JP2552166B2 - バッテリ電圧のａｄ変換方法 - Google Patents

バッテリ電圧のａｄ変換方法

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JP2552166B2
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博文 東田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 電子制御燃料噴射装置はバッテリ電圧を噴射量決定要
因の１つとする。このバッテリ電圧は始動時に大きく変
動するので、AD変換のタイミングを一定のクランク角に
同期させるか、或いは始動後の周期より短周期にするこ
とでその影響が出ないようにする。
〔産業上の利用分野〕
本発明は始動時の燃料噴射量を精度良く決定できるバ
ッテリ電圧のAD変換方法に関する。
〔従来の技術〕
電子制御燃料噴射装置は、エンジン回転数（NE）と吸
気管圧力（PM）を基に算出される基本噴射時間に、水温
や吸気温等による補正係数を乗ずると共に、インジェク
タの作動遅れを考慮した無効噴射時間を加味して、実際
にインジェクタを開弁する噴射時間を決定する。この中
にバッテリ電圧による補正係数（点火性能を補完するも
の）や、バッテリ電圧で決定される無効噴射時間（燃料
の変化を吸収するもの）も含まれる。
バッテリ電圧（＋Ｂ）はアナログ値であるため、第４
図に示すようにAD変換器（ADC）１でAD（アナログ／デ
ジタル）変換してCPU2に取込む必要がある。ADC1の変換
タイミングはCPU2で制御されるが、一般に他の入力NE
（回転数）やＧ（上死点信号）等に比べ比較的遅い周期
で制御される。これは＋Ｂの変化が一般には緩やかだか
らである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、クランキング中（始動時）はスタータ
でピストンを動かすためバッテリ電圧はピストンの位置
によって第３図のように大きく変動する（上死点TDCに
近ずくと重負荷となり、それを越えると軽負荷とな
る）。このためバッテリ電圧の変換タイミングが異なる
と噴射量に大きな差が生ずる。
本発明はこの点を改善しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明では始動時のバッテリ電圧のAD変換を燃料噴射
開始タイミングに同期させるか、始動後の周期より短い
周期で行い、燃料噴射開始タイミングに直近のAD変換値
を使用するようにする。
〔作用〕
始動時のバッテリ電圧の変動はクランク角の変化によ
るものであり、また燃料噴射は一定クランク角毎に開始
される。従って、始動時のバッテリ電圧のAD変換を燃料
噴射開始タイミングで行えば、バッテリ電圧の変動に影
響されずに、常に要求噴射量に近い噴射量を決定でき
る。
或いはまた、始動時に限りAD変換周期を短かくし、燃
料噴射開始タイミングに直近のデジタル値を使用すれ
ば、噴射量計算に用いるバッテリ電圧は直近のAD変換値
を使用することになるため、角度同期と同様に要求噴射
量に近い値を決定できる。
〔実施例〕
第１図は本発明の一実施例を示すフローチャートであ
る。本例では第４図のNE信号の割込毎にカウンタCTDCを
インクリメントし（ステップS1）、Ｇ信号が入力したら
該カウンタCTDCをクリアする（ステップS2,S3）。そし
てCTDCの値が噴射タイミングと一致したら、インジェク
タを開弁すると共に、バッテリ電圧＋ＢのAD変換を開始
する（ステップS4〜S6）。従って、この例では噴射タイ
ミングで＋ＢのAD変換が行われる。
第２図は本発明の他の実施例を示すフローチャートで
ある。本例では、始動後のAD変換周期（例えば20ms）に
対し、始動時は短周期（例えば2ms）でAD変換を行う。
ステップS11は2msタイミングの判定であり、このとき始
動時であれば（ステップS12）、ステップS14で＋ＢのAD
変換を行う。これに対し、始動時でなければ20msタイミ
ングでAD変換を行う（ステップS13,S14）。この様に始
動時のAD変換周期が短いと、噴射量計算時とAD変換時の
差は最大でも2msとなるため、通常の変換周期（最大20m
sの時間差がでる）よりバッテリ電圧変動の影響を受け
ずに済む。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明によれば、燃料噴射式のエン
ジンで始動時にバッテリ電圧が変動しても、その変動が
燃料噴射量の決定に影響を与えないようにすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第１図および第２図は本発明の各実施例を示すフローチ
ャート、 第３図は始動時のバッテリ電圧の波形図、 第４図はバッテリ電圧のAD変換の説明図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】電子制御燃料噴射装置の噴射量決定要因の
    １つとなるバッテリ電圧をデジタル値に変換するAD変換
    方法において、始動時は該バッテリ電圧を燃料噴射開始
    タイミングでデジタル値に変換することを特徴とするバ
    ッテリ電圧のAD変換方法。
  2. 【請求項２】電子制御燃料噴射装置の噴射量決定要因の
    １つとなるバッテリ電圧をデジタル値に変換するAD変換
    方法において、始動時を検出し該始動時には該バッテリ
    電圧を完爆後より短い周期のタイミングでデジタル値に
    変換すると共に燃料噴射開始タイミングの直近に変換さ
    れたデジタル値を使用して燃料噴射量を決定することを
    特徴とするバッテリ電圧のAD変換方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59549A (ja) * 1982-06-24 1984-01-05 Toyota Motor Corp 内燃機関のデジタル制御方法
JPS6232344A (ja) * 1985-08-02 1987-02-12 Fuji Photo Film Co Ltd 乾式分析要素を用いる酵素活性測定方法

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