JP2552342Y2 - 胴部接続用フラップを改良したダンボ−ル容器 - Google Patents

胴部接続用フラップを改良したダンボ−ル容器

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JP2552342Y2
JP2552342Y2 JP1991076821U JP7682191U JP2552342Y2 JP 2552342 Y2 JP2552342 Y2 JP 2552342Y2 JP 1991076821 U JP1991076821 U JP 1991076821U JP 7682191 U JP7682191 U JP 7682191U JP 2552342 Y2 JP2552342 Y2 JP 2552342Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ダンボ−ル容器に関
するものであって、特に圧縮強度を向上させるために胴
部接続用フラップ(これをボデイフラップとか継代とか
いうことがある)を改良したダンボ−ル容器に関する。
【0002】
【従来技術と問題点】ダンボ−ル容器の圧縮強さは、そ
の容器の側面を構成する直立した4枚のパネルの圧縮強
さ(素材強度)によって決定される。換言すると、ダン
ボ−ル容器に使用されるライナと中芯の圧縮強さに比例
する。
【0003】ところが、ボデイフラップを容器の側面上
部に外付けしたセットアップ型式またはラップラウンド
型式のサイドオ−プン容器(図1参照)において、ボデ
イフラップで連繋されているパネル面の圧縮強さは、ボ
デイフラップを有しないパネル面の圧縮強さと比べ低く
なることが多い。その理由は、後記するように荷重を負
担するパネルの座屈に対する腰の強さの違いに由来する
と考えられる(図7〜8参照)。すなわち、天面に荷重
がかかったときの側面パネルの歪みについて考察する
と、荷重を負担する4側面のパネルのうち、ボデイフラ
ップを有しないパネル3面は荷重がかかったとき容器C
の天地を支点として、パネルは例えば内側(または外
側)に曲がろうとするが、ボデイフラップを糊着したパ
ネルは、荷重がかかったときボデイフラップの貼合面に
図8中矢印ABの方向の力が働く結果曲げモ−メントが
生じ、腰の弱い断面厚さの変る境界線X−X部分を内側
(または外側)に押す力が大きくなる。その結果、断面
厚さの変る境界線X−Xと容器地面の稜とを支点として
該パネルは内側(または外側)に曲がり、その歪み量は
他の3面のパネルより大きくなる。このパネルが歪むと
当然その面の応力は歪みによって減少するので、応力の
弱まった部分に益々荷重が集中して歪み量は大きくな
り、ついはこのパネルの素材強度よりはるかに低いレベ
ルで屈折もしくは破壊が起きてしまうと考えられる。
【0004】このように、容器の圧縮強さを劣化させて
いる一因が容器の側面上部に外付けしたボデイフラップ
にあることに鑑み、本出願人は先に、圧縮強度を向上さ
せる目的で、ボデイフラップの裏ライナおよび中芯を削
り取り、表ライナのみで接合フラップを形成させ、この
フラップで容器の側面を構成する直立した4枚のパネル
を角筒状に連繋させることにより、前記のごとき曲げモ
−メントの発生を抑え容器の圧縮強さを改善したダンボ
−ル容器を出願した(実開昭63−192223号)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】この先願の容器は、ボ
デイフラップを糊付けしたパネル面の圧縮強さを改善で
きる点で優れた実用上の効果を発揮する。
【0006】しかしこの方法は、ダンボ−ル容器に使用
する原紙の裏ライナおよび中芯を部分的に削り取り、表
ライナのみでボデイフラップを形成させるものであるか
ら、原紙の加工作業が煩雑となり能率的でない。従って
実験的な少量の生産は可能であっても、量産には向いて
いない。また、容器製造時の裏ライナおよび中芯切除作
業にともなって多量の紙粉を発生するためその除去が操
業上の問題となる。
【0007】この様な事情に鑑み、本考案者はダンボ−
ルの裏ライナおよび中芯を切除することなく、裏ライナ
および中芯を切除したと同様な効果が得られるボデイフ
ラップを形成させるべく研究を重ねた結果、紙製容器を
製造する場合、打抜き機を用いてブランクシ−トのダイ
カットと同時に罫線付与が行なわれることに着目してダ
ンボ−ル容器の原紙ブランクの打抜き工程において、ボ
デイフラップの罫線上に、表裏いずれかのライナを残す
ように、他方のライナおよび中芯まで切込みを入れてハ
−フカット線を刻設し、あるいはボデイフラップの中芯
を押し潰す等の加工をボデイフラップのハ−フカットと
同時に施すと、先願容器と同様にボデイフラップを着け
たパネル面の圧縮強さを弱めることなく、しかも総合的
に見ると先願の容器の課題である量産性が改善され、紙
粉の発生も抑制できるダンボ−ル容器(セットアップ型
式またはラップラウンド型式のサイドオ−プン容器)を
作りうるとの結論に至ったのである。
【0008】
【課題解決の手段】すなわち本考案は、上記課題を達成
するために、ダンボールパネルよりなる容器において、
容器胴部の端縁に胴部接続用フラップを連接し、この接
続用フラップと前記胴部とが接する罫線上に、表裏いず
れかのライナを残すように一方のライナ側から中芯まで
切込んだハーフカット線を形成し、かつハーフカット線
を切込んだ側の胴部接続用フラップの中芯の段成形部を
圧潰したうえで、この接続フラップで前記胴部を角筒状
に連繋したことを特徴とするものである。
【0009】また本考案は、胴部接続用フラップに、2
〜5mmの間隔で、胴部とを境界をなす罫線と平行にハ
ーフカット線を形成し、さらにそのハーフカット線を切
込んだ側の胴部接続用フラップの中芯の段成形部を圧潰
することを特徴とするものである
【0010】
【実施例】次に本考案の実施の一例を図面について説明
する。図中符号1は両面ダンボ−ルをもって形成された
ラップラウンド型サイドオ−プン容器である。この容器
1は図2に示すように打抜き機によって所定形状に裁断
された、胴部を構成する4枚のパネル、すなわち一方の
側板2、底板3、他方の側板4および天板5が折線を介
して連接され、天板5の先端縁には後記のような胴部接
続用ボデイフラップ6が連接されている。このボデイフ
ラップ6を側板2の外面に接着して筒型の胴部を形成す
るようにしている。また側板2、4の端縁に内フラップ
7が一体に連接され、底板3と天板5の端縁には外フラ
ップ8が一体に連接され、前記内フラップ7を内側に折
込み、その外面に外フラップ8を折畳んで接着すること
によって、図1に示すサイドオ−プン容器が構成されて
いる。
【0011】胴部接続用ボデイフラップ6には図3に示
すように、打抜き機によって容器本体を裁断する際
のフラップと前記胴部の境界をなす罫線上に、一例とし
て表ライナを残すように裏ライナ12から表ライナ11
に向かって中芯13まで切込んでハーフカット線14
形成する
【0012】次ぎに図4に示したように、前記ハーフカ
ット線を切り込んだ側のボデイフラップの中芯13の段
成形部を圧潰する。また図5に示すように、前記フラッ
プの裏ライナまたは表ライナに2〜5mm程度の任意の
間隔で、胴部との境界をなす罫線と平行にハーフカット
線15を刻設した上で、図6のように中芯13の段成形
部を圧潰することができる
【0013】
【考案の効果】本考案のダンボール容器は、容器胴部の
端縁に胴部接続用フラップを連接し、この接続用フラッ
プと前記胴部とが接する罫線上に、表裏いずれか一方の
ライナを残すように一方のライナ側から中芯まで切込ん
だハーフカット線を形成し、かつハーフカット線を切込
んだ側の胴部接続用フラップの中芯の段成形部を圧潰し
たうえで、この接続フラップで前記胴部を角筒状に連繋
したことを特徴とするものであるから、この接続フラッ
プを側板の外面に接着して容器胴部を角筒状に連繋した
場合には、この容器の胴部は表裏いずれかのライナ一枚
で接続されたときとほとんど変わりのない構成となる。
従って、この容器の天面に積載荷重がかかったとき、ボ
デイフラップを糊着したパネル面の素材強度を弱める曲
げモーメントの発生が抑制される。この結果、天面にか
かった荷重は容器の四周パネル面にバランス良く分散さ
れ、容器の積載に必要な圧縮強さが十分に得られるもの
である
【0014】さらにまた本考案によれば、上記ボデイフ
ラップの加工作業をダンボール容器の原紙ブランクの打
抜き工程において同時に行うことができるので量産性が
改善され、さらにライナや中芯の切除が不要になる分
紙粉の発生が抑制できる等の優れた工業上の利益を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すラップラウンド型容器
の斜視図である。
【図2】同上容器の展開図である。
【図3】ボデイフラップの一例を示す拡大断面図であ
る。
【図4】ボデイフラップの変形例を示す拡大断面図であ
る。
【図5】ボデイフラップの変形例を示す拡大断面図であ
る。
【図6】ボデイフラップの変形例を示す拡大断面図であ
る。
【図7】従来の容器に積圧を加えたとき座屈を生じるパ
ネル面の挙動説明図である。
【図8】図7の要部拡大説明図である。
【符号の説明】
1 容器 2 側板 3 底板 4 側板 5 天板 6 ボデイフラップ 7 内フラップ 8 外フラップ 11 表ライナ 12 裏ライナ 13 中芯

