JP2550972B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
内燃機関の制御装置Info
- Publication number
- JP2550972B2 JP2550972B2 JP62051717A JP5171787A JP2550972B2 JP 2550972 B2 JP2550972 B2 JP 2550972B2 JP 62051717 A JP62051717 A JP 62051717A JP 5171787 A JP5171787 A JP 5171787A JP 2550972 B2 JP2550972 B2 JP 2550972B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- value
- digital
- weighted average
- average value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内燃機関の制御装置に係り、特にアナログ値
で検出された吸気管圧力をデイジタル値に変換し、変換
されたデイジタル値に基づいて内燃機関を制御する内燃
機関の制御装置に関する。
で検出された吸気管圧力をデイジタル値に変換し、変換
されたデイジタル値に基づいて内燃機関を制御する内燃
機関の制御装置に関する。
従来より、吸気管圧力と機関回転速度とに基づいて燃
料噴射量や点火時期を制御する内燃機関の制御装置が知
られている。この制御装置においては、スロツトル弁の
下流側に圧力センサを取り付けて吸気管絶対圧力をアナ
ログ値で検出すると共に、アナログ−デイジタル(A/
D)変換器を用いてアナログ値を所定周期でデイジタル
値に変換し、このデイジタル値と回転速度センサによっ
て検出された機関回転速度とに基づいて燃料噴射時間や
点火進角を演算して燃料噴射弁やイグナイタを制御する
ことにより燃料噴射量や点火時期を制御している。上記
A/D変換器としては、積分型A/D変換器より高速処理が可
能な逐次比較型A/D変換器の使用も試みられているが、A
/D変換周期についてはもっぱらプログラムの演算処理等
のソフト負荷により決定して機関を制御している。
料噴射量や点火時期を制御する内燃機関の制御装置が知
られている。この制御装置においては、スロツトル弁の
下流側に圧力センサを取り付けて吸気管絶対圧力をアナ
ログ値で検出すると共に、アナログ−デイジタル(A/
D)変換器を用いてアナログ値を所定周期でデイジタル
値に変換し、このデイジタル値と回転速度センサによっ
て検出された機関回転速度とに基づいて燃料噴射時間や
点火進角を演算して燃料噴射弁やイグナイタを制御する
ことにより燃料噴射量や点火時期を制御している。上記
A/D変換器としては、積分型A/D変換器より高速処理が可
能な逐次比較型A/D変換器の使用も試みられているが、A
/D変換周期についてはもっぱらプログラムの演算処理等
のソフト負荷により決定して機関を制御している。
このような吸気管圧力のデイジタル値に基づいて機関
を制御する従来技術としては、吸気管圧力を1msec毎にA
/D変換して求めたデイジタル値の複数個の単純平均値ま
たはデイジタルフイルタで平均化した値を用いて機関を
制御する技術(特開昭60−1357号公報)や圧力センサ出
力をローパスフィルタで処理した後、5msec毎にA/D変換
して求めたデイジタル値の複数個の移動平均値を用いて
機関を制御する技術(特開昭59−32632号公報)があ
る。また、吸気管圧力に基づいて燃料噴射量を制御する
技術としては、圧力センサ出力をローパスフイルタで処
理した後A/D変換し、変換後の信号と前回求めた加重平
均値とを用いて吸気管圧力の加重平均値を求めて燃料噴
射量を制御する技術(特開昭60−156946号公報)があ
る。
を制御する従来技術としては、吸気管圧力を1msec毎にA
/D変換して求めたデイジタル値の複数個の単純平均値ま
たはデイジタルフイルタで平均化した値を用いて機関を
制御する技術(特開昭60−1357号公報)や圧力センサ出
力をローパスフィルタで処理した後、5msec毎にA/D変換
して求めたデイジタル値の複数個の移動平均値を用いて
機関を制御する技術(特開昭59−32632号公報)があ
る。また、吸気管圧力に基づいて燃料噴射量を制御する
技術としては、圧力センサ出力をローパスフイルタで処
理した後A/D変換し、変換後の信号と前回求めた加重平
均値とを用いて吸気管圧力の加重平均値を求めて燃料噴
射量を制御する技術(特開昭60−156946号公報)があ
る。
ここで、圧力センサ出力の機関脈動に帰因する周波数
特性と周期TPMでA/D変換したデイジタル値から見た脈動
周波数特性とを比較すると、4サイクル4気筒エンジン
の場合は、機関回転速度NEに応じて第2図(1)〜
(3)に示すように変化する。第2図(1)〜(3)は
各々機関回転速度NEが低速回転、中速回転、高速回転の
場合の周波数特性を示すものである。第2図(1)〜
(3)から理解されるように、A/D変換周期TPMが一定で
あるのに対して機関回転速度が高速になるに従って機関
が1回転するのに要する時間が短くなるため、機関1回
転当りのA/D変換回数が8、4、3と少なくなってい
る。
特性と周期TPMでA/D変換したデイジタル値から見た脈動
周波数特性とを比較すると、4サイクル4気筒エンジン
の場合は、機関回転速度NEに応じて第2図(1)〜
(3)に示すように変化する。第2図(1)〜(3)は
各々機関回転速度NEが低速回転、中速回転、高速回転の
場合の周波数特性を示すものである。第2図(1)〜
(3)から理解されるように、A/D変換周期TPMが一定で
あるのに対して機関回転速度が高速になるに従って機関
が1回転するのに要する時間が短くなるため、機関1回
転当りのA/D変換回数が8、4、3と少なくなってい
る。
ここで、脈動(リツプル)周期を考えると4サイクル
n気筒機関の場合720/n(゜CA)(゜CA=クランク角)
に要する時間であるので、機関回転速度をNE(rpm)と
すれば、 となる。第2図で示した様に、第2図の(2)の状態よ
りも機関回転速度が大きいと、A/D変換したデイジタル
