JP2552336B2 - 自動車用装飾モールの製造方法 - Google Patents

自動車用装飾モールの製造方法

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JP2552336B2
JP2552336B2 JP14921588A JP14921588A JP2552336B2 JP 2552336 B2 JP2552336 B2 JP 2552336B2 JP 14921588 A JP14921588 A JP 14921588A JP 14921588 A JP14921588 A JP 14921588A JP 2552336 B2 JP2552336 B2 JP 2552336B2
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利昭 山口
広義 伊村
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/34Heating or cooling presses or parts thereof

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、高周波成形を用いた自動車用装飾モール
の製造方法に関し、特に文字もしくは模様を備えた装飾
モールの製造方法に関する。
従来の技術 自動車用装飾モールの製造方法として、従来から高周
波成形を用いた方法が知られている。
第5図は、この従来の高周波成形を用いたモールの製
造方法を説明するもので、この製造方法においては、成
形型として、導電性金属例えばアルミニウム,銅,真鍮
などからなる上型1と、非導電体例えばシリコン樹脂,
ポリエチレン,ポリプロピレンなどからなる下型2とが
用いられ、両者間に所望のモール形状に応じたキャビテ
ィが画成されている。そして、上型1は高周波成形機の
上部電極板3に、下型2は下部電極板4にそれぞれ固定
される。
また、成形材料5としては、高周波損失の多い樹脂、
例えば塩化ビニル,ナイロン,EVAなどの樹脂、あるいは
これに少量の発泡剤を混ぜて、ペレット状,パウダー状
もしくは平板状としたものが用いられる。
すなわち、この方法でモールを成形するには、まず所
定量の成形材料5を上型1,下型2間のキャビティ内に挿
填する。そして、上型1,下型2を型締めした後、上部電
極板3,下部電極板4間に高周波電圧を印加する。これに
より、塩化ビニル等からなる成形材料5は自己発熱して
溶融軟化し、かっ発泡剤を含む場合は発泡する。従っ
て、冷却後取り出せば、第6図に示すように、キャビテ
ィ形状に沿ったモール6が得られるのである。
そして、このモール6表面6aに文字や模様を付す場合
には、モール6成形後に塗装を施す方法が一般に用いら
れる。あるいは、予め所定の文字,模様形状に切り抜い
た着色シートを下型2の型面2a上にセットし、モール成
形時に一体化させる方法もある。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、この従来の方法によってモール6表面
6aに文字や模様を付したものでは、モール6の樹脂材料
の外表面に単に文字等が描かれている形となるにすぎ
ず、非常に凹凸感,立体感に乏しいものとなってしま
う。換言すれば、モール6を薄肉とした場合に、高級感
のあるモールを得ることができない。
課題を解決するための手段 この発明は、上記の問題点を解決するために、導電体
からなる上型と非導電体からなる下型との間に画成され
たキャビティ内に、樹脂材料を挿填し、かつこれに高周
波電圧を印加して高周波成形する自動車用装飾モールの
製造方法において、上型の型面に突起を設けておき、キ
ャビティ内の樹脂材料と下型の型面との間に透明樹脂シ
ートを介在させるとともに、この透明樹脂シートの上面
に、文字もしくは模様を印刷し、あるいはこれらの形状
に切り抜いた着色シートを上型の突起に対応した位置に
載置してこの突起により樹脂材料を介して着色シートを
押圧した状態で型締めすることを特徴としている。
作用 キャビティ内に挿填された樹脂材料は、高周波電圧に
よって自己発熱して溶融し、キャビティ形状と同一形状
に成形される。そして、透明樹脂シートは、キャビティ
内に挿填される樹脂材料と相溶性の悪い材料(例えば、
塩化ビニルに対しては、アイオノマー,ポリカーボネー
ト,アクリルなど)の場合、予め接着剤を薄く塗布する
必要があるが、相溶性の良い材料(例えば、塩化ビニル
に対し、塩化ビニル,ウレタン、EVAなど)であれば成
形されたモールの表面に一体に貼着される。
従って、成形後のモールは、表面に透明な樹脂層を備
え、その内部にゆがみ等のない文字や模様が埋め込まれ
たような状態となって非常に凹凸感のあるものとなる。
実施例 第1図は、この発明に係る自動車用装飾モールの製造
方法の一実施例を示している。ここで上型1の型面には
後述する着色シートの載置部位に対応する位置に突起1a
が設けられているが、下型2その他高周波成形機自体は
従来のものと特に変わらないので、その説明は省略す
る。
まず、成形材料5の投入に先立って、下型2の型面2a
上に、モール全体を覆い得る大きさの薄い透明樹脂シー
ト7をセットする。この透明樹脂シート7は、例えばア
クリル,ウレタン,塩化ビニル,ポリカーボネート,EV
A,アイオノマー,ポリエステルなどが用いられるが、成
形材料5と相溶性の悪い材料を使用した場合、接着剤を
薄く塗布する必要がある。
そして、上記透明樹脂シート7の上面(具体的には前
記上型1の突起1aに対応する位置)に、所定の文字,模
様形状に切り抜いてなる着色シート8を載置する。この
着色シート8は、例えばポリカーボネートやアクリル等
の透明樹脂に蛍光染料を添加してシート状に形成し、か
つ所定形状に打ち抜いたものが用いられる。このように
着色シート8として透明度の高いものを用いれば、文
字,模様の立体感を一層強めることができる。
次に、上記の透明樹脂シート7,着色シート8の上に、
ペレット状の成形材料5を所定量投入する。この成形材
料5は、前述したように高周波損失の大きい樹脂例えば