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダンボールパネルよりなる容器において、
    容器胴部の端縁に胴部接続用フラップを連接し、この接
    続用フラップと前記胴部とが接する罫線上に、表裏いず
    れかのライナを残すように一方のライナ側から中芯まで
    切込んだハーフカット線を形成し、かつハーフカット線
    を切込んだ側の胴部接続用フラップの中芯の段成形部を
    圧潰したうえで、この接続フラップで前記胴部を角筒状
    に連繋したことを特徴とする胴部接続用フラップを改良
    したダンボール容器。
  2. 【請求項2】胴部接続用フラップに、2〜5mmの間隔
    で、胴部とを境界をなす罫線と平行にハーフカット線を
    形成したうえ、さらにハーフカット線を切込んだ側の胴
    部接続用フラップの中芯の段成形部を圧潰してなる請求
    項1記載の胴部接続用フラップを改良したダンボール容
    器。
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JPS60148217U (ja) * 1984-03-12 1985-10-02 千代田紙工業株式会社 包装箱
JPS60157611U (ja) * 1984-03-28 1985-10-21 千代田紙工業株式会社 包装容器
JPH0441064Y2 (ja) * 1987-05-28 1992-09-28
JP3003533U (ja) * 1994-04-26 1994-10-25 セーレン株式会社 人工血管
JP3029487U (ja) * 1996-01-10 1996-10-01 曾 振法 パソコン用机

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