値の周波数が実際の脈動周波数より小さくなってしま
う。即ち第2図(2)の脈動周期とA/D変換周期の関係
から明らかな様に、 であれば、デイジタル値の周波数が実際の脈動周波数よ
り小さくなることはない。
n気筒機関の場合720/n(゜CA)(゜CA=クランク角)
に要する時間であるので、機関回転速度をNE(rpm)と
すれば、 となる。第2図で示した様に、第2図の(2)の状態よ
りも機関回転速度が大きいと、A/D変換したデイジタル
値の周波数が実際の脈動周波数より小さくなってしま
う。即ち第2図(2)の脈動周期とA/D変換周期の関係
から明らかな様に、 であれば、デイジタル値の周波数が実際の脈動周波数よ
り小さくなることはない。
ところが、今仮に4気筒4サイクル機関におけるA/D
変換周期を4msecとすれば(2)式を満足するNEは、 より、NE<3750(rpm)となり、機関の常用回転域内(3
750<NE<6000rpm)で、(2)式を満足できない状況が
多発する。
変換周期を4msecとすれば(2)式を満足するNEは、 より、NE<3750(rpm)となり、機関の常用回転域内(3
750<NE<6000rpm)で、(2)式を満足できない状況が
多発する。
仮にNEが3750(rpm)で定常運転されA/D変換のタイミ
ングが丁度脈動の山と谷をA/D変換するタイミングとな
ると、圧力センサ出力波形の山と谷とでA/D変換する状
態が長時間発生し、このような状態ではA/D変換された
デイジタル値が圧力センサ出力波形の振幅分だけ変動す
るため、この変動によって機関の制御量が変動するとい
う問題が発生する。
ングが丁度脈動の山と谷をA/D変換するタイミングとな
ると、圧力センサ出力波形の山と谷とでA/D変換する状
態が長時間発生し、このような状態ではA/D変換された
デイジタル値が圧力センサ出力波形の振幅分だけ変動す
るため、この変動によって機関の制御量が変動するとい
う問題が発生する。
また上記(2)式が満足されない状態では、A/D変換
の回数が少なくなって吸気管圧力が急変する過渡状態で
は機関を精度良く制御することができなくなる、という
問題が発生する。従って、従来技術で説明した5msec毎
にA/D変換した場合、上記(2)式を満足できない領域
はNE>3000[rpm]となり、通常の運転域で多発するこ
とになる。
の回数が少なくなって吸気管圧力が急変する過渡状態で
は機関を精度良く制御することができなくなる、という
問題が発生する。従って、従来技術で説明した5msec毎
にA/D変換した場合、上記(2)式を満足できない領域
はNE>3000[rpm]となり、通常の運転域で多発するこ
とになる。
上記問題点を解決するためには、従来技術で説明した
ように1msec毎の高速A/D変換処理を行なえば解消できる
が、A/D変換周期が必要以上に短くなるためA/D変換の動
作回数が多くなり、マイクロコンピュータの演算負荷が
増大してメインルーチンの処理等の他の処理に悪影響を
及ぼす、という問題が発生する。
ように1msec毎の高速A/D変換処理を行なえば解消できる
が、A/D変換周期が必要以上に短くなるためA/D変換の動
作回数が多くなり、マイクロコンピュータの演算負荷が
増大してメインルーチンの処理等の他の処理に悪影響を
及ぼす、という問題が発生する。
また、上記のローパスフイルタは遮断周波数(カツト
オフ周波数)fcを超える入力周波数の信号を減衰させて
出力しかつ遮断周波数fc未満の入力周波数の信号を通過
させるため、この遮断周波数を低周波数側に設定するこ
とにより圧力センサ出力から完全に機関脈動成分を除去
してA/D変換するようにすれば、デイジタル値の変動を
防止することができるが、遮断周波数fcはfc=1/(2π
T)(Tは時定数、πは円周率)によって定まるため時
定数を大きくする必要があり、このように時定数を大き
くすると応答性が悪くなり過渡時の機関の制御の応答性
が悪化するという問題が発生する。また、上記の加重平
均値によるソフト処理はローパスフイルタと略同様であ
り、重み付け係数をnとすると時定数TはT≒nTPMと表
わされる。この加重平均値を演算するための重み付け係
数nを大きくすることによりA/D変換されたデイジタル
値の変動を緩和して機関制御量の変動を防止することが
できるが、重み付け係数nを大きくする結果時定数Tが
大きくなり、その結果遮断周波数fcが低周波数側に移動
して、上記と同様の問題が発生する。また、高回転にお
いて加重平均値によるソフト処理を行なう場合には、A/
D変換の周期が圧力センサ出力波形の周期に対して長く
なるため、加重平均値演算手段への入力周波数がみかけ
上低下し、第3図から理解されるように圧力センサ出力
の機関脈動に帰因する周波数がデイジタル値から見た脈
動周波数の1/2以上となる領域であっても逆にゲインが
大きくなり(第3図の破線)定常運転状態での脈動成分
の除去ができなくなって定常運転状態での加重平均値に
変動を生じこの結果空燃比及び点火時期等も変動し、エ
ミツシヨンドライバビリテイが悪化するという問題が発
生する。
オフ周波数)fcを超える入力周波数の信号を減衰させて
出力しかつ遮断周波数fc未満の入力周波数の信号を通過
させるため、この遮断周波数を低周波数側に設定するこ
とにより圧力センサ出力から完全に機関脈動成分を除去
してA/D変換するようにすれば、デイジタル値の変動を
防止することができるが、遮断周波数fcはfc=1/(2π
T)(Tは時定数、πは円周率)によって定まるため時
定数を大きくする必要があり、このように時定数を大き
くすると応答性が悪くなり過渡時の機関の制御の応答性
が悪化するという問題が発生する。また、上記の加重平
均値によるソフト処理はローパスフイルタと略同様であ
り、重み付け係数をnとすると時定数TはT≒nTPMと表
わされる。この加重平均値を演算するための重み付け係
数nを大きくすることによりA/D変換されたデイジタル
値の変動を緩和して機関制御量の変動を防止することが
できるが、重み付け係数nを大きくする結果時定数Tが
大きくなり、その結果遮断周波数fcが低周波数側に移動
して、上記と同様の問題が発生する。また、高回転にお
いて加重平均値によるソフト処理を行なう場合には、A/