塩化ビニル,ナイロン,EVAなど、あるいはこれらの樹脂
に少量の発泡剤を混ぜたものが使用される。なお、成形
材料5として、パウダー状の材料をそのまま使用しても
良く、あるいはシート状に予備成形した上で所定寸法に
カットしたものを使用しても良い。
そして、上型1と下型2とを型締めし、その後上部電
極板3と下部電極板4との間に所定の高周波電圧を印加
する。これにより、塩化ビニル等からなる成形材料5が
発熱して溶融し、かつ発泡剤を含む場合には、同時に発
泡して、キャビティ形状と同一形状のモール6が形成さ
れる。このとき、透明樹脂シート7や着色シート8は、
成形材料5と相溶性の悪い材料の場合、予め接着剤を薄
く塗布する必要があるが、相溶性の良い材料であれば、
成形材料5と一体に熱融着する。
そのため、冷却後取り出せば、第2図に示すように、
表面に透明樹脂シート7が一体に貼着した状態で、所定
形状のモール6が得られる。そして、その透明樹脂シー
ト7の内側に、文字,模様形状の着色シート8が埋め込
まれた状態となる。
ここで、上記着色シート8は成形材料5の背後から上
型1の突起1aによって押圧された状態で型締めされるた
め、着色シート8と成形材料5との間にエアーが入りボ
イドが出たり、ズレが発生して文字等がゆがむようなこ
とはない。
従って、このモール6においては、外表面からある程
度奥まった位置に文字,模様ゆがみ等がなく、はっきり
とが見えることになり、非常に凹凸感,立体感に優れた
ものとなる。特に、前述したように着色シート8とし
て、透明樹脂に蛍光染料を添加したものを用いれば、そ
の立体感が一層強くなる。
なお、上記実施例の場合には、成形材料5の色や材質
感がそのまま外部から見えるので、成形材料5にメタリ
ック粉やマイカを混入して、外観品質を高めることもで
きる。
次に第3図は、この発明の異なる実施例を示してい
る。
この実施例は、透明樹脂シート7,着色シート8と成形
材料5との間に、更にモール全体を覆い得る着色シート
9を介在させたものである。上記着色シート9は、塩化
ビニル等からなり、適宜なメタリックカラーもしくはソ
リッドカラーに着色してある。そして、これらを一体に
高周波成形すれば、上記着色シート9は透明樹脂シート
7や着色シート8とともに、モール6表面に一体に貼着
される。
この実施例によれば、モール6の地色を、成形材料5
の色にかかわらず所望の色とすることができる。
次に第4図は、この発明の更に異なる実施例を示して
いる。
この実施例は、透明樹脂シート7の上面に予め文字,
模様10を印刷したものである。またこの実施例では、更
にその上に、バックコーティング層11が印刷によって設
けられている。このバックコーティング層11は、例えば
ウレタン系塗料が用いられ、適宜なメタリックカラーや
ソリッドカラーに着色されている。
この実施例でも、成形されたモール6においては、透
明樹脂シート7の内側に文字,模様10がゆがみ等がなく
はっきりと見えることになり、やはり凹凸感,立体感に
優れたものとなる。そして、バックコーティング層11と
の色の関係によって、さらにその効果を増すことができ
る。
尚、上型1の突起1aは、導電性金属である必要はな
く、加熱が強すぎて文字、模様自体が溶融する場合は、
突起1aを高周波損失の少ない絶縁体、例えばテフロン,
ポリエチレン,シリコンなどにしても良い。
発明の効果 以上の説明で明らかなように、この発明に係る自動車
用装飾モールの製造方法においては、上型の型面に突起
を設けておき、キャビティ内の樹脂材料と下型の型面と
の間に透明樹脂シートを介在させるとともに、この透明
樹脂シートの上面に、文字もしくは模様を印刷し、ある
いはこれらの形状に切り抜いた着色シートを上型の突起
に対応した位置に載置しこの突起により樹脂材料を介し
て着色シートを押圧した状態で型締めして高周波成形す
るようにしたので、モール自体が薄肉な場合でも、文字
もしくは模様部分にゆがみ等が生じない凹凸感,立体感
に優れたモールを容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る製造方法の一実施例を示す断面
図、第2図はこの製造方法によって成形されたモールを
示す断面図、第3図および第4図はそれぞれこの発明に
係る製造方法の異なる実施例を示す断面図、第5図は従
来の製造方法を示す断面図、第6図はこの従来の製造方
法によって成形されたモールを示す断面図である。 1……上型、1a……突起、2……下型、5……成形材
料、7……透明樹脂シート、8……着色シート。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電体からなる上型と非導電体からなる下
    型との間に画成されたキャビティ内に、樹脂材料を挿填
    し、かつこれに高周波電圧を印加して高周波成形する自
    動車用装飾モールの製造方法において、上型の型面に突
    起を設けておき、キャビティ内の樹脂材料と下型の型面
    との間に透明樹脂シートを介在させるとともに、この透
    明樹脂シートの上面に、文字もしくは模様を印刷し、あ
    るいはこれらの形状に切り抜いた着色シートを上型の突
    起に対応した位置に載置してこの突起により樹脂材料を
    介して着色シートを押圧した状態で型締めすることを特
    徴とする自動車用装飾モールの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101768873B1 (ko) 2013-05-15 2017-08-17 존슨 컨트롤스 게엠베하 하나 이상의 장식용 스트립을 시트 커버에 적용하기 위한 방법 및 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101768873B1 (ko) 2013-05-15 2017-08-17 존슨 컨트롤스 게엠베하 하나 이상의 장식용 스트립을 시트 커버에 적용하기 위한 방법 및 장치

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