、PPS樹脂や
炭素繊維配合ナイロンペレットなどの乾燥試験を行った
が、安定して乾燥することができた。
炭素繊維配合ナイロンペレットなどの乾燥試験を行った
が、安定して乾燥することができた。
【0016】
【発明の効果】本発明の振動連続固液分離装置、振動連
続乾燥装置または連続振動固液分離方法を利用すること
によって、摺動部が多く高価な連続遠心分離機を使用す
ることなく、固体粒と液体と混合物の固液分離が可能に
なる。さらには、濡れたペレットを一装置で固液分離し
熱風乾燥することができる。とくに密度が大きく硬いた
めに、連続遠心分離機を磨耗させ、従来とかく問題の多
かったエンジニアリング樹脂、繊維強化樹脂などのペレ
ットの脱水、乾燥に有利に使用できる。
続乾燥装置または連続振動固液分離方法を利用すること
によって、摺動部が多く高価な連続遠心分離機を使用す
ることなく、固体粒と液体と混合物の固液分離が可能に
なる。さらには、濡れたペレットを一装置で固液分離し
熱風乾燥することができる。とくに密度が大きく硬いた
めに、連続遠心分離機を磨耗させ、従来とかく問題の多
かったエンジニアリング樹脂、繊維強化樹脂などのペレ
ットの脱水、乾燥に有利に使用できる。
【図1】 本発明の振動連続固液分離乾燥装置の実施態
様例を模式的に示したフローシート図。
様例を模式的に示したフローシート図。
1:振動脱液スクリーン(アルファベットはセクション
を示す) 2:供給口 3:取出口 4:吸引配
管(アルファベットは振動脱液スクリーンに対応)
5:ろ過スクリーン 6:振動乾燥スクリーン 7:ろ液排出口 8:切替ダンパ 9:吸引ブロワ
10:振動機 11:熱風口 12:整流板 13:循環ブロワ
14:吸引配管 15:循環配管 16:給気口
を示す) 2:供給口 3:取出口 4:吸引配
管(アルファベットは振動脱液スクリーンに対応)
5:ろ過スクリーン 6:振動乾燥スクリーン 7:ろ液排出口 8:切替ダンパ 9:吸引ブロワ
10:振動機 11:熱風口 12:整流板 13:循環ブロワ
14:吸引配管 15:循環配管 16:給気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F26B 17/26 F26B 17/26
Claims (5)
- 【請求項1】帯状の振動脱液スクリーン1の一端側に設
けられた供給口2から固体粒と液体との混合物を振動脱
液スクリーン1上に供給し、供給された混合物を振動脱
液スクリーン1の他端側に設けられた取出口3に向けて
振動搬送しながら、液体を振動脱液スクリーン下に分離
する振動連続固液分離装置であって、 かつ、振動脱液スクリーン1が、混合物の搬送方向に対
し複数のセクション1a〜1dに分割され、 各セクションごとに、液体を振動脱液スクリーン1下面
に吸引分離するための吸引配管4a〜4dが接続され、 吸引配管4を介して各セクションごとに吸引操作を間欠
的に実施する手段が設けられている、ことを特徴とする
振動連続固液分離装置。 - 【請求項2】振動脱液スクリーン1の上流側に、さら
に、ろ過スクリーン5が接続して設けられ、固体粒と液
体との混合物を供給口2から、一旦、ろ過スクリーン5
上に供給して液体をろ過分離した後、ろ過粗分離した混
合物を振動脱液スクリーン1上に移行して固液分離せし
めることを特徴とする、請求項1に記載の振動連続固液
分離装置。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の振動脱液スクリ
ーン1の下流側に振動乾燥スクリーン6を接続し、か
つ、取出口3を振動乾燥スクリーン6の取出側に設け
て、振動脱液スクリーン1上において脱液された固体粒
を、振動乾燥スクリーン6上に移行し、振動乾燥スクリ
ーン6上で振動搬送させながら熱風に接触させ、乾燥せ
しめることを特徴とする、振動連続乾燥装置。 - 【請求項4】振動乾燥スクリーン6上の固体粒の乾燥に
用いた熱風を、振動脱液スクリーン1上に循環して固体
粒に接触させ、スクリーン下面から吸引配管4を用いて
吸引排出させる熱風循環手段を設けたことを特徴とす
る、請求項3に記載の振動連続乾燥装置。 - 【請求項5】横に複数のセクションに分割され、かつ、
各セクションの下面にそれぞれ吸引配管が接続されてい
る帯状の振動スクリーン上の一端に、固体粒と液体との
混合物を供給し、振動する各セクションごとに吸引と吸
引停止とを連続反復することによって、吸引中には混合
物中の液体を吸引分離し、吸引停止中には混合物を他端
側のセクションに振動搬送し、供給した混合物に各セク
ションにおいて吸引と搬送とを交互に繰返した後、振動
スクリーン上の他端から固体粒を取り出すことを特徴と
する連続振動固液分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6050216A JP2552814B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 振動連続固液分離装置および振動連続乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6050216A JP2552814B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 振動連続固液分離装置および振動連続乾燥装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07256637A JPH07256637A (ja) | 1995-10-09 |
JP2552814B2 true JP2552814B2 (ja) | 1996-11-13 |
Family
ID=12852880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6050216A Expired - Lifetime JP2552814B2 (ja) | 1994-03-22 | 1994-03-22 | 振動連続固液分離装置および振動連続乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2552814B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4728664B2 (ja) * | 2005-03-03 | 2011-07-20 | 株式会社リコー | 微粉除去装置及び微粉除去方法 |
JP5592713B2 (ja) * | 2010-06-25 | 2014-09-17 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | ペレットの製造方法 |
JP6252818B1 (ja) * | 2017-03-14 | 2017-12-27 | 公信 山▲崎▼ | 土壌浄化システム及び土壌浄化方法 |
JP6233733B1 (ja) * | 2017-04-18 | 2017-11-22 | 公信 山▲崎▼ | 土壌浄化システム及び土壌浄化方法 |
-
1994
- 1994-03-22 JP JP6050216A patent/JP2552814B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07256637A (ja) | 1995-10-09 |
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