D変換の周期が圧力センサ出力波形の周期に対して長く
なるため、加重平均値演算手段への入力周波数がみかけ
上低下し、第3図から理解されるように圧力センサ出力
の機関脈動に帰因する周波数がデイジタル値から見た脈
動周波数の1/2以上となる領域であっても逆にゲインが
大きくなり(第3図の破線)定常運転状態での脈動成分
の除去ができなくなって定常運転状態での加重平均値に
変動を生じこの結果空燃比及び点火時期等も変動し、エ
ミツシヨンドライバビリテイが悪化するという問題が発
生する。
なお、上記の問題を解決するために、NE>3750[rp
m]の領域でゲインの悪化が発生しても十分脈動成分が
吸収できるソフト処理を施すことも考えられるが、必然
的に遮断周波数が低周波数側に移動するかまたは同一周
波数での位相遅れが増大するため、過渡運転領域への応
答性を著しく低下させる。また、ハード回路によりNE>
3750[rpm]の領域のゲインを低下させる方法もある
が、ソフト処理における場合と同様に過渡応答性を著し
く低下させる。このため位相進み要素(例えば、微分回
路)を併用したフイルタも用いられているが、全ての過
渡運転状態においてゲインがオーバシユートするため適
切なゲイン、過渡応答性を確保することができないとい
う問題が発生する。
m]の領域でゲインの悪化が発生しても十分脈動成分が
吸収できるソフト処理を施すことも考えられるが、必然
的に遮断周波数が低周波数側に移動するかまたは同一周
波数での位相遅れが増大するため、過渡運転領域への応
答性を著しく低下させる。また、ハード回路によりNE>
3750[rpm]の領域のゲインを低下させる方法もある
が、ソフト処理における場合と同様に過渡応答性を著し
く低下させる。このため位相進み要素(例えば、微分回
路)を併用したフイルタも用いられているが、全ての過
渡運転状態においてゲインがオーバシユートするため適
切なゲイン、過渡応答性を確保することができないとい
う問題が発生する。
本発明は上記問題点を解決すべく成されたもので、過
渡応答性を悪化させることなくかつ定常運転状態でも安
定した機関制御が可能な内燃機関の制御装置を提供する
ことを目的とする。
渡応答性を悪化させることなくかつ定常運転状態でも安
定した機関制御が可能な内燃機関の制御装置を提供する
ことを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、スロツトル弁下
流側の吸気管圧力をアナログ値で検出する圧力センサ
と、機関の最大許容回転速度と気筒数との積の逆数に基
づいて定まる一定周期で前記アナログ値をデイジタル値
に変換するアナログ−デイジタル変換器と、前記デイジ
タル値に基づいて制御量を決定して機関を制御する制御
手段と、を含んで構成したものである。
流側の吸気管圧力をアナログ値で検出する圧力センサ
と、機関の最大許容回転速度と気筒数との積の逆数に基
づいて定まる一定周期で前記アナログ値をデイジタル値
に変換するアナログ−デイジタル変換器と、前記デイジ
タル値に基づいて制御量を決定して機関を制御する制御
手段と、を含んで構成したものである。
次に本発明の原理について説明する。機関の気筒数を
N、機関回転速度をNE(rpm)とすると、4サイクル火
花点火機関では1気筒あたり機関2回転に1回吸気行程
が行なわれるため、単位時間(以下の説明では1分)当
りの吸気行程数は次のようになる。
N、機関回転速度をNE(rpm)とすると、4サイクル火
花点火機関では1気筒あたり機関2回転に1回吸気行程
が行なわれるため、単位時間(以下の説明では1分)当
りの吸気行程数は次のようになる。
N・NE/2[回/min] ここで、圧力センサ出力の機関脈動に帰因する周波数
がデイジタル値から見た脈動周波数の1/2となるのは、
吸気行程1回当り2回A/D変換をする場合(第2図
(2)の状態)であるので、A/D変換回数は単位時間当
りN・NE[回/min]となる。従って、圧力センサ出力の
A/D変換周期を1/N・NE[min](msecで表わすと60000/N
・NE)とすれば、機関回転速度NE未満の領域では、圧力
センサ出力の機関脈動に帰因する周波数はデイジタル値
から見た脈動周波数の1/2未満となりこれによって上記
の問題が解消される。従って、全ての運転領域において
圧力センサ出力の機関脈動に帰因する周波数をデイジタ
ル値から見た脈動周波数の1/2未満にするには、機関の
最大許容回転速度をNEmaxとすれば、A/D変換周期TPM(m
sec)をTPM<6000/(N・NEmax)とすれば良い。このた
め本発明では、圧力センサによってスロツトル弁下流側
の吸気管圧力をアナログ値で検出し、機関の最大許容回
転速度と気筒数の積の逆数に基づいて定まる周期でアナ
ログ値をデイジタル値に変換し、このA/D変換されたデ
イジタル値に基づいて制御量を決定して機関を制御する
ようにしている。
がデイジタル値から見た脈動周波数の1/2となるのは、
吸気行程1回当り2回A/D変換をする場合(第2図
(2)の状態)であるので、A/D変換回数は単位時間当
りN・NE[回/min]となる。従って、圧力センサ出力の
A/D変換周期を1/N・NE[min](msecで表わすと60000/N
・NE)とすれば、機関回転速度NE未満の領域では、圧力
センサ出力の機関脈動に帰因する周波数はデイジタル値
から見た脈動周波数の1/2未満となりこれによって上記
の問題が解消される。従って、全ての運転領域において
圧力センサ出力の機関脈動に帰因する周波数をデイジタ
ル値から見た脈動周波数の1/2未満にするには、機関の
最大許容回転速度をNEmaxとすれば、A/D変換周期TPM(m
sec)をTPM<6000/(N・NEmax)とすれば良い。このた
め本発明では、圧力センサによってスロツトル弁下流側
の吸気管圧力をアナログ値で検出し、機関の最大許容回
転速度と気筒数の積の逆数に基づいて定まる周期でアナ
ログ値をデイジタル値に変換し、このA/D変換されたデ
イジタル値に基づいて制御量を決定して機関を制御する
ようにしている。
ここで、4気筒4サイクルの内燃機関で最大許容回転
速度NEmaxが7000[rpm]の場合について考えると、TPM
<2.14msecとなるため、誤差等を考慮して圧力センサ出
