JP2552627B2 - 強化繊維の予熱装置 - Google Patents

強化繊維の予熱装置

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JP2552627B2
JP2552627B2 JP6000998A JP99894A JP2552627B2 JP 2552627 B2 JP2552627 B2 JP 2552627B2 JP 6000998 A JP6000998 A JP 6000998A JP 99894 A JP99894 A JP 99894A JP 2552627 B2 JP2552627 B2 JP 2552627B2
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preheating
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reinforcing fiber
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリプレグを形成する
強化繊維の予熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、炭素繊維等の強化繊維に、熱
硬化性樹脂や熱可塑性樹脂を含浸させてプリプレグを形
成する製造装置が種々提案されている。
【0003】例えば、横一列に並べられた複数本の強化
繊維の間に樹脂を含浸させるため、樹脂と同時に強化繊
維を加熱し、これにより樹脂を溶融させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に樹脂と同時に強化繊維を加熱する場合には、強化繊維
の表面温度が常温のままであるため、うまく樹脂が溶融
して強化繊維の間に含浸しない場合があった。
【0005】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、強
化繊維の間に容易に樹脂が溶融してプリプレグが形成で
きる強化繊維の予熱装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の強化繊維の予熱
装置は、プリプレグを形成する炭素繊維等の強化繊維を
予熱する装置であって、前記強化繊維の予熱室と、前記
予熱室の前面に設けられた複数本の強化繊維を一列で搬
入する搬入口と、前記予熱室の後面に設けられた複数本
の強化繊維を一列で搬出する搬出口と、前記予熱室に熱
風を吹き込む吹込み口と、前記予熱室の内部において、
前記強化繊維の走行路の下方に設けられたノズル板と、
前記ノズル板に設けられ、前記吹込み口から吹き込まれ
た熱風を前記強化繊維に向かって吹出す複数のノズル孔
と、前記ノズル孔から吹出された熱風を排出する排出口
とよりなるものである。
【0007】
【作 用】上記構成の強化繊維の予熱装置であると、複
数本の強化繊維を一列にして、搬入口から予熱室内部に
搬入する。予熱室内部では、前記ノズル板に設けられ、
前記吹込み口から吹き込まれた熱風をノズル孔から前記
強化繊維に向かって吹出すため、この熱風の熱により搬
入された複数本の強化繊維は予熱される。その後、搬出
口から強化繊維は搬出される。また、熱風も排出口から
排出される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を示す強化繊維の予
熱装置10について図1及び図2に基づいて説明する。
【0009】符号12は、予熱室である。この予熱室1
2は、立方体を成し、その前面14に、横長の搬入口1
6が設けられている。また、後面18には、同じく横長
の搬出口20が設けられている。
【0010】符号22は、予熱室12の一側面に設けら
れた2個の熱風の流入口である。この2個の流入口22
は、強化繊維Sの搬送路よりも下方に設けられている。
【0011】符号24は、予熱室12の天井面に設けら
れた熱風を排出するための排出口である。
【0012】符号26は、強化繊維Sの走行路の下方に
設けられたノズル板である。このノズル板26には複数
のノズル孔28が開口している。
【0013】上記構成の予熱装置10を使って、強化繊
維Sを予熱する場合について説明する。
【0014】複数本の強化繊維Sを横一列に並べて、搬
入口16から予熱室12内部に搬入する。予熱室12内
部においては、吹込み口22から熱風が吹込まれ、ノズ
ル板26のノズル孔28から強化繊維Sに向かって吹出
される。この場合に、ノズル板26のノズル孔28によ
って、熱風はまんべんなく予熱室12の下方から吹出さ
れる。そのため、強化繊維Sは、均一に予熱される。強
化繊維Sを予熱した熱風は、その排出口24から排出さ
れる。さらに、予熱された強化繊維Sは横一列の状態で
搬出口20から搬出される。
【0015】予熱室12から搬出された横一列の強化繊
維Sは、その上方及び下方から送られてきた一対の樹脂
よりなるテープ材Jに挟まれて、加熱ローラ30,32
によってサンドイッチ状に押圧されて、テープ状のプリ
プレグPが形成される。
【0016】上記のように、加熱ローラ30,32によ
って強化繊維Sの間に樹脂を含浸する前に、予熱室12
で強化繊維Sが予熱されているため、強化繊維Sの間に
樹脂が確実に含浸することができる。
【0017】なお、強化繊維Sを完全に予熱するため
に、強化繊維Sの予熱室12内部での滞在時間を約5秒
以上にしておくのが好ましい。
【0018】また、予熱室12内部に温度センサを設け
て、その内部の温度を管理してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上により、本発明の強化繊維の予熱装
置であると、予熱室内部で強化繊維を予熱するため、そ
の予熱を完全に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す予熱装置の縦断面図で
ある。
【図2】予熱装置の背面図である。
【符号の説明】
10 予熱装置 12 予熱室 16 搬入口 20 搬出口 22 吹込口 24 排出口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリプレグを形成する炭素繊維等の強化繊
    維を予熱する装置であって、 前記強化繊維の予熱室と、 前記予熱室の前面に設けられた複数本の強化繊維を一列
    で搬入する搬入口と、 前記予熱室の後面に設けられた複数本の強化繊維を一列
    で搬出する搬出口と、 前記予熱室に熱風を吹き込む吹込み口と、 前記予熱室の内部において、前記強化繊維の走行路の
    方に設けられたノズル板と、 前記ノズル板に設けられ、前記吹込み口から吹き込まれ
    た熱風を前記強化繊維に向かって吹出す複数のノズル孔
    と、 前記ノズル孔から吹出された熱風を排出する排出口とよ
    りなることを特徴とする強化繊維の予熱装置。
JP6000998A 1994-01-10 1994-01-10 強化繊維の予熱装置 Expired - Fee Related JP2552627B2 (ja)

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JPH05318480A (ja) * 1992-05-22 1993-12-03 Hirano Tecseed Co Ltd ウエブの加熱装置及びその加熱方法

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