力のA/D変換を2msec周期で行なえば良く、2msec以下の
短い周期で圧力センサ出力をA/D変換しても計算上のソ
フト負荷は増すことはあっても、精度上格別な効果は生
まれない。
速度NEmaxが7000[rpm]の場合について考えると、TPM
<2.14msecとなるため、誤差等を考慮して圧力センサ出
力のA/D変換を2msec周期で行なえば良く、2msec以下の
短い周期で圧力センサ出力をA/D変換しても計算上のソ
フト負荷は増すことはあっても、精度上格別な効果は生
まれない。
以上説明したように本発明によれば、機関の最大許容
回転速度と気筒数とに基づいて最適なA/D変換周期を定
めているので、過渡時の応答性を悪化させることなく、
また、A/D変換の計算に要する負荷を軽減して定常運転
時の機関制御を安定して行なうことができる、という効
果が得られる。
回転速度と気筒数とに基づいて最適なA/D変換周期を定
めているので、過渡時の応答性を悪化させることなく、
また、A/D変換の計算に要する負荷を軽減して定常運転
時の機関制御を安定して行なうことができる、という効
果が得られる。
本発明を実施するにあたっては以下の態様を取り得
る。第1の態様は、制御手段によって、デイジタル値の
過去の加重平均値の重みを重くしてデイジタル値の過去
の加重平均値と前記アナログ−デイジタル変換器で変換
された現在のデイジタル値とでデイジタル値の現在の加
重平均値を前記一定周期で演算し、デイジタル値の現在
の加重平均値に基づいて制御量を決定して機関を制御す
るようにしたものである。
る。第1の態様は、制御手段によって、デイジタル値の
過去の加重平均値の重みを重くしてデイジタル値の過去
の加重平均値と前記アナログ−デイジタル変換器で変換
された現在のデイジタル値とでデイジタル値の現在の加
重平均値を前記一定周期で演算し、デイジタル値の現在
の加重平均値に基づいて制御量を決定して機関を制御す
るようにしたものである。
すなわち、デイジタル値の過去の加重平均値をPMSM
i-1、現在のデイジタル値をPMAD、デイジタル値の現在
の加重平均値をPMSMi、重み付け係数をnとしたとき以
下の式に従ってデイジタル値の現在の加重平均値PMSMi
を演算し、この加重平均値PMSMiに基づいて制御量を決
定して機関を制御するようにしたものである。
i-1、現在のデイジタル値をPMAD、デイジタル値の現在
の加重平均値をPMSMi、重み付け係数をnとしたとき以
下の式に従ってデイジタル値の現在の加重平均値PMSMi
を演算し、この加重平均値PMSMiに基づいて制御量を決
定して機関を制御するようにしたものである。
このように、加重平均値を演算することによりデイジ
タル値の変動が緩和されるため、圧力センサ出力自体ま
たは圧力センサ出力を機関脈動成分を除去できる程度の
フイルタで処理した出力(機関脈動成分が完全に除去さ
れていない信号)をA/D変換し、このデイジタル値の加
重平均値を演算することにより機関脈動成分を完全に除
去することができる。従って、フイルタを省略するかま
たは時定数の小さい安価なCRフイルタ等を用いることが
できるため、構造を簡単にして低コストで装置を製造す
ることができる。また、上記のデイジタル値は機関の変
動に速やかに追従するのでデイジタル値によって過渡時
の判断等を正確に行なうことができ、また加重平均値は
脈動成分を含んでいないので定常運転状態等の制御量を
安定化することができる。
タル値の変動が緩和されるため、圧力センサ出力自体ま
たは圧力センサ出力を機関脈動成分を除去できる程度の
フイルタで処理した出力(機関脈動成分が完全に除去さ
れていない信号)をA/D変換し、このデイジタル値の加
重平均値を演算することにより機関脈動成分を完全に除
去することができる。従って、フイルタを省略するかま
たは時定数の小さい安価なCRフイルタ等を用いることが
できるため、構造を簡単にして低コストで装置を製造す
ることができる。また、上記のデイジタル値は機関の変
動に速やかに追従するのでデイジタル値によって過渡時
の判断等を正確に行なうことができ、また加重平均値は
脈動成分を含んでいないので定常運転状態等の制御量を
安定化することができる。
また、第2の態様は、第1の態様と同一の方法で加重
平均値を演算して機関を制御する場合に、加重平均値を
演算するための重み付け係数nとアナログ値をデイジタ
ル値に変換するための一定周期TPMとの積nTPMが所定値
になるように重み付け係数nを決定するようにしたもの
である。
平均値を演算して機関を制御する場合に、加重平均値を
演算するための重み付け係数nとアナログ値をデイジタ
ル値に変換するための一定周期TPMとの積nTPMが所定値
になるように重み付け係数nを決定するようにしたもの
である。
加重平均値によるソフト処理の時定数Tは、上記で説
明したようにT≒nTPMで表わされるから、上記のように
機関の最大許容回転速度と気筒数との積の逆数に基づい
てA/D変換周期TPMを演算し、時定数Tが変化しないよう
に重み付け係数nを定めれば、ソフト処理の周波数特性
を変化させることなく機関脈動成分の吸収性を向上させ
ることができ、これによって過渡応答性を犠牲にするこ
となく定常運転状態の機関脈動成分の吸収性を改善する
ことができ、定常運転状態での空燃比及び点火時期の変
動を抑制して排気エミツシヨン及びドライバビリテイを
向上することができる。
明したようにT≒nTPMで表わされるから、上記のように
機関の最大許容回転速度と気筒数との積の逆数に基づい
てA/D変換周期TPMを演算し、時定数Tが変化しないよう
に重み付け係数nを定めれば、ソフト処理の周波数特性
を変化させることなく機関脈動成分の吸収性を向上させ
ることができ、これによって過渡応答性を犠牲にするこ
となく定常運転状態の機関脈動成分の吸収性を改善する
ことができ、定常運転状態での空燃比及び点火時期の変
動を抑制して排気エミツシヨン及びドライバビリテイを
向上することができる。
ここで、上記のようにA/D変換周期TPMを2msec、時定
数Tを16msecとした場合、重み付け係数nは8となる。
数Tを16msecとした場合、重み付け係数nは8となる。
以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。なお、以下で本発明に支障のない数値を用いて説明
するが、本発明はこれらの数値に限定されるものではな
い。第4図は本発明の制御装置を備えた4気筒4サイク
ル火花点火機関(エンジン)の概略を示すものである。
このエンジンの最大許容回転速度NEmaxは7000[rpm]で
ある。
る。なお、以下で本発明に支障のない数値を用いて説明
するが、本発明はこれらの数値に限定されるものではな
い。第4図は本発明の制御装置を備えた4気筒4サイク
ル火花点火機関(エンジン)の概略を示すものである。
このエンジンの最大許容回転速度NEmaxは7000[rpm]で
ある。
このエンジンは、1チツプの8ビツトマイクロコンピ
ユータ44によって制御されるものであり、エアクリーナ
(図示せず)の下流側には、スロツトル弁8が配置さ
れ、スロツトル弁8の下流側にサージタンク12が設けら
れている。このサージタンク12には、ダイヤフラム式の
圧力センサ6が取付けられている。この圧力センサ6の
出力端は、吸気管圧力の脈動成分を取除くための時定数
が小さく(例えば、3〜5msec)かつ応答性の良いCRフ
イルタ等で構成されたフイルタ(第5図)に接続されて
いる。なお、このフイルタは圧力センサ内に内蔵させる
ようにしても良い。また、スロツトル弁8を迂回しかつ
スロツトル弁上流側とスロツトル弁下流側のサージタン
ク12とを連通するようにバイパス路14が設けられてい
る。このバイパス路14には4極の固定子を備えたパルス
モータ16Aによって開度が調節されるISC(アイドルスピ
ードコントロール)バルブ16Bが取付けられている。サ
ージタンク12は、インテークマニホールド18及び吸気ポ
ート22を介してエンジン20の燃焼室に連通されている。
そしてこのインテークマニホールド18内に突出するよう
各気筒毎に燃料噴射弁24が取付けられている。
ユータ44によって制御されるものであり、エアクリーナ
(図示せず)の下流側には、スロツトル弁8が配置さ
れ、スロツトル弁8の下流側にサージタンク12が設けら
れている。このサージタンク12には、ダイヤフラム式の
圧力センサ6が取付けられている。この圧力センサ6の
出力端は、吸気管圧力の脈動成分を取除くための時定数
が小さく(例えば、3〜5msec)かつ応答性の良いCRフ
イルタ等で構成されたフイルタ(第5図)に接続されて
いる。なお、このフイルタは圧力センサ内に内蔵させる
ようにしても良い。また、スロツトル弁8を迂回しかつ
スロツトル弁上流側とスロツトル弁下流側のサージタン
ク12とを連通するようにバイパス路14が設けられてい
る。このバイパス路14には4極の固定子を備えたパルス
モータ16Aによって開度が調節されるISC(アイドルスピ
ードコントロール)バルブ16Bが取付けられている。サ
ージタンク12は、インテークマニホールド18及び吸気ポ
ート22を介してエンジン20の燃焼室に連通されている。
そしてこのインテークマニホールド18内に突出するよう
各気筒毎に燃料噴射弁24が取付けられている。
エンジン20の燃焼室は、排気ポート26及びエキゾース
トマニホールド28を介して三元触媒を充填した触媒装置
(図示せず)に連通されている。このエキゾーストマニ
ホールド28には、理論空燃比を境に反転した信号を出力
するO2センサ30が取付けられている。エンジンブロツク
32には、このエンジンブロツク32を貫通してウオータジ
ヤケツト内に突出するよう冷却水温センサ34が取付けら
れている。この冷却水温センサ34は、エンジン冷却水温
を検出して水温信号を出力し、水温信号で機関温度を代
表する。なお、機関オイル温を検出して機関温度を代表
させても良い。
トマニホールド28を介して三元触媒を充填した触媒装置
(図示せず)に連通されている。このエキゾーストマニ
ホールド28には、理論空燃比を境に反転した信号を出力
するO2センサ30が取付けられている。エンジンブロツク
32には、このエンジンブロツク32を貫通してウオータジ
ヤケツト内に突出するよう冷却水温センサ34が取付けら
れている。この冷却水温センサ34は、エンジン冷却水温
を検出して水温信号を出力し、水温信号で機関温度を代
表する。なお、機関オイル温を検出して機関温度を代表
させても良い。
エンジン20のシリンダヘツド36を貫通して燃焼室内に
突出するように各気筒毎に点火プラグ38が取付けられて
いる。この点火プラグ38は、デイストリビユータ40及び
イグナイタ42を介して、マイクロコンピユータ44に接続
されている。このデイストリビユータ40内には、デイス
トリビユータシヤフトに固定されたシグナルロータとデ
イストリビユータハウジングに固定されたピツクアツプ
とで各々構成された気筒判別センサ46及び回転角センサ
48が取付けられている。気筒判別センサ46は例えば720
゜CA毎に気筒判別信号を出力し、回転角センサ48は例え
ば30゜CA毎にエンジン回転数信号を出力する。
突出するように各気筒毎に点火プラグ38が取付けられて
いる。この点火プラグ38は、デイストリビユータ40及び
イグナイタ42を介して、マイクロコンピユータ44に接続
されている。このデイストリビユータ40内には、デイス
トリビユータシヤフトに固定されたシグナルロータとデ
イストリビユータハウジングに固定されたピツクアツプ
とで各々構成された気筒判別センサ46及び回転角センサ
48が取付けられている。気筒判別センサ46は例えば720
゜CA毎に気筒判別信号を出力し、回転角センサ48は例え
ば30゜CA毎にエンジン回転数信号を出力する。
マイクロコンピユータ44は第5図に示すようにマイク
ロプロセツシングユニツト(MPU)60、リード・オンリ
・メモリ(ROM)62、ランダム・アクセス・メモリ(RA
M)64、バツクアツプラム(BU−RAM)66、入出力ポート
68、入力ポート70、出力ポート72、74、76及びこれらを
接続するデータバスやコントロールバス等のバス75を含
んで構成されている。入出力ポート68には、A/D変換器7
8とマルチプレクサ80とが順に接続されている。マルチ
プレクサ80には、抵抗RとコンデンサCとで構成された
フイルタ7及びバツフア82を介して圧力センサ6が接続
されると共にバツフア84を介して冷却水温センサ34が接
続されている。MPU60は、マルチプレクサ80及びA/D変換
器78を制御して、フイルタ7を介して入力される圧力セ
ンサ6出力及び冷却水温センサ34出力を順次デジタル信
号に変換してRAM64に記憶させる。従って、マルチプレ
クサ80、A/D変換器78及びMPU60等は、圧力センサ出力を
所定時間毎にサンプリングするサンプリング手段として
作用する。入力ポート70には、コンパレータ88及びバツ
フア86を介してO2センサ30が接続されると共に波形整形
回路90を介して気筒判別センサ46及び回転角センサ48が
接続されている。出力ポート72は駆動回路92を介してイ
グナイタ42に接続され、出力ポート74はダウンカウンタ
を備えた駆動回路94を介して燃料噴射弁24に接続され、
そして出力ポート76は駆動回路96を介してISCバルブの
パルスモータ16Aに接続されている。なお、98はクロツ
ク、99は最下位ビツト(LSB)が4μsecでかつ8ビツト
のフリーランカウンタであり、このカウンタはオーバフ
ローする毎、すなわち1024μsec毎に割込み信号をMPU60
に出力する。上記ROM62には、以下で説明する制御ルー
チンのプログラム等が予め記憶されている。
ロプロセツシングユニツト(MPU)60、リード・オンリ
・メモリ(ROM)62、ランダム・アクセス・メモリ(RA
M)64、バツクアツプラム(BU−RAM)66、入出力ポート
68、入力ポート70、出力ポート72、74、76及びこれらを
接続するデータバスやコントロールバス等のバス75を含
んで構成されている。入出力ポート68には、A/D変換器7
8とマルチプレクサ80とが順に接続されている。マルチ
プレクサ80には、抵抗RとコンデンサCとで構成された
フイルタ7及びバツフア82を介して圧力センサ6が接続
されると共にバツフア84を介して冷却水温センサ34が接
続されている。MPU60は、マルチプレクサ80及びA/D変換
器78を制御して、フイルタ7を介して入力される圧力セ
ンサ6出力及び冷却水温センサ34出力を順次デジタル信
号に変換してRAM64に記憶させる。従って、マルチプレ
クサ80、A/D変換器78及びMPU60等は、圧力センサ出力を
所定時間毎にサンプリングするサンプリング手段として
作用する。入力ポート70には、コンパレータ88及びバツ
フア86を介してO2センサ30が接続されると共に波形整形
回路90を介して気筒判別センサ46及び回転角センサ48が
接続されている。出力ポート72は駆動回路92を介してイ
グナイタ42に接続され、出力ポート74はダウンカウンタ
を備えた駆動回路94を介して燃料噴射弁24に接続され、
そして出力ポート76は駆動回路96を介してISCバルブの
パルスモータ16Aに接続されている。なお、98はクロツ
ク、99は最下位ビツト(LSB)が4μsecでかつ8ビツト
のフリーランカウンタであり、このカウンタはオーバフ
ローする毎、すなわち1024μsec毎に割込み信号をMPU60
に出力する。上記ROM62には、以下で説明する制御ルー
チンのプログラム等が予め記憶されている。
次に、上記エンジンに第1の態様と第2の態様とを適
用した実施例の制御ルーチンについて説明する。なお、
上記エンジンの最大許容回転速度NEmaxは7000[rpm]で
あり、2msec毎にA/D変換すれば十分であるから、2.048m
sec(≒2msec)毎にA/D変換し、上記第2の態様よりA/D
変換周期TPMを2msecとして加重平均値を演算するための
重み付け係数nを8とした。
用した実施例の制御ルーチンについて説明する。なお、
上記エンジンの最大許容回転速度NEmaxは7000[rpm]で
あり、2msec毎にA/D変換すれば十分であるから、2.048m
sec(≒2msec)毎にA/D変換し、上記第2の態様よりA/D
変換周期TPMを2msecとして加重平均値を演算するための
重み付け係数nを8とした。
第1図は、フリーランカウンタ99がオーバフローする
毎(1.024msec毎)に割込まれるタイム割込みルーチン
を示すもので、ステツプ100において割込み回数2回当
り1回圧力センサ出力をA/D変換し、かつ圧力センサ出
力のA/D変換を行なわない場合には他のアナログ値のA/D
変換を行なうように、すなわち圧力センサ出力と他のア
ナログ値とのA/D変換が交互に行なわれるようにA/D変換
のスケジユーリングを行ない、ステツプ102において入
出力ポート68からA/D変換器78にA/D変換開始信号を出力
してA/D変換器78を起動させる。このA/D変換器78でのA/
D変換が終了するとA/D変換が終了した時点でA/D変換器7
8からシリアルイン割込み信号が出力されてメインルー
チンへリターンされ、このときシリアルイン割込みルー
チンが実行される。
毎(1.024msec毎)に割込まれるタイム割込みルーチン
を示すもので、ステツプ100において割込み回数2回当
り1回圧力センサ出力をA/D変換し、かつ圧力センサ出
力のA/D変換を行なわない場合には他のアナログ値のA/D
変換を行なうように、すなわち圧力センサ出力と他のア
ナログ値とのA/D変換が交互に行なわれるようにA/D変換
のスケジユーリングを行ない、ステツプ102において入
出力ポート68からA/D変換器78にA/D変換開始信号を出力
してA/D変換器78を起動させる。このA/D変換器78でのA/
D変換が終了するとA/D変換が終了した時点でA/D変換器7
8からシリアルイン割込み信号が出力されてメインルー
チンへリターンされ、このときシリアルイン割込みルー
チンが実行される。
第6図は、シリアルイン割込みルーチンを示すもの
で、ステツプ104においてA/D変換器78で変換されたデイ
ジタルPMADをPAMまたはレジスタに記憶させ、A/D変換後
の後処理を行なうため、ステツプ106においてソフト割
込み信号を出力した後メインルーチンへリターンする。
で、ステツプ104においてA/D変換器78で変換されたデイ
ジタルPMADをPAMまたはレジスタに記憶させ、A/D変換後
の後処理を行なうため、ステツプ106においてソフト割
込み信号を出力した後メインルーチンへリターンする。
第7図は、ソフト割込み信号が出力されたときに起動
されるソフト割込みルーチンを示すもので、ステツプ10
8において入力に応じたA/D変換後の後処理を行なうため
吸気管圧力PMの処理かその他の処理かを判断し、吸気管
圧力の処理であると判断された場合には、ステツプ110
において上記(1)式の重み付け係数nを8として過去
の加重平均値PMSMI-1とステツプ104で記憶されたデイジ
タル値PMADとを用いて現在の加重平均値PMSMiを演算し
てRAMに記憶する。
されるソフト割込みルーチンを示すもので、ステツプ10
8において入力に応じたA/D変換後の後処理を行なうため
吸気管圧力PMの処理かその他の処理かを判断し、吸気管
圧力の処理であると判断された場合には、ステツプ110
において上記(1)式の重み付け係数nを8として過去
の加重平均値PMSMI-1とステツプ104で記憶されたデイジ
タル値PMADとを用いて現在の加重平均値PMSMiを演算し
てRAMに記憶する。
第8図は、メインルーチンの一部(燃料噴射時間を演
算する部分のみ示した)を示すもので、ステツプ112に
おいて現在の加重平均値PMSMiと回転角センサ出力より
得られるエンジン回転速度NEとを取込み、ステツプ114
においてデイジタル値PMSMiとエンジン回転速度NEとに
基づいて基本燃料噴射時間TPを演算する。そして、ステ
ツプ116において吸気温やエンジン冷却水温等で定まる
補正係数Kによって基本燃料噴射時間TPを補正すること
により燃料噴射時間TAUを演算する。そして、図示しな
い燃料噴射ルーチンにおいて所定クランク角で燃料噴射
時間TAUに相当する時間燃料噴射弁が開弁されることに
より燃料噴射が実行される。この燃料噴射は、エンジン
1回転当り2回噴射することができる。
算する部分のみ示した)を示すもので、ステツプ112に
おいて現在の加重平均値PMSMiと回転角センサ出力より
得られるエンジン回転速度NEとを取込み、ステツプ114
においてデイジタル値PMSMiとエンジン回転速度NEとに
基づいて基本燃料噴射時間TPを演算する。そして、ステ
ツプ116において吸気温やエンジン冷却水温等で定まる
補正係数Kによって基本燃料噴射時間TPを補正すること
により燃料噴射時間TAUを演算する。そして、図示しな
い燃料噴射ルーチンにおいて所定クランク角で燃料噴射
時間TAUに相当する時間燃料噴射弁が開弁されることに
より燃料噴射が実行される。この燃料噴射は、エンジン
1回転当り2回噴射することができる。
第9図は、所定クランク角毎に割込まれて実行点火進
角θを演算する割込みルーチンを示すもので、ステツプ
118においてRAMに記憶されているデイジタル値の現在の
加重平均値PMSMiとエンジン回転速度NEとを取込み、ス
テツプ120において加重平均値PMSMiとエンジン回転速度
NEとに基づいて基本点火進角θBASEを演算し、ステツプ
122において基本点火進角θBASEをノツキングが発生し
たとき点火時期を遅角しかつノツキングが発生しないと
き点火時期を進角させる補正遅角量やエンジン冷却水温
等で定まる補正量を用いて補正することにより実行点火
進角θを演算する。そして、イグナイタをオンさせてお
いて実行点火進角θになったときにイグナイタをオフす
ることにより点火時期が制御される。
角θを演算する割込みルーチンを示すもので、ステツプ
118においてRAMに記憶されているデイジタル値の現在の
加重平均値PMSMiとエンジン回転速度NEとを取込み、ス
テツプ120において加重平均値PMSMiとエンジン回転速度
NEとに基づいて基本点火進角θBASEを演算し、ステツプ
122において基本点火進角θBASEをノツキングが発生し
たとき点火時期を遅角しかつノツキングが発生しないと
き点火時期を進角させる補正遅角量やエンジン冷却水温
等で定まる補正量を用いて補正することにより実行点火
進角θを演算する。そして、イグナイタをオンさせてお
いて実行点火進角θになったときにイグナイタをオフす
ることにより点火時期が制御される。
以上説明したように本実施例によれば、エンジンの脈
動の周波数特性を考慮して決定した周期で圧力センサ出
力をA/D変換して燃料噴射量及び点火時期を制御するよ
うにしているので過渡応答性を損なうことなく定常運転
状態での燃料噴射量及び点火時期の変動を防止して排気
エミツシヨンやドライバビリテイを良好にすることがで
きる、という効果が得られる。
動の周波数特性を考慮して決定した周期で圧力センサ出
力をA/D変換して燃料噴射量及び点火時期を制御するよ
うにしているので過渡応答性を損なうことなく定常運転
状態での燃料噴射量及び点火時期の変動を防止して排気
エミツシヨンやドライバビリテイを良好にすることがで
きる、という効果が得られる。
また、コンピユータハードに構成された時間割込処理
の周期を用いてPMのA/D周期を決めて、本発明の主旨を
最適に実施できるA/D周期を与えており、不要なA/D周期
設定のロジツク等が不要であり、プログラムワード数も
大幅に削減できる。
の周期を用いてPMのA/D周期を決めて、本発明の主旨を
最適に実施できるA/D周期を与えており、不要なA/D周期
設定のロジツク等が不要であり、プログラムワード数も
大幅に削減できる。
また、このようにNEmaxに応じ必要以上に高速なA/D変
換を行なっていないため、ソフトウエア、CPU上の計算
負荷も低減でき、依って他の処理性能をより一層向上で
きる効果も有する。
換を行なっていないため、ソフトウエア、CPU上の計算
負荷も低減でき、依って他の処理性能をより一層向上で
きる効果も有する。
第1図は本発明の一実施例のタイム割込みルーチンを示
す流れ図、第2図は圧力センサ出力の機関脈動に帰因す
る周波数特性とデイジタル値から見た脈動周波数特性と
を比較して示す線図、第3図はフイルタによる出力周波
数とゲインとの関係を示す線図、第4図は本発明の一実
施例の制御装置を備えた内燃機関の概略図、第5図は第
4図のマイクロコンピユータの詳細を示すブロツク図、
第6図は上記実施例のシリアルイン割込みルーチンを示
す流れ図、第7図は上記実施例のソフト割込みルーチン
を示す流れ図、第8図は上記実施例のメインルーチンを
示す流れ図、第9図は上記実施例の実行点火進角を演算
するための割込みルーチンを示す流れ図である。 6……圧力センサ、 24……燃料噴射弁、 44……マイクロコンピユータ。
す流れ図、第2図は圧力センサ出力の機関脈動に帰因す
る周波数特性とデイジタル値から見た脈動周波数特性と
を比較して示す線図、第3図はフイルタによる出力周波
数とゲインとの関係を示す線図、第4図は本発明の一実
施例の制御装置を備えた内燃機関の概略図、第5図は第
4図のマイクロコンピユータの詳細を示すブロツク図、
第6図は上記実施例のシリアルイン割込みルーチンを示
す流れ図、第7図は上記実施例のソフト割込みルーチン
を示す流れ図、第8図は上記実施例のメインルーチンを
示す流れ図、第9図は上記実施例の実行点火進角を演算
するための割込みルーチンを示す流れ図である。 6……圧力センサ、 24……燃料噴射弁、 44……マイクロコンピユータ。
Claims (3)
- 【請求項1】スロツトル弁下流側の吸気管圧力をアナロ
グ値で検出する圧力センサと、機関の最大許容回転速度
と気筒数との積の逆数に基づいて定まる一定周期で前記
アナログ値をデイジタル値に変換するアナログ−デイジ
タル変換器と、前記デイジタル値に基づいて制御量を決
定して機関を制御する制御手段と、を含む内燃機関の制
御装置。 - 【請求項2】前記制御手段は、デイジタル値の過去の加
重平均値の重みを重くしてデイジタル値の過去の加重平
均値と前記アナログ−デイジタル変換器で変換された現
在のデイジタル値とでデイジタル値の現在の加重平均値
を前記一定周期で演算し、デイジタル値の現在の加重平
均値に基づいて制御量を決定して機関を制御する特許請
求の範囲第(1)項記載の内燃機関の制御装置。 - 【請求項3】前記加重平均値を演算するための重み付け
係数と前記アナログ値をデイジタル値に変換するための
一定周期との積が所定値になるように前記重み付け係数
を決定する特許請求の範囲第(2)項記載の内燃機関の
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62051717A JP2550972B2 (ja) | 1987-03-06 | 1987-03-06 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62051717A JP2550972B2 (ja) | 1987-03-06 | 1987-03-06 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63219860A JPS63219860A (ja) | 1988-09-13 |
JP2550972B2 true JP2550972B2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=12894641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62051717A Expired - Lifetime JP2550972B2 (ja) | 1987-03-06 | 1987-03-06 | 内燃機関の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2550972B2 (ja) |
-
1987
- 1987-03-06 JP JP62051717A patent/JP2550972B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63219860A (ja) | 1988-09-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0478836B2 (ja) | ||
JPS58217775A (ja) | 内燃機関の点火時期制御方法 | |
JP3191676B2 (ja) | 内燃機関の点火時期制御装置 | |
JPH0745840B2 (ja) | 内燃エンジンの空燃比大気圧補正方法 | |
JP2550972B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
US4510569A (en) | A/D Conversion period control for internal combustion engines | |
JP2551396B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射量制御方法 | |
JPH0452382B2 (ja) | ||
JPS63106365A (ja) | 内燃機関の点火時期制御方法 | |
JP2590942B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射量制御方法 | |
JP2754746B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射量制御装置 | |
JPH0530984B2 (ja) | ||
JP2000352349A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2623660B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2749138B2 (ja) | 内燃機関の燃焼異常検出装置 | |
JPS6125930A (ja) | 内燃機関の燃料噴射量制御方法 | |
JPH0480226B2 (ja) | ||
JPH0230955A (ja) | 内燃機関の出力変動検出装置 | |
JP2590522B2 (ja) | 内燃機関の燃料噴射量制御装置 | |
JPH05214997A (ja) | 内燃機関の燃料噴射制御装置 | |
JP2586565B2 (ja) | 内燃機関の出力変動検出装置 | |
JPH0826839B2 (ja) | 内燃機関の点火時期制御方法 | |
JPH0240082A (ja) | 内燃機関の点火時期制御装置 | |
JP2581051B2 (ja) | 燃料噴射量制御装置 | |
JPS6345448A (ja) | 内燃機関の燃料噴射量および点火時期制御方